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JP4029086B2 - 送信装置および携帯通信端末装置 - Google Patents

送信装置および携帯通信端末装置 Download PDF

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Description

本発明は、携帯通信端末装置および送信装置に関し、特に、送信出力レベルの調整を要する通信方式を採用した携帯通信端末装置および送信装置に関する。
WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等のディジタル方式の移動体通信では、携帯電話端末装置と基地局との距離などに関わらず、基地局が受信する信号強度が一定になるよう、携帯電話端末装置の送信出力レベルを調整する必要がある。
図12は、半径数十km程度(例えば30km程度)のセル範囲210を持った基地局200と、携帯電話端末装置100を示した図である。セル範囲210内のいずれの場所も同じ通信環境である場合に、基地局200が受信する信号強度を一定にするためには、携帯電話端末装置100の送信出力レベルは、基地局200から遠ざかる程、大きくする必要がある。
このような送信出力制御を行うためには、携帯電話端末装置100は電力増幅器や減衰器などの利得調整器を備えている必要がある。また、WCDMA等の通信方式では、ダイナミックレンジが広いので、携帯電話端末装置100は複数の利得調整器を備えている必要がある。
図13は、特許文献1に記載されている、従来の携帯電話端末装置100の構成の一例を示したブロック図である。この携帯電話端末装置100は、電力増幅器102と電力増幅器103とを備えた増幅部113、デュプレクサ104、アンテナ105、ローノイズアンプ112、制御ロジック部111およびスイッチ106〜110を備えている。送信時には、入力部101に入力された音声信号が、増幅部113で増幅されて、デュプレクサ104を介してアンテナ105から基地局200へと送出される。
電力増幅器102および103は、いずれも利得の大きさが固定された状態で使用される。そして、増幅部113の利得の大きさは、いずれの電力増幅器102および103を使用するかによって決められ、いずれの電力増幅器102および103を使用するかは、スイッチ106〜110の接続切り替えによって調整される。増幅部113の動作状態は、いずれの電力増幅器102および103も使用されない場合と、電力増幅器102のみが使用される場合と、電力増幅器102および電力増幅器103が使用される場合とに切り替え可能である。
なお、図13に示す携帯電話端末装置100以外にも、利得の異なる電力増幅器を並列に接続して、送信出力レベルに応じて使用する電力増幅器を切り替える構成を有した携帯電話端末装置もある。
また、通信規格を満たすように80dBという広い範囲において送信出力レベルを制御するためには、図13に示す入力部101よりも前段に、例えば特許文献2に記載されているような減衰器や可変利得増幅器が設けられる。
そして、使用する電力増幅器102および103の切り替えによって大きく非連続的に変化する利得と、例えば40dBの利得幅内で任意の大きさに調整可能な減衰器等の利得とを組み合わせることによって、80dBという広い範囲内で任意の利得を得ることが可能になる。なお、以下では、使用する電力増幅器102および103を切り替えることを動作切り替え(消費電流切り替え)という。
図13に示す制御ロジック部111などの制御部は、受信信号強度を基に送信出力レベルの目標値を決定し、目標値と実際の送信出力レベルとを比較し、比較結果に基づいて調整すべき利得を判断して増幅部や減衰器の利得制御を行う。このようなフィードバック制御により、通信状況に応じて送信出力レベルが調整される。
特開2000−165311号公報 米国特許第4,890,077号明細書
ところで、送信出力レベルを連続的に変化させるためには、回路全体の利得を連続的に変化させる必要がある。したがって、動作切り替えの際には、切り替え直前と直後とで回路全体の利得が変化しないように、増幅部113だけでなく、減衰器等の利得調整も行わなければならない。
切り替え直前と直後とで回路全体の利得が変化しないようにするためには、図13に示す増幅部113に含まれる複数のスイッチ108〜110が同じタイミングで制御されなければならない。そしてさらに、スイッチ108〜110の制御と同じタイミングで、動作切り替えによって増幅部113において大きく変化する利得を相殺するように、減衰器等の減衰量が調整されなければならない。
しかしながら、フィードバック制御の時間遅れなどにより各電力増幅器や減衰器の制御タイミングにずれが生じることもあり、特に増幅部113における動作切り替え時には、図14に示すような送信出力レベルの乱れが発生していた。より具体的には、動作切り替え時に、例えば、ある電力増幅器は動作切り替え後の状態にあるが、別の電力増幅器や減衰器は動作切り替え前の状態にあるという瞬間が発生し、この瞬間に、全体としての利得が所定値から外れてしまって、送信出力レベルが乱れることになっていた。なお、図14では、基地局との距離がD3のとき(送信出力レベルを12dBmにするとき)に動作切り替えが行われるとしている。
また、従来の携帯電話端末装置では、利得調整のために調整しなければならない電圧の種類が多く、電源電圧の急激な変動や、設定電圧のばらつきが生じたときに、各利得調整器の調整が煩雑であった。特に動作切り替え時には、減衰器の減衰量などを大きく変化させる必要があり、電源電圧の急激な変動等が生じると、すぐに所望の利得が得られるよう補正することができず、その間に出力が乱れてしまうという問題があった。
送信出力レベルが乱れると、基地局200における受信信号強度が規定値から外れ、隣接チャンネルとのレベル差が生じて音声が乱れるなど、音声品質の劣化を招くことになる。実際の通信時には、位置変化だけでなく、建物の陰に入り込むなどして通信状況が刻々と変化するために、増幅部113の動作切り替えは頻繁に行われる。よって、音声品質を向上させるためには、動作切り替え時に発生する送信出力レベルの乱れを抑制する必要がある。
したがって、本発明の目的は、増幅部113における動作切り替え時に発生し易い出力の乱れを緩和し、また、電源電圧が急に変動した場合にもすみやかに所望の送信出力レベルが得られる携帯電話端末装置を提供することにある。また、これに加えて、所望の送信出力レベルを得るための制御の簡略化や、携帯電話端末装置の小型化を実現することも目的としている。
本発明に係る送信装置は、複数の利得調整部における利得の組み合わせを変化させることによって送信出力レベルの大きさを連続的に調整する送信装置であって、第1の制御電圧の供給を受け、非連続的に変化する第1の制御電圧に応じて利得が非連続的に変化する第1の利得調整部と、第1の利得調整部と直列に接続され、第1の制御電圧と第2の制御電圧の供給を受け、連続的に変化する第2の制御電圧に応じて利得が連続的に変化する第2の利得調整部とを備え、第1の制御電圧の非連続的な変化による第1および第2の利得調整部における利得変化量の和が、第2の制御電圧が所定の大きさで一定に保たれているときにほぼゼロになることを特徴とする。
第1の利得調整部は、いずれも1以上の増幅器を有する複数の増幅部を含み、複数の増幅部のそれぞれは、第1の制御電圧が増幅部毎に異なる所定の大きさであるときに増幅を行い、所定の大きさ以外の大きさであるときに増幅を行わない構成になっていてもよい。
第1の制御電圧は、第1の大きさと第2の大きさとの間で切り替えられ、第1の利得調整部は、第1の制御電圧の供給を受け、第1の制御電圧が第1の大きさであるときに増幅を行い、第2の大きさであるときに増幅を行わない第1の増幅部と、第1の制御電圧と一定の大きさに保たれた第3の制御電圧の供給を受け、第1の制御電圧が第2の大きさであるときに増幅を行い、第1の大きさであるときに増幅を行わない第2の増幅部とを含み、第1の増幅部と第2の増幅部はいずれも1以上の増幅器を含む構成になっていてもよい。
第1および第2の増幅部に含まれる増幅器は、いずれもバイポーラトランジスタを含み、第1の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧は、第1の制御電圧によって決まり、第2の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧は、第1の制御電圧および第3の制御電圧によって決まるようになっていてもよい。
第1の制御電圧を第1の大きさから第2の大きさへと切り替えることよって、第1の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧が、動作閾値以上から動作閾値未満へと切り替えられ、第2の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧が、動作閾値未満から動作閾値以上へと切り替えられるようになっていてもよい。
第1および第2の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタは、同一半導体基板上に同一製造工程で形成されたものであってもよい。
本発明に係る送信装置は、第2の増幅部に供給された第1の制御電圧を、その大きさに応じて変化させて第2の増幅部が含む増幅器に供給する電圧調整回路を含んでいてもよい。また、電圧調整回路は、第1の制御電圧が所定の大きさであるときに動作し、所定の大きさ以外の大きさであるときには動作しないバイポーラトランジスタを含んでいてもよい。
第2の利得調整部は、第1および第2の制御電圧に応じて抵抗値が変化する可変抵抗部を含んでいてもよい。また、可変抵抗部は、1以上の電界効果トランジスタを有し、第1および第2の制御電圧によって電界効果トランジスタのゲート・ソース間の電位差が決まるようになっていてもよい。
可変抵抗部は、第1の制御電圧を分圧した電圧を電界効果トランジスタに供給する分圧部を含んでいてもよい。
また、第1の制御電圧の第2の大きさは、ゼロであってもよい。
本発明に係る通信端末装置は、複数の利得調整部における利得の組み合わせを変化させることによって送信出力レベルの大きさを連続的に調整する送信部を備えた携帯通信端末装置であって、第1の制御電圧の供給を受け、非連続的に変化する第1の制御電圧に応じて利得が非連続的に変化する第1の利得調整部と、第1の利得調整部と直列に接続され、第1の制御電圧と第2の制御電圧の供給を受け、連続的に変化する第2の制御電圧に応じて利得が連続的に変化する第2の利得調整部とを備え、第1の制御電圧の非連続的な変化による第1および第2の利得調整部における利得変化量の和が、第2の制御電圧が所定の大きさで一定に保たれているときにほぼゼロになる送信部を備える。
本発明に係る送信装置では、第1の制御電圧の大きさが切り替えられることのみによって第1の利得調整部において動作切り替えが行われ、また、このときに、他の制御電圧を調整しなくとも、送信装置全体の利得が変化しない。よって本発明に係る送信装置によれば動作切り替え時に送信出力レベルの乱れが生じない。
第1の利得調整部の各増幅部に含まれるバイポーラトランジスタが、同一半導体基板上に同一製造工程で形成されていれば、バイポーラトランジスタの特性が揃うため各バイポーラトランジスタの制御が容易になる。
また、本発明に係る通信端末装置では、第1の制御電圧の大きさが切り替えられることのみによって第1の利得調整部において動作切り替えが行われ、また、このときに、他の制御電圧を調整しなくとも、送信部全体の利得が変化しない。よって、本発明に係る通信端末装置によれば、動作切り替え時に送信出力レベルの乱れが生じないために高品質な通話が可能になる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話端末装置1の構成を示すブロック図である。この携帯電話端末装置1は、送信出力レベルを、−53dBm〜+27dBmの80dBの範囲で制御する必要があるWCDMA等の移動体通信方式で用いられる。
携帯電話端末装置1は、送受信信号を生成する無線部3と、ベースバンド部2とを備えている。無線部3は、受信部5、送信部6、および、アンテナ共用器であるデュプレクサ7を備えている。ベースバンド部2は、マイコン・ロジック部11や制御電圧調整部12を有する制御部4を備え、受信部5および送信部6の制御や、音声処理等を行う。制御電圧調整部12は、マイコン・ロジック部11から出力された指示信号に基づいて、3.0Vのリチウム電池等の電源(図示せず)から供給される電圧から、無線部3に含まれる各部を制御するための制御電圧(制御電圧Vc(IF)、制御電圧Vc(RF)、基準電圧Vref(H)および基準電圧Vref(L))を生成する。
送信部6は、基地局に送信するための信号を生成する中間周波部13と、中間周波部13で生成された信号を所望の大きさに増幅する高周波部14とを備えている。中間周波部13は、ミキサ15、可変利得増幅器16およびフィルタ20を備えている。制御部4から出力された音声信号は、ミキサ15において周波数変換され、可変利得増幅器16で増幅される。可変利得増幅器16の利得は、利得制御電圧Vc(IF)の大きさを調整することによって調整可能になっている。フィルタ20は、可変利得増幅器16の出力のうち、所定周波数の信号のみを通過させる。
フィルタ20の出力信号が入力される高周波部14は、減衰器30と切り替え増幅部19とを備えている。切り替え増幅部19は、並列に設けられた高出力レベル用増幅部17と低出力レベル用増幅部18とを備えている。高出力レベル用増幅部17は、電力増幅器(前置増幅器)40と電力増幅器50とを備えており、低出力レベル用増幅部18は、電圧調整回路70と電力増幅器60とを備えている。
高出力レベル用増幅部17と低出力レベル用増幅部18は、それぞれの利得が30dBと15dBというように固定された状態で使用される。そして、例えば、送信出力レベルを12dBm以上にするときには高出力レベル用増幅部17が用いられ、送信出力レベルを12dBm未満にするときには低出力レベル用増幅部18が用いられる。いずれの増幅部17または18を用いるかは、電圧供給ライン10から供給される基準電圧Vref(H)の大きさが、Vref(H1)=2.5VとVref(H2)=2.7Vとの間で切り替えられることによって決められる。また、減衰器30の減衰量は、電圧供給ライン10から供給される基準電圧Vref(H)が印加されている状態で、利得制御電圧Vc(RF)の大きさを変化させることによって調整される。
フィルタ20の出力信号は、減衰器30で所望の大きさまで減衰されて、その後、高出力レベル用増幅部17または低出力レベル用増幅部18で増幅されて、デュプレクサ7を介してアンテナ8から基地局へと送出される。
制御部4のマイコン・ロジック部11は、受信部5が受信した信号を基に送信出力レベルの目標値を設定し、設定した目標値と実際の送信出力レベルとを比較して、送信出力レベルが目標値に近づくように、基準電圧Vref(H)、利得制御電圧Vc(RF)、および、利得制御電圧Vc(IF)をフィードバック制御する。なお、基準電圧Vref(L)は、送信時において常時一定の大きさに保たれる。
送信部6における利得は、高出力レベル用増幅部17と低出力レベル用増幅部18との動作切り替え(消費電流切り替え)により大きく非連続に変化する利得と、減衰器30および可変利得増幅器16における細かく連続的に変化する利得との組み合わせによって、80dBの範囲で所望値が得られるようになっている。
なお、携帯電話端末装置1は、図12に示す基地局200のセル範囲210内、すなわち基地局200と携帯電話端末装置1との距離がD1(=0)からD4の範囲内で動作するものとする。そして、基地局200と携帯電話端末装置1との距離のみに依存して、携帯電話端末装置1の送信出力レベルを変化させる必要があるとする。図2(a)〜(c)は、基地局との距離と、切り替え増幅部19、減衰器30および可変利得増幅器16における利得との関係を示した図である。
なお、要求される送信出力レベルは、基地局200との距離がD1のときには−53dBm、距離がD2のときには−28dBm、距離がD3のときには+12dBm、そして、距離がD4のときには、+27dBmとしている。そして、送信出力レベルが+12dBmになったときに、切り替え増幅部19における動作切り替えを行うとしている。
図2(a)および(b)に示すように、動作切り替えの直前と直後とで送信部6全体の利得を変化させないためには、増幅部17および18の動作切り替えと、減衰器30の減衰量調整とを同じタイミングで行う必要がある。したがって、動作切り替え時における、図2(a)に示す切り替え増幅部19の利得変化量と、図2(b)に示す減衰器30の利得変化量とは、相補的な関係、つまり和がゼロになるようになっていなければならない。
これらの要件を満たすために、本実施形態に係る携帯電話端末装置1は、従来の携帯電話端末装置においてそれぞれ個別の制御電圧によって制御されていた、増幅部17および18、および、減衰器30を、一本の電圧供給ライン10から供給される基準電圧Vref(H)のみによって制御している。
そして、図2(a)〜(c)に示すように、切り替え増幅部19、減衰器30および可変利得増幅器16を制御するために、各制御電圧(基準電圧Vref(H)、基準電圧Vref(L)、利得制御電圧Vc(RF)および基準電圧Vc(IF))は、図3(a)〜(d)のように調整される。
具体的には、基準電圧Vref(H)は、図3(a)に示すように、基地局との距離がD1からD3の間(送信出力レベルが−53dBmから+12dBmの間)には、2.5Vの大きさで供給される。そして、基準電圧Vref(H)は、動作切り替えが行われるときに2.7Vの大きさに切り替えられ、基地局との距離がD3からD4の間(送信出力レベルが+12dBmから+27dBmの間)では、2.7Vの大きさで供給される。このように、基準電圧Vref(H)は、動作切り替え時にその大きさが非連続的に変化させられる。動作切り替えによる切り替え増幅部19の利得変化量は15dBである。なお、切り替え増幅部19における動作切り替えを実現するために、基準電圧Vref(L)は、図3(b)に示すように常時2.7Vの一定の大きさで供給される。
また、利得制御電圧Vc(RF)は、図3(c)に示すように、基地局との距離がD1からD2の間(送信出力レベルが−53dBmから−28dBmの間)では、減衰器30の動作閾値未満である1.3V以下(図3(c)では1.3Vとしている)の大きさで供給され、基地局との距離がD2からD4の間で増加するにしたがって、1.3Vから1.8Vに直線的に増加させられる。ここで特筆すべきは、動作切り替え時において利得制御電圧Vc(RF)の大きさを特に調整しないということである。
また、利得制御電圧Vc(IF)は、図3(d)に示すように、基地局との距離がD1からD2の間(送信出力レベルが−53dBmから−28dBmの間)では、距離が増すにしたがって、V1からV2に直線的に増加させられる。そして、基地局との距離がD2とD4の間では、V2の大きさで一定に保たれる。このように、利得制御電圧Vc(IF)の大きさも、動作切り替え時には、特別に変化させることはない。
なお、キャリア信号レベルが低い中間周波部13で利得を下げると、C/N比が小さくなってしまうので、可変利得増幅器16の利得調整は、ごく小さな送信出力レベルが必要な範囲でのみ調整するようにしている。
本実施形態に係る携帯電話端末装置1は、基準電圧Vref(H)によって複数の利得調整器を一括して制御する構成を有することにより、5台の利得調整器(可変利得増幅器16、減衰器30、電力増幅器40、50および60)の利得調整を4種類の制御電圧の調整で行っている。また、そのうちの1種類(基準電圧Vref(L))は大きさの調整を要さないために、実質的には3種類の制御電圧を調整すれば良いようにしている。
そして、図3(a)〜(d)に示すように、携帯電話端末装置1では、基準電圧Vref(H)の大きさを変化させるだけで、切り替え増幅部19の動作切り替えと、動作切り替えに伴う減衰器30の減衰量調整が行われるようにしている。このように、一つの電圧によって複数の利得調整器を一括して制御すれば、各利得調整器の制御タイミングにずれが生じることがない。
したがって、切り替え増幅部19が図2(a)に示す動作切り替え前の利得状態(A点)にあるときには、減衰器30も図2(b)に示す動作切り替え前の利得状態(A点)にあり、また、切り替え増幅部19が図2(a)に示す動作切り替え後の利得状態(B点)にあるときには、減衰器30も図2(b)に示す動作切り替え後の利得状態(B点)にあることになる。よって、動作切り替え時に送信部6全体における利得が所望の値から外れることがない。
一方、従来のように、5台の利得調整器のそれぞれを、個別に供給された制御電圧を用いて個別に制御する場合には、5種類の制御電圧が必要である。また、例え、同じ高出力レベル用増幅部17に含まれる電力増幅器50および60を同じ制御電圧で制御していたとしても、図4(a)〜(d)に示すように、4種類の制御電圧を個別に調整する必要がある。
図4(a)〜(d)は、図1に示す高出力レベル用増幅部17および低出力レベル用増幅部18、減衰器30および可変利得増幅器16のそれぞれを個別の利得制御電圧Vctl(a)、利得制御電圧Vctl(b)、利得制御電圧Vctl(c)および利得制御電圧Vctl(d)を用いて個別に制御した場合の、基地局200との距離と各利得制御電圧との関係を示した予想図である。
図4(c)に示すように、各利得調整部を個別に制御した場合、動作切り替え時に、利得制御電圧Vctrl(c)を大きく変化させなければならない。このような電圧調整を行った場合、フィードバック制御の時間遅れなどによって各利得制御電圧の調整タイミングのずれが発生した場合に、送信部6全体の利得が理想値から大きく外れることになる。
しかしながら、本実施形態に係る携帯電話端末装置1は、電力増幅器40の利得調整と、減衰器30の減衰量調整とを一つの基準電圧Vref(H)の調整のみによって行えるようにしているので、各電圧の調整タイミングがばらつくという問題が生じない。したがって、動作切り替えを行うときに、携帯電話端末装置1の送信出力レベルに乱れが生じることがない。
以下では、上述のように基準電圧Vref(H)の調整のみによって切り替え増幅部19における動作切り替えと、減衰器30の減衰量調整とを行うことができる、切り替え増幅部19および減衰器30の具体的な回路構成の一例を説明する。
図5は、切り替え増幅部19の具体的な回路構成の一例を示している。高出力レベル用増幅部17に含まれる電力増幅器(前置増幅器)40および電力増幅器50、および、低出力レベル用増幅部18に含まれる電力増幅器60は、一般的な構成を有する電力増幅器であって、それぞれ入力整合回路41、51および61と、ベースバイアス回路42、52および62と、エミッタ電極が接地されたバイポーラトランジスタ43、53および63とを備えている。
入力整合回路41、51および61は、それぞれバイポーラトランジスタ43、53および63のベース電極に接続されており、出力整合回路54、64は、バイポーラトランジスタ53および63のコレクタ電極に接続されている。ベースバイアス回路42、52および62は、それぞれバイポーラトランジスタ43、53および63のベース電極に電圧を供給する回路である。バイポーラトランジスタ43、53および63のコレクタ電極には、それぞれコレクタ電圧Vcc1、Vcc2およびVcc3が供給される。
電圧調整回路70は、一端が電圧供給点44に接続されており、他端であるバイポーラトランジスタ74のコレクタ電極が、バイポーラトランジスタ63のベース電極と入力整合回路61との間に接続されている。
図5に示す電圧調整回路70の抵抗71、72および73の抵抗値の上限値と下限値は、高周波(ノイズ)が侵入したときに、電力増幅器60の利得が変化したり、動作切り替えの誤作動が生じたりすることを防ぐように設定される。例えば、アイソレーションが10dB未満であると高周波信号が侵入するので、抵抗71、72および73の下限値は100Ωとされる。また、抵抗71、72および73における電圧降下が約0.1Vを超えると、利得制御特性に無視できない影響を及ぼすおそれがあるので、これを考慮して上限値を決めることができる。具体的には、ベース・リーク電流が1μA流れるとすると、一般的なオームの法則より、抵抗71、72および73の上限値は100kΩとされる。
バイポーラトランジスタ43、53、63および74のON/OFF制御は、ベース電極とエミッタ電極との電位差(ベース・エミッタ間電圧Vbe)を調整することによって行われる。ここで、バイポーラトランジスタ43、53、63および74のエミッタ電極は接地されているため、実質的にはベース電極に供給される電圧の調整により、バイポーラトランジスタ43および53のON/OFF制御が行われる。
図5に示すバイポーラトランジスタ43、53、63および74は、すべて同じ半導体基板上に同一製造工程で作成されたものであって、電流遮断電圧Viはいずれも1.3Vである。バイポーラトランジスタ43、53、63および74は、ベース・エミッタ間電圧Vbeが電流遮断電圧Viより大きくなったとき(Vbe>Vi)にONになり、電流遮断電圧Vi以下のとき(Vbe≦Vi)にOFFになる。
このように、バイポーラトランジスタ43、53および63は同じ特性を有するトランジスタであるが、電圧調整回路70を設け、また、バイポーラトランジスタ63に基準電圧Vref(L)を供給することによって、バイポーラトランジスタ43および53がON(OFF)状態のときには、バイポーラトランジスタ63がOFF(ON)状態になるように回路設計がなされている。
より具体的には、電圧供給点44に2.5Vの基準電圧が供給されたときには、バイポーラトランジスタ43および53におけるベース・エミッタ間電圧が1.3V未満になって、バイポーラトランジスタ43および53がOFF状態になる。
また、同じく、電圧供給点44に2.5Vの基準電圧が供給されたときには、バイポーラトランジスタ74におけるベース・エミッタ間電圧が1.3V未満になって、バイポーラトランジスタ74がOFF状態になる。そして、ベースバイアス回路62から供給されている電圧Vbb3(1.3V以上)と、バイポーラトランジスタ74のコレクタ電圧Vadとによって決まるバイポーラトランジスタ63のベース電圧は、1.3V以上になり、バイポーラトランジスタ63はON状態になり、低出力レベル用増幅部18で増幅が行われる。このときの低出力レベル用増幅部18の利得は、図2(a)に示すように15dBであり、消費電流は50mAである。
一方、電圧供給点44に2.7Vの基準電圧Vref(H)が供給されているときには、バイポーラトランジスタ43および53のベース電圧が1.3V以上になって、バイポーラトランジスタ43および53がON状態になり、高出力レベル用増幅部17で増幅が行われる。このときの高出力レベル用増幅部17の利得は、図2(a)に示すように30dBであり、消費電流は100mAである。
また、同じく、電圧供給点44に2.7Vの基準電圧Vref(H)が供給されているときには、バイポーラトランジスタ74におけるベース・エミッタ間電圧が1.3V以上になって、バイポーラトランジスタ74がON状態になる。そして、ベースバイアス回路62から供給されている電圧Vbb3(1.3V以上)と、バイポーラトランジスタ74のコレクタ電圧Vadとによって決まるバイポーラトランジスタ63のベース電圧は、1.3V未満になり、バイポーラトランジスタ63はOFF状態になる。
図6は、図5に示した切り替え増幅部19と合わせて使用される減衰器30の回路構成の一例を示している。図6に示す減衰器30aは、電界効果トランジスタ32と抵抗31および33とで構成された可変抵抗部38、信号入力端子35、信号出力端子37、利得制御電圧印加端子34、および、基準電圧印加端子36を備えている。中間周波部13から出力された音声信号は、信号入力端子35に入力されて、可変抵抗部38において所定の大きさまで減衰させられて、信号出力端子から出力される。
図6に示す抵抗31および33は、高周波(ノイズ)の侵入によって減衰器30aの利得に変化が生じることを防止するために設けられている。抵抗31は、その一端が利得制御電圧印加端子34に接続されており、他端が、ゲート電極に接続されている。また、抵抗33は、その一端が電界効果トランジスタ32のソース電極と信号出力端子37との間に接続され、他端は基準電圧印加端子36に接続されている。
そして例えば、アイソレーションが20dB未満であると、電界効果トランジスタ32に高周波信号が侵入するので、抵抗31および33の下限値は1kΩとされる。また、抵抗31および33における電圧降下が約0.1Vを超えると、利得制御特性に無視できない影響を及ぼすおそれがあるので、これを考慮して上限値を決めることができる。例えば、ゲート・リーク電流が1μA流れるとした場合、一般的なオームの法則より、抵抗31および33の上限値は100kΩとされる。
減衰器30aにおける減衰量は、可変抵抗部38の抵抗値によって決まる。図6に示す回路構成の場合、可変抵抗部38における抵抗値の大きさは、電界効果トランジスタ32のゲート−ソース間の電位差(ゲート・ソース間電圧Vgs)によって決まる。ゲート・ソース間電圧Vgsは、利得制御電圧印加端子34に供給される利得制御電圧Vc(RF)と、基準電圧印加端子36に供給される基準電圧Vref(H)とによって決まる。よって、減衰量の調整は、利得制御電圧Vc(RF)と基準電圧Vref(H)とを制御することによって行われる。
図7は、図6に示す減衰器30aに供給される利得制御電圧Vc(RF)と、基準電圧Vref(H)と、減衰量との関係を示した図である。基準電圧Vref(H)が2.5Vの場合に、減衰器30aの動作閾値となる利得制御電圧Vc(RF)は1.3Vであり、この場合、太実線で示すように、利得制御電圧Vc(RF)を1.3〜1.8Vの範囲で調整することによって減衰量が変化する。また、基準電圧Vref(H)が2.5Vの場合に、減衰器30aの動作閾値となる利得制御電圧Vc(RF)は1.5Vとなり、この場合、太破線で示すように、利得制御電圧Vc(RF)を1.5V〜2.0Vの範囲で調整することによって減衰量が変化する。
そして、図3(a)および(c)に示したように基準電圧Vref(H)と利得制御電圧Vc(RF)を調整する場合、切り替え増幅部19における動作切り替えは、基準電圧Vref(H)が2.5Vの場合に減衰器30aの減衰量が最小になる、利得制御電圧Vc(RF)が1.8Vのときに行われる。そして、このときには、利得制御電圧Vc(RF)の値を特別に変化させるような制御は行われない。
なお、本実施形態では、送信出力レベルが12dBmのときに動作切り替えを行うとしているが、動作切り替えは、切り替え増幅部19の利得変化を相殺するように減衰器30aの減衰量が変化するような利得制御電圧Vc(RF)の区間内(図7では1.5〜1.8V)で行われるようになっていればよい。
図8は、基地局との距離と、本実施形態に係る携帯電話端末装置1の送信出力レベルを示す図である。従来の携帯電話端末装置では、図14に示したように、動作切り替え時に送信出力レベルが乱れていたが、本実施形態に係る携帯電話端末装置1によれば、動作切り替え時にも送信出力レベルが乱れることがない。これは、図3(a)〜(d)に示したように、基準電圧Vref(H)の大きさを変化させるだけで、使用される増幅部17および18の切り替えと、増幅部17および18の切り替えに伴う減衰器30aの減衰量調整とが行われるようになっているためである。
本実施形態に係る携帯電話端末装置1は、複数の利得調整器が、1本の電圧供給ラインから供給される電圧の切り替えのみによって制御されるようになっているので、複数の利得調整器を同じタイミングで制御することができる。よって、使用される電力増幅器40、50および60の切り替えと、電力増幅器40、50および60の切り替えに伴う減衰器30の減衰量の調整とのタイミングがずれることがなく、動作切り替え時に送信出力レベルが乱れることがない。このように、本実施形態に係る携帯電話端末装置1を用いれば、簡単に高精度な制御を行うことができ、従来よりも高品質な通話が可能になる。
また、本実施形態に係る携帯電話端末装置1は、複数の電圧の個別的な調整によって行われていた従来の携帯電話端末装置と比較して、電源電圧が急激に変動した場合の利得調整が簡単なために、すみやかに所望の利得を得ることができる。また、制御しなければならない電圧の数が減れば、それだけ各制御電圧のばらつきの問題も軽減する。
さらに、高周波部14の電力増幅器40、50および60や減衰器30は一枚の半導体基板上に形成することができるので、個別に作成された電力増幅器や減衰器を組み合わせて使用する場合よりも小型化が容易になる。高周波部14を形成する基板は、ガリウム砒素(GaAs)基板や、シリコン(Si)基板や、シリコン・ゲルマニウム(SiGe)基板等の半導体基板を用いればよく、また、セラミック基板や樹脂基板を用いてもよい。特に、シリコン基板あるいはシリコン・ゲルマニウム基板等の半導体基板を用いる場合には、同じ基板上に制御部4のマイコン・ロジック部11も形成することができる。
高周波部14の複数の電力増幅器40、50および60を同じ半導体基板上に形成すると、電力増幅器40、50および60等が有するバイポーラトランジスタ43、53および63の電流増幅率(hfe)を揃えられるために、ベースバイアス回路42、52および62等における電圧補正がより容易になる。また、同様に、複数の電力増幅器40、50および60と減衰器30とを同じ半導体基板上に形成すると、減衰器30が有する電界効果トランジスタ32の閾値のばらつきと、電力増幅器40、50および60に含まれるバイポーラトランジスタ43、53および63の電流増幅率のばらつきとを考慮した回路設計や電圧補正が容易になる。
なお、実際には、フィルタ20のような、切り替え増幅部19、減衰器30および可変利得増幅器16以外の構成要素による減衰作用を考慮して送信出力レベル調整が行われる。上記実施形態において、携帯電話端末装置1が最大出力(+27dBm)で動作しているときには、各部における信号レベルは、電力増幅器50の出力端で+27dBm、電力増幅器40の出力端で+12dBm、減衰器30の出力端で−3dBm、フィルタ20の出力端で−2dBm、可変利得増幅器16の出力端で+1dBm、ミキサの出力端で−15dBmとなる。携帯電話端末装置1のフィルタ20の出力端は1950MHz帯で動作する。
なお、携帯電話端末装置1は、WCDMA以外にも、CDMA(IS−95)(CDMA:Code Division Multiple Access)、CDMA2000、GSM(Global System for Mobile Communications)、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications)、PCS(Personal communication Services)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)等の各種ディジタル移動体通信方式で用いることもできる。また、携帯電話端末装置1の送信部6は、携帯電話以外の通信端末装置にも採用可能であることは言うまでもない。
なお、各増幅部17および18において用いられる電力増幅器の数はいくつであってもよい。また、上記実施形態では高出力レベル用増幅部17と低出力レベル用増幅部18の2つの増幅部を使用したが、さらに多くの増幅部が設けられても良い。また、増幅部が縦列接続される構成になっていてもよい。
なお、図6に示す減衰器30aの可変抵抗部38は、直列接続された複数の電界効果トランジスタを有していてもよい。また、図6では、可変利得増幅器16の可変抵抗部38に、電界効果トランジスタ32が用いられた例を示したが、電界効果トランジスタ32の代わりにダイオードなどの素子が用いられるようにしてもよい。
また、図6では、減衰器の可変抵抗部38を構成する電界効果トランジスタのゲートの本数が1本である構成を示したが、複数本のゲート(マルチゲートタイプ)が用いられるようにしてもよい。用いられるゲートの本数が多くなる程、利得制御幅が広くなり、また、高い入力信号であっても歪み特性の劣化を抑制した利得制御が可能になる。
(第2の実施形態)
図1に示す制御部4で生成される各電圧は、実際には、電源電圧の揺らぎや回路特性のバラツキによる誤差を有している。よって、減衰器30や切り替え増幅部19に実際に供給される電圧Vp(Vref(H))は、次式(1)で表される。
Vp(Vref(H))=Vref(H)+dV …(1)
なお、一般に誤差dVは、基準電圧Vref(H)の±3%程度である。
図9は、図1に示す減衰器30の回路の一例である、本実施形態に係る携帯電話端末装置1の減衰器30bを示している。図9に示す減衰器30bは、図6に示した減衰器30aに、終端が接地された抵抗231を追加した構成になっている。抵抗33と、抵抗231は、基準電圧Vref(H)を分圧する分圧部230を構成している。なお、図9に示す減衰器30bの構成要素のうち、図6に示した減衰器30aの構成要素と同じものには、同じ参照符号を付して説明を省略する。また、図1に示す携帯電話端末装置1の説明は、第1の実施形態ですでに行っているため省略する。
分圧部230は、基準電圧Vref(H)の誤差dVに基づく減衰量の誤差を低減するために設けられている。図9に示す抵抗33の抵抗値をR1、抵抗231の抵抗値をR2とすると、電界効果トランジスタ32のソース電極への、誤差dVを考慮した印加電圧Vpsは、次式(2)で表される。
Vps=Vs+dVs
=(R1/(R1+R2))×Vp(Vref(H)) …(2)
ここで、dVsは、電界効果トランジスタ32のソース電極への印加電圧Vsの誤差である。式(2)に示すように、分圧部230が設けられた場合には、電界効果トランジスタ32のソース電極への印加電圧およびその誤差dVsの大きさは、分圧部230が設けられていない場合の(R1/(R1+R2))倍になる。
分圧部230を設けて電界効果トランジスタ32への印加電圧を低減することによって、印加電圧の誤差が小さくなると、次式(3)で表される減衰量の誤差dAttも抑制される。
dAtt=GS×dVs
=GS×(R1/(R1+R2))×dV …(3)
ここで、GSは、減衰器30bに固有の利得制御感度である。
図10には、抵抗値R1およびR2、基準電圧Vref(H)_LおよびVref(H)_Hとその誤差dV、並びに、減衰量の誤差dAttの数値例を示している。図10に示す「第1モード」とは、低出力レベル用増幅部18を駆動するモードのことである。また、「第2モード」とは、高レベル出力用増幅部17を駆動するモードのことである。第1モードおよび第2モードで用いられる基準電圧Vref(H)を区別するために、それぞれを、Vref(H)_LおよびVref(H)_Hと記している。
図10(a)に示すように、R1:R2を1:1にした場合には、減衰器30bの減衰量の誤差は、抵抗231を設けていないこと以外の条件が同じ減衰器30aの減衰量の誤差の半分になる。なお、図10に示す値は、基準電圧Vref(H)のバラツキを3%、減衰器30aおよび30bの利得制御感度GSを80dB/Vとしたときの計算値である。設計例によれば、抵抗値R2の大きさは、100〜100kΩ程度であることが望ましい。なお、図7に示した特性と同じ減衰特性を得るためには、電界効果トランジスタ32の閾値を+0.15Vにすればよい。
基準電圧Vref(H)の大きさを小さくすればするほど、また、抵抗値の比の値(R1/R2)を小さくすればするほど、ソース電極への印加電圧は小さくなるので、印加電圧の誤差、ひいては減衰量の誤差が小さくなる。そして、減衰量の誤差を最小にするには、ソース電極への印加電圧を0Vにすればよい。設計例によれば、図10(b)に示すように、R1を12.5kΩ、R2を1kΩにし、基準電圧Vref(H)_Lを0Vにした場合には、減衰量の誤差dAttも0になる。R2の大きさは、100〜100kΩ程度であることが望ましい。なお、図7に示した特性と同じ減衰特性を得るためには、電界効果トランジスタ32の閾値を+1.3Vにすればよい。
図9に示すように、抵抗231の終端は接地しているので、基準電圧Vref(H)_Lを0Vにしたときに電界効果トランジスタ32のソース電極への印加電圧は0Vになる。基準電圧Vref(H)_Lの誤差dVが0Vであれば、送信出力レベルにバラツキが生じにくくなって、通話品質を良好に保つことができる。また、基準電圧Vref(H)_Lを0Vにすれば、携帯電話端末装置1の消費電力を低減する効果も得られる。なお、基準電圧Vref(H)_Lが0Vのときには、第1の実施形態で図5を用いて説明した切り替え増幅部19では、低出力レベル用増幅部18が駆動する。
減衰器30bにおける減衰量は、ソース−ゲート電極間の電位差によって決まる。よって、利得制御電圧Vc(RF)は、ソース電極への印加電圧と所望する減衰量とに応じた適当な大きさで印加すればよい。減衰器30aと同じ減衰特性を得るためには、減衰器30bに供給する利得制御電圧Vc(RF)の大きさを、減衰器30aに供給する利得制御電圧Vc(RF)よりも所定の大きさだけ小さくすればよい。ここで、所定の大きさとは、電界効果トランジスタ32のソース電極への印加電圧のうち、分圧部230を設けることによって低減された大きさである。減衰器30bを用いた場合、減衰器30aを用いた場合よりも利得制御電圧Vc(RF)を小さくできるので、その誤差も小さくなる。よって、減衰器30bを用いれば、減衰器30aを用いた場合よりも減衰量の誤差を低減することができる。
図11は、図7をより一般化した図であって、基準電圧Vref(H)_LおよびVref(H)_H、利得制御電圧Vc(RF)並びに減衰量の関係を示している。図11に示す範囲Bは、同じ利得制御電圧Vc(RF)に対する、基準電圧Vref(H)_LとVref(H)_Hとにおける減衰量の差が一定値Dになる範囲を示している。ここで一定値Dは、高出力レベル用増幅部17と低出力レベル用増幅部18との利得差を相殺する値である。基準電圧Vref(H)_LおよびVref(H)_Hは、このような範囲Bを有するように選択されていればよい。そして、送信出力レベルの調整時において、基準電圧Vref(H)_LとVref(H)_Hとの大きさの切り替えが、範囲B内で行われるようにすればよい。
本実施形態に係る減衰器30bは、電界効果トランジスタ32への印加電圧を調整する機能として、分圧部230を備えている。分圧部230を備えることにより、同じ基準電圧Vref(H)によって切り替え増幅部19と減衰器30bとを制御する場合でも、切り替え増幅部19に供給される電圧と、減衰器30bの減衰量を調整する実質的な電圧との大きさを異ならせることができる。
切り替え増幅部19と減衰器30bとの制御に同じ基準電圧Vref(H)を用いれば、切り替え増幅部19と減衰器30bとを同じタイミングで制御できるため、送信出力レベルのバラツキを抑制することができる。また、分圧部230を設けることによって減衰器30bの制御電圧を低くすれば、減衰器30bの減衰量の誤差、ひいては携帯電話端末装置1の出力レベルのバラツキを抑制することができる。
減衰器30bと切り替え増幅部19とを同じ基準電圧Vref(H)で制御する場合、減衰器30bの減衰量と切り替え増幅部19における増幅量との関係を考慮して設計する必要がある。このときに、減衰器30bに分圧部230を設けるようにすれば、抵抗33と抵抗231の比を調整することによって電界効果トランジスタ32への印加電圧を調整できるので、減衰器30bと切り替え増幅部19の回路設計がより容易になる。
なお、以上の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。よって、本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明に係る送信機および携帯端末装置は、携帯電話端末装置など、移動体通信で用いる通信端末装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯電話端末装置の構成の一例を示した図 基地局との距離と、切り替え増幅部の利得、減衰器の減衰量および可変利得増幅器の利得との関係を示した図 基地局との距離と、利得制御電圧Vc(IF)、基準電圧Vref(H)、利得制御電圧Vc(RF)および基準電圧Vref(L)との関係を示した図 高出力レベル用増幅部、低出力レベル用増幅部、減衰器、可変利得増幅器を個別の制御電圧で制御した場合の、基地局との距離と各制御電圧との関係を示した図 切り替え増幅部における回路構成の一例を示した図 減衰器における回路構成の一例を示した図 基準電圧Vref(H)および利得制御電圧Vc(RF)と、減衰量との関係を示した図 本発明の実施形態に係る携帯電話端末装置の送信出力レベル特性を示した図 本発明の第2の実施形態に係る減衰器の回路構成の例を示した図 減衰器における減衰量の誤差等の数値例を示した図 基準電圧Vref(H)および利得制御電圧Vc(RF)と、減衰量との関係を示した図 基地局と、基地局のセル範囲と、携帯電話端末装置とを示した図 従来の携帯電話端末装置の構成の一例を示した図 従来の携帯電話端末装置の送信出力レベル特性を示した図
符号の説明
1 携帯電話端末装置
2 ベースバンド部
3 無線部.
4 制御部
5 受信部
6 送信部
7 デュプレクサ
8 アンテナ
10 電圧供給ライン
11 マイコン・ロジック部
12 制御電圧調整部
13 中間周波部
14 高周波部
15 ミキサ
16 可変利得増幅器
17 高出力レベル用増幅部
18 低出力レベル用増幅部
20 フィルタ
30 減衰器
31 抵抗
32 電界効果トランジスタ
33 抵抗
34 利得制御電圧印加端子
35 信号入力端子
36 基準電圧印加端子
37 信号出力端子
38 可変抵抗部
40 電力増幅器
41 入力整合回路
42 ベースバイアス回路
43 バイポーラトランジスタ
44 電圧供給点
50 電力増幅器
51 入力整合回路
52 ベースバイアス回路
53 バイポーラトランジスタ
54 出力整合回路
60 電力増幅器
61 入力整合回路
62 ベースバイアス回路
63 バイポーラトランジスタ
64 出力整合回路
70 電圧調整回路
71 抵抗
72 抵抗
73 抵抗
74 バイポーラトランジスタ

Claims (13)

  1. 複数の利得調整部における利得の組み合わせを変化させることによって送信出力レベルの大きさを連続的に調整する送信装置であって、
    第1の制御電圧の供給を受け、非連続的に変化する前記第1の制御電圧に応じて利得が非連続的に変化する第1の利得調整部と、
    前記第1の利得調整部と直列に接続され、前記第1の制御電圧と第2の制御電圧の供給を受け、連続的に変化する第2の制御電圧に応じて利得が連続的に変化する第2の利得調整部とを備え、
    前記第1の制御電圧の非連続的な変化による前記第1および第2の利得調整部における利得変化量の和が、前記第2の制御電圧が所定の大きさで一定に保たれているときにほぼゼロになることを特徴とする、送信装置。
  2. 前記第1の利得調整部は、いずれも1以上の増幅器を有する複数の増幅部を含み、
    前記複数の増幅部のそれぞれは、前記第1の制御電圧が増幅部毎に異なる所定の大きさであるときに増幅を行い、所定の大きさ以外の大きさであるときに増幅を行わないことを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記第1の制御電圧は、第1の大きさと第2の大きさとの間で切り替えられ、
    前記第1の利得調整部は、
    前記第1の制御電圧の供給を受け、前記第1の制御電圧が前記第1の大きさであるときに増幅を行い、前記第2の大きさであるときに増幅を行わない第1の増幅部と、
    前記第1の制御電圧と一定の大きさに保たれた第3の制御電圧の供給を受け、前記第1の制御電圧が前記第2の大きさであるときに増幅を行い、前記第1の大きさであるときに増幅を行わない第2の増幅部とを含み、
    前記第1の増幅部と前記第2の増幅部はいずれも1以上の増幅器を含む、請求項1に記載の送信装置。
  4. 前記第1および第2の増幅部に含まれる増幅器は、いずれもバイポーラトランジスタを含み、
    前記第1の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧は、前記第1の制御電圧によって決まり、
    前記第2の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧は、前記第1の制御電圧および前記第3の制御電圧によって決まることを特徴とする、請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記第1の制御電圧を前記第1の大きさから前記第2の大きさへと切り替えることよって、前記第1の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧が、動作閾値以上から動作閾値未満へと切り替えられ、前記第2の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタのベース電圧が、動作閾値未満から動作閾値以上へと切り替えられることを特徴とする、請求項4に記載の送信装置。
  6. 前記第1および第2の増幅部に含まれるバイポーラトランジスタは、同一半導体基板上に同一製造工程で形成されたものであることを特徴とする、請求項4に記載の送信装置。
  7. 前記第2の増幅部に供給された前記第1の制御電圧を、その大きさに応じて変化させて前記第2の増幅部が含む増幅器に供給する電圧調整回路を含む、請求項3に記載の送信装置。
  8. 前記電圧調整回路は、前記第1の制御電圧が所定の大きさであるときに動作し、所定の大きさ以外の大きさであるときには動作しないバイポーラトランジスタを含む、請求項7に記載の送信装置。
  9. 前記第2の利得調整部は、前記第1および第2の制御電圧に応じて抵抗値が変化する可変抵抗部を含む、請求項1に記載の送信装置。
  10. 前記可変抵抗部は、1以上の電界効果トランジスタを有し、前記第1および第2の制御電圧によって当該電界効果トランジスタのゲート・ソース間の電位差が決まることを特徴とする、請求項9に記載の送信装置。
  11. 前記可変抵抗部は、
    前記第1の制御電圧を分圧した電圧を前記電界効果トランジスタに供給する分圧部を含む、請求項10に記載の送信装置。
  12. 前記第1の制御電圧の、前記第2の大きさがゼロであることを特徴とする、請求項3に記載の送信装置。
  13. 複数の利得調整部における利得の組み合わせを変化させることによって送信出力レベルの大きさを連続的に調整する送信部を備えた携帯通信端末装置であって、
    第1の制御電圧の供給を受け、非連続的に変化する前記第1の制御電圧に応じて利得が非連続的に変化する第1の利得調整部と、前記第1の利得調整部と直列に接続され、前記第1の制御電圧と第2の制御電圧の供給を受け、連続的に変化する第2の制御電圧に応じて利得が連続的に変化する第2の利得調整部とを備え、前記第1の制御電圧の非連続的な変化による前記第1および第2の利得調整部における利得変化量の和が、前記第2の制御電圧が所定の大きさで一定に保たれているときにほぼゼロになる送信部を備えた、携帯通信端末装置。

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