JP4035213B2 - インクジェット記録装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを被記録材に吐出して記録を行うインクジェット記録装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙、布、プラスチック、OHP用シート等の被記録媒体(以下単に記録紙という)に対して記録を行うインクジェット記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能であることから、情報処理システムの出力手段、例えば複写機、ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、ワークステーション等の出力端子としてのプリンタ、あるいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディーまたはポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化されている。この場合インクジェット記録装置は、これらの装置固有の機能、使用形態等に対応した構成をとる。
【0003】
一般にインクジェット記録装置は、記録手段(記録ヘッド)およびインクタンクと搭載するキャリッジと、記録紙を搬送する手段と、これらを制御するための制御手段とを有する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャンをさせ、一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間欠搬送するものである。
【0004】
この方法は、記録信号に応じてインクを記録用紙上に吐出させて記録を行うものであり、ランニングコストが安く、静かな記録方式として広く用いられている。また、インクを吐出する多数のノズルが副走査方向に直線上に配置された記録ヘッドを用いて、記録ヘッドが記録用紙上を走査することでノズル数に対応した幅の記録がなされる。そのため、記録動作の高速化を達成することが可能である。
【0005】
さらに、昨今ではこのような記録ヘッドを3〜4色分搭載し、フルカラーで画像形成が可能な装置が実用化されている。この装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色またはこれら3原色にブラック(B)を含めた4色に対応する4種類の記録ヘッドおよびインクタンクを搭載することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ビジネス界におけるコンピュータ環境やマルチメディアの普及に伴い、ますますカラー画像の高速化や高画質化に拍車がかかり、600dpi、720dpiさらには1200dpiのような高解像度でなおかつ高速のプリンタが望まれるようになってきている。
【0007】
しかし、従来のインクジェット記録方法および装置によってカラー画像を形成する場合、高解像度化と高速化とは相反する課題である。
【0008】
以下にその理由を説明する。通常、解像度が、高くなるに従い、キャリッジ速度が一定の場合、インクジェット記録ヘッドから液滴を吐出する間隔が短くなるため、従来のキャリッジ速度に対してキャリッジを低下させなければインクジェット記録ヘッドの正常な吐出をするための最大周波数(以下応答周波数という)をオーバーしてしまうことになる。そのためキャリッジ速度を低下させてインクジェット記録ヘッドの応答周波数が追いつくようにしてやらねばならない。結果としてスループットを低下させることになる。
【0009】
さらに高解像度化することにより、吐出量設計およびドット径設計ともに従来に比較して小さな吐出量およびドット径で設計しなければならなくなる。ドット径が小さい分着弾位置ずれの相対量は大きくなり、インクジェット記録ヘッド自身のヨレや副走査方向への走査誤差等から発生する着弾位置ずれによる画像品位の劣化が従来に比べて顕著になる。よってパスのつなぎ目に発生するつなぎスジや副走査方向へのヨレによる主走査方向の白スジによる画像品位劣化が大きいため1パスでの画像設計は、困難になってきている。つなぎスジを解消するためのマルチパス印字の方法として特開昭60−107975号のような方法や特開平3−207665号のような方法が開示されているが、前記方法では、1パス印字に比べて単純に紙送り幅が減少し、大幅にスループットを低下させる結果となってしまう。
【0010】
一方、高速でマルチパスを実行する方法として、図5(a)〜(d)に示されているように入力画像データを奇数カラムと偶数カラムに分けて印字する方法が考えられている(以下カラム間引き印字という)。カラム間引き印字を行うと、従来と同じインクジェット記録ヘッドの応答周波数で従来のキャリッジ速度の2倍の速度でキャリッジを主走査方向に走査できることになり、スループットを向上することができる。
【0011】
しかし、上記方法によって印字した場合においても、2パスのようにパス数の少ない印字においては、図2のように偶数カラムまたは奇数カラムの少なくともどちらか一方のドット着弾位置がずれた場合において、ドットにより埋まらない領域が主走査方向に規則的に発生し、画像が出力された際、結果として主走査方向に白スジとなって見えてくる。そのため画像の品位が劣化する。
【0012】
また図3のようにノズル列が主走査方向に直行する副走査方向に対して傾きを持った場合、特に図10(b)のような2ドット2スペースのような均一パターンにおいて、A領域においては液滴によって埋まる面積が小さくなって濃度が低くなり、B領域では液滴によって埋まる面積が大きくなって濃度が高くなり、フィード量毎に濃度のムラ(以下バンドムラという)が発生し、画像の品位が劣化する。
【0013】
そこで本発明の目的は、特に解像度の高い印字において前記解像度までの高い解像度を必要としない画像(例えば、自然画や線画など)において、より少ないパス数で高速かつ高画質の画像を得ることができる記録装置および方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような目的を解決するための本発明は、記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録装置において、前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データを前記複数回の主走査で記録する記録制御手段と、前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送手段とを具備し、前記記録制御手段は、前記複数回の主走査で記録される最終的な画像の主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi))となるように、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割し、前記分割されたデータに基づいて前記複数回の主走査の各々において主走査方向の解像度がH′(dpi)、副走査方向の解像度がV′(dpi)の同じ画素位置にインクを付与することを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、H′=1/2H、V′=Vであることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置H>Vであることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置H′=V′であることを特徴とする。
【0018】
請求項5に係る発明は、前記記録制御手段は、前記同一領域に対して前記記録ヘッドを2回主走査させ、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記画像データの奇数カラムと偶数カラムのうち一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータに分割し、前記一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータを別の主走査で記録するものであり、前記2回の主走査のうち一方の主走査で前記一方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与し、他方の主走査で前記他方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与することを特徴とする。
【0019】
請求項6に係る発明は、記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録装置において、前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データを前記複数回の主走査で記録する記録制御手段と、前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送手段とを具備し、前記記録制御手段は、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割する手段と、前記複数回の主走査の各々でインク付与可能な画素位置が同じとなるように、且つ前記複数回の主走査の各々で主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi)の画素位置にインクが付与されるように、前記分割データに基づく前記複数回の走査各々における記録を制御する手段とを含むことを特徴とする。
【0020】
請求項7に係る発明は、記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録方法において、前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データ前記複数回の主走査で記録する記録工程と、前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送工程とを有し、前記記録工程は、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割する工程と、前記複数回の主走査の各々でインク付与可能な画素位置が同じとなるように、且つ前記複数回の主走査の各々で主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi)の画素位置にインクが付与されるように、前記分割されたデータに基づいて記録を行う工程とを含むことを特徴とする。
【0021】
請求項8に係る発明は、記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録方法において、
前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データを前記複数回の主走査で記録する記録工程と、
前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送工程とを有し、前記記録工程では、前記複数回の主走査で記録される最終的な画像の主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi))となるように、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割し、前記分割されたデータに基づいて前記複数回の主走査の各々において主走査方向の解像度がH′(dpi)、副走査方向の解像度がV′(dpi)の同じ画素位置にインクを付与することを特徴とする。
【0022】
請求項9に係る発明は、請求項7または8に記載のインクジェット記録方法において、前記記録工程は、前記同一領域に対して前記記録ヘッドを2回主走査させ、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記画像データの奇数カラムと偶数カラムのうち一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータに分割し、前記一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータを別の主走査で記録するものであり、前記2回の主走査のうち一方の主走査で前記一方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与し、他方の主走査で前記他方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
まず図1に本実施の形態で使用したインクジェット記録装置の外観を示す。
【0028】
インクジェットカートリッジを搭載するキャリッジ11と、キャリッジ11を走査移動させるキャリッジ駆動モータ12と、インクジェット装置の図示しない制御部から電気信号をインクジェットカートリッジに送るためのフレキシブルケーブル13と、インクジェットヘッドユニットの回復処理を行うための回復手段14と、紙などのプリント媒体を積層状態で蓄える給紙トレイ15と、キャリッジ11の位置を光学式に読み取る光学式位置センサ16などを有する。このような構成を有するインクジェット記録装置の制御部は、キャリッジ11を被記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する主走査方向にシリアルスキャンさせ、インクジェットヘッドの吐出口(ノズル数)に対応した幅のプリントを行う一方、非プリント時に被記録媒体をすでに決められている量、間欠的に搬送するように制御する。制御部は後述する走査解像度に関する印字制御を行なう。
【0029】
次に図1の本体を用いて実施したインクジェット記録方法を簡略化して示す。
【0030】
(実施の形態1)
図4は、インクジェット記録ヘッドのフェース面の概略図である。本実施の形態では、256ノズルのインクジェット記録ヘッドを使用したが、説明の便宜上4ノズルのヘッドで簡単に説明する。1〜4までの番号のついた吐出口が、600dpi間隔で紙送り方向(副走査方向)に一列に並んでいる。そしてノズル列に対して垂直な方向(主走査方向)に走査する。吐出口1〜4からは、シアンのインクが吐出される。
【0031】
図5(a)は、入力画像データを示す。白丸が印字データである。印字データは、副走査方向600dpi、主走査方向1200dpiの解像度を持つ。
【0032】
通常、1パス印字の場合、入力データを受信し、1200dpiの精度を有する光学式センサ16で印字位置を確認し、入力画像データに従って、1カラム目から順次印字していく。2パス以上のマルチパスにおいても同様である。しかし本発明の記録方法では、カラム間引き印字を応用して、図5(a)の入力データを、図5(b)および(c)のように奇数カラムおよび偶数カラムに分け、2パスで下記のように印字した。
【0033】
1パス目で奇数カラムデータを光学式センサ16で読み取った奇数カラムの位置に印字し、次に2パス目で図5(c)の偶数カラムデータを1パス目と同じ奇数カラムの位置に印字する。つまり最終的に図5(d)のように主走査方向解像度が1200dpiから600dpiに変化し、さらに600dpiピッチで並んだ画素それぞれに1発もしくは2発、印字されることになる。
【0034】
さらに詳しく記録方法を説明する。
【0035】
図6〜図8は、入力画像データに基づいて図4のヘッドを用いて2パスで印字される場合の着弾位置および出力画像を示す。図6(a)および図7(a)に記載されている○の中の番号は、使用されたノズルの番号である。
【0036】
本実施の形態では、吐出量は、約8.5pl、着弾したときのドット径は、約55μmである。
【0037】
まず図5(b)の奇数カラムの入力画像データに基づいて図6(a)のように1パス目の印字ドットが着弾し、図6(b)のような出力画像が得られる。次に同じく図5(c)の偶数カラムの入力画像データを1パス目と同じ奇数カラムデータ印字位置に図7(a)のように2パス目の印字ドットが着弾し、1パスおよび2パスにて図7(b)のような出力画像が得られた。同様に印字を繰り返して図8(b)のような出力画像が得られた。ドットによって埋まらない部分が、主走査方向よりむしろ副走査方向に強調されるため結果として主走査方向に白スジとして見えにくくなり、画像品位は向上した。また、つなぎスジに関しても発生せず画像品位は、良好だった。
【0038】
また図9(a)のような横罫線を印字した場合、副走査方向の着弾位置ずれの範囲内で太さのばらつきが発生する。ドット径約60μmに対して、副走査方向の着弾ずれが約10μmだった場合、罫線の太さは、最大約80μmとなる。しかし、画像品位としては、大きな劣化は見られなかった。
【0039】
また図10(a)のような入力画像を印字する際、ノズル列が副走査方向に対して傾いている場合にも図10(c)から(e)のように印字され、バンドムラが発生するようなことはない。
【0040】
本実施の形態では、カラム間引き印字を適用しているため、キャリッジ速度も通常の600dpi×1200dpi印字に比べて2倍の速度を持っており、スループットが向上し、さらにマルチパスとしては、最小の2パス印字で高速かつ画像品位劣化の少ない印字を得ることができた。よって高速化にとって最適な記録方法と思われる。
【0041】
さらに線画および自然画等においては、1200dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)の解像度を持つデータを600dpi×600dpiに低下させても画像品位に実質的に影響はなく特に有効であると思われる。
【0042】
また本実施の形態では、主走査方向解像度1200dpi、副走査方向解像度600dpiとしたが、主走査方向と副走査方向の解像度600dpiで図15に示されているように主走査方向にボールドして主走査方向1200dpi、副走査方向解像度600dpiの画素位置に2ドットずつ印字データを持っている場合は、さらに適している。
【0043】
また解像度は、1200dpi、600dpiに限定されたものではない。しかしその場合吐出量設計およびドット径設計は、適切に行わなければならないことは、いうまでもない。
【0044】
なお、本発明は、カラム間引き印字にような倍速印字を実施する場合において有効な手段であり、当然、通常速度の印字(例えば1200×600dpiの画素位置にランダムファイン印字等により正規に印字)においては、つなぎスジおよび白スジまたはムラ等の画像品位劣化は発生せず、この限りではない。
【0045】
(比較例1)
図11は、従来の1200dpi×600dpi印字の例である。図11(a)は、図5(a)の入力画像に基づいてカラム間引きで印字した時の画像である。着弾位置ずれは、上記実施の形態1の図6〜図8と同様である。A部およびB部にドットにより埋まっていない空白の領域が主走査方向に規則的に並んでいるのがわかる。この画像欠陥は、視覚的に主走査方向の白スジとなり、画像品位を劣化させる原因となる。つなぎスジに関しては、特に問題はなかった。
【0046】
さらに図11(b)は、図10(b)の入力画像に基づいて、従来の1200dpi×600dpi印字をした例である。ヘッドが実施の形態1の図9(a)のように副走査方向に対して傾いている。この時A領域とB領域でドットの重なりが異なり、その結果、A領域の濃度がB領域の濃度に対して低くなり、濃度ムラが発生する。
【0047】
図11(c)は、図9(a)の入力画像に基づいて、従来の1200dpi×600dpi印字をした例である。実施の形態1同様ドット径約60μmに対して、副走査方向の着弾ずれが約10μmだった場合、罫線の太さは、最大約80μmとなる。しかし、画像品位としては、大きな劣化は見られなかった。
【0048】
(比較例2)
次に600dpiのエリアのドットの配置が図12のようになるように紙送りを走査して図5(a)および図9(a)、図10(b)の画像を印字した。図12(b)では、ドットによって埋まらない部分が、主走査方向よりむしろ副走査方向に強調されるため結果として主走査方向に白スジとして見えにくくなり、実施の形態1と同様、画像品位は向上した。つなぎスジに関しては、特に問題はなかった。
【0049】
さらに図12(c)においても比較例1のようなムラは、見られなかった。
【0050】
また図12(d)では、太さのばらつきが実施の形態1および比較例1と比較して大きくなっていることがわかる。これは、太さのばらつきが、主走査方向の着弾位置ずれ以外にもともと主走査方向に1200dpi分オフセットがかかっているためである。ドット径約60μmに対して、副走査方向の着弾ずれが約10μmで、さらに主走査方向の1200dpi分が重なった場合、罫線の太さは、最大約122μmとなる。出力画像をみてもやはり均一性がなくなり、画像品位の劣化が見られた。
【0051】
(比較例3)
次に比較例1を応用して600dpiのエリアのドットの配置が図13のようになるように紙送りを走査して図5(a)および図9(a)、図10(b)の画像を印字した。
【0052】
図5(a)の入力画像に対しては、実施の形態1および比較例2と同様に主走査方向のスジは見えにくくなった。つなぎスジに関しても、特に問題はなかった。
【0053】
図9(a)の入力画像では、比較例2と同様の横罫線の太さにばらつきが発生した。
【0054】
さらに図10(b)の入力画像に対しては、ヘッドの傾きとともに比較例1と同様、領域毎にムラが発生し、品位は劣化する方向であった。
【0055】
(その他の実施の形態1)
図14に示されているヘッドにAにブラック、Bにシアン、Cにマゼンタ、Dにイエロー4色のインクを使用して、上記実施の形態1同様の記録方法を実施したが、実施の形態1と同様の効果が確認された。
【0056】
(その他の実施の形態2)
図14に示されているヘッドにAに染料を不溶化する液体、Bにブラック、Cにシアン、Dにマゼンタ、Eにイエロー4色のインクとさらに染料を不溶化する液体を使用して、上記実施の形態1同様の記録方法を実施したが、実施の形態1同様の効果が確認された。特に染料を不溶化する液体を使用して普通紙に印字した場合、ドットのにじみが小さくなる。そのため使用しない場合と比較して効果が顕著に表れる。
【0057】
なお上記実施の形態では、以下に示すインクを使用した。
【0058】
(シアンインク)
グリセリン:7.5%
チオジグリコール:7.5%
尿素:7.5%
Projet Fast Cyan 1C:28%
アセチレノールEH:0.1%
純水:44.4%
50%IPA水溶液:5%
(マゼンタインク)
グリセリン:7.5%
チオジグリコール:7.5%
尿素:7.5%
Projet Fast Magenta 2C:45%
硫酸アンモニウム:0.27%
アセチレノールEH:0.1%
10%−LiOAc:1.84%
トリエタノールアミン:0.84%
純水:24.43%
50%IPA水溶液:5%
(イエローインク)
グリセリン:7.5%
チオジグリコール:7.5%
尿素:7.5%
Projet Fast Yellow 1C:52.33%
Daiwa Yellow 330GR:0.65%
硫酸アンモニウム:0.25%
アセチレノールEH:0.1%
4N−LiOH:1.88%
トリエタノールアミン:0.74%
純水:16.55%
50%IPA水溶液:5%
(ブラックインク)
グリセリン:7.5%
チオジグリコール:7.5%
尿素:7.5%
IJA260:9.50%
Projet Fast Black 2:36.5%
Daiwa Yellow 330EP:0.27%
Direct Blue 199 :7.20%
硫酸アンモニウム:0.45%
イソプロピルアルコール:4.00%
純水:19.22%
NaOH:0.36%
(染料を不溶化するインク)
グリセリン:7.0%
ジエチレングリコール:5.0%
PAA−1L−15B(15%水溶液):24.0%
50%酢酸水溶液:7.02%
カチオンG50(51%水溶液):1.92%
ブチルトリグリコール:0.95%
純水:54.11%
上述の実施形態の他に次の形態を実施できる。
【0059】
1)上述の実施形態では、印字すべき画像が解像度の低い線画、文字等の画像について高速かつ高画質の記録画像を提供することができる。そこで、印字すべき画像の画像データの解像度を調べ、予め定めたしきい値よりも解像度が低い場合にには、上述の実施形態のように主走査解像度または副走査解像度のいずれか一方を通常の走査解像度よりも下げればよい。
【0060】
解像度の検出は、インクジェット記録装置側の不図示の制御部で行ってもよいし、画像データを発生するホスト装置側で行ってもよい。
【0061】
また、作画ソフトには直線、曲線を描くドロー系作画ソフトと、色の塗りつぶしを行うペイントソフトがある。従って、ホスト装置で実行される作画ソフトの種理を判別し、作画ソフトが実行されている場合には、上述の実施形態でのべた解像度で印字を行うとよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを複数回の主走査で記録する場合に、複数回の主走査で記録される最終的な画像における主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi))となるように、複数回の主走査の各々において主走査方向の解像度がH′(dpi)、副走査方向の解像度がV′(dpi)の画素位置にインクを付与するようにしているため、複数回の主走査各々でのインク着弾位置のずれが少なく、濃度ムラの少ない高品位な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の外観を示す斜視図である。
【図2】通常の印字出力画像を示す説明図である。
【図3】斜め印字の印字出力画像を示す説明図である。
【図4】インクジェット記録ヘッドの外観を模式的に示す構成図である。
【図5】着弾位置を示す説明図である。
【図6】着弾位置と出力画像を示す説明図である。
【図7】着弾位置と出力画像を示す説明図である。
【図8】着弾位置と出力画像を示す説明図である。
【図9】着弾位置と出力画像を示す説明図である。
【図10】ヘッドの取り付け状態、着弾位置および出力画像を示す説明図である。
【図11】出力画像を示す説明図である。
【図12】ドット配置および出力画像を示す説明図である。
【図13】ドット配置を示す説明図である。
【図14】記録ヘッドの外観を示す斜視図である。
【図15】ボールド画像を示す説明図である。
【符号の説明】
11 キャリッジ
12 キャリッジ駆動モーター
13 フレキシブルケーブル
14 回復手段
15 給紙トレイ
16 光学式位置センサ
Claims (9)
- 記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録装置において、
前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データを前記複数回の主走査で記録する記録制御手段と、
前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送手段とを具備し、
前記記録制御手段は、前記複数回の主走査で記録される最終的な画像の主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi))となるように、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割し、前記分割されたデータに基づいて前記複数回の主走査の各々において主走査方向の解像度がH′(dpi)、副走査方向の解像度がV′(dpi)の同じ画素位置にインクを付与することを特徴とするインクジェット記録装置。 - H′=1/2H、V′=Vであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- H>Vであることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- H′=V′であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記記録制御手段は、前記同一領域に対して前記記録ヘッドを2回主走査させ、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記画像データの奇数カラムと偶数カラムのうち一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータに分割し、前記一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータを別の主走査で記録するものであり、
前記2回の主走査のうち一方の主走査で前記一方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与し、他方の主走査で前記他方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録装置において、
前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データを前記複数回の主走査で記録する記録制御手段と、
前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送手段とを具備し、
前記記録制御手段は、
前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割する手段と、
前記複数回の主走査の各々でインク付与可能な画素位置が同じとなるように、且つ前記複数回の主走査の各々で主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi)の画素位置にインクが付与されるように、前記分割データに基づく前記複数回の走査各々における記録を制御する手段とを含むことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録方法において、
前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データを前記複数回の主走査で記録する記録工程と、
前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送工程とを有し、
前記記録工程は、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割する工程と、前記複数回の主走査の各々でインク付与可能な画素位置が同じとなるように、且つ前記複数回の主走査の各々で主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi)の画素位置にインクが付与されるように、前記分割されたデータに基づいて記録を行う工程とを含むことを特徴とするインクジェット記録方法。 - 記録ヘッドを被記録材に対して相対走査させながら、主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データに基づいて前記記録ヘッドからインクを付与して前記被記録材上に画像を記録するインクジェット記録方法において、
前記被記録材上の同一領域に対して前記記録ヘッドを前記主走査方向へ複数回主走査させ、前記画像データを前記複数回の主走査で記録する記録工程と、
前記主走査と主走査の間に、前記被記録材を前記副走査方向へ搬送させる搬送工程とを有し、
前記記録工程では、前記複数回の主走査で記録される最終的な画像の主走査方向の解像度がH′(但し、H′(dpi)<H(dpi))、副走査方向の解像度がV′(但し、V′(dpi)≦V(dpi))となるように、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記複数回の主走査各々で記録するためのデータに分割し、前記分割されたデータに基づいて前記複数回の主走査の各々において主走査方向の解像度がH′(dpi)、副走査方向の解像度がV′(dpi)の同じ画素位置にインクを付与することを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記記録工程は、前記同一領域に対して前記記録ヘッドを2回主走査させ、前記主走査方向の解像度がH(dpi)、副走査方向の解像度がV(dpi)の画像データを前記画像データの奇数カラムと偶数カラムのうち一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータに分割し、前記一方のカラムに対応するデータと他方カラムに対応するデータを別の主走査で記録するものであり、
前記2回の主走査のうち一方の主走査で前記一方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与し、他方の主走査で前記他方のカラムに対応するデータに基づいて前記一方のカラムの画素位置にインクを付与することを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録方法。
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