JP4024894B2 - 親水性高膨潤性ヒドロゲルの製造方法 - Google Patents
親水性高膨潤性ヒドロゲルの製造方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、水性ゲル状の親水性高膨潤性ヒドロゲル中に微細粒子を混入することによって親水性高膨潤性ヒドロゲルを製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術】
親水性高膨潤性ヒドロゲルは、特に(共)重合した親水性モノマーを含むポリマー、適当なグラフト基幹物に1種類以上の親水性モノマーがグラフトしたグラフト(コ)ポリマー、架橋したセルロースエーテルまたは澱粉エーテル、または水性液中で膨潤し得る天然物、例えばグア誘導体がある。
【0003】
この種の合成生成物は適する親水性モノマー、例えばアクリル酸から公知の重合法によって製造できる。ゲル重合として知られている方法によって水溶液状態で重合するのが有利である。適当な装置で機械的に粉砕した後に公知の乾燥法によって固体状態で得られる、水性ゼリーの状態のポリマーが生ずる。
固体の状態で得られるこれらの超吸収性ポリマーの粉砕では、その小さい粒度のためおよび計量困難と粉塵化のために、おしめ、失禁用製品および衛生タオルで使用するのに適しておらず、かつ膨潤能力が低い微細粒子が生じるという欠点が自動的に付随する。水膨潤性ポリマー製品中の微細成分は、ゲル凝集(gel bloking)として知られる現象の結果として低い膨潤能力の生成物をもたらす。このゲル凝集は、未だ膨潤していない超吸収性ポリマー粒子を包み込む流動性ゲルが発生し、その結果としてこの未膨潤粒子の表面に液体を運ぶことを妨害することに起因して、水性液に対する吸収性を見掛け上で低下させる。こうした理由で、0.100mmより小さい、好ましくは0.150mmより小さいポリマー微細成分は衛生製品で使用する前に例えば分級によって分離される。分級による除去の状態次第で、非常に制限された範囲内の特別な用途にしか従来には提供できなかった25% までの水膨潤性微細成分が製造されている。
【0004】
水膨潤性ポリマー微細製品は経済的に重要な価値があるので、再び使用可能な状態にする試みも尽くされて来た。
例えばドイツ特許出願公開第3,741,157号明細書には、水膨潤性ポリマー微細粒子と溶融性であるかまたは焼結性の粉末状固体との混合物を熱処理に付すことによって顆粒を造る凝集が説明されている。
【0005】
ドイツ特許出願公開第3,741,158号明細書には、凝集物を造るために溶液または分散物を使用することを特徴とする、水膨潤性ポリマー微細成分を凝集する方法が開示されている。しかしながら凝集された微細成分の欠点は、例えば搬送および加工の過程で生じる様な機械的負荷に対しての安定性が低い点にある。
【0006】
国際特許出願(WO)第92/01008号明細書には、水膨潤性ポリマーの超微細成分を使用する水膨潤性製品の製造方法において、水膨潤性ポリマー超微細成分を室温で液体であるモノマー中に分散させ、この分散物をモノマー水溶液と混合し、この混合物を重合し、その重合体を微粉砕しそして微粉砕固体を乾燥することを特徴とする上記方法が開示されている。
【0007】
ヨーロッパ特許出願公開第513,780号明細書には、微細粒子を後で重合されるモノマー溶液と混合することによって、水溶液を吸収する乾燥ポリマー微細粒子を回収する方法が開示されている。
しかしながらモノマー溶液への微細粒子の添加はモノマー溶液の固形分含有量を増加させ、そして既に形成されているかまたは存在するポリマーの上で成長する遊離基重合体鎖の連鎖移動反応の割合が増加する。その結果として、水性液に対しての吸収性が低い顕著に架橋した生成物が得られる。
【0008】
ヨーロッパ特許出願公開第463,388号明細書には、超吸収性微細粒子を水性モノマー溶液の重合で得られるゲル中に水の添加下に混入しそしてこの混合物を次いで乾燥することによって、該超吸収性微細粒子を大きな粒子に変えることが記載されている。この文献で説明されている、水性モノマー溶液の重合で得られるゲル中への超吸収性微細粒子の混入法は、微細粒子の均一分散が上記の凝集現象によって阻害されそして濡れてない乾燥微細粒子をポリマーゲルで包み込むので、技術的に複雑である。更にポリマーゲル中に微細粒子を混入するために、この方法では、多量の水、即ち混入すべき1部の微細粒子当たり4〜7部の水を必要としそしてこの水を乾燥によって再び除かなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
それ故に本発明の課題は、従来技術の方法に伴う欠点を有さず、超吸収性微細粒子を(再)使用可能な状態に変えることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
従って本発明は、水性ゲルの状態の親水性高膨潤性ヒドロゲル中に水の添加下に親水性高膨潤性ヒドロゲルの微細粒子を混入することによって親水性高膨潤性ヒドロゲルを製造する方法において、混入操作を界面活性剤の存在下に実施することを特徴とする、上記方法に関する。
【0011】
親水性高膨潤性ヒドロゲルの微細粒子とは、好ましくは0.15mmより小さい、特に好ましくは0.1mmより小さい粒度の粒子を意味する。かゝる粒子は、特に上述の通り、乾燥しかつ粉砕した親水性高膨潤性ポリマーを分級する過程で得られる。
水性ゲルの状態の親水性高膨潤性ヒドロゲルは、親水性の高膨潤性ポリマーを製造するのに適する親水性モノマーをゲル重合することによって直接的に得られ、通例の通り乾燥され、粉砕されそして後での用途のために分級されたものが好ましい。他の方法で得られたヒドロゲルを水の添加によって相応する水性ゲルの状態に転化することも可能である。
【0012】
水性ゲルの状態の上記ヒドロゲルは好ましくは15〜50重量% 、特に好ましくは15〜30重量% の固形分含有量を有している。しかしながら50重量% より多い固形分含有量でも同様に可能である。
本発明に従って使用される微細粒子は好ましくは、親水性の高膨潤性ポリマーを製造するのに適する親水性モノマーをゲル重合しそして次に乾燥しそして粉砕することによって得られるポリマーを上記の分級する過程で得られる生成物より成る。従って本発明に従って使用される微細粒子および水性ゲルの状態のヒドロゲルは同じ組成を有している。
【0013】
本発明に従って、ゲル重合によって得られる100部の水性ゲルの状態の親水性高膨潤性ヒドロゲル中に、好ましくは2〜10部、特に好ましくは5〜8部の微細粒子、好ましくは0.2〜10部、特に好ましくは1〜4部の水および好ましく0.01〜0.2部、特に好ましくは0.015〜0.15部の界面活性剤を混入する。
【0014】
水性ゲルの状態の親水性高膨潤性ヒドロゲル中への微細粒子、水および界面活性剤の混入は色々な方法で行うことができる。ミンサー(mincer)中で水性ゲルを機械的に微粉砕し、それに微細粒子、水および界面活性剤を添加しそしてミンサー中で再粉砕することによって均一に混合するのが有利である。この関係では微細粒子、水および界面活性剤は色々な順序で添加することができる。例えば最初に水性ゲル中に微細粒子を分散させ、次いで界面活性剤を水と一緒に溶液または懸濁物の状態で添加することが可能である。しかしながら微細粒子および界面活性剤と水との混合物を同時に添加してもよい。別の実施形態では、界面活性剤と水との混合物を用いて微細粒子のペーストを最初に製造し、このペーストに水性ゲルを添加する。特に有利な方法では微細粒子を、界面活性剤と水との混合物の一部を用いてペーストに加工しそして水性ゲルに添加する。このペースト化した微細粒子を均一に混入することが、界面活性剤と水との混合物の残りの部分を水性ゲルに同時にまたは後から添加することによって容易になる。界面活性剤と水との混合物の40〜60% を微細粒子のペーストの製造に使用し、そして界面活性剤と水との混合物の60〜40% を水性ゲルに直接に添加するのが有利である。
【0015】
水および界面活性剤の存在下に微細粒子を混入した後に、生成物をあらゆる慣用の方法で乾燥し、粉砕しそして場合によって分級する。
本発明の関係においては、あらゆる非イオン−、アニオン−、カチオン−または両性界面活性剤を使用することができ、水に溶解するかまたは少なくとも水に分散するものが特に有利である。それ故に界面活性剤のHLB値は3より大きいかまたは3に等しい〔HLBの定義については、W.C.Griffin、J.Soc.Cosmetic Chem.5(1954)第249頁参照〕。
【0016】
適する非イオン界面活性剤の例にはエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはエチレンオキシド/プロピレンオキシド−混合物がアルキルフェノール類、脂肪族アルコール類、カルボン酸またはアミン類に付加した付加物がある。適する例にはエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドでアルコキシル化された(C8 〜C24)−アルキルフェノール類がある。この種の市販品の例には、1モルのフェノール類当たり4〜20モルのエチレンオキシドと反応しているオクチルフェノールまたはノニルフェノールがある。他の適する非イオン界面活性剤にはエトキシル化(C10〜C24)−脂肪アルコール類、エトキシル化(C10〜C24)−脂肪酸、およびエトキシル化(C10〜C24)−脂肪アミン類およびエトキシル化(C10〜C24)−脂肪酸アミドがある。(C10〜C24)−脂肪酸で部分的にエステル化された多価の(C3 〜C6 )−アルコールも適している。これらのエステルは追加的に2〜20モルのエチレンオキシドと反応していてもよい。界面活性剤を製造するためにアルコキシル化されている適する脂肪アルコールの例にはパルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコール、オキソアルコール類、および不飽和アルコール類、例えばオレイルアルコールがある。この関係では、エトキシル化またはプロポキシル化の度合またはエチレンオキシドおよびプロピレンオキシドとの反応の度合は反応生成物が水に可溶性であるように保たれる程度である。一般に、8より大きいHLB値を有する界面活性剤が得られる様に、1モルの上記の脂肪族アルコールを2〜20モルのエチレンオキシドおよび、プロピレンオキシドを使用する場合には、5モルまでのプロピレンオキシドと反応させる。部分的にエステル化されそして所望の場合にはエトキシル化されている(C3 〜C6 )−アルコールの例にはグリセロール、ソルビトール、マンニトールおよびペンタエリスリトールがある。これらの多価アルコールは(C10〜C24)−脂肪酸、例えばオレイン酸、ステアリン酸またはパルミチン酸で部分的にエステル化されている。脂肪酸でのエステル化は未エステル化多価アルコールの少なくとも1つのOH基が残ることを限度として行う。適するエステル化生成物の例にはソルビタン−モノオレエート、ソルビタン−トリステアレート、マンニトール−モノオレエート、グリセロール−モノオレエートおよびグリセロール−ジオレエートがある。未だ少なくとも1つの遊離OH基を持つ、多価アルコールの上記脂肪酸エステルを、変性の目的でエチレンオキシド、プロピレンオキシドまたはエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの混合物と更に反応させてもよい。1モルの脂肪酸エステル当たり2〜20モルの上記のアルキレンオキシドを使用するのが有利である。エトキシル化の程度が非イオン界面活性剤のHLB値に影響することは公知である。アルコキシル化剤およびそれの量を適切に選択することによって、3〜20の範囲のHLB値を有する界面活性剤を技術的に簡単に製造することが可能である。
【0017】
他の適する界面活性剤の群にはエチレンオキシドの単独重合体、エチレンオキシドとアルキレンオキシド、好ましくはプロピレンオキシドとのブロック共重合体および、例えばプロピレンオキシドおよびエチレンオキシドを続けてジアミンに付加することによって生じる多官能性ブロック共重合体がある。市販のアルキルポリグリコシド類、例えば商標名 (R)APG、 (R)Glucopanおよび (R)Plantarenも適している。
【0018】
非イオン界面活性剤は単独でもまたは互いの混合物の状態でも使用することができる。
適するアニオン界面活性剤には、アルカリ金属塩の状態で使用するのが好ましい(C8 〜C24)−アルキルスルホン酸塩、アルカリ金属塩またはトリアルカノールアンモニウム塩の状態で使用するのが有利な(C8 〜C24)−アルキルスルファート、例えばトリエタノールアンモニウム−ラウリルスルファート、スルホコハク酸ジエステル類、例えばジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸のナトリウム塩、スルホコハク酸−モノエステル類、例えばラウリルスルホコハク酸ナトリウム、または二ナトリウム−脂肪アルコール−ポリグリコールエーテル−スルホコハク酸塩、(C8 〜C24)−アルキルアリールスルホン酸、並びにアルキルフェノールまたは脂肪アルコールにエチレンオキシドが付加した生成物の硫酸半エステルがある。
【0019】
適するカチオン界面活性剤の例には脂肪アミン類の塩、例えばココヤシ脂肪アンモニウム−アセテート、第四脂肪酸アミノエステル、例えば二脂肪酸イソプロピルエステル−ジメチルアンモニウム−メトスルファート、第四脂肪酸アミノアミド類、例えばN−ウンデシレン酸プロピルアミド−N−トリメチルアンモニウム−メトスルファート、アルキレンオキシドと脂肪アミンまたは脂肪アミンの塩との付加物、例えばペンタオキシエチル−ステアリルアンモニウム−アセテートまたはエトキシル化メチル−オレアミン−メトスルファート、および長鎖アルキルベンジルジメチルアンモニウム化合物、例えば(C10〜C22)−アルキル−ベンジルジメチルアンモニウム−クロライドがある。
【0020】
適する両性界面活性剤の例には特に、同じ分子に少なくとも1つの第四アンモニウム−カチオンと少なくとも1つのカルボキシレート−またはスルファート−アニオンを持つ化合物、例えばジメチルカルボキシメチル−脂肪酸−アルキルアミドアンモニウム−ベタイン類または3−(3−脂肪酸アミド−プロピル)ジメチルアンモニウム−2−ヒドロキシプロパンスルホナート類がある。
【0021】
イオン界面活性剤は単独でもまたは相互の混合物としても使用できる。
本発明に従って製造できる適する親水性の高膨潤性ヒドロゲルは、特に(共)重合された親水性モノマーを含むポリマー、1種類以上の親水性モノマーを適当なグラフト基幹体にグラフトさせたグラフト(共)重合体、架橋したセルロースエーテルまたは澱粉エーテル、または水溶液中で膨潤し得る、化学的に変性された状態でもよい天然物、例えばグア誘導体がある。これらのヒドロゲルは当業者に知られている。
【0022】
これらの親水性の高膨潤性ポリマーを製造するのに適する親水性モノマーの例には重合性酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ビニルスルホン酸、ビニルホスホン酸、マレイン酸(それの酸無水物も含む)、フマル酸、イタコン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンホスホン酸、およびそれらのアミド類、ヒドロキシアルキルエステル類、およびアミノ−またはアンモニウム基を含有するエステルおよびアミド類、および水溶性N−ビニルアミド類またはジアリルジメチルアンモニウム−クロライドがある。
【0023】
特に有利な親水性モノマーには式1
【0024】
【化3】
【0025】
〔式中、R1 は水素原子、メチル基またはエチル基であり、
R2 は−COOR4 基、スルホニル基、ホスホニル基、(C1 〜C4 )−アルカノールでエステル化したホスホニル基または式
【0026】
【化4】
【0027】
で表される基であり、
R3 は水素原子、メチル基、エチル基またはカルボキシル基であり、
R4 は水素原子、アミノ基またはヒドロキシ−(C1 〜C4 )−アルキル基でありそして
R5 はスルホニル基、ホスホニル基またはカルボキシル基である。〕
で表される化合物である。
【0028】
(C1 〜C4 )−アルカノール類の例にはメタノール、エタノール、n−プロパノールおよびn−ブタノールがある。
特に有利な親水性モノマーにはアクリル酸およびメタクリル酸がある。
オレフィン性不飽和化合物を重合することによって得ることのできる親水性ヒドロゲルは既に公知であり、例えば米国特許第4,057,521号明細書、同第4,062,817号明細書、同第4,525,527号明細書、同第4,286,082号明細書、同第4,340,706号明細書および同第4,295,987号明細書に開示されている。
【0029】
更に、オレフィン性不飽和酸を種々のマトリックス、例えば多糖類、ポリアルキレンオキシド類およびそれの誘導体にグラフト共重合させることによって得ることのできる親水性ヒドロゲルも既に公知であり、例えば米国特許第5,011,892号明細書、同第4,076,663号明細書または同第4,931,497号明細書に記載されている。適するグラフト基幹物は由来が天然物でも合成物でもよい。例には澱粉、セルロースまたはセルロース誘導体、および他の多糖類およびオリゴ糖、ポリアルキレンオキシド、特にポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドおよび親水性ポリエステルがある。
【0030】
適するポリアルキレンオキシドには例えば式
【0031】
【化5】
【0032】
〔式中、R6 およびR7 は互いに無関係に水素原子、アルキル基、アルケニル基
またはアリール基であり、
Xは水素原子またはメチル基でありそして
nは1〜10,000の整数である。〕
で表される。
【0033】
R6 およびR7 は好ましくは水素原子、(C1 〜C4 )−アルキル基、(C2 〜C6 )−アルケニル基またはフェニル基である。
特に有利なヒドロゲルはポリアクリレート類、ポリメタクリレート類および、米国特許第4,931,497号明細書、同第5,011,892号明細書および同第5,041,496号明細書に記載されているグラフト共重合体である。これらの特許文献の内容は本発明の説明の一部である。
【0034】
親水性で高膨潤性ヒドロゲルは好ましくは架橋されている。即ち、このものは、重合によってポリマーの網状結合中に組入れらる二重結合を少なくとも2つ持つ化合物を含んでいる。
特に適する架橋剤はメチレンビスアクリルアミドおよびメチレンビスメタクリルアミド、不飽和のモノ−またはポリカルボン酸とポリオールとのエステル、例えばジアクリレートまたはトリアクリレート、例えばブタンジオール−またはエチレングリコール−ジアクリレートまたは−ジメタクリレート、およびトリメチロールプロパン−トリアクリレートおよびアリル化合物、例えばアリル(メタ)アクリレート、トリアリル−シアヌレート、ジアリル−マレエート、ポリアリルエステル、テトラアリルオキシエタン、トリアリルアミン、テトラアリルエチレンジアミン、燐酸のアリルエステル、およびまた、例えばヨーロッパ特許出願公開第343,427号明細書に記載されている様なビニルホスホン酸誘導体である。ヨーロッパ特許出願公開第343,427号明細書の内容も本発明の説明の一部である。
【0035】
更に、親水性の高膨潤性ヒドロゲルは、特に有利には自体公知の様に水性ゲル相中で後架橋することができる。
親水性の高膨潤性ヒドロゲルは、自体公知の重合法で製造できる。ゲル重合として知られる方法によって水溶液中で重合するのが有利である。この重合では1種類以上の親水性モノマーおよび場合によって適当なグラフト基幹物の15〜50重量% 濃度水溶液を遊離基開始剤の存在下に好ましくは機械的に混合せずにトロムスドルフ・ノリッシ(Trommsdorff−Norish)効果の利用下に重合する〔Bios Final Rep.363,22;Makromol.Chem.1(1947)第169頁〕。
【0036】
重合反応は0℃〜150℃、好ましくは10℃〜100℃の温度範囲内で大気圧または加圧または減圧下に実施することができる。通例の通り、重合を不活性ガス雰囲気、好ましくは窒素雰囲気で実施することもできる。
重合は、高エネルギー電磁線を用いてまたは慣用の化学的重合開始剤、例えば有機過酸化物、過酸化ベンゾイル、第三ブチル−ヒドロペルオキシド、メチルエチルケトン−ペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、アゾ化合物、例えばアゾジイソブチロニトリル、および無機系過酸化合物、例えば(NH4 )2 S2 O8 またはK2 S2 O8 またはH2 O2 を単独でまたは還元剤、例えば亜硫酸水素ナトリウム、および硫酸鉄(II)、または還元成分として脂肪族−または芳香族スルフィン酸、例えばベンゼンスルフィン酸およびトルエンスルフィン酸およびこれらの酸の誘導体、例えばスルフィン酸のマンニッヒ付加物、アルデヒド類および、ドイツ特許(C1)第1,301,566号明細書に記載されている如きアミノ化合物を含有するレドックス系と組合せて用いて開始することができる。
【0037】
ポリマーゲルを50〜130℃、好ましくは70〜100℃の温度範囲内に数時間の間、後加熱することによって、ポリマーの品質を更に改善することが可能である。
界面活性剤の本発明に従う添加は、微細粒子がゲル凝集する傾向を低減させ、かつ従来技術でよりも著しく少ない水使用量にて水性ゲル状態の親水性高膨潤性ヒドロゲル中に容易に且つ均一に混入することを可能とする。微細粒子が水性ゲル中に均一に混入できない場合には、水の添加下に微細粒子の硬い固体凝集物が生じ、この凝集物が装置部材に機械的な問題をもたらしたりそしてその大きさのめに分級によって除くことができず、それでもなお水性液を吸収した際にゲル凝集の現象を生じる。それ故に、水性液の所望の吸収速度を得るためには、最終生成物中の微細粒子のかゝる硬い固体凝集物の割合を出来るだけ少なくする必要がある。超吸収性ポリマー粒子による液体吸収速度は渦試験(vortex test)によって測定することができる:
この試験のために50mlの0.9重量% 濃度NaCl水溶液を100mlのガラス製ビーカ中に入れ、この溶液をマグネット・スタラーおよび攪拌棒にて600回転/分で攪拌する。試験の際に2g の超吸収体ポリマーを、この系で形成される攪拌渦の端に速やかに添加しそして完全にゲル化した結果として渦が静まるのに必要な時間を測定する。この時間は、試料全体中のゲル凝集現象を示す粒子の割合が少なければ少ない程、短い。
【0038】
本発明に従って製造される親水性高膨潤性ヒドロゲルは水および水性液、例えば尿または血液の吸収材として、赤ん坊用および大人用おむつ、衛生タオル、タンポン等の衛生製品に明らかに適している。しかしながらこれらは農業や園芸において土壌改良剤として、ケーブル敷設の際の湿分結合剤としておよび廃水の濃化に使用することができる。
【0039】
本発明を以下の実施例によって更に詳細に説明する。
【0040】
【実施例】
比較例1
10部の超吸収性微細粒子を2部の水と一緒にする。その際に微細粒子は凝集して一つのゴム様コンシステンシーの塊を形成する。この凝集物は任意の多量の水の添加下でもポリマーゲル中に均一に混入することが不可能である。
【0041】
実施例1
10部の超吸収性微細粒子を、表1に示した部数の界面活性剤を添加した2部の水と一緒にする。この場合、濡れているが未だ自由に流動する粉末がそれぞれ得られる。この粉末は25重量% の固形分含有量の200部のポリマーゲル中に問題なしに混入分散できる。この混合物に2部の水を次に添加することによってこの操作を補助する。
【0042】
Genagen(R) CA−050(ヘキストAG社の市販品)はココヤシ脂肪酸モノエタノールアミド−ポリグリコールエーテルである。
【0043】
Tween(R) 80(ICI社の市販品)はポリエチレンオキシド(20)ソルビタン−モノオレエートである。
SPAN(R) 20(ICI社の市販品)はソルビタンモノラウレートである。Plantaren(R) 2000 UPNP(ヘンケルKgaA社の市販品)はアルキルポリグリコシドである。
【0044】
Hostapur(R) ASA30(ヘキストAG社の市販品)は、nパラフィン類のスルホキシド化によって製造されるn−アルカンスルホナートの混合物である。
DSIN付加物はジステアリルイミダゾリンエステルと乳酸との反応生成物である。
【0045】
Ampholyt(R) JB 130/K(ヒュルスAG社の市販品)はココヤシアミドプロピル−ベタインである。
比較例 II :
800部のアクリル酸を800部の水で希釈し、そしてこの溶液を氷で冷しながら644.38部の25% 濃度水酸化ナトリウム溶液と反応させる。この反応混合物を2部のメチレンビスアクリルアミドおよび1916.22部の水と一緒に、未加熱の断熱反応器に入れる。窒素をこの溶液に通しながら吹き込み、溶液の温度を10℃に下げる。この溶液に溶解した酸素の含有量が1ppm以下の時に、以下の開始剤を下記の順序で添加する:
10部の水に0.8部の2,2−アゾビスアミジノプロパン−ジヒドロクロライドを入れたもの
0.008部のアスコルビン酸
0.23部の35重量% 濃度過酸化水素水溶液
20分の誘導段階の後に重合を開始しそして60℃の最高温度に2時間の間に達する。こうして得られるゲルを断熱反応器中に更に2時間放置する。それによってゲル中のアクリル酸の残留モノマー含有量が1000ppm以下に低下する。
【0046】
ポリマーゲルをミンサーで微粉砕し、644.38部の25重量% 濃度水酸化ナトリウム溶液をこのゲルに添加する。水酸化ナトリウム溶液の添加前にゲルの温度は約60℃であり、水酸化ナトリウム溶液の温度は38℃である。このゲルを、水酸化ナトリウム溶液と良く混合しそしてゲルを均一に中和させるために、再びミンサーに通す。発熱中和反応のために75〜80℃の温度であるこのゲルを、230部の超吸収性微細粒子および1000部の水と同時に混合する。次に、微細粒子を出来るだけ均一にゲル中に分散させるために、ゲルを3時間以上ミンサーに通す。それにもかかわらず比較的に少量の微細粒子の固体凝集物がゲル中で未だ形成され得る。この様に機械的に微粉砕したゲルを熱気にて150℃で乾燥する。次いでポリマーを粉砕しそして0.150〜0.800mmの粒度範囲をふるい分ける。
【0047】
水吸収性ポリマーは次の性質を有している:
保持量: 45g/g
渦時間: 38秒
実施例 II :
比較例IIと同様に実施するが、完全に中和した後に230部の超吸収性微細粒子および同時に40部の界面活性剤含有水をポリマーゲルに添加する。使用した界面活性剤の種類および量を表IIに示す。次にゲルをミンサーに三度通した後に、比較例IIと反対に、ゲル中に微細粒子の凝集物が認められない。この様に機械的に微粉砕したゲルを熱気にて150℃で乾燥する。ポリマーを次に粉砕しそして0.150〜0.800mmの粒度範囲をふるい分ける。
【0048】
表 II :
┌───┬─────────────┬────┬─────┬─────┐
│試 験│界面活性剤 │ 部数 │ 保持量 │ 渦時間 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│2−1│Tween (R) 21 │ 2.3 │ 47g/g │ 31 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│2−2│Genapol (R) 2822 │ 4.6 │ 46g/g │ 33 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│2−3│Hostapur(R) SAS 30 │ 0.9 │ 47g/g │ 32 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│2−4│ラウリル硫酸ナトリウム │ 1.4 │ 48g/g │ 30 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│2−5│C12 〜C14-アルキルベンジル│ 6.0 │ 47g/g │ 35 秒 │
│ │ジメチル−アンモニウム−ク│ │ │ │
│ │ロライド │ │ │ │
┌───┬─────────────┬────┬─────┬─────┐
│2−6│Ampholyt(R) JB 130/K │ 5.1 │ 46g/g │ 36 秒 │
└───┴─────────────┴────┴─────┴─────┘
Tween(R) 21(ICI社の市販品)はポリエチレンオキシド(4)ソルビタン−モノラウレートである。
【0049】
Genapol(R) 2822(ヘキストAG社の市販品)は非イオンの脂肪アルコール−エチレンオキシド−プロピレンオキシド付加物である。
この一連の試験で製造した全ての生成物は比較例IIの生成物よりも短い渦時間を示す。従ってより迅速な吸収性を有している。
実施例 III :
比較例IIと同様に実施するが、完全に中和した後に、50部の界面活性剤含有水で予めペースト状にされた230部の超吸収性微細粒子をポリマーゲルに添加する。使用した界面活性剤の種類および量を表III に示す。次にゲルをミンサーに三度通した後に、比較例IIと反対に、ゲル中に微細粒子の凝集物が認められない。この様に機械的に微粉砕したゲルを熱気にて150℃で乾燥する。このポリマーを次に粉砕しそして0.150〜0.800mmの粒度範囲をふるい分ける。
【0050】
表 III :
┌───┬─────────────┬────┬─────┬─────┐
│試 験│界面活性剤 │ 部数 │ 保持量 │ 渦時間 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│3−1│SPAN(R) 20 │ 0.8 │ 49g/g │ 28 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│3−2│Genapol (R) 2822 │ 4.0 │ 47g/g │ 32 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│3−3│Plantaren (R) 2000 UPNP │ 1.0 │ 48g/g │ 30 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│3−4│ラウリル硫酸ナトリウム │ 1.2 │ 49g/g │ 29 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│3−5│C12 〜C14-アルキルベンジル│ 6.4 │ 47g/g │ 33 秒 │
│ │ジメチル−アンモニウム−ク│ │ │ │
│ │ロライド │ │ │ │
└───┴─────────────┴────┴─────┴─────┘
この一連の試験で製造した全ての生成物は比較例IIの生成物よりも短い渦時間を示す。従ってより迅速な吸収性を示す。
【0051】
実施例 IV:
比較例IIと同様に実施するが、完全に中和した後に、25部の界面活性剤含有水で予めペースト状にされた230部の超吸収性微細粒子および同時に20部の界面活性剤含有水をポリマーゲルに添加する。使用した界面活性剤の種類および量を表IVに示す。次にゲルを粉砕機に三度通した後に、比較例IIと反対に、ゲル中に微細粒子の凝集物が認められない。この様に機械的に微粉砕したゲルを熱気にて150℃で乾燥する。このポリマーを次に粉砕しそして0.150〜0.800mmの粒度範囲をふるい分ける。
【0052】
表 IV :
┌───┬─────────────┬────┬─────┬─────┐
│試 験│界面活性剤 │ 部数*)│ 保持量 │ 渦時間 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│4−1│Tween (R) 80 │ 2.3 │ 50g/g │ 26 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│4−2│Genagen (R) CA-050 │ 3.2 │ 48g/g │ 28 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│4−3│Hostapur(R) SAS 30 │ 1.2 │ 49g/g │ 24 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│4−4│ジ-(2-エチルヘキシル)-スル│ 1.8 │ 49g/g │ 25 秒 │
│ │ホコハク酸のナトリウム塩 │ │ │ │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│4−5│C12 〜C14-アルキルベンジル│ 5.5 │ 48g/g │ 30 秒 │
│ │ジメチル−アンモニウム−ク│ │ │ │
│ │ロライド │ │ │ │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│4−6│Ampholyt(R) JB 130/K │ 4.0 │ 48g/g │ 29 秒 │
└───┴─────────────┴────┴─────┴─────┘
*)示した界面活性剤の量の内の半分は超吸収性微細粒子をペースト状にするために使用する水であり、残りの半分はポリマーゲルに追加的に添加した水である。
【0053】
この一連の試験で製造した全ての生成物は比較例IIの生成物よりも短い渦時間を示す。従ってより迅速な吸収性を示す。
比較例 III :
比較例IIと同様に超吸収性ポリマーを製造する。3部の界面活性剤含有水を100部の粉砕されかつ分級されたポリマーの上に噴霧し、そして生成物を乾燥用オーブン中で120℃で1時間乾燥する。使用した界面活性剤の種類および量を表Vに示す。
【0054】
表V:
┌───┬─────────────┬────┬─────┬─────┐
│試 験│界面活性剤 │ 部数*)│ 保持量 │ 渦時間 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│5−1│Tween (R) 80 │ 2.3 │ 46g/g │ 37 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│5−2│Genagen (R) CA-050 │ 3.2 │ 45g/g │ 39 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│5−3│Hostapur(R) SAS 30 │ 1.2 │ 45g/g │ 38 秒 │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│5−4│ジ-(2-エチルヘキシル)-スル│ 1.8 │ 44g/g │ 37 秒 │
│ │ホコハク酸のナトリウム塩 │ │ │ │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│5−5│C12 〜C14-アルキルベンジル│ 5.5 │ 44g/g │ 38 秒 │
│ │ジメチル−アンモニウム−ク│ │ │ │
│ │ロライド │ │ │ │
├───┼─────────────┼────┼─────┼─────┤
│5−6│Ampholyt(R) JB 130/K │ 4.0 │ 45g/g │ 39 秒 │
└───┴─────────────┴────┴─────┴─────┘
表Vの結果から判る通り、界面活性剤含有水で処理した生成物は比較例IIの未処理生成物に比較して保持量および渦時間のデータでの改善を示さない。このことは実施例II〜IVの生成物について測定された迅速な膨潤速度が界面活性剤の添加によってもたらされるポリマー粒子の改善された濡れ性に基づいているのではなく、ポリマーゲル中に超吸収性微細粒子を均一に混入することに基づいていることを実証している。
Claims (12)
- 水性ゲルの状態の親水性高膨潤性ヒドロゲル中に水の添加下に親水性高膨潤性ヒドロゲルの微細粒子を混入することによって親水性高膨潤性ヒドロゲルを製造する方法において、混入を界面活性剤の存在下に実施することを特徴とする、上記方法。
- 微細粒子が0.15mmより小さい大きさを有する請求項1に記載の方法。
- 水性ゲル状態のヒドロゲルが15〜50重量 % の固形分含有量を有している請求項1または2に記載の方法。
- 水性ゲル状態のヒドロゲルが15〜30重量 % の固形分含有量を有している請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
- 微細粒子および水性ゲル状態のヒドロゲルは同じ化学組成を有している請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
- HLB値が3に等しいかまたは3より大きい値を持つ界面活性剤を使用する請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
- 非イオン−またはアニオン界面活性剤を使用する請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
- 100部の水性ゲル状態の親水性高膨潤性ヒドロゲル当たり、0.01〜0.2部の量で界面活性剤を使用する請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
- 100部の水性ゲル状態の親水性高膨潤性ヒドロゲル当たり、0.015〜0.15部の量で界面活性剤を使用する請求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
- 親水性高膨潤性ヒドロゲルが(共)重合した親水性モノマーを含むポリマー、1種類以上の親水性モノマーとグラフト重合した後に親水性の高膨潤性ヒドロゲルを製造できるグラフト基幹物に該1種類以上の親水性モノマーがグラフとしたグラフト(コ)ポリマー、架橋したセルロースエーテルまたは澱粉エーテル、またはグア誘導体である請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
- 親水性モノマーがアクリル酸またはメタクリル酸である請求項10または11に記載の方法。
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