JP4032319B2 - クロム含有合金鉄からスケールを除去する方法 - Google Patents
クロム含有合金鉄からスケールを除去する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4032319B2 JP4032319B2 JP13121597A JP13121597A JP4032319B2 JP 4032319 B2 JP4032319 B2 JP 4032319B2 JP 13121597 A JP13121597 A JP 13121597A JP 13121597 A JP13121597 A JP 13121597A JP 4032319 B2 JP4032319 B2 JP 4032319B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strip
- scale
- aqueous solution
- acid
- inorganic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G1/00—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
- C23G1/02—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with acid solutions
- C23G1/08—Iron or steel
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G1/00—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts
- C23G1/02—Cleaning or pickling metallic material with solutions or molten salts with acid solutions
- C23G1/08—Iron or steel
- C23G1/081—Iron or steel solutions containing H2SO4
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はクロム含有合金鉄の酸による脱スケール方法に関する。より詳しくは、熱間圧延又は焼きなましされたクロム含有合金鉄上の酸化物は、該合金を順次無機酸中に浸漬し、ついで酸洗いされた合金を、過酸化水素を含有する水溶液と接触させることにより除去される。
【0002】
【従来の技術】
鋼製造における環境上の最大の問題の一つは、熱ストリップミルでの圧延又は焼きなましのような熱処理中に形成される酸化物又はスケールを除去するために、鋼を酸洗いすることである。大部分の低炭素鋼は高速度で塩酸中で脱スケールされる。しかしながら、ステンレス鋼上のスケールは非常に微細な構造をしており且つしっかりと付着しており、酸洗い前にスケールを緩める(ルーズにする)ために、鋼ストリップのショットブラスト、圧延曲げ又は矯正のような機械的スケールの亀裂化(cracking)が通常必要である。また、弗酸、硫酸、硝酸又はそれらの混合物のようなステンレス鋼の酸洗い用の酸は、一般に低炭素鋼用に必要な酸よりも強いものでなければならない。ステンレス鋼に必要な浸漬時間は低炭素鋼に必要な時間よりもさらに長く、スケールなどの除去を助けるために電気的補助が必要となる。スケール除去法を改良しようとする大きな動機は、酸洗いに関連する環境上の廃棄コスト及び資本にある。塩酸及び硝酸を用いる化学的脱スケールの大きな欠点はその廃棄物に関する環境上の問題である。
【0003】
ステンレス鋼を酸洗いし、奇麗にするために、過酸化水素を含有する酸混合物を使用することは公知である。例えば、米国特許第5,154,774号明細書には、酸化剤、例えば過酸化水素、過マンガン酸カリ又は空気をステンレス鋼酸洗い用の弗酸に加えて、第一鉄イオンを第二鉄イオンに転換させることが教示されている。米国特許第5,164,016号明細書には、ステンレス鋼の酸洗いのために、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、安息香酸、フタール酸及びナフトエ酸のような有機酸を過酸化水素に添加することが教示されている。過酸化水素は、第一/第二鉄イオンの割合を10/90〜40/60の範囲に調節して、酸に添加される。特開昭63−20494号公報には、過酸化水素、りん酸及び弗化水素を含有する溶液に粘着剤を加えることによりステンレス鋼の表面からスケールを化学的に除去する方法が開示されている。該粘着剤は過酸化水素により分解されずに、洗浄液に粘性を与え、ペースト状の液体を形成する。特開昭60−243289号公報には、弗酸、過酸化水素及び塩酸又は硫酸を含有する酸浴を用いて鋼上のスマットを減ずることが開示されている。特開昭54−64022号公報には、鋼からステイン(しみ)及びスケールを除去するための粘稠な酸洗い剤を提供することが開示されている。アルミナ、Cr酸化物、炭化珪素又はシリカのような研磨性粒子が過酸化水素、硫酸、塩酸及び界面活性剤を含有する酸性溶液に加えられる。特開昭58−110682号公報には、熱間圧延されたステンレス鋼をスルファミン酸、硝酸、弗酸及び過酸化水素を含有する溶液で酸洗いすることが開示されている。
【0004】
これらの酸はステンレス鋼からスケールを除去するには有効であるが、該酸の使用はある種の望ましくない問題を創りだし、その使用に制限がある。例えば、ステンレス鋼からスケールを除去するために、硫酸の単独使用は、この酸が酸洗いされた鋼上に黒いスマットを残すので望ましくない。塩酸の単独使用は輝いたステンレス鋼の表面となるが、しっかりと付着したスケールとの反応が遅いので望ましくない。ステンレス鋼からスケールを除去するための硝酸及び弗酸のようなより厳しい酸は、これを使用するとき酸洗いタンクからの香気を処理するための香気緩和装置、酸を貯蔵するための特別の装置を必要とする環境上の問題が生ずるので望ましくなく、そして酸洗いによる副生物の特別の処理を必要し、廃棄にコストがかかる。その他の不利な点は、これらの酸へ慢性的に曝されることによる安全及び健康上のリスク及び処理された排水流中へ廃棄可能な硝酸塩及び弗化物に制限があることである。有機酸は、ステンレス鋼の脱スケールには有用ではないから望ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、硝酸、弗酸又は弗化物を含まない、クロム含有合金鉄を酸洗いする方法が必要である。さらに、酸洗いによる廃棄副生物の高価な環境上の廃棄問題が生じない、クロム含有合金鉄の酸洗い方法が必要である。他の必要性は、硝酸、弗酸又は弗化物の使用に関連する高価な汚染の管理及び廃水処理設備の必要性を除くことである。
【0006】
本発明の主たる目的は、副生物が環境上の廃棄問題を生じない塩酸又は硫酸の酸洗い液を使用して、輝いた、酸化物のない表面を有するクロム含有合金鉄を提供することにある。本発明の他の目的は、硝酸、弗酸又は弗化物を使用せずに、輝いた、酸化物のない表面を有するクロム含有合金鉄を提供することにある。本発明の他の目的は、化学品のコストが、硝酸、弗酸又は弗化物に必要なコストよりも高くない、塩酸又は硫酸による酸洗い方法の提供を包含する。本発明の他の目的は、クロム含有合金鉄ストリップを少なくとも30m/分の速度で酸洗いすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は熱間圧延又は焼きなましされたクロム含有合金鉄ストリップを酸で脱スケールすることに関するものである。熱間圧延又は焼きなましされた合金鉄ストリップを予備処理して該スケールに亀裂を生じさせ、ついで塩酸及び硫酸からなる群から選ばれる無機酸を含有する少なくとも1つの酸洗いタンクに浸漬し、亀裂したスケールを除去する。その後、過酸化水素を含有する水溶液に、酸洗いされた合金ストリップを接触させ、ここで、前記水溶液が無機酸をさらに含有するか、又は酸洗いされたストリップを無機酸を含有する第2の水溶液と更に接触させ、その際残りのスケールが該過酸化物により活性化され、無機酸により残りのスケールが除去されて、きれいなクロム合金鉄ストリップが提供される。
【0008】
本発明の他の特徴は、前記水溶液が少なくとも約10g/lの過酸化水素を含有することである。
本発明の他の特徴は、前記水溶液が残りのスケールの除去のために無機酸を含有することである。
本発明の他の特徴は、前記水溶液が少なくとも約5g/lの無機酸を含有することである。
本発明の他の特徴は、前記水溶液が酸洗いタンク中で使用されることである。本発明の他の特徴は、前記酸洗いタンクが少なくとも50g/lの無機酸を含有することである。
本発明の他の特徴は、前記酸洗いタンクの酸が少なくとも約60℃の温度を有することである。
【0009】
本発明の利点は、クロム含有合金鉄ストリップから熱間圧延ミルスケール又は焼きなましスケールを除去するために、硝酸、弗酸又は弗化物を使用するよりもむしろ塩酸又は硫酸を使用することにある。本発明の他の利点は、硝酸、弗酸又は弗化物を使用せずに、酸洗いの速度が上げられることにある。他の利点は、環境上の心配が殆ど無く、過酸化物を含有する廃水が塩酸又は硫酸廃棄副生物と相溶性であり、スマットのないクロム合金ストリップが得られ、スケールの除去のための電気的補助の必要性が省かれ、そして耐腐食性の高い酸洗いされた鉄クロム合金表面が得られることである。本発明の上記の及び他の目的、特徴及び利点は詳細な説明及び添付図面を考慮すれば、明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明はフェライトステンレス鋼ストリップのような、クロム含有合金鉄を脱スケールするために無機酸を使用する方法に関するものである。特に、熱間圧延又は焼きなましされたクロム含有合金鉄上の酸化物又はスケール(以下、スケールという)は、該合金を塩酸(HCl)又は硫酸(H2SO4)の無機酸に浸漬し、ついで酸洗いされたストリップを過酸化水素(H2O2)を含有する水溶液でリンスすることにより除去される。該ストリップに残っているスケールはリンス水溶液中に含まれる過酸化水素により活性化され、ついで無機の塩酸又は硫酸により除去される。残りのスケールを除去するための無機酸は、過酸化水素による活性化の後に、ストリップに噴霧され、活性化されたストリップは無機酸を含有する、好ましくは無機酸が過酸化水素リンスを含有する水溶液に含まれているタンク中で浸漬することができる。
【0011】
過酸化水素含有溶液による残りのスケールの活性化により、高速酸洗い中に、クロム含有合金鉄からスケールを適当に除去するための硝酸又は弗酸及び/又は弗素含有化合物の使用は不必要となる。理論に拘束されないが、スケールを活性化することの意味は、過酸化水素が鋼の基金属と反応してそこにしっかりと付着しているスケールを緩め及び/又は分解し、それが無機酸による基材からのスケールの残りの除去を助成するものであると考えられる。
【0012】
クロム含有合金鉄は、鉄とクロムの合金、例えばクロム合金化鋼、ステンレス鋼を意味し、クロム含量は少なくとも約5%、好ましくは少なくとも10%から約30%までのものである。該合金は、約0.5%までのAl;約0.3%までのC;約1%までのSi,Ti,Nb,Zrの1種又はそれ以上;約5%までのNi及び/又はMo;及び約1.5%までのMnを含有するフェライトステンレス鋼が好ましい。全ての百分率は重量%である。また、これらの合金は、Ta,Ca,Cu,B及びN等の1種又はそれ以上を目的のある付加物として含むことができる。
【0013】
熱ストリップミル又は連続焼きなまし炉での圧延の如き熱処理中にスケールが形成された後、連続ステンレス鋼ストリップ又は箔又は板の長さにカットされたもの(以下、ストリップという)を、ショットブラスト又は圧延曲げのような機械的な亀裂化処理を与えてスケールを緩める。その後、無機酸を含有する酸洗いタンク中に浸漬して亀裂の生じたスケールを除去する。本発明においては、無機酸とは硫酸又は塩酸のどちらも包含するものと定義される。本発明の重要な特徴は、その後に過酸化水素を含有する水溶液を酸洗いされたストリップに塗布し、その際残りのスケール、スマット、ごみ等が過酸化水素により活性化されるようになることである。該水溶液は無機酸を含有し、活性化された残りのスケールが過酸化水素を含有する水溶液中の無機酸により同時に除去されることが好ましい。酸洗いタンクは残りのスケールの除去のために使用した無機酸と同じ無機酸を含有することが好ましい。ついで、この残りのスケールは、ストリップが無機酸及び過酸化水素を含有する溶液でリンスされたとき及びついでストリップがブラッシングされ、水でリンスされたとき、除去される。
【0014】
酸洗いタンクは、残りのスケールの除去に使用した無機酸と同じ無機酸を含有することが好ましいので、使用済みの過酸化水素及び無機酸含有水溶液を活性化に使用した後酸洗いタンクにおいて使用することができ、ストリップの残りのスケールの除去を助ける。酸が熱い場合は蒸発するので、酸洗いタンク中で溶液を調製することを考慮すべきである。水溶液はその調製に必要なものの一部として酸洗いタンクへ送って使用することが有利である。
【0015】
鉄が鋼ストリップから除去され、過酸化水素含有溶液へ溶解するようになる場合は、過酸化水素は直ちに第一鉄(Fe+2)と反応して第二鉄(Fe+3)となる。その理由は、本発明の過酸化水素は塩酸又は硫酸に溶解され、浸漬タンク内に蓄積されるよりはむしろストリップの表面に直接塗布されることが好ましいからである。過酸化物が浸漬タンクに蓄積した無機酸に溶解された場合は、比較的短期間の後に効果がなくなり、酸洗いされたストリップに残っているスケールをもはや活性化しなくなる。無機酸に溶解した第一鉄イオン(Fe+2)が酸化されて第二鉄イオン(Fe+3)になるとき、過酸化水素が消費される。
【0016】
驚くべきことに、過酸化水素により十分に活性化されるようにするためには、残りのスケールを過酸化水素含有水溶液と非常に短時間接触させることが有利であり、それにより無機酸により容易にスケールが除去されることがわかった。無機酸が水溶液に含有されている場合は、残りのスケールは酸により同時に除去される。ストリップからの残りのスケールの同時除去とは、約1秒、好ましく少なくとも約3秒、より好ましくは10秒以下の活性化時間を意味する。本発明の大きな利点は、残りのスケールを除去するために、鋼ストリップに、過酸化水素とは別に、無機酸を適用する必要がないことである。
【0017】
図1は本発明の方法が合体された酸洗いラインの一つの態様を説明するものである。より詳しくは、符号10は圧延又は熱ストリップミルからの、スケールで覆われたステンレス鋼の如きクロム含有合金鉄を概略的に説明するものである。ストリップ10上のスケールは、ショットブラスト機又はロール矯正機(図示せず)を通過させるようにして、亀裂を生じさせてある。ステンレス鋼のスケールは、硝酸、弗酸及び/又は弗化物を使用しない場合でも、緩められて脱スケール効果が促進される。その後、ストリップは、タンク12及び14のような1又はそれ以上の酸洗いタンク内の硫酸又は塩酸中に浸漬される。本発明の酸洗いラインが複数の酸洗いタンクを有する場合は、酸洗いタンク中の酸はストリップの進行方向と反対方向に、該タンクへ通じるパイプ15を通って流れるような向流であることが好ましい。その後、ストリップは通常は、残りのしっかりと付着したスケール11を有する。このしっかりと付着した残りのスケールは、過酸化水素を含有する水溶液と接触させることにより活性化され、ついで塩酸又は硫酸により除去される。この水溶液は、ストリップの上部に位置し且つストリップを完全に横断して伸びているスプレーヘッダー16及びストリップの下部に位置し且つストリップを完全に横断して伸びているもう一つのスプレーヘッダー18のようなものでストリップに噴霧される。ストリップを完全に横断して伸びているもう一組のスプレーヘッダー24及び26を設けることが好ましい。上下二つのスプレーヘッダーの使用により、ストリップは、過酸化水素によるしっかりと付着した残りのスケールの活性化時間が増加する。非常にきれいな表面を有するクロム含有合金鉄は少なくとも30m/分の速度で酸洗いされる。ストリップからの過酸化物スプレー液滴は捕集パン30に集められ、そしてタンク28へ流れる。塩酸又は硫酸を前記水溶液とは別にストリップに塗布したい場合は、もう一組のスプレーヘッダーをスプレーヘッダー24及び26より少し下流側に配置することができる。ついで、ストリップからの塩酸又は硫酸スプレー液滴も捕集パン30に集められ、そしてタンク28へ流れる。過酸化水素によるリンス後、酸洗いされた鋼ストリップは1組又はそれ以上のブラシ20及び22により研磨することが望ましい。これらのブラシはグリット含浸重合体から構成されるものである。また、ストリップは水でリンスされる。タンク12及び14中の酸が硫酸である場合は、黒いスマットがタンク14から出てくるストリップの表面に残る。このスマットは過酸化水素溶液中に含有される無機酸により容易に除去され、清浄されたストリップ42の清浄度が改良される。
【0018】
タンク12及び14が塩酸を含有している場合は、塩酸を含有する噴霧された過酸化水素溶液の捕集物を、蒸発して損失する液体を補うために、パイプ32及び33それぞれを通してタンク34及び35へ入れることができる。使用された酸性過酸化水素溶液は、バルブ44を開くことにより、重力でライン37を通ってタンク34及び35へ流すことができる。酸が鉄で飽和された後は、この酸は新しい酸と交換される。使用済みの酸は定期的にタンク34及び35からライン50を通して抜き出され、酸回収プラント(図示せず)へ送られる。新しい酸は、使用された過酸化水素含有水溶液と共に、タンク34から酸洗いタンク14へポンプ移送される。
【0019】
図2は本発明の方法が合体された酸洗いラインの他の態様を説明するものである。この態様においては、図1で説明した態様と同じような数々の構成部材を有している。ストリップ10上のスケール11が非常に固着している場合及び/又は高速で酸洗いを行いたい場合は、酸洗いされたストリップを無機酸を含有するもう一つのタンク38を通すことにより、ストリップを再度酸洗いする必要がある。その後、ストリップがまだ残りのスケール11を有している場合は、ストリップの上部に位置し且つストリップを完全に横断して伸びているスプレーヘッダー52,54及びストリップの下部に位置し且つストリップを完全に横断して伸びているもう一つのスプレーヘッダー56,58の第2のセットからストリップに噴霧される無機酸及び過酸化水素を含有する水溶液により、残りのスケールを再活性化することができる。ストリップの上下にある複数のスプレーヘッダーの第2のセットの使用により、過酸化水素による残りのスケールの活性化時間は図1の場合の2倍程度になり、非常に輝いたストリップ42を確実にするので、クロム含有合金鉄は60m/分以上の速度で、非常にきれいな表面に酸洗いすることができる。第2セットのスプレーヘッダーからの過酸化物スプレー液滴は捕集パン60に集められ、タンク62に流れる。その後、酸洗いされた鋼ストリップはブラシ20及び22により研磨され、水でリンスされる。使用された過酸化物溶液は、バルブ68を開くことにより、重力でタンク62からタンク36へ流れる。また、使用済みの過酸化物溶液は、バルブ70を開くことにより、ライン64を通って廃水貯蔵タンク66へポンプ移送することができる。ついで、貯蔵タンク66中の廃水はライン46を通って廃水処理プラント(図示せず)へ送られる。タンク38中の酸溶液はライン40を通して酸回収プラントへポンプ移送することができる。
【0020】
図2の態様においては、タンク28に集められた使用済み過酸化水素を含有する水溶液は、ライン17を通って酸タンク14へ流れ、使用される。酸洗いタンク14中の無機酸は溶解した鉄を含有しているから、水溶液中に残っている過酸化水素は水及び酸素で分解する。
【0021】
過酸化水素含有水溶液を酸洗いされた鋼に塗布する他の手段は、鋼ストリップの各々の側に接触する研磨接触ロール又は層流の使用である。図3は、層流を使用して過酸化物含有水溶液を酸洗いされた鋼に塗布する態様を説明するものである。該水溶液の層流のために、酸洗いされたストリップを装置72に通す。層流装置72は、ストリップ入口端78及びストリップ出口端80にシール可能に接続する一対の並列パネル74及び76を有する。該端78及び80はアプリケーターの端をシールするためのスキージータイプのワイパーを備えている。過酸化水素を含有する水溶液はライン82を通して層流装置72へポンプ移送される。鋼ストリップが水溶液に浸漬される。使用済みの水溶液は、溶解した鉄の蓄積を避けるために酸タンクの一つに廃棄するため、ライン84を通して層流装置72から連続的に抜き出される。
【0022】
本発明の重要な特徴は、過酸化水素を含有する水溶液が、浸漬タンクに含有されているよりもむしろ、接触ロールを使用して又はスプレーヘッダー又は層流により、酸洗いされたストリップに、計量しながら塗布されることである。過酸化水素は容易に第一鉄を第二鉄に酸化する。酸洗いされた鋼ストリップが過酸化物水溶液を含有するタンク中で連続的に浸漬される場合は、該溶液は鋼から鉄を連続的に溶解し、連続的に過酸化水素を消費する。これは非常に非効率的な過酸化水素の使用であり且つ浪費である。過酸化水素含有水溶液は、これを酸洗いされた鋼ストリップに塗布する前は、鉄、例えば第一鉄イオンで汚染されないようにすることが重要である。従って、過酸化水素含有水溶液は、これを酸洗いされた鋼ストリップに塗布する前に、第一鉄イオンを含まないようにすることが重要である。
【0023】
本発明の他の重要な特徴は、使用済みの過酸化水素含有水溶液及び無機酸を含む廃水が遊離の過酸化水素を含有しないことである。過酸化水素が存在し且つ溶液のpHが少なくとも約7に等しい場合は、3価のクロム、即ちCr+3は容易に危険な6価、即ちCr+6のクロムに酸化される。3価のクロムは環境上安全な不溶性の水酸化クロムとして沈殿するが、危険な6価のクロムは可溶のままであり、安全でない埋立物のように、安全に廃棄することができない。従って、使用済みの無機酸及び過酸化水素を含有する水溶液は、溶解した第一鉄イオンを含有する廃水又は溶解した第一鉄を含有する使用済みの無機酸と混合して、使用済みの過酸化水素を水及び酸素で分解させる。
【0024】
ストリップを、最初に、タンク12、14及び38中で、少なくとも60℃の温度に維持された、塩酸又は硫酸にような熱い無機酸で酸洗いする。ストリップは少なくとも77℃、好ましくは少なくとも82℃、最も好ましくは少なくとも88℃の温度で、酸洗いタンク12、14及び38中の塩酸で酸洗いすることが好ましい。塩酸は、少なくとも50g/l、より好ましくは少なくとも75g/l、最も好ましくは少なくとも100〜200g/lに維持することが好ましい。
【0025】
水溶液中の塩酸の濃度は少なくとも10g/lであるべきである。該濃度が少なくとも10g/lでないときは、過酸化物はステンレス鋼のスケールを効果的に活性化しない。水溶液中の過酸化水素の濃度は少なくとも25g/l、より好ましくは少なくとも30g/l、最も好ましくは少なくとも40g/lである。過酸化水素は、少なくとも5g/lの無機酸を含有する水溶液に溶解されることが好ましい。該水溶液は少なくとも20g/l、より好ましくは少なくとも40g/l、最も好ましくは少なくとも50g/lの無機酸を含有することが好ましい。
【0026】
【実施例】
例 1
409グレードのステンレス鋼を連続ストリップミルで熱間圧延し、ついでショットブラストした。その後、鋼ストリップをクーポン状に切断し、280g/lの硫酸を含有する溶液中99℃で酸洗いし、ついで150g/lの塩酸中88℃で酸洗いした。ついで、クーポンを酸から除去し、水で洗浄し、ブラッシングし、乾燥した。クーポンは少量のスケール及び多量のスマットを有していた。クーポンの乾燥外観は、多くの暴露適用(exposed application)に対して許容しえない鋼であった。
【0027】
例 2
例1の熱間圧延ステンレス鋼を本発明により処理した。サンプルを下記した事項を除き、例1に記載したのと類似の方法で処理した。熱硫酸中で酸洗いした後、クーポンを20g/lの硫酸及び40g/lのH2O2を含有する水溶液に88℃で5秒間浸漬した。クーポンを水溶液から除去し、水で洗浄し、ブラッシングし、ついで88℃で塩酸に再度浸漬した。ついで、クーポンを第2の酸から除去し、洗浄し、ブラッシングし、乾燥した。例1のクーポンとは異なり、クーポンはスケール及びスマットがなかった。本発明により処理されたこれらのサンプルは非常に輝いた外観を有し、全ての暴露適用に対して許容しうる鋼であった。これは過酸化水素を水溶液に加えことがスマットやスケールのない奇麗な表面を得るために重要なことであることを実証している。
【0028】
例 3
409グレードのステンレス鋼を連続ストリップミルで熱間圧延し、ついでショットブラスト機で予備処理した。その後、鋼ストリップを82℃に加熱された150g/lの塩酸を含有する溶液中で、20m/分の速度で酸洗いする、本発明による処理を行った。熱塩酸中での酸洗い後、ストリップに50g/lの塩酸及び50g/lのH2O2を含有する水溶液を約2秒間噴霧した。ついで、この活性化されたストリップをブラッシングし、水でリンスした。ストリップには目視しうるスケール又はスマットは無かった。本発明により処理されたストリップは非常に輝いた外観を有し、全ての暴露適用に対して許容しうる鋼であった。この実施例は過酸化水素を塩酸水溶液に加えことがスマットやスケールのない奇麗な表面を得るために重要なことであることを実証している。この試験は、1つの酸タンクの代わりに3つの酸タンクを使用してストリップを酸洗いすれば、ライン速度は60m/分に増加することができることを証明している。
【0029】
例 4
409グレードのステンレス鋼を連続ストリップミルで熱間圧延し、ついでショットブラスト機で予備処理した。その後、鋼ストリップを、各々112℃に加熱された250g/lの硫酸を含有する2つの酸タンクで、40m/分の速度で酸洗いする、本発明による処理を行った。熱硫酸中での酸洗い後、ストリップに40g/lの硫酸及び40g/lのH2O2を含有する水溶液を約2秒間噴霧した。ついで、この活性化されたストリップをブラッシングし、水でリンスした。ストリップには目視しうるスケール又はスマットは無かった。本発明により処理されたストリップは非常に輝いた外観を有し、全ての暴露適用に対して許容しうる鋼であった。
【0030】
例 5
409グレードのステンレス鋼を連続ストリップミルで熱間圧延し、ついでショットブラスト機で予備処理した。その後、鋼ストリップを、各々112℃に加熱された250g/lの硫酸を含有する2つの酸タンクで、40m/分の速度で酸洗いする、本発明による処理を行った。熱硫酸中での酸洗い後、ストリップに40g/lの硫酸及び40g/lのH2O2を含有する水溶液を約2秒間噴霧した。ついで、この活性化されたストリップをブラッシングし、水でリンスした後、ストリップを再び、82℃に加熱された150g/lの塩酸を含有する酸タンクに浸漬した。熱塩酸で酸洗いした後、ストリップに再び40g/lの硫酸及び40g/lのH2O2を含有する水溶液を約2秒間噴霧した。ストリップには目視しうるスケール又はスマットは無かった。本発明により処理されたストリップは完全に脱スケールされ、スマットがなく、非常に輝いた外観を有し、全ての暴露適用に対して許容しうる鋼であった。
【0031】
本発明の精神及び範囲を逸脱しないかぎり、本発明は種々の変更が可能であること理解すべきである。従って、本発明の限界は特許請求の範囲に基づいて決められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が合体された酸洗いラインの概略説明図である。
【図2】本発明の方法が合体された酸洗いラインの他の態様を示す概略説明図である。
【図3】本発明の過酸化水素を含有する無機酸溶液を、酸洗いされたクロム含有合金鉄ストリップに適用するための手段の他の態様を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10 ストリップ
11 スケール
12、14、38 酸洗いタンク
16、18、24、26 スプレーヘッダー
20、22、 ブラシ
28、62 タンク
30、60 噴霧液滴捕集パン
34、35、36 タンク
42 きれいなストリップ
72 層流装置
74、76 並列パネル
82 水溶液供給ライン
84 水溶液抜き出しライン
Claims (20)
- スケールで覆われたクロム含有合金鉄ストリップを用意し;
該ストリップを予備処理して該スケールに亀裂を生じさせ;
予備処理されたストリップを塩酸及び硫酸からなる群から選ばれる無機酸を含有する少なくとも1つの酸洗いタンクに浸漬して亀裂したスケールを除去し;
酸洗いされたストリップを過酸化水素を含有する水溶液と接触させ、ここで、前記水溶液が無機酸をさらに含有するか、又は酸洗いされたストリップを無機酸を含有する第2の水溶液と更に接触させ、その際ストリップ上の残りのスケールが該過酸化水素により活性化され且つ無機酸により除去されて、きれいなストリップが形成される
ことを特徴とするクロム含有合金鉄からスケールを除去する方法。 - 前記水溶液が少なくとも10g/lの過酸化水素を含有する請求項1に記載の方法。
- 前記水溶液が残りのスケールを除去するために無機酸を含有する請求項1に記載の方法。
- 前記水溶液が少なくとも5g/lの無機酸を含有する請求項3に記載の方法。
- 前記水溶液が少なくとも20g/lの無機酸および少なくとも25g/lの過酸化水素を含有する請求項3に記載の方法。
- 前記ストリップを活性化した後の前記水溶液が前記酸洗いタンクで使用される請求項5に記載の方法。
- 前記酸洗いタンクが少なくとも60℃の温度で、少なくとも50g/lの無機酸を含有する請求項5に記載の方法。
- 前記酸洗いタンクが100〜200g/lの無機酸を含有する請求項1に記載の方法。
- 前記酸洗いタンクが2つあり、第2の酸洗いタンクが少なくとも60℃の温度で、少なくとも50g/lの無機酸を含有する請求項1に記載の方法。
- 前記第2のタンクが、100〜200g/lの無機酸を含有し且つ少なくとも70℃の温度である請求項9に記載の方法。
- 前記酸洗いタンク中の酸がストリップの進行方向に対して反対方向に流れる向流である請求項10に記載の方法。
- 活性化されたストリップを無機酸を含有するもう一つのタンクに浸漬する付加工程を含む請求項1に記載の方法。
- 前記タンクが過酸化水素を含有する請求項12に記載の方法。
- ストリップの活性化後の水溶液が、溶解した第一鉄を含有する廃水と混合して遊離の過酸化水素を分解させる請求項1に記載の方法。
- ストリップの活性化後の水溶液が、溶解した第一鉄を含有する無機酸と混合して遊離の過酸化水素を分解させる請求項1に記載の方法。
- 前記酸洗いされたストリップをブラシ掛けして、酸により除去されなかった残りのスケールを除去する請求項1に記載の方法。
- 前記ストリップが熱間圧延又は焼きなましされたフェライトステンレススチールである請求項1に記載の方法。
- 前記予備処理がショットブラストである請求項1に記載の方法。
- スケールで覆われたクロム含有合金鉄ストリップを用意し;
該ストリップを予備処理して該スケールに亀裂を生じさせ;
処理されたストリップを塩酸及び硫酸からなる群から選ばれる無機酸を含有する少なくとも一つのタンクに浸漬して亀裂したスケールを除去し;
酸洗いされたストリップを、少なくとも20g/lの過酸化水素及び少なくとも5g/lの無機酸を含有する水溶液と接触させ、その際ストリップ上の残りのスケールが過酸化水素により活性化され且つ同時に水溶液中に含まれる無機酸により除去されて、きれいなストリップが形成される
ことを特徴とするクロム含有合金鉄からスケールを除去する方法。 - スケールで覆われたステンレス鋼ストリップを用意し;
該ストリップを予備処理して該スケールに亀裂を生じさせ;
処理されたストリップを少なくとも50g/lの無機酸を含有する少なくとも一つの酸洗いタンクに少なくとも77℃の温度で浸漬して亀裂したスケールを除去し;
少なくとも20g/lの過酸化水素及び少なくとも20g/lの無機酸を含有する水溶液に接触させて該ストリップ上の残りのスケールを活性化し;
活性化されたストリップを少なくとも50g/lの無機酸を含有するもう一つの酸洗いタンクに77℃の温度で浸漬して、活性化された残りのスケールを除去し;
少なくとも20g/lの過酸化水素及び少なくとも20g/lの無機酸を含有する水溶液に活性化されたストリップを接触させ、その際ストリップ上の残りのスケールが過酸化水素により活性化され且つ同時に水溶液中に含有される無機酸により除去されて、きれいなストリップが形成される
ことを特徴とするクロム含有合金鉄からスケールを除去する方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/667,498 US5702534A (en) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | Hydrogen peroxide pickling of stainless steel |
US08/821,154 US5743968A (en) | 1997-03-20 | 1997-03-20 | Hydrogen peroxide pickling of stainless steel |
US08/821154 | 1997-03-20 | ||
US08/667498 | 1997-03-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1046373A JPH1046373A (ja) | 1998-02-17 |
JP4032319B2 true JP4032319B2 (ja) | 2008-01-16 |
Family
ID=27099693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13121597A Expired - Lifetime JP4032319B2 (ja) | 1996-05-24 | 1997-05-21 | クロム含有合金鉄からスケールを除去する方法 |
Country Status (14)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0808919B1 (ja) |
JP (1) | JP4032319B2 (ja) |
KR (1) | KR100492841B1 (ja) |
CN (1) | CN1177082C (ja) |
AR (1) | AR007285A1 (ja) |
AT (1) | ATE204033T1 (ja) |
AU (1) | AU706523B2 (ja) |
BR (1) | BR9703228A (ja) |
CA (1) | CA2205122C (ja) |
DE (1) | DE69705993T2 (ja) |
DK (1) | DK0808919T3 (ja) |
ES (1) | ES2162155T3 (ja) |
MX (1) | MX9703809A (ja) |
TW (1) | TW416996B (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1501890A (zh) * | 2001-04-09 | 2004-06-02 | AK�ʲ���˾ | 从废酸洗液中脱除过氧化氢的装置和方法 |
JP4180925B2 (ja) * | 2001-04-09 | 2008-11-12 | エイケイ・スティール・プロパティーズ・インコーポレイテッド | ケイ素含有電気用鋼等級の過酸化水素酸洗 |
KR100470410B1 (ko) * | 2002-05-29 | 2005-02-07 | 주식회사 포스코 | 냉연강판 표면의 과열흠 저감을 위한 냉연 산세방법 |
KR100948923B1 (ko) * | 2003-05-29 | 2010-03-23 | 주식회사 포스코 | 산세탱크의 스트립 부착 스케일 박리장치 |
CN101922011B (zh) * | 2010-08-06 | 2012-08-29 | 东北大学 | 一种430不锈钢表面的酸洗方法 |
KR101316393B1 (ko) * | 2011-08-10 | 2013-10-08 | 주식회사 포스코 | 친환경적인 마르텐사이트계 스테인리스 강판의 스케일 제거 시스템 및 이를 이용한 마르텐사이트계 스테인리스 강판의 제조방법 |
ES2742827T3 (es) | 2014-12-02 | 2020-02-17 | Cmi Uvk Gmbh | Método y sistema de tratamiento de una banda de acero al carbono, especialmente para el decapado |
CN106148973A (zh) * | 2015-04-21 | 2016-11-23 | 宝钢特钢有限公司 | 一种热轧普通不锈钢板的酸洗方法 |
CN106011886A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-10-12 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种热轧201奥氏体不锈钢无硝酸酸洗方法 |
CN105908195B (zh) * | 2016-06-02 | 2018-03-27 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种热轧409l铁素体不锈钢无硝酸酸洗方法 |
CN105887104A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-08-24 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种热轧439铁素体不锈钢无硝酸酸洗方法 |
CN105908196A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-08-31 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种热轧304奥氏体不锈钢无硝酸酸洗方法 |
CN105887103A (zh) * | 2016-06-02 | 2016-08-24 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种热轧430铁素体不锈钢无硝酸酸洗方法 |
CN106435607B (zh) * | 2016-06-30 | 2021-05-18 | 宝钢德盛不锈钢有限公司 | 一种环保的不锈钢热轧卷连续退火酸洗生产方法及酸洗液 |
CN106835159B (zh) * | 2016-12-27 | 2021-05-18 | 宝钢德盛不锈钢有限公司 | 一种中高铬不锈钢冷轧卷的连续酸洗方法及酸洗液 |
TWI657167B (zh) * | 2018-02-21 | 2019-04-21 | 中國鋼鐵股份有限公司 | 酸洗鋼帶清洗裝置 |
CA3110702A1 (en) * | 2018-09-24 | 2020-04-02 | Lely Patent N.V. | Milking system with detection system |
CN110316511A (zh) * | 2019-06-05 | 2019-10-11 | 浙江长兴鼎昌金属制品有限公司 | 一种用于不锈钢生产冷却输送的节能设备 |
CN115608693A (zh) * | 2021-07-16 | 2023-01-17 | 福建钜能电力有限公司 | 一种制绒新花篮预处理方法 |
CN114011790A (zh) * | 2021-11-25 | 2022-02-08 | 桂林电子科技大学 | 一种用于机械零件的自动化酸洗加工设备 |
CN114959717A (zh) * | 2022-06-15 | 2022-08-30 | 中冶华天工程技术有限公司 | 一种铁素体不锈钢氧化铁皮去除方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2895856A (en) * | 1955-12-15 | 1959-07-21 | United States Steel Corp | Method of pickling chromium-containing steel tubes |
JPS5096431A (ja) * | 1973-12-28 | 1975-07-31 | ||
SE439025B (sv) * | 1979-09-13 | 1985-05-28 | Fagersta Ab | Sett att avlegsna oxidskikt fran ytan av varmvalsat rostfritt stal |
JPS5681688A (en) * | 1979-12-06 | 1981-07-03 | Kawasaki Steel Corp | Pickling method for hot rolled austenitic stainless steel plate |
JPS5861283A (ja) * | 1981-10-05 | 1983-04-12 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼線材の酸洗脱スケ−ル方法 |
JPS60152689A (ja) * | 1984-01-19 | 1985-08-10 | Nippon Steel Corp | 熱延鋼板の型かじり防止酸洗法 |
JPS60243289A (ja) * | 1984-05-17 | 1985-12-03 | Kobe Steel Ltd | 酸洗処理方法 |
US5154774A (en) * | 1985-09-19 | 1992-10-13 | Ugine Aciers De Chatillon Et Gueugnon | Process for acid pickling of stainless steel products |
IT1255655B (it) * | 1992-08-06 | 1995-11-09 | Processo di decapaggio e passivazione di acciaio inossidabile senza impiego di acido nitrico | |
JPH06320494A (ja) * | 1993-05-18 | 1994-11-22 | Tokai Kikai Seisakusho:Kk | 木質ハードボード等のトリミング加工装置 |
DE4420718A1 (de) * | 1994-06-15 | 1995-12-21 | Gewerk Keramchemie | Verfahren zum Beizen von band- oder tafelförmigem Behandlungsgut |
-
1997
- 1997-05-02 TW TW086105876A patent/TW416996B/zh not_active IP Right Cessation
- 1997-05-12 CA CA002205122A patent/CA2205122C/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-05-21 JP JP13121597A patent/JP4032319B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1997-05-22 DK DK97108296T patent/DK0808919T3/da active
- 1997-05-22 ES ES97108296T patent/ES2162155T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1997-05-22 AT AT97108296T patent/ATE204033T1/de not_active IP Right Cessation
- 1997-05-22 DE DE69705993T patent/DE69705993T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-05-22 EP EP97108296A patent/EP0808919B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-05-23 BR BR9703228A patent/BR9703228A/pt not_active IP Right Cessation
- 1997-05-23 AU AU23601/97A patent/AU706523B2/en not_active Ceased
- 1997-05-23 MX MX9703809A patent/MX9703809A/es unknown
- 1997-05-23 KR KR1019970020297A patent/KR100492841B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1997-05-26 AR ARP970102223A patent/AR007285A1/es unknown
- 1997-05-26 CN CNB971054266A patent/CN1177082C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0808919B1 (en) | 2001-08-08 |
CN1177082C (zh) | 2004-11-24 |
AR007285A1 (es) | 1999-10-27 |
TW416996B (en) | 2001-01-01 |
MX9703809A (es) | 1998-04-30 |
DE69705993T2 (de) | 2002-04-04 |
DE69705993D1 (de) | 2001-09-13 |
CA2205122C (en) | 2008-07-15 |
CA2205122A1 (en) | 1997-11-24 |
AU2360197A (en) | 1997-11-27 |
EP0808919A1 (en) | 1997-11-26 |
AU706523B2 (en) | 1999-06-17 |
ATE204033T1 (de) | 2001-08-15 |
ES2162155T3 (es) | 2001-12-16 |
BR9703228A (pt) | 1998-09-01 |
CN1178262A (zh) | 1998-04-08 |
KR970074980A (ko) | 1997-12-10 |
KR100492841B1 (ko) | 2005-08-31 |
DK0808919T3 (da) | 2001-10-08 |
JPH1046373A (ja) | 1998-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4032319B2 (ja) | クロム含有合金鉄からスケールを除去する方法 | |
MXPA97003809A (en) | Stainless steel desoxidation with hidrog peroxide | |
JPS63172799A (ja) | アルミニウムの表面洗浄剤 | |
AU2002252617B2 (en) | Hydrogen peroxide pickling scheme for stainless steel grades | |
US5743968A (en) | Hydrogen peroxide pickling of stainless steel | |
JP3053651B2 (ja) | 金属表面の酸洗浄法、その酸洗浄液、および洗浄廃液の再生方法 | |
CN107502905A (zh) | 一种有效去除厚氧化膜的酸洗工艺 | |
US5702534A (en) | Hydrogen peroxide pickling of stainless steel | |
KR20170089919A (ko) | 스테인리스강 스트립의 처리, 특히 피클링 처리를 위한 방법 및 시스템 | |
JP4045006B2 (ja) | ステンレス鋼のデスケール用処理液及びその使用方法 | |
US4610798A (en) | Method and composition of matter for conditioning and passivating certain metals | |
CA2443687C (en) | Hydrogen peroxide pickling of silicon-containing electrical steel grades | |
WO2012172557A1 (en) | A novel machine for metal surface preparation to remove mill scale, rust & residues | |
WO2012164569A1 (en) | A novel method for metal surface preparation to remove mill scale, rust & residues | |
US7041629B2 (en) | Stripper for special steel | |
JP3868069B2 (ja) | ステンレス鋼のデスケール装置及びデスケール方法 | |
CN101575702A (zh) | 一种锡槽表面处理方法 | |
KR100211311B1 (ko) | Cr계 스테인레스 강판의 황-질산 단독산세법 | |
JP3169872B2 (ja) | 冷間圧延ステンレス鋼帯の連続焼鈍酸洗方法及び装置 | |
Scale | Product Data Sheet | |
JP2003277958A (ja) | 金属帯の酸洗方法及び酸洗装置 | |
JP3299389B2 (ja) | Ni系ステンレス鋼板の酸洗方法 | |
EP4121581A1 (en) | Process for pickling and/or passivating a stainless steel | |
JP3411136B2 (ja) | Ni系ステンレス鋼板の酸洗方法 | |
JPH0657462A (ja) | ステンレス鋼酸洗処理後の粒界腐食防止方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070815 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070815 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070925 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071011 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |