JP4020574B2 - Free mechanism of reduction gear with motor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータと減速機との連結を解除して減速機側を一時的にフリーとすることができるモータ付き減速機のフリー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
減速機とモータとが一体となったモータ付き減速機は広く使われており、例えば、特公昭64ー5176号公報においては、油圧モータによる回転を遊星差動歯車減速機を介して減速し、その出力を取り出すようにした減速機が開示されている。この特公昭64ー5176号公報においては、取り出した出力によって、例えばクローラ車両を駆動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のモータ付き減速機において、何らかの理由によりモータが故障したような場合には、モータと減速機が一体的に連結されているために、減速機の出力部分を動かすことができなくなってしまう。特に、このようなモータ付き減速機を車両の走行装置などに用いた場合には、車両を牽引車に連結して所定の修理ステーションまで牽引し、その場所で故障を修理しようとしても、モ―タと減速機との連結が切れないために、車両を牽引する場合に極めて大きな動力を必要とし、実質的に車両を移動させることができないという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】
本発明は上述したような問題点に鑑みて、モータ付き減速機が何らかの理由によって自由に操作することが必要となった場合に、モータと減速機との間の連結を容易に解除して、減速機の出力側の部分に小さな力を加えることによりモータ付き減速機全体を容易に操作することができるようにしたモ―タ付き減速機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、駆動モータの出力軸からの回転駆動力を第1外歯車および該第1外歯車に噛み合う第2外歯車を介して減速機に伝達し、該減速機において減速するようにしたモータ付き減速機であって、前記出力軸と第1外歯車との間に設置され、出力軸および第1外歯車の双方にスプラインにより連結された連結位置と、出力軸にスプラインにより連結される一方、第1外歯車から連結が解除されたフリー位置との間を軸方向に移動することができる連結部材と、該連結部材に付勢力を常時付与することで、該連結部材をフリー位置から連結位置まで移動させる移動手段と、前記移動手段の付勢力より大きな押圧力を連結部材に付与することができ、該連結部材を移動手段に対抗して連結位置からフリー位置まで移動させることができる押圧手段とを備えたモータ付き減速機のフリー機構において、前記第1外歯車に第1スプライン歯および第2スプライン歯を形成するとともに、これら第1、第2スプライン歯間の第1外歯車にスプライン歯の削り取られた径部を形成する一方、前記連結部材に第1スプライン歯および第2スプライン歯を形成するとともに、これら第1、第2スプライン歯間の連結部材にスプライン歯の削り取られた径部を形成し、かつ、前記第1外歯車の第1、第2スプライン歯、径部および連結部材の第1、第2スプライン歯、径部を、前記連結部材が連結位置に位置しているときには、連結部材の第1スプライン歯および第2スプライン歯が、第1外歯車の第1スプライン歯および第2スプライン歯にそれぞれ噛み合う一方、前記連結部材がフリー位置まで移動したときには、連結部材の径部および第2スプライン歯が、第1外歯車の第1スプライン歯および径部にそれぞれ対向する位置に位置するよう配置することにより、達成することができる。
【0006】
この発明においては、出力軸と第1外歯車との間に設置された連結部材が、出力軸および第1外歯車の双方に連結された連結位置と、出力軸または第1外歯車のいずれか一方に連結され、残り他方から連結が解除されたフリー位置との間を軸方向に移動することができるので、該連結部材の移動に応じて出力軸と第1外歯車とを、一体的に回転する状態と、相対回転可能なフリー状態とに選択的に切換えることができる。
【0007】
したがって、何らかの理由により駆動モータと減速機との連結を解除し、モータ付き減速機をフリーとする必要がある場合には、移動手段の付勢力によって連結位置まで移動されている連結部材をフリー位置まで移動させるが、このような切換え動作を迅速とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1、2において、11は、例えばクレーン車に設置されたウインチの固定フレームに取り付けられている駆動モータとしての斜板式油圧モータであり、この油圧モータ11は、内部に収納室12が形成されたケース本体13と、このケース本体13の他端に固定され前記収納室12の他端開口を閉止して密閉空間とする側板14とを有し、これらケース本体13および側板14は全体としてケーシング15を構成する。
【0009】
17は他側部が前記収納室12内に挿入された回転軸であり、この回転軸17は軸受16を介して側板14、ケース本体13に回転可能に支持されるとともに、その一端部外周にはスプライン外歯17aが形成されている。18は回転軸17と同軸の円筒状をした連結スリーブであり、この連結スリーブ18の内周には全長に亘ってスプライン内歯18aが形成されている。そして、この連結スリーブ18はその他端部が回転軸17の一端部にスプライン内、外歯18a、17a同士を噛み合わせた状態で嵌合されており、この結果、連結スリーブ18と回転軸17とは一体回転可能に連結されている。前述した回転軸17、連結スリーブ18は全体として、油圧モータ11の出力軸19を構成する。
【0010】
21は収納室12内に収納された円筒状のシリンダブロックであり、このシリンダブロック21内には前記回転軸17が挿入されてスプラインにより連結されており、この結果、該シリンダブロック21は回転軸17と一体的に回転することができる。22はシリンダブロック21の一端面に形成され軸方向に延びる複数のシリンダ穴であり、これらシリンダ穴22内にはプランジャ23がそれぞれ摺動可能に挿入され、これらプランジャ23の先端、即ち一端には球関節継手24を介してシュー25がそれぞれ連結されている。
【0011】
27はシリンダブロック21と側板14との間に介装されたタイミングプレートであり、このタイミングプレート27には周方向に離れた2個の弧状孔28が形成され、これら弧状孔28には前記シリンダ穴22がシリンダブロック21の回転により次々と接続される。そして、これら弧状孔28は図示していない給排通路および切換弁を介して油圧源およびタンクに接続され、前記切換弁が切り換えられることによりいずれかが供給側、残りが排出側となる。
【0012】
31は収納室12内に収納された略リング状の斜板であり、この斜板31内を前記出力軸19が貫通している。前記斜板31はシリンダブロック21に対向する他端に、出力軸19の回転軸線に対する垂直面に対して傾斜している傾斜面32を有し、この傾斜面32には前記シュー25が摺接している。
【0013】
33は全てのシュー25に係合している略リング状のリテーナプレート、34はリテーナプレート33の内周に球面接触するとともに、前記回転軸17の外側に嵌合されスプライン結合により連結されたスラストボール、35は伝達ロッド36を介して一方に向かう付勢力をスラストボール34に付与するスプリングである。前述したケーシング15、出力軸19、シリンダブロック21、プランジャ23、シュー25、タイミングプレート27、斜板31、スラストボール34は全体として、前記油圧モータ11を構成する。
【0014】
38は油圧モータ11の停止時に該油圧モータ11に制動力を付与するネガティブブレーキであり、このネガティブブレーキ38は、シリンダブロック21の外周にスプライン結合された複数枚の内側摩擦板39と、ケーシング15の収納室12の内周にスプライン結合された複数枚の外側摩擦板40とを有する。そして、このネガティブブレーキ38は、ブレーキ通路41に対する高圧流体の供給が停止しているときには、皿ばね42に付勢されたピストン43により外側摩擦板40が内側摩擦板39に押し付けられて、シリンダブロック21に制動力が付与され、一方、ブレーキ通路41に高圧流体が供給されてピストン43が皿ばね42を圧縮しながら他側に移動すると、外側摩擦板40が内側摩擦板39から離れてシリンダブロック21の回転を許容する。前述した内側、外側摩擦板39、40、皿ばね42、ピストン43は全体として、前記ネガティブブレーキ38を構成する。
【0015】
47は油圧モータ11の一側端に取り付けられた偏心差動減速機であり、この減速機47は出力端に略円筒状のハブを有し、このハブには、例えば前記ウインチの巻上ドラム48が一体的に設けられている。そして、この巻上ドラム48の一対のフランジ48a間はロープが巻回される胴部48bとなり、この胴部48bの外周にはロープの円滑な巻き付けに資するため、螺旋状の案内溝48cが形成されている。
【0016】
この巻上ドラム(ハブ)48の内周でその軸方向中央部には多数の円柱状をした内歯ピン49がほぼ半分だけ挿入され、これらの内歯ピン49は軸方向に延びるとともに、周方向に等距離離れて配置されている。前記巻上ドラム48内には円板状をした2個のピニオン50が収納され、各ピニオン50の外周には前記内歯ピン49に噛み合うとともに該内歯ピン49の数より僅かに少ない歯数の外歯51が形成されている。また、各ピニオン50には複数の貫通した遊嵌孔52および複数の貫通した軸孔53がそれぞれ形成されている。
【0017】
55はケース本体13に一体形成された複数本の円柱状をした柱体であり、この柱体55はケース本体13の一端面から一側に向かって突出するとともに、前記遊嵌孔52内にそれぞれ遊嵌されている。そして、これらの柱体55の一端には円板状の端板56および収納ブロック57がボルト58により共締めされて着脱可能に取り付けられている。前述した柱体55、端板56は全体として、前記減速機47のキャリア59を構成する。
【0018】
61は前記出力軸19に平行な複数のクランク軸であり、これらクランク軸61の両端部はケース本体13および端板56にそれぞれ軸受62を介して回転可能に支持されている。各クランク軸61はその軸方向中央部にクランク軸61の中心軸から逆方向に偏心した2個の偏心部63を有し、これら偏心部63はピニオン50の軸孔53内に針状ころ軸受64を介装した状態でそれぞれ挿入されている。
【0019】
67は出力軸19の一側にこれと同軸関係を保って設置された第1外歯車であり、この第1外歯車67の一端部は収納ブロック57に針状ころ軸受68を介装した状態で挿入され、一方、その他端部外周には外歯69が形成されている。70は各クランク軸61の一端部にそれぞれ固定された第2外歯車であり、これらの第2外歯車70は前記第1外歯車67を外側から囲んでいる。そして、これら第2外歯車70の外周には前記第1外歯車67の外歯69に噛み合う外歯71が形成されている。
【0020】
74は出力軸19と第1外歯車67との間に設置された連結部材であり、この連結部材74は前記出力軸19、第1外歯車67と同軸で軸方向に移動可能で、その一端部外周には第2スプライン歯としてのスプライン外歯74aが形成されている。このスプライン外歯74aより他側には径部としての小径部74bが形成されているが、この小径部74bにおいては前述のスプライン外歯が削り取られている。そして、この小径部74bより他側の連結部材74の外周には、前記スプライン外歯74aと同様の第1スプライン歯としてのスプライン外歯74cが形成されている。
【0021】
そして、この連結部材74はその他端部が前記連結スリーブ18の一端部にスプライン外、内歯74c、18a同士を噛み合わせた状態で嵌合されおり、この結果、連結部材74と連結スリーブ18、即ち出力軸19とは一体回転可能で、かつ、軸方向に移動可能に連結されている。ここで、前記連結部材74は前述のように軸方向に移動可能であるが、この連結部材74が軸方向一側限あるいは軸方向他側限まで移動しても連結スリーブ18から抜け出ることはなく、このため、これら連結部材74と出力軸19とは常時連結されている。
【0022】
76は前記第1外歯車67に形成された軸方向に延びる貫通孔であり、この貫通孔76はその一端部内周および他端端部内周にそれぞれ第2、第1スプライン歯としてのスプライン内歯76a、bが形成されるとともに、これらスプライン内歯76a、b間に位置する中央部がスプライン内歯の削り取られた径部としての大径部76cとなっている。そして、この貫通孔76には連結部材74の一端部が軸方向に移動可能に挿入されている。77、78は前記ピニオン50、端板56の中心軸上にそれぞれ形成された貫通孔であり、これらの貫通孔77、78には前述した連結スリーブ18および連結部材74が遊嵌されている。
【0023】
そして、この連結部材74が軸方向一側限まで移動すると、連結部材74のスプライン外歯74aが第1外歯車67のスプライン内歯76aに、また、スプライン外歯74cがスプライン内歯76bそれぞれ噛み合うため、前記連結部材74と第1外歯車67とは一体回転可能で、かつ、軸方向に移動可能に連結される。ここで、前述のように連結部材74は出力軸19に常時連結されているので、図2に示す、この軸方向一側限が、出力軸19および第1外歯車67の双方に連結された連結位置Rとなる。そして、連結部材74が連結位置Rに位置しているときには、油圧モータ11の出力軸19からの回転駆動力は前記第1外歯車67、第2外歯車70を介して減速機47に伝達され、該減速機47において減速される。
【0024】
一方、前記連結部材74が軸方向他側限まで移動すると、小径部74bがスプライン内歯76bに対向し、また、スプライン外歯74aがスプライン内歯76aから外れて大径部76cに対向するとともに、スプライン外歯74cが第1外歯車67から他側に抜け出る。これにより、連結部材74と第1外歯車67との連結が解除される。ここで、前述のように連結部材74は出力軸19に常時連結されているので、図3に示す、この軸方向他側限が出力軸19に連結されているものの、第1外歯車67との連結が解除されたフリー位置Fとなる。そして、この連結部材74は前述の連結位置Rとフリー位置Fとの間を軸方向に移動することができるため、該連結部材74の移動に応じて出力軸19と第1外歯車67とを、一体的に回転する状態と、相対回転可能なフリー状態とに選択的に切換えることができる。
【0025】
前記連結部材74のスプライン外歯74aは、図4に示すように軸方向に延びるとともに、周方向に等距離離れた多数の歯79によって構成されているが、各歯79のスプライン内歯76aに近接する近接側端部(スプライン内歯76aに対して噛み合いが開始する側で、ここでは一端部)における歯厚tを近接端(ここでは一端)に接近するに従い薄くしている。また、この実施形態では、各歯79の近接側端部における歯たけhを近接端に接近するに従い低くしている。この結果、連結部材74がフリー位置Fから連結位置Rに向かって移動し、スプライン外歯74aがスプライン内歯76aに噛み合い始めるときの、これらスプライン外歯74aとスプライン内歯76aとの噛み合いの進行を円滑とすることができる。そして、この実施形態においては、前述のような歯厚t、歯たけhの減少はスプライン外歯74cに対しても行っている。
【0026】
81は連結部材74の中央部外周に取り付けられたスナップリングであり、このスナップリング81と前記連結スリーブ18の一端との間には移動手段としてのスプリング82が介装されている。このスプリング82は連結部材74に一側に向かう付勢力を常時付与することで、該連結部材74をフリー位置Fから連結位置Rまで移動させる。
【0027】
85は前記収納ブロック57の内部に形成されたシリンダ室であり、このシリンダ室85と収納ブロック57の一端面との間には流体通路としての連通孔86が形成され、この連通孔86には図示していない給排通路および切換弁を介して油圧源が接続されている。87は前記シリンダ室85に軸方向に移動可能に収納されたピストンであり、このピストン87のロッド88は収納ブロック57を貫通するとともに、連結部材74の一端に向かって延びている。89は連結部材74の一端面に回転可能に支持されたボールであり、このボール89には前記ロッド88の先端(他端)が当接している。
【0028】
この結果、前記シリンダ室85には連通孔86を通じて高圧流体が給排されるが、ここで、シリンダ室85、ピストン87に高圧流体が供給されたときには、ピストン87は前記スプリング82の付勢力より大きな押圧力(流体力)を連結部材74に付与し、該連結部材74をスプリング82に対抗して連結位置Rからフリー位置Fまで移動させ、逆に、高圧流体が排出されたときには、連結部材74はピストン87と共にスプリング82の付勢力によってフリー位置Fから連結位置Rまで移動する。前述した連通孔86、ピストン87は全体として、前記スプリング82の付勢力より大きな押圧力を連結部材74に付与することができ、該連結部材74をスプリング82に対抗して連結位置Rからフリー位置Fまで移動させることができる押圧手段90を構成する。
【0029】
なお、91は巻上ドラム48とケーシング15、収納ブロック57との間に介装され、該巻上ドラム48をケーシング15、収納ブロック57に回転可能に支持させる軸受、92は巻上ドラム48とケーシング15、収納ブロック57との間に介装され、これらの間をシールするシール部材である。
【0030】
次に、この発明の第1実施形態の作用について説明する。
ウインチを作動して巻上ドラム48を低速回転させ、ロープを巻上ドラム48の胴部48bに巻き取りあるい巻出す場合には、まず、連通孔86に対する高圧流体の供給を遮断して連結部材74をスプリング82の付勢力により連結位置Rまで移動させ、これにより、スプライン外歯74a、スプライン内歯76a同士およびスプライン外歯74c、スプライン内歯76b同士をそれぞれ噛み合わせて出力軸19と第1外歯車67とを連結部材74を介して連結する。このとき、ブレーキ通路41を通じてピストン43に高圧流体を供給することで、該ピストン43を皿ばね42に対抗して外側摩擦板40から離隔するよう他側に移動させ、シリンダブロック21をネガティブブレーキ38の制動から解放する。
【0031】
この状態で、一方の給排通路、弧状孔28を通じて圧油をシリンダブロック21のシリンダ穴22に供給すると、該シリンダ穴22内のプランジャ23は斜板31に向かって突出し傾斜面32を押圧するが、このとき、プランジャ23の先端はシュー25を介して傾斜面32に係合しているので、前記押圧力の周方向分力がプランジャ23に作用する。この結果、プランジャ23、シュー25は傾斜面32上を摺動し、これらプランジャ23、シリンダブロック21、出力軸19を一体的に駆動回転させる。
【0032】
このシリンダブロック21の回転により、他方の弧状孔28に連通しているシリンダ穴22内のプランジャ23は、斜板31の傾斜面32上を移動するため、該傾斜面32によってシリンダ穴22内に徐々に押し込まれ、該シリンダ穴22内の低圧の圧油を他方の弧状孔28、給排通路を通じて排出する。
【0033】
このとき、前記出力軸19の回転は、連結部材74が連結位置Rに位置しているので、該連結部材74、第1、第2外歯車67、70を介してクランク軸61に入力され、各クランク軸61を中心軸回りに回転させる。この結果、これらクランク軸61の偏心部63はピニオン50の軸孔53内において偏心回転してピニオン50を偏心公転運動させるが、前述のように外歯51の数が内歯ピン49の数より若干少ないため、巻上ドラム48はピニオン50の偏心公転運動により大幅に減速されて低速で回転する。これにより、前記巻上ドラム48の胴部48bにロープが次々と巻き取られ、あるいは巻出される。
【0034】
ここで、例えば、クレーン車が侵入できない場所においてロープを巻き取ることで荷物を引き寄せるような場合には、荷物に結ぶロープをウインチから巻出さなければならないが、このとき、油圧モータ11を回転させることで巻上ドラム48からロープを巻出すとともに、該巻出されたロープを作業者が荷物まで引き摺りながら案内することが考えられる。しかしながら、このようにすると、作業者の案内速度よりロープの巻出し速度が速いときには、ロープが途中で絡まったり、緩んで周囲の物体に引っ掛かるおそれがある。
【0035】
このため、この実施形態では油圧モータ11と減速機47との連結を解除することで減速機47、ここでは巻上ドラム48をフリーとし、これにより、作業者がロープを荷物まで引っ張りながら案内することができるようにして、巻上ドラム48からロープを絡ませたり、緩ませることなく、手作業で容易に巻き出すことができるようにしている。ここで、このような連結の解除は以下のようにして行う。
【0036】
即ち、油圧モータ11の回転停止時において、切換弁を切換えて油圧源から高圧流体を連通孔86を通じてシリンダ室85に供給し、ピストン87にスプリング82の付勢力より大きい、連結部材74(他側)に向かう流体力(押圧力)を発生させる。この結果、連結位置Rに位置していた連結部材74は該ピストン87から流体力を付与されてスプリング82を圧縮しながらフリー位置Fまで移動する。これにより、連結部材74のスプライン外歯74aは第1外歯車67のスプライン内歯76aから外れて大径部76cに対向するようになるとともに、スプライン外歯74cはスプライン内歯76bから外れて第1外歯車67から他側に抜け出る。
【0037】
ここで、このように連結部材74を移動させるためには、前述のようにスプリング82の付勢力より大きな押圧力を押圧手段90によって連結部材74に付与するだけでよいので、操作作業が簡単となるとともに、切換え動作を迅速とすることができる。そして、この押圧手段90を前述のように連通孔86、ピストン87から構成すれば、遠隔操作によって強力かつ瞬時に位置の切換えを行うことができる。
【0038】
次に、前記連結部材74をフリー位置Fから連結位置Rに移動させる場合には、連通孔86に対する高圧流体の供給を停止する。この結果、連結部材74はピストン87と共にスプリング82の付勢力により一側に移動し、スプライン外歯74aがスプライン内歯76aに、また、スプライン外歯74cがスプライン内歯76bにそれぞれ噛み合い、連結部材74と第1外歯車67とが連結される。このとき、前述のようにスプライン外歯74a、cを構成する各歯79の近接側端部における歯厚tを近接端に接近するに従い薄くするとともに、歯たけhを低くしているため、スプライン外歯74a、cがスプライン内歯76a、bにそれぞれ噛み合い始めるときの、これらスプライン外歯74a、cとスプライン内歯76a、bとの噛み合いの進行が円滑となる。
【0039】
図5は、この発明の第2実施形態を示す図である。この実施形態においては、前記連通孔86の一端開口をキャップ95によって閉止するとともに、側板14、ケース本体13、柱体55、端板56、収納ブロック57内に、一端が側板14の外周面に開口し、他端が連通孔86に連通する連通通路96を形成するようにしている。そして、これら連通孔86と連通通路96とにより流体通路97を構成している。このようにすれば、連通通路96に接続されるホースを油圧モータ11等より車体中心側に設けることができ、これにより、該ホースの破損を効果的に抑制することができる。他の構成、作用は前記第1実施形態と同様である。
【0040】
図6、7はモータ付き減速機の例を示す図である。この例においては、連結スリーブ 100の内周でその中央部および他側部に、回転軸17のスプライン外歯17aに常時噛み合っているスプライン内歯100aを形成するとともに、一端部内周ではスプライン内歯を削り取って大径部100bとしている。一方、連結部材 101においては、その他端部外周にスプライン外歯101aを形成するとともに、このスプライン外歯101aより一側にスプライン外歯を削り取ることで構成した小径部101bを形成し、さらに、この小径部101bより一側の連結部材 101外周にスプライン外歯101cを形成している。また、第1外歯車 102の貫通孔 103の内周には全長に亘ってスプライン内歯103aを形成しているが、このスプライン内歯103aには連結部材 101のスプライン外歯101cの一端部が常時噛み合っている。
【0041】
そして、前記連結部材 101は、スプライン外歯101aが連結スリーブ 100のスプライン内歯100aに噛み合っている連結位置R(図6参照)と、スプライン外歯101aがスプライン内歯100aから外れて大径部100bに対向するフリー位置F(図7参照)との間を軸方向に移動することができる。
【0042】
ここで、前記連結部材 101の軸方向移動は、連結部材 101に取り付けられたスナップリング 104と第1外歯車 102との間に介装された移動手段としてのスプリング 105と、回転軸17の先端部(一端部)内に形成されたシリンダ室 106に軸方向に移動可能に収納されたピストン 107と、側板14および回転軸17内に形成され、前記シリンダ室 106内のピストン 107に高圧流体を導く流体通路 108とを用いて行う。即ち、流体通路 108に高圧流体が供給されていないときには、スプリング 105の付勢力により連結部材 101を他側に向かって連結位置Rまで移動させ、これにより、連結部材 101を出力軸19と第1外歯車 102との双方に連結するとともに、流体通路 108に高圧流体が供給されると、ピストン 107によりスプリング 105を圧縮しながら連結部材 101が一側に向かってフリー位置Fまで移動するので、連結部材 101は第1外歯車 102との連結を維持しながら出力軸19との連結を解除するのである。
【0043】
また、この例においては、スプライン外歯101aを構成する各歯の近接側端部(他端部)における歯厚を近接端に接近するに従い薄くするとともに、歯たけを低くしている。これにより、スプライン外歯101aがスプライン内歯100aに噛み合い始めるときの、これらスプライン外歯101aとスプライン内歯100aとの噛み合いの進行が円滑となる。
【0044】
図8、9はこの発明の第3実施形態を示す図である。この実施形態においては、前述した収納ブロック57内に一側に大径部110aを他側に小径部110bを有する段付きの貫通孔 110を形成するとともに、該貫通孔 110の小径部110bに円柱状の押圧体 111を摺動可能に挿入し、該押圧体 111の他端を連結部材74の一端に当接させている。ここで、前記押圧体 111の一端には該押圧体 111の他側への移動限を規定するストッパー111aが形成されている。また、 112は前記収納ブロック57の一端に着脱可能に固定され、貫通孔 110の一端開口を閉止するキャップであり、このキャップ 112および前記収納ブロック57は全体として固定部材 113を構成する。
【0045】
114はプッシュプルケーブルであり、このプッシュプルケーブル 114は心線 115と、この心線 115が移動可能に挿入された外筒 116とから構成されるとともに、その先端部は前記キャップ 112に一側から挿入されている。そして、このプッシュプルケーブル 114の外筒 116は、その外側にねじ込まれた一対のナット117、118によりキャップ 112を挟持することで、前記固定部材 113、詳しくはキャップ 112に固定されている。一方、前記心線 115の先端は前記押圧体 111の一端に連結されている。前述した押圧体 111、プッシュプルケーブル 114は全体として押圧手段 119を構成する。このように押圧手段 119を押圧体 111、プッシュプルケーブル 114から構成すると、前記第1実施形態で必要となっていた油圧源、バルブが不要となるとともに、遠隔操作によって確実かつ迅速に位置の切換えを行うことができる。
【0046】
そして、前記プッシュプルケーブル 114の心線 115を大きな外力で押し込んで、図8のように他側に移動させると、該心線 115から押圧体 111を介して連結部材74にスプリング82の付勢力より大きな押圧力が付与され、これにより、該連結部材74はスプリング82に対抗して連結位置Rからフリー位置Fまで移動する。ここで、連結部材74をフリー位置Fに停止させるには、前述の大きな外力を心線 115に付与し続ける。一方、前記心線 115に対する外力の付与を終了すると、連結部材74は図9に示すように、スプリング82の付勢力によってフリー位置Fから連結位置Rに復帰し、これにより、押圧体 111は一側に向かって移動し、心線 115は押し戻される。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同様である。
【0047】
図10、11はこの発明の第4実施形態を示す図である。この実施形態においても、前記第4実施形態と同様に収納ブロック57内に段付きの貫通孔 110を形成するとともに、該貫通孔 110の小径部110bに円柱状の押圧体 111を摺動可能に挿入し、該押圧体 111の他端を連結部材74の一端に当接させている。また、収納ブロック57の一端には第4実施形態とほぼ同様のキャップ 112が着脱可能に固定されている。
【0048】
121は押圧体 111のストッパー111aとキャップ 112との間に介装された付勢部材としてのスプリングであり、このスプリング 121は押圧体 111および連結部材74にスプリング82の付勢力より大きな押圧力(付勢力)を付与する。この結果、押圧体 111に他の外力が付与されていないときには、連結部材74は図10に示すように、スプリング82を圧縮しながら連結位置Rからフリー位置Fまで移動して停止している。
【0049】
122はワイヤであり、このワイヤ 122の先端は中間ロッド 124を介して押圧体 111の一端に連結されている。前述した押圧体 111、スプリング 121、ワイヤ 122は全体として押圧手段 123を構成する。このように押圧手段 123を押圧体 111、スプリング 121、ワイヤ 122から構成すると、前記第1実施形態で必要となっていた油圧源、バルブが不要となるとともに、遠隔操作によって確実かつ迅速に位置の切換えを行うことができる。
【0050】
そして、前記ワイヤ 122を一側に引くと、押圧部材 111が図11に示すように、スプリング 121に対抗しながら連結部材74から離隔する方向、即ち、一側に移動するため、連結部材74に対する他側に向かう付勢力が消失する。この結果、連結部材74はスプリング82の付勢力に押されてフリー位置Fから連結位置Rに復帰する。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同様である。
【0051】
なお、前述の実施形態においては、駆動モータとして油圧モータ11を用いたが、この発明においては、電動モータを用いるようにしてもよい。また、前述の実施形態においては、移動手段としてスプリング82、 105を用いたが、この発明においては、ピストン87、 107より小さな流体力を常時発生するピストンを用いるようにしてもよい。さらに、前述の実施形態においては、クレーン車のウインチに適用したが、この発明においては、従来技術で説明したようなクローラ車両の走行駆動に用いるようにしてもよい。
【0052】
また、前述の実施形態においては、出力軸19、第1外歯車67にスプライン内歯18a、76a、bを、連結部材74にスプライン外歯74a、cを形成したが、この発明においては、出力軸、第1外歯車にスプライン外歯を、連結部材にスプライン内歯を形成するようにしてもよい。さらに、前述の実施形態においては、スプライン外歯74a、c、101aの歯の歯厚および歯たけを近接端に接近するに従いそれぞれ薄く、低くしたが、この発明においては、スプライン内歯の歯の歯厚および歯たけを近接端に接近するに従いそれぞれ薄く、低くするようにしてもよく、あるいは、スプライン内、外歯のいずれの歯も同様に薄く、低くするようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、必要に応じてモータと減速機との間の連結を、簡単な操作でしかも迅速に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態を示す正面断面図である。
【図2】 出力軸と第1外歯車との連結部近傍の拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車とが連結されている状態を示す。
【図3】 出力軸と第1外歯車との連結部近傍の拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除されてフリーとなった状態を示す。
【図4】 連結部材の一端部近傍を示す拡大斜視図である。
【図5】 この発明の第2実施形態を示す正面断面図である。
【図6】 モータ付き減速機の例を示す正面断面図である。
【図7】 出力軸と第1外歯車との連結部近傍の拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除されてフリーとなった状態を示す。
【図8】 この発明の第3実施形態を示す連結部近傍の拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除されてフリーとなった状態を示す。
【図9】 図8と同様の連結部近傍の拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車とが連結されている状態を示す。
【図10】 この発明の第4実施形態を示す連結部近傍の拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除されてフリーとなった状態を示す。
【図11】 図10と同様の連結部近傍の拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車とが連結されている状態を示す。
【符号の説明】
11…駆動モータ 19…出力軸
47…減速機 48…巻上ドラム
67…第1外歯車 70…第2外歯車
74…連結部材 74a、74c…スプライン外歯
76a、b…スプライン内歯 79…歯
82…移動手段 86…流体通路
87…ピストン 90、119、123…押圧手段
111…押圧体 113…固定部材
114…プッシュプルケーブル 115…心線
116…外筒 121…付勢部材
122…ワイヤ R…連結位置
F…フリー位置 t…歯厚
h…歯たけ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a free mechanism for a speed reducer with a motor that can release the connection between the motor and the speed reducer to temporarily make the speed reducer side free.
[0002]
[Prior art]
A reduction gear with a motor in which a reduction gear and a motor are integrated is widely used. For example, in Japanese Patent Publication No. 64-5176, rotation by a hydraulic motor is reduced via a planetary differential gear reduction gear, A speed reducer that extracts the output is disclosed. In Japanese Patent Publication No. 64-5176, for example, a crawler vehicle is driven by the extracted output.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In such a conventional speed reducer with a motor, if the motor fails for some reason, the output part of the speed reducer cannot be moved because the motor and the speed reducer are integrally connected. End up. In particular, when such a motor-equipped speed reducer is used in a vehicle traveling device or the like, even if the vehicle is connected to a towing vehicle and towed to a predetermined repair station and a failure is repaired at that location, the motor Since the connection between the motor and the speed reducer cannot be disconnected, there is a problem in that extremely large power is required to pull the vehicle, and the vehicle cannot be moved substantially.
[0004]
OBJECT OF THE INVENTION
In view of the above-described problems, the present invention easily releases the connection between the motor and the speed reducer when the speed reducer with the motor needs to be operated freely for some reason. An object of the present invention is to provide a motor-equipped speed reducer that can easily operate the motor-equipped speed reducer by applying a small force to the output side portion of the speed reducer.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The purpose is to transmit the rotational driving force from the output shaft of the drive motor to the speed reducer via the first external gear and the second external gear meshing with the first external gear, and to reduce the speed in the speed reducer. Reducer with motorBecauseAnd installed between the output shaft and the first external gear, both on the output shaft and the first external gear.By splineLinked position and outputBy spline on the shaftConcatenatedWhile,1st external gearA connecting member that can move in the axial direction between the free position from which the connection is released, and a movement that moves the connecting member from the free position to the connected position by constantly applying a biasing force to the connecting member. And a pressing means that can apply a pressing force larger than the urging force of the moving means to the connecting member and can move the connecting member from the connecting position to the free position against the moving means.In the free mechanism of the reduction gear with a motor, the first external gear is formed with first spline teeth and second spline teeth, and the first external gear between the first and second spline teeth is scraped off the spline teeth. While forming a diameter part, while forming the 1st spline tooth and the 2nd spline tooth in the connecting member, forming the diameter part by which the spline tooth was scraped off in the connecting member between the first and second spline teeth, And when the said connection member is located in a connection position, the 1st, 2nd spline tooth | gear of a said 1st external gear, a diameter part, and the 1st, 2nd spline tooth | gear of a connection member, and a diameter part of a connection member When the first spline teeth and the second spline teeth mesh with the first spline teeth and the second spline teeth of the first external gear, respectively, while the connecting member moves to the free position Is diameter and the second spline teeth of the coupling member, arranged so as to be located respectively opposite positions on the first spline teeth and the diameter of the first external gearCan be achieved.
[0006]
In the present invention, the connecting member installed between the output shaft and the first external gear is connected to both the output shaft and the first external gear, and either the output shaft or the first external gear. It is possible to move in the axial direction between the free position connected to one side and the connection released from the other, so that the output shaft and the first external gear are integrated with each other according to the movement of the connecting member. It is possible to selectively switch between a rotating state and a free state in which relative rotation is possible.
[0007]
Therefore, when it is necessary to release the connection between the drive motor and the reduction gear for some reason and to make the reduction gear with a motor free, the connecting member moved to the connection position by the biasing force of the moving means is set to the free position. Move up like thisNagiriThe changing operation can be performed quickly.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2,
[0009]
[0010]
[0011]
[0012]
31 is a substantially ring-shaped swash plate stored in the storage chamber 12, and the
[0013]
33 is a substantially ring-shaped retainer plate that is engaged with all the
[0014]
[0015]
47 is an eccentric differential speed reducer attached to one end of the
[0016]
In the inner periphery of the winding drum (hub) 48, a large number of cylindrical internal teeth pins 49 are inserted in the center in the axial direction, and these internal teeth pins 49 extend in the axial direction and They are arranged equidistantly in the direction. In the hoist
[0017]
[0018]
[0019]
67 is a first external gear installed on one side of the
[0020]
74 is a connecting member installed between the
[0021]
The other end of the connecting
[0022]
76 is a through hole formed in the first
[0023]
When the connecting
[0024]
On the other hand, when the connecting
[0025]
As shown in FIG. 4, the spline outer teeth 74a of the connecting
[0026]
[0027]
85 is a cylinder chamber formed inside the
[0028]
As a result, high pressure fluid is supplied to and discharged from the
[0029]
Incidentally, 91 is interposed between the hoisting
[0030]
Next, the operation of the first embodiment of the present invention will be described.
When the winch is operated to rotate the hoisting
[0031]
In this state, when pressure oil is supplied to the
[0032]
Due to the rotation of the
[0033]
At this time, the rotation of the
[0034]
Here, for example, when pulling the load by winding the rope in a place where the crane vehicle cannot enter, the rope tied to the load must be unwound from the winch. At this time, the
[0035]
For this reason, in this embodiment, by releasing the connection between the
[0036]
That is, when the rotation of the
[0037]
Here, in order to move the connecting
[0038]
Next, when the connecting
[0039]
FIG. 5 is a diagram showing a second embodiment of the present invention. In this embodiment, one end opening of the
[0040]
6 and 7Example of reduction gear with motorFIG. thisExampleIn the inner circumference of the connecting sleeve 100, spline
[0041]
The connecting
[0042]
Here, the axial movement of the connecting
[0043]
Also thisExample, The tooth thickness at the proximal side end (other end) of each tooth constituting the spline
[0044]
8 and 9 show the first aspect of the present invention.3It is a figure which shows embodiment. In this embodiment, a stepped through-
[0045]
[0046]
When the
[0047]
10 and 11 show the first aspect of the present invention.4It is a figure which shows embodiment. Also in this embodiment, a stepped through
[0048]
[0049]
122 is a wire, and the tip of the
[0050]
When the
[0051]
In the above-described embodiment, the
[0052]
In the above-described embodiment, the spline
[0053]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the connection between the motor and the speed reducer can be quickly released by a simple operation as necessary.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front sectional view showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view in the vicinity of a connecting portion between an output shaft and a first external gear, showing a state in which the output shaft and the first external gear are connected.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view in the vicinity of a connection portion between an output shaft and a first external gear, showing a state in which the connection between the output shaft and the first external gear is released and becomes free.
FIG. 4 is an enlarged perspective view showing the vicinity of one end of a connecting member.
FIG. 5 is a front sectional view showing a second embodiment of the present invention.
[Fig. 6]Example of reduction gear with motorFIG.
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the connecting portion between the output shaft and the first external gear, showing a state in which the connection between the output shaft and the first external gear is released and becomes free.
FIG. 8 shows the first aspect of the present invention.3It is an expanded sectional view near the connection part which shows an embodiment, and shows the state where connection with an output axis and the 1st external gear was canceled and it became free.
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the connecting portion similar to FIG. 8, showing a state where the output shaft and the first external gear are connected.
FIG. 10 shows the first of the present invention.4It is an expanded sectional view near the connection part which shows an embodiment, and shows the state where connection with an output axis and the 1st external gear was canceled and it became free.
FIG. 11 is an enlarged cross-sectional view of the vicinity of the connecting portion similar to FIG. 10, showing a state where the output shaft and the first external gear are connected.
[Explanation of symbols]
11 ... Drive
47 ...
67 ... First
74 ... Connecting
76a, b ... Spline
82 ... Movement means 86 ... Fluid passage
87 ...
111 ...
114 ... Push-
116 ...
122 ... Wire R ... Connection position
F ... Free position t ... Tooth thickness
h ... Toothpaste
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