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JP4035301B2 - 自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置 - Google Patents

自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動ドアの上部で扉を開閉駆動する駆動用ベルトに設けられて、この駆動用ベルトのテンションを調整する自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動ドアには、扉の上端を、プーリー間に巻回された駆動用ベルトに固定し、モーター等の駆動源によってプーリー及び駆動用ベルトを駆動することによって扉を開閉駆動するように構成したものがある。
ところで、前記駆動用ベルトは、自動ドアの設置時にプーリー間に巻回した後、駆動源の動力を効率良く伝達するために、テンション調整装置によって張力が調整される。また、この駆動用ベルトは、ゴム等の弾性部材からなり、長期間の使用によって延伸した場合も、メンテナンス時にテンション調整装置によって張力が調整される。
従来の自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置は、図9に示すように、有端の駆動用ベルト101をプーリー間に巻回し、該駆動用ベルト101の一端を、扉上端に水平バー102を介して固定された支持板103に止着すると共に、その他端をブラケット104に止着し、このブラケット104から手前側に突出した突片部104aと支持板103から手前側に突出した突片部103aとにボルト105を貫装し、突片部103aを挟むようにして二つのナット106,106をボルト105の先端側に螺合してなる。そして、駆動用ベルト101の張力を調整する際には、二つのナット106,106をスパナ等の工具で回転調整することにより、ボルト105を水平に移動させ、駆動用ベルト101が適度な張力となったところで両ナット106,106を締め付け固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置において、駆動用ベルト101は、ゴム等の弾性部材からなるので、張力がかかってくると、工具で回されるナット106と一緒にボルト105及びブラケット104も回ってしまい、それに伴って捩れてしまう。そこで、ブラケット104が回らないようにボルト105の頭部にスパナを掛けて作業することになるが面倒である。
その上、工具でナット106を回しても、ボルト105が移動する量が、ナット106の回転角あたりのネジピッチ分だけなので、工具を回す回転動作の割にボルト105が移動する量が少なく、駆動用ベルト101の牽引効率が悪い。
しかも、スパナ等の工具の柄部分を手前側に回さなければならないため、工具の柄部分が上下で駆動用ベルト101や水平バー102等の他の部材にぶつかってしまい、その度毎に工具をナット106に嵌め直さなければならないので作業性が悪い。
【0004】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、駆動用ベルトを捩ることなく牽引でき、しかも、少ない回転操作でも駆動用ベルトの牽引量が大きく、その上、工具が回し易く作業性のよいドア駆動用ベルトのテンション調整装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
斯る本発明の自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置は、有端の駆動用ベルトをプーリー間に巻回し、該駆動用ベルトの一端を扉側に止着すると共に、その他端を牽引するように構成した自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置において、扉の上端に固定される支持板と、駆動用ベルトの回動軸と略平行な支軸によって該支持板に回動可能に軸着されると共に、駆動用ベルトの前記他端を外周面に係合する調整用ホイールと、該調整用ホイールの回動を係脱させる固定手段とを備え、前記駆動用ベルトは弾性部材からなるVベルトであり、前記調整用ホイールは、その外周に前記Vベルトに食い込ませる爪を複数形成した爪車状であって、手前面に係合部を一体的に設け、該係合部に工具を係合して回動されるように構成し、前記固定手段は、前記調整用ホイールを前記支軸に止着する軸部ネジであって、該軸部ネジの緊緩によって前記軸部ネジの頭部が前記調整用ホイールの回動を係脱させ、さらに、前記調整用ホイールの側面に円弧状長孔を貫穿し、該円弧状長孔に挿通した固定ネジであって、その固定ネジを前記支持板に螺着し、該固定ネジの緊緩によって固定ネジの頭部が前記調整用ホイールの回動を係脱させる構成を備えたことを特徴とする。
ここで、係合部とは、例えば、調整用ホイールの軸部を手前側に突出させ、その突出した軸部外周を二面取りしてスパナ等を係合可能にした構成や、調整用ホイールの側面に支軸に対して対象な二つの孔を設け、これらの孔に先端二股状の工具を係合可能にした構成等を含むものである。
【0006】
上記本発明によれば、軸部ネジを緩めて、工具を、その柄部分を支軸と略直角にした状態で、調整用ホイールの手前面の係合部に係合し、該工具によって該調整用ホイールをVベルトの牽引方向に回すと、調整用ホイールは、外周面をVベルトに食い込ませながら、工具を回転させた回転角分回転し、駆動用ベルトを捩ることなく牽引する。そして、軸部ネジを締め付けることによって、軸部ネジの頭部と支持板の間で調整用ホイールが挟持されるため、調整用ホイールの回動が係止するので、Vベルトに張力がかかった状態で固定される。
また、軸部ネジにより調整用ホイールが固定されることに加えて、固定ネジの締め付けにより、固定ネジの頭部と支持板の間で調整用ホイールが挟持されるため、調整用ホイールは二重に固定される。その上、固定ネジを挿通する孔が円弧状長孔であるため、回転させた調整用ホイールを、円弧状長孔の範囲内における任意の個所で係止でき、しかも、調整用ホイールをその軸心から離れた個所で係止するため、そのモーメントの作用によって、より強固に調整用ホイールを固定する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1乃至5は、本発明に係わるテンション調整装置の特に固定手段を示し、図6は本発明の実施の形態、図7は、本発明に係わるテンション調整装置の他例を示す。また、図8は、本発明に係わるテンション調整装置を適用した自動ドアを示す。
【0009】
テンション調整装置10は、両開き式自動ドアAの上部で両扉a1,a1’を開閉駆動する駆動用ベルト1に設けてあり、支持板3と、調整用ホイール4と、固定手段5と、案内部材6とを備えている。
【0010】
駆動用ベルト1は、ゴム等の弾性部材からなる有端状の歯付きベルト(以降符号1を付けて説明する)であり、自動ドアA上部で駆動源a2側のプーリーa3と従動側のプーリーa4との間に巻回され、その一端(以降固定側端部と称する)をブラケット13によって支持板3にネジ止めし、他端(以降牽引側端部と称する)を同支持板3に設けた調整用ホイール4で牽引される。
尚、固定側端部を固定する位置は、上記したように支持板3でなく、支持板3が固定される扉a1側の他の個所であっても構わない。
【0011】
支持板3は、図2に示すように縦断面クランク状に曲げ加工した金属板であり、その下端側を、一方の扉a1の上端に一体的に固定された水平バー102に、ネジ止め固定してある。
【0012】
調整用ホイール4は、その外周に歯付きベルト1の歯と噛合する歯4aを複数形成した歯車状を呈し、その側面に、複数の円弧状長孔4bと、軸心に対して略対象となる二つの孔状係合部14とを貫穿し、更に、中心部に軸孔4cを貫穿して、この軸孔4cの手前側の外縁部を突出させた突縁部4dを形成し、そして、その突縁部4dの周側面に、軸心を挟んで略平行に二面取りした平行係合部24を形成してある。
そして、この調整用ホイール4は、支持板3に、歯付きベルト1の回動軸(プーリーa3,a4の軸)と略平行に支軸23を嵌着して、この支軸23に軸孔4cを環装することによって回動可能に軸着してある。
【0013】
固定手段5は、軸部ネジ15と固定ネジ25とからなり、調整用ホイール4の回動を係脱する。
【0014】
軸部ネジ15は、調整用ホイール4をバネ座金及び座金を介して支軸23に止着したボルトであり、その頭部にスパナ等の工具を係合して緊緩されることによって、調整用ホイール4の回動を係脱する。即ち、軸部ネジ15を締め付けた際には、軸部ネジ15の頭部と支持板3の間で調整用ホイール4を挟持するため、調整用ホイール4を係止し、また、軸部ネジ15を緩めた際には、前記挟持状態が解除されて、調整用ホイール4を回動自在にする。
【0015】
固定ネジ25は、バネ座金及び座金を介して調整用ホイール4の円弧状長孔4bに挿通して、支持板3に形成したネジ孔3aに螺着したボルトであり、その頭部にスパナ等の工具を係合して緊緩されることによって、調整用ホイール4の回動を係脱する。即ち、固定ネジ25を締め付けた際には、固定ネジ25の頭部と支持板3の間で調整用ホイール4を挟持するため、調整用ホイール4を係止し、また、固定ネジ25を緩めた際には、前記挟持状態が解除されて、調整用ホイール4を円弧状長孔4bの円弧長さの範囲内で回動自在にし、更に、固定ネジ25を緩めて外した際には、調整用ホイール4を360度回動可能にする。
尚、ネジ孔3aは、円弧状長孔4bに臨む支持板3上に複数形成してあり、固定ネジ25を、複数の円弧状長孔4bの何れかに挿通すると共に複数のネジ孔3aの何れかに螺着することによって、調整用ホイール4を係止する位置を選択できるようにしてある。
【0016】
また、軸部ネジ15及び固定ネジ25は、何れも独立して調整用ホイール4を係止するため、固定手段5を、軸部ネジ15または固定ネジ25の何れか一方のみの構成としても構わないが、本実施の形態のテンション調整装置10では、歯付きベルト1に張力がかかった状態で、調整用ホイール4をより確実に係止するために、軸心部を固定する軸部ネジ15と、軸心から離れた位置で、そのモーメントの作用によってより強固に固定する固定ネジ25との両者を具備している。
【0017】
案内部材6は、第一案内部材16と第二案内部材26とから構成される。
【0018】
第一案内部材16は、調整用ホイール4との間にこの調整用ホイール4と噛合した歯付きベルト1の通路を形成するように形成した金属片で、調整用ホイール4の下方の支持板3上に歯付きベルト1と略平行になるようにネジ止めしてあり、調整用ホイール4との間に歯付きベルト1の牽引側端部を導入する。
【0019】
第二案内部材26は、第一案内部材16と略同形状に形成した金属片で、調整用ホイール4を間に置いて第一案内部材16に対向するように支持板3上にネジ止めしてあり、調整用ホイール4が巻回た歯付きベルト1の牽引側端部を、調整用ホイール4との間から、前記導入方向の反対方向に案内する。
尚、第一案内部材16及び第二案内部材の材質は、上記金属片に限定されるものでなく、例えば、樹脂成型部材であっても構わない。
【0020】
次に、上記構成のテンション調整装置10についての作用を説明する。
軸部ネジ15及び固定ネジ25を緩めた状態で、調整用ホイール4と第一案内部材16との間に歯付きベルト1の牽引側端部を導入し、図4に示すように、スパナ等の一般工具7を、調整用ホイール4の平行係合部24に係合して、調整用ホイール4を歯付きベルト1の牽引方向(図4における反時計回り)に回すと、調整用ホイール4は、外周の歯4aを歯付きベルト1の歯に噛合させながら、一般工具7を回転させた回転角分回転し、歯付きベルト1を捩ることなく牽引する。そして、調整用ホイール4に巻回された歯付きベルト1の牽引側端部を、第二案内部材26によって、第一案内部材16により導入した方向の反対方向に案内する。よって、牽引されることで余分となる歯付きベルト1端末の収納性が良い。
そして、軸部ネジ15及び固定ネジ25を締め付けることにより、歯付きベルト1に張力がかかった状態で、調整用ホイール4が固定される。
【0021】
尚、上記牽引時には、歯付きベルト1の歯と調整用ホイール4の歯4aとが噛合するため、歯付きベルト1を滑り抜けることなく牽引し、また、第一案内部材16及び第二案内部材26が、歯付きベルト1と調整用ホイール4との噛合状態を滑脱のないように保つ。
【0022】
また、図4に示す一例では、調整用ホイール4をスパナ等の一般工具で回転しているが、図5に示すように、先端の二股部8a,8aを同一方向に曲げた専用工具8により、その二股部8a,8aを調整用ホイール4の孔状係合部14,14に係合して、調整用ホイール4を回転するようにしてもよい。
この専用工具8は、自動ドアAの他の箇所で、扉a1,a1’の水平調整を行う為のものであるが、調整用ホイール4の孔状係合部14,14の孔径及び孔ピッチの設定により、本実施の形態のテンション調整装置10にも兼用できるようにしてある。
【0023】
次に、図6により本発明のテンション調整装置20について説明する。
テンション調整装置20は、上記したテンション調整装置10に対し、歯付きベルト1をVベルト1’に置き換え、調整用ホイール4を調整用ホイール4’に置き換え、支持板3を支持板3’に置き換えて構成したものであり、その他上記したテンション調整装置10のものと同一構成の部分については、重複説明を省略する。
【0024】
Vベルト1’は、ゴム等の弾性部材からなる有端状で、且つ歯を有さない一般的なVベルトであり、自動ドアA上部で駆動源a2側のプーリーa3と従動側のプーリーa4との間に巻回され、その一端をブラケット13によって支持板3’に固定され、他端を同支持板3’に設けた調整用ホイール4’で牽引される。
【0025】
調整用ホイール4’は、その外周にVベルト1’に食い込ませる爪4a’を複数形成した爪車状を呈し、上記した調整用ホイール4のものと同一に構成された孔状係合部14,平行係合部24,円弧状長孔4b,軸孔4c,突縁部4dを有する。
そして、この調整用ホイール4’は、支持板3’に、上記したテンション調整装置10と同様の構成によって、回動可能に軸着してある。
【0026】
支持板3’は、手間側に水平面16’を有するように縦断面クランク状に曲げ加工した金属板であり、その下端側を、一方の扉a1の上端に一体的に固定された水平バー102に、ネジ止め固定してあり、前記水平面16’が、調整用ホイール4’との間にVベルト1’の牽引側端部を導入案内するように構成されている。よって、上記したテンション調整装置10における第一案内部材16が省かれて、より廉価な構成となっている。
【0027】
尚、図6においては、Vベルト1’の牽引側端部を前記導入方向の反対方向に案内する部材が無いが、上記した第二案内部材26を、調整用ホイール4’を間に置いて前記水平面16’に対向するように支持板3上に設けるか、あるいは、支持板3’の上辺部を手前側に折り曲げ加工した折り曲げ部(図示せず)形成して、これら第二案内部材26または前記折り曲げ部によって、Vベルト1’を導入した方向の反対方向に案内するようにしてもよく、この場合、上記テンション調整装置10と同様に、牽引により余分となるVベルト1’端末の収納性が良い。
【0028】
而して、上記構成のテンション調整装置20は、軸部ネジ15及び固定ネジ25を緩めた状態で、調整用ホイール4’と水平面16’との間にVベルト1’の牽引側端部を導入し、一般工具7または専用工具8を、平行係合部24あるいは孔状係合部14,14に係合して、調整用ホイール4’をVベルト1’の牽引方向(図6における反時計回り)に回すと、調整用ホイール4’は、外周の爪4a’をVベルト1’に食い込ませながら、一般工具7又は専用工具8を回転させた回転角分回転し、Vベルト1’ を捩ることなく牽引する。
そして、軸部ネジ15及び固定ネジ25を締め付けることにより、Vベルト1’に張力がかかった状態で、調整用ホイール4’が固定される。
【0029】
次に、図7に示す実施の形態であるテンション調整装置30について説明する。
テンション調整装置30は、上記したテンション調整装置10に対し、歯付きベルト1をVベルト1’に置き換え、調整用ホイール4を調整用ホイール4”に置き換え、更に、支持板3を支持板3”に置き換えて構成したものであり、その他上記したテンション調整装置10のものと同一構成の部分については、重複説明を省略する。
【0030】
Vベルト1’は、テンション調整装置20の構成で説明したものと同一のVベルトであり、自動ドアA上部で駆動源a2側のプーリーa3と従動側のプーリーa4との間に巻回され、その一端をブラケット13(図示せず)によって支持板3”に固定され、他端を同支持板3”に設けた調整用ホイール4”で牽引される。
【0031】
調整用ホイール4”は、小径側面と該面に対して大径な大径側面とを有するかさ型車状を呈し、上記した調整用ホイール4のものと同一に構成された孔状係合部14(図示せず),平行係合部24(図示せず),円弧状長孔4b,軸孔4c,突縁部4dを備える。
そして、この調整用ホイール4”は、支持板3”に、上記したテンション調整装置10と同様の構成によって、小径側側面を該支持板3”に向けて回動可能に軸着してある。
尚、図7に示す例において、調整用ホイール4”の外周面は、平坦面であるが、爪や歯等を複数設けて、Vベルト1’との係合を強化するようにしてもよい。
【0032】
支持板3”は、一方の片部を水平バー102の手前面にネジ止めされた縦断面L型形状を呈する水平部材33と、この水平部材33における他方の片部の上面略中央に、直立するように固定された縦断面L型形状を呈する垂直部材43とからなり、前記水平部材33において手前側(図7における左側)に突出する水平面16”が、調整用ホイール4”との間に、Vベルト1’の牽引側端部を導入案内するように構成されている。よって、上記したテンション調整装置10における第一案内部材16が省かれた廉価な構成となっている。
【0033】
尚、図7においては、Vベルト1’の牽引側端部を前記導入方向の反対方向に案内する部材が無いが、上記したテンション調整装置20と同様に、第二案内部材26を垂直部材43上に設けるか、あるいは、垂直部材43の上辺部に折り曲げ部(図示せず)形成してもよく、この場合、上記した二つの態様と同様の作用効果を奏するのは勿論である。
【0034】
而して、上記構成のテンション調整装置30は、軸部ネジ15及び固定ネジ25を緩めた状態で、調整用ホイール4”と水平面16”との間にVベルト1’の牽引側端部を導入し、一般工具7または専用工具8を、平行係合部24あるいは孔状係合部14,14に係合して、調整用ホイール4”をVベルト1’の牽引方向に回すと、調整用ホイール4”は、その外周面と水平面16”との間でVベルト1’を挟み持ちながら、一般工具7又は専用工具8を回転させた回転角分回転し、Vベルト1’を捩ることなく牽引する。この際、Vベルト1’は、調整用ホイール4”が大径部を外側にしているため、外方向に脱落することがない上、調整用ホイール4”の外周面と水平面16”との間で局部的に圧縮されるので、引き抜き方向に脱落することもない。
そして、軸部ネジ15及び固定ネジ25を締め付けることにより、Vベルト1’に張力がかかった状態で、調整用ホイール4”が固定される。
【0035】
尚、上記したテンション調整装置20及びテンション調整装置30では、駆動用ベルトを廉価なVベルト1’にしている上、Vベルト1’を導入案内する案内部材を支持板支持板3’又は支持板3”と一体にしているため、より低廉価なテンション調整装置を提供できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
調整用ホイールがVベルトの回動軸に略平行する支軸を軸心にして回動するため、Vベルトを捩るとことがなく、しかも、工具により調整用ホイールを回動させたその調整用ホイール外周の円弧長さ分が直接Vベルトの牽引量となるため、従来のものと比較して工具を回転した回転角あたりのVベルトの牽引量が多い上、工具を調整用ホイールの側面(手前側面)に平行させて回せばよいので、工具の柄部分が駆動用ベルトや扉上部の水平バー等の部材に上下で当たることがなく、作業性が良い。
しかも、固定手段を、調整用ホイールを支軸に止着する軸部ネジにすることで、簡単且つ廉価な構造で調整用ホイールの回動を係脱できる上、その係止する回転角が自在となる。
さらに、固定手段として、調整用ホイールの側面に円弧状長孔を貫穿し、該円弧状長孔に挿通した固定ネジを支持板に螺着する構成を加えることにより、回転させた調整用ホイールを、円弧状長孔の任意の個所で係脱できるとともに、調整用ホイールをその軸心から離れた個所で係止するので、そのモーメントの作用によって、より強固に調整用ホイールを固定でき、前記軸部ネジによる固定手段と併せて調整用ホイールを確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるテンション調整装置の特に固定手段を示す正面図。
【図2】図1における(2)−(2)線断面図。
【図3】同テンション調整装置を示す斜視図。
【図4】調整用ホイールを一般工具で回動している状態を示す正面図。
【図5】(a)は、調整用ホイールを回動する専用工具を示す斜視図、
(b)は、その専用工具で調整用ホイールを回動している状態を示す正面図。
【図6】本発明のテンション調整装置を示す正面図。
【図7】本発明に係わるテンション調整装置の他例を示す側面図。
【図8】本発明のテンション調整装置を適用した自動ドアを示す正面図。
【図9】従来のテンション調整装置を示す正面図。
【符号の説明】
A:自動ドア
1’:Vベルト(駆動用ベルト)
3’:支持板
4’:調整用ホイール
4a’:爪
4b:円弧状長孔
5:固定手段
20:テンション調整装置
14:孔状係合部
15:軸部ネジ
23:支軸
24:平行係合部
25:固定ネジ

Claims (1)

  1. 有端の駆動用ベルトをプーリー間に巻回し、該駆動用ベルトの一端を扉側に止着すると共に、その他端を牽引するように構成した自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置において、扉の上端に固定される支持板と、駆動用ベルトの回動軸と略平行な支軸によって該支持板に回動可能に軸着されると共に、駆動用ベルトの前記他端を外周面に係合する調整用ホイールと、該調整用ホイールの回動を係脱させる固定手段とを備え、
    前記駆動用ベルトは弾性部材からなるVベルトであり、
    前記調整用ホイールは、その外周に前記Vベルトに食い込ませる爪を複数形成した爪車状であって、手前面に係合部を一体的に設け、該係合部に工具を係合して回動されるように構成し、
    前記固定手段は、前記調整用ホイールを前記支軸に止着する軸部ネジであって、該軸部ネジの緊緩によって前記軸部ネジの頭部が前記調整用ホイールの回動を係脱させ、さらに、前記調整用ホイールの側面に円弧状長孔を貫穿し、該円弧状長孔に挿通した固定ネジであって、その固定ネジを前記支持板に螺着し、該固定ネジの緊緩によって固定ネジの頭部が前記調整用ホイールの回動を係脱させる構成を備えたことを特徴とする自動ドア駆動用ベルトのテンション調整装置。
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