JP4033628B2 - 電源装置及びその電源装置を用いた空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は交流を直流に変換し、入力電流の高調波成分を低減して力率を改善して所望の電源電圧を供給する電源装置及びそれを用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より交流−直流変換回路として、交流電圧をダイオ−ド整流回路に入力して脈流出力を得て、これをコンデンサにより平滑して直流電圧を得るコンデンサインプット型整流回路が様々な分野で用いられている。コンデンサインプット型整流回路では、入力電流は電流導通角が狭くなり力率が悪く、無効電力が多いため電力の有効利用ができない上に多くの高調波成分を含んでおり同一電源系統に接続された機器への障害が問題となっている。この問題を解決するための力率を改善して高調波成分を低減する技術として特開平9−182457号公報に示す電源装置がある。
【0003】
この電源装置は図26(a)に示すような回路構成を持ち、図26(b)に示すように、交流電源101から入力した交流電圧Vinを整流回路103により脈流出力電圧に変換する際にリアクトル102を有している。これにより入力電流Iinの突入を緩和させることができ、結果として電流導通角が広がるので、力率を改善することができ入力電流Iinに含まれる高調波成分を減少させることができる。
【0004】
例えば本電源装置を空気調和機に用いる場合、負荷105は圧縮機用モ−タ及びこのモ−タを駆動するインバ−タとなる。交流電源101が100Vであるとき通常はリレ−回路130を導通状態にして倍電圧整流回路として動作させる。特に低負荷領域においては、リレ−回路130を遮断状態にすることにより電源装置は全波整流回路となり出力直流電圧を低く抑えることができるので、この時インバ−タ及びモ−タでの損失を低減させることができる。
【0005】
以上のように図26に示す従来の電源装置は簡単な構成の受動部品のみの挿入により力率を改善することができるとともに、リレ−回路130の通電状態を切換えることにより負荷105の損失を抑えることができる。
【0006】
また、他の技術として特開平11−206130号公報に示す電源装置が検討されている。この電源装置は図27(a)に示す回路構成を持つ。以下この電源装置の詳細な動作について説明する。
【0007】
図27(a)において、交流電源101のゼロクロス点に同期して制御部132はスイッチング素子131を所定時間オンさせるパルス信号を出力する。これによりリアクトル102を介して整流回路133及びスイッチング素子131を通り、交流電源101を短絡させる電流が流れるため、入力電流は交流電源101のゼロクロス点から流れる。そしてスイッチング素子131がオフになると電流は、リアクトル102、整流回路103、コンデンサ120a、120b或いは平滑コンデンサ104を通り流れる。この結果、電流導通角を大きく拡大させることができ力率を大幅に改善することができる。
【0008】
本電源装置も空気調和機に用いる場合、負荷105は圧縮機用モ−タ及びこのモ−タを駆動するインバ−タとなる。よって、同様に低負荷領域においてリレ−回路130を遮断状態にすることによって全波整流回路となり、インバ−タ及びモ−タでの損失を抑えることができる。
【0009】
以上のように図27に示す従来の電源装置は簡単な構成と制御により力率を大きく改善することができるとともに、リレ−回路130の通電状態を切換えることにより負荷105の損失を抑えることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図26に示す従来の電源装置では、簡単な構成で力率を改善することができるもののその改善効果は小さく、十分な力率を得ることができない。またこの回路構成で高力率を得るためにはリアクトルの値を大きくする必要があり、これは構成部品の大型化とそれに伴う損失の増加を招く。さらにリレ−回路130の通電状態を切換える際に出力電圧が大きく変動し負荷105に不具合を与える可能性があるという課題を有していた。
【0011】
また、図27に示す電源装置では簡単なスイッチング制御により力率を大きく改善することができるが、その電源装置を空気調和機等に用いた場合において、1)200V入力時にはリアクトルが大型化するのでリアクトルでの損失が増大すること、2)100V入力時と200V入力時ではリアクトルの大きさが異なるので回路を共有することができないこと、3)リレ−回路130の通電状態を切換える際に出力電圧が大きく変動し負荷105に不具合を与える可能性があるという課題を有していた。
【0012】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、簡単な構成及び制御により高力率を得ることができ、スイッチング素子における損失の増大と発生ノイズの増大に起因したフィルタ回路における損失の増大を防止して、低損失で高調波抑制を可能とする電源装置を提供することを目的とする。
【0013】
また、200V入力時においてもリアクトルの大型化と、これによる損失の増加を防止すると共に、100V入力時でも200V入力時でも回路構成を同一にして回路の共用を図ることができる電源装置を提供することを目的とする。
【0014】
さらに、リレ−回路の切換え時に生じる出力電圧の大きな変動を抑制することができる電源装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、そのような電源装置を用いた空気調和機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の電源装置は、(a)交流電源の出力電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、(b)前記整流回路に接続されたリアクトルと、(c)整流回路の出力電圧を入力する力率改善回路(力率改善回路は、直列に接続された複数のスイッチング素子からなり、オン、オフすることによって前記交流電源から流れる入力電流の電流径路を変化させるスイッチング回路と、直列に接続された複数のコンデンサからなるコンデンサ回路と、スイッチング回路がオン状態のときにコンデンサに充電された電荷がスイッチング回路に逆流するのを防止する逆流防止整流素子とから構成される。スイッチング回路及びコンデンサ回路は並列に配置される。スイッチング素子間の接続点と前記コンデンサ間の接続点とが接続される。スイッチング回路の端点とコンデンサ回路の端点とが逆流防止整流素子を介して接続される。)と、(d)整流回路の入力端子の一つと力率改善回路のスイッチング素子間の接続点との間に接続され、その間に形成される電流径路の通電状態を導通状態または遮断状態に切換える切換スイッチ手段と、(e)切換スイッチ手段の通電状態を制御するスイッチ制御手段と、(f)力率改善回路の各スイッチング素子をオン・オフさせるパルス信号を生成して出力するパルス信号制御手段と、(g)パルス信号制御手段からのパルス信号を受けて力率改善回路のスイッチング回路を駆動させるスイッチ駆動手段と、(h)交流電源の電流値を検出する入力電流検出手段とを備える。パルス信号制御手段は、交流電源電圧の半周期において力率改善回路の複数のスイッチング素子のうちの少なくとも1つを所定時間オンさせるパルス信号を出力するとともに、スイッチ手段の通電状態を切換える切換信号をスイッチ制御手段に出力する。さらに、パルス信号制御手段はパルス信号がオフ状態であり、且つ、入力電流検出手段より得られる電流値が零の時にスイッチ手段の通電状態を切換える。
【0017】
本発明に係る第2の電源装置は、(a)交流電源の出力電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、(b)前記整流回路に接続されたリアクトルと、(c)整流回路の出力電圧を入力する力率改善回路(力率改善回路は、直列に接続された複数のスイッチング素子からなり、オン、オフすることによって前記交流電源から流れる入力電流の電流径路を変化させるスイッチング回路と、直列に接続された複数のコンデンサからなるコンデンサ回路と、スイッチング回路がオン状態のときにコンデンサに充電された電荷がスイッチング回路に逆流するのを防止する逆流防止整流素子とから構成される。スイッチング回路及びコンデンサ回路は並列に配置される。スイッチング素子間の接続点と前記コンデンサ間の接続点とが接続される。スイッチング回路の端点とコンデンサ回路の端点とが逆流防止整流素子を介して接続される。)と、(d)整流回路の入力端子の一つと力率改善回路のスイッチング素子間の接続点との間に接続され、その間に形成される電流径路の通電状態を導通状態または遮断状態に切換える切換スイッチ手段と、(e)切換スイッチ手段の通電状態を制御するスイッチ制御手段と、(f)力率改善回路の各スイッチング素子をオン・オフさせるパルス信号を生成して出力するパルス信号制御手段と、(g)パルス信号制御手段からのパルス信号を受けて力率改善回路のスイッチング回路を駆動させるスイッチ駆動手段と、(h)電源電圧のゼロクロス点を検出してゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出手段と、(i)そのゼロクロス検出信号を受けて所定時間経過後に切換タイミング信号を出力するタイマ手段とを備える。パルス信号制御手段は、交流電源電圧の半周期において力率改善回路の複数のスイッチング素子のうちの少なくとも1つを所定時間オンさせるパルス信号を出力するとともに、スイッチ手段の通電状態を切換える切換信号をスイッチ制御手段に出力する。さらに、パルス信号制御手段はタイマ手段からの切換タイミング信号を受けて切換スイッチ手段の通電状態を切換える。
【0018】
本発明に係る第3の電源装置は、第1の電源装置において、電源電圧のゼロクロス点を検出してゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出手段を備える。このとき、パルス信号制御手段はゼロクロス検出手段からのゼロクロス検出信号に基づいて、力率改善回路のスイッチング素子を所定時間オンさせるパルス信号を出力する。
【0019】
本発明に係る第4の電源装置は、第1の電源装置において、電源電圧の極性を判別する電圧極性判別手段をさらに備える。このとき、パルス信号制御手段は少なくとも切換スイッチ手段が導通状態であるときは、電圧極性判別手段の判別結果を参照し、電源電圧の各半周期において極性に応じて力率改善回路のスイッチング素子を所定時間オンさせるパルス信号を出力する。
【0022】
本発明に係る第5の電源装置は、第1ないし第4のいずれかの電源装置において、パルス信号制御手段が、切換スイッチ手段の通電状態を切換える前後において、切換スイッチ手段が遮断状態では力率改善回路の複数のスイッチング素子をそれぞれ異なった所定時間オンさせる第1のパルス信号を生成し、交流電源電圧の半周期ごとに第1のパルス信号の出力パタ−ンを切替えて出力し、また、切換スイッチ手段が導通状態では力率改善回路のスイッチング素子のうちの何れか1つを所定時間オンさせる第2のパルス信号を生成し、交流電源電圧の半周期ごとに第2のパルス信号の出力パタ−ンを切替えて出力する。
【0023】
本発明に係る第6の電源装置は、第5の電源装置において、パルス信号制御手段は、切換スイッチ手段が遮断状態のとき出力する第1のパルス信号のうち最も短いパルス信号のオン時間と、それが導通状態のとき出力する第2のパルス信号のオン時間が等しくなるようにする。
【0024】
本発明に係る第7の電源装置は、第1ないし第4のいずれかの電源装置において、負荷の大きさを検出する負荷状態検出手段をさらに備える。このとき、スイッチ制御手段は負荷状態検出手段から得られる負荷の大きさに応じて切換スイッチ手段の導通または遮断状態を切換える。
【0025】
本発明に係る第8の電源装置は、第7の電源装置において、負荷がモ−タ装置とモ−タ装置に駆動電圧を供給するために直流を交流に変換するインバ−タ装置とからなる場合に、負荷状態検出手段がインバ−タ装置またはモ−タ装置の状態変化に起因して発生する変化量を検出する。
【0026】
本発明に係る第9の電源装置は、第1または第8のいずれかの電源装置において、力率改善回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサを備える。
【0027】
本発明に係る空気調和機は、電源装置として上記のいずれかの電源装置を用いる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電源装置の実施の形態について添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、全ての図面において同一の参照符号は、同一または同等の構成要素または部分を示す。
【0029】
(実施の形態1)
図1は本発明に係る電源装置の一実施形態を示す回路構成図である。図1において、電源装置は交流電源1と整流回路2とリアクトル3と力率改善回路7と平滑コンデンサ8と切換スイッチ部12とからなる。
【0030】
力率改善回路7は、2つのスイッチング素子4a,4bと2つのコンデンサ5a,5b及び2つの逆流防止整流素子6a,6bからなる。2つのスイッチング素子4a、4bの直列接続の中点と、2つのコンデンサ5a,5bの直列接続の中点とは互いに接続される。スイッチング素子4aとコンデンサ5aとは逆流防止整流素子6aを介して接続され、スイッチング素子4bとコンデンサ5bとが逆流防止整流素子6bを介して接続される。
【0031】
切換スイッチ部12は整流回路2の整流素子2b、2dの接続点と力率改善回路7のスイッチング素子4a、4bの接続点との間に接続されている。切換スイッチ部12はオン・オフして、それら接続点間の電流経路の通電状態を導通または遮断に切り換える。切換スイッチ部12は、機械的スイッチであるリレ−回路や電気的スイッチである半導体素子等からなる。本実施形形態では切換スイッチ部12はリレ−回路で構成している。なお、切換スイッチ部12は整流回路2の整流素子2a、2cの接続点と力率改善回路7のスイッチング素子4a、4bの接続点との間に接続されてもよい。
【0032】
整流回路2は複数の整流素子2a、2b、2c、2dより構成され交流電圧を整流して脈流電圧を出力する。リアクトル3は力率改善を行う。平滑コンデンサ8は力率改善回路7の出力電圧を平滑する。電源装置には負荷9が接続される。
【0033】
尚、スイッチング手段4a、4bにはパワ−トランジスタ、パワ−MOSFET、IGBT等の自己消弧可能な半導体が用いられる。また、負荷の具体例としては電熱線やインバ−タ及びこのインバ−タに接続され動作する照明機器やモ−タ等がある。
【0034】
さらに、電源装置は力率改善回路7を制御する手段として、ゼロクロス検出部21と、パルス信号制御部22と、スイッチ駆動部23と、切替えスイッチ駆動部40とを備える。
【0035】
ゼロクロス検出部21は交流電源1のゼロクロス点を検出してゼロクロス検出信号を出力する。パルス信号制御部22はゼロクロス検出部21からのゼロクロス検出信号を受け、スイッチング手段4a、4bを駆動するパルス信号を生成して出力する。パルス信号制御部22は汎用のロジック回路或いはマイコン等で構成される。スイッチ駆動部23はパルス信号制御部22からのパルス信号を受けてスイッチング素子4a、4bを駆動する。また、切換スイッチ駆動部40は切換スイッチ部12の通電状態を入り切りする。切換スイッチ駆動部40は、本実施の形態ではパルス信号制御部22からの切換信号を受けて切換スイッチ部12の通電状態を入り切りする。
【0036】
図2は上記の電源装置において、切換スイッチ部12の通電状態が切り状態での電源電圧、入力電流、パルス信号の波形を示した図である。図3は、切換スイッチ部12の通電状態が入り状態での電源電圧、入力電流、パルス信号の波形を示した図である。また、図4及び図5はそれぞれ切換スイッチ部12が切り状態及び入り状態時における電流経路の変化の態様を示した図である。以下本実施形態の電源装置について図1から図5を用いて詳細に説明する。
【0037】
尚、以下に説明する全ての実施の形態において主要波形図中の記号「Vin」は交流電源1の電圧波形、「Iin」は入力電流波形でありそれぞれ矢印の向きを正方向とする。また「Pa」はスイッチング素子4aを駆動するパルス信号、「Pb」はスイッチング素子4bを駆動するパルス信号である。また、「Va」、「Vb」はそれぞれコンデンサ5a、5bの両端電圧、「Vdc」は平滑コンデンサ8の両端電圧を示す。
【0038】
パルス信号制御部22はゼロクロス検出部21が検出する交流電源1の電圧Vinのゼロクロス点に同期してスイッチング素子4a、4bのうちの少なくとも1つを所定時間オン状態にするパルス信号を出力する。図2の例では交流電源1の正の半周期においてはスイッチング素子4aを、また負の半周期においてはスイッチング素子4bを所定時間オン状態にしている。またこの時切換スイッチ駆動部40は切換スイッチ部12を切り状態にしている。
【0039】
図2においてスイッチング素子4aがオン状態であるとき、交流電源1からみた負荷9側の電圧はコンデンサ5bの両端電圧Vbに等しくなるので、電圧値VinがVbを越える点から図4(a)の経路で入力電流Iinが流れはじめ、パルス信号がオフ状態になるまで増加する。
【0040】
そしてパルス信号がオフ状態になると交流電源1からみた負荷9側の電圧は平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcに等しくなり、この時VinがVdcより小さい場合は一旦入力電流Iinは減少するが、電圧値Vinが平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを越える点から図4(c)の経路で再びコンデンサ8を充電する電流が流れる。
【0041】
この結果、入力電流の立ち上がりを早めることができ電流導通期間を広げることができる。負の半周期においても同様にスイッチング素子4bがオン状態であるとき電圧値Vinがコンデンサ5aの両端電圧Vaを越える点から図4(b)の経路で入力電流Iinが流れるので電流導通期間を広げることができる。
【0042】
これらの動作を交流電源1の半周期ごとに繰り返すことにより、電流導通期間を拡大させることができ十分に高い力率を得ることができる。
【0043】
切換スイッチ部12が切り状態の時、電源装置は全波整流回路を基本とした力率改善動作を行うため、例えば交流電源1の電圧値がAC200Vであれば、負荷9に印加される出力電圧は平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcとなりおおよそ280V付近の値となる。ここでスイッチング素子4a、4bをオン状態にしたときにリアクトル3に印加される電圧は電源電圧Vinからコンデンサ5a、5bの両端電圧Va、Vb分だけ緩和されるので、リアクトル3の大型化を抑えることができる。
【0044】
次に図3に示す制御を行なう電源装置について説明する。図3の例でも交流電源1の正の半周期においてはスイッチング素子4aを、また負の半周期においてはスイッチング素子4bを所定時間オン状態にしている。またこの時切換スイッチ駆動部40は切換スイッチ部12を入り状態にしている。
【0045】
図3においてスイッチング素子4aがオン状態であるとき、交流電源1の電圧値Vinのゼロクロス点からリアクトル3を介して交流電源1を短絡する電流Iinが図5(a)の経路で流れる。そしてパルス信号がオフ状態になるとコンデンサ5aを充電する電流が図5(b)の経路で流れる。
【0046】
この結果、入力電流は交流電源1のゼロクロス点から立ち上がるので電流導通期間を広げることができる。負の半周期においても同様にスイッチング素子4bをオン、オフ動作させることにより、図5(c)に示す交流電源1の短絡電流と図5(d)に示すコンデンサ5bへの充電電流が流れ電流導通期間を広げることができる。
【0047】
これらの動作を交流電源1の半周期ごとに繰り返すことにより、電流導通期間を拡大させることができるので十分に高い力率を得ることができる。
【0048】
切換スイッチ部12が入り状態の時、電源装置は倍電圧整流回路を基本とした力率改善動作を行うため、例えば交流電源1の電圧値がAC100Vであれば負荷9に印加される出力電圧は、平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcとなりおおよそ280V付近の値となる。従って切換スイッチ部12を入り切りすることにより交流電源1の電圧値が100Vであっても200Vであっても同程度の電圧を負荷9に印加することができる。
【0049】
しかも、電源電圧Vinが200V時でもリアクトル3を小型化できるので100V時と同一仕様のものを利用することができ、電源装置の構成要素を同一にすることが可能である。
【0050】
以上のように本実施形態の電源装置によれば簡単な構成と制御により十分に高い力率を得ることができるので入力電流に含まれる高調波成分を十分に抑制することができる。また、スイッチング素子4a、4bのスイッチング回数が少ないため発生ノイズが小さくフィルタ回路及びスイッチング素子4a、4bにおける損失を低く抑えることができる。また、ゼロクロス点を検出して確実に力率改善を行うので装置の信頼性を高くすることができる。
【0051】
さらに、電源電圧が100Vでも200Vでも同一の回路構成及び構成要素を用いて力率改善を行うことができるので、複数の電源系統に対応することができ開発工数の低減が可能な電源装置を提供することができる。
【0052】
(実施の形態2)
図6、図7及び図8は本発明に係る電源装置の他の実施形態を示す回路構成図である。図6、図7及び図8に示す電源装置は、図1に示す回路構成に加えてさらに交流電源1の電圧Vinの極性を判別する電圧極性判別部41を備えている。
【0053】
電圧極性判別部41は整流回路2の交流入力端子において、切換スイッチ部12との接続点に対する他端の電圧極性を判別する。また、切換スイッチ駆動部40はパルス信号制御部22からの切換信号を受けて切換スイッチ部12の通電状態の入り、切りを切換える。以下、図6、図7及び図8に示す電源装置について詳細に説明する。
【0054】
図9は図6の電源装置における交流電源1の電圧波形Vin、入力電流波形Iin、パルス信号Pa及びPb、コンデンサ5a、5bの両端電圧Va、Vb、平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを示した図である。
【0055】
図6において切換スイッチ部12は切り状態である。この時パルス信号制御部22は図9(a)に示すようにパルス信号Pa、Pbを出力する。すなわち、パルス信号制御部22は交流電源1のゼロクロス点に同期して正の半周期においてスイッチング素子4aを所定時間オン状態にするパルス信号Paを出力し、また負の半周期においてスイッチング素子4bを所定時間オン状態にするパルス信号Pbを出力する。
【0056】
これにより交流電源1の正の半周期では図4(a)に示すコンデンサ5bへの充電電流により、また負の半周期では図4(b)に示すコンデンサ5aへの充電電流により電流導通期間を広げることができ十分な力率を得ることができる。
【0057】
図6のように切換スイッチ部12が切り状態であるとき、パルス信号制御部22が図9(b)に示すように交流電源1の正の半周期においてスイッチング素子4bを、また負の半周期においてスイッチング素子4aを所定時間オン状態にするパルス信号Pa、Pbを出力すると、図9(a)の制御の場合と電流経路は異なるものの、電流導通期間は同様に広げることができ十分な力率を得ることができる。
【0058】
次に電源装置の切換スイッチ部12が入り状態である場合について説明する。図7及び図8において整流回路2の2つの交流入力端子に接続された接続点のうち、整流回路2に切換スイッチ部12が接続された方の点を接続点A、他方を接続点Bとする。
【0059】
また、図10及び図11はそれぞれ図7及び図8の電源装置における交流電源1の電圧波形Vin、入力電流波形Iin、パルス信号Pa及びPb、コンデンサ5bの両端電圧Vb、平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを示した図である。図7の電源装置において、切換スイッチ部12と整流回路2の接続点Aは整流素子2bと2dの接続点となっている。
【0060】
交流電源1の電圧Vinが正であるとき、接続点Aを基準とした接続点Bの電位は正の値となる。パルス信号制御部22は切換スイッチ部12が入り状態であり、電圧極性判別部41より切換スイッチ部12の接続点Aに対する接続点Bの電位が正であることを検出すると、図10に示すように力率改善回路7のスイッチング素子4aを所定時間オン状態にするパルス信号Paを出力する。このとき、パルス信号Paがオン状態のときは図5(a)に示す交流電源1を短絡する電流Iinが流れ、オフ状態のときは図5(b)に示すコンデンサ5aの充電電流が流れるので、電流導通期間を広げることができる。
【0061】
また交流電源1が負であるとき接続点Aに対する接続点Bの電位は負の値となる。パルス信号制御部22は切換スイッチ部12が入り状態であり、電圧極性判別部41より切換スイッチ部12の接続点Aに対する接続点Bの電位が負であることを検出すると、図10に示すように力率改善回路7のスイッチング素子4bを所定時間オン状態にするパルス信号Pbを出力する。このとき、パルス信号Pbがオン状態のときは図5(c)に示す交流電源1を短絡する電流Iinが流れ、オフ状態のときは図5(d)に示すコンデンサ5bの充電電流が流れるので、電流導通期間を広げることができる。以上の動作により十分な力率を得ることができる。
【0062】
次に図8の電源装置について説明する。図8の電源装置において、切換スイッチ部12と整流回路2の接続点Aは整流素子2aと整流素子2cの接続点となっている。
【0063】
交流電源1の電圧Vinが正であるとき、接続点Aに対する接続点Bの電位は負の値となる。パルス信号制御部22は切換スイッチ部12が入り状態であり、電圧極性判別部41より切換スイッチ部12の接続点Aに対する接続点Bの電位が負であることを検出すると、図11に示すように力率改善回路7のスイッチング素子4bを所定時間オン状態にするパルス信号Paを出力する。このとき、パルス信号Paがオン状態のときは図12(a)に示す交流電源1を短絡する電流Iinが流れ、オフ状態のときは図12(b)に示すコンデンサ5bの充電電流が流れるので、電流導通期間を広げることができる。
【0064】
また交流電源1が負であるとき接続点Aに対する接続点Bの電位は正の値となる。パルス信号制御部22は切換スイッチ部12が入り状態であり、電圧極性判別部41より切換スイッチ部12の接続点Aに対する接続点Bの電位が正であることを検出すると、図11に示すように力率改善回路7のスイッチング素子4aを所定時間オン状態にするパルス信号Pbを出力する。このとき、パルス信号Pbがオン状態のときは図12(c)に示す交流電源1を短絡する電流Iinが流れ、オフ状態のときは図12(d)に示すコンデンサ5aの充電電流が流れるので、電流導通期間を広げることができる。以上の動作により十分な力率を得ることができる。
【0065】
切換スイッチ部12が入り状態では、交流電源1の電圧極性に応じて回路構成により対応するスイッチング素子4a、4bを駆動しないと力率改善動作は行えない。本実施の形態では整流回路2の切換スイッチ部12の接続点を基準として他点の電位を検出して、これが正電位であればスイッチング素子4aを駆動させ、また負電位であればスイッチング素子4bを駆動させている。これにより切換スイッチ部12の接続位置に関わらずに確実に力率改善を行うことができる。
【0066】
以上のように本実施形態の電源装置によれば、構成及び制御が簡単で十分な高調波抑制効果を得ることができるとともに低損失な電源装置を提供することができるという実施の形態1での特徴に加えて、切換スイッチ部12と整流回路2の接続位置に関わらずに確実に力率改善ができる。したがって、切換スイッチ部12の接続点を一方に固定したり、また切換スイッチ部12の接続点を確認してからパルス信号を設定したりする等の手間や設定ミスによる誤動作を防止することができる。これにより設置工数が少なく信頼性が高い電源装置を提供することができる。
【0067】
尚、交流電源1の電圧極性に対応して駆動させるスイッチング素子の決定方法は本実施例の方法に限るものではない。また、電圧極性判別部41が行う機能をゼロクロス検出部21に含ませることも可能である。
【0068】
(実施の形態3)
図13は本発明に係る電源装置のさらに別の実施形態の回路構成図である。図13における電源装置は図1に示す回路構成に加えてさらに入力電流検出部42を備える。
【0069】
入力電流検出部42は整流回路2の前部に設置され、交流電流Iinの値を検出してパルス信号制御部22に出力する。
【0070】
パルス信号制御部22は切換スイッチ部12の通電状態を切換える際の入力電流波形への影響を極力抑えるために、切換えの前後において入力電流Iinの導通経路が変わらないようにして電流波形すなわち力率改善動作への影響を無くすことができるタイミングで切換スイッチ部12の通電状態を切換えるようにパルス信号を制御する。
【0071】
このような切換スイッチ部12の切換えタイミングとして、交流電源1の各半周期において入力電流導通終了後の電流非導通期間を選択することにより、影響を最小限に抑えられる。パルス信号制御部22は、スイッチング素子4a、4bに出力するパルス信号がオフ状態であり且つ入力電流検出部42から検出される電流値がゼロであることにより、この電流非導通期間を検出する。
【0072】
図14及び図15は、図13の電源装置における交流電源1の電圧波形Vin、入力電流波形Iin、パルス信号Pa及びPb、切換スイッチ部12の入り状態「SW入」及び切り状態「SW切」を示した図である。
【0073】
以下、図13に示す電源装置について詳細に説明する。まず、図13の電源装置において切換スイッチ部12を切り状態から入り状態に切換える場合について説明する。
【0074】
切換スイッチ部12が切り状態のとき、パルス信号制御部22は図14に示すように、交流電源1の正の半周期にスイッチング素子4aを、また負の半周期にスイッチング素子4bを所定時間オン状態にするパルス信号を出力して力率改善動作を行う。このとき電源装置は全波整流回路を基本とした力率改善動作を行う。
【0075】
切換スイッチ部12を入り状態へ切換える際は、パルス信号制御部22は切換えタイミングとして、交流電源1の半周期において電流導通終了後の電流非導通期間を検出する。電流非導通期間の検出方法は先に示したとおりである。この電流非導通期間においてパルス信号制御部22は切換スイッチ部12を入り状態に切換える信号を切換スイッチ駆動部40に出力する。切換スイッチ駆動部40はこの切換信号を受けて切換スイッチ部12を入り状態にする。
【0076】
パルス信号制御部22は、切換スイッチ部12を入り状態に切換えた後は切換え前と同様に交流電源1の正の半周期にスイッチング素子4aを、また負の半周期にスイッチング素子4bを所定時間オン状態にするようなパルス信号を出力する。これにより電源装置は倍電圧整流回路を基本とした力率改善動作を行う。このような切換スイッチ部12の切換え動作により、入力電流の波形歪への影響を抑制することができる。
【0077】
次に図15は切換スイッチ部12を入り状態から切り状態に切換える場合を示している。この場合も上記と同様にパルス信号制御部22は交流電源1の半周期における入力電流導通終了後の電流非導通期間を検出して、電流非導通期間のときに切換スイッチ部12を入り状態から切り状態に切換える。これにより入力電流の波形歪への影響を抑制することができる。
【0078】
以上のように本実施形態の電源装置によれば、構成及び制御が簡単で十分な高調波抑制効果を得ることができるとともに低損失な電源装置を提供することができるという実施の形態1での特徴に加えて、切換スイッチ部12の通電状態を切換える際に生じる入力電流の急峻な波形歪を抑制することが可能であり、電源装置の各構成要素の仕様スペックを小さくすることができるので装置を小型化できて信頼性が高い電源装置を実現することができる。
【0079】
(実施の形態4)
図16は本発明に係る電源装置のさらに別の実施形態を示す回路構成図である。図16において、電源装置は図13に示す回路構成において入力電流検出部42の代わりにタイマ部43を備えている。
【0080】
タイマ部43は交流電源1の半周期毎において、ゼロクロス検出部21が出力するゼロクロス検出信号を受けて所定時間経過後に切換スイッチ部12を切換えるタイミングを示す切換信号を出力する。
【0081】
すなわち、本実施の形態においても実施の形態3と同様に切換スイッチ部12の通電状態を切換える際、入力電流の波形歪への影響を抑制するために電流導通終了後の電流非導通期間を検出する。
【0082】
本実施の形態では電流非導通期間の検出方法としてタイマ部43を用いて、ゼロクロス検出点からの経過時間を適度に設定することにより検出する。この経過時間の設定方法としては、予め負荷9の状態に応じてゼロクロス点から電流導通が終了するまでの時間を計測して設定することが最も簡単に実現可能である。
パルス信号制御部22はこのタイマ部43からの切換信号を受けて切換スイッチ部12の通電状態を切換える。切換えの詳細な動作は実施の形態3と同様である。
【0083】
以上のように本実施形態の電源装置によれば、実施の形態3と同様に装置の構成及び制御が簡単で十分な高調波抑制効果を得ることができるとともに低損失な電源装置を提供することができるという特徴に加えて、切換スイッチ部12の通電状態を切換える際に生じる入力電流の急峻な波形歪を抑制することが可能であり、電源装置の各構成要素の仕様スペックを小さくすることができる。つまり、小型で信頼性が高い電源装置を提供することができる。
【0084】
しかもパルス信号制御部22としてマイコン等の演算装置を用いた場合、タイマ部43もマイコン内に取り込むことが可能であり、実施の形態3における入力電流検出部42のような新たな構成要素を追加することなく実現することができるので、より一層の小型化が可能であり信頼性が高い電源装置を提供することができる。
【0085】
(実施の形態5)
図1、図4、図17及び図18を用いて本発明の電源装置のさらに他の実施形態について説明する。
【0086】
図17は図1の電源装置における交流電源1の電圧波形Vin、入力電流波形Iin、パルス信号Pa及びPb、コンデンサ5bの両端電圧Vb、平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを示した図である。図17において切換スイッチ部12は切り状態であり、パルス信号制御部22は交流電源1の正の半周期では長パルス信号Pa及び短パルス信号Pbを出力し、負の半周期では短パルス信号Pa及び長パルス信号Pbを出力する。
【0087】
この場合、図4(d)に示すようなリアクトル3を介した交流電源1の短絡電流と、図4(a)又は(b)に示すコンデンサ5a、5bの充電電流とが流れ、電流導通期間を広げることができ、力率を改善することができる。
【0088】
またこのとき短絡電流によるリアクトル3へのエネルギ−の蓄積と充電電流によるコンデンサ5a、5bへのエネルギ−の蓄積が同時に行われるので平滑コンデンサ8の両端電圧を大きく昇圧させることが可能である。
【0089】
この昇圧の度合いはパルス信号制御部22が出力するパルス信号のパルス幅の拡大に対応して増加する。これにより全波整流電圧から倍電圧整流電圧以上の値までの電圧値が出力可能である。
【0090】
以降の実施の形態において、切換スイッチ部12が切り状態であり図2に示す動作モ−ドを「全波整流モ−ド」、図17に示す動作モ−ドを「昇圧モ−ド」、また切換スイッチ部12が入り状態であり図3に示す動作モ−ドを「倍電圧整流モ−ド」と呼ぶ。
【0091】
交流電源1の電圧値Vinが100Vであるとき、全波整流モ−ドでは負荷9に印加される電圧は平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcとなり、おおよそ140V付近の値となる。
【0092】
ここで、切換スイッチ部12を入り状態に切換え、倍電圧整流モ−ドにすると力率改善動作は保たれるものの負荷9に印加される電圧はおおよそ280Vとなるので、切換え前の電圧値から大きく変動することになる。負荷9によってはこの印加電圧の急峻な変動により不具合が生じる可能性がある。
【0093】
本実施の形態は切換スイッチ部12の通電状態を切換える際に発生する出力電圧の変動を抑えるものである。以下具体的に説明する。
【0094】
電源装置が全波整流モ−ドにて動作しているとき、負荷9の増加等によりさらに大きな印加電圧が必要になる。このときパルス信号制御部22は出力するパルス信号の形態を変え、昇圧モ−ドにて力率の改善と出力電圧Vdcの昇圧を行う。パルス信号制御部22はこの昇圧モ−ドにより出力電圧Vdcが所定値(ここでは280V)になるまで、長短両パルス信号のパルス幅を拡大させる。この出力電圧Vdcは直流電圧検出部(図示せず)により検出されパルス信号制御部22に出力される。
【0095】
パルス信号制御部22は出力電圧Vdcが280Vなったことを確認すると、切換スイッチ部12を入り状態に切換え倍電圧整流モ−ドに移行する。交流電源1の電圧値が100Vであるとき、倍電圧整流モ−ドの出力電圧Vdcはおおよそ280V付近の値となる。従ってこの場合は切換スイッチ部12の通電状態を変更することよる出力電圧の変動を十分に抑制することができる。
【0096】
さらに昇圧モ−ドにおいて長パルス信号のパルス幅を交流電源1の半周期とほぼ等しくなるように固定すると、これは倍電圧整流動作となる。またここで他方のスイッチング素子に短パルス信号を出力すると、倍電圧整流を基本とした力率改善動作となるので、これは倍電圧整流モ−ドと全く同じ動作をすることになる。
【0097】
この状態において図18に示すように昇圧モ−ドにおける短パルス信号のパルス幅tpと、倍電圧整流モ−ドにおけるパルス信号のパルス幅tpを等しくすると2つのモ−ドは全く同一の動作をすることになる。またこの時、2つのモ−ドにおいて入力電流波形及び出力電圧Vdcの値も全く等しくなる。さらにこの場合、直流電圧検出部は必要でない。
【0098】
従ってパルス信号制御部22は、切換スイッチ部12の通電状態を変更する場合、昇圧モ−ドにおいて倍電圧整流動作をさせ、この時短パルス信号のパルス幅と倍電圧整流モ−ドにおけるパルス信号のパルス幅を等しく制御することによって入力電流の波形歪及び出力電圧Vdcの変動を無くすことができる。
【0099】
以上のように本実施形態の電源装置によれば、構成及び制御が簡単で十分な高調波抑制効果を得ることができるとともに低損失な電源装置を提供することができるという特徴に加えて、切換スイッチ部12の通電状態を変更する際、昇圧モ−ドを用いることにより入力電流の急峻な波形歪及び出力電圧Vdcの変動を十分抑制させることができる。従って、構成要素の仕様スペックを小さくできるので装置を小型化でき、且つ、負荷9に与える影響が少なく安定した出力を提供することができる信頼性の高い電源装置を提供することができる。
【0100】
さらに昇圧モ−ドを倍電圧整流動作させることにより、切換スイッチ部12の切換えによる入力電流の急峻な波形歪及び出力電圧Vdcの変動を無くすことができる。故に、構成要素の仕様スペックをさらに小さくできるので装置を一層小型化でき、且つ、負荷9に与える影響の無い安定した出力を提供することができる非常に信頼性の高い電源装置を提供することができる。
【0101】
(実施の形態6)
図19は本発明に係る電源装置のさらに他の実施形態を示す回路構成図である。図19において、電源装置は図13に示す回路構成において負荷状態検出部27をさらに備える。
【0102】
負荷状態検出部27は、本実施の形態では直流電圧検出部26から得られる平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcと、抵抗またはカレントトランス等により構成される負荷電流検出部71から得られる負荷電流とにより負荷9の大きさを演算する。
【0103】
以下、図19の電源装置についてさらに詳細に説明する。パルス信号制御部22は負荷状態検出部27より得られる負荷9の大きさに応じて、切換スイッチ部12の通電状態を切換えるものである。
【0104】
図19において、負荷状態検出部27により検出される負荷9の大きさWが所定値Y1以下である時、パルス信号制御部22は切換スイッチ部12を切り状態にして全波整流モ−ドにより力率改善を行い、負荷9の大きさWが所定値Y1以上ある時には切換スイッチ部12を入り状態にして倍電圧整流モ−ドにより力率改善を行う。
【0105】
即ち、W≦Y1ではパルス信号制御部22は図2に示すパルス信号Pa、Pbを出力する。また、W≧Y1ではパルス信号制御手段22は図3に示すパルス信号Pa、Pbを出力する。
【0106】
これにより、負荷Wが所定値Y1以下の領域では高い力率を得るとともに、出力電圧をおおよそ全波整流により得られる電圧にほぼ一定に保つことができる。また、負荷Wが所定値Y1以上の領域では高い力率を得るとともに、出力電圧を倍電圧整流により得られる電圧よりも大きな電圧値を得ることができる。この結果、負荷9の大きさに応じて、出力電圧を大きく変化させることができるようになる。
【0107】
また、W≧Y1の領域において図17に示すように昇圧モ−ドを用いることにより、負荷9の大きさWに比例させてパルス幅を広げ、出力電圧を全波整流により得られる電圧値から倍電圧整流により得られる電圧よりさらに大きな電圧値まで、徐々に変化させることができる。
【0108】
さらに、もう1つの所定値Y2を設定し、負荷9の大きさがY2以下ではパルス信号を共にオフにさせてもよい。
【0109】
即ち、W≦Y2ではパルス信号制御部22はパルス信号を出力しない。また、Y2≦W≦Y1ではパルス信号制御部22は図2に示すパルス信号Pa、Pbを出力する。さらに、W≧Y1ではパルス信号制御部22は図3に示すパルス信号Pa、Pbを出力する。ここで、出力電圧を増加させるのに図17に示す昇圧モ−ドを用いてもよい。
【0110】
これにより、上記実施形態において負荷9の大きさWがY2以下の領域ではスイッチング素子4a、4bへの電流導通がないために、このスイッチング素子での損失を低減させることができるので、装置の低損失化を実現することができる。
【0111】
以上のように本実施形態の電源装置によれば、負荷9の大きさWと所定値を比較し、その大小により出力する動作モ−ドを変えることにより、負荷全域で高い力率を得ることができ、高調波成分を抑制することができるとともに、負荷9の大きさに応じて出力電圧を変化させることができる。また、低負荷域でパルス信号をオフすることにより損失をさらに低減することができる。
【0112】
この結果、大きさが変動する負荷に対しても、その変動範囲全域において高調波成分を抑制することができるとともに、出力電圧を可変することができ、より高出力化を実現することができる。
【0113】
また、回路構成及び制御が簡単であるため、発生ノイズが小さくフィルタ回路を簡略化できるとともに、スイッチング手段での損失が小さく低損失化を実現することもできる。
【0114】
尚、本発明の電源装置における効果は、本実施形態に示す切換スイッチ部12の切換えパタ−ンに限るものではなく、実施の形態1から5に示すような他の発明の電源装置と組合わせて用いることにより、さらに一層の効果を得ることができる。
【0115】
また、本実施の形態において負荷状態検出部27は、直流電圧検出部26から得られる平滑コンデンサ8の両端電圧と、抵抗またはカレントトランス等により構成される負荷電流検出部71から得られる負荷電流とから負荷9の大きさを演算している。しかし、本発明の電源装置における負荷検出方法はこれに限るものではなく、検出方法としては出力電圧、出力電流、入力電流、スイッチング素子に流れる電流及びパルス幅等から演算することも可能であり、またこれらを組合わせて演算することによっても検出することができる。
【0116】
(実施の形態7)
図20は本発明に係る電源装置のさらに他の実施形態の回路構成図である。図20において、電源装置は図1に示す回路構成において負荷9としてインバ−タ装置10とモ−タ装置11を備え、さらに負荷状態検出部27とを備える。インバ−タ装置10は複数の半導体素子より構成され、この半導体素子を高周波でスイッチングすることにより平滑コンデンサ8の両端の略直流電圧Vdcを可変電圧・可変周波数の交流電圧に変換する。半導体素子としては力率改善回路7のスイッチング素子4a、4bと同様に、パワ−トランジスタ、パワ−MOSFET、IGBT等の自己消弧可能な半導体が用いられる。インバ−タ装置10から出力される可変電圧・可変周波数の交流電圧はモ−タ装置11に対して可変速駆動するために供給される。本実施形態ではモ−タ装置11としてDCブラシレスモ−タを用いている。
【0117】
また負荷状態検出部27はインバ−タ制御部30、インバ−タ駆動部31および位置検出部32より構成される。位置検出部32はモ−タ装置11即ちDCブラシレスモ−タの回転子位置を検出し、位置検出信号を出力するものでありホ−ルセンサやエンコ−ダ等により構成される。インバ−タ制御部30は位置検出部32からの位置検出信号に基づきインバ−タ装置10を駆動するための制御信号を生成出力し、マイコン等により構成される。またインバ−タ駆動部31はインバ−タ制御部30で生成出力された制御信号に基づきインバ−タ装置10の半導体素子を駆動する。
【0118】
本実施形態では、位置検出部32が出力する位置検出信号の検出間隔から求められるモ−タ装置11の速度に基づいて負荷の大きさを検出する。
【0119】
また、パルス信号制御部22はスイッチング素子4a、4bを駆動するパルス信号を生成して出力するとともに切換スイッチ駆動部40に対して切換スイッチ部12の通電状態の切換えを指示するが、本例では負荷状態検出部27の構成要素であるインバ−タ制御部30が検出した負荷の状態の読込みも行う。
【0120】
以下図20の電源装置についてさらに詳細に説明する。インバ−タ制御部30は外部からの速度指令信号および位置検出部32からの位置検出信号を受けてモ−タ装置11を所定の速度に制御するためにインバ−タ装置10を駆動する制御信号を生成する。
【0121】
インバ−タ装置10により可変速駆動されるモ−タ装置11として例えば空調機等に用いる圧縮機用モ−タを考えると、圧縮機用モ−タでは、速度の大きさに応じて負荷トルクが増すとともにモ−タ巻線に発生する逆起電圧が大きくなるためにモ−タ装置11に印加される電圧、電流が大きくなり出力電力が増大する。これに伴い交流電源1での入力電力、入力電流も増大する。
【0122】
図21、図22及び図23は、負荷に対する切換スイッチ部12の通電状態、力率改善回路7の制御モ−ドおよびインバ−タ装置10によるモ−タ装置11の速度制御を示す図である。
【0123】
図21の制御では、モ−タ装置11の起動後、パルス信号制御部22は切換スイッチ部12を切り状態にして全波整流モ−ドにて力率改善を行う。この場合、例えば交流電源1の電圧値が200Vであれば平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcはおおよそ280Vの値となる。
【0124】
モ−タ装置11の速度増加に伴って負荷の大きさも増加する。パルス信号制御部22は力率或いは効率を最大にするように負荷の大きさつまりモ−タ装置11の速度に応じてパルス信号のパルス幅を制御する。この間インバ−タ制御部30は外部からの速度指令信号に基づいてモ−タ装置11を所定の速度に制御するために、インバ−タ装置10の各半導体素子を駆動する高周波パルス信号のパルスデュ−ティを制御してモ−タ装置11への印加電圧を調整することでモ−タ装置11を所定の速度に制御するインバ−タPWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。
【0125】
そして負荷の増加に伴いインバ−タ制御部30が出力する高周波パルス信号のパルスデュ−ティが所定値、例えば100%に達するとモ−タ装置11への電圧供給が飽和状態になり、これ以上モ−タ装置11の速度を増加することができなくなる。従ってモ−タ装置11の速度向上を図るため、さらに大きな電圧を供給するためには力率改善回路7の出力電圧つまり平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを増加させる必要がある。そこで、以降はパルス信号制御部22による力率改善回路7のパルス信号制御により平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを制御してモ−タ装置11への印加電圧を調整することでモ−タ装置11を所定の速度に制御するインバ−タPAM(Pulse Amplitude Modulation)制御が行われる。
【0126】
次に図22を用いて本実施形態における別の制御手法について説明する。図22の制御では、モ−タ装置11の起動後、パルス信号制御手段22は切換スイッチ部12を切り状態にして全波整流モ−ドにて力率改善を行う。この場合、例えば交流電源1の電圧値が100Vであれば平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcはおおよそ140Vの値となる。
【0127】
モ−タ装置11の速度増加に伴って負荷の大きさも増加する。パルス信号制御部22は力率或いは効率を最大にするように負荷の大きさつまりモ−タ装置11の速度に応じてパルス信号のパルス幅を制御する。この間インバ−タ制御部30は外部からの速度指令信号に基づいてモ−タ装置11を所定の速度に制御するためにインバ−タPWM制御を行う。
【0128】
そして負荷の増加に伴いインバ−タ装置10のパルスデュ−ティが所定値、例えば100%に達するとモ−タ装置11への電圧供給が飽和状態になり、これ以上モ−タ装置11の速度を増加することができなくなる。
【0129】
従ってモ−タ装置11の速度向上を図るため、さらに大きな電圧を供給するためには力率改善回路7の出力電圧つまり平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを増加させる必要がある。パルス信号制御部22は出力するパルス信号の形態を変え、昇圧モ−ドにて力率改善を行う。昇圧モ−ドでは長短2つのパルス信号のパルス幅を制御することにより平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcを広範囲に制御することができる。この昇圧モ−ドでは電圧Vdcを制御してモ−タ装置11への印加電圧を調整してモ−タ装置11を所定の速度に制御するインバ−タPAM制御が行われる。
【0130】
モ−タ装置11の速度がさらに増加し、これに伴い平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcをさらに上昇させる時、パルス信号制御部22が出力する長短2つのパルス信号のパルス幅も拡大する。長パルス信号のパルス幅が交流電源1の半周期と同程度に十分広がると電源装置は倍電圧整流動作となる。このとき、パルス信号制御部22は図18に示すように切換スイッチ部12を入り状態に切換えて倍電圧整流モ−ドにするとともに、この際のパルス信号のパルス幅を切換え直前の短パルス信号のパルス幅と等しくなるように制御する。
【0131】
これにより電源装置の動作モ−ドを昇圧モ−ドから倍電圧整流モ−ドにスム−スに移行させることができる。パルス信号制御部22は倍電圧整流モ−ドにて出力するパルス信号のパルス幅を拡大することにより平滑コンデンサ8の両端電圧Vdcをさらに上昇させることができるので、モ−タ装置11の速度をさらに増加させることができる。また、倍電圧整流モ−ドでは昇圧モ−ドにおける倍電圧動作に比べて、半導体素子の導通損失を抑えることができるので高負荷域においても電源装置の損失を抑えて効率良く力率改善を行うことができる。
【0132】
これら動作モ−ドの切換えにより100V入力時においても200V入力時と同程度の出力電圧Vdcを得ることができ、さらに広範囲でモ−タ装置11の速度制御を行うことができる。
【0133】
モ−タ装置11の速度を高速領域から低速領域に低下させる場合は上記の一連の制御と逆の制御を行えば良い。
【0134】
また、全波整流モ−ドと昇圧モ−ドとの切換えは必ずしもインバ−タ制御手段30が出力する高周波パルス信号のパルスデュ−ティが100%になる点で切換えるのではなく、図23に示すようにモ−ドの切換わり点がパルスデュ−ティが100%になる点から前後に異なっていてもよい。
【0135】
さらに各モ−ド間の切換わり点においてヒステリシスを設けることにより、モ−ド切換わり点付近での不安定動作によりモ−ド変更が煩雑に行われることを防止することができる。
【0136】
従って本実施形態の電源装置によれば、モ−タ装置11での負荷が小さい領域においては、切換スイッチ部12を切り状態にした全波整流モ−ドでの力率改善とインバ−タPWM制御によるモータ装置11の速度制御を行い、直流電圧が飽和する負荷領域においては昇圧モ−ドによる力率改善とインバ−タPAM制御による速度制御を行う。さらに負荷が大きい領域においては切換スイッチ部12を入り状態にした倍電圧整流モ−ドによる力率改善とインバ−タPAM制御による速度制御を行う。従ってモ−タ装置11の運転範囲全域において十分な力率を得ることができる。しかも全波整流モ−ドでは、電源装置の出力電圧を低く抑えモ−タ装置11における鉄損を抑え、また昇圧モ−ドではインバータPAM制御によりインバ−タ装置10のスイッチング損失を抑え、さらに倍電圧整流モ−ドでは電源装置の導通損失を抑えることができる。
【0137】
これにより、モ−タ装置11の運転範囲全域において入力電流の高調波成分を十分抑制するとともに広範囲で高効率でありかつ高出力なモ−タ装置11の駆動を行うことができる電源装置を実現することができる。しかも、簡単な制御で発生ノイズが小さくフィルタ回路およびスイッチング素子4a、4bにおける損失増加を抑えることができる。
【0138】
尚、本実施形態においてパルス信号制御部22が出力するパルス信号の形態及び切換スイッチ部12の切換え動作は本実施形態に限るものではない。 さらに本実施形態においてモ−タ装置11はDCブラシレスモ−タを用いたが、本発明の電源装置におけるモ−タ装置11はこれに限るものではなくインダクションモ−タ等、他のモ−タ装置でも同様の効果を得ることができる。
【0139】
また負荷状態検出部27の構成は図20に示す構成に限るものではない。また負荷状態の検出方法として本実施形態ではモ−タ装置11の速度を用いたが、その他インバ−タ装置10の出力パルスデュ−ティ、出力周波数、出力電流値やモ−タ装置11に印加される電圧、電流或いは入力電流Iin等を用いてもよい。さらにはこれらの組み合わせにより負荷の大きさを検出することによっても同様の効果を得ることができる。
【0140】
(実施の形態8)
図24に本発明の電源装置のいずれかを適用した空気調和機の一構成例を示す。図24に示すように空気調和機はコンバ−タ装置として実施形態1に示す電源装置を用い、インバ−タ装置81、電動圧縮機82に加えて、室内ユニット92、室外ユニット95及び四方弁91からなる冷凍サイクルを備えている。
【0141】
室内ユニット92は室内熱交換器93と室内送風機94から構成され、また室外ユニット95は室外熱交換器96、室外送風機97及び膨張弁98より構成される。
【0142】
冷凍サイクル中は熱媒体である冷媒が循環する。冷媒は電動圧縮機82により圧縮され、室外熱交換器96にて室外送風機97からの送風により室外の空気と熱交換され、また室内熱交換器93にて室内送風機94からの送風により室内の空気と熱交換される。室内熱交換器93での熱交換後の空気により室内の冷暖房が行われる。冷房または暖房の切換は四方弁91により冷媒の循環方向を反転させることにより行われる。以上のような冷凍サイクルにおける冷媒の循環はインバ−タ装置81により電動圧縮機82を駆動させることにより行われ、これらインバ−タ装置81及び電動圧縮機82への電力の供給はコンバ−タ装置である実施形態1の電源装置を用いて行われる。電源装置の構成及び動作については前述したとおりである。
【0143】
以上のような構成により空気調和機における入力電流の高調波成分を抑えることができる。また、発生ノイズが小さく低損失な空気調和機を提供することができる。
【0144】
本実施形態ではコンバ−タ装置として実施形態1に示す電源装置を用いたが、実施形態2から実施形態7に示す他の電源装置を用いても同様に各電源装置が持つ効果を有した空気調和機を提供することができる。
【0145】
本発明の電源装置では交流電源1が200Vであっても切換スイッチ部12の通電状態を切換えることにより、高調波を抑制してリアクトル3の小型化を実現することができる。従って100V入力時と同一のリアクトル3を用いることができる。
【0146】
さらに交流電源1が100Vであっても高調波を抑制するとともに倍電圧整流により得られる電圧よりもさらに高い出力電圧を得ることができる。従って100V入力であっても倍電圧整流回路を必要とせずに200V入力時と同等の出力電圧を得ることができる。
【0147】
しかも負荷の大きさに応じて、切換スイッチ部12の入り切り、パルス幅及びパルス信号パタ−ンを制御させることにより、負荷全域において最適な出力電圧、力率及び効率を得ることができる。また切換スイッチ部12の切換えの際、入力電流及び出力電圧への影響が無く、装置の小型化と信頼性を高めることができる。
【0148】
従って本発明の電源装置は、特に空気調和機に対しては100V機種、200V機種何れにおいても用いることができ、高い力率を得て入力電流に含まれる高調波成分を抑制させることができる。
【0149】
しかも回路構成及び構成部品の共用できるとともに装置の小型化が可能となり、開発工数及び部品点数を大幅に削減させることができるという非常に大きな効果を有する。
【0150】
尚、上記実施形態1から実施形態7に示す電源装置においてコンデンサ5a、5bの値を変更して平滑コンデンサ8を省略した回路構成を図25に示す。このような構成の電源装置においても、前述のものと同様の効果を得ることができる。
【0151】
【発明の効果】
本発明の第1の電源装置によれば、簡単な構成及び制御により、電流導通期間を広げることができ、高調波成分を十分に抑制することが可能であり、発生ノイズ及び損失を低く抑える電源装置を実現することができる。さらに電源電圧が200Vでもリアクトルの大型化を抑えることができるので、同一の構成要素を用いて複数の電源系統に対応することができる電源装置を実現することができる。さらに、切換スイッチ部の通電状態を切換える際に生じる入力電流の急峻な波形歪を抑制することが可能であり、電源装置の各構成要素の仕様スペックを小さくすることができるので装置を小型化できて信頼性が高い電源装置を実現することができる。
【0152】
本発明の第2の電源装置によれば、簡単な構成及び制御により、電流導通期間を広げることができ、高調波成分を十分に抑制することが可能であり、発生ノイズ及び損失を低く抑えることができる。さらに電源電圧が200Vでもリアクトルの大型化を抑えることができるので、同一の構成要素を用いて複数の電源系統に対応することができる電源装置を実現することができる。また、切換スイッチ部の通電状態を切換える際に生じる入力電流の急峻な波形歪を新たな部品を追加することなく抑制することが可能であり、電源装置の各構成要素の仕様スペックを小さくすることができるので装置を小型化できかつ信頼性が高い電源装置を実現することができる。
【0153】
本発明の第3の電源装置によれば、簡単な構成と制御により電流導通期間を広げることができ、高調波成分を十分に抑制することが可能であり、発生ノイズ及び損失を低く抑えることができる。特に、電源電圧のゼロクロス点を検出して確実に力率改善動作を行うことができ信頼性を高くすることができる。さらに電源電圧が200Vでもリアクトルの大型化を抑えることができるので、同一の構成要素を用いて複数の電源系統に対応することができ、開発工数の低減が可能な電源装置を実現することができる。
【0154】
本発明の第4の電源装置によれば、簡単な構成と制御により入力電流の高調波成分を十分に抑えることが可能であり、発生ノイズ及び損失を低く抑えることができる。しかも、切換スイッチ部と整流回路の接続位置に関わらずに確実に力率改善ができるので、切換スイッチ部の接続点を一方に固定したり、或いは接続点を確認してからパルス信号を設定する等の手間や設定ミスによる誤動作を防止することができるので設置工数が少なく信頼性が高い電源装置を提供することができる。
【0157】
本発明の第5の電源装置によれば、簡単な構成と制御により入力電流の高調波成分を十分に抑えることが可能であり、発生ノイズ及び損失を低く抑えることができる。さらに、切換スイッチ部の通電状態を切換える際に生じる入力電流の急峻な波形歪及び出力電圧の変動を十分抑制させること可能であり、装置を小型化でき且つ負荷に与える影響が少なく信頼性の高い電源装置を実現することができる。
【0158】
本発明の第6の電源装置によれば、簡単な構成と制御により入力電流の高調波成分を十分に抑えることが可能であり、発生ノイズ及び損失を低く抑えることができる。さらに、切換スイッチ部の通電状態を切換える際に生じる入力電流の急峻な波形歪及び出力電圧の変動を無くすこと可能であり、装置を大幅に小型化でき且つ負荷に与える影響が無く信頼性の高い電源装置を実現することができる。
【0159】
本発明の第7の電源装置によれば、大きさが変動する負荷に対しても、その変動範囲全域において高調波成分を十分抑制することができるとともに、出力電圧を可変することができ、より高出力化を実現することができる。また、構成及び制御が簡単であるため発生ノイズ及び損失を低く抑えることができる電源装置を実現することができる。
【0160】
本発明の第8の電源装置によれば、モ−タ装置にかかる負荷の大きさに応じて動作モ−ドを切換えるので、モ−タ装置の運転範囲全域において入力電流の高調波成分を十分抑制できるとともに高効率で高出力なモ−タ装置の駆動を行うことができる。しかも、構成及び制御が簡単であるため発生ノイズ及び損失を低く抑えることができる電源装置を実現することができる。
【0161】
本発明の第9の電源装置によれば、平滑コンデンサにより力率改善回路からの直流電圧に含まれる脈流成分を排除するため、より高品質な直流電圧を出力することができる。
以上
【0162】
本発明の空気調和機によれば、高力率で高調波成分が少なく低損失な空気調和機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電源装置の実施の形態1における回路構成図。
【図2】 本発明の電源装置の実施の形態1におけるパルス信号及び主要波形図。
【図3】 本発明の電源装置の実施の形態1におけるパルス信号及び主要波形図。
【図4】 (a)〜(d)は本発明の電源装置の一構成例における電流経路図。
【図5】 (a)〜(d)は本発明の電源装置の他の構成例における電流経路図。
【図6】 本発明の電源装置の実施の形態2における回路構成図。
【図7】 本発明の電源装置の実施の形態2における回路構成図。
【図8】 本発明の電源装置の実施の形態2における回路構成図。
【図9】 (a)、(b)は本発明の電源装置の実施の形態2におけるパルス信号及び主要波形図。
【図10】 本発明の電源装置の実施の形態2におけるパルス信号及び主要波形図。
【図11】 本発明の電源装置の実施の形態2におけるパルス信号及び主要波形図。
【図12】 (a)〜(d)は本発明の電源装置のさらに他の構成例における電流経路図。
【図13】 本発明の電源装置の実施の形態3における回路構成図。
【図14】 本発明の電源装置の実施の形態3におけるパルス信号及び主要波形図。
【図15】 本発明の電源装置の実施の形態3におけるパルス信号及び主要波形図。
【図16】 本発明の電源装置の実施の形態4における回路構成図。
【図17】 本発明の電源装置の実施の形態5におけるパルス信号及び主要波形図。
【図18】 本発明の電源装置の実施の形態5におけるパルス信号及び主要波形図。
【図19】 本発明の電源装置の実施の形態6における回路構成図。
【図20】 本発明の電源装置の実施の形態7における回路構成図。
【図21】 負荷に対する切換スイッチ部の通電状態、力率改善回路の制御モ−ドおよびインバ−タ装置によるモ−タ装置の速度制御を示した図。
【図22】 負荷に対する切換スイッチ部の通電状態、力率改善回路の制御モ−ドおよびインバ−タ装置によるモ−タ装置の速度制御を示した図。
【図23】 負荷に対する切換スイッチ部の通電状態、力率改善回路の制御モ−ドおよびインバ−タ装置によるモ−タ装置の速度制御を示した図。
【図24】 本発明の空気調和機の一実施形態を示す構成のブロック図。
【図25】 本発明の電源装置の他の構成例を示した図。
【図26】 (a)は従来の電源装置の一例を示す回路構成図、(b)は同主要波形図。
【図27】 (a)は従来の電源装置の他の例を示す回路構成図、(b)は同主要波形図。
【符号の説明】
1 交流電源
2 整流回路
2a、2b、2c、2d 整流素子
3 リアクトル
4a、4b スイッチング素子
5a、5b コンデンサ
6a、6b 逆流防止整流素子
7 力率改善回路
8 平滑コンデンサ
9 負荷
10 インバ−タ装置
11 モ−タ装置
12 切換スイッチ部
21 ゼロクロス検出部
22 パルス信号制御部
23 スイッチ駆動部
26 直流電圧検出部
27 負荷状態検出部
30 インバ−タ制御部
31 インバ−タ駆動部
32 位置検出部
40 切換スイッチ駆動部
41 電圧極性判別部
42 入力電流検出部
43 タイマ部
71 負荷電流検出部
81 インバ−タ装置
82 電動圧縮機
91 四方弁
92 室内ユニット、93 室内熱交換器、94 室内送風機
95 室外ユニット、96 室外熱交換器、97 室外送風機
98 膨張弁
Claims (10)
- (a)交流電源の出力電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、
(b)前記整流回路に接続されたリアクトルと、
(c)整流回路の出力電圧を入力する力率改善回路と、
前記力率改善回路は、直列に接続された複数のスイッチング素子からなりオン、オフすることによって前記交流電源から流れる入力電流の電流径路を変化させるスイッチング回路と、直列に接続された複数のコンデンサからなるコンデンサ回路と、前記スイッチング回路がオン状態のときに前記コンデンサに充電された電荷が前記スイッチング回路に逆流するのを防止する逆流防止整流素子とから構成され、前記スイッチング回路及びコンデンサ回路は並列に配置され、前記スイッチング素子間の接続点と前記コンデンサ間の接続点とが接続され、前記スイッチング回路の端点と前記コンデンサ回路の端点とが前記逆流防止整流素子を介して接続され、
(d)前記整流回路の入力端子の一つと前記力率改善回路のスイッチング素子間の接続点との間に接続され、その間に形成される電流径路の通電状態を導通状態または遮断状態に切換える切換スイッチ手段と、
(e)該切換スイッチ手段の通電状態を制御するスイッチ制御手段と、
(f)前記力率改善回路の各スイッチング素子をオン・オフさせるパルス信号を生成して出力するパルス信号制御手段と、
前記パルス信号制御手段は、交流電源電圧の半周期において前記力率改善回路の複数のスイッチング素子のうちの少なくとも1つを所定時間オンさせるパルス信号を出力するとともに、前記切換スイッチ手段の通電状態を切換える切換信号を前記スイッチ制御手段に出力し、
(g)前記パルス信号制御手段からのパルス信号を受けて前記力率改善回路のスイッチング回路を駆動させるスイッチ駆動手段と、
(h)交流電源の電流値を検出する入力電流検出手段とを備え、
前記パルス信号制御手段はパルス信号がオフ状態であり、且つ、前記入力電流検出手段より得られる電流値が零の時に前記切換スイッチ手段の通電状態を切換えることを特徴とする電源装置。 - (a)交流電源の出力電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、
(b)前記整流回路に接続されたリアクトルと、
(c)整流回路の出力電圧を入力する力率改善回路と、
前記力率改善回路は、直列に接続された複数のスイッチング素子からなりオン、オフすることによって前記交流電源から流れる入力電流の電流径路を変化させるスイッチング回路と、直列に接続された複数のコンデンサからなるコンデンサ回路と、前記スイッチング回路がオン状態のときに前記コンデンサに充電された電荷が前記スイッチング回路に逆流するのを防止する逆流防止整流素子とから構成され、前記スイッチング回路及びコンデンサ回路は並列に配置され、前記スイッチング素子間の接続点と前記コンデンサ間の接続点とが接続され、前記スイッチング回路の端点と前記コンデンサ回路の端点とが前記逆流防止整流素子を介して接続され、
(d)前記整流回路の入力端子の一つと前記力率改善回路のスイッチング素子間の接続点との間に接続され、その間に形成される電流径路の通電状態を導通状態または遮断状態に切換える切換スイッチ手段と、
(e)該切換スイッチ手段の通電状態を制御するスイッチ制御手段と、
(f)前記力率改善回路の各スイッチング素子をオン・オフさせるパルス信号を生成して出力するパルス信号制御手段と、
前記パルス信号制御手段は、交流電源電圧の半周期において前記力率改善回路の複数のスイッチング素子のうちの少なくとも1つを所定時間オンさせるパルス信号を出力するとともに、前記切換スイッチ手段の通電状態を切換える切換信号を前記スイッチ制御手段に出力し、
(g)前記パルス信号制御手段からのパルス信号を受けて前記力率改善回路のスイッチング回路を駆動させるスイッチ駆動手段と、
(h)電源電圧のゼロクロス点を検出してゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出手段と、
(i)前記ゼロクロス検出信号を受けて所定時間経過後に切換タイミング信号を出力するタイマ手段とを備え、
前記パルス信号制御手段は前記タイマ手段からの切換タイミング信号を受けて前記切換スイッチ手段の通電状態を切換える
ことを特徴とする電源装置。 - 電源電圧のゼロクロス点を検出してゼロクロス検出信号を出力するゼロクロス検出手段をさらに備え、前記パルス信号制御手段は該ゼロクロス検出手段からのゼロクロス検出信号に基づいて、前記力率改善回路のスイッチング素子を所定時間オンさせるパルス信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 電源電圧の極性を判別する電圧極性判別手段をさらに備え、前記パルス信号制御手段は少なくとも前記切換スイッチ手段が導通状態であるときは、電圧極性判別手段の判別結果を参照し、電源電圧の各半周期において極性に応じて前記力率改善回路のスイッチング素子を所定時間オンさせるパルス信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
- 前記パルス信号制御手段は、前記切換スイッチ手段の通電状態を切換える前後において、前記切換スイッチ手段が遮断状態では前記力率改善回路の複数のスイッチング素子をそれぞれ異なった所定時間オンさせる第1のパルス信号を生成し、交流電源電圧の半周期ごとに前記第1のパルス信号の出力パタ−ンを切替えて出力し、前記切換スイッチ手段が導通状態では前記力率改善回路のスイッチング素子のうちのいずれか1つを所定時間オンさせる第2のパルス信号を生成し、交流電源電圧の半周期ごとに前記第2のパルス信号の出力パタ−ンを切替えて出力することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の電源装置。
- 前記パルス信号制御手段は、前記切換スイッチ手段が遮断状態のとき出力する前記第1のパルス信号のうち最も短いパルス信号のオン時間と、前記切換スイッチ手段が導通状態のとき出力する前記第2のパルス信号のオン時間とが等しくなるようにすることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
- 負荷の大きさを検出する負荷状態検出手段をさらに備え、前記パルス信号制御手段は該負荷状態検出手段から得られる負荷の大きさに応じて前記切換スイッチ手段の導通または遮断状態を切換えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の電源装置。
- 前記負荷がモ−タ装置と前記モ−タ装置に駆動電圧を供給するために直流を交流に変換するインバ−タ装置とからなる場合、前記負荷状態検出手段は前記インバ−タ装置または前記モ−タ装置の状態変化に起因して発生する変化量を検出することを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
- 前記力率改善回路の出力電圧を平滑する平滑コンデンサをさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1つに記載の電源装置。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の電源装置を備えたことを特徴とする空気調和機。
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