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JP4022919B2 - 車体のフロアパネル構造 - Google Patents

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JP4022919B2
JP4022919B2 JP2003122489A JP2003122489A JP4022919B2 JP 4022919 B2 JP4022919 B2 JP 4022919B2 JP 2003122489 A JP2003122489 A JP 2003122489A JP 2003122489 A JP2003122489 A JP 2003122489A JP 4022919 B2 JP4022919 B2 JP 4022919B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体のフロアパネル構造に係り、特に、フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車体の軽量化のために、車体のフロアパネルを金属製から樹脂製にすることが提案されている(特許文献1)。
一方、フロアパネルは、車体のフレームに取り付けられ、このフレームから伝達された振動により大きく振動し、その放射音により不快な車室内の騒音が生じる。
この車室内の騒音を低減させるために、本出願人は、フロアパネルに伝わる振動の振動周波数と振動モードの関係に着目し、特定の振動周波数(共振領域)で放射音レベルがより小さい振動モードになるようなフロアパネル構造を提案した(特許文献2)。即ち、このフロアパネル構造は、フロアパネルの振動モードが2×2モード又は2×1モードのように振動の腹が偶数個生じる振動モードになるようにフロアパネルの剛性を部分的に調整し、それぞれの振動の腹から放射される音波が互いに打ち消し合うように設定することで放射音レベルを低下させて、車室内の騒音を低減するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−10542号公報
【特許文献2】
特開平9−202269号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、軽量化を図るための樹脂製のフロアパネルは、金属製のフロアパネルに比べて、吸音性、遮音性に優れるものの、樹脂それ自体が軽量であるため、振動し易く、特に高周波音による放射音が非常に大きく発生して車室内の騒音を増大させてしまうという問題がある。
このような樹脂製のフロアパネルにおいて、放射音を抑制するために、制振材や吸音材を設ける必要があり、それゆえ、それらの制振材等による重量の増加やコストの上昇により、金属から樹脂に転換する利点が少なく、実用化が困難であるという問題がある。
一方、上述した、放射音レベルがより小さい振動モードになるようなフロアパネル構造は、特定の振動モードを励起させるための例えば2×1の大きさの領域を車体のフレームやビード等で規制すると共に、特定の周波数で2×1モードを生じさせるために剛性を調整する必要があるが、金属製のフロアパネルでは、プレス成形性や重量の問題から、板厚が面内で均一且つ一定の大きさにせざるを得ないことから、剛性を調整するためには、板厚を調整することができず、フロアパネルの一部分を、断面形状を工夫することで調整せざるを得ず、剛性の調整に制約が生じることや、プレス成形性を阻害しないためにビードの配置に制約があること、また、車体剛性を保つためにフレーム部材の配置に制約があること等により、設計の自由度が小さいという問題がある。
【0005】
そこで、本発明者らは、樹脂製のフロアパネルの成形性に着目し、振動モード調整構造により、上述した樹脂製のフロアパネルの持つ問題点を解決することを試みた。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、フロアパネルの軽量化を図ると共に振動による放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる車体のフロアパネル構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され、フロアパネルは、複数の振動モード調整構造を有し、これらの複数の振動モード調整構造の振動領域が振動領域規制部により仕切られていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、フロアパネルが樹脂製であるため軽量化が図られ、振動モード調整構造により所定周波数の振動による放射音を低減することができ、さらに、振動モード調整構造が一体的に成形されているので、振動モード調整構造の設計の自由度を増すことができる。この結果、本発明によれば、フロアパネルの軽量化を図ると共に振動による放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる。さらに、複数の振動モード調整部により、振動による放射音をより効果的に低減することが出来る。
【0008】
本発明において、好ましくは、フロアパネルの振動領域規制部の少なくとも一部が車両の長手方向に対して斜めに延びるように形成されている。
このように構成された本発明においては、車体の長手方向の共振によりフロアパネルが大きく振動することを防止することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、フロアパネルの振動領域規制部は、ビード又は厚肉部により形成されている。
このように構成された本発明においては、ビード又は厚肉部を形成することにより、簡易且つ効果的に、フロアパネルの振動領域規制部を形成することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、フロアパネルは、振動源から振動を伝達する車体構造部材に連結されており、フロアパネルは、車体構造部材に接し第1の所定周波数で2×1モードを励起する第1振動モード調整構造と、車体構造部材に接していない第1の所定周波数より低い第2の所定周波数で2×2モードを励起する第2振動モード調整構造を含む。
このように構成された本発明によれば、振動源から振動を伝達する車体構造部材に接する領域では、より高い周波数の放射音が低減され、車体構造部材に接しない領域では、より低い周波数の放射音が低減されるので、フロアパネルからの放射音をより効果的に低減することができる。
【0011】
本発明において、好ましくは、第1振動モード調整構造は、2つのモード調整部を有し、これらのモード調整部が、車体構造部材に対してほぼ直交するように形成されている。
このように構成された本発明によれば、2×1モードの振動がより励起され易くなる。
【0012】
上記の目的を達成するために本発明は、フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され、振動モード調整構造は、フロアパネルの厚みを変化させることにより剛性の分布が調整されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、フロアパネルが樹脂製であるため軽量化が図られ、振動モード調整構造により所定周波数の振動による放射音を低減することができ、さらに、振動モード調整構造が一体的に成形されているので、振動モード調整構造の設計の自由度を増すことができる。この結果、本発明によれば、フロアパネルの軽量化を図ると共に振動による放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる。さらに、振動モード調整構造を容易に形成することが出来る。
本発明において、好ましくは、振動モード調整構造は、フロアパネルの樹脂を発泡させることにより剛性を高めている。
このように構成された本発明においては、いわゆる透過音を吸音することが出来ると共にフロアパネルの振動を減衰させることが出来る。
【0013】
上記の目的を達成するために本発明は、フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され、振動モード調整構造は、フロアパネルの断面形状を変化させることにより剛性の分布が調整されている。
このように構成された本発明においては、フロアパネルが樹脂製であるため軽量化が図られ、振動モード調整構造により所定周波数の振動による放射音を低減することができ、さらに、振動モード調整構造が一体的に成形されているので、振動モード調整構造の設計の自由度を増すことができる。この結果、本発明によれば、フロアパネルの軽量化を図ると共に振動による放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる。さらに、所定周波数で所定の振動モードが励起されるように振動モード調整構造を容易に形成することが出来る。
【0014】
上記の目的を達成するために本発明は、フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され、フロアパネルは、スペアタイヤを収納するスペアタイヤハウスを有し、このスペアタイヤハウスの底部に振動モード調整構造及びスペアタイヤ支持部が成形され、このスペアタイヤ支持部が、振動モード調整構造の所定の振動モードの定在波の節となる部分に設けられ且つ振動モード調整構造を分断しないように設けられている。
このように構成された本発明においては、フロアパネルが樹脂製であるため軽量化が図られ、振動モード調整構造により所定周波数の振動による放射音を低減することができ、さらに、振動モード調整構造が一体的に成形されているので、振動モード調整構造の設計の自由度を増すことができる。この結果、本発明によれば、フロアパネルの軽量化を図ると共に振動による放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる。さらに、スペアタイヤハウスの底部に、スペアタイヤ支持部が、振動モード調整構造の所定の振動モードの定在波の節となる部分に設けられ且つ振動モード調整構造を分断しないように設けられているので、スペアタイヤハウス底部の所定の振動モードの振動の励起を妨げないようにすることができる。また、スペアタイヤハウスの底部に振動モード調整構造が形成されているので、振動モード調整構造の所定の振動モードの振動領域が確保され、スペアタイヤハウス底部の所定の振動モードの振動の励起を妨げないようにすることができる。その結果、スペアタイヤハウス底部からの放射音を低減することができると共に、スペアタイヤを支持することができる。
【0015】
本発明において、好ましくは、フロアパネルは、振動モード調整構造の振動領域規制部と車体構造部材との間に、この車体構造部材から振動モード調整構造に伝達される振動を低減する振動遮断部を有する。
このように構成された本発明においては、振動モード調整構造へ伝達される振動の伝達量が低減され、フロアパネルからの放射音を低減することができる。
本発明において、好ましくは、フロアパネルの振動遮断部は、薄肉部、波板部又は段差部により形成されている。
このように構成された本発明によれば、フロアパネルの振動遮断部を容易に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態による車両のフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す斜視図である。
図1に示すように、自動車のアンダボディ1は、車室の床部分(フロア部分)を構成するフロントフロアパネル2と、このフロントフロアパネル2の車体後方の一段高い位置に配設されリヤシート(図示せず)が配置されるセンタフロアパネル4と、さらに、このセンタフロアパネル4よりも車体後方の一段高い位置に配設され荷室の床部分を構成するリヤフロアパネル6とを備えている。
また、フロントフロアパネル2の車体前側の端縁部には、車室とエンジンルームを仕切るダッシュパネル8の下端縁部がスポット溶接等により接合されており、さらに、ダッシュパネル8の前方には、エンジンルームの左右両側を囲むように一対のフロントサイドフレーム10とフェンダエプロン12が設けられている。このフロントサイドフレーム10には、エンジン11が弾性体(図示せず)を介して着脱自在に取り付けられている。
【0017】
ダッシュパネル8の下側の部分である傾斜部8aには、車幅方向の補強部材であるNo.1クロスメンバ14が取り付けられている。このNo.1クロスメンバ14は、各フロントサイドフレーム10の車体外側に設けられそのフランジがフロントサイドフレーム10とダッシュパネル8の傾斜部8aに接合された閉断面構造である一対のトルクボックスメンバ16と、一対のフロントサイドフレーム10の中間に挟まるように配置され両端がフロントサイドフレーム10に接合されたダッシュロアクロスメンバ18とから構成されている。
このNo.1クロスメンバ14及び一対のフロントサイドフレーム10には、フロントサスペンションクロスメンバ15が取付けられ、このフロントサスペンションクロスメンバ15には、フロントサスペンション17が取り付けられている。
【0018】
フロントフロアパネル2は、鋼板を一体でプレス成形したもので、車幅方向のほぼ中央位置において上方に膨出するフロアトンネル部20が車両前後方向に延びている。また、フロアパネル2の車幅方向の両端側には、それぞれ、自動車のサイドボディ(図示せず)が取り付けられるようになっており、このサイドボディの下端縁部を閉断面構造のサイドシル21(仮想線で示す)が車両前後方向に延び、このサイドシル21に、スポット溶接等によりフロントフロアパネル2が接合されている。このサイドシル21の前方部は、No.1クロスメンバ14に接合されている。
【0019】
さらに、フロアトンネル部20と各サイドシル21との中間には、それぞれ車両前後方向に延びるように一対のフロアサイドフレーム22が設けられている。これらのフロアサイドフレーム22は、断面コ字状の鋼板製部材をフロントフロアパネル2の底面に下方から重ね合わせて、略矩形の閉断面を構成している。この閉断面積を確保するために、フロントフロアパネル2には上方に突出する凸部24が形成され、この凸部24はこのフロントフロアパネル2の前縁部から車両前後方向の中央位置よりも後方の所定箇所まで前後方向に延びている。
フロアサイドフレーム22の前端は、上述したフロントサイドフレーム10の後端に接続され、後端は、リアサイドフレーム23に接続されている。これらのリアサイドフレーム23には、リアサスペンションクロスメンバ25が取り付けられ、このリアサスペンションクロスメンバ25には、リアサスペンション27が取り付けられている。
【0020】
このように、フロントフロアパネル2には、車両前後方向の補強構造として、左右両端側のサイドシル21に加えて、フロアトンネル部20とサイドシル21との間のほぼ中間にフロアサイドフレーム22及び凸部24が配設されており、これにより、自動車のボディの曲げ剛性やねじり剛性を十分に確保できるとともに、特に自動車の正面衝突時における車室の変形を最小限に抑えて、乗員を確実に保護することができるようになっている。
さらに、車幅方向の補強構造としては、上述したNo.1クロスメンバ14に加えて、フロントフロアパネル2の車両前後方向のほぼ中央位置においてフロアトンネル部20を跨ぐようにして車幅方向に延びるNo.2クロスメンバ26と、フロアパネル2の後端縁部において車幅方向に延びるNo.3クロスメンバ28と、リアフロアパネル6の前端縁部において車幅方向に延びるNo.4クロスメンバ30が配設されている。
【0021】
No.2クロスメンバ26は、下向きに開放するコ字状断面の部材をフロアパネル2の上面に接合したもので、車幅方向の略中央部がフロアトンネル部20の形状に対応するように上方に屈曲している一方、左右両端部はそれぞれサイドシル21に接合されている。また、No.3クロスメンバ28は、下向きに開放するコ字状断面の部材をフロアパネル2の上面に接合したもので、その左右両端部は、それぞれ、サイドシル21に接合され、さらに、その一部がフロアサイドフレーム22に接合されている。No.4クロスメンバ30は、閉断面部材であり、その左右両端部はリアサイドフレーム23に接合されている。
以下、上述したフロントサイドフレーム10、フロアサイドフレーム22(凸部24を含む)、リアサイドフレーム23、サイドシル21、No.1クロスメンバ14、No.2クロスメンバ26、No.3クロスメンバ28及びNo.4クロスメンバ30を総称してフレーム部材と呼ぶ。
【0022】
フロントフロアパネル2は、フロアトンネル部20の左右両側において、各々車両前後方向に延びるフロアトンネル部20、フロアサイドフレーム22(凸部24を含む)及びサイドシル21、並びに、各々車幅方向に延びる各クロスメンバ14、26、28によって取り囲まれた略長方形状の若しくは長方形状に近い形状のフロアパネル2a、2b、2c、2dから構成されている。
センタフロアパネル4は、鋼板を一体でプレス成形したもので、その車両前後方向の前端部は、No.3クロスメンバ28に接合され、車幅方向の両端部は、それぞれリアサイドフレーム23に接合され、車両前後方向の後端部は、No.4クロスメンバ30に接合されている。
リアフロアパネル6は、樹脂で一体成形されており、その車両前後方向の前端部は、No.4クロスメンバ30に接着され、その車幅方向の両端部は、リアサイドフレーム23に接着され、その車両前後方向の後端部は、車体構造部材であるリアボディ32に接着されている。このリアフロアパネル6は、ボルトによりフレーム部材23、30に仮止めされた後、接着剤により接着されている。
【0023】
このような自動車のアンダボディ1において、エンジン11、フロントサスペンション17及びリアサスペンション27の振動及びロードノイズは、それぞれ、フロントサイドフレーム10、フロントサスペンションクロスメンバ15、リアサスペンションクロスメンバ25を経由して、それぞれ連結された各フレーム部材10、14、21、22、23、26、28、30に伝達され、これらの振動及びロードノイズが、フロントフロアパネル2a、2b、2c、2d、センタフロアパネル4及びリヤフロアパネル6に伝達される。
【0024】
次に、図1乃至図6により、本実施形態のリアフロアパネル6の構造を説明する。
図2は、リアフロアパネル6の平面図である。図1及び図2に示すように、リアフロアパネル6には、スペアタイヤ(図示せず)を収納するスペアタイヤハウス34がリアフロアパネル6に一体的に成形され、スペアタイヤハウス34とフレーム部材23、30及びリアボディ32との間に、スペアタイヤハウス34から放射状に外方に延びるビード36によって仕切られた6つのパネル部S1乃至S6が成形されている。各パネル部S1乃至S6には、一体的に成形された振動モード調整構造が設けられている。また、スペアタイヤハウス34は、底部46及び側壁部48により構成され、底部46に振動モード調整構造が設けられている。
【0025】
次に、振動モード調整構造について説明する。本実施形態の車体のフロアパネル構造における振動モード調整構造は、フロアパネルを所定の周波数で放射音効率の低い所定の振動モードで振動させるようにしたものである。
この振動モード調整構造の基本原理は、上述した特許文献2(特開平9−202269号公報)に詳しく説明されている。振動モード調整構造が所定の振動モードで振動するとき、特定の振動領域に励起される定在波の腹の数をそれぞれn,mとしたときに、図3に一例を示すように、「n×m=偶数」であれば、当該パネル内で隣接する逆位相で振動する部分からの放射音が互いに打ち消し合って、放射音エネルギが大幅に低下することになる。
【0026】
リアフロアパネル6からの放射音は、上述したようにフレーム部材23、30から伝達されるエンジン11やサスペンション17、27の振動及びロードノイズの他に、ホイールハウスに設けられたサスペンションタワー部(図示せず)等から伝達されるサスペンションの振動やロードノイズ、車体全体の長手方向の共振などによる低周波数から高周波数まで様々な周波数の振動により生じる。
本実施形態では、これらの振動のうち、主に200〜300Hzの範囲の周波数帯域に現れるタイヤの空洞共鳴によるロードノイズと、主に200Hz以下の帯域に現れるサスペンションの共振によるロードノイズによる放射音を、振動モード調整構造により低減するようにしており、それぞれ125Hz及び250Hzを放射音低減の目標値としている。
【0027】
図1及び図2に示すように、本実施形態では、リアフロアパネル6のパネル部S1には、振動モード調整構造として、車両前後方向に並んで形成されたほぼ円形の2つのモード調整部38が形成され、その残りの部分に平面部40が形成されている。この振動モード調整構造は、フレーム部材23、30、放射状に延びるビード36及びスペアタイヤハウスの上縁35により囲まれて、その振動領域が規制されている。特に、ビード36は、剛性が高められて、パネル部S1の振動モードと、パネル部S2及びパネル部S6の振動モードとが互いに影響を及ぼさないようにされており、スペアタイヤハウスの上縁35は、直角に折れ曲がった形状により、パネル部S1の振動領域を規制している。
図4は、図2のA−A線に沿って見たパネル部S1の断面構造を示す断面図である。図4に示すように、パネル部S1は、その一辺がNo.4クロスメンバ30に固定され、他の一辺がビード36によりパネル部S6と仕切られている。モード調整部38は、上方及び下方に円弧状に突出して厚みが増大した断面形状に成形され、平面部40よりも剛性が高められている。
【0028】
さらに、本実施形態では、モード調整部38は、樹脂を発泡させることにより上方及び下方に膨らませ、剛性を高めるようにしても良い。この場合には、モード調整部38の内部には発泡により空気泡又は空気層が形成されるので、リアフロアパネル6を直接振動させるようないわゆる透過音を吸音することが出来、また、リアフロアパネル6の振動を減衰させることが出来る。その結果、モード調整部38自体で、リアフロアパネル6からの放射音を低減することができる。また、平面部40を発泡させて成形しても良い。
【0029】
本実施形態では、パネル部S1において、ほぼ250Hzで2×1モードの振動が励起されるように、モード調整部38の大きさ、板厚及び配置、並びに、平面部40の板厚を調整している。
具体的には、パネル部S1において、2×1モード(所定の振動モード)を生じさせるには「剛性の分布」の調整が必要であり、ほぼ250Hz(所定の周波数)で生じさせるには「剛性の大きさ」を調整する必要があるが、本実施形態では、モード調整部38の板厚を厚く、平面部40の板厚を薄く調整すると共にモード調整部38の大きさ及び配置を振動モードが生じる振動領域の形状及び大きさに合わせて調整することにより「剛性の分布」を調整し、モード調整部38及び平面部40のそれぞれの板厚の大きさにより「剛性の大きさ」を調整している。
また、パネル部S1では、モード調整部38が、車両前後方向に並んでいるので、2×1モードで励起される定在波の腹が車両前後方向に並ぶように励起される。
なお、平面部40の板厚を連続的に或いは段階的に変化させて剛性の分布を与え、2×1の振動モードがさらに生じ易くするようにしても良い。
【0030】
パネル部S2乃至S6も同様に、振動モード調整構造として、ほぼ円形の2つのモード調整部38が形成され、その残りの部分に平面部40が形成されている。これらのパネル部S2乃至S6においても、ほぼ250Hzで2×1モードの振動が励起されるように面剛性の分布が調整されている。
ここで、パネル部S2及びS5では、2×1モードで励起される定在波の2つの腹が車幅方向に並ぶように励起され、パネル部S3、S4及びS6では、2×1モードで励起される定在波の2つの腹の部分が車両前後方向に並ぶように励起される。
なお、パネル部S1乃至S6において、250Hz以外の周波数で2×1モードの振動が生じるように設定しても良く、また、各パネル部S1乃至S6において、それぞれ異なる周波数で2×1モードの振動が生じるように設定しても良い。さらに、パネル部S1乃至S6において、所定周波数で2×2モードの振動が生じるようにしても良い。
【0031】
次に、図5によりスペアタイヤハウス34の底部46の構造を説明する。図5(A)は、図2に示すスペアタイヤハウス34を部分的に拡大した平面図であり、図5(B)は、図5(A)のB−B線に沿って見た断面図であり、図5(C)は、図5(A)のC−C線に沿った断面図である。
まず、スペアタイヤハウス底部46に成形された振動モード調整構造について説明する。
図5(A)に示すように、スペアタイヤハウス底部46には、振動モード調整構造として、車両前後方向及び車幅方向にほぼ等間隔に配置された4つのモード調整部38及び平面部40が形成されている。この振動モード調整構造は、スペアタイヤハウスの側壁部48の垂直壁48a及び傾斜壁48bの下方縁により囲まれて、その振動領域が規制されている。特に、本実施形態では、スペアタイヤハウスの側壁部48に傾斜壁48bを設けることで、この振動領域が、4隅が円弧状のほぼ正方形状となるようにして、後述するように2×2モードが励起されやすくしている。
【0032】
各モード調整部38は、車体上方から見て、4隅が円弧状の正方形状をしており、図5(B)に断面で示すように、平面部40と不連続な角度で傾斜が付けられた部分38aとその内方の円弧状の部分38bとにより、車体下方へ突出させて剛性が高められている。なお、各モード調整部38は、車体上方へ突出させても良い。
また、平面部40は、モード調整部38、後述する第1のスペアタイヤ支持部50及び第2のスペアタイヤ支持部52のそれぞれの周囲に連続的に分断されることなく形成されている。。
【0033】
本実施形態では、モード調整部38の大きさ、形状及び配置、並びに、平面部40の板厚を調整することにより、スペアタイヤハウス底部46が、ほぼ125Hzで2×2モードの振動が励起されるように面剛性の分布を調整している。また、2×2モードで励起される定在波の4つの腹の部分が、4つのモード調整部38の位置に生じるようになっている。
【0034】
次に、スペアタイヤハウス底部46に成形された、スペアタイヤを支持するための構造について説明する。
図5(A)に示すように、スペアタイヤハウス底部46には、その中央に第1のスペアタイヤ支持部50が成形され、この第1のスペアタイヤ支持部50を中心に放射状の方向に延びる4つの第2のスペアタイヤ支持部52が成形されている。
図5(A)及び図5(C)に示すように、第1のスペアタイヤ支持部50は、上方に台形状に突出し車両上方から見て円形の支持部50aと、その中央に設けられ上方に延びる突出部50bとにより構成されている。第1のスペアタイヤ支持部50は、支持部50aによりスペアタイヤ(図示せず)を車両上下方向に支持すると共に、突出部50bによりスペアタイヤを水平方向に係止して、スペアタイヤがボルト等により固定される。また、図5(A)乃至図5(C)に示すように、第2のスペアタイヤ支持部52は、車体上方に突出したブロック状のビードにより構成され、その上面でスペアタイヤを支持するようになっている。
【0035】
変形例として、各パネル部S1乃至S6のモード調整部38は、図6に示すように、ほぼ円形の凸曲面状に車体下方へ突出させて形成して剛性を高めるようにしても良く、この場合には、凸曲面の深さを大きく設定して、小物や工具入れを兼用するようにしても良い。また、車体上方に突出するようにしても良い。
一方、スペアタイヤハウス底部46のモード調整部38は、図7に示すように、肉厚を高めて剛性を高めるようにしても良い。
さらに、本実施形態では、各フロア部S1乃至S6の間をビード36により仕切っているが、図7に示すように厚肉部42を形成して仕切るようにしても良い。なお、図6及び図7では、本実施形態と異なり、モード調整部38及び平面部40をビード36又は厚肉部42で取り囲んで、振動モード調整構造の振動領域を規制して、2×1の振動モードを励起するようにしている。
【0036】
次に、上述した実施形態の作用を説明する。本実施形態のリアフロアパネル6では、パネル部S1乃至S6に設けた振動モード調整構造と、スペアタイヤハウス底部46に設けた振動モード調整構造とにより、所定周波数として250Hz及び125Hzの周波数で2×1又は2×2の定在波が生じるようにしているので、フレーム部材23、30やリアボディ32等の車体構造部材からリアフロアパネル6に伝わる振動によるリアフロアパネル6からの放射音を低減することができる。
【0037】
ここで、車体構造部材23、30、32からリアフロアパネル6に伝わった振動は、リアフロアパネル6を伝搬する際、より低い周波数の振動がより高い周波数の振動よりも遠くまで伝搬し易いので、リアフロアパネル6は、車体構造部材23、30、32に近い領域で高周波の放射音がより大きくなり、車体構造部材から遠い領域で低周波の放射音がより大きくなる。これは、高周波振動が減衰し易い樹脂のような材料において顕著になる。
従って、本実施形態のリアフロアパネル6では、車体構造部材23、30、32に接しているパネル部S1乃至S6に、2×1モードの振動が生じる振動モード調整構造を設け、車体構造部材23、30、32に接していないスペアタイヤハウス底部46に2×2モードの振動が生じる振動モード調整構造を設け、パネル部S1乃至S6の2×1モードがスペアタイヤハウス底部46の2×2モードよりも高い周波数で励起されるようにしているので、車体構造部材23、30、32に接する領域で、より高い周波数の放射音が低減され、車体構造部材23、30、32に接しない領域で、より低い周波数の放射音が低減されて、リアフロアパネル6からの放射音をより効果的に低減することができる。
【0038】
また、本実施形態では、ビード36を放射状に配置することによって、車体の長手方向の共振によりリアフロアパネルが大きく振動することを防止している。即ち、車体の長手方向の共振は、サスペンションが走行時に路面から受ける衝撃等により生じ、車体の長手方向に複数の次数の振動モードを持つものであることから、ビードを車体の長手方向に対して斜めに延びるように設けることで、各パネル部S1乃至S6が、このような共振によって大きく振動しないようして、リアフロアパネル6からの放射音を低減することができる。
【0039】
上述したように、スペアタイヤハウス底部46は、2×2モードの振動が励起されるようになっており、その定在波の4つの腹の部分が、4つのモード調整部38の位置に生じるようになっている。そして、2×2モードの定在波の節は、このスペアタイヤハウス底部46の中心部を通って十字状に延び且つ各モード調整部38の中間に延びる線上の部分に生じる。
従って、本実施形態では、各スペアタイヤ支持部50、52を、2×2モードの定在波の節となる部分、即ち、スペアタイヤハウス底部46の中心部及びその中心部から放射状の方向に延びる部分に配置するようにしているので、スペアタイヤハウス底部46の2×2モードの振動の励起を妨げないようにすることができる。
【0040】
さらに、本実施形態では、各スペアタイヤ支持部50、52を、第1のスペアタイヤ支持部50と第2のスペアタイヤ支持部52との間、及び、第2のスペアタイヤ支持部52とスペアタイヤハウス側壁部48との間に一定の隙間(平面部40)が形成されるような大きさ及び配置にして、平面部40を分断しないようにしている。即ち、振動モード調整構造を分断しないようにしているので、振動モード調整構造の2×2モードの振動領域が確保され、スペアタイヤハウス底部46の2×2モードの振動の励起を妨げないようにすることができる。
このような構成により、スペアタイヤハウス底部46からの放射音を低減することができると共に、スペアタイヤを支持することができる。
【0041】
さらに、樹脂製のフロアパネルは、その成形性により、金属製のフロアパネルに比べて、板厚や形状の設計の自由度が大きく、例えば、板厚を連続的に変化させて剛性の分布を調整したり、板厚の異なる部分を複数設けたりすることができる。従って、振動モード調整構造の振動領域内で、例えば、2×1モードの定在波の2つの腹の部分が、同じ振動振幅で且つ同じ面積で振動するようにしたり、2つの腹の部分の面積が異なる場合であっても、面積が小さい側の部分の振動振幅が面積が大きい側の振動振幅より大きくなるように、フロアパネルの剛性を調整することが容易であり、フロアパネルからの音響放射効率を大幅に低減することができる。その結果、吸音材や制振材の使用量を減少させることができ、コスト削減及び重量低減をより図ることができる。
【0042】
次に、図8及び図9により、本発明の第2の実施形態による車両のフロアパネル構造を説明する。図8は、本実施形態によるリアフロアパネル6の平面図であり、図9は、図8のA−A線に沿った断面図である。この第2実施形態の基本構成は、第1実施形態の構成と同じであるので、以下、異なる構成を図8及び図9により説明する。
図8に示すように、本実施形態によるリアフロアパネル6は、樹脂で一体成形されており、その車両前後方向の前端部は、No.4クロスメンバ30に固定され、その車幅方向の両端部は、リアサイドフレーム23に固定され、その車両前後方向の後端部は、リアボディ32に固定されている。また、リアフロアパネル6の一部は、その前端部の車幅方向左右において、ホイールハウス54に固定されている。
【0043】
このリアフロアパネル6には、後方に開放するように設けられたスペアタイヤハウス34と、このスペアタイヤハウス34とフレーム部材23、30及びホイールハウス54との間に、ビード36により仕切られた5つのパネル部S1乃至S5とが一体成形されている。各パネル部S1乃至S5には、一体的に成形された振動モード調整構造が設けられている。また、図9に示すように、スペアタイヤハウス34は、底部46及び側壁部48により構成され、底部46に振動モード調整構造が設けられている。
【0044】
図8に示すように、パネル部S1及びS3には、振動モード調整構造として、ホイールハウス54に対して直交するようにほぼ円形の2つのモード調整部38が並んで形成され、残りの部分に平面部40が形成されている。即ち、振動モード調整構造が、所定周波数で2×1モードの定常波が生じるときに、その2×1モードの定常波の2つの腹の部分がホイールハウス54に対して、ほぼ直交するように形成されているのである。
なお、パネル部S2、S4及びS5においても、モード調整部38を、振動源となる車体構造部材としてのフレーム部材23、30やリアボディ32に対して直列に並ぶようにしても良い。
【0045】
この振動モード調整構造は、フレーム部材23、30、ホイールハウス54、ビード36及びスペアタイヤハウスの上縁35により囲まれて、その振動領域が規制されている。この領域は、第1実施形態と同様に、ビード36により、パネル部S1又はS3に生じる振動モードと、他のパネル部S2、S4又はS5の振動モードとが互いに影響を及ぼさないようになっており、スペアタイヤハウスの上縁35は、直角に折れ曲がった形状により、パネル部S1及びS3の振動領域を規制している。
【0046】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、モード調整部38の大きさ、板厚及び配置と、平面部の板厚とを調整することにより、パネル部S1乃至S5が、ほぼ250Hzで2×1モードの振動が励起されるように面剛性の分布を調整している。各パネル部S1乃至S5において、2×1モードで励起される定在波の2つの腹の部分は、パネル部S1及びS3では、ホイールハウスに対して直列に並び、パネル部S2では、車幅方向に並び、パネル部S4及びS5では、車両前後方向に並ぶように生じる。
【0047】
次に、図8及び9により、スペアタイヤハウス底部46の構造を説明する。
図8及び図9に示すように、スペアタイヤハウス底部46には、第1実施形態と同様に、振動モード調整構造として、4つのモード調整部38及び平面部40が形成されている。この4つのモード調整部38は、第1実施形態の配置(図2又は図5参照)に対し45°回転した位置に配置されている。各モード調整部38の形状は、第1実施形態と同様である(図5参照)。また、平面部40は、モード調整部38、第1のスペアタイヤ支持部50及び第2のスペアタイヤ支持部52のそれぞれの周囲に連続的に分断されることなく形成されている。
【0048】
この振動モード調整構造は、ビード56により囲まれて、その振動領域46aが規定されている。このビード56は、スペアタイヤハウス底部46の剛性を確保する役割も果たしている。なお、このビード56は、図7において42で示すような厚肉部でも良い。
また、このビード56で囲まれた領域46a内には、その中央に、第1のスペアタイヤ支持部50が形成され、また、この第1のスペアタイヤ支持部50を中心に放射状の方向に延びる4つの第2のスペアタイヤ支持部52が形成されている。
【0049】
本実施形態では、モード調整部38の大きさ、形状及び配置、並びに、平面部40の板厚を調整することにより、ビード56で囲まれた領域46aが、ほぼ125Hzで2×2モードの振動が励起されるように面剛性の分布を調整しており、2×2モードで励起される定在波の4つの腹の部分は、4つのモード調整部38の位置に生じるようになっている。
さらに、スペアタイヤハウス底部46において、ビード56で囲まれた領域46a以外の領域46bは、板厚が大きくして剛性を高めて振動しにくくすることで、その領域46bからの放射音を低減させるようにしている。
【0050】
次に、上述した第2実施形態の作用を説明する。本実施形態では、パネル部S1及びS3において、2つのモード調整部38が、ホイールハウス54に対して直交するように並んで形成されているので、各パネル部S1及びS3に励起される定在波の2つの腹の部分がホイールハウス54に対して直交するように励起される。ここで、ホイールハウス54には、サスペンションタワー部(図示せず)が設けられ、このサスペンションタワー部を経由してサスペンション27の振動がリアフロアパネル6に大きく伝達される。このような車体構造部材としてのホイールハウス54が振動の伝達源となり、この振動伝達源に対し、モード調整部38を直列に並べることで、振動の伝搬方向と、2×1モードの定在波の2つの腹の部分の並ぶ方向が一致し、2×1モードの振動が励起され易くなる。また、2×1モードの定在波の2つの腹の部分がそれぞれ、より同じような面積で且つより同じような振幅で生じ易くすることができる。その結果、パネル部S1及びS3からの放射音をより低減することができる。
【0051】
次に、図10により、本発明の第3の実施形態による車両のフロアパネル構造を説明する。図10は、本実施形態によるリアフロアパネル6の平面図である。この第3実施形態の基本構成は、第1実施形態の構成と同じであり、以下異なる構成を説明する。
図10に示すように、本実施形態によるリアフロアパネル6は、樹脂で一体成形されており、その車両前後方向の前端部は、No.4クロスメンバ30に固定され、その車幅方向の両端部は、リアサイドフレーム23に固定され、その車両前後方向の後端部は、リアボディ32に固定されている。
【0052】
このリアフロアパネル6には、第2実施形態と同様に後方に開放するように設けられたスペアタイヤハウス34と、このスペアタイヤハウス34とフレーム部材23、30との間に、ビード36により仕切られた4つのパネル部S1乃至S4とが一体成形されている。各パネル部S1乃至S4には、一体的に成形された振動モード調整構造が設けられている。また、スペアタイヤハウス34は、底部46及び側壁部48により構成され、底部46に振動モード調整構造が設けられている。
【0053】
図10に示すように、パネル部S1及びS2には、振動モード調整構造として、ほぼ円形の2つのモード調整部38が形成され、その周辺にほぼ2×1の大きさの第1の平面部40aが形成され、残りの部分に第2の平面部40bが形成されている。第1の平面部40aは、第2の平面部40bよりも板厚が小さくなっている。
この振動モード調整構造は、フレーム部材23、30、ビード36及びスペアタイヤハウスの上縁35により囲まれて、その振動領域が規制されている。この領域は、第1実施形態と同様に、ビード36により、パネル部S1又はS3に生じる振動モードと、他のパネル部S2、S4又はS5の振動モードとが互いに影響を及ぼさないようになっており、スペアタイヤハウスの上縁35は、直角に折れ曲がった形状により、パネル部S1及びS3の振動領域を規制している。
【0054】
本実施形態では、第1の平面部40aと第2の平面部40bの板厚の差即ち剛性差をあまり大きくとらず、第1の平面部40a及び第2の平面部40bを合わせた平面部全体で2×1モードが生じるようにすると共に、モード調整部38の大きさ、板厚及び配置と、平面部40a、40bの大きさ、配置及び板厚を調整することにより、パネル部S1及びS2が、ほぼ250Hzで2×1モードの振動が励起されるように面剛性の分布を調整し、パネル部S1及びS2からの放射音を低減するようにしている。
なお、平面部40の板厚をその面内で連続的に変化させて、2×1モードの振動が励起され易くしても良い。また、平面部40bの剛性を大きく高めて、平面部40bに生じる振動が小さくなるようにすると共に、平面部40aで2×1の振動モードが生じるようにして、パネル部S1及びS2からの放射音を低減するようにしても良い。
【0055】
パネル部S3及びS4は、第1実施形態と同様であり、ほぼ250Hzで2×1モードの振動が励起されるように面剛性の分布を調整しており、定在波の2つの腹の部分は、車両前後方向に並んで生じるようになっている。
【0056】
次に、図10により、スペアタイヤハウス底部46の構造を説明する。
図10に示すように、本実施形態によるスペアタイヤハウス底部46は、図8及び図9に示す第2実施形態のスペアタイヤハウス底部46の構造に、さらに、4隅が円弧状のほぼ正方形状のビード58を成形した構造となっている。
【0057】
図10に示すように、スペアタイヤハウス底部46には、振動モード調整構造としての4つのモード調整部38及び平面部40が形成され、この振動モード調整構造は、ビード58により囲まれて4隅が円弧状のほぼ正方形状の振動領域46aが規定されている。そして、モード調整部38の大きさ、形状及び配置、並びに、平面部40の板厚を調整することにより、ビード58で囲まれた領域が、ほぼ125Hzで2×2モードの振動が励起されるように面剛性の分布を調整しており、定在波の4つの腹の部分は、4つのモード調整部38の位置で並んで生じるようになっている。
さらに、スペアタイヤハウス底部46において、ビード56とビード58との間の領域46b及びビード56とスペアタイヤハウス側壁部48との間の領域46cは、板厚を大きくして剛性を高めて振動しにくくすることで、それらの領域46b、46cからの放射音を低減させるようにしている。
なお、ビード56、58は、図7において42で示すような厚肉部でも良い。
【0058】
次に、上述した第3実施形態の作用を説明する。本実施形態では、パネル部S1及びS2の平面部40を、剛性の異なる第1の平面部40aと第2の平面部bとで構成している。このような構成により、第1実施形態及び第2実施形態と比べて、2×1の振動モードを励起し易くしている。即ち、パネル部の振動領域が2×1の長さの長方形状とならず、2×1モードの振動を励起しにくい場合にも、本実施形態のように、平面部40に剛性の分布を持たせることで、2×1モード即ち定在波の2つの腹の部分がそれぞれ、より同じような面積でより同じような振幅で生じ易くさせることができ、その結果、パネル部S1及びS2からの放射音をより低減することができる。
【0059】
さらに、第3実施形態では、スペアタイヤハウス底部46に4隅が円弧状のほぼ正方形状のビード58を設け、このビード58により振動モード調整構造の振動領域46aが規定されている。このような構成により、振動領域46aに2×2モードの振動がより励起され易くなり、領域46aからの放射音をより低減することができる。なお、このような振動領域を規制するビードを各パネル部に設けても良い。
【0060】
次に、図11により、本発明の第4の実施形態による車両のフロアパネル構造を説明する。図11(A)は、本実施形態によるリアフロアパネル6のスペアタイヤハウス底部46の平面図であり、図11(B)は、図11(A)のB−B線に沿った断面図である。この第4実施形態は、上述した第1実施形態のスペアタイヤ底部46の他の例を示したものであり、その他の基本構成は、第1実施形態の構成と同じであるので、以下、異なる構成を図11により説明する。
【0061】
図11(A)及び(B)に示すように、本実施形態のスペアタイヤハウス底部46は、第1実施形態のスペアタイヤハウス底部46(図5参照)に、さらにビード部62及び薄肉部64を成形した構造となっている。
本実施形態では、ビード部62により、2×2の振動モードが励起される振動領域46aを規定すると共に、高剛性であるビード部62と低剛性である薄肉部64との剛性差により、ビード62で囲まれた振動領域46aへ伝達される振動を、この薄肉部64で遮断して、振動の伝達量が低減するようにしている。即ち、薄肉部64は、振動遮断構造(振動遮断部)として形成されている。
【0062】
このような振動遮断(低減)効果は、高剛性であるビード部62と低剛性である薄肉部64との間の剛性が変化する境界部で振動の反射が生じて、反射した分だけ振動が遮断(低減)されることや、振動し易い薄肉部64に囲まれたビード部62及びその内方の領域の部分が、一体として、その自身の重量による慣性力によりその場に留まろうとすることで、剛性の小さい薄肉部64が、ばねのように働いて振動を受け止めること等により生じる。
なお、ビード62は、図7において42で示すような厚肉部でも良い。また、薄肉部64は、図12(A)に示すような波部66であっても良く、また、図12(B)に示すような段差部68であっても良い。
【0063】
また、このような薄肉部(振動遮断部)64を、上述した第1実施形態乃至第3実施形態の各パネル部S1乃至S6のいずれか又は全部に設けても良い。この場合には、各パネル部が高剛性部となり、低剛性部である薄肉部(振動遮断部)により、各パネル部に伝達される振動を有効に低減するために、薄肉部(振動遮断部)64を、各パネル部を取り囲むように構成するのが良い。
また、上述した第2実施形態及び第3実施形態のビード56及び又はビード58の外周部に、それらをさらに取り囲む薄肉部64を形成して、振動遮断構造を形成しても良い。
【0064】
次に、図13により、第1実施形態乃至第4実施形態におけるスペアタイヤハウス底部46に設けたスペアタイヤ支持部50、52の変形例を説明する。図13(A)は、本変形例によるスペアタイヤ支持部50、52を設けたスペアタイヤハウス底部46の平面図であり、図13(B)は、図13(A)のB−B線に沿った断面図である。なお、図13では、第4実施形態のスペアタイヤハウス底部46に、本変形例を適用した例である。
図13(A)及び(B)に示すように、本変形例では、第2のスペアタイヤ支持部52のブロック状のビードが第1のスペアタイヤ支持部50まで延びて、第2のスペアタイヤ支持部52と第1のスペアタイヤ支持部50とが一体に形成されている。
【0065】
このような構成により、第2のスペアタイヤ支持部52に置かれたスペアタイヤ(図示せず)の重量によって第2のスペアタイヤ支持部52に生じる応力が、第1のスペアタイヤ支持部50に分散されるので、第2のスペアタイヤ支持部52即ちスペアタイヤハウス底部46の強度を高めることができる。
また、本変形例では、第2のスペアタイヤ支持部52と振動遮断部60(ビード部62)との間に一定の隙間(平面部40)を形成しているので、上述したように、振動モード調整構造の2×1モード又は2×2モードの振動の励起を妨げないようにすることが出来ると共に、スペアタイヤを支持することができる。
【0066】
次に、図14によりスペアタイヤ支持部50、52の他の変形例について説明する。図14(A)は、本変形例によるスペアタイヤ支持部50、52を設けたスペアタイヤハウス底部46の平面図であり、図14(B)及び(C)は、それぞれ図14(A)のB−B線又はC−C線に沿った断面図である。
図14(A)に示すように、本変形例では、第2のスペアタイヤ支持部52のブロック状のビードが第1のスペアタイヤ支持部50まで延びて、第2のスペアタイヤ支持部52と第1のスペアタイヤ支持部50とが一体に形成されている。また、図14(B)及び(C)に示すように、第2のスペアタイヤ支持部52のブロック状のビードの垂直面52aが、スペアタイヤハウス底部の裏側まで下方に延び、この延びた垂直面52aが、第1のスペアタイヤ支持部50の裏側の部分まで水平方向に延びると共に、4つのスペアタイヤ支持部の垂直面52aが第1のスペアタイヤ支持部50の裏側で交差するようにしている。
【0067】
このような構成により、第2のスペアタイヤ支持部52に置かれたスペアタイヤ(図示せず)の重量によって第2のスペアタイヤ支持部52に生じる応力が、第1のスペアタイヤ支持部50に分散されると共に、第2のスペアタイヤ支持部52の垂直面52aが補強部材として機能して、スペアタイヤハウス底部46の強度をさらに高めることができる。
また、本変形例においても、第2のスペアタイヤ支持部52と振動遮断部60(ビード部62)との間に一定の隙間(平面部40)を形成しているので、上述したように、振動モード調整構造の2×1モード又は2×2モードの振動の励起を妨げないようにすることが出来ると共に、スペアタイヤを支持することができる。
【0068】
上述したように、本発明の第1乃至第4の実施形態は、リアフロアパネル6に適用したものであるが、これに限らず、フロントフロアパネル2及びセンタフロアパネル4を樹脂製のフロアパネルで構成すると共に、上述したように振動モード調整構造を設けて、各フロアパネル2、4、6からの放射音を低減することも出来る。
例えば、上述した第1乃至第4実施形態において、フロントフロアパネル2において、各フレーム部材14、21、22、26、28及びフロアトンネル部20によって取り囲まれたフロアパネル2a、2b、2c、2dを樹脂製のフロアパネルで構成すると共に、これらのフロアパネル2a、2b、2c、2dは、略長方形状の若しくは長方形状に近い形状になっているので、2×1の振動モードを生じる振動モード調整構造を設けても良い。また、センタフロアパネル4を樹脂製のフロアパネルで構成すると共に、センタフロアパネル4の大きさに合わせて、上述した第1乃至第4実施形態のリアフロアパネル6のように、複数の振動モード調整構造を設けても良い。その結果、フロントフロアパネル2及びセンタフロアパネル4からの放射音を低減することができる
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フロアパネルの軽量化を図ると共に振動による放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる車体のフロアパネル構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両のフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態のリアフロアパネルを拡大して示す平面図である。
【図3】本実施形態による振動モード調整構造のフロアパネルの放射音の相殺(キャンセレーション)を示す概念図である。
【図4】図2のA−A線に沿って見たリアフロアパネルのパネル部S1の断面構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態によるスペアタイヤハウス底部の平面図及び断面構造を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の振動モード調整構造の変形例の断面構造を示す断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態の振動モード調整構造の変形例の断面構造を示す断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるリアフロアパネルの平面図である。
【図9】図8のA−A線に沿って見たスペアタイヤハウスの断面構造を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるリアフロアパネルの平面図である。
【図11】本発明の第4実施形態によるスペアタイヤハウス底部の平面図及びそのスペアタイヤハウス底部に設けられた振動遮断構造の断面構造を示す断面図である。。
【図12】本発明の第4実施形態によるスペアタイヤハウス底部に設けられた振動遮断構造の変形例による断面構造を示す断面図である。
【図13】本発明の第4実施形態のスペアタイヤハウス底部に設けられたスペアタイヤ支持部の変形例を示す平面図及びその断面構造を示す断面図である。
【図14】本発明の第4実施形態のスペアタイヤハウス底部に設けられたスペアタイヤ支持部のさらなる変形例を示す平面図及びその断面構造を示す断面図である。
【符号の説明】
S1〜S6 パネル部
1 自動車のアンダボディ
2 フロントフロアパネル
4 センタフロアパネル
6 リアフロアパネル
23 リアサイドフレーム
25 リアサスペンションクロスメンバ
27 リアサスペンション
30 No.4クロスメンバ
32 リアボディ
34 スペアタイヤハウス
35 スペアタイヤハウスの上縁
36 ビード
38 モード調整部
40 平面部
42 厚肉部
46 スペアタイヤハウス底部
48 スペアタイヤハウス側壁部
50 第1のスペアタイヤ支持部
52 第2のスペアタイヤ支持部
54 ホイールハウス
56、58、62 ビード部
64 薄肉部(振動遮断部)

Claims (11)

  1. フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
    上記フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され
    上記フロアパネルは、複数の振動モード調整構造を有し、これらの複数の振動モード調整構造の振動領域が振動領域規制部により仕切られていることを特徴とする車体のフロアパネル構造。
  2. 上記フロアパネルの振動領域規制部の少なくとも一部が車両の長手方向に対して斜めに延びるように形成されている請求項記載の車体のフロアパネル構造。
  3. 上記フロアパネルの振動領域規制部は、ビード又は厚肉部により形成されている請求項又は請求項記載の車体のフロアパネル構造。
  4. 上記フロアパネルは、振動源から振動を伝達する車体構造部材に連結されており、
    上記フロアパネルは、上記車体構造部材に接し第1の所定周波数で2×1モードを励起する第1振動モード調整構造と、上記車体構造部材に接していない上記第1の所定周波数より低い第2の所定周波数で2×2モードを励起する第2振動モード調整構造を含む請求項乃至の何れか1項記載の車体のフロアパネル。
  5. 上記第1振動モード調整構造は、2つのモード調整部を有し、これらのモード調整部が、上記車体構造部材に対してほぼ直交するように形成されている請求項記載の車体のフロアパネル構造。
  6. フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
    上記フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され、
    上記振動モード調整構造は、上記フロアパネルの厚みを変化させることにより剛性の分布が調整されていることを特徴とする車体のフロアパネル構造。
  7. 上記振動モード調整構造は、上記フロアパネルの樹脂を発泡させることにより剛性を高めている請求項記載の車体のフロアパネル構造。
  8. フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
    上記フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され、
    上記振動モード調整構造は、上記フロアパネルの断面形状を変化させることにより剛性の分布が調整されていることを特徴とする車体のフロアパネル構造。
  9. フロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
    上記フロアパネルは、樹脂製であり、所定周波数で所定の振動モードを励起して放射音を低減するように剛性の分布が調整された振動モード調整構造を有し、この振動モード調整構造が一体的に成形され、
    上記フロアパネルは、スペアタイヤを収納するスペアタイヤハウスを有し、このスペアタイヤハウスの底部に上記振動モード調整構造及びスペアタイヤ支持部が成形され、このスペアタイヤ支持部が、上記振動モード調整構造の上記所定の振動モードの定在波の節となる部分に設けられ且つ上記振動モード調整構造を分断しないように設けられていることを特徴とする車体のフロアパネル構造。
  10. 上記フロアパネルは、上記振動モード調整構造の振動領域規制部と上記車体構造部材との間に、この車体構造部材から振動モード調整構造に伝達される振動を低減する振動遮断部を有する請求項記載の車体のフロアパネル構造。
  11. 上記フロアパネルの振動遮断部は、薄肉部、波板部又は段差部により形成されている請求項10記載の車体のフロアパネル構造。
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