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JP4024701B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

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JP4024701B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はホットガスヒータサイクルに適用して好適な車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置として、特許文献1に示されるように、アイドルストップ車両等においてエンジン停止時にモータ部の駆動力によって圧縮機部が作動されるハイブリッドコンプレッサが冷凍サイクルに設けられ、冷媒流路として切替え弁によって凝縮器をバイパスして蒸発器に繋がるホットバイパス流路が設けられたものが知られている。
【0003】
これにより、この車両用空調装置においては、モータ部によって圧縮機部が作動されることでエンジン停止時における冷房機能および暖房機能の継続を可能としている。特に暖房機能を発揮させる場合は、冷媒がホットバイパス流路を流れるように切替えることによって、ホットガスヒータサイクルを形成し、圧縮機部で高温高圧に圧縮された冷媒を蒸発器に流入させ、蒸発器を加熱用熱交換器として作用させるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−370529号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ホットガスヒータサイクル作動時の加熱能力(暖房能力)は、圧縮機部の圧縮仕事分に等しく、この圧縮機部の圧縮能力で加熱能力の上限が決まるものであった。
【0006】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、圧縮機部の大型化を招く事無く、ホットガスヒータサイクル作動時の暖房能力を向上可能とする車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0008】
請求項1に記載の発明では、切替え弁(12a)の切替えによって、冷凍サイクル(11)の圧縮機部(114)から圧縮吐出された冷媒が凝縮器(11a)をバイパスして蒸発器(11c)に導入され、この蒸発器(11c)が放熱作用を発揮するホットガスヒータサイクル(12)を備え、
圧縮機部(114)は、モータ部(113)を駆動源としており、
制御装置(120)によって、切替え弁(12a)の作動、およびモータ部(113)による前記圧縮機部(114)の作動が制御される車両用空調装置において、
冷媒は、モータ部(113)の内部を流通するようになっており、
制御装置(120)は、切替え弁(12a)の切替えによって、ホットガスヒータサイクル(12)を作動させる時には、冷凍サイクル(11)を作動させる時よりも、モータ部(113)への電力供給効率を低下させることを特徴としている。
【0009】
これによりホットガスヒータサイクル(12)内を流通する冷媒は、モータ部(113)の発熱を受けて加熱され、圧縮機部(114)の圧縮仕事分に加えて冷媒の温度を上昇させることができるので、圧縮機部(114)の大型化を招く事無く、蒸発器(101d)における暖房能力を向上させることができる。
そして、効率低下分によって意図的にモータ部(113)の発熱分を増加させて更に暖房性能を向上させることができる。
【0010】
そして、請求項2に記載の発明のように、冷媒は、モータ部(113)の内部を流通した後に圧縮機部(114)に流入されるようにしてやるのが良く、これによれば、低圧側の冷媒がモータ部(113)内に流入することになるので、モータ部(113)の耐圧性を向上させる必要が無い。
【0014】
請求項3に記載の発明では、モータ部(113)と圧縮機部(114)との間には、モータ部(113)の作動によって圧縮機部(114)の回転数が増速される増速手段(116)が設けられたことを特徴としている。
【0015】
これにより、圧縮機部(114)での冷媒吐出量を増加させることができるので、蒸発器(11c)における冷媒の放熱量を増加させて更に暖房性能を向上させることができる。
【0016】
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図3に示し、まず、具体的な構成について図1、図2を用いて説明する。
【0018】
図1は、本発明を車両用空調装置(以下、空調装置)10に適用した場合の全体構成を示したもので、例えば、信号待ちの停車時のようなエンジン動力不要時に車両エンジン1を自動停止する車両(アイドルストップ車両)に搭載されるものとしている。
【0019】
空調装置10内に形成される冷凍サイクル11は、周知のごとく、冷房モード時のサイクルを成すものであり、圧縮機(後述するハイブリッドコンプレッサ100の圧縮機部)114、凝縮器11a、温度式膨張弁等からなる冷房用減圧装置(以下、膨張弁)11b、蒸発器11cが冷媒配管11dによって順次接続されている。
【0020】
これらの機器の他に、冷凍サイクル11には更に、暖房モード時のサイクルを成すホットガスヒータサイクル12が形成されている。即ち、ホットガスヒータサイクル12は、冷房モード時のサイクル(冷凍サイクル11)と暖房モード時のサイクル(ホットガスヒータサイクル12)とを切替える弁装置(以下、切替え弁)12a、暖房モード時に圧縮機部114の吐出ガス冷媒を凝縮器11aをバイパスして蒸発器11cに直接導入するホットガスバイパス通路12b、このホットガスバイパス通路12bに設けられ、圧縮機部114の吐出ガス冷媒を減圧する固定絞り等からなる暖房用減圧装置(以下、オリフィス)12c、暖房モード時にホットガスバイパス通路12bから凝縮器11a側へ冷媒が流れ込むのを防止する逆止弁12d等から成る。切替え弁12aは、電磁弁のように冷媒通路の切替えが電気的に制御可能なものである。
【0021】
空調ケース13は、車室内へ向かって空気が流れる通風路を形成するものであって、この空調ケース13内に蒸発器11cが配設されている。蒸発器11cは、冷房モード時には膨張弁11bにて減圧された低圧の気液2相冷媒が送風機14の送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。また、暖房モード時には圧縮機部114の高温の吐出ガス冷媒がホットガスバイパス通路12bからオリフィス12cにて減圧された後に蒸発器11cに直接導入され、これにより、蒸発器11cは吐出ガス冷媒の放熱により送風空気を加熱する加熱用熱交換器として作用する。
【0022】
送風機14は、遠心式送風ファン14aおよび駆動用電動モータ14bを有し、その吸入口14cには図示しない内外気切替え箱を通して外気または内気が吸入される。空調ケース13内で、蒸発器11cの下流側にはヒータコア15が配設されている。このヒータコア15は、エンジン1の温水(冷却水)を熱源として送風空気を加熱する暖房用熱交換器であって、エンジン1の温水(冷却水)がエンジン駆動の機械式の温水ポンプ(図示せず)により循環するようになっている。
【0023】
空調ケース13内においてヒータコア15の側方にはバイパス通路16が形成されている。そして、このバイパス通路16を通過する冷風とヒータコア15を通過する温風との風量割合を調整するために、ヒータコア15に隣接して板状のエアミックスドア17が回動可能に設けてある。冷温風の混合により所望温度になった空調空気は、図示しない吹出しモード切替え機構を経て車室内に吹出される。
【0024】
ハイブリッドコンプレッサ装置100は、ハイブリッドコンプレッサ110と制御装置120とから成る。ハイブリッドコンプレッサ110は、図2に示すように、エンジン駆動と電動モータ駆動の両方が可能なものであり、プーリ111、電磁クラッチ112、モータ部113、圧縮機部114とから成る。
【0025】
外部駆動手段としてのプーリ111は、ハウジング115の一端側に回転可能に支持されており、エンジン1の駆動力がクランクプーリ1a、ベルト1b(図1)を介して伝達され回転駆動するようにしている。
【0026】
断続手段としての電磁クラッチ112は、ハブ112aとコイル112bとから成り、ハブ112aは後述する圧縮機部114のシャフト114aに接続されている。周知のように電磁クラッチ112は、コイル112bに通電されるとハブ112aがプーリ111に吸着されエンジン1の駆動力をシャフト114aに伝達する(クラッチON)。逆にコイル112bへの通電を遮断するとハブ112aはプーリ111から離れ、エンジン1の駆動力は切り離される(クラッチOFF)。
【0027】
また、モータ部113は交流3相モータであり、シャフト114aに固定されるロータ部113aとハウジング115の内周面に固定され巻線が施されたステータ部113bとから成る。そして、バッテリ2(図1)からの電力がインバータ121(図1)によって調整され、ステータ部113bに供給されることによりロータ部113a(シャフト114a)は回転数可変に駆動される。尚、このモータ部113には、上記のように電動機としての機能に加えて、エンジン1作動時にロータ部113aが回転されることで発電する発電機としての機能も備えており、発電した電力はインバータ121を介してバッテリ2に充電されるようにしている。
【0028】
更に、圧縮機部114は、ここでは1回転当りの吐出容量が所定値として設定されている固定容量型圧縮機、更に具体的には周知のスクロール式圧縮機としている。そして、ハウジング115に設けられた吸入ポート115aから吸入される冷媒を高温高圧に圧縮し、吐出ポート115bから吐出するようにしている。吸入ポート115aは、蒸発器11c側と接続され、また、吐出ポート115bは凝縮器11a側と接続されている。尚、圧縮機部114は、スクロール式のものに限らず、吐出容量を可変可能とする斜板式のもの等としても良い。
【0029】
ここで、本発明の特徴部として吸入ポート115aをモータ部113のプーリ111側に設けるようにしており、蒸発器11cから流出される冷媒は、吸入ポート115aからモータ部113の内部を流通して、圧縮機部114に設けた連通穴114bを経てスクロール部に吸入されるようにしている。
【0030】
図1に戻って、制御装置120は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されるものであり、ハイブリッドコンプレッサ110の電磁クラッチ112、モータ部113(直接的にはインバータ121)、および切替え弁12a、送風機14、エアミックスドア17等の作動を予め設定されたプログラムに従って制御する。
【0031】
尚、制御装置120には図示しない複数のセンサ群からの環境条件信号、車室内計器盤近傍に設置される図示しない空調制御パネルからのスイッチ操作信号が入力される。センサ群としては、外気温度を検出する外気温センサ、車室内温度を検出する内気温センサ、車室内への日射量を検出する日射センサ等が備えられている。
【0032】
また、空調制御パネルには、乗員により手動操作される操作スイッチとして、設定温度信号を発生する温度設定スイッチ、風量切替え信号を発生する風量スイッチ、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ、内外気切替え信号を発生する内外気切替えスイッチ等が備えられている。
【0033】
更に、制御装置120は、図示しないエンジン用制御装置との間で制御信号を通信するようになっている。エンジン用制御装置は周知のごとくエンジン1の運転状況等を検出する図示しないセンサ群からの信号に基づいてエンジン1への燃料噴射量、点火時期等を総合的に制御するものである。更に、本発明の対象とするアイドルストップ車両等においては、エンジン1の回転数信号、車速信号、ブレーキ信号等に基づいて停車状態を判定すると、エンジン用制御装置は、点火装置の電源遮断、燃料噴射の停止等によりエンジン1を自動的に停止させる。
【0034】
また、エンジン停止後、運転者の運転操作により車両が停車状態から発進状態に移行すると、エンジン用制御装置は車両の発進状態をアクセル信号等に基づいて判定して、エンジン1を自動的に始動させる。エンジン用制御装置から車両の走行、停車状態を示す信号、エンジン1の作動、停止状態を示す信号等が制御装置120に入力されるようになっている。
【0035】
次に、上記構成に基づく作動およびその作用効果について説明する。まず、冷房モード時においては、制御装置120は切替え弁12aによってホットガスバイパス通路12bを閉じる側にする。エンジン1が作動中(走行時、停車時等)であれば、制御装置120は電磁クラッチ112をONにし、エンジン1の駆動力によって圧縮機部114を作動させる。すると、圧縮機部114からの吐出ガス冷媒は、切替え弁12a→凝縮器11a→膨張弁11b→逆止弁12d→蒸発器11c→モータ部113の吸入ポート115aに至る閉回路(通常の冷凍サイクル11)を循環し、蒸発器11cにて冷媒の蒸発潜熱によりケース13内の送風空気が冷却される。そして、制御装置120は車室内に吹出される実際の吹出し空気温度が目標吹出し空気温度TAOとなるようにエアミックスドア17の開度、電磁クラッチ112のON−OFFを制御する。尚、目標吹出し温度TAOは、環境条件信号(外気温度、車室内温度、日射量)と設定温度信号とから予め定めた演算式によって算出されるものである。
【0036】
また、アイドルストップ機能によりエンジン1が停止された場合は、制御装置120は、電磁クラッチ112をOFFにして、モータ部113を駆動させることで圧縮機部114を作動させて、冷房機能を継続させる。ここでは、モータ部113の回転数を可変することで冷媒の吐出量を調整し、吹出し空気温度が目標吹出し空気温度TAOとなるように制御する。
【0037】
尚、蒸発器11cから流出する低温低圧の冷媒は、モータ部113内に流入することで、モータ部113に対する冷却効果をもたらし、モータ部113の耐久性向上を可能とする。
【0038】
一方、暖房モード時においては、冬期の寒冷時における暖房始動時のようにエンジン1の温水温度が低くて、ヒータコア15による暖房能力が不足する時には、制御装置120は切替え弁12aを凝縮器11aの入口側通路を閉じて、ホットガスバイパス通路12b側を開放した状態、即ち、ホットガスヒータサイクル12の作動に切替える。
【0039】
エンジン1が作動中(走行時、停車時等)であれば、制御装置120は電磁クラッチ112をONにし、エンジン1の駆動力で圧縮機部114を作動させる。すると、圧縮機部114からの高温高圧の吐出ガス冷媒(過熱ガス冷媒)が切替え弁12aからホットガスバイパス通路12b側に流入し、オリフィス12cにて所定の圧力まで減圧される。この減圧された高温ガス冷媒が蒸発器11c内に流入して、空調ケース13内の送風空気に放熱し送風空気を加熱する。そして、蒸発器11cで放熱したガス冷媒は、モータ部113から圧縮機部114に吸入され、再度圧縮される。このように、温水熱源の暖房能力が不足するときには蒸発器11cを加熱用熱交換器として作用させ、暖房能力の不足を解消することができる。
【0040】
また、アイドルストップ機能によりエンジン1が停止された場合は、エンジン1によって駆動される温水ポンプが停止され、ヒータコア15における暖房機能が停止するが、制御装置120は、電磁クラッチ112をOFFにして、モータ部113を駆動させることで圧縮機部114を作動させて、蒸発器11cによる放熱作用で暖房機能を継続させる。
【0041】
本発明においては、蒸発器11cから流出される冷媒をモータ部113の内部を流通させてから圧縮機部114で圧縮するようにしているので、暖房モード時においてエンジン1が停止された時に、モータ部113の駆動時の発熱により冷媒を加熱することができる。また、外気温度が非常に低く、圧縮機部114における冷媒のスーパーヒート(過熱)が取りにくく、有効なガス冷媒が得られにくい場合でも、モータ部113の発熱によって液状態の冷媒を適度に蒸発させ、暖房に有効となる冷媒循環量を増加させることができる。
【0042】
即ち、図3に示すように、従来技術では蒸発器11cにおける放熱量(エンタルピ差Δi1)は、圧縮機部114の圧縮仕事量に相当するものであったが、本発明ではモータ部113による冷媒の加熱分が加わりエンタルピがΔi2のように増加し、また冷媒循環量の増加によりトータルの放熱量を増加させることができ、圧縮機部114の大型化を招く事無く、蒸発器11cにおける暖房能力を向上させることができる。
【0043】
そして、冷媒は、モータ部113の内部を流通した後に圧縮機部114に流入されるようにしているので、低圧側の冷媒がモータ部113内に流入することになり、モータ部113の耐圧性を向上させる必要が無い。
【0044】
(第2実施形態)
上記第1実施形態に対して、エンジン1が作動している場合にも、制御装置120によって、モータ部113に電力供給してモータ部113を駆動状態としたり、また、エンジン1の駆動力によってモータ部113が発電機として作動するようにしても良い。
【0045】
これにより、エンジン1の停止時に限らず、作動時においてもモータ部113での発熱によって冷媒を加熱でき、暖房性能の向上が可能となる。
【0046】
尚、エンジン1の作動時にモータ部113を作動させることで、圧縮機部114を作動させるためのエンジン1の負荷が減って、本来のヒータコア15への温水温度の上昇度合いが低下するような場合は、電力の供給あるいは発電を行う際の本来の電力供給効率あるいは発電効率をあえて低下させるようにする。
【0047】
即ち、電力供給時においては、通常インバータ121によってモータ部113に回転磁界が発生するように電流が制御される訳であるが、ここでは、回転磁界を発生させない、あるいは不連続的な回転磁界が発生するようにして、効率の低下分をモータ部113の発熱分に置き換えるようにする。発電時においても上記と同様に発生する電流の流れを止めたり、不連続的にする。
【0048】
これにより、効率低下分によって意図的にモータ部113の発熱分を増加させて更に暖房性能を向上させることができる。
【0049】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図4、図5に示す。第3実施形態は、上記第1、第2実施形態に対して、ハイブリッドコンプレッサ110のモータ部113と圧縮機部114との間に増速手段を設けたものとしている。
【0050】
具体的には、増速手段としてここでは遊星歯車116を用いている。遊星歯車116は、周知のものであって、図4に示すように、中心部に設けられたサンギヤ116aと、サンギヤ116aの外周で自転しつつ公転するピニオンギヤ116cに連結されるプラネタリーキャリヤ116bと、ピニオンギヤ116cのさらに外周に設けられたリング状のリングギヤ116dとから成る。
【0051】
圧縮機部114のシャフト114aには、プーリ111の駆動軸111aの一端側が嵌入され、シャフト114aおよび駆動軸111aは、軸受け111bによって互いに独立して回転可能としている。
【0052】
そして、駆動軸111aはプラネタリーキャリヤ116bに接続され、モータ部113のロータ部113aはサンギヤ116aに接続され、シャフト114aはリングギヤ116dに接続されるようにしている。尚、サンギヤ116aは、軸受け111cによって駆動軸111aに対して独立して回転可能に支持されている。
【0053】
このハイブリッドコンプレッサ110においては、図5の共線図に示すように、エンジン1が作動時において、モータ部113を駆動させない場合は、プーリ111からの回転数は、プラネタリーキャリヤ116bとリングギヤ116dとのギヤ比分だけ増速されて圧縮機部114に伝達されるが(図5中のア)、モータ部113をプーリ111とは逆回転方向に駆動させることによって、圧縮機部114は更に増速される(図5中のイ)。
【0054】
これにより、圧縮機部114での冷媒吐出量を増加させることができるので、蒸発器11cにおける冷媒の放熱量を増加させて更に暖房性能を向上させることができる。
【0055】
(その他の実施形態)
上記第1〜第3実施形態では、本発明をアイドルストップ車に搭載されるものとして説明したが、対象とする車両は、走行用駆動源としてエンジンと走行用モータの両方を備えるハイブリッド車としても良いし、本発明の目的は暖房能力向上にあり、エンジン停止の有無に限定されず通常の車両に搭載して、能力向上手段としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を車両用空調装置に適用した場合の全体構成を示す模式図である。
【図2】第1実施形態におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【図3】本発明の効果を示すグラフである。
【図4】第3実施形態におけるハイブリッドコンプレッサを示す断面図である。
【図5】図4におけるハイブリッドコンプレッサの作動を示す共線図である。
【符号の説明】
1 車両エンジン
10 車両用空調装置
11 冷凍サイクル
11a 凝縮器
11c 蒸発器
12 ホットガスヒータサイクル
100 ハイブリッドコンプレッサ装置
110 ハイブリッドコンプレッサ
113 モータ部
114 圧縮機部
120 制御装置

Claims (3)

  1. 切替え弁(12a)の切替えによって、冷凍サイクル(11)の圧縮機部(114)から圧縮吐出された冷媒が凝縮器(11a)をバイパスして蒸発器(11c)に導入され、この蒸発器(11c)が放熱作用を発揮するホットガスヒータサイクル(12)を備え、
    前記圧縮機部(114)は、モータ部(113)を駆動源としており、
    制御装置(120)によって、前記切替え弁(12a)の作動、および前記モータ部(113)による前記圧縮機部(114)の作動が制御される車両用空調装置において、
    前記冷媒は、前記モータ部(113)の内部を流通するようになっており、
    前記制御装置(120)は、前記切替え弁(12a)の切替えによって、前記ホットガスヒータサイクル(12)を作動させる時には、前記冷凍サイクル(11)を作動させる時よりも、前記モータ部(113)への電力供給効率を低下させることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記冷媒は、前記モータ部(113)の内部を流通した後に前記圧縮機部(114)に流入されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記モータ部(113)と前記圧縮機部(114)との間には、前記モータ部(113)の作動によって前記圧縮機部(114)の回転数が増速される増速手段(116)が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用空調装置。
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