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JP4030238B2 - チャージポンプ昇圧回路および安定化電圧発生回路 - Google Patents

チャージポンプ昇圧回路および安定化電圧発生回路 Download PDF

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JP4030238B2 JP29820799A JP29820799A JP4030238B2 JP 4030238 B2 JP4030238 B2 JP 4030238B2 JP 29820799 A JP29820799 A JP 29820799A JP 29820799 A JP29820799 A JP 29820799A JP 4030238 B2 JP4030238 B2 JP 4030238B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
光半導体駆動回路や、光受信回路など、高速バイポーラ・プロセスを使った高速アナログ回路一般を対象とした、チップ内安定化電圧発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のマルチメディアの発展を支える高速信号処理ICに付いては、その高スループット動作と処理能力を最高に引き出すために、システムの電源電圧とは異なった電圧で動作させる必要のある場合が多くなってきた。中でもCPUやDSP(Digital Signal Processor)など数W以上のパワーを必要とする場合には、始めから多出力電源を用意したり、または、ICを実装する基板にDC−DCコンバータ電源を実装して電圧を変換して対処している。これらの例のように大電力を必要とする場合には、全体の電力効率まで考えると基板上にマルチチップIC構成とし、必要に応じて能動素子も組み合わせて使ったハイブリッド構成はメリットがある。しかし、1W以下の消費電力で回路規模もそれ程大きくないICにおいては、IC内部で必要とする特殊電圧は同一チップ内に電源回路を組み込んで、ワンチップ化することが要請されている。特に、チップ内での動作条件変化に対する電圧安定性や電圧の絶対値そのものが重要な場合には、IC内外の周辺回路による雑音の影響や配線電圧降下を極力避ける意味からも、その電源電圧をチップ内で発生する回路構成が有利となり、それが不可欠な条件となることも多い。
【0003】
外部から供給される最低電源電圧より1V以上低い電圧を出力する場合、バンドギャップ電圧を基準とした直列制御方式の安定化電圧回路をIC内部に組み込んで出力を得ることが可能であった。一方最低電源電圧に対して1V未満の電圧を出力する場合、直列制御方式を用いて実現することは困難であった。一般に高速アナログ・バイポーラ回路におけるトランジスタのベース・エミッタ動作電圧は0.85V程度と高く、トランジスタを縦積みにした回路において、動作に必要な最低電圧は2.5V以上となる。回路マージンの確保を考慮すれば、2.7V程度の出力電圧を発生する必要がある。従って、±10%の変動を認める3.3V電源電圧の回路の場合には、3.0Vの電源電圧最低値から2.7V以上の安定化出力電圧を発生する必要があり、元々供給された電源電圧と内部で発生した安定化電圧との差は0.3Vだけとなる。
従来はこのような場合、チャージポンプ回路などのDC−DCコンバータ昇圧回路を使ってきた。すなわち、入力電圧の3Vをチョッパー変調し、キック容量やインダクターの助けを借りて昇圧し、ダイオードなどで整流した電荷を出力容量に蓄め、必要に応じてその昇圧出力を安定化する回路方式が採用されてきた。しかし必要とする出力パワーが数10mW以上となる場合には、ICの外部に大容量のキック容量やインダクターを接続したり、最終的には出力リップル変動を小さくするための大容量を使ったフィルターを接続する構成が不可欠であった。例外的にICチップ内部品だけで発生させた場合でも、使用目的がディジタル回路用電圧であるため、出力電力が小さかったり、ある程度リップル雑音が大きくても良く、かつ、電圧変動もかなりあっても構わないものを対象とした昇圧回路であった。
【0004】
図8はCMOSを用いた負電源用昇圧回路の例である。外部クロックCLK電圧入力をCMOSインバータで−1.5V振幅のパルス変調増幅したのち、キック容量Cで昇圧された電荷を同期FETスイッチで倍電圧整流している。外部クロック信号発生回路が必要となることに加えて、基本的には半波整流回路であるのでその値は負荷容量に強く依存するが、リップルは比較的大きく、−3Vの出力からは大きな電流出力は採れない。もし負荷電流を増やした場合には、出力電圧は急激に落ちる特性を示す。
また、倍電圧整流回路に関して調べて見ると、高速バイポーラ・プロセスでは専用の高速のスイッチダイオードのサポートは普通無いため、トランジスタのコレクタとベースを接続したダイオード接続トランジスタが代わりに使われる。従って、チャージポンプ回路で整流用に使用されるダイオードの順方向電圧は、室温で0.85V程度と高めとなる。特に低温ではこの値が更に上昇し、遮断周波数が15GHzのバイポーラ・プロセスの例では、−20℃で0.95Vから1.0V程度の値を示した。このため、電源電圧3V電圧をスイッチし、ダイオード接続のトランジスタで機械的に整流するチャージポンプ回路を設計すると、発振器に入力した電力に対して出力効率10%程度の負荷を繋いだ場合でも、−20℃では出力電圧は3.4V程度しか得られない。直列制御方式で2.7V程度の出力電圧を得るためには、最低でも3.8V以上が必要であり、倍電圧整流でも出力電圧不足になってしまう。もっと高い電圧を得るために昇圧回路の段数を増やした場合には、電圧変動が大きくなるばかりで無く、電力変換効率が更に下がるためスイッチ電流が増え、チップ内内部雑音が大きくなる。加えて、入力電源電圧が3.6Vになった時には、出力電圧が高くなり過ぎて、高周波プロセスのトランジスタでは耐圧が不足する問題が生じる。このため、倍電圧整流のままで約4V以上の出力が得られるチャージポンプ回路の実現が緊急の課題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
直列制御方式の安定化電圧回路を用いて、最低電源電圧に対して1V未満の差の電圧を出力することは困難であった。また、直列制御方式の安定化電圧回路内部にチャージポンプ昇圧回路を接続して電源電圧を昇圧する場合、出力パワーとして数10mW以上を得るためには、外部に大容量のキック容量やインダクターを接続したり、最終的には出力リップル変動を小さくするための大容量の出力容量を接続する構成が不可欠であった。本発明は上記の課題を解決することを目的とする。すなわち、直列制御方式とチャージポンプ方式の両者の不都合を克服して高周波バイポーラ・プロセスに適合し、アナログ回路に要求される1mV程度以下の安定度とリップル雑音特性を持ち、入力電圧3Vの場合でも最高2.7Vの出力と10mA以上の出力電流が容易に得られ、更には外付部品なしでワンチップIC化が可能な安定化電圧回路を提供することを目的とする。また、温度変動や電源電圧変動に拘わらず、安定した高い出力電圧を得ることが可能なチャージポンプ昇圧回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明のチャージポンプ昇圧回路は、同一特性の第一のトランジスタ及び第二のトランジスタを用いて相補的に発振を行う自励発振手段と、前記自励発振手段の出力電圧を倍電圧整流する手段と、前記自励発振手段の出力パルスを制御する手段とを具備し、前記倍電圧整流する手段は、前記第一のトランジスタのコレクタに接続した第一の容量と、前記第一の容量の他端に接続したエミッタ及び、電源に接続したコレクタ及び、前記第二のトランジスタのコレクタに第二の容量を介して接続したベースとを有する第三のトランジスタと、前記第一の容量の他端に接続した第一のダイオードと、前記第一のダイオードに接続した蓄積容量と、前記蓄積容量に接続したRCフィルタ容量とを有し、前記第一のトランジスタのコレクタ電圧がロー時に、前記第一の容量に前記第三のトランジスタを介して電源より電流が注入され、前記第一のトランジスタのコレクタ電圧がハイ時に、前記蓄積容量に前記第一の容量から前記第一のダイオードを介して電流が蓄積容量に注入されることを特徴とし、また、前記倍電圧整流する手段は、前記第二のトランジスタのコレクタに接続した第三の容量と、前記第三の容量の他端に接続したエミッタ及び、電源に接続したコレクタ及び、前記第一のトランジスタのコレクタに第四の容量を介して接続したベースとを有する第四のトランジスタと、前記第三の容量の他端に接続し、且つ前記蓄積容量に接続した第二のダイオードとを有し、前記第二のトランジスタのコレクタ電圧がロー時に、前記第三の容量に前記第四のトランジスタを介して電源より電流が注入され、前記第二のトランジスタのコレクタ電圧がハイ時に、前記蓄積容量に前記第三の容量から第二のダイオードを介して電流が蓄積容量に注入されることを特徴とする。
【0007】
あるいは、前記自励発振手段は、前記第一のトランジスタ及び前記第二のトランジスタを含む非安定マルチバイブレータ回路を有することを特徴とする。
あるいは、前記自励発振手段の出力パルスを制御する手段は、前記第一のトランジスタ及び第二のトランジスタのそれぞれのベースにそれぞれのコレクタを接続した第五のトランジスタ及び第六のトランジスタと、電源と接地間に直列接続した第一の分割抵抗及び第二の分割抵抗と、前記第一の分割抵抗と前記第二の分割抵抗との接続点にコレクタを接続した第七のトランジスタとを有し、前記第五のトランジスタのベース及び、前記第六のトランジスタのベース及び、前記第七のトランジスタのベースは前記第一の分割抵抗と第二の分割抵抗との接続点に共通に接続し、それぞれのエミッタはすべて接地されていることを特徴とする。
あるいは、前記第三のトランジスタのベースと接地との間及び、前記第四のトランジスタのベースと接地との間に、直列接続した少なくとも二つ以上からなるダイオードを具備することを特徴とする。
または、前記RCフィルタ容量に接続した出力端子に、入力電圧変化、または、出力電圧変化に比例した電流負荷を与える手段を具備したことを特徴とする。
【0008】
前記電流負荷を与える手段は、エミッタが共通接続された第八のトランジスタ及び第九のトランジスタを有する差動増幅回路と、共通接続されたエミッタに接続した定電流発生回路と、電源と接地間に直列接続した第三の分割抵抗及び第四の分割抵抗とを有し、前記第三の分割抵抗と前記第四の分割抵抗との接続点に前記RCフィルタ容量が接続され、前記第八のトランジスタはベースが前記第三の分割抵抗と前記第四の分割抵抗との接続点、コレクタが前記RCフィルタ容量の出力端子に接続され、前記第九のトランジスタはコレクタが電源に接続され、前記RCフィルタ容量の入力端子に与えられる電流負荷が入力電圧変化及び出力電圧変化に依存することを特徴とする。
あるいは、前記電流負荷を与える手段は、エミッタが共通接続された第八のトランジスタ及び第九のトランジスタを有する差動増幅回路と、共通接続されたエミッタに接続した定電流発生回路と、前記RCフィルタ容量と接地間に直列接続した第三の分割抵抗及び第四の分割抵抗とを有し、前記第八のトランジスタはベースが前記第三の分割抵抗と前記第四の分割抵抗との接続点、コレクタが前記RCフィルタ容量の出力端子に接続され、前記第九のトランジスタはコレクタが電源に接続され、前記RCフィルタ容量の入力端子に与えられる電流負荷が出力電圧変化に依存することを特徴とする。
【0009】
本願発明の安定化電圧発生回路は、第十のトランジスタと、前記第十のトランジスタのベース電流を制御する第十一のトランジスタと、前記第十一のトランジスタのエミッタ・ベース間に接続した負荷抵抗と、出力電圧を分割する第五の分割抵抗と、基準電圧リファレンスと、誤差増幅器とを有する直列制御型安定化回路と、上記記載のチャージポンプ昇圧回路とを具備し、分割された出力電圧と前記基準電圧リファレンスとの誤差は、増幅出力されて前記負荷抵抗のバイアス電流と前記第十一のトランジスタのベース電流を制御し、その誤差が最小となるように負帰還動作することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明における実施の形態を以下の実施例により説明する。
本発明の第一の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路100について説明する。
図1は第一の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を示す回路図である。第一の実施例のチャージポンプ昇圧回路は主に非安定マルチバイブレータ回路400及び、ミラー電流回路500及び、倍電圧整流回路からなる。このチャージポンプ昇圧回路は、ミラー電流回路500を有することにより非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタの飽和特性を安定化し、チャージポンプ昇圧回路の発振周波数を安定化することを特徴としている。また、非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタがONとなるサイクルに同期して、電流を効率良くキック容量に注入する倍電圧整流回路を有することを特徴とする。
まず、非安定マルチバイブレータ回路400の構造の詳細について説明する。トランジスタQ3のコレクタはコンデンサC3を介し、トランジスタQ4のコレクタはコンデンサC4を介して互いのベースに接続している。また、トランジスタQ3のベースは抵抗R5を介し、トランジスタQ4のベースは抵抗R6を介して電源入力端子1に接続している。トランジスタQ3のコレクタは抵抗R4を介して電源入力端子1へ接続しており、また、キック容量C2に接続している。また、トランジスタQ4のコレクタは抵抗R7を介して電源入力端子1へ接続しており、また、キック容量C6に接続している。トランジスタQ3及びトランジスタQ4のエミッタは共通接続されて電流帰還抵抗R8を介し、接地している。
【0011】
次に電流ミラー回路500の構造の詳細について説明する。トランジスタQ2のコレクタ及びベースは分割抵抗R1及び分割抵抗R2間に接続しており、エミッタは接地している。トランジスタQ5及びトランジスタQ6はトランジスタQ2のベースに接続している。また、トランジスタQ5及びトランジスタQ6のコレクタはそれぞれ非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタQ3及びトランジスタQ4のベースに接続しており、トランジスタQ5及びトランジスタQ6のエミッタは接地している。
更に倍電圧整流回路の構造の詳細について説明する。同期整流トランジスタQ1のエミッタはキック容量C2に接続し、コレクタは電源入力端子1に接続している。同期整流トランジスタQ1のベースは容量C1を介して非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタQ4のコレクタに接続している。また、トランジスタQ1のベースと容量C1間に抵抗R3が接続しており、抵抗R3の他端は電源入力端子1に接続している。キック容量C2はダイオードD12を介して蓄積容量C7に接続している。同期整流トランジスタQ7のエミッタはキック容量C6に接続し、コレクタは電源入力端子1に接続している。同期整流トランジスタQ7のベースは容量C5を介して非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタQ3のコレクタに接続している。また、トランジスタQ7のベースと容量C1間に抵抗R9が接続しており、抵抗R9の他端は電源入力端子1に接続している。キック容量C6はダイオードD11を介して蓄積容量C7に接続している。更に蓄積容量C7は抵抗R10を介して出力端子3に接続している。また、出力端子3はRCフィルタ容量C8が接続している。
【0012】
以上の回路を有する第一の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の動作について説明する。非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタQ3がOFFの状態、すなわちコレクタ電圧がハイのとき、トランジスタQ4はONの状態で、そのコレクタ電圧がローである。このとき、コンデンサC4は抵抗R5を介して電源電圧Vccに向かって充電される。そこで、コンデンサC4に接続したトランジスタQ3のベース電圧は指数関数的に上昇してついにはトランジスタQ3はONの状態になり、トランジスタQ3のコレクタ電圧はローの状態に変わる。同時にトランジスタQ3のコレクタにコンデンサC3を介して接続したトランジスタQ4のベース電圧は急減して、トランジスタQ4はOFFの状態に反転する。この過渡遷移時には抵抗R8による電流帰還が働いて反転動作が加速される。次にコンデンサC3は抵抗R6を介して電源電圧Vccに向かって充電される。そこで、コンデンサC3に接続したトランジスタQ4のベース電圧は指数関数的に上昇して、ついにはトランジスタQ4はONの状態に復旧し、そのコレクタ電圧はローの状態に戻る。以上のように動作が交互に繰り返されて非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタQ3及びトランジスタQ4のコレクタ電圧は交互に上下動する。コンデンサC3及びコンデンサC4の容量値に比例して非安定マルチバイブレータ回路400の自励発振のパルス間隔は決定される。自励発振して得られたコレクタ電圧はキック容量C2あるいはキック容量C6に充電される。例えばトランジスタQ3がONの時、キック容量C2は同期整流トランジスタQ1のエミッタ電流により充電され、トランジスタQ3がOFFになるとダイオードD12を通じて放電される。前半サイクルではOFFとなったトランジスタQ4のコレクタ電圧により、トランジスタQ1はONとなるため、キック容量C2への充電はほぼ電源電圧Vccまで効率良く行われ、後半サイクルで倍電圧整流されて蓄積容量C7に貯められる。そして、RCフィルタ容量C8を介して出力端子3から電圧Vhが出力される。このように電流ONとなるトランジスタQ3のサイクルに同期して同期整流トランジスタQ1から電流を効率良くキック容量C2に注入するために、同期整流トランジスタQ1のベースは容量C1を介してOFF状態のトランジスタQ4のコレクタに接続して、電源電圧Vccにトランジスタのベース・エミッタ導通電圧を加えた値に相当するより高い電圧をかけている。トランジスタQ4がONのときには、同期整流トランジスタQ1のベースがローとなり、容量C1に溜まった電荷は抵抗R3を経由して放電される。この放電を行うために、抵抗R3とコンデンサC1の時定数積を非安定マルチバイブレータ回路400の発振周期と同程度かそれ以下になるように設定している。その結果同期整流トランジスタQ1はON時に確実に飽和状態に入るように動作する。同期整流トランジスタQ7も同期整流トランジスタQ1と同様な動作を行い、トランジスタQ4がONのとき、キック容量C6は同期整流トランジスタQ7のエミッタ電流より充電され、トランジスタQ4がOFFになるとダイオードD11を通じて放電される。
【0013】
以上により、同期整流トランジスタQ1とそれに相補的に動作する同期整流トランジスタQ7とはトランジスタQ3あるいはトランジスタQ4がONとなるサイクルに同期して電流を効率良くキック容量C2及びキック容量C6に注入することができ、電圧損失の少ない同期整流が可能となる。その結果、チップ温度が−20℃、電源電圧Vccが3Vで動作させた時、4.1V以上の高い出力電圧Vhが得られ、従来のチャージポンプ昇圧回路で発生した出力電圧3.4Vよりも高い値が得られる。
電源電圧Vccの変動に拘わらず安定した出力電圧Vhを得るために、電流ミラー回路500を設けている。抵抗R5あるいは抵抗R6を経由してトランジスタQ3あるいはトランジスタQ4のベースに注入される電流のうち一定値は電流ミラー回路500のトランジスタQ5あるいはトランジスタQ6のコレクタにバイパスして吸い込まれる。この電流吸い込み量はトランジスタQ2のコレクタ電流量と同じである。抵抗R1、R2、R5、R6の値を調整してバランス良く最適化することにより、温度変動や電源電圧変動が生じてもトランジスタQ3あるいはトランジスタQ4の電流増幅率が変化することなく、一定の値を得ることが可能となる。従って、ICの全動作条件範囲に亙って自励発振周波数を10%以内の変動に抑え、かつ、トランジスタQ3とトランジスタQ4の飽和電圧も30mV以内の変動に抑えることができる。この結果、安定に発振できる自励発振周波数を高く設定することが可能となる。
【0014】
以上により、第一の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路においては、同期整流回路を有することにより非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタの電流ONとなるサイクルに同期して電流を効率良くキック容量に注入することが可能となって電圧損失の少ない同期整流が実現できる。また、電流ミラー回路500を有することにより温度変動や電源電圧変動に関わらず安定した出力電圧Vhを得ることが可能となり、且つ、キック容量及び、蓄積容量C7及び、RCフィルタ容量C8の値を小さくしても出力電圧のリップルを小さくすることが可能となる。
なお、第一の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路は電流ミラー回路500と同期整流回路とを両方具備しているが、どちらか一方のみを具備した構成でもよい。例えば同期整流回路のみを具備する場合、電流ミラー回路の代わりに抵抗R5および抵抗R6の値を大きく設定して、電圧損失の少ない同期整流を可能とするチャージポンプ昇圧回路を構成することができる。
次に本願発明におけるチャージポンプ昇圧回路の第二の実施例について説明する。第一の実施例に示したように、整流回路の電圧損失が小さくなった結果、入力電圧Vccが小さい時にも高い出力が得られるようになった反面、入力電圧Vccが大きくなった時には逆に出力電圧Vhが過大になる傾向にある。しかし、昇圧された出力電圧Vcc自身はできるだけ変動幅が小さいことが望ましい。そこで第二の実施例は、同期整流トランジスタQ1のベースと接地との間にダイオードD1乃至ダイオードD5を接続し、また、同期整流トランジスタQ7のベースと接地との間にダイオードD6乃至ダイオードD10を接続してパルス尖頭電圧を一定値でクランプした回路を構成している。図2は第二の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の構成を示した図である。
【0015】
第二の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の構成を以下に説明する。非安定マルチバイブレータ回路400及び、電流ミラー回路500及び、同期整流トランジスタQ1、同期整流トランジスタQ7、容量C1、容量C5、キック容量C2、キック容量C6、蓄積容量C7、RCフィルタ容量C8、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R9、抵抗R10、電流帰還抵抗R8、ダイオードD11、ダイオードD12の構成は第一の実施例と同様であるため、説明を省略する。ダイオードD1乃至ダイオードD5は同期整流トランジスタQ1のベースと接地との間に直列接続している。そしてダイオードD6乃至ダイオードD10は同期整流トランジスタQ7のベースと接地との間に直列接続している。このダイオードD1乃至ダイオードD10はクランプダイオードであるが、電源電圧Vccが3.3Vである設計例に対応して設けている。電源電圧Vccやダイオードの順方向電圧の値に応じてクランプダイオオードの接続数を変更可能であることはいうまでもない。
次に第二の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の動作について説明する。容量C1または容量C5を介して入力する電圧がダイオード5個分の順方向降下電圧以上の電圧に対しては同期整流トランジスタQ1と同期整流トランジスタQ7のベース電圧がクランプし、エミッタ電圧は自動的にそのベース電圧からダイオード1個分下がった電圧にクランプする。電源電圧Vccが大きくなっても、倍電圧整流回路のキック容量C2とキック容量C6に発生する最大電圧差はこのエミッタ・クランプ電圧値に抑えられる。この結果、出力電圧Vhも抑えられ、その変動幅も小さくなる。同時に、同期整流トランジスタQ1と同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧の値も4V以下と小さく抑えられ、トランジスタの最大許容電圧内に納まる効果が得られる。
【0016】
以上により、第二の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路においては、非安定マルチバイブレータ回路400のトランジスタの電流ONとなるサイクルに同期して電流を効率良くキック容量に注入することが可能になる。従って、電圧損失の少ない同期整流が実現でき、且つキック容量及び、蓄積容量及び、RCフィルタ容量の値を小さくすることが可能となる。また、安定に発振する自励発振周波数を高く設定することが可能となる。更に、ダイオードD1乃至ダイオードD10を所望の位置に接続することにより、電源電圧Vccが大きくなっても、同期整流トランジスタQ1あるいは同期整流トランジスタQ7のエミッタ電圧は、クランプ電圧値からダイオードの端子電圧一個分下がった電圧に抑えられる。従って出力電圧Vhが抑制されて変動幅は小さくなる。同時に、同期整流トランジスタQ1と同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧も抑制できる効果が得られる。
次に本願発明におけるチャージポンプ昇圧回路の第三の実施例について説明する。前記した第二の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路は、ダイオードD1乃至ダイオードD10がON状態に入るだけの大振幅入力パルスが非安定マルチバイブレータより得られた場合は効果的に作用するが、それ以下の振幅ではダイオードD1乃至ダイオードD10がない場合と変わらない。また、パルス振幅入力が大きくて実際にダイオードD1乃至ダイオードD10が働いている時でも、その作用は倍電圧整流の半分のサイクルにしか及ばない。そのため、出力電圧Vhの変動幅は小さくなるものの、依然として入力電圧Vccに対する出力変動は残る。そこで、第三の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路では、チャージポンプ出力部に入力電圧Vccまたは出力電圧Vhに比例して電流負荷を変化させる電流負荷回路600を設置することを特徴とする。
【0017】
図3は第三の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の構成を示した図である。
第三の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の構成を以下に説明する。非安定マルチバイブレータ回路400及び、電流ミラー回路500及び、同期整流トランジスタQ1、同期整流トランジスタQ7、容量C1、容量C5、キック容量C2、キック容量C6、蓄積容量C7、RCフィルタ容量C8、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R9、抵抗R10、電流帰還抵抗R8、ダイオードD1乃至ダイオードD12の構成は第二の実施例と同様であるため、説明を省略する。電流負荷回路600は差動トランジスタと、差動トランジスタの共通エミッタに接続した定電流発生回路と、電源電圧Vccを分割するための抵抗R20及び抵抗R21と、これら分割抵抗と抵抗10との間に容量C20を有している。差動トランジスタはトランジスタQ20及びトランジスタQ21からなり、トランジスタQ20のベースは容量C20を介して抵抗R10に接続している。また、トランジスタQ20のベースは抵抗20及び抵抗21の間に接続している。一方トランジスタQ21のベースは抵抗R22を介して基準入力端子5に接続している。トランジスタQ20のコレクタは抵抗R10に接続し、そのコレクタ電圧は出力端子3から出力される。トランジスタQ21のコレクタは電源入力端子1に接続している。トランジスタQ20及びトランジスタQ21のエミッタは共通接続して、定電流発生回路のトランジスタQ22のコレクタに接続している。トランジスタQ22のベースはバイアス電圧入力端子6に接続しており、エミッタは抵抗R23を介して接地している。
【0018】
第三の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の動作を説明する。電流負荷回路600は電源電圧Vccをモニターして、電源電圧Vccに比例して電流負荷を変化させるものである。最低電源電圧Vccの入力時には負荷電流が零となり、最大電源電圧Vccの入力時には所望の最大電流負荷が懸かる様に定電流発生回路の電流値と、差動トランジスタ・サイズと、抵抗R20と抵抗R21の比とを決定している。従って、チャージポンプ回路の電源容量としては、実際に外部負荷に必須な最小出力電流が確保されていれば、十分に動作可能な省電力方式であることが特徴である。また、抵抗R20と抵抗R21による電源電圧Vccの分割値が基準入力Vrefの近傍になった時には、誤差入力電圧に比例した電流負荷として線形領域で動作するので、設置した容量C20による高周波帰還が働いてリップル電圧は小さくなる。なお、定電流発生回路は、バイアス電圧入力端子からトランジスタQ22のベースにバイアス電圧Vbbを与え、最大負荷電流値より少し大きめの定電流を発生させている。電源電圧Vccにほぼ比例する電流負荷によって出力電圧の変動幅も更に小さく抑えられ、3.3V±10%と温度範囲−20℃から100℃の全動作条件に亙って出力電圧を4.05Vから4.35Vの範囲のほぼ一定値に保つことができる。同時に同期整流トランジスタQ1及び同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧の値も更に小さく抑えられ、常に3.5V以下となって最大許容電圧に対し0.5Vのマージンを確保できる。リップルについても、3.3Vの電源電圧Vccの入力時において、約30%抑圧できる。
【0019】
以上のように第三の実施例においては、非安定マルチバイブレータ回路のトランジスタの電流ONとなるサイクルに同期して電流を効率良くキック容量に注入し、電圧損失の少ない同期整流が実現できる。また、安定に発振する自励発振周波数を高く設定できる。また、電源電圧Vccにほぼ比例する電流負荷によって出力電圧Vhの変動幅も更に小さく抑えられる。同時に、同期整流トランジスタQ1と同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧も更に抑制でき、リップルについても抑制できる。
次に本願発明のチャージポンプ昇圧回路における第四の実施例について説明する。
前記した第三の実施例では、低温でかつ電源電圧Vccが最小となり、チャージポンプ昇圧回路の電源出力能力が最低になった時、電流負荷回路600の電流が零となるようにした。第四の実施例はチャージポンプ昇圧回路の出力容量を多少強化し、出力電圧をモニターすることによって電流負荷を制御して出力変動を更に少なくするものである。
第四の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を図4に示す。この回路の構成を以下に説明する。非安定マルチバイブレータ回路400及び、電流ミラー回路500及び、同期整流トランジスタQ1、同期整流トランジスタQ7、容量C1、容量C5、キック容量C2、キック容量C6、蓄積容量C7、RCフィルタ容量C8、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R9、抵抗R10、電流帰還抵抗R8、ダイオードD1乃至ダイオードD12の構成は第三の実施例と同様であるため、説明を省略する。また、電流負荷回路600のうち、差動トランジスタを構成するトランジスタQ20及び、トランジスタQ21及び、抵抗R22と、定電流発生回路を構成するトランジスタQ22及び、抵抗R23の構成は、第三の実施例と同様であるため、説明を省略する。トランジスタQ20のベースには抵抗R30及び抵抗R31により出力電圧Vhを分割した値が印加される。また、高周波信号帰還容量C30はトランジスタQ20と抵抗R30の間に形成している。
【0020】
次に第四の実施例のチャージポンプ昇圧回路の動作について説明する。第四の実施例は、抵抗R10からの出力Vhを抵抗R30及び抵抗R31で分割し直接モニターして電流負荷を変化させるものであり、原理的に負荷インピーダンス調整型の電圧安定化回路になっている。最大負荷電流値より少し大きめの定電流を定電流発生回路から発生させ、トランジスタQ20とトランジスタQ21からなる差動トランジスタにより、抵抗R30及び抵抗R31の分割電圧と基準電圧Vrefとを比較・一致させるものである。従って、第四の実施例においては、抵抗R30及び抵抗R31に流れる電流と出力電圧Vhが最低となった時にQ20へバイアスした電流との合計分だけチャージポンプ昇圧回路の出力電流を余分に必要とするが、基本的に直結帰還型の安定化回路になっており、出力電圧Vhの出力変化は格段に改善される。
この結果、3.3V±10%と温度範囲−20℃から100℃の全動作条件に亙って出力電圧Vhを50mV以下の変動に、かつ、リップルも50%以上抑圧できる。また、同期整流トランジスタQ1及び同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧の値も更に小さく抑えられ、常に3.4V以下となって最大許容電圧に対し0.6Vのマージンを確保できる。
【0021】
以上のように第四の実施例においては、非安定マルチバイブレータ回路のトランジスタの電流ONとなるサイクルに同期して電流を効率良くキック容量に注入し、電圧損失の少ない同期整流が実現できる。そして、安定に発振する自励発振周波数を高く設定できる。また、RCフィルタ容量C8を介して得られた出力を抵抗分割R30及びR31により直接モニターして電流負荷を変化させて、出力電圧Vhの出力変動を抑えることが可能である。同時に、同期整流トランジスタQ1と同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧も更に抑制でき、リップルについても抑制できる。
次に本願発明のチャージポンプ昇圧回路における第五の実施例について説明する。
前記した第四の実施例は、非安定マルチバイブレータ回路400からの出力電流容量を多少強化し、電流負荷回路600で余分に消費する電流を電源入力端子1から供給することによって出力電圧Vhをほぼ完全に安定化できるものである。一旦回路を固定するとそれに応じて最大負荷電流が固定されるため、出力電流負荷が予め決まっている時には有効な手段である。しかしながら、出力電流負荷が大きく変わる可能性がある時には制御が働かなくなる恐れがある。そこで第五の実施例は第四の実施例を変形して、吸い込み電流値の制限を除いた回路としたことを特徴とする。
【0022】
第五の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を図5に示す。この回路の構成を以下に説明する。非安定マルチバイブレータ回路400及び、電流ミラー回路500及び、同期整流トランジスタQ1、同期整流トランジスタQ7、容量C1、容量C5、キック容量C2、キック容量C6、蓄積容量C7、RCフィルタ容量C8、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、抵抗R9、抵抗R10、電流帰還抵抗R8、ダイオードD1乃至ダイオードD12、電流負荷回路を構成するトランジスタQ20及び、トランジスタQ21及び、抵抗R22、定電流発生回路を構成するトランジスタQ22及び、抵抗R23は第三の実施例と同様であるため説明を省略する。トランジスタQ20のコレクタは抵抗R44を介して電源入力端子1に接続しており、更にトランジスタQ43及びトランジスタQ44のベースに接続している。トランジスタQ43のコレクタはトランジスタQ21のコレクタに接続している。また、トランジスタQ43のエミッタは電源入力端子1に接続している。一方トランジスタQ44のエミッタは電源入力端子1に接続しており、コレクタはトランジスタQ45のベース及び、他端が接地された抵抗R45及び、コンデンサC41を介して他端が接地されている抵抗R46に接続している。トランジスタQ45のエミッタは接地しており、コレクタは出力端子3に接続している。
【0023】
次に第五の実施例のチャージポンプ昇圧回路の動作について説明する。第五の実施例は、抵抗R10からの電圧を直接モニターして、エミッタ接地のトランジスタQ45による増幅作用により出力電流負荷を変化させるものであり、トランジスタQ45の最大コレクタ許容電流まで任意の吸い込み電流を許容する負荷インピーダンス調整型の安定化回路である。抵抗R23とトランジスタQ22からなる定電流発生回路により負荷抵抗R44及び負荷トランジスタQ43の動作に必要なバイアス電流を発生させる。トランジスタQ43及びトランジスタQ44は電流ミラー回路を構成しており、トランジスタQ43のコレクタ電流と同様の電流がトランジスタQ44に流れる。このトランジスタQ44のコレクタ電流はトランジスタQ45のベースに印加され、トランジスタQ45の吸い込み電流が調整される。差動トランジスタQ20及びQ21は抵抗R40及び抵抗R41の比で分割した電圧と基準電圧Vref5とを一致させる帰還増幅器を構成している。従って、第五の実施例では、分割抵抗R40及び分割抵抗R41に流れる電流だけが非安定マルチバイブレータ回路からの出力電流を余分に要し、トランジスタQ45の許容電流の範囲内で余分な回路出力電流を吸収する。特性的には第4の実施例と同じであり、3.3V±10%と温度範囲−20℃から100℃の全動作条件に亙って出力電圧を50mV以下の変動に抑え、リップルは50%以上抑圧できる。同期整流トランジスタQ1及び同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧の値は常に3.4V以下となって最大許容電圧に対し0.6Vのマージンを確保できる。
【0024】
以上のように第五の実施例においては、非安定マルチバイブレータ回路のトランジスタの電流ONとなるサイクルに同期して電流を効率良くキック容量に注入し、電圧損失の少ない同期整流が実現できる。そして、安定に発振する自励発振周波数を高く設定できる。また、RCフィルタ容量C8を介して得られた出力を抵抗分割R40及びR41により直接モニターして電流負荷を変化させて、出力電圧Vhの出力変動を抑えることが可能である。同時に、同期整流トランジスタQ1と同期整流トランジスタQ7のベース・エミッタ間に印加される最大逆電圧も更に抑制でき、リップルについても抑制できる。
第一の実施例乃至第五の実施例では、チャージポンプ昇圧回路による高圧Vhの発生回路について詳細に説明してきた。第六の実施例では、電源電圧Vccに近い直列制御型安定化回路と、以上説明したチャージポンプ昇圧回路のいずれかとを組み合わせた第六の実施例における安定化電圧発生回路について説明する。安定化電圧発生回路の基本ブロック構成を図6に示す。チャージポンプ昇圧回路100により電源電圧Vccを昇圧し、チャージポンプ昇圧回路100からの出力電圧Vhにより、直列制御型安定化回路200から所望の出力電圧Voutを出力する。直列制御型安定化回路200はバイポーラ・トランジスタQ51を制御素子とする直列制御方式の回路である。この電力制御用バイポーラ・トランジスタQ51はコレクタ・エミッタ間に0.3V程度のバイアス電圧が印加されていれば可変インピーダンス素子として動作可能である。本質的にはトランジスタQ51は電流制御素子であることから、Q51のベースにはpnpトランジスタQ50から制御電流を注入することとし、Q50のコレクタ出力電流をチャージポンプ昇圧回路により得られた高圧Vhを使って制御する。この構成回路では電源Vhに必要な仕様としては、出力電圧Voutに対してダイオード一個分以上高い出力電圧と、最大出力電流としては、トランジスタQ51の電流増幅率で割った電流値とpnpトランジスタQ50を安定に動作させるためのバイアス電流を合計した電流出力があれば良い。例えば、3.0Vの電源から、出力電圧Vout=2.7Vと出力電流10mAとを得たい場合を想定し、電流増幅率が100の値を持つトランジスタQ51を使った時には、130μA程度の出力電流と3.8V以上の内部電圧があれば良い。内部電圧発生回路に第二の実施例のチャージポンプ昇圧回路を用いることにより、必要な内部電圧を得ることができる。以上のチャージポンプ昇圧回路100と直列制御型安定化回路200からなる安定化電圧発生回路は、低雑音と低消費電力であり、電源回路に必要な面積が小さくICのワンチップ化が可能であることを特徴とする。
【0025】
次に、第七の実施例では、第六の実施例を具体化したものとして、第二の実施例で説明したチャージポンプ昇圧回路と、誤差増幅器として差動増幅器二段とを使った安定化電圧発生回路を説明する。この安定化電圧発生回路の詳細を図7に示す。
まず、直列制御型安定化回路200の構造の構造の詳細について説明する。トランジスタQ51のコレクタは電源入力端子1に接続している。トランジスタQ51のベースはpnpトランジスタQ50のコレクタに接続している。pnpトランジスタQ50のエミッタはチャージポンプ昇圧回路の出力端子2に接続しており、ベースは抵抗R50を介して出力端子2に接続している。トランジスタQ51のエミッタは分割抵抗R51及び分割抵抗R52を介して接地しており、更にコンデンサC50を介して出力Voutの出力端子3に接続している。また、誤差増幅器4のトランジスタQ10のベースは分割抵抗R51及び分割抵抗R52の接続点に接続しており、誤差増幅器4のトランジスタQ15のベースは基準電圧入力端子5に接続している。トランジスタQ10及びトランジスタQ15のエミッタは共通接続して、定電流発生回路を構成するトランジスタQ13のコレクタに接続している。トランジスタQ10及びトランジスタQ15のそれぞれのコレクタは更に、誤差増幅回路を構成するトランジスタQ11及びトランジスタQ12のベースに接続している。トランジスタQ11及びトランジスタQ12のエミッタは共通接続して、定電流発生回路を構成するトランジスタQ14のコレクタに接続している。誤差増幅器4のトランジスタQ11のコレクタはpnpトランジスタQ50のベースに接続しており、トランジスタQ12のコレクタは抵抗R13及びダイオードD13を介して電源入力端子1に接続している。
【0026】
次に直列制御型安定化回路200の動作について説明する。pnpトランジスタQ50のコレクタ出力電流はチャージポンプ昇圧回路により内部発生した高電圧Vhを使って制御される。このコレクタ出力電流はトランジスタQ51のベース電流となり、トランジスタQ51のコレクタ・エミッタ電流を制御する。トランジスタQ51の電流増幅率が100以上あり、出力Voutの出力電流として10mAから20mAを得たい時には、トランジスタQ51への注入電流は100μAから200μA以下が良い。トランジスタQ50の電流増幅率として40以上が得られる時には、トランジスタQ50のベース吐き出し電流は、最大でも5μA以下であり、抵抗R50のバイアス電流として必要な量は5μAとなる。出力電圧Voutの安定性を考えたとしても、50μA以下が目安となる。トランジスタQ51のエミッタ電圧はコンデンサC50を介して出力端子2から出力電圧Voutとして出力される。出力電圧Voutが高い場合、分割抵抗R51及び分割抵抗R52により分割されたコレクタ・エミッタ電圧は、バンドギャップ電圧リファレンスVrefとの差を誤差増幅器により増幅される。増幅された電圧は負荷抵抗R50のバイアス電流とpnpトランジスタQ50のベース電流を制御する。これによりトランジスタQ51のベース電流も制御されてトランジスタQ51のエミッタ電流が制御され、出力電圧Voutは減少する。以上により直列制御型安定化回路は誤差が最小となるような負帰還動作を行って出力を安定化している。なお、誤差増幅器4においては、全動作条件範囲に亙ってトランジスタQ11に流れるコレクタ電流の平均値を算出し、その2倍の定電流を発生するようにバイアス電圧Vbb、トランジスタQ14と抵抗R19から構成される定電流発生回路の回路定数を設定している。また、トランジスタQ11及びトランジスタQ12のベース入力インピーダンスを内部動作点のマージンを考慮して、トランジスタQ10及びトランジスタQ15の動作バイアス電流と負荷抵抗R16及び負荷抵抗R17の値を決定している。
【0027】
前述したように、この直列制御型安定化回路の構成では、チャージポンプ昇圧回路からの高電圧Vhに必要な仕様としては、出力電圧Voutに対してダイオード一個分以上高い出力電圧と、最大出力電流としては、トランジスタQ51の電流増幅率で割った電流値とpnpトランジスタQ50を安定に動作させるためのバイアス電流を合計した電流出力があれば良い。そこで、第七の実施例においては第二の実施例に示したチャージポンプ昇圧回路を内部電圧発生回路として用いている。第二の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路の構造及び動作は前記しているため説明を省略する。第二の実施例のチャージポンプ昇圧回路を用いることにより、必要な内部発生出力電圧Vh及び出力電流を得ることが可能となる。
以上の安定化電圧発生回路において、直列制御型安定化回路200が定常値に達した時には、出力電圧VoutはVref×(1+R51/R52)となるが、電源投入後チャージポンプ昇圧回路の蓄積容量C8の電圧Vhが約4Vに昇圧されるまでの間は、チャージポンプ昇圧回路は異常動作モードにトラップされ、蓄積容量C8の電圧Vhが規定電圧に達しても出力電圧Voutが立上がらないことが起り得る。ダイオードD13と抵抗R13は、電源投入直後の電圧Vhが低い時でもVoutが0Vより高く持ち上げられ、正常モードの回路動作点に引き込むスターター回路として働く。これにより、出力電圧Voutが2.7V、出力電流が10mA以下の時には、電源電圧Vccが3V以上、チャージポンプ昇圧回路の出力Vhが3.8V以上で安定に動作する。また、出力Vhが3.9V以上あれば、回路変更なしでも20mAまで出力Vhを増やすことが可能である。以上の実施例として記載したプロセス的に厳しい設計の場合でも、上記の通りチャージポンプ昇圧回路では常に4.05V以上が得られていて0.15V以上のマージンがあり、一般的に本発明を適用可能であることは明らかである。
【0028】
以上のように小容量のチャージポンプ昇圧回路と前記直列制御型安定化回路200を組み合わせて安定化電圧発生回路を構成することにより、低雑音で低消費電力の安定化電源を達成できる。副次的には、回路構成素子サイズが小さくて済むので電圧発生回路に必要な面積は小さく、ICのワンチップ化に最適である。第七の実施例における安定化電圧発生回路では、電源電圧Vccに近い電圧を発生する安定化電圧発生回路200と第二の実施例に示したチャージポンプ昇圧回路の構成を用いたが、第一の実施例あるいは第三の実施例乃至第五の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を第六の実施例のチャージポンプ昇圧回路に用いても、基本動作と本発明の趣旨を逸脱するものではなく、同様の効果が得られる。ただし、チャージポンプ昇圧回路からの出力Vhの出力特性に応じて、安定性とリップル値が改善されるので、それに応じて安定化された出力電圧Voutの特性も変化する。出力電圧Voutに現れるチャージポンプ昇圧回路の自励発振周波数に相当する数十MHz乃至数百MHz帯域のリップルは、出力Vhから持ち込まれる量であるため、第三の実施例乃至第五の実施例の回路に置きかえれば、最大半分以下のリップル特性まで改善される。出力電圧Voutの安定性に付いては、第一の実施例のチャージポンプ昇圧回路を用いた場合には10mV程度の変動劣化が生じたが、第三の実施例乃至第五の実施例のチャージポンプ昇圧回路を用いた場合には直列制御型安定化回路200の帰還増幅率が大きいために数mVの安定化改善が得られる。また、帰還増幅率が下がったり、バンドギャップ基準電圧Vrefの安定性が元々1mV以下の時には、出力安定性の観点からも、第三の実施例乃至第五の実施例に用いた電流負荷回路600を付加したチャージポンプ昇圧回路を選択すべきである。また、高周波トランジスタ耐圧に関しても、第三の実施例乃至第五の実施のチャージポンプ昇圧回路を選択したほうがよい。
【0029】
【発明の効果】
本願発明のチャージポンプ昇圧回路は、電源電圧と温度変化に対して安定な周波数で自励発振し、電流飽和スイッチ特性を有し、低温で電源電圧が低く、且つ電流負荷があっても高い電圧を発生することを可能とする。本願発明の安定化電圧発生回路は、安定度が高く低雑音の出力電圧を得ることを可能とする。また、以上の構造により、電圧発生を行うための外付け部品を不要とし、ICチップ内へ安定化電圧発生回路を組み込んでワンチップ化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を示す図、
【図2】本発明の第二の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を示す図、
【図3】本発明の第三の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を示す図、
【図4】本発明の第四の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を示す図、
【図5】本発明の第五の実施例におけるチャージポンプ昇圧回路を示す図、
【図6】本発明の第六の実施例における安定化電圧発生回路の構成を示す図、
【図7】本発明の第七の実施例における安定化電源発生回路を示す図、
【図8】従来のCMOSを用いた負電源用昇圧回路を示す図。
【符号の説明】
1…電源入力端子
2…安定化電圧出力端子
3…チャージポンプ出力端子
100…チャージポンプ昇圧回路
200…直列制御型安定化回路
400…非安定マルチバイブレータ回路
500…電流ミラー回路
C1、C3、C4、C5…容量
C2、C6…キック容量
C7…蓄積容量
C8…RCフィルタ容量
R1、R2、R3、R5、R6、R9、R10…抵抗
R4、R7…負荷抵抗
R8…電流帰還抵抗
Q2、Q3、Q4、Q5、Q6…バイポーラ・トランジスタ
Q1、Q7…同期整流トランジスタ
D11、D12…ダイオード

Claims (8)

  1. 同一特性の第一のトランジスタ及び第二のトランジスタを用いて相補的に発振を行う自励発振手段と、
    前記自励発振手段の出力電圧を倍電圧整流する手段と、
    前記自励発振手段の出力パルスを制御する手段と、
    を具備し、
    前記倍電圧整流する手段は、前記第一のトランジスタのコレクタに接続した第一の容量と、
    前記第一の容量の他端に接続したエミッタ及び、電源に接続したコレクタ及び、前記第二のトランジスタのコレクタに第二の容量を介して接続したベースとを有する第三のトランジスタと、
    前記第一の容量の他端に接続した第一のダイオードと、
    前記第一のダイオードに接続した蓄積容量と、
    前記蓄積容量に接続したRCフィルタ容量と、
    を有し、
    前記第一のトランジスタのコレクタ電圧がロー時に、前記第一の容量に前記第三のトランジスタを介して電源より電流が注入され、前記第一のトランジスタのコレクタ電圧がハイ時に、前記蓄積容量に前記第一の容量から前記第一のダイオードを介して電流が蓄積容量に注入されることを特徴とし、
    また、前記倍電圧整流する手段は、前記第二のトランジスタのコレクタに接続した第三の容量と、
    前記第三の容量の他端に接続したエミッタ及び、電源に接続したコレクタ及び、前記第一のトランジスタのコレクタに第四の容量を介して接続したベースとを有する第四のトランジスタと、
    前記第三の容量の他端に接続し、且つ前記蓄積容量に接続した第二のダイオードと、
    を有し、
    前記第二のトランジスタのコレクタ電圧がロー時に、前記第三の容量に前記第四のトランジスタを介して電源より電流が注入され、前記第二のトランジスタのコレクタ電圧がハイ時に、前記蓄積容量に前記第三の容量から第二のダイオードを介して電流が蓄積容量に注入されることを特徴とするチャージポンプ昇圧回路。
  2. 前記自励発振手段は、前記第一のトランジスタ及び前記第二のトランジスタを含む非安定マルチバイブレータ回路を有することを特徴とする請求項1に記載のチャージポンプ昇圧回路。
  3. 前記自励発振手段の出力パルスを制御する手段は、
    前記第一のトランジスタ及び第二のトランジスタのそれぞれのベースにそれぞれのコレクタを接続した第五のトランジスタ及び第六のトランジスタと、
    電源と接地間に直列接続した第一の分割抵抗及び第二の分割抵抗と、
    前記第一の分割抵抗と前記第二の分割抵抗との接続点にコレクタを接続した第七のトランジスタと、
    を有し、
    前記第五のトランジスタのベース及び、前記第六のトランジスタのベース及び、前記第七のトランジスタのベースは前記第一の分割抵抗と第二の分割抵抗との接続点に共通に接続し、それぞれのエミッタはすべて接地されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のチャージポンプ昇圧回路。
  4. 前記第三のトランジスタのベースと接地との間及び、前記第四のトランジスタのベースと接地との間に、直列接続した少なくとも二つ以上からなるダイオードを具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチャージポンプ昇圧回路。
  5. 前記RCフィルタ容量に接続した出力端子に、入力電圧変化、または、出力電圧変化に比例した電流負荷を与える手段を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のチャージポンプ昇圧回路。
  6. 前記電流負荷を与える手段は、
    エミッタが共通接続された第八のトランジスタ及び第九のトランジスタを有する差動増幅回路と、
    共通接続されたエミッタに接続した定電流発生回路と、
    電源と接地間に直列接続した第三の分割抵抗及び第四の分割抵抗と、
    を有し、
    前記第三の分割抵抗と前記第四の分割抵抗との接続点に前記RCフィルタ容量が接続され、前記第八のトランジスタはベースが前記第三の分割抵抗と前記第四の分割抵抗との接続点、コレクタが前記RCフィルタ容量の出力端子に接続され、前記第九のトランジスタはコレクタが電源に接続され、前記RCフィルタ容量の入力端子に与えられる電流負荷が入力電圧変化及び出力電圧変化に依存することを特徴とする請求項5に記載のチャージポンプ昇圧回路。
  7. 前記電流負荷を与える手段は、
    エミッタが共通接続された第八のトランジスタ及び第九のトランジスタを有する差動増幅回路と、
    共通接続されたエミッタに接続した定電流発生回路と、
    前記RCフィルタ容量と接地間に直列接続した第三の分割抵抗及び第四の分割抵抗と、
    を有し、
    前記第八のトランジスタはベースが前記第三の分割抵抗と前記第四の分割抵抗との接続点、コレクタが前記RCフィルタ容量の出力端子に接続され、前記第九のトランジスタはコレクタが電源に接続され、前記RCフィルタ容量の入力端子に与えられる電流負荷が出力電圧変化に依存することを特徴とする請求項5に記載のチャージポンプ昇圧回路。
  8. 第十のトランジスタと、
    前記第十のトランジスタのベース電流を制御する第十一のトランジスタと、
    前記第十一のトランジスタのエミッタ・ベース間に接続した負荷抵抗と、
    出力電圧を分割する第五の分割抵抗と、
    基準電圧リファレンスと、
    誤差増幅器と、
    を有する直列制御型安定化回路と、
    前記請求項1乃至前記請求項7のいずれかに記載のチャージポンプ昇圧回路と、
    を具備し、
    分割された出力電圧と前記基準電圧リファレンスとの誤差は、増幅出力されて前記負荷抵抗のバイアス電流と前記第十一のトランジスタのベース電流を制御し、その誤差が最小となるように負帰還動作することを特徴とする安定化電圧発生回路。
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