JP4023589B2 - 自動倉庫設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークとしての筒状小容器及びディープウエルを低温下で格納する自動倉庫設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化学系や薬学系、或いは生物学系等の研究所や企業等では、膨大な種類及び量の試料類を使用することがある。ここに試料類の例としては、例えば試薬類や化学薬品、化学物質、遺伝子サンプル、血液サンプル、組織サンプル、土壌サンプル、種子のサンプルなどが挙げられる。
【0003】
これらの試料類を取り扱って試験や研究などを行う場合、1つの試料類を単位として扱う場合と、多種類の試料群を一括して1つの単位として扱う場合とがある。
【0004】
前者の場合は、試料類は一般にバイアル瓶やミニチューブのような筒状小容器に封入されており、この小容器の多数本を、直方体状のコンテナに多数形成した上向き開口の間接収容穴に差し込んで起立状態に保持している。この筒状小容器の多数本を保持するコンテナは、間接収容式コンテナと呼ぶことができる。
【0005】
他方、後者の場合は、ディープウエルに代表されるように、直方体状のコンテナに多数の直接封入穴が上向きに開口したものが多用されており、これには着脱自在な蓋を設けている。このように試料類を直接に封入するコンテナは、直接収容式コンテナと呼ぶことができる。
【0006】
そして、これらの試料類は膨大な量にのぼることから、これらを自動的に格納して取り出す自動倉庫設備が必要となっている。その場合、試料類は一般に低温で保存する必要があるため、自動倉庫設備の格納庫も低温倉庫とする必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような低温保管倉庫について本願発明者が実験したところ、試料が封入しされているディープウエルや個別容器を庫外に取り出すと、大気中に存在する水分がディープウエル等の表面に凝集して露となる現象が多発し、取り扱いが厄介になるという事実が発見された。
【0008】
また、ディープウエルや個別容器、或いは間接収容式コンテナは格納庫内で冷却されているため、戸外に取り出してからすぐに研究エリアに搬送すると、冷たくて取り扱いが厄介になるという事実も発見した。
【0009】
更に、間接収容式コンテナにはミニチューブやバイアル瓶のような小容器が多数本保持されているが、従来は、1つの間接収容式コンテナに保持されている小容器のうちの一部だけが必要であるにも拘らず、間接収容式コンテナごと庫外に取り出していたため、必要としない試料が解凍や吸湿されて変質し易くなるという点も問題であった。
【0010】
本発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、「多数のワークを格納できる棚装置が設置された格納エリアと、人がワークを台車に積んで出入り自在な入出庫室と、前記ワークを格納棚と入出庫室との間に移し替る自動入出庫システムとが備えられており、前記ワークは、1種類の試料類が封入される筒状小容器及び多数の試料類封入穴が空いているディープウエルであって、前記筒状小容器はその多数本がコンテナに収容された状態で搬送及び格納されるようになっており、かつ、筒状小容器用コンテナ及びディープウエルは、それぞれ格納エリアでは格納用トレーに積載されて作業エリアでは作業用トレーに積載されるようになっている」という自動倉庫に係るものである。
【0012】
そして、本願発明では、前記格納エリアと入出庫室との間には、前記筒状小容器を格納用コンテナと作業用コンテナとに移し替えると共にディープウエルを格納用トレーと作業用トレーとに移し替える自動移載エリアが設けられており、前記自動移載エリアと入出庫室とは作業用トレーの出入り口を除いて断熱壁で仕切られている一方、前記格納エリアと自動移載エリアとは冷凍温度又は冷蔵温度の低温に保持されている。
【0013】
【0014】
【発明の作用・効果】
請求項1の発明によると、試料が封入された筒状小容器及びディープウエルを低温下で格納していても、低温下で保管しておいたことにより影響が現れることを防止して、取り出した後の取り扱いを容易ならしめることができる。
【0015】
また、ミニチューブやディープウエルのような容器を庫外に取り出しても、例えば入出庫室において除湿状態で適度の時間放置しておくことにより、容器の表面に露が凝集することを防止できると共に、作業者が安全に触ることのできる表面温度にすることができる。このためディープウエルやミニチューブ等の取り扱いが容易となり、露のために手が滑って容器を落とすというような事故も防止できる。
【0016】
また、例えば、始業前に試料類を取り出しておいて入出庫室で試料の解凍等を行っておくことにより、出勤したらすぐに実験等を行えるというような態勢を敷くことができるため、試料類を使用した作業や実験の能率を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、例えば薬学系や生物学系の研究所や企業で使用する試料類を保管するための自動倉庫設備に適用したもので、試料類は低温かつ低質で保管する必要である。まず、図1〜図7に基づいてコンテナとトレーについて説明する。
【0018】
(1).コンテナ及びトレー
図1は、試料が封入される筒状小容器の一例としてのミニチューブ1と、このミニチューブ1の多数本を収容できるミニチューブ格納用コンテナ2との斜視図である。ミニチューブ格納用コンテナ2には、多数の単位保持部3が縦横に整列して形成されている。ミニチューブ1は中栓式のキャップ4で封止されている。ミニチューブ1の下面等の適宜部位には、IDコード等の識別手段がラベルの貼着や印刷などの手段で表示されている。
【0019】
図2はミニチューブ格納用コンテナ2を格納用トレー5にセットした状態の部分断面図である(トレーについては後述)。
【0020】
図3のうち(A)は直接収容式コンテナであるディープウエル6の部分平面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。ディープウエル6には、試験管状で上向きに開口した多数の封入筒7が縦横に整列して形成されており、隣合った封入筒7はリブによって互いに連結されている。各封入筒7は1枚の蓋8で塞がれている。
【0021】
図4はディープウエル6を格納用トレー4に積載した状態での縦断側面図、図5はディープウエル6と格納用トレー5との分離斜視図、図6は格納用トレー5の平面図である。
【0022】
格納用トレー5は浅い皿状に形成されており、ディープウエル6やミニチューブ格納用コンテナ2をずれ不能に嵌め込む係合手段の一例として浅い凹所9が形成されている。また、各凹所9には角形(他の形状でも良い)の透穴10を開口させている。また、格納用トレー5の両端には、スタッカクレーン等によって自動的に出し入れするに際してのピッキング部となる鉤状係止部11を形成している。
【0023】
ミニチューブ格納用コンテナ2は、格納用トレー4に嵌着やねじ止め等の固定手段又は係合手段によって離脱不能の状態に保持している。他方、ディープウエル6はそれ自身が作業エリアまで移動するので、格納用トレー4に着脱自在に載せられている。
【0024】
格納用トレー5における各凹所9のコーナー部には、上向きの突起12を形成している。これは、ミニチューブ格納用コンテナ2(又はディープウエル6)を嵌め込むに際して所定の姿勢に保持するためであり、このため、ミニチューブ格納用コンテナ2の底面には、所定の姿勢のときだけ突起12に嵌合する位置決め穴(図示せず)が空いている。
【0025】
詳細は省略するが、本実施形態では、格納用トレー5には、ミニチューブ格納用コンテナ2とディープウエル6とは混載できないようになっている。
【0026】
つまり、ミニチューブ格納用コンテナ2とディープウエル6とが同じ形状及び大きさであっても、例えば、ミニチューブ格納用コンテナ2が載る格納用トレー5に、ミニチューブ格納用コンテナ2とのみ嵌まり合う突起を設けて、ミニチューブ格納用コンテナ2が載る格納用トレー5にディープウエル6を載せようとすると突起が邪魔になって嵌まらないようにするなど、トレー5に専用の嵌合手段を設けることにより、ミニチューブ格納用コンテナ2のための格納用トレー5とディープウエル6のための格納用トレー5とを使い分けている。
【0027】
(2).自動倉庫設備の構造の概要
次に、図7〜図14に基づいて、自動倉庫設備の概要を説明する。このうち、図7は概略斜視図、図8は概略平面図、図9は要部の部分的な概略平面図、図10及び図11は要部の概略斜視図である。
【0028】
自動倉庫設備は、格納庫Aと自動移載エリアBと入出庫室(入出庫エリア)Cとを備えている。入出庫室Cの壁には扉Dを設けており、また、入出庫室Cの適当な部位に除湿手段の一例としてブロワー32を配置している。いうまでもないが、入出庫室Cは空調装置によって温度管理が成されている。また、図示していないが、入出庫室Cには制御用コンピュータや操作パネル等の制御・操作機器類を設置している。
【0029】
格納庫Aには、一対の棚装置14を対向させた格納ユニットA1が2列並設されている。両格納ユニットA1はそれぞれ2段式になっている。
【0030】
自動移載エリアBには、棚装置14の段に対応した2段ずつの第1コンベヤ15と、一対ずつのリザーバ16と、2段ずつの第2〜第3コンベヤ17,18が配置されている。
【0031】
第3コンベヤ18の外側には、一本ずつの第4コンベヤ19と第5コンベヤ20とが平行に配置されている。これら第4コンベヤ19と第5コンベヤ20の長手方向に向かった外側には、昇降式移載手段の一例としてリフター21が配置されている。リフター21は支柱22に昇降自在に装着されている。
【0032】
更に、両リフター21の近傍部位でかつ上下の第4及び第5コンベヤ19,20の端部の間の中途高さ位置には、左右一対ずつの入出庫用コンベヤ23が、第4コンベヤ19及び第5コンベヤ20と平面視で直交する方向に延びている。
【0033】
出庫用コンベヤ23の始端部には、作業用台車24をセットするゲート25が配置されている。ゲート25の箇所には、作業用トレー26を作業用台車24と入出庫用コンベヤ23とに移し替るための移載ロボット27を配置している。図9において符号27aで示すのは、割り込み入庫用(或いは割り込み出庫用)のための手作業式コンベヤである。
【0034】
また、図8に示すように、入出庫用コンベヤ23は内部コンベヤ23aと外部コンベヤ23bとに分離しており、両コンベヤ23a,23bの間に、通気遮断手段の一例として、昇降式等の断熱構造のシャッター28を配置している。また、シャッター28の位置に断熱壁29が配置されている。すなわち、断熱壁29に出入り口29aを設けて、この出入り口29aをシャッター28で塞いでいる。断熱壁29は格納庫Aと自動移載エリアBとを囲っている。
【0035】
入出庫コンベヤ23のうち外部コンベヤ23bは、入出庫室Cに位置することになる。また、入出庫コンベヤ23のうち内部コンベヤ23aは外部コンベヤ23bに向けて移動自在に構成されている。入出庫用コンベヤ23を分断すると共に出入り口29aにシャッター28を設けているのは、自動移載エリアBと入出庫室Cとの間の通気をできるだけ遮断して、格納庫A内の温度をできるだけ一定(低温)に保つためである。
【0036】
また、内部コンベヤ23aを移動自在としているのは、作業用トレー26をスムースに移し替るためであり、図面では省略しているが、内部コンベヤ23aが前進すると、両コンベヤ23a,23bは部分的に重複するように設定している。
【0037】
両リフター21には、入出庫コンベヤ23の搬送方向から見て左右方向に作業用トレー2を移送するコンベヤが前後動自在に配置されている。従って、作業用トレー26を平面視で十字方向(第3及び第4コンベヤ18,19の搬送方向と入出庫用コンベヤ23の搬送方向)に移送させることができる。このため、第4コンベヤ19と第5コンベヤ20と両リフター21とが協働して1つの閉ループ状循環路が構成される。
【0038】
すなわち、リフター21を上下の第4コンベヤ19及び第5コンベヤ20の高さ位置に昇降させることにより、リフター21を介して、作業用トレー26を第4コンベヤ19と第5コンベヤ20とに移し替ることができる。この場合、作業用トレー26の平面姿勢は一定のままである。
【0039】
また、リフター21を入出庫用コンベヤ23の高さ位置とすることにより、作業用トレー26をリフター21と入出庫用コンベヤ23とに移し替ることができる。
【0040】
各第3コンベヤ18の箇所には、ミニチューブ1及びディープウエル6を移し替るための移載装置30を配置している。本実施形態では、上段の両第3コンベヤ18の箇所に設けた移載装置30をミニチューブ用とし、下段の第3コンベヤ18の箇所に配置した移載装置30をディープウエル用としている(上下逆でも良い)。
【0041】
ミニチューブ用の移載装置30とディープウエル用の移載装置30とは当然に構造は異なっており、図10に概念的に示すように、第3コンベヤ18に載せたミニチューブ格納用コンテナ2と、第4コンベヤ19に載せたミニチューブ作業用コンテナ2′とにミニチューブ1だけが移し換えられる。
【0042】
また、図11に概念的に示すように、下段の第3コンベヤ18の箇所では、第3コンベヤ18にある格納用トレー5と第4コンベヤ19にある作業用トレー26とにディープウエル6が移し換えられる。
【0043】
(3).作業用トレー及び作業用台車
図11に示すように、作業用トレー26には4個のディープウエル6又はミニチューブ作業用コンテナ5′を横ずれ不能に載置できるようになっている。また、作業用トレー26の両端には、人が掴んで持ち運びできるように把手31を設けている。
【0044】
図12に示すように、把手31は、ミニチューブ1やディープウエル6の上面よりも高くなっており、このため、ミニチューブ作業用コンテナ5′やディープウエル6を載置した状態で多段に積み重ねることができる。そして、図13に示すように、作業用台車24には、作業用トレー26を多段かつ複数列に積み重ねることができる。
【0045】
従って、移載用ロボット27に設けたクランプ装置(図示せず)を把手31に引っ掛けて持ち上げることにより、作業用台車24に積み重ねた作業用トレー26を上から順番に取り出したり、作業用台車24に順番に積み重ねていくことができる。
【0046】
このため、作業用台車24にはラック(棚板)を設ける必要はなく、このため、作業用台車24の構造を簡単化できると共に、作業用トレー26の積み降ろしも迅速に行うことができる。また、作業用台車24は上昇動と下降動とによって移し替るものであるため、移載用ロボット27の設置面積が少なくて済み、スペースを有効利用できる。
【0047】
格納用トレー5の場合と同様に、本実施形態では、1つの作業用トレー26にディープウエル6とミニチューブ作業用コンテナ2′とは混載できないように、専用の嵌合手段を設けている。
【0048】
作業用トレー26の場合、1つのトレー5にミニチューブ作業用コンテナ2′とディープウエル6とが混載されていると、自動取り出しにおいて支障を来す虞があるが、このように予め作業用トレー26を専用化しておくことにより、自動格納取り出しに際してのトラブルを防止できる。
【0049】
(4).棚装置及びスタッカクレーン
上下両段の棚装置14とも、格納用トレー5を格納できる棚段が多段かつ多列に配置されている。棚装置14は多数本の支柱やラック(或いは棚板)等によって構成されているが、詳細は省略している。
【0050】
そして、相対向した棚装置14の間の通路に出し入れ装置の一例としてのスタッカクレーン33が走行自在に配置されている。スタッカクレーン33は棚装置14の下部に配置したレール34上を走行する。
【0051】
詳細は省略するが、本実施形態では、スタッカクレーン34には昇降台を備えており、昇降台にピッキンクユニットを複数列配置している。従って、1回の工程で複数の格納用トレー5を出し入れすることができる。
【0052】
図14は図8のXIV-XIV 視断面図であり、この図から理解できるように、リザーバ16は支柱35に昇降自在に装着されている。また、リザーバ16にはコンベヤ機構を設けている。
【0053】
(5).入出庫の態様
本実施形態では、図8に示すように、格納庫Aは、手前側の適当な範囲をミニチューブ用格納部A′と成し、その奥側の範囲をディープウエル用格納部A″と成すというように、ミニチューブ用格納ゾーンとディープウエル用格納ゾーンとに区分している。
【0054】
格納態様を分ける方法としては、一対の格納ユニットA1をミニチューブ専用とディープウエル専用とに区分したり、各格納エリアA1において上下の棚装置14のうちいずれか一方をミニチューブ用として他方をディープウエル用としたり、或いは、各格納エリアA1において相対向した一方の棚装置14をミニチューブ用として他方をディープウエル用とするなど、様々の方法を採用できる。
【0055】
本実施形態では、入出庫室Cに2つのゲート25を設けるにおいて、一方のゲート25をミニチューブ専用の入出庫用ゲートとし、他方のゲート25をディープウエル専用の入出庫用ゲートとしており、更に、上段のコンベヤ群をミニチューブ専用の自動移載部と成し、下段のコンベヤ群をディープウエル専用の移載部と成している。
【0056】
より一般化して説明すると、一対のゲート25及び入出庫用コンベヤ23と、上下に分離したコンベヤ群とを、ミニチューブ1の移載とディープウエルDの移載とに区分している。また、格納用トレー5と作業用トレー26との搬送を一方通行化することにより、ミニチューブ1及びディープウエル6の効率的な入出庫を図っている。
【0057】
具体的な入出庫用の制御態様として、ミニチューブ1の出庫を例にとって説明する。
【0058】
まず、前提として、作業用台車24には、空のミニチューブ作業用コンテナ2′を積載した作業用トレー26の群がセットされており、この作業用トレー26が積載された作業用台車24を一方のゲート25にセットしておく。すると、作業用トレー26は、一方の入出庫用コンベヤ23→一方のリフター21→上段の第5コンベヤ20→他方のリフター21→上段の第4コンベヤ19の順で、上段の移載装置30の箇所に搬送される。
【0059】
移載装置30は2台あるので、それぞれの箇所で、作業用トレー26に載置されているミニチューブ作業用コンテナ2′にミニチューブ1が収納されていく。
【0060】
多数の作業用トレー26は第5コンベヤ20と第4コンベヤ19とに載置されており、先頭のものから順にミニチューブ1の収納が行われる。残りの作業用トレー26は第4コンベヤ19及び第5コンベヤ20の上に待機している。図10の実線矢印では空の作業用トレー26の搬送経路を示しており、点線矢印では収納済作業用トレー26の搬送経路を示している。
【0061】
ミニチューブ1の移し換えが終了した作業用トレー26は、上段の第4コンベヤ19→一方のリフター21→一方の入出庫用コンベヤ23、の順に搬送されて、作業用台車24に載せられる。図示していないが、作業用台車25にはトレーの位置決め手段を設けている。
【0062】
このようにして、各ミニチューブ作業用コンテナ2′に順次ミニチューブ1が移し換えられていき、全てのミニチューブ1が収容されたら、出庫完了の表示がなされると共にゲート25のロックが解除されて、作業用台車24をゲート25から取り出すことができる。
【0063】
なお、第4コンベヤ19及び第5コンベヤ20で待機できる作業用トレー26の個数が作業用台車24の積載個数よりも少ない場合は、空のミニチューブ作業用コンテナ2′を積載した作業用トレー26を自動移載エリアBに送り出すことと、ミニチューブ1を収納し終えた作業用トレー26を作業用台車24に戻すことを、並行して行っても良い。
【0064】
目的とするミニチューブ1が上段の棚装置14に格納されている場合は、格納用トレー5は、その上段の箇所で、格納場所→スタッカクレーン33→一方の第1コンベヤ15→一方のリザーバ16→一方の第2コンベヤ17→(移載)→第3コンベヤ18→他方の第2コンベヤ18→他方のリザーバ16→他方の第1コンベヤ15→スタッカクレーン33→元の格納場所、という経路で搬送される。
【0065】
他方、目的とするミニチューブ1が下段の棚装置14に格納されている場合は、格納場所→下段のスタッカクレーン33→下段に配置された一方の第1コンベヤ15→一方のリザーバ16→(上昇)→上段に配置された一方の第2コンベヤ17→上段の第3コンベヤ18→上段に配置された他方の第2コンベヤ17→他方のリザーバ16→(下降)→下段に配置された他方の第1コンベヤ15→下段のスタッカクレーン33→格納場所、という経路で搬送される。
【0066】
ミニチューブ1の入庫に際しても、格納用トレー5の流れは出庫の場合と同じである(入庫の場合と出庫の場合とで格納用トレー5の流れを逆にすることも可能である)。
【0067】
既に述べたように、ディープウエル6の出庫及び入庫は下段のコンベヤ群を使用して行われるが、格納用トレー5及び作業用トレー26の搬送経路は基本的にはミニチューブ1の場合と同じであるので、説明は省略する。
【0068】
なお、上段のコンベヤ群を使用してディープウエル6の移し換えを行い、下段のコンベヤ群を使用してミニチューブ1の移し換えを行ってもよい。また、格納用及び作業用のトレー5,26は上記の説明と逆向きに循環させても良い。更に、リフター21と別に、第4コンベヤ19と第5コンベヤ20とを接続する中継専用コンベヤを上下に設けたり、第4コンベヤ19と第5コンベヤ20とを完全に接続しても良い。更に、待機用の第5コンベヤ20を複数本並設することも可能である。
【0069】
本実施形態では、スタッカクレーン33、コンベヤ群及びリザーバ16、リフター21、移載ロボット27、移載装置30で自動入出庫システムが構成されている。
【0070】
(6).温度や湿度の管理
格納庫Aの内部の温度は保管する試料類の種類によって相違しており、一般に、+5℃〜−25℃程度の範囲で保管される。
【0071】
氷点下の温度で保管している場合、ミニチューブ1やディープウエル6を取り出して直ぐに作業エリアに運ぶと、大気中の水分が凝集して露となる。そこで、入出庫室Cを極力湿度が低い乾燥雰囲気としておいて、出庫したミニチューブ1やディープウエル6を入出庫室Cにある程度の時間おいておくことにより、露の発生を防止している。
【0072】
この場合、翌日に使用する試料が前日に分かっている場合は、前日に予約の指示を出しておき、その指示に従って、就業時刻よりも適当な時間だけ前にその試料類を出庫しておき、作業用台車24に待機させておくと、出社時刻に合わせて、露がなくてしかも解凍された試料をタイムリーに使用することができる。
【0073】
入出庫室Cの除湿は空調装置だけですることも可能であるが、プロワーを設けると除湿を強力に行えるため好適である。
【0074】
入出庫室Cの室温は、作業者に対する環境の点からは、一般には、例えば20℃程度に保持しておけば良い。
【0075】
また、入出庫室Cを複数に仕切って、各室の室温や湿度を徐々に異ならせることにより、除湿や解凍を徐々に行うことも可能である。
【0076】
(7).その他
本発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。
【0077】
ミニチューブのような筒状小容器を収容するコンテナの形態としては、実施形態のように多数の収納穴を空けることには限らず、多数のロッドを縦横に整列して立設し、隣合った4本のロッドの間に小径コンテナを保持することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミニチューブとその格納用コンテナの斜視図である。
【図2】ミニチューブ格納用コンテナを格納用トレーにセットした状態の断面図である。
【図3】 (A)はディープウエルの部分平面図、 (B)は (A)の B-B視断面図である。
【図4】ディープウエルを積載した格納用トレーの断面図である。
【図5】ディープウエルと格納用トレーとの分離斜視図である。
【図6】格納用トレーの平面図である。
【図7】自動倉庫設備の概略斜視図である。
【図8】自動倉庫設備の平面図である。
【図9】自動倉庫設備の部分平面図である。
【図10】ミニチューブの移載状態を示す部分斜視図である。
【図11】ディープウエルの移載状態を示す部分斜視図である。
【図12】作業用トレーを積み重ねた状態の図である。
【図13】台車に作業用トレーを積載した状態の側面図である。
【図14】図9のXIV-XIV 視断面図である。
【符号の簡単な説明】
A 格納エリア(ゾーン)
B 自動移載エリア(ゾーン)
C 入出庫室
D ドア
1 筒状小容器の一例としてのミニチューブ
2 ミニチューブ格納用コンテナ
2′ ミニチューブ作業用コンテナ
3 保持部
5 格納用トレー
6 ディープウエル
7 封入部
14 棚装置
15,17〜20 コンベヤ
16 リザーバ
21 リフター
23 入出庫用コンベヤ
24 作業用台車
26 作業用トレー
28 シャッター
Claims (1)
- 多数のワークを格納できる棚装置が設置された格納エリアと、人がワークを台車に積んで出入り自在な入出庫室と、前記ワークを格納棚と入出庫室との間に移し替る自動入出庫システムとが備えられており、
前記ワークは、1種類の試料類が封入される筒状小容器及び多数の試料類封入穴が空いているディープウエルであって、前記筒状小容器はその多数本がコンテナに収容された状態で搬送及び格納されるようになっており、かつ、筒状小容器用コンテナ及びディープウエルは、それぞれ格納エリアでは格納用トレーに積載されて作業エリアでは作業用トレーに積載されるようになっている、
という自動倉庫設備であって、
前記格納エリアと入出庫室との間には、前記筒状小容器を格納用コンテナと作業用コンテナとに移し替えると共にディープウエルを格納用トレーと作業用トレーとに移し替える自動移載エリアが設けられており、前記自動移載エリアと入出庫室とは作業用トレーの出入り口を除いて断熱壁で仕切られている一方、前記格納エリアと自動移載エリアとは冷凍温度又は冷蔵温度の低温に保持されている、
筒状小容器及びディープウエル用の自動倉庫設備。
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