JP4014952B2 - 消しゴム取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、消しゴム取付構造に関する。詳細には、筆記具本体またはキャップに設けた取付孔に消しゴムを圧入する消しゴム取付構造に関する。尚、本発明で、「前」とは、取付孔の開口側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、実用新案登録第2578273号公報には、取付孔の内面に複数本のリブを設け、前記リブにより消しゴムの外側面を径方向に圧接保持する消しゴム取付構造が開示されている。この構造は、リブの内接円径が一定であるため、外径の異なる他の消しゴムを保持することができない。そのため、前記リブの内接円径が特殊なサイズであると、消しゴムを新しいものに交換する際、一般に市販されている交換用消しゴムを取り付けることができず不便である。
【0003】
また、従来、実用新案登録第2577342号には、取付孔の内面に複数の突起を設け、前記複数の突起が接触面積の大きい大突起と接触面積の小さい小突起とからなり、この小突起を大突起の設置範囲内に設置すると共に、小突起の形成する内接円径を大突起の形成する内接円径以下とした構造が開示されている。この構造は、複数種の棒状物を圧入固定できるとしても、弾力性を有する消しゴムと、弾力性のほとんど無い固形修正具等とが圧入固定できる構造であり、外径の異なる複数種の消しゴムを保持することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、外径の異なる複数種の消しゴムを保持することができる消しゴム取付構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、筆記具本体またはキャップ1に消しゴム取付用の取付孔2を設け、前記取付孔2の内面に、底壁4と、該底壁4から開口側へ軸方向に延びる複数本のリブ3とを設け、前記取付孔2に消しゴムを圧入する消しゴム取付構造であって、前記リブ3が、取付孔2の開口側に形成した内接円径の大きい大径部31と、該大径部31よりも後方に形成した内接円径の小さい小径部32と、該大径部31と該小径部32との間に形成した段部33とからなること(請求項1)を要件とする。
【0006】
前記請求項1の消しゴム取付構造によれば、比較的小さい外径を有する消しゴム5・7は、少なくとも、その外側面が取付孔2のリブ3の小径部32に径方向に圧接されると共に、その後端が取付孔2の底壁4に軸方向に当接され、また、比較的大きい外径を有する消しゴム6は、少なくとも、その外側面が取付孔2のリブ3の大径部31に径方向に圧接されると共に、その後端がリブ3の段部33に軸方向に当接される。即ち、一つの取付孔2に、異なる外径を有する複数種の消しゴム5・6・7を圧入保持させることが可能となる。
【0007】
〔2〕前記請求項1の消しゴム取付構造において、前記段部33の形状が、前方に向かうに従い次第に拡径する傾斜状であること(請求項2)が好ましい。
【0008】
前記段部33の形状が傾斜状であることにより、消しゴム5・7の後端が段部33に引っ掛かることがなく、消しゴム5・7を取付孔2の小径部32にスムーズに圧入することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0010】
図1乃至図3に本発明の消しゴム取付構造の取付孔2を示す。筆記具本体またはキャップ1は、合成樹脂の射出成形により形成され、その端部には取付孔2が形成される。前記取付孔2が形成される筆記具本体またはキャップ1の端部とは、具体的には、筆記具本体のペン先側に対して反対側の端部、または、キャップのペン先挿入側に対して反対側の端部である。
【0011】
前記取付孔2の内面には、軸方向に延びる複数本(具体的には4本)のリブ3が等間隔に設けられる。前記リブ3は、前部に形成した内接円径の大きい大径部31と、後部に形成した内接円径の小さい小径部32と、該大径部31と該小径部32との間(即ち、小径部32の前端)に形成した段部33とを備える。前記段部33は、前方に向かうに従って拡径する傾斜状となっている。また、前記リブ3の前端(即ち、大径部31の前端)は、消しゴム5・6・7の圧入が円滑になるよう、前方に向かうに従って拡径する傾斜状に形成され、一方、前記リブ3の後端(即ち、小径部32の後端)は、取付孔2の底壁4と連設される。前記リブ3の内接円径とは、リブ3の頂点に接する仮想内接円の直径である。具体的には、前記大径部31の内接円径は、5.8mmに設定され、前記小径部32の内接円径は、5.05mmに設定されている。
【0012】
本実施例のリブ3の横断面形状は、四角形であるが、これ以外にも、消しゴム外側面との摩擦抵抗を出来るがぎり小さくし且つ消しゴム外側面への食いつきを容易にするために、径方向内方端部が尖った形状(例えば、台形または三角形)にすることもできる。
【0013】
本実施例の消しゴム取付構造は、以下の3種の消しゴム(第1の消しゴム5、第2の消しゴム6、及び第3の消しゴム7)を保持することができる。前記3種の消しゴム5・6・7は、いずれも、その基材が、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリ塩化ビニル、または各種熱可塑性エラストマー等からなり、弾力性を備える。
【0014】
〔第1の消しゴム〕
図4乃至図6に、第1の消しゴム5が、図1に示す取付孔2に圧入保持された状態を示す。前記第1の消しゴム5は、円柱状であり、比較的小さい外径(具体的には、6.1mm)を備える。即ち、前記第1の消しゴム5の外径は、小径部32の内接円径及び大径部31の内接円径よりも大きい。また、前記第1の消しゴム5の軸方向の全長は、取付孔2の開口端から底壁4までの軸方向の長さよりも長い。
【0015】
それにより、前記第1の消しゴム5は、取付孔2に圧入保持された際、その後部外側面が、リブ3の小径部32により径方向内方に大きく変形されて圧接保持され、その前部外側面が、リブ3の大径部31により径方向内方に小さく変形されて圧接保持され、さらに、その後端が、取付孔2の底壁4により軸方向に当接支持される。前記圧入保持した第1の消しゴム5の前端部は、取付孔2の開口端より前方に突出される。
【0016】
〔第2の消しゴム〕
図7及び図8に、第2の消しゴム6が、図1に示す取付孔2に圧入保持された状態を示す。前記第2の消しゴム6は、円柱状であり、比較的大きい外径(具体的には、6.8mm)を備える。即ち、前記第2の消しゴム6の外径は、大径部31の内接円径よりも大きい。また、前記第2の消しゴム6の軸方向の全長は、取付孔2の開口端から段部33までの軸方向の長さよりも長い。
【0017】
それにより、前記第2の消しゴム6は、取付孔2に圧入保持された際、その後部外側面が、リブ3の大径部31により径方向内方に変形されて圧接保持され、その後端が、大径部31と小径部32との間の傾斜状の段部33により軸方向に当接支持される。前記圧入保持した第2の消しゴム6の前端部は、取付孔2の開口端より前方に突出される。
【0018】
〔第3の消しゴム〕
図9乃至図11に、第3の消しゴム7が、図1に示す取付孔2に圧入保持されたた状態を示す。前記第3の消しゴム7は、円柱状の消しゴム本体71と、該消しゴム本体71の中間部外周面を保持する金属製筒体よりなる消しゴムカバー72とからなる。前記消しゴムカバー72の外径は、5.9mmに設定され、前記消しゴムカバー72より前方及び後方に突出する消しゴム本体71の外径は、5.65mmに設定される。即ち、前記第3の消しゴム7の消しゴム本体71の外径は、小径部32の内接円径よりも大きく、前記消しゴムカバー72の外径は、大径部31の内接円径よりも僅かに大きい。また、前記第3の消しゴム7の軸方向の全長は、取付孔2の開口端から底壁4までの軸方向の長さよりも長い。
【0019】
それにより、前記第3の消しゴム7は、取付孔2に圧入保持された際、消しゴムカバー72より後方に突出する消しゴム本体71の外側面が、小径部32により径方向内方に変形されて圧接保持され、その消しゴム本体71の後端が、取付孔2の底壁4により軸方向に当接支持され、さらに、消しゴムカバー72の外側面が、大径部31により径方向に圧接保持される。前記圧入保持した第3の消しゴム7の消しゴム本体71の前端部は、取付孔2の開口端より前方に突出される。
【0020】
【発明の効果】
請求項1により、外径の異なる複数種の消しゴムを保持することができる。
【0021】
請求項2により、消しゴム後端が段部に引っ掛かることがなく、消しゴムを取付孔の小径部にスムーズに圧入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の取付孔を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1の取付孔に第1の消しゴムを圧入保持した状態を示す縦断面図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】図4のD−D線断面図である。
【図7】図1の取付孔に第2の消しゴムを圧入保持した状態を示す縦断面図である。
【図8】図7のE−E線断面図である。
【図9】図1の取付孔に第3の消しゴムを圧入保持した状態を示す縦断面図である。
【図10】図9のF−F線断面図である。
【図11】図9のG−G線断面図である。
【符号の説明】
1 筆記具本体またはキャップ
2 取付孔
3 リブ
31 大径部
32 小径部
33 段部
4 底壁
5 第1の消しゴム
6 第2の消しゴム
7 第3の消しゴム
71 消しゴム本体
72 消しゴムカバー
Claims (2)
- 筆記具本体またはキャップに消しゴム取付用の取付孔を設け、前記取付孔の内面に、底壁と、該底壁から開口側へ軸方向に延びる複数本のリブとを設け、前記取付孔に消しゴムを圧入する消しゴム取付構造であって、前記リブが、取付孔の開口側に形成した内接円径の大きい大径部と、該大径部よりも後方に形成した内接円径の小さい小径部と、該大径部と該小径部との間に形成した段部とからなる消しゴム取付構造。
- 前記段部の形状が、前方に向かうに従い次第に拡径する傾斜状である請求項1記載の消しゴム取付構造。
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