JP4032298B2 - ウレタンエラストマー形成用組成物、ウレタンエラストマーの製造方法、およびウレタンエラストマー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウレタンエラストマー形成用組成物、ウレタンエラストマーの製造方法、および当該製造方法により得られるウレタンエラストマーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウレタンエラストマーを製造する方法として、有機ポリイソシアネートと、長鎖ポリオールと、活性水素化合物とを同時に反応させるワンショット法;有機ポリイソシアネートと長鎖ポリオールとを反応させてイソシアネート基末端プレポリマーを得、このプレポリマーからなる主剤と、活性水素化合物からなる硬化剤とを反応させるプレポリマー法が知られている。
【0003】
ウレタンエラストマーを製造するために用いられる有機ポリイソシアネートとしては、芳香族系のポリイソシアネートである、トリレンジイソシアネートやジフェニルメタンジイソシアネートが多用されてきた。然るに、芳香族系のポリイソシアネートから得られるポリウレタンには、光を受けて黄変する性質があり、この黄変を嫌う分野では、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂環族ポリイソシアネートが用いられてきた。
エーテル結合を有する脂肪族ポリイソシアネートである1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタンについて、その製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭50−36424号(第8頁、左上欄の表)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(1)弾性繊維のように、柔軟性が特に要求される用途に使用されるウレタンエラストマーには、初期弾性率が低く、高い伸び特性が要求される。
(2)バンパーやサイドパネルなどの自動車外装部品のような用途に使用されるウレタンエラストマーには、低温特性が良好であること(低温環境下においてもエラストマーの性状を示すこと)が要求される。
(3)防振材、免震材、防音材、緩衝材など、振動や衝撃を吸収する用途に使用されるウレタンエラストマーには、粘性体としての性質を強く発現できることが要求される。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の第1の目的は、低い初期弾性率と高い伸び特性とを兼ね備えたウレタンエラストマーを形成することのできる新規な組成物を提供することにある。
本発明の第2の目的は、低温特性が良好なウレタンエラストマーを形成することのできる組成物を提供することにある。
本発明の第3の目的は、振動や衝撃の吸収性能に優れたウレタンエラストマーを形成することのできる組成物を提供することにある。
本発明の第4の目的は、上記のような優れた特性を有するウレタンエラストマーを製造することのできる方法を提供することにある。
本発明の第5の目的は、上記のような優れた特性を有するウレタンエラストマーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る組成物は、プレポリマー法によるウレタンエラストマーの製造に供される二液性の組成物であって、〔A〕1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタン(以下、「TEGDI」ともいう。)と、数平均分子量が500〜10,000のポリオール(以下、単に「長鎖ポリオール」ともいう。)とを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含有する主剤、および〔B〕平均官能基数が2〜4の活性水素化合物を含有する硬化剤からなることを特徴とする。
【0007】
請求項1に係る組成物においては下記の形態が好ましい。
(1)前記硬化剤が、数平均分子量が500未満の2官能性の活性水素化合物と、数平均分子量が500未満の3官能性の活性水素化合物とを含有すること。
(2)前記主剤が、TEGDIと、数平均分子量が500〜10,000のポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)とを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含有し、前記硬化剤が、1,4−ブタンジオールと、トリメチロールプロパンとを含有すること。
【0008】
請求項4に係る組成物は、ワンショット法によるウレタンエラストマーの製造に供される組成物であって、TEGDI、長鎖ポリオール、および数平均分子量が500未満で平均官能基数が2〜4の活性水素化合物を含有することを特徴とする。
【0009】
請求項5に係る製造方法は、プレポリマー法による製造方法であって、TEGDIと長鎖ポリオールとを反応させてイソシアネート基末端プレポリマーを調製する工程;および得られたイソシアネート基末端プレポリマーと、平均官能基数が2〜4の活性水素化合物とを反応させる工程を含むことを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る製造方法においては下記の形態が好ましい。
(1)活性水素化合物として、数平均分子量が500未満の2官能性の活性水素化合物と、数平均分子量が500未満の3官能性の活性水素化合物とを併用すること。
(2)長鎖ポリオールとして、数平均分子量が500〜10,000のポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)を使用し、活性水素化合物として、1,4−ブタンジオールと、トリメチロールプロパンとを併用すること。
【0011】
請求項8に係る製造方法は、ワンショット法による製造方法であって、TEGDIと、長鎖ポリオールと、数平均分子量が500未満で平均官能基数が2〜4の活性水素化合物とを反応させる工程を含むことを特徴とする。
本発明のウレタンエラストマーは、本発明の方法により製造されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
<ウレタンエラストマー形成用組成物>
プレポリマー法による製造に供される本発明の組成物(請求項1乃至請求項3に係る組成物)は、TEGDIと長鎖ポリオールとを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含有する主剤;および活性水素化合物を含有する硬化剤からなる。
ワンショット法による製造に供される本発明の組成物(請求項4に係る組成物)は、TEGDI、長鎖ポリオールおよび短鎖の活性水素化合物を含有する。
【0013】
<TEGDI>
TEGDIは、本発明の組成物(請求項1乃至請求項3に係る組成物)の構成成分であるイソシアネート基末端プレポリマーを調製するために使用され、また、本発明の組成物(請求項4に係る組成物)の構成成分として使用される。
本発明で使用されるTEGDIは、下記化学式(1)で示されるジイソシアネートであり、中間鎖(−C2 H4 −O−C2 H4 −O−C2 H4 −)にエーテル結合を有することにより、柔軟性があって凝集しにくいハードセグメントを形成することができる。
【0014】
【化1】
【0015】
<長鎖ポリオール>
長鎖ポリオールは、本発明の組成物(請求項1乃至請求項3に係る組成物)の構成成分であるイソシアネート基末端プレポリマーを調製するために使用され、また、本発明の組成物(請求項4に係る組成物)の構成成分として使用される。
本発明に使用される長鎖ポリオールの数平均分子量は、通常500〜10,000とされ、好ましくは700〜4,000、更に好ましくは1,000〜3,000とされる。
また、長鎖ポリオールの平均官能基数(分子中の活性水素原子の数)は、通常2〜4とされ、好ましくは2〜3、特に好ましくは2とされる。
【0016】
本発明に使用する長鎖ポリオールとしては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオールなどを挙げることができる。
【0017】
『ポリエーテルポリオール』としては、後述する、数平均分子量が500未満である短鎖の活性水素化合物にアルキレンオキサイドを付加することにより得られるものを挙げることができる。ポリエーテルポリオールの具体例としては、ポリオキシエチレングリコール(PEG)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドの付加体であるポリオキシエチレンオキシプロピレンポリオール、テトラハイドロフランから得られるポリオキシテトラメチレングリコール(PTMG)、3メチルテトラハイドロフランを含有するテトラハイドロフランから得られる液状PTMGなどを挙げることができる。
【0018】
『ポリエステルポリオール』としては、後述する、数平均分子量が500未満である短鎖の活性水素化合物と、多塩基酸(例えばアジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカジカルボン酸、フマル酸、無水フタル酸)との重縮合反応により得られるものを挙げることができる。
【0019】
『ラクトンポリオール』としては、ε−カプロラクトン、γ−ブチルラクトン、バレロラクトンなどの環状ラクトンを開環重合して得られるものを挙げることができる。
【0020】
『ポリカーボネートポリオール』としては、後述する、数平均分子量が500未満である短鎖の活性水素化合物と、低分子量カーボネート(例えば、ジエチルカーボネートなどのジアルキルカーボネート、ジアルキレンカーボネート、ジフェニルカーボネート)との脱アルコール反応または脱フェノール反応により得られるものを挙げることができる。
【0021】
『ポリオレフィンポリオール』の具体例としては、ポリブタジエンポリオール、水添ポリブタジエンポリオールなどを挙げることができる。
【0022】
上記の各化合物(長鎖ポリオール)は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのうち、PTMGなどのポリエーテルポリオールが好ましい。
【0023】
<イソシアネート基末端プレポリマー>
本発明の組成物(請求項1乃至請求項3に係る組成物)の構成成分であるイソシアネート基末端プレポリマーは、TEGDIと長鎖ポリオールとを反応させることにより調製される。
イソシアネート基末端プレポリマーにおけるNCO基の含有割合としては、1〜30質量%であることが好ましく、更に好ましくは3〜20質量%、特に好ましくは5〜10質量%とされる。
【0024】
<活性水素化合物>
活性水素化合物は、本発明の組成物を構成する架橋剤(鎖延長剤)として使用される。
本発明に使用する活性水素化合物は、水酸基および/またはアミノ基などの官能基(活性水素含有基)を分子中に有する化合物である。
かかる活性水素化合物の平均官能基数(分子中の活性水素原子の数)は、通常2〜4とされ、好ましくは2〜3とされる。
平均官能基数が4を超えると、最終的に得られるポリウレタンに所期の弾性(柔軟性)を付与することができない。
本発明においては、活性水素化合物として、2官能性の化合物と、3官能性の化合物とを併用することが好ましい。
【0025】
プレポリマー法による製造に供される本発明の組成物(請求項1乃至請求項3に係る組成物)を構成する活性水素化合物の数平均分子量としては、特に限定されるものではないが、500未満であることが好ましく、更に好ましくは300未満とされる。
ワンショット法による製造に供される本発明の組成物(請求項4に係る組成物)を構成する活性水素化合物の数平均分子量としては、500未満であることが必須とされ、好ましくは300未満とされる。
【0026】
本発明の組成物を構成する活性水素化合物(数平均分子量が500未満である短鎖の活性水素化合物)の具体例としては、エチレングリコール(EG)、1,2−プロピレングリコール(1,2−PG)、1,3−プロピレングリコール(1,3−PG)、1,3−ブタンジオール(1,3−BD)、1,4−ブタンジオール(1,4−BD)、1,5−ペンタンジオール(1,5−PD)、1,6−ヘキサンジオール(1,6−HD)、メチルペンタンジオール(MPD)、ネオペンチルグリコール(NPG)、ジエチレングリコール(DEG)、トリエチレングリコール(TEG)などの短鎖ジオール;グリセリン、トリメチロールプロパン(TMP)、ヘキサントリオールなどの短鎖トリオール;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)などのアミンなどを挙げることができる。
【0027】
これらのうち、1,4−BDなどの短鎖ジオール、TMPなどの短鎖トリオールが好ましい。そして、1,4−BDなどの短鎖ジオールと、TMPなどの短鎖トリオールとを併用することが特に好ましい。
【0028】
短鎖ジオールと、短鎖トリオールとを併用する場合において、それぞれの使用割合としては、短鎖ジオールの有するOH基と、短鎖トリオールの有するOH基との比率が、50:50〜90:10(モル%)となるような割合であることが好ましく、更に好ましくは60:40〜80:20(モル%)となるような割合とされる。
短鎖トリオールの割合が過小であると、最終的に得られるポリウレタンが弾性体としての性状を示さなかったり、所期の強度や硬度が得られなかったりすることがある。一方、短鎖トリオールの割合が過大であると、本発明の目的とする高い伸び特性や低温特性などが発現されないことがある。
【0029】
プレポリマー法による製造に供される本発明の組成物(請求項1乃至請求項3に係る組成物)を構成する、数平均分子量が500以上の活性水素化合物としては、『長鎖ポリオール』として例示したポリオール(ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオール)と同一のポリオールを挙げることができる。
【0030】
<他の任意成分>
本発明の形成用組成物には、触媒、可塑剤、離型剤、補強剤、充填剤(無機充填剤・有機充填剤)、安定剤、着色剤(顔料・染料)、難燃性向上剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤など、ウレタンエラストマーを形成するための従来公知の組成物に使用されている各種の物質を任意成分として含有することができる。
【0031】
<構成成分の配合割合>
プレポリマー法による製造に供される本発明の組成物(請求項1乃至請求項3に係る組成物)において、イソシアネート基末端プレポリマーの合成に供されるTEGDIと長鎖ポリオールの使用割合としては、使用される長鎖ポリオールの種類などによっても異なるが、長鎖ポリオールとして例えばPTMGを使用する場合において、TEGDIの有するNCO基の数をa、PTMGの有するOH基の数をbとするとき、a:b(〔NCO〕:〔OH〕)=2:1〜5:1となる割合であることが好ましく、更に好ましくは3:1〜4:1となる割合とされる。
【0032】
また、イソシアネート基末端プレポリマー(主剤)と、活性水素化合物(硬化剤)の割合としては、イソシアネート基末端プレポリマーの有するNCO基の数をAとし、活性水素化合物の有する活性水素原子の数をcとするとき、A:c=0.95:1〜1.5:1となる割合であることが好ましく、更に好ましくは1:1〜1.1:1となる割合、特に好ましくは1.05:1〜1.08:1となる割合とされる。
【0033】
ワンショット法による製造に供される本発明の組成物(請求項4に係る組成物)において、TEGDIと、長鎖ポリオールと、活性水素化合物との含有割合としては、TEGDIの有するNCO基の数をa、長鎖ポリオールの有するOH基の数をb、活性水素化合物の有する活性水素原子(イソシアネート反応性基)の数をcとするとき、a:b:c=2:1:0.8〜5:1:4(但し、a:b+c=1:1〜1.1:1)となる割合であることが好ましい。
【0034】
<本発明の製造方法>
請求項5乃至請求項7に係る製造方法(プレポリマー法)は、TEGDIと長鎖ポリオールとを反応させてイソシアネート基末端プレポリマーを調製する工程(以下「プレポリマーの合成工程」という。);および得られたイソシアネート基末端プレポリマー(主剤)と、平均官能基数が2〜4の活性水素化合物(硬化剤)とを反応させる工程(以下「硬化工程」という。)を含む。
【0035】
「プレポリマーの合成工程」における反応条件としては、窒素雰囲気下、60〜80℃で2〜24時間とされ、好ましくは65〜75℃で3〜12時間とされる。なお、反応率は、反応混合物中のイソシアネート基の残存量を追跡することにより求めることができる。
「硬化工程」の一例を示せば、減圧下に脱泡処理した主剤(イソシアネート基末端プレポリマー)に、硬化剤を添加混合し、この混合溶液を型に注入した後、40〜140℃で0.1〜8時間、好ましくは60〜120℃で1〜4時間にわたり型内で加熱し、型から取り出した後、20〜120℃で1〜240時間、好ましくは40〜100℃で4〜48時間にわたり加熱(後加熱)する。
【0036】
請求項8に係る製造方法(ワンショット法)は、TEGDIと、長鎖ポリオールと、数平均分子量が500未満で平均官能基数が2〜4の活性水素化合物とを反応させる工程を含む。
ここに、製造方法(ワンショット法)の一例を示せば、長鎖ポリオールと活性水素化合物との混合物にTEGDIを添加し、この系を均一に攪拌混合して混合溶液を得、この混合溶液を型に注入した後、60〜140℃で1〜4時間にわたり型内で加熱し、型から取り出した後、60〜100℃で4〜48時間にわたり加熱(後加熱)する。
【0037】
<本発明のエラストマー>
請求項5乃至請求項7に係る製造方法(プレポリマー法)または請求項8に係る製造方法(ワンショット法)により、本発明のエラストマーが得られる。
【0038】
本発明のエラストマーは、後述する実施例の結果(引張試験)からも理解されるように、初期弾性率が低く、一定以上の強度を維持しながら高い伸び特性を有している。
【0039】
また、本発明のエラストマーは、従来公知のウレタンエラストマーと比較してガラス転移温度が低くて低温特性に優れ、また、20℃近傍から150℃近傍に至る広い温度範囲において、弾性体としての性質を発現することができ、高温特性にも優れている。
【0040】
また、本発明のエラストマーは、TEGDIに由来のハードセグメントが結晶ドメインを形成しにくく、ミクロ相分離を生じにくい。
また、本発明のエラストマーは、振動や衝撃の吸収性能に優れている。
また、本発明のエラストマーは、可撓性に優れている。
【0041】
<エラストマーの用途>
上記のような優れた特性を有する本発明のエラストマーは、下記に示すような用途に好適に使用することができる。
すなわち、本発明のエラストマーの有する低い初期弾性率および高い伸び特性から、弾性繊維、医療用テープ、医療用または台所用の手袋、包装用ラップやフィルム、コンドーム、荷崩れ防止用パッド、各種玩具などの用途に好適である。
【0042】
また、本発明のエラストマーの有する優れた低温特性から、バンパーやサイドパネルなどの自動車外装部品、アウトドアで用いる携帯電話のボディ、登山用テント、冬期スポーツ用品などの用途に好適である。
【0043】
さらに、本発明のエラストマーの有する振動や衝撃の吸収性能から、防振材、免震材、免震壁、防音材、緩衝材などの用途に好適である。
【0044】
さらに、本発明のエラストマーのハードセグメント内にエーテル結合を有するという特徴から、コンタクトレンズなどの用途に好適である。
さらに、本発明のエラストマーは、可撓性に優れることから、金属イオンの添加による導電性ポリマーのマトリックス材料として、あるいは、高分子バッテリーの隔膜の材料としての応用が可能である。
【0045】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例および比較例において、構成成分を示す符号は以下の物質を意味する。
【0046】
(1)TEGDI:
1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタン(日本ポリウレタン工業(株)製),分子量=200.2。
(2)HDI:
ヘキサメチレンジイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製),分子量=168.2。
(3)PTMG:
ポリオキシテトラメチレングリコール(保土谷化学工業(株)製),分子量=2,025。減圧乾燥処理(80℃で2時間)を施したもの。
(4)1,4−BD:
1,4−ブタンジオール(和光純薬工業(株)製),分子量=90.12。
(5)TMP:
トリメチロールプロパン(和光純薬工業(株)製),分子量=134.18。
【0047】
<実施例1>
下記表1に示す処方に従って、13.72g(68.5ミリモル)のTEGDIと、46.15g(22.8ミリモル)のPTMGとの混合液(〔NCO〕/〔OH〕=3.00)に、ジブチルチンジラウレート(触媒)0.01gを滴下し、窒素雰囲気下、70℃で6時間加熱してウレタン化反応を行わせることにより、主剤となるイソシアネート基末端プレポリマーを合成した。ここに、ウレタン化反応の終点は、アミン当量法によって確認した。
次いで、このイソシアネート基末端プレポリマー(主剤)を減圧脱泡した後、2.89g(32.0ミリモル)の1,4−BDと、0.96g(7.2ミリモル)のTMPとを混合してなる硬化剤(鎖延長剤)を添加し(〔NCO〕/〔OH〕=1.069)、この系を攪拌した後、80℃に加熱された金型に注入し、型内において80℃で2時間加熱してウレタン化反応を行わせた。型から取り出した後、60℃で24時間にわたり後加熱することにより、本発明のウレタンエラストマーからなるシート状成型物を得た。
【0048】
<実施例2>
下記表1に示す処方に従って、17.85g(89.2ミリモル)のTEGDIと、45.09g(22.3ミリモル)のPTMGとの混合液(〔NCO〕/〔OH〕=4.00)に、ジブチルチンジラウレート(触媒)0.01gを滴下し、窒素雰囲気下、70℃で6時間加熱してウレタン化反応を行わせることにより、主剤となるイソシアネート基末端プレポリマーを合成した。ここに、ウレタン化反応の終点は、アミン当量法によって確認した。
次いで、このイソシアネート基末端プレポリマー(主剤)を減圧脱泡した後、4.27g(47.4ミリモル)の1,4−BDと、1.42g(10.6ミリモル)のTMPとを混合してなる硬化剤(鎖延長剤)を添加し(〔NCO〕/〔OH〕=1.058)、この系を攪拌した後、80℃に加熱された金型に注入し、型内において80℃で2時間加熱してウレタン化反応を行わせた。型から取り出した後、60℃で24時間にわたり後加熱することにより、本発明のウレタンエラストマーからなるシート状成型物を得た。
【0049】
<比較例1>
下記表1に示す処方に従って、12.71g(75.6ミリモル)のHDIと、51.00g(25.2ミリモル)のPTMGとの混合液(〔NCO〕/〔OH〕=3.00)に、ジブチルチンジラウレート(触媒)0.01gを滴下し、窒素雰囲気下、70℃で6時間加熱してウレタン化反応を行わせることにより、主剤となるイソシアネート基末端プレポリマーを合成した。ここに、ウレタン化反応の終点は、アミン当量法によって確認した。
次いで、このイソシアネート基末端プレポリマー(主剤)を減圧脱泡した後、3.31g(36.7ミリモル)の1,4−BDと、1.10g(8.2ミリモル)のTMPとを混合してなる硬化剤(鎖延長剤)を添加し(〔NCO〕/〔OH〕=1.028)、この系を攪拌した後、80℃に加熱された金型に注入し、型内において80℃で2時間加熱してウレタン化反応を行わせた。型から取り出した後、60℃で24時間にわたり後加熱することにより、比較用のウレタンエラストマーからなるシート状成型物を得た。
【0050】
<比較例2>
下記表1に示す処方に従って、15.42g(91.7ミリモル)のHDIと、46.45g(22.9ミリモル)のPTMGとの混合液(〔NCO〕/〔OH〕=4.00)に、ジブチルチンジラウレート(触媒)0.01gを滴下し、窒素雰囲気下、70℃で6時間加熱してウレタン化反応を行わせることにより、主剤となるイソシアネート基末端プレポリマーを合成した。ここに、ウレタン化反応の終点は、アミン当量法によって確認した。
次いで、このイソシアネート基末端プレポリマー(主剤)を減圧脱泡した後、4.48g(49.7ミリモル)の1,4−BDと、1.49g(11.1ミリモル)のTMPとを混合してなる硬化剤(鎖延長剤)を添加し(〔NCO〕/〔OH〕=1.036)、この系を攪拌した後、80℃に加熱された金型に注入し、型内において80℃で2時間加熱してウレタン化反応を行わせた。型から取り出した後、60℃で24時間にわたり後加熱することにより、比較用のウレタンエラストマーからなるシート状成型物を得た。
【0051】
<赤外吸収スペクトル測定>
実施例1〜2および比較例1〜2により得られたエラストマーシートの各々について、ATR法により日本分光工業(株)製のFT/IR−7000を用いて赤外吸収スペクトルを測定したところ、いずれのエラストマーにおいても、1730〜1690cm-1におけるC=O伸縮振動(νC=O)、1575cm-1近傍におけるN−H変角振動(δN−H)、3450〜3300cm-1におけるN−H伸縮振動(νN−H)が観察され、2250cm-1近傍におけるイソシアネート基特有の非対称伸縮振動ピークが認められなかった。これにより、いずれのエラストマーにおいてもウレタン基の生成を確認することができた。
【0052】
<ウレタンエラストマーの評価>
実施例1〜2および比較例1〜2により得られたウレタンエラストマーシートの各々について、(1)引張試験による初期弾性率、引張強度、破断伸びの測定、(2)硬度測定、(3)DSCによるガラス転移温度、ソフトセグメントの結晶融解ピーク温度、ハードセグメントの結晶融解ピーク温度の測定、(4)動的粘弾性試験による貯蔵弾性率(E’)の温度依存性の測定を行った。
上記(1)で測定された引張応力−伸び曲線を図1に示し、上記(1)〜(3)の測定結果を下記表1に併せて示す。
また、上記(4)の測定結果を図2(実施例1)、図3(実施例2)、図4(比較例1)および図5(比較例2)に示す。
なお、測定方法(条件)は、次のとおりである。
【0053】
(1)初期弾性率・引張強度・破断伸び(引張試験):
幅約5mm、長さ100mm、厚さ約2mmの短冊状試験片について、(株)島津製作所製の島津オートグラフAGS−100Aを用いて室温(25±3℃)で測定した。初期長は20mm、クロスヘッド速度は20mm/minに設定した。
【0054】
(2)硬度:
厚さ10mmの試験片について、ASTM D2240に準拠するA硬度計(高分子計器(株)製)を用いて、室温(25±3℃)で測定した。
【0055】
(3)ガラス転移温度・結晶融解ピーク温度(DSC測定):
標準試料(アルミニウム)と、なるべく細かく刻んだ試料を約5mg秤量し、簡易密封セルに入れ、理学電機(株)製のThermo Plusステーションと、示差走査型熱量計DSC8230とを用いて、窒素雰囲気下で測定した。
測定温度範囲は−140〜250℃、昇温速度は10℃/minに設定した。
【0056】
(4)貯蔵弾性率の温度依存性(動的粘弾性試験):
幅約5mm、長さ50mm、厚さ約2mmの短冊状試験片について、セイコーインスツルメンツ(株)製の熱分析レオロジーシステム(DMS)を用いて測定した。周波数は10Hz、測定温度範囲は−130〜200℃、昇温速度は5℃/minに設定した。
【0057】
【表1】
【0058】
表1に示す引張試験および硬度の測定結果から、実施例1〜2に係るウレタンエラストマーは、比較例1〜2に係るウレタンエラストマーよりも、初期弾性率および硬度が低いことが理解される。また、実施例1〜2に係るウレタンエラストマーは、ある程度の強度(引張強度)を維持しながら、高い伸びを有していることが理解される。
【0059】
表1に示すDSC測定の結果から、実施例1〜2に係るウレタンエラストマーは、ガラス転移温度が低くて低温特性に優れていることが理解される。
また、実施例1に係るウレタンエラストマー(TEGDIの〔NCO〕/PTMGの〔OH〕=3.00)と、実施例2に係るウレタンエラストマー(TEGDIの〔NCO〕/PTMGの〔OH〕=4.00)との間で、ガラス転移温度の差が殆ど認められないことから、TEGDIに由来するハードセグメントは、PTMGに由来するソフトセグメントのミクロブラウン運動に障害を与えないことが理解される。
さらに、実施例1〜2に係るウレタンエラストマーにおけるDSC曲線には、ハードセグメントの結晶融解ピークは認められなかった。これにより、TEGDIに由来するハードセグメントは、結晶ドメインを形成しにくい(凝集性の低い)ものであることが理解される。
【0060】
図2および図3に示す貯蔵弾性率の温度依存性の結果から、実施例1〜2に係るウレタンエラストマーは、広い温度範囲(30℃〜150℃)にわたるゴム状プラトー領域を有しており、高温特性にも優れていることが理解される。
これに対して、比較例1に係るウレタンエラストマーの貯蔵弾性率(図4)は、温度依存性が大きく、温度の上昇に伴って緩慢に低下していた。
また、比較例2に係るウレタンエラストマーの貯蔵弾性率(図5)は、120℃近傍で急激に低下しており、従って、このエラストマーは高温特性に劣るものである。
【0061】
【発明の効果】
本発明の組成物および製造方法によれば、低い初期弾性率と高い伸び特性とを兼ね備え、低温特性が良好なウレタンエラストマーを形成することができる。
本発明の組成物および製造方法によれば、結晶ドメインを形成しにくいハードセグメントを有するウレタンエラストマーを形成することができる。
本発明の組成物および製造方法によれば、高温特性にも優れ、広い温度範囲で使用可能なウレタンエラストマーを形成することができる。
本発明の組成物および製造方法によれば、振動や衝撃の吸収性能に優れたウレタンエラストマーを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜2および比較例1〜2で得られたウレタンエラストマーの各々について測定された引張応力−伸び曲線(S−S曲線)図である。
【図2】実施例1で得られたウレタンエラストマーについて、貯蔵弾性率の温度依存性を示す曲線図である。
【図3】実施例2で得られたウレタンエラストマーについて、貯蔵弾性率の温度依存性を示す曲線図である。
【図4】比較例1で得られたウレタンエラストマーについて、貯蔵弾性率の温度依存性を示す曲線図である。
【図5】比較例2で得られたウレタンエラストマーについて、貯蔵弾性率の温度依存性を示す曲線図である。
Claims (9)
- 〔A〕1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタンと、数平均分子量が500〜10,000のポリオールとを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含有する主剤、および
〔B〕平均官能基数が2〜4の活性水素化合物を含有する硬化剤
からなる二液性のウレタンエラストマー形成用組成物。 - 前記〔B〕硬化剤が、数平均分子量が500未満の2官能性の活性水素化合物と、数平均分子量が500未満の3官能性の活性水素化合物とを含有する請求項1に記載のウレタンエラストマー形成用組成物。
- 前記〔A〕主剤が、1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタンと、数平均分子量が500〜10,000のポリオキシテトラメチレングリコールとを反応させて得られるイソシアネート基末端プレポリマーを含有し、
前記〔B〕硬化剤が、1,4−ブタンジオールと、トリメチロールプロパンとを含有する請求項1に記載のウレタンエラストマー形成用組成物。 - 1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタン、数平均分子量が500〜10,000のポリオール、および数平均分子量が500未満で平均官能基数が2〜4の活性水素化合物を含有するウレタンエラストマー形成用組成物。
- 1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタンと、数平均分子量が500〜10,000のポリオールとを反応させてイソシアネート基末端プレポリマーを調製する工程;および
得られたイソシアネート基末端プレポリマーと、平均官能基数が2〜4の活性水素化合物とを反応させる工程を含むウレタンエラストマーの製造方法。 - 数平均分子量が500未満の2官能性の活性水素化合物と、数平均分子量が500未満の3官能性の活性水素化合物とを併用する請求項5に記載の製造方法。
- 前記ポリオールとして、数平均分子量が500〜10,000のポリオキシテトラメチレングリコールを使用し、
前記活性水素化合物として、1,4−ブタンジオールと、トリメチロールプロパンとを併用する請求項5に記載の製造方法。 - 1,2−ビス(2−イソシアネートエトキシ)エタンと、数平均分子量が500〜10,000のポリオールと、数平均分子量が500未満で平均官能基数が2〜4の活性水素化合物とを反応させる工程を含むウレタンエラストマーの製造方法。
- 請求項5乃至請求項8の何れかに記載の方法により製造されるウレタンエラストマー。
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