JP4032204B2 - 磁気パターンの認識装置、認識方法、および、情報記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気パターンの認識装置、認識方法、および、これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体に関する。
【0002】
特に、磁気インクによりさまざまな精度で印刷されたMICR(Magnetic Ink Character Recognition)文字やMICR記号(以下適宜まとめて「MICR文字」という。)を認識するのに好適な磁気パターンの認識装置、認識方法、および、これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来からたとえば、パーソナルチェックなどにMICR文字を印刷し、これを認識するような磁気認識装置が用いられている。図7に、MICR文字が印刷されたパーソナルチェックの印刷例を示す。図中の下部に印刷された「記号 012345678 記号 空白 9012 記号 3456789 記号 空白 0123 空白 記号 4567890123 記号」の列がMICR文字で印刷された部分である。
【0004】
MICR文字については、ANSI X9.27 - 1995、ISO 1004 Information processing - Magnetic ink characterrecognition - Print Specifications、JIS E13B●要確認●などによって規格が定められている。MICR文字の形状や、その磁気特性、特に、MICR文字を磁気ヘッドで読み取った場合の磁束の波形の形状は、CMC7規格もしくはE13B規格などによって定められている。
【0005】
一方、レーザープリンタ用に、MICR文字用の磁気インクを含むトナーが提供されている。また、インクジェットプリンタや熱転写型プリンタでも同様のインクが提供されている。このようなトナーやインクを利用すれば、ユーザは、安価な民生用プリンタを用いてMICR文字をパーソナルチェックなどの用紙に印刷することができる。
【0006】
かつては、所定の規格に合わせた精度の専用印刷装置によってMICR文字が印刷されていたが、今日では、さまざまなDPI(dot per inch)の安価な民生用プリンタによってMICR文字が印刷されるようになってきている。
【0007】
このように、MICR文字の印刷と、その認識の技術は、今後とも広く普及し、これに関連する技術は、ますます重要な意義を有するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、さまざまなDPIの民生用プリンタによってMICR文字の印刷が行なわれるようになるにしたがい、以下のような問題が発生するようになった。
【0009】
すなわち、所定の規格が要求する精度、すなわち、MICR文字を構成する線の太さが、プリンタのDPIに適合しない場合には、印刷されたMICR文字の線の太さにばらつきが発生する。このばらつきにより、認識精度が落ちてしまう、という問題が生じていた。
【0010】
あるMICR文字と別のMICR文字との間隔についても同様に、プリンタのDPIに適合しない場合には、文字間隔のばらつきが発生する。このばらつきにより、認識精度が落ちてしまう、という問題が生じていた。
【0011】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、磁気パターンの認識装置、認識方法、および、これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
特に、磁気インクによりさまざまな精度で印刷されたMICR文字を認識するのに好適な磁気パターンの認識装置、認識方法、および、これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0014】
本発明の磁気パターンの認識装置は、記憶部と、検出部と、認識出力部と、を備える。
【0015】
記憶部は、複数の文字または記号と、そのそれぞれに対応付けられた複数の特徴点の位置の磁束の値と、を記憶する。
【0016】
検出部は、磁気インクにより印刷された磁気パターンの磁束を検出する。
【0019】
認識出力部は、記憶された複数の文字または記号のそれぞれについて、これに対応する複数の特徴点の位置の磁束の値と、検出された磁束のうち当該特徴点に対応する位置を含む所定の範囲内の複数の位置の磁束と、の差の最小値の自乗和を求め、求めた自乗和が最小となる文字または記号を、認識結果として出力する。
【0020】
また、本発明の磁気パターンの認識装置において、記憶された複数の特徴点の位置は、これに対応付けられた文字または記号にあらかじめ対応付けられた磁気波形の極大点、極小点、もしくは零点であるように構成することができる。
【0021】
また、本発明の磁気パターンの認識装置において、文字または記号にあらかじめ対応付けられた磁気波形は、CMC7規格もしくはE13B規格により定義されるように構成することができる。
【0022】
本発明の磁気パターンの認識方法は、検出工程と、認識出力工程と、を備える。
【0023】
検出工程では、磁気インクにより印刷された磁気パターンの磁束を検出する。
【0024】
認識出力工程では、複数の文字または記号のそれぞれに対応付けられてあらかじめ記憶された複数の特徴点の位置の磁束の値と、検出された磁束と、を比較し、特定条件を満たす複数の特徴点の位置の磁束に対応付けられた文字または記号を、認識結果として出力する。
【0025】
また、本発明の磁気パターンの認識方法の認識出力工程は、当該複数の文字または記号のそれぞれについて、これに対応してあらかじめ記憶された複数の特徴点の位置の磁束の値と、検出された磁束のうち当該特徴点に対応する位置の磁束と、の差の自乗和を求め、求めた自乗和が最小となる文字または記号を、認識結果として出力するように構成することができる。
【0026】
認識出力工程では、当該複数の文字または記号のそれぞれについて、これに対応してあらかじめ記憶された複数の特徴点の位置の磁束の値と、検出された磁束のうち当該特徴点に対応する位置を含む所定の範囲内の複数の位置の磁束と、の差の最小値の自乗和を求め、求めた自乗和が最小となる文字または記号を、認識結果として出力する。
【0027】
また、本発明の磁気パターンの認識方法において、磁束の値があらかじめ記憶された複数の特徴点の位置は、これに対応付けられた文字または記号にあらかじめ対応付けられた磁気波形の極大点、極小点、もしくは零点であるように構成することができる。
【0028】
また、本発明の磁気パターンの認識方法において、文字または図形にあらかじめ対応付けられた磁気波形は、CMC7規格もしくはE13B規格により定義されるように構成することができる。
【0029】
本発明の磁気パターンの認識装置、および、認識方法を実現するプログラムをコンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリなどの情報記録媒体に記録することができる。
【0030】
本発明の情報記録媒体に記録されたプログラムを、磁気パターンの認識装置が備えるCPU(Central Processing Unit;中央処理ユニット)などの制御装置で実行することにより、上記の磁気パターンの認識装置、および、認識方法を実現することができる。
【0031】
また、これらの装置とは独立して、本発明のプログラムを記録した情報記録媒体を配布、販売することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
【0033】
(基本となる実施形態)
図1は、本発明の磁気パターンの認識装置の概要構成を示す説明図である。
【0034】
本発明の認識装置101は、記憶部102と、検出部103と、認識出力部104と、を備える。
【0035】
記憶部102は、複数の文字または記号と、そのそれぞれに対応付けられた複数の特徴点の位置の磁束の値と、を記憶する。
【0036】
検出部103は、磁気インクにより印刷された磁気パターンの磁束を検出する。
【0037】
認識出力部104は、検出された磁束と、記憶された複数の特徴点の位置の磁束の値と、を比較し、特定条件を満たす複数の特徴点の位置の磁束に対応付けられた文字または記号を、認識結果として出力する。
【0038】
図2は、MICR文字による磁気パターンを磁気ヘッドで読み取った場合の磁束の強さの波形として規格で定めらているものの例を示す説明図である。図2に示すグラフは、文字「2」に対して定義される磁気波形の形状を示すものである。E13B規格では、MICR文字の幅は1.321mmから2.311mmの4グループに分類される。
【0039】
MICR文字が印刷された用紙を認識装置101の検出部103が走査する移動のステップは1/144インチとし、1ステップにつき15回磁束を検出し、4回ごとに平均をとり、この平均を1データとして認識装置101が備えるRAM(Random Access Memory)などの一時的記憶装置に格納することができる。この場合、約49データでMICR文字1文字幅分となるが、取得波形の変化を考慮して、70データを1文字分のデータとして認識の対象とすることができる。
【0040】
この70データに対し、本実施形態では、4データ目、11データ目、18データ目、…、60データ目、67データ目を特徴点として設定し、この位置の磁束の値を記憶部102に記憶する。すなわち、各文字について、10箇所の位置の磁束の値を記憶部102に記憶する。
【0041】
MICR文字は、E13B規格ではストローク0からストローク13までの14種類が定義されているため、本実施形態では、磁束の値は合計で140個記憶部102に記憶されることになる。
【0042】
図3は、図3は、図1に示す認識装置の実施形態を実現するためのハードウェアの概要構成を示すブロック構成図である。
【0043】
認識装置101のCPU 301は、認識装置の各部を制御する。
【0044】
紙送り装置302は、MICR文字が印刷された用紙、たとえばパーソナルチェックを磁気ヘッド303に対して相対的に移動させる。
【0045】
磁気ヘッド303が読み取った磁束の強さは増幅回路304で増幅され、フィルタ回路305は不要な信号を除去する。さらにA/D(Analog/Digital;アナログ/ディジタル)変換器306により、磁束の強さはディジタル信号に変換され、CPU 301に送られる。
【0046】
CPU 301が受け取った磁束の強さのディジタル信号は、RAM 307に記憶される。
【0047】
前述のように、本実施形態では、紙送り装置302による紙送りは1ステップあたり1/144インチ単位で行われ、磁気ヘッド303による検出は1ステップあたり15回行われ、その4回分の平均の値がデータとしてRAM 307内に順に記憶される。
【0048】
一方、MICR文字の規格にしたがった磁気パターン、すなわち、所定の位置とそのときの磁束の強さの値は、ROM(Read Only Memory)308に記憶することができる。前述のように、本実施形態では、ROM 308にMICR文字の14文字のそれぞれについて、10箇所の位置の磁束の値が記憶される。
【0049】
CPU 301は、紙送り装置302を駆動するとともに、磁気ヘッド303により磁束を検出し、検出した磁束のディジタル信号をRAM 307に記憶し、記憶した値とROM 308に記憶された磁気パターンとを比較して文字または記号を認識する。
【0050】
認識された文字や記号は、RAM 307などに記憶され、他の処理の対象となる。たとえば、認識された文字や記号を銀行の口座番号と金額として解釈し、当該金額の引き落とし処理のトランザクションを行う、などの処理である。この処理については、公知の技法を利用することができる。
【0051】
なお、ROM 308は、記憶部として、磁気ヘッド303は、検出部として、CPU 301は、認識出力部として、それぞれ機能する。
【0052】
また、ROM 308には、CPU 301が実行するプログラムを記憶することができ、この場合は、ROM 308は、本発明の情報記録媒体として機能する。
【0053】
さらに、ROM 308の内容を外部から更新できる場合には、当該更新するためのプログラムを記録したCD−ROM(Compact Disc ROM)などの情報記録媒体は、本発明の情報記録媒体として機能する。
【0054】
図4は、図1に示す認識装置の実施形態とプリンタとを組み込んだ複合処理装置の概形を示す説明図である。
【0055】
複合処理処置401のプリンタ部は、文字や記号を印刷するプリンタヘッド402と、これが移動する移動軸403と、印刷の際に紙をおさえるプラテン404とを備え、印刷はロール紙405に対して行われる。
【0056】
一方、MICR文字が印刷されたパーソナルチェック411は、挿入口412から挿入され、複合処理装置401の内部に配置された認識装置101により処理される。
【0057】
図5は、図1に示す認識装置の実施形態において実行される認識処理の流れを示すフローチャートである。本処理は、パーソナルチェック用紙が挿入されることを契機として開始される。なお、挿入されたことを光センサーなどにより検知する実施形態や、挿入した上でユーザがCPU 301に対して何らかの指示を入力する実施形態を採用することができる。
【0058】
まず、CPU 301は、紙送り機構302を駆動するとともに、磁気ヘッド303を動作させて、用紙に印刷された磁気パターンを読み取り、読み取ったデータをRAM 307に記憶する(ステップS501)。
【0059】
次に、CPU 301は、たとえば特開平9−311906号公報に開示されている手法などにより、読み取ったデータから各文字と考えられる区間に対応するデータを切り出す(ステップS502)。本実施形態では、1区間につき70個のデータが切り出される。
【0060】
なお、ステップS502において、データの正規化を行うこともできる。たとえば、1個のデータを1バイトに記憶される256段階に記憶する場合を考える。磁束の強さが0となるときは、記憶される値を128とする。データ70個のうち、磁束の強さが正となる場合については記憶される値の分布が129〜254となるように、磁束の強さが負となる場合については記憶される値の分布が2〜127となるようにそれぞれ磁束の強さを変換する。ROM 308に記憶される磁気パターンもこの正規化に合わせて記憶しておく。
【0061】
ついで、CPU 301は、区間のそれぞれについて、以下のステップS504〜ステップS5508の処理を繰り返す(ステップS503)。
【0062】
ROM 308に記憶された14種類の文字の磁気パターンのそれぞれと、当該区間の70個のデータと、を比較して、それぞれの評価値を求める(ステップS504)。評価値の詳細については後述する。
【0063】
つぎに、評価値が最小のものと、2番目に小さいものとを選択する(ステップS505)。
【0064】
評価値が最小のものが十分に小さい値で、評価値が2番目に小さいものが十分に大きい値かを調べる(ステップS506)。これが満たされる場合(ステップS506;Yes)、評価値が最小のものに対応する文字を認識結果として出力する(ステップS507)。
【0065】
一方満たされない場合(ステップS507;No)、認識できなかった旨の報告を行う、あるいは、後述する第1あるいは第2の実施形態による認識を試みる、などのエラー処理を実行する(ステップS508)。
【0066】
以下では、評価値の求め方について説明する。理解を容易にするために、区間の70個のデータをそれぞれd[1], d[2], ..., d[70]と表し、ある文字に対応する磁気パターンの特徴点の値をs[1], s[2], ..., s[10]と表す。この文字に対する評価値{xは、[数1]のように計算できる。
【0067】
【数1】
評価値が最小となる文字について、当該評価値が所定の第1の閾値よりも小さく、この評価値が2番目に小さい文字について、当該評価値が所定の第2の閾値よりも大きい場合に、評価値が最小となる文字を認識結果とすることができる。
【0068】
なお第1および第2の閾値は実験により求めることができる。また、第2の閾値は第1の閾値の2倍とすることができる。
【0069】
(第1の実施形態)
本実施形態は、上記基本となる実施形態と大部分は同様であるが、評価値の計算が異なる。本実施形態は、読み取った磁気データが全体としてスライドしている場合に対応するのに好適な手法である。したがって、たとえば、上記実施形態のステップS508において利用することができる。
【0070】
本実施形態における評価値yは、[数2]のように計算できる。
【0071】
【数2】
これは、磁気データを前後に2データ分ずらす範囲での最小の値を評価値とすることを意味する。したがって、読み取りデータが2データ分前後にスライドしている場合であっても適切に認識を行うことができる。
【0072】
この評価値に対しても、上記の基本となる実施形態と同様の閾値による検査を行い、文字を認識することができる。
【0073】
(第2の実施形態)
本実施形態は、上記基本となる実施形態と大部分は同様であるが、評価値の計算が異なる。本実施形態は、読み取った磁気データの一部がずれているような場合に対応するのに好適な手法である。したがって、たとえば、上記実施形態のステップS508において利用することができる。
【0074】
本実施形態における評価値zは、[数3]のように計算できる。
【0075】
【数3】
これは、磁気データの特徴点を前後に1データ分ずらす範囲での最小の値を評価値とすることを意味する。したがって、読み取りデータの特徴点が1データ分前後にずれている場合であっても適切に認識を行うことができる。
【0076】
この評価値に対しても、上記の基本となる実施形態と同様の閾値による検査を行い、文字を認識することができる。
【0077】
なお、上記の認識の評価値x, y, zは、いずれかを選択してもよいし、これらを適宜組み合わせて使用することもできる。また、評価値y, zを計算する上での、ずれを許容する範囲についても適宜変更することができる。これらの組合せにより認識の精度を向上させることができる。
【0078】
(第3の実施の形態)
上記の実施形態においては、特徴点を1つの文字について等間隔に採用しているが、MICR文字では、それぞれの文字の磁束の強度のグラフに特徴的な点がある。たとえば、グラフが極大となる点、極小となる点、零点などの位置を特徴点とし、その位置の値を比較して差の自乗和を計算する手法を採用することができる。
【0079】
図6は、これらの特徴点の位置を比較するための説明図である。図6に示すグラフは、文字「2」に対応する磁気パターンを表す。グラフにおいては、特徴点における磁束の値を表す点に黒丸を付している。
【0080】
図6(a)は、本実施形態における特徴点の位置を表すものである。特徴点は、極大点、極小点、零点に設定されている。
【0081】
一方、図6(b)は、前述の実施形態における10個の特徴点の位置を表すものである。特徴点は、等間隔に設定されている。
【0082】
一般に、MICR文字では、極大点、極小点、零点の総数は10よりも小さいので、前述の実施形態に比較して、本実施形態の方が記憶部の記憶容量を節約して使用することができる。また、認識に必要な計算量を減らすことができる。
【0083】
本実施形態では、上記実施形態と同様に前後にスライドしたと考えて自乗和の最小値を求める手法(第1の実施形態に対応)や、特徴点の前後についても差分をとり、その差の最小値の自乗和を求める手法(第2の実施形態に対応)を採用することができる。また、これらを組み合わせて、さらに上記の実施形態と組み合わせて使用することもできる。
【0084】
なお、上記の実施形態では、いずれも差の自乗和を採用しているが、差の絶対値の総和や、差の絶対値の任意の羃乗の総和などを利用することもできる。たとえば、差の絶対値の総和を利用すると、計算量を減らすことができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、磁気パターンの認識装置、認識方法、および、これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することができる。
【0086】
特に、磁気インクによりさまざまな精度で印刷されたMICR文字を認識するのに好適な磁気パターンの認識装置、認識方法、および、これらを実現するプログラムを記録したコンピュータ読取可能な情報記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気パターンの認識装置の概要構成を示す模式図。
【図2】本発明の磁気パターンの認識装置の認識において用いられる磁気パターンの形状の説明図。
【図3】本発明の磁気パターンの認識装置の実施形態の概要構成を示すブロック構成図。
【図4】本発明の磁気パターンの認識装置の実施形態とプリンタとを組み合わせた複合処理装置の外観を示す説明図。
【図5】本発明の磁気パターンの認識装置で実行される認識処理の実施形態の制御の流れを示すフローチャート。
【図6】本発明の磁気パターンの認識装置の認識において用いられる磁気パターンの形状と特徴点の説明図。
【図7】MICR文字が印刷されたパーソナルチェックの例を示す説明図。
【符号の説明】
101 認識装置
102 記憶部
103 検出部
104 認識出力部
301 CPU
302 紙送り機構
303 磁気ヘッド
304 増幅回路
305 フィルタ回路
306 A/D変換器
307 RAM
308 ROM
401 複合処理装置
402 プリンタヘッド
403 移動軸
404 プラテン
405 ロール紙
411 パーソナルチェック
412 挿入口
Claims (8)
- 複数の文字または記号と、そのそれぞれに対応付けられた複数の特徴点の位置の磁束の値と、を記憶する記憶部と、
磁気インクにより印刷された磁気パターンの磁束を検出する検出部と、
前記検出された磁束と、前記記憶された複数の特徴点の位置の磁束の値と、を比較し、特定条件を満たす複数の特徴点の位置の磁束に対応付けられた文字または記号を、認識結果として出力する認識出力部と、
を備える磁気パターンの認識装置において、
前記認識出力部は、前記記憶された複数の文字または記号のそれぞれについて、これに対応する複数の特徴点の位置の磁束の値と、
前記検出された磁束のうち当該特徴点の前後の所定の範囲内の複数の位置の磁束との差分をとり、その差の自乗の最小値の和を求め、求めた和が最小となる文字または記号を、認識結果として出力する
ことを特徴とする磁気パターンの認識装置。 - 前記記憶された複数の特徴点の位置は、これに対応付けられた文字または記号にあらかじめ対応付けられた磁気波形の極大点、極小点、もしくは零点である
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気パターンの認識装置。 - 前記文字または記号にあらかじめ対応付けられた磁気波形は、CMC7規格もしくはE13B規格により定義される
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の磁気パターンの認識装置。 - 磁気インクにより印刷された磁気パターンの磁束を検出する検出工程と、
複数の文字または記号のそれぞれに対応付けられてあらかじめ記憶された複数の特徴点の位置の磁束の値と、前記検出された磁束と、を比較し、特定条件を満たす複数の特徴点の位置の磁束に対応付けられた文字または記号を、認識結果として出力する認識出力工程と、
を備える磁気パターンの認識方法において、
前記認識出力工程は、当該複数の文字または記号のそれぞれについて、これに対応してあらかじめ記憶された複数の特徴点の位置の磁束の値と、前記検出された磁束のうち当該特徴点の前後の所定の範囲内の複数の位置の磁束との差分をとり、その差の自乗の最小値の和を求め、求めた和が最小となる文字または記号を、認識結果として出力する
ことを特徴とする磁気パターンの認識方法。 - 前記磁束の値があらかじめ記憶された複数の特徴点の位置は、これに対応付けられた文字または記号にあらかじめ対応付けられた磁気波形の極大点、極小点、もしくは零点であることを特徴とする請求項4に記載の磁気パターンの認識方法。
- 前記文字または記号にあらかじめ対応付けられた磁気波形は、CMC7規格もしくはE13B規格により定義されることを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載の磁気パターンの認識方法。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の磁気パターンの認識方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
- 前記情報記録媒体は、コンパクトディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、または、半導体メモリであることを特徴とする請求項7に記載のコンピュータ読取可能な情報記録媒体。
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