JP4030329B2 - 軸封装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸封装置の組立構造に係わる。更に詳しくは、例えば、攪拌機などの高圧又は超高圧撹拌流体をシールするのに適した軸封装置の組立構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関する関連技術として図3に示すメカニカルシールが存在する。図3は、高圧用メカニカルシールの断面図である。
図3に於いて、攪拌機150に於けるケーシング151に設けられた軸受部に回転軸175が回転自在に支持されている。そして、回転軸175がケーシング151の内部と外部に貫通状態に配置されている。この撹拌機150内は高圧の被密封流体(揚液)Aが充填されている。
【0003】
この回転軸175が貫通したケーシング151との間は、3つの空室152A、152B、152Cに区画されている。この空室152は被密封流体A側から順に第1空室152A、第2空室152B及び第3空室152Cに形成されている。
この第1空室152Aには、例えば、被密封流体Aの圧力が20MPaの場合には、この被密封流体Aの圧力より1段下げた15MPaの圧力流体を第1配管153Aを介して供給されている。
次に、第2空室152Bには第1空室152A内の圧力より更に1段下げた10MPaの圧力流体を第2配管153Bを介して供給している。
更に、第3空室152Cには、第2空室152B内の圧力より更に1段下げた5MPaの圧力流体を第3配管153Cを介して供給している。このように被密封流体Aの高圧力に応じて段階的に圧力を一定圧づつ降下させるように多段階の空室に構成される。
このような手段を講じないと、高圧力により第1メカニカルシール装置110が破損することになる。
【0004】
この第1空室152A、第2空室152B及び第3空室152Cには、各々メカニカルシール装置110、120、130が内在し、この各メカニカルシール装置110、120、130は、被密封流体A側から外部に向かって順に第1メカニカルシール装置110と、第2メカニカルシール装置120と、第3メカニカルシール装置130とが配置されている。
第1メカニカルシール装置110は、被密封流体Aが高圧であるために高圧用のメカニカルシール装置である。更に、第2メカニカルシール装置120、第3メカニカルシール装置130も圧力に応じて高圧用メカニカルシール装置120、130が用いられている。
【0005】
攪拌機150等の被密封流体Aは、高圧流体であるために、メカニカルシール装置110、120、130が用いられているものであって、ゴム状弾性材製のパッキンでは耐圧能力に問題が生じるので採用できない。このメカニカルシール装置110、120、130は、高圧流体用であり、その構成は、回転軸175にOリングを介してスリーブ111が嵌着されている。又、スリーブ111の段部には、ばね座用の支持部112が嵌着されている。又、スリーブ111の端部側に回転密封環113がOリングを介して移動自在に嵌合している。そして、支持部112に保持されたコイルスプリング114が回転密封環113を押圧するように装着されている。
一方、回転密封環113の摺動シール面に密接する対向シール面を設けた静止用密封環115が、Oリングを介してケース151の保持部に嵌着している。
【0006】
第2メカニカルシール装置120及び第3メカニカルシール装置130も、第1メカニカルシール装置110の符号の1部は省略してあるが、第1メカニカルシール装置110と同様に構成されている。
この第1メカニカルシール装置110は、第1空室152A内の被密封流体Aの圧力より1段低くされた圧力と協働して高圧の被密封流体Aを効果的にシールしている。
又、第2メカニカルシール装置120も同様にして、第2空室152B内の2段階に低圧にされた流体圧力と協働して第1空室152A内の圧力流体をシールしている。
【0007】
更に、第3メカニカルシール装置130も同様にして3段階に引き下げられた第3空室152C内の流体圧力と協働して第2空室152B内の圧力流体をシールしている。
このように、段階的に低圧にされた各空室内で高性能のメカニカルシール装置により段階的にシールすることにより初めて高圧の被密封流体Aをシールすることが可能になる。つまり、高圧力の流体に対しては、その高圧力に対し段階的に圧力に対応しない限り、1個のメカニカルシール装置で対応しようとしても、高圧流体に耐られずに、メカニカルシール装置が早期に摩耗・損傷することになる。
【0008】
このように多段の軸封装置100では、ケーシング151の静止用密封環115を取り付ける段部151A、151B、151Cの内周面の内径が静止用密封環115及び回転用密封環113、更には支持部112の外形より図3に示すように小径に形成されている。このために、図3に示す構造ではメカニカルシール装置110、120、130を各空室152A、152B、152Cに装着することが困難になる。
【0009】
そこで、メカニカルシール装置110、120、130を各空室152A、152B、152Cに装着する為には、ケーシング151を回転軸175の軸方向に2分割しなければならない。そして、各空室152A、152B、152Cに回転軸175の軸方向からメカニカルシール装置110、120、130を挿入して組み立てなければならない。
しかし、ケーシング151を回転軸175の軸方向に分割したのでは、Oリング等を利用できないので、分割面のシールが困難になる。特に、高圧被密封流体をシールする場合には分割面に被密封流体の圧力により隙間が発生するので、問題となっている。
【0010】
更に、ケーシング151を軸方向へ分割したのでは、静止用密封環115を回転軸175に対して芯出しすることも困難になる。このために静止用密封環113のシール能力に問題が生じる。特に、これらの問題は、メカニカルシール装置110、120、130が多段になればなるほど大きな問題となってくる。
更に、多段のメカニカルシール装置110、120、130は、メカニカルシール装置の組立作業と共に、その取付のための加工が極めて困難であり、コスト高に成っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その発明が解決しようとする課題は、高価なメカニカルシール装置を多数個配列しなければならないので、軸封装置全体が高価に成る問題があるが、この問題を解決してシール装置を安価にすることにある。
又、軸封装置を簡単に組立できるようにして、軸封装置の組立コストを低減することにある。
更に、高圧被密封流体をシールするためには、多段階に多数のシール装置を取り付けなければならないので、構造が大型になる問題があるが、軸封装置の取り付ける場所を小さくして軸封装置を小型にすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的解決手段は以下のように構成されている。
【0013】
請求項1に係わる本発明の軸封装置は、分割ハウジングを組み合わせたハウジングと回転軸との間で被密封流体をシールする軸封装置であって、前記被密封流体が介在する機内側に設けられて前記ハウジングに保持される静止用密封環と前記静止用密封環に密接する回転用密封環とを有する第1シール部と、円筒状の外周面に前記回転用密封環が取付られる大径部を有する第1スリーブと、を有し、前記第1スリーブの外部側端面に相対回転不能に係止する円筒状の一端面を有するともに外周面に大径部を有する第2スリーブと、前記第2スリーブの大径部に保持される回転用密封環と前記回転用密封環に密接する静止用密封環とを有する第2シール部と、を少なくとも一個有し、前記第1スリーブと前記第2スリーブの内周面に嵌着する外周面を有すると共に前記回転軸に嵌着可能な固定スリーブと、前記固定スリーブの外部側端部と嵌合する嵌合部を有する外部側スリーブと、を具備し、前記固定スリーブの前記外部側端部に設けた一方の係止部と前記外部側スリーブの前記嵌合部に設けた他方の係止部とが軸方向に互いに係止して連結する結合手段に構成されているものである。
【0014】
この請求項1に係わる本発明の軸封装置では、第1スリーブと第1ハウジングとの間に第1シール部を組み込んで第1スリーブが固定スリーブに嵌着される。次に、第2スリーブと第2ハウジングとの間に第2シール部を組み込んで第2スリーブを固定スリーブに嵌着すると共に固定スリーブと第2スリーブとを結合手段を介して連結する。このため、第1スリーブと第2スリーブは固定スリーブを介して保持されると共に、第1シール部と第2シール部とは各スリーブと各ハウジングとの間に組み立てられて軸封装置として一体化する。そして、この軸封装置の固定スリーブの内周面を回転軸に嵌着すれば、装置に軸封装置は簡単に組み立てられる。このために、軸封装置はユニット化できて小型になり、しかも、全体の組立が容易で組立コストを低減できる。
【0015】
更に、軸封装置の故障、修理等で、軸封装置を分解するときでも結合手段を解除すれば第1シール部と第2シール部とを分解することが可能になる。
又、第1シール部と第2シール部との取付構造を単純にすることが可能になる。
【0016】
請求項2に係わる本発明の軸封装置は、分割ハウジングを組み合わせたハウジングと回転軸との間で被密封流体をシールする軸封装置であって、前記被密封流体が介在する機内側に設けられて前記ハウジングに保持される静止用密封環と前記静止用密封環に密接する回転用密封環とを有する第1シール部と、円筒状の外周面に前記回転用密封環が取付られる大径部を有する第1スリーブと、前記第1スリーブの外部側端面に相対回転不能に係止する円筒状の一端面を有するともに外周面に大径部を有する第2スリーブと、前記第2スリーブの大径部に保持される回転用密封環と前記回転用密封環に密接する静止用密封環とを有する第2シール部と、前記第1シール部と前記第2シール部との間の流体室に配置されて減圧するフローティングリングと、前記第2スリーブの端面の外部側に配置されて軸受を支持する第3スリーブと、前記第1スリーブと前記第2スリーブと第3スリーブの内周面に嵌着する外周面を有すると共に内周面が前記回転軸に嵌着可能な固定スリーブとを具備し、前記固定スリーブと第3スリーブには互いに係止して連結される結合手段を有するものである。
【0017】
この請求項2に係わる本発明の軸封装置では、第1スリーブと第1ハウジングとの間に第1シール部を組み込んで第1スリーブが固定スリーブに嵌着される。又、第3ハウジングと第4ハウジングとの間の流体室に減圧用フローティングリングを装着すると共に、第1スリーブにフローティングリングとフローティングリングを装着した各ハウジングを嵌合する。
更に、第2スリーブと第2ハウジングとの間に第2シール部を組み込んで第2スリーブを固定スリーブに嵌着する。
又、第3スリーブに対しベアリングユニットを組み込んだ第5及び第6ハウジングを装着して第3スリーブを固定スリーブに嵌合すると共に、結合手段を介して第3スリーブと固定スリーブとを連結する。このため、第1スリーブと第2スリーブは固定スリーブを介して嵌着されて保持されると共に、第1シール部と第2シール部とは各スリーブと各ハウジングとの間に組み立てられて軸封装置としてユニット化された1部品に構成される。そして、この軸封装置の固定スリーブの内周面を回転軸に嵌着すれば、機械装置に軸封装置は簡単に組み立てられる。その結果、軸封装置全体がユニット化できて小型化が可能になる。更に、軸封装置の組立が容易で、しかも、組立を分解するときには結合手段を解除すれば良く、全体の組立コストを低減できる。
【0018】
しかも、減圧するフローティングリングを設けることにより、第1シール部と第2シール部との少ないでシールで被密封流体をシールする構造に構成できる。このためにシール部の個数は少なくなり、軸封装置の構造が簡単になると共に、軸封装置全体の組立が容易になる。そして、軸封装置全体が1部品としてユニット化できる。
【0019】
請求項3に係わる本発明の軸封装置は、前記結合手段が前記スリーブに取り付けられた係止ピンと前記固定スリーブに設けられた回り止め状のL 形の係止穴とに構成されている
【0020】
この請求項3に係わる本発明の軸封装置では、結合手段が1方のスリーブに係止ピンを設けると共に、他方のスリーブに係止穴を設けた構成にできるので、この係止ピンと係止穴とを係合して係止すれば、軸封装置は簡単に結合可能になる効果が期待できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる好ましい実施の形態の軸封装置を、その図面に基づいて詳述する。尚、以下に説明する各図面は、所謂、特許用の概念図ではなく、寸法関係が正確な設計図である。
【0022】
図1は本発明に係わる好ましい実施の形態を示す軸封装置1の断面図である。
図1(及び図2も参照)に於いて、ハウジング60には回転軸50が貫通する貫通孔61が設けられている。ハウジング60は、シールする部分が第1ハウジング60Aと第2ハウジング60Bと第3ハウジング60Cと第4ハウジング60Dとに分割されている。そして、第3ハウジング60Cと第4ハウジング60Dとはボルト62Bで結合されている。更に、この第3ハウジング60Cと第4ハウジング60Dとは、第1ハウジング60Aと共に、ボルト62Dを介して第2ハウジング60Bに一体に結合されている。
【0023】
更に、図示右側には、円筒状の第5ハウジング60Eと、エンドカバー状の第6ハウジング60Fが設けられている。この第5ハウジング60Eと、第6ハウジング60Fはボルト62Cを介して第2ハウジング60Bに取り付けられている。更に、支持リング60F1はボルト62Fにより第6ハウジング60Fに結合されている。又、第5ハウジング60Eはボルト62Eにより第2ハウジング60Bに結合されている。
【0024】
そして、これらの全体のハウジング60(60A、60B、60C、60D、60E、60F)は、ボルト62Aを介して装置本体のハウジング60Gに取り付けられる。
この第1ハウジング60Aと第2ハウジング60Bと第3ハウジング60Cと第4ハウジング60Dを含めてシール装置を組み込めるシール用ハウジング40Aを構成する。又、第5ハウジング60Eと第6ハウジング60Fは軸受ユニットを組み込める軸受用ハウジング40Bを構成する。
このシール用ハウジング40A(60A、60B、60C、60D)と軸受用ハウジング40B(60E、60F)を含めて全体がハウジング60である。
【0025】
ハウジング60の貫通孔61には装置本体の機内A側に機内部66が形成されている。この機内部66側の第1ハウジング60Aには、内周に内周溝状の第1シール部取付室26が形成されており、第1シール部取付室26は機内部66と間隙を介して連通している。この第1シール部取付室26には、第1シール部14が配置されている。この第1シール部14はメカニカルシールに構成されている。このメカニカルシールの代わりにセグメントシール等の複数の部品の組み合わせたシール装置を用いることもできる。
【0026】
第1シール部14のメカニカルシールは静止用密封環14Aと回転用密封環14Bから構成されている。静止用密封環14Aはハウジング60の内周凸部に密封に嵌合して回動不能に保持されている。
一方、回転用密封環14Bは、第1スリーブ51Aに設けられた大径部51A3に回動は不能で軸方向へは押圧可能に保持されている。そして、静止用密封環14Aと回転用密封環14Bとの各シール面である摺動面14Cが密接して被密封流体をシールする。
【0027】
第1シール部取付室26の第1シール部14より外部B側には、流入通路20が連通している。この流入通路20は第1シール部取付室26と流体室63との間の連通路22に直接に連通させることも可能である。又、連通路22の流体室63側は、回転軸50とハウジング60の貫通孔61との間が連通路22より狭い間隙23に形成されている。
この流入通路20から、サラダ油等の作動油であるシーラントSが供給される。この作動油の圧力は被密封流体の圧力とほぼ同じ圧力か、又は若干低圧(数字的には被密封流体の圧力より0.05から0.8MPaの低い圧力)の圧力に構成されている。
この被密封流体の圧力より低圧にしたその圧力差は、第1シール部14の特有の耐圧機能範囲内にする必要がある。この耐圧機能範囲に保持すれば、被密封流体の圧力により第1シール部14のシール機能低下が防止できるからである。
【0028】
更に、連通路22より外部B側には、流体室63が形成されている。この流体室63には機内部66側の端面に第1固定ピン65Aが固着されていると共に、外部B側の端面に第2固定ピン65Bが固着されている。更に、流体室63より外部B側の内周には溝状の第2シール部取付室69が設けられている。
【0029】
更に、ハウジング60には第2シール部取付溝69に連通する流出通路67が形成されている。
この流出通路67は、ハウジング60に連結された外方の第2配管に連通している。この第2配管の下流にはバルブV2を介して図示省略の貯蔵タンクが設けられている。更に、貯蔵タンクに第2配管により連通してポンプが設けられている。そして、後に詳述するフローティングリング2により減圧されたシーラントSは、流出通路67と第2配管を介して貯蔵タンクに戻されて1時に収容される。
【0030】
更に、このシーラントSは、貯蔵タンクからポンプの作動により、P1の圧力に変換されて第1配管を介して流入通路20に戻される。
【0031】
このようにして、シーラントSは流体室63を通過するときに減圧されるが、このシーラントSの圧力は、40MPaの圧力で流入通路20から第1シール部取付室26に流入し、次の連通路22を通って流体室63に流入する。この連通路22の間隙23でもシーラントSの圧力は減圧される。
例えば、シーラントSは、次の流体室63を通過するときに後述するフローティングリング2により40MPaの圧力P1が0.1MPaから3MPaの圧力P2に減圧される。
このシーラントSの粘度は高粘度であれば、その粘度の高度に応じて減圧効果が大きくなる。このために高粘度であれば、シーラントSの流量を少なくすることも可能になる。又、フローティングリング2と回転軸50との減圧間隙7の寸法を小さくすると粘度による減圧効果が大きくなる。
【0032】
流体室63には、上述したフローティングリング2が配置されている。フローティングリング2は、内周面が減圧内面3に形成されている。そして、フローティングリング2の減圧内面3と回転軸50に嵌着された第1スリーブ51Aの外周面51A1との間が減圧間隙7に形成されている。この減圧間隙7は、シーラントSの粘度及び流量、並びにフローティングリング2の軸方向の長さに関係して減圧効果が生じる。
【0033】
この減圧内面3には更に、後述する実施例のごとくラビリンスシールを設けて減圧効果を向上させることができる。減圧内面3にラビリンスシールを設けることにより、フローティングリング2の軸方向長さが短縮でき、軸封装置全体も小型化が可能となる。更に、後述するように減圧内面3をテーパ面に形成して減圧効果を発揮させることも可能である。
又、フローティングリング2の径の大きさにも減圧効果が関係する。
これらのデータを考慮してフローティングリング2は設計される。このフローティングリング2と回転軸50との減圧間隙7の寸法は0.01から0.5mmの範囲に形成されている。更に好ましくは、減圧間隙7を0.05から0.2mmにすると良い。
【0034】
更に、フローティングリング2は、シーラントSが流入する流入口側が流体室63の端面と近接する対向端面4に形成されている。又、外部B側がシール面5に形成されている。このシール面5は、流体室63の端面と対向端面4との間に周方向へ複数に配置されたコイルスプリング10により押圧されて静止環11の対向シール面12と密接している。
更に、対向端面4には第1係止凹部6が形成されており、この第1係止凹部6に第1固定ピン65Aが係合してフローティングリング2が回転軸50と共に、回動不能に保持されている。そして、フローティングリング2は、第1スリーブ51Aに対して径方向へフリー状態に保持されている。
【0035】
静止環11は、フローティングリング2の外部B側に配置されている。この静止環11は対向シール12と反対の端面に第2係止凹部が形成されており、この第2係止凹部に第2固定ピン65Bが係止している。尚、静止環11は、フローティングリング2の1部品であり、第1スリーブ51Aとの間隙がフローティングリング2の減圧間隙7とほぼ同一に構成されている。このフローティングリング2と静止環11は耐圧強度を有する金属材料であれば良く、例えば、SiCセラミック、超硬合金等より製作される。尚、シール面5は対向シール面12に対しては回動はせずに径方向へ微少な揺動が生じるだけである。
【0036】
フローティングリング2の外部B側の第2シール部取付室69には、第2シール部15が設けられている。第2シール部15は、メカニカルシールに構成されている。
このメカニカルシール15は、回転用密封環16のシール面16Aと、静止密封環17の対向シール面17Aとを密接させてシーラントSをシールする。
又、この第2シール部取付溝69の外周面には、シール面16Aと対向シール面17Aとの相対摺動面を冷却する堰25が設けられている。そして、フローティングリング2側から流入したシーラントSを堰25を介してメカニカルシール15側に乱流近接させ、シール面16Aと相対シール面17Aとの摺動発熱を冷却する。
【0037】
又、第2シール部15の他の実施例として、長方形断面のカーボン材製シールリングと、このシールリングの外周面と結合するカバーリングと、カバーリングの外周面にガタースプリングを嵌合した構成の一般にセグメントシールと言われているシール装置を第2スリーブ51Bに配置することもできる。そして、第2シール部15により、フローティングリング2で減圧されたシーラントCを第2シール部より外部B側へ漏洩しないようにシールする。
【0038】
更に、回転軸50にはスリーブ51が嵌着されている。このスリーブ51は、3個の第1スリーブ51A、第2スリーブ51B、第3スリーブ51Cから構成されている。この内の第1スリーブ51Aの外周面51A1は、樹脂、表面焼き入れ又は金属のコーテングが施されて表面処理されている。この第1スリーブ51Aの表面処理された被覆層51A2は、フローティングリング2との摺動に対応して耐久性を発揮するようにされている。
【0039】
第1スリーブ51Aの端面の外部B側には、回転用密封環16を回転軸50と共に回転可能に保持する第2スリーブ51Bが設けられている。更に、第2スリーブ51Bの端面の外部B側には、軸受用の第3スリーブ51Cが回転軸50に嵌着している。更に、第1スリーブ51Aと第2スリーブ51Bと第3スリーブ51Cの1部の内周面18に固定スリーブ53の外周面が嵌着すると共に、内周面が回転軸50に嵌着している。尚、第3スリーブ51Cの内周面18の軸方向半分以上に渡り固定スリーブ53が嵌着するように、固定スリーブ53の長さを長くしても良い。
【0040】
そして、第1スリーブ51Aの端面に設けられた複数個の凹部と第2スリーブの対向端面に設けられたドライブピン55Aとが係止して結合している。更に、第2スリーブ51Bの端面にも同様に凹部が設けられて第3スリーブの対向端面に設けられたドライブピン55Aを介して係合し、両部品が連結されている。このドライブピン55Aは第1スリーブ51Aの端面に設けると共に、凹部は第2スリーブの端面に設けるように形成位置関係を反対にしても良い。又、第1、第2、第3スリーブ51A、51B、51Cの内周面にはOリング用の溝が設けられており、この溝にOリングがはめ込まれて固定スリーブ53又は回転軸50との接合面をシールしている。
【0041】
第2スリーブ51Bの大径部51B1に固定されたドライブピンは、回転用密封環16の凹部と係止し、回転用密封環16を回転軸50と共周りするように作用する。又、回転用密封環16は大径部51B1に取り付けられた複数のコイルばね19により静止用密封環17方向へ押圧されている。
そして、フローティングリング2側から減圧されて流入するシーラントSは、この回転用密封環16のシール面16Aと静止用密封環17の対向シール面17Aとの密接によりシールされる。
【0042】
第3スリーブ53の外周段部51C2には取付リング43が嵌着している。そして、取付リング43と支持リング60F1によりベアリングケース44を介してスラストベアリング55が取り付けられている。このスラストベアリング55は、被密封流体の高圧力又はシーラントSの高圧力が第1シール部14、第2シール部15、フローティングリング2等に作用するので、その作用力に対して第1シール部14、第2シール部15、フローティングリング2等を強力に支持している。
【0043】
更に、外周段部51C2の端面51C3とスナップリングに保持された軸受56Aは、第2ハウジング60Bと第3スリーブ51Cの内周面18とに嵌着して回転軸50を回動自在に支持している。又、軸受56Bも第6スリーブ51Fの内周面と第3スリーブ51Cの外周面に嵌着して回転軸50を回動自在に支持している。
【0044】
一方、固定スリーブ53の端部にはL型を成す係止穴31が設けられている。このL型の係止穴31は、L型とは限らずO型、三角型等に形成して係止ピン30と着脱自在に係止するものであればどのような形状でも良い。
又、この係止穴31に係止する係止ピン30は、第3スリーブ53Cの端部に設けられた孔に嵌着している。係止ピン30は係止穴31と係合する部分が係合部30Aに形成されている。
そして、係止ピン30と係止穴31とにより第2スリーブ51Bと第3スリーブ53Cとの結合手段33を構成している。
【0045】
この結合手段33は以下のようにして組み立てられる。
第1ハウジング60Aに静止用密封環14Aを装着する。又、第1スリーブ51Aに回転用密封環14Bを装着する。
次に、第3ハウジング60Cと第4ハウジング60Dとの間の流体室63にフローティングリング2を装着する。そして、ボルト62Bでこの両ハウジング60C、60Dを結合する。
又、第2スリーブ53Bに回転用密封環16を装着する。更に、第2ハウジング60Bに静止用密封環17を装着する。更に、第3スリーブ51Cの外周面と第2ハウジング60Bの内周面に軸受56Aを装着する。
更に、第1スリーブ51Aと第2スリーブ51Bの内周面18に固定スリーブ53を嵌着すると共に、第2スリーブ51Bのドライブピン55Aを第1スリーブ51Aの凹部に係止する。
そして、第1ハウジング60Aと第3ハウジング60Cと第4ハウジング60Dを第2ハウジング60Bにボルト62Dを介して結合する。この結合により、シール用ハウジング40Aは組み立てられる。
【0046】
第2ハウジング60Bに第5ハウジング60Eをボルト62Eを介して結合する。又、取付リング43にスラストベアリング55のベアリングケース44を嵌合すると共に、取付リング43を第3スリーブ51Cに嵌着する。
同時に、第6ハウジング60Fには、内周面に軸受56Bが嵌着されると共に、側面に支持リング60F1がボルト62Fにより取り付けられている。そして、第6ハウジング60Fは第5ハウジング60Eと共に、スラストベアリング55を内蔵してボルト62cにより第2ハウジング60Bに取り付けられる。このとき、固定スリーブ53の係止穴31に第3スリーブ51Cの係止ピン30を軸方向へ挿入してから周方向へ回して結合手段33として結合する。
【0047】
このようにして、シール装置を組み込んだシール用ハウジング40Aとべアリングユニットを組み込んだ軸受用ハウジング40Bは全体のハウジング60として軸封装置1に組み立てられる。この軸封装置1は、回転軸50に嵌着されると共に、装置本体等のハウジング60Gにボルト62Aを介して取り付けられる。そして、締め付けナット45によりスリーブ51と固定スリーブ53とを回転軸50の段部との間で締め付け固定する。
【0048】
更に、減圧手段を設けたフローティングリング2を第1シール部14と第2シール部15との間に設けることにより、多段シール手段ではなく、2個のシール部で確実に被密封流体をシールできるので、小型化が可能になり、組立コストを低減することが可能になる。
又、軸封装置1全体がシール用ハウジング40Aと軸受用ハウジング40Bにブロック化でき、このシール用ハウジング40Aと軸受用ハウジング40Bとを結合手段33により簡単に組み立てられるので、軸封装置1の組立が容易になると共に、小型化が可能になる。そして、低コストの軸封装置を得ることができる。
【0049】
図2は本発明に係わる第2実施の形態を示す軸封装置として図1に示す軸封装置1の1部拡大断面図である。つまり、図1に示す符号と図2に記載した符号は同一であるので、図2の軸封装置のうち図1と同一な点の詳細な説明は上述した通りである。
図2に示す軸封装置1に於いて、シール用ハウジング40Aと軸受用ハウジング40Bを連結する結合手段33は、固定スリーブ53の端部に形成された係止穴31と、第3スリーブ51Cの端部に取り付けられた係止ピン30により構成されている。
係止穴31には係止ピン30を挿入する挿入口31Aが形成されている。又、係止ピン30は、係止穴31と係合する頭が係合部30Aに形成されている。
そして、固定スリーブ53の係止穴31の挿入口31Aから係止ピン30を挿入してから第3スリーブ51Cを周方向に回して係止させる。
【0050】
この実施例では、第2スリーブ51Bと第3スリーブ51Cとに結合手段33を設けたが、第3スリーブ51Cがない場合には、第1スリーブ51Aと第2スリーブ51Bとに結合手段を設ける。更に、第1スリーブ51Aと第2スリーブ51Bと第3スリーブ51Cの他に装置の第4スリーブ51D又は/及び第5スリーブ51Eが配列されている場合には、第3スリーブ51Dと第4スリーブ51Eとの結合部、又は第4スリーブ51Dと第5スリーブ51Eとの係合部に結合手段33を設けて結合するものである。なお、この複数に配置されたスリーブのうち最も外部側のスリーブを外部側スリーブとも称する。
【0051】
以上の構成におけるシール能力は以下の通りである。フローティングリング2と第1スリーブ51Aとの間に形成された減圧間隙7によりシーラントSの圧力は減圧される。
このとき、1実施例として、シーラントSの圧力は65MPaである。
又、その流量は10から15l/minである。
一方、減圧間隙7の寸法は0.05から0.2mmに構成されている(この減圧間隙7の寸法は、0.02から0.5mmの範囲について良好な結果が得られているが、シーラントSの圧力、粘度、流速と、フローティングリング2の軸方向の長さ、径の大きさ及びラビリンスシール等の形状により決定される)。
【0052】
この状態で軸封装置1を実験した結果は、流入通路20内の65MPa圧力が、流出通路67内では3MPa圧力に減圧された。しかも、第2シール部15からのシーラントSの漏れは認められない。更に、第2シール部15に変形や不具合は認められないし、シール能力は良好であると認められる。
【0053】
第3スリーブ51Cはハウジング60に取り付けられた軸受56A、56Bにより回転可能に支持されている。又、第3スリーブ51Cはケース44、44を介したスラストベアリング55により軸方向の力を回転可能に支持している。このスラストベアリング55は第3スリーブ51Cに係止した取付リング43と第6ハウジング60Fに取り付けられた支持リング60F1より保持されている。そして、被密封流体の圧力及びシーラントSの圧力に対して軸方向に支持している。
又、軸受56A、56Bとスラストベアリング55とを潤滑する潤滑油Lは供給通路57から供給される。この供給通路57は第2シール部取付室69に於ける第2シール部15の外部B側に連通している。更に、ハウジング60には第2シール部取付室69より軸受56A、56Bとスラストベアリング55とを通過して排出通路59に連通する循環通路58が形成されている。排出通路59は図示省略の循環装置に流入して浄化され、再度、供給通路57へ圧送される。
【0054】
この供給通路57から潤滑油を供給することにより第2シール部であるメカニカルシール15や軸受56A、56B、スラストベアリング55を潤滑すると共に冷却する。同時に、第2シール部取付室69に流入した潤滑油Lの圧力により第2シール部15を介してシーラントSの圧力に対抗し第2シール部15に耐圧力を付与すると共に、シーラントSの漏洩を防止する。このため、第2シール部15は高度なシール機能を必要としないから、安価な製品にすることが可能になる。
【0055】
【発明の効果】
本発明に係わる軸封装置によれば、第1スリーブと第2スリーブの内周面を固定スリーブに嵌着すると共に、第2スリーブを固定スリーブに結合手段を介して連結すれば、固定スリーブと第1スリーブと第2スリーブとが嵌着結合されると共に、第1シール部と第2シール部とはスリーブとハウジングとの間に内蔵されて1部品としてブロック化された軸封装置を得ることが可能になる。そして、この軸封装置の固定スリーブの内周面を回転軸に嵌着すれば、軸封装置は簡単に組み立てられる。このために、軸封装置の組立が容易で、しかも、組立コストを低減できる効果を奏する。
【0056】
更に、軸封装置の故障、修理等で、軸封装置を分解するときでも結合手段を解除すれば第1スリーブと第2スリーブとを分離して第1シール部と第2シール部とを分解することが可能になる。
このため、結合構造が簡単になるから、軸封装置を小型にできると共に、製作コストを低減可能になる効果を奏する。
【0057】
又、軸封装置は、フローティングリングを設けて減圧し、シール部個数を最小にした構成にできるので、高圧の被密封流体であってもシール能力に優れ、しかも全体がコンパクトにできると共に、組立が容易になる効果を奏する。更に、シール用ユニットと、軸受用ユニットを1部品として結合できるので、装置本体への組立が容易になり、組み付けコストをが減できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施の形態を示す軸封装置の断面図である。
【図2】本発明に係わる第2実施の形態を示す軸封装置の1部の断面図である。
【図3】従来例の軸封装置の断面図である。
【符号の説明】
1 軸封装置
2 フローティングリング
3 減圧内面
4 対向端面
5 シール面
6 第1係止凹部
7 減圧間隙
10 コイルスプリング
11 静止環
12 対向シール
14 第1シール部
14A 静止用密封環
14B 回転用密封環
14C 摺動面
15 第2シール部
16 回転用密封環
16A シール面
17 静止用密封環
17A 対向シール面
18 内周面
19 コイルばね
20 流入通路
22 連通路
23 間隙
25 堰
26 第1シール部取付室
30 係止ピン
30A 係合部
31 係止穴
31A 挿入口
33 結合手段
40A シール用ハウジング
40B 軸受用ハウジング
43 取付リング
44 ベアリングケース
50 回転軸
51 スリーブ
51A 第1スリーブ
51A1 外周面
51A2 被覆層
51A3 大径部
51B 第2スリーブ
51B1 大径部
51C 第3スリーブ
51C2 外周段部
51C3 端面
53 固定スリーブ
55 スラストベアリング
55A ドライブピン
56A 軸受
56B 軸受
57 供給通路
58 循環通路
59 排出通路
60 ハウジング
60A 第1ハウジング
60B 第2ハウジング
60B1 ドライブピン
60C 第3ハウジング
60D 第4ハウジング
60E 第5ハウジング
60F 第6ハウジング
60F1 支持リング
61 貫通孔
62A、62B、62C、62D、62E、62F ボルト
63 流体室
65A 第1固定ピン
65B 第2固定ピン
66 機内部
67 流出通路
68 Oリング
69 第2シール部取付室
A 機内
B 外部
S シーラント
Claims (3)
- 分割ハウジングを組み合わせたハウジングと回転軸との間で被密封流体をシールする軸封装置であって、
前記被密封流体が介在する機内側に設けられて前記ハウジングに保持される静止用密封環と前記静止用密封環に密接する回転用密封環とを有する第1シール部と、
円筒状の外周面に前記回転用密封環が取付られる大径部を有する第1スリーブと、を有し、
前記第1スリーブの外部側端面に相対回転不能に係止する円筒状の一端面を有するともに外周面に大径部を有する第2スリーブと、
前記第2スリーブの大径部に保持される回転用密封環と前記回転用密封環に密接する静止用密封環とを有する第2シール部と、を少なくとも一個は有し、
前記第1スリーブと前記第2スリーブの内周面に嵌着する外周面を有すると共に前記回転軸に嵌着可能な固定スリーブと、
前記固定スリーブの外部側端部と嵌合する嵌合部を有する外部側スリーブと、を具備し、
前記固定スリーブの前記外部側端部に設けた一方の係止部と前記外部側スリーブの前記嵌合部に設けた他方の係止部とが軸方向に互いに係止して連結する結合手段に構成されていることを特徴とする軸封装置。 - 分割ハウジングを組み合わせたハウジングと回転軸との間で被密封流体をシールする軸封装置であって、
前記被密封流体が介在する機内側に設けられて前記ハウジングに保持される静止用密封環と前記静止用密封環に密接する回転用密封環とを有する第1シール部と、
円筒状の外周面に前記回転用密封環が取付られる大径部を有する第1スリーブと、
前記第1スリーブの外部側端面に相対回転不能に係止する円筒状の一端面を有するともに外周面に大径部を有する第2スリーブと、
前記第2スリーブの大径部に保持される回転用密封環と前記回転用密封環に密接する静止用密封環とを有する第2シール部と、
前記第1シール部と前記第2シール部との間の流体室に配置されて減圧するフローティングリングと、
前記第2スリーブの端面の外部側に配置されて軸受を支持する第3スリーブと、
前記第1スリーブと前記第2スリーブと第3スリーブの内周面に嵌着する外周面を有すると共に内周面が前記回転軸に嵌着可能な固定スリーブとを具備し、
前記固定スリーブと第3スリーブには互いに係止して連結される結合手段を有することを特徴とする軸封装置。 - 前記結合手段が前記スリーブに取り付けられた係止ピンと前記固定スリーブに設けられた回り止め状のL 形の係止穴とに構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸封装置。
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