JP4016693B2 - 光ファイバ評価方法及び評価装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、OTDR装置によって測定されるOTDR波形を用いて光ファイバを評価する光ファイバ評価方法、及び評価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバにおける異常の有無や異常の位置、範囲を判定して光ファイバを評価する方法として、パルス光の後方散乱によるOTDR波形(Optical Time-Domain Reflectometer、光学的時間領域反射計)を測定することによって光ファイバの異常を評価する方法が用いられている。このような光ファイバ評価方法は、例えば特開平10−332530号公報、特開平9−269279号公報に記載されている。
【0003】
OTDR波形による光ファイバ評価方法では、評価対象となる光ファイバをOTDR装置へと接続し、光ファイバに対してパルス光を入射する。そして、光ファイバの各位置において発生する後方散乱によるOTDR装置への戻り光パワーを検出し、その時間に対する波形(OTDR波形)から光ファイバを評価する。OTDR装置への戻り光は、光ファイバの各位置での光損失に対応し、したがって、その波形の異常から光ファイバの異常を評価することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した光ファイバ評価方法においては、測定されたOTDR波形から、光ファイバでの異常を確実に判定することが重要である。これに対して、特開平10−332530号公報には、測定した波形での平均損失値、またはそれに代わる規格値を用い、各時点での損失値の規格値からの差分をプリントすることが記載されている。ここで、この方法では、プリントされた規格値からの差分のデータに基づいて、評価者の目視によって光ファイバでの異常が判定される。このため、異常の判定の基準が明確とならず、光ファイバの異常を確実に評価することはできない。
【0005】
また、特開平9−269279号公報には、OTDR波形に対して最小自乗法によって近似直線を求め、平滑化した波形と近似直線とが交差している点について、その点での波形の傾き、及び傾きが同一方向となっている長さから光ファイバでの異常を判定することが記載されている。しかしながら、この方法では、波形と近似直線とが交差していない限り光ファイバの異常を判定することができないなどの問題がある。
【0006】
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、光ファイバの異常をOTDR波形から確実に評価することが可能な光ファイバ評価方法、及び評価装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明による光ファイバ評価方法は、評価対象の光ファイバにパルス光を入射して光ファイバからの戻り光パワーを検出し、戻り光パワーの時間に対する波形を測定することによって光ファイバを評価する評価方法であって、(1)波形の評価したい部分に対する近似直線を求める近似直線算出ステップと、(2)波形の評価したい部分と近似直線との差分より偏差波形を求める偏差波形算出ステップと、(3)偏差波形について、偏差が最大または極大となる第1基準値、及び最小または極小となる第2基準値を求め、第1基準値及び第2基準値の差分値を算出する差分値算出ステップと、(4)差分値が所定の条件を満たすかどうかによって、光ファイバの異常を判定する差分値判定ステップと、(5)光ファイバの異常が判定された場合に、光ファイバを分割することで異常を低減することが可能な分割点を決定する分割点決定ステップとを備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明による光ファイバ評価装置は、評価対象の光ファイバにパルス光を入射して光ファイバからの戻り光パワーを検出し、戻り光パワーの時間に対する波形を測定することによって光ファイバを評価する評価装置であって、(1)波形の評価したい部分に対する近似直線を求める近似直線算出手段と、(2)波形の評価したい部分と近似直線との差分より偏差波形を求める偏差波形算出手段と、(3)偏差波形について、偏差が最大または極大となる第1基準値、及び最小または極小となる第2基準値を求め、第1基準値及び第2基準値の差分値を算出する差分値算出手段と、(4)差分値が所定の条件を満たすかどうかによって、光ファイバの異常を判定する差分値判定手段と、(5)光ファイバの異常が判定された場合に、光ファイバを分割することで異常を低減することが可能な分割点を決定する分割点決定手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
上記した光ファイバ評価方法及び評価装置においては、OTDR波形と近似直線との偏差波形によって、波形の直線からのずれを表す偏差の差分値を算出し、その差分値が所定の条件を満たすかどうかによって光ファイバの異常を評価している。これにより、光ファイバでの損失からみて正常な場合であっても、広い範囲での偏差異常などの光ファイバの異常を確実に評価することができる。特に、偏差の最大値または極大値と、最小値または極小値とから算出された差分値を異常の判定に用いることにより、波形の直線からのずれの大きさを正しく評価することが可能となる。
【0010】
ここで、偏差波形からの第1基準値及び第2基準値の導出については、差分値算出ステップ(差分値算出手段)において、事前に偏差波形を時間に対して複数の区間に分割して、区間毎に差分を平均化することが好ましい。これにより、偏差波形でのノイズなどの微小な変動の影響を低減して、光ファイバの異常を確実に判定することができる。
【0011】
また、光ファイバ評価方法(評価装置)は、光ファイバの異常が判定された場合に、光ファイバを分割することで異常を低減することが可能な分割点を決定する分割点決定ステップ(分割点決定手段)を備えることを特徴とする。
【0012】
このように、上記した方法によって判定された広い範囲での偏差異常などの光ファイバの異常に対して、光ファイバの好適な分割点を決定することにより、異常が判定された光ファイバを良好な特性の2以上の光ファイバへと分割して使用することが可能となる。
【0013】
この場合、評価方法は、分割点によって波形を分割する波形分割ステップを備え、分割された波形のそれぞれについて、近似直線算出ステップと、偏差波形算出ステップと、差分値算出ステップと、差分値判定ステップとを行うことが好ましい。これにより、決定された分割点で光ファイバを分割する場合に、分割して得られる2以上の光ファイバのそれぞれが、良好な特性の光ファイバとなるかどうかをあらかじめ判定することができる。
【0014】
また、波形の各時点での傾きを算出し、算出された傾きの値が所定の範囲内にあるかどうかによって、光ファイバの異常を判定する異常判定ステップを備えることを特徴とする。このように、偏差波形での偏差の差分値を用いた光ファイバの異常の評価に加えて、波形の各時点での傾きを用いた評価方法を併用することにより、さらに確実に光ファイバの異常を評価することが可能となる。
【0015】
また、波形を所定の区間幅で複数の区間へと分割して、複数の区間のそれぞれについて、区間内での波形に対する区間近似直線を求め、区間近似直線の傾きの値が所定の範囲内にあるかどうかによって、光ファイバの異常を判定する異常判定ステップを備えることを特徴とする。このように、偏差波形での偏差の差分値を用いた光ファイバの異常の評価に加えて、波形の各区間での近似直線の傾きを用いた評価方法を併用することにより、さらに確実に光ファイバの異常を評価することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面とともに本発明による光ファイバ評価方法、及び評価装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0017】
ここで、OTDR波形の傾きは、光ファイバの各位置における局所的な損失値、あるいは分割した各区間における損失値に対応している。このため、以下においては、波形及び近似直線の傾きの符号について、傾きが増大して光ファイバでの損失値が大きくなる方向を正の方向、傾きが減少して光ファイバでの損失値が小さくなる方向を負の方向として説明する。
【0018】
図1は、本発明による光ファイバ評価装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。この光ファイバ評価装置1は、OTDR波形を測定する波形測定部2と、測定された波形を評価する波形評価部3とを備える。また、波形評価部3は、光ファイバの評価に必要なデータ値を算出する算出部4と、算出されたデータ値から光ファイバの異常についての判定を行う判定部5とから構成されている。以下、本光ファイバ評価装置1の構成について、その動作及び光ファイバ評価方法とともに説明する。
【0019】
まず、OTDR測定装置に相当する波形測定部2について説明する。波形測定部2は、パルス光送信部21と、光カプラ22と、戻り光受信部23とを有する。パルス光送信部21は、例えば半導体レーザからなり、OTDR波形の測定に用いられる所定波長、所定の時間幅のパルス光を生成して出力する。このパルス光送信部21は、光カプラ22を介して、本光ファイバ評価装置1による評価対象となっている光ファイバFに対して光学的に接続されている。
【0020】
また、光ファイバFには、パルス光送信部21に加えて、戻り光受信部23が光カプラ22を介して光学的に接続されている。戻り光受信部23は、例えば半導体受光素子からなり、光ファイバFから入力された所定波長の光を検出して、検出信号を出力する。
【0021】
このような構成において、パルス光送信部21から光カプラ22を介して、光ファイバFへと光ファイバ評価用のパルス光が送信されると、光ファイバFの各位置において、後方散乱によって波形測定部2への戻り光が発生する。この戻り光は、光カプラ22を介して戻り光受信部23によって受信され検出される。これにより、パルス光が送信された後の各時点において、戻り光及びそのパワーが検出される。
【0022】
戻り光受信部23から出力される戻り光パワーの検出信号は、A/D変換器などの信号処理に必要な回路要素から構成された信号処理部24へと入力される。信号処理部24は、パルス光送信部21によるパルス光の送信時刻と同期して、戻り光受信部23からの検出信号の信号処理を行う。
【0023】
具体的には、A/D変換器などからなる信号処理部24は、パルス光送信部21によるパルス光の送信時刻に対して一定時間をおいたサンプリング開始時刻から、一定周期で多数回のサンプリング時刻において、測定された戻り光パワーのサンプリングを行う。このサンプリングデータは、戻り光の時間に対する波形であるOTDR波形の元データとなる。
【0024】
ここで、パルス光送信部21でのパルス光の送信時刻と、戻り光受信部23及び信号処理部24での戻り光の受信時刻であるサンプリング時刻との時間差は、光ファイバFへと送信されたパルス光の光成分が後方散乱されて戻ってくるまでの遅延時間である。すなわち、この時間差は、測定された戻り光が後方散乱された光ファイバFでの位置に対応している。したがって、この戻り光の時間に対するOTDR波形を測定し、波形での異常の有無及び異常が発生した遅延時間を評価することにより、評価対象の光ファイバFにおける異常の有無及び異常が発生した位置を評価することができる。
【0025】
波形測定部2における各部の動作は、測定制御部20によって制御されている。測定制御部20は、パルス光送信部21に対して、パルス光の送信時刻を指示する。また、測定制御部20は、パルス光の送信時刻を参照し、信号処理部24に対して、戻り光の受信時刻となる戻り光受信部23からの検出信号のサンプリング時刻を指示する。また、信号処理部24でサンプリングされた戻り光パワーのサンプリングデータなどの各データが、測定制御部20によって収集される。
【0026】
次に、OTDR評価装置に相当する波形評価部3について説明する。波形評価部3は、算出部4と、判定部5とからなる。
【0027】
算出部4は、波形生成部40と、近似直線算出部41と、偏差波形算出部42と、差分値算出部43と、波形分割部44とを有する。波形生成部40は、波形測定部2の測定制御部20によって収集された戻り光パワーのサンプリングデータなどの必要なデータを入力し、それらのデータに基づいて、戻り光パワーの時間に対するOTDR波形を生成する。この時間に対する波形での遅延時間は、上述したように、光ファイバFでの位置に対応している。
【0028】
なお、波形測定部2によって取得される戻り光パワーのサンプリングデータでの統計的なふらつきが大きいなど必要な場合には、波形生成部40において移動平均などを用いた波形の平滑化処理が行われて、波形の複数のデータ点が生成される。
【0029】
近似直線算出部41は、波形生成部40で生成されたOTDR波形について、波形の全体に対する近似直線を求める(近似直線算出ステップ)。この近似直線は、例えば、波形の複数のデータ点に対して最小自乗法を適用することによって求められる。また、偏差波形算出部42は、波形生成部40で生成された波形、及び近似直線算出部41で算出された近似直線から、波形と近似直線との差分により偏差波形を求める(偏差波形算出ステップ)。
【0030】
さらに、差分値算出部43は、算出された偏差波形について、波形の直線からのずれの大きさを表す偏差の差分値を算出する(差分値算出ステップ)。この偏差波形での差分値は、判定部5による光ファイバの異常の評価に用いられる。具体的には、差分値算出部43は、偏差波形算出部42で算出された偏差波形について、偏差が最大または極大となる第1基準値と、最小または極小となる第2基準値とを求める。そして、これらの第1基準値及び第2基準値の差分によって偏差の差分値を算出する。
【0031】
判定部5は、差分値判定部51と、異常判定部50と、分割点決定部52とを有する。
【0032】
差分値判定部51では、差分値算出部43で算出されるOTDR波形の偏差波形での差分値に対して、許容される条件があらかじめ設定されている。差分値判定部51は、算出された偏差波形での差分値が所定の条件を満たすかどうかを判断し、その結果に基づいて光ファイバFの異常についての判定を行う(差分値判定ステップ)。偏差の差分値に対する許容条件としては、例えば、許容される数値範囲として許容偏差範囲が設定される。また、異常判定部50は、差分値判定部51における判定結果等に基づいて、評価対象である光ファイバFにおける異常の有無や異常の位置などを判定する(異常判定ステップ)。
【0033】
また、分割点決定部52は、差分値判定部51及び異常判定部50において光ファイバFに異常があることが判定された場合に、光ファイバFを2以上の光ファイバに分割することで異常が低減された光ファイバとすることが可能な分割点を決定する(分割点決定ステップ)。光ファイバFに対する分割点が決定されたら、分割点決定部52は、算出部4の波形分割部44に対して波形の分割を指示する。波形分割部44は、分割点決定部52で決定された光ファイバFにおける分割点に対応する分割点によって、OTDR波形を2以上の波形に分割する(波形分割ステップ)。そして、分割された波形のそれぞれについて、近似直線算出部41での近似直線の算出、偏差波形算出部42での偏差波形の算出、差分値算出部43での偏差の差分値の算出、及び差分値判定部51での差分値による光ファイバの異常の判定等を繰り返して行う。
【0034】
本実施形態による光ファイバ評価装置及び評価方法の効果について説明する。
【0035】
図1に示した光ファイバ評価装置、及びそれによる評価方法においては、波形測定部2によって測定されるOTDR波形に対し、OTDR波形と近似直線との偏差波形によって、波形の直線からのずれの大きさを表す偏差の差分値を算出している。そして、算出された差分値が所定の条件を満たすかどうかによって光ファイバFの異常を評価している。これにより、光ファイバでの損失からみて正常な場合であっても、光ファイバの異常を確実に評価することができる。
【0036】
特に、偏差波形での偏差の最大値または極大値と、最小値または極小値とから算出された差分値を異常の判定に用いることにより、波形の直線からのずれの大きさ、及びそれによる光ファイバの異常の大きさを正しく評価することが可能となる。また、このような評価方法は、例えば、広い範囲での偏差異常などの光ファイバの異常の評価に対して有効である。なお、偏差波形での差分値を用いた光ファイバの異常の具体的な評価方法については、後述する。
【0037】
また、本実施形態では、偏差の差分値を用いた評価によって光ファイバの異常が判定された場合に、光ファイバFを分割することで異常を低減することが可能な分割点を決定している。このように、上記した方法によって判定された広い範囲での偏差異常などの光ファイバの異常に対して、光ファイバの好適な分割点を決定することにより、異常が判定された光ファイバを良好な特性の2以上の光ファイバへと分割して使用することが可能となる。
【0038】
さらに、光ファイバに対して決定された分割点に対し、その分割点によって波形を分割して偏差の差分値の算出及び判定等を繰り返して行っている。これにより、決定された分割点で光ファイバを分割する場合に、分割して得られる2以上の光ファイバのそれぞれが、良好な特性の光ファイバとなるかどうかをあらかじめ判定することができる。
【0039】
また、異常判定部50における光ファイバFの異常の判定については、差分値判定部51における判定結果から直ちに異常の判定を行っても良いが、さらに他の方法を用いた異常の判定を追加的に併用して行うことも可能である。
【0040】
そのような追加的な異常の判定方法としては、例えば、OTDR波形について、波形の各時点での傾きを算出し、算出された傾きの値が所定の範囲内(例えば、設定された許容傾き範囲内)にあるかどうかによって、光ファイバの異常を判定する方法がある。あるいは、波形を所定の区間幅で複数の区間へと分割して、複数の区間のそれぞれについて、区間内での波形に対する区間近似直線の傾きを算出し、算出された傾きの値が所定の範囲内(例えば、設定された許容傾き範囲内)にあるかどうかによって、光ファイバの異常を判定する方法がある。
【0041】
このように、偏差波形での偏差の差分値を用いた光ファイバの異常の評価に加えて、波形の各時点での傾き、または波形の各区間での近似直線の傾きを用いた評価方法を併用することにより、さらに確実に光ファイバの異常を評価することが可能となる。
【0042】
OTDR波形の偏差波形での偏差の差分値を用いた光ファイバの異常の評価方法について、具体的な例を挙げて説明する。ここで、以下に示す各グラフにおける横軸は、ファイバ長(評価対象である光ファイバFでの位置)を示している。このファイバ長は、パルス光送信部21によってパルス光が送信されてから、戻り光受信部23によって戻り光が受信されるまでの遅延時間に対応している。
【0043】
図2は、(a)OTDR波形と近似直線、(b)偏差波形、及び(c)波形の傾きの時間変化の一例を示すグラフである。
【0044】
この例においては、図2(a)に示すように、所定の全ファイバ長L(例えばL=50km)の光ファイバについて、その略中心の点Pを境界として傾きが異なる値となっているOTDR波形(実線)の例を示している。この波形に対して最小自乗法などの近似法を適用することにより、近似直線(破線)が得られる。なお、波形または近似直線の傾きは、光ファイバの各位置における損失に対応している。近似直線の傾きによる平均損失は、例えば0.200dB/km程度である。
【0045】
これらの波形及び近似直線に対し、その各位置での波形の値と近似直線の値との差分による偏差から偏差波形を求める。そして、この偏差波形において、波形での偏差の大きさを示す差分値を算出する。図2(b)に示す偏差波形の例では、偏差波形の両端部にある点A1、A2のそれぞれにおいて偏差が最大となっている。このとき、点A1、A2での偏差が差分値算出における第1基準値となる。また、偏差波形の略中心にあり点Pに相当する点Bにおいて偏差が最小(極小)となっている。このとき、点Bでの偏差が第2基準値となる。そして、これらの第1基準値及び第2基準値の差分によって、偏差波形での差分値Δs(例えばΔs=0.1dB)が求められる。
【0046】
一方、この偏差波形での差分値Δsに対し、偏差の差分値に対する許容条件となる許容される数値範囲として、許容偏差範囲があらかじめ設定されている。そして、算出された差分値Δsと、許容偏差範囲とを比較し、差分値Δsが許容される上限よりも大きいなど差分値が許容偏差範囲外であれば、光ファイバに偏差異常があると判定する。このような光ファイバの評価方法によれば、図2(a)の波形に示したような広い範囲での偏差異常についても、確実に異常を判定することができる。
【0047】
また、図2(c)のグラフには、図2(a)に示したOTDR波形及び近似直線での傾きを示している。このグラフにおいて、破線は、近似直線から求められた波形全体での平均傾きの値を示している。これは、評価対象となっているファイバ長Lの光ファイバ全体での平均損失に対応している。また、実線は、波形の各位置での傾きの値の変化を示している。これは、光ファイバの各位置での損失の変化に対応している。この例においては、光ファイバの略中心の点Pを境界として、実線で示す傾きの値が階段的に変化している。
【0048】
ここで、図2(a)に示したOTDR波形が得られる光ファイバは、製造時のコア変動などの原因により、実質的に異なるコアを持つ2本の光ファイバが点Pで接続されている状態に等しい構成となっている。このような光ファイバにおいては、光ファイバ内で点Pを境界としてコア径が変化し、さらにそれに伴って、光ファイバでの損失や、コアの実効断面積Aeff、モードフィールド径、分散などの特性値が変化する。図2(c)には、その一例として、点Pにおける損失値の階段的な変化が示されている。
【0049】
このような光ファイバの評価において、OTDR波形に対して近似直線を求め、その傾きから光ファイバでの損失を算出すると、点Pを境界とする前半部分及び後半部分の光ファイバでの損失の平均損失が、見かけ上の損失値として求められる。損失以外の分散などの特性を評価した場合も同様に、平均された見かけ上の特性値が求められる。この平均特性が評価された光ファイバについて、全ファイバ長50kmを2分割して25kmの2本の光ファイバを作成した場合、分割後の2本の光ファイバは、図2(a)から明らかなように、分割前の光ファイバで評価されていた特性値とは異なる特性を有するものとなる。
【0050】
例えば、分割前に平均分散が評価されていた光ファイバを分割して2本の光ファイバとし、そのそれぞれに対して分散補償を行う場合を考えると、分割前の平均分散の値に基づいた分散補償では、分割後の光ファイバの分散が正しく補償されないこととなる。一方、近年、高速・大容量での光伝送を目的として開発と利用が進められている波長多重(WDM)伝送システムでは、非線形現象の発生を抑制して情報の劣化が起きないようにすることで伝送可能な情報量を増加させている。これに対して、光伝送での波長分散が充分に補償されないと、信号光の伝送特性が劣化する原因となる。
【0051】
これに対して、波形及び近似直線から偏差異常を検出して光ファイバの異常を判定する上記の評価方法によれば、このように光ファイバの途中で特性値が変化するような異常についても、確実に評価することが可能である。
【0052】
ここで、偏差波形からの第1基準値及び第2基準値の導出、及びそれによる偏差の差分値の算出の具体的な方法としては、例えば、データ点による方法、及び区間による方法の2種類の方法を用いることができる。
【0053】
図3は、偏差波形の(a)データ点、及び(b)区間による偏差の差分値の算出方法を示すグラフである。
【0054】
まず、偏差波形のデータ点による差分値の算出方法では、図3(a)に示すように、偏差波形での複数のデータ点から、偏差が最大または極大となる第1基準点Aと、偏差が最小または極小となる第2基準点Bとを検出する。そして、第1基準点Aでの偏差の値を第1基準値、第2基準点Bでの偏差の値を第2基準値とし、これらの第1基準値及び第2基準値の差分から偏差の差分値Δsを算出する。このような方法によれば、偏差波形を詳細に再現して、光ファイバの異常点の位置などを正確に判定することができる。
【0055】
また、偏差波形の区間による差分値の算出方法では、図3(b)に示すように、事前に偏差波形を所定の区間幅Tで複数の区間に分割して、区間毎に偏差を平均化し、それらの複数の区間から、偏差が最大または極大となる第1基準区間TAと、偏差が最小または極小となる第2基準区間TBとを検出する。そして、第1基準区間TAでの偏差の値を第1基準値、第2基準区間TBでの偏差の値を第2基準値とし、これらの第1基準値及び第2基準値の差分から偏差の差分値Δsを算出する。このような方法によれば、偏差波形でのノイズなどの微小な変動の影響を低減して、光ファイバの異常を確実に判定することができる。
【0056】
次に、OTDR波形の傾きを用いた光ファイバの追加的な異常の評価方法について説明する。
【0057】
上述した光ファイバ評価方法においては、OTDR波形に対して近似直線を求め(図2(a))、波形と近似直線との偏差波形を算出する(図2(b))。そして、算出された偏差波形での差分値から光ファイバの異常を判定する。これに対して、OTDR波形の傾きを用いて追加的な異常の評価を行うことにより、様々なパターンでの異常を判定することが可能となる。
【0058】
図2(c)は、光ファイバでの損失に相当するOTDR波形での傾きを示すグラフであり、上述したように、点Pを境界として階段的に変化する傾きが示されている。波形の傾きを用いた異常の評価では、この傾き(損失)の値に対して、近似直線での平均傾きなどを基準値として許容傾き範囲(許容損失範囲)をあらかじめ設定しておく。そして、算出された傾きの値と、許容傾き範囲とを比較し、傾きの値が許容傾き範囲外であれば、光ファイバに傾き異常(損失異常)があると判定する。
【0059】
相対値によって判定を行う偏差異常の評価に対して、傾き異常の評価では、絶対値によって異常を判定することができる。このような評価方法は、局所的な異常や区間的な異常の判定に有効である。したがって、これらの評価方法を併用すれば、様々なパターンでの異常を判定できる。具体的な数値としては、例えば、近似直線から求められた平均損失0.200dB/kmに対し、平均損失を基準値として、0.150〜0.250dB/kmを許容損失範囲に設定する。これに対して、OTDR波形から求められた損失の変動が0.190〜0.210dB/kmの範囲であれば、許容損失範囲内にあるものとして、損失異常はないものと判定する。
【0060】
このような傾き異常を判定する評価方法における波形の傾きの算出方法としては、波形の各時点でのデータ点から傾きを算出する方法がある。この場合、波形での隣り合うデータ点間の差分から傾きの値が求められる。あるいは、波形を複数の区間に分割して区間毎に区間近似直線を求め、波形の傾きとして区間近似直線の傾きを算出する方法がある。この場合、傾きの値は各区間に対して求められる。
【0061】
なお、波形及び近似直線の傾きの値を用いる評価方法は、偏差の差分値を用いる評価方法に比べて、波形におけるノイズなどの微小な変動の影響を受けやすい。したがって、そのような微小な変動の影響等についても考慮しつつ、偏差異常の判定と傾き異常(損失異常)の判定とを組合せて光ファイバの異常の評価を行うことが好ましい。
【0062】
偏差異常及び傾き異常の判定の組合せ方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。まず、偏差、傾きがともに正常な場合には、その光ファイバは正常と判定する。また、偏差が異常、傾きが正常な場合には、光ファイバに対して分割点を決定する。また、偏差が正常、傾きが異常な場合には、局所異常であればそのまま異常とし、区間異常であればノイズによる誤判定と判断して正常とする。また、偏差、傾きがともに異常な場合には、その光ファイバは異常と判定する。また、これ以外の方法で、偏差異常及び傾き異常の判定を組合せても良い。
【0063】
次に、光ファイバの分割点の決定方法、及び分割点が決定された場合の光ファイバの再評価方法について説明する。
【0064】
図4は、(a)OTDR波形と近似直線、(b)偏差波形、(c)分割された前半部分の偏差波形、及び(d)後半部分の偏差波形の時間変化の一例を示すグラフである。
【0065】
この例においては、図4(a)に示すように、評価対象となっているファイバ長Lの光ファイバについて、その前半部分から後半部分に向かって波形の傾きが順次小さくなっていくOTDR波形の例を示している。このような波形が得られた場合には、波形及び近似直線から求められた図4(b)に示す偏差波形を参照し、その偏差が極小となる点Dを光ファイバの分割点とすることができる。このように決定された分割点Dによれば、差分値Δsが大きいファイバ長Lの光ファイバを、傾きが大きいファイバ長L1の前半部分と、傾きが小さいファイバ長L2の後半部分との2本の光ファイバに分割することができる。
【0066】
このように分割点Dが決定された場合には、分割点DによってOTDR波形を分割し、それぞれの波形について偏差の差分値の算出及び判定等を繰り返して行うことにより、分割して得られる光ファイバのそれぞれの特性をあらかじめ判定することができる。
【0067】
すなわち、図4(a)に示すように、ファイバ長L1の前半部分、及びファイバ長L2の後半部分について、それぞれの部分での波形から再近似直線を求める。そして、波形と再近似直線との差分から、分割点Dで分割した場合における前半部分の偏差波形(図4(c))、及び後半部分の偏差波形(図4(d))を求め、それぞれの偏差波形での差分値から、分割後の光ファイバの異常を判定する。
【0068】
これらの判定結果において、それぞれの偏差の差分値が許容条件を満たしていれば、分割点Dで光ファイバを分割することによって、2本の正常な光ファイバが得られると判断することができる。また、これらの分割後の光ファイバに対応する前半部分及び後半部分の波形に対し、偏差の差分値を用いた偏差異常の判定に加えて、波形または区間近似直線の傾きを用いた損失異常の判定をさらに行っても良い。
【0069】
また、上記した例では、図4(b)に示したように偏差の極小点を分割点Dとしたが、分割点の決定方法については、それぞれの波形の形状に応じて他の方法によって分割点を決定しても良い。例えば、前半部分から後半部分に向かって波形の傾きが順次大きくなっていくOTDR波形が得られた場合には、偏差波形における偏差の極大点を分割点とすることができる。
【0070】
また、分割点Dの近傍において波形の偏差及び傾きが急激に変化する範囲がある場合には、光ファイバを分割する際に、分割点Dの近傍の所定範囲(例えば図4(b)に示すファイバ長L3の範囲)を廃却することが好ましい。
【0071】
本発明による光ファイバ評価方法、及び評価装置は、上述した実施形態及び実施例に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、図1に示した光ファイバ評価装置1においては、OTDR波形を用いて光ファイバの異常の評価を行う波形評価部3に対して、OTDR測定装置である波形測定部2が併設された構成を示しているが、測定装置については別装置とし、その測定装置で測定されたOTDR波形のデータを読み込んで光ファイバの評価を行う構成としても良い。また、光ファイバの異常の評価のみが必要な場合には、光ファイバの分割点の決定、及び分割後の光ファイバについての再評価等については行わない構成としても良い。
【0072】
【発明の効果】
本発明による光ファイバ評価方法、及び評価装置は、以上詳細に説明したように、次のような効果を得る。すなわち、OTDR波形と近似直線との偏差波形によって、波形の直線からのずれを表す偏差の差分値を算出し、その差分値が所定の条件を満たすかどうかによって光ファイバの異常を判定する評価方法及び評価装置によれば、広い範囲での偏差異常などの光ファイバの異常を確実に評価することが可能となる。特に、偏差の最大値または極大値と、最小値または極小値とから算出された差分値を異常の判定に用いることにより、波形の直線からのずれの大きさを正しく評価することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ファイバ評価装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)OTDR波形と近似直線、(b)偏差波形、及び(c)波形の傾きの時間変化の一例を示すグラフである。
【図3】偏差波形の(a)データ点、及び(b)区間による偏差の差分値の算出方法を示すグラフである。
【図4】(a)OTDR波形と近似直線、(b)偏差波形、(c)分割された前半部分の偏差波形、及び(d)後半部分の偏差波形の時間変化の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
1…光ファイバ評価装置、F…光ファイバ、2…波形測定部、20…測定制御部、21…パルス光送信部、22…光カプラ、23…戻り光受信部、24…信号処理部、3…波形評価部、4…算出部、40…波形生成部、41…近似直線算出部、42…偏差波形算出部、43…差分値算出部、44…波形分割部、5…判定部、50…異常判定部、51…差分値判定部、52…分割点決定部。
Claims (6)
- 評価対象の光ファイバにパルス光を入射して前記光ファイバからの戻り光パワーを検出し、前記戻り光パワーの時間に対する波形を測定することによって前記光ファイバを評価する評価方法であって、
前記波形の評価したい部分に対する近似直線を求める近似直線算出ステップと、
前記波形の評価したい部分と前記近似直線との差分より偏差波形を求める偏差波形算出ステップと、
前記偏差波形について、前記偏差が最大または極大となる第1基準値、及び最小または極小となる第2基準値を求め、前記第1基準値及び前記第2基準値の差分値を算出する差分値算出ステップと、
前記差分値が所定の条件を満たすかどうかによって、前記光ファイバの異常を判定する差分値判定ステップと、
前記光ファイバの異常が判定された場合に、前記光ファイバを分割することで異常を低減することが可能な分割点を決定する分割点決定ステップと
を備えることを特徴とする光ファイバ評価方法。 - 前記差分値算出ステップにおいて、事前に前記偏差波形を時間に対して複数の区間に分割して、前記区間毎に前記差分を平均化することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ評価方法。
- 前記分割点によって前記波形を分割する波形分割ステップを備え、
分割された前記波形のそれぞれについて、前記近似直線算出ステップと、前記偏差波形算出ステップと、前記差分値算出ステップと、前記差分値判定ステップとを行うことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ評価方法。 - 前記波形の各時点での傾きを算出し、算出された前記傾きの値が所定の範囲内にあるかどうかによって、前記光ファイバの異常を判定する異常判定ステップを備えることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ評価方法。
- 前記波形を所定の区間幅で複数の区間へと分割して、前記複数の区間のそれぞれについて、前記区間内での前記波形に対する区間近似直線を求め、前記区間近似直線の前記傾きの値が所定の範囲内にあるかどうかによって、前記光ファイバの異常を判定する異常判定ステップを備えることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ評価方法。
- 評価対象の光ファイバにパルス光を入射して前記光ファイバからの戻り光パワーを検出し、前記戻り光パワーの時間に対する波形を測定することによって前記光ファイバを評価する評価装置であって、
前記波形の評価したい部分に対する近似直線を求める近似直線算出手段と、
前記波形の評価したい部分と前記近似直線との差分より偏差波形を求める偏差波形算出手段と、
前記偏差波形について、前記偏差が最大または極大となる第1基準値、及び最小または極小となる第2基準値を求め、前記第1基準値及び前記第2基準値の差分値を算出する差分値算出手段と、
前記差分値が所定の条件を満たすかどうかによって、前記光ファイバの異常を判定する差分値判定手段と、
前記光ファイバの異常が判定された場合に、前記光ファイバを分割することで異常を低減することが可能な分割点を決定する分割点決定手段と
を備えることを特徴とする光ファイバ評価装置。
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