JP4013014B2 - 静電荷像現像剤 - Google Patents
静電荷像現像剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4013014B2 JP4013014B2 JP05828599A JP5828599A JP4013014B2 JP 4013014 B2 JP4013014 B2 JP 4013014B2 JP 05828599 A JP05828599 A JP 05828599A JP 5828599 A JP5828599 A JP 5828599A JP 4013014 B2 JP4013014 B2 JP 4013014B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silica fine
- spherical silica
- fine particles
- toner
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/097—Plasticisers; Charge controlling agents
- G03G9/09708—Inorganic compounds
- G03G9/09725—Silicon-oxides; Silicates
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G9/00—Developers
- G03G9/08—Developers with toner particles
- G03G9/097—Plasticisers; Charge controlling agents
- G03G9/09708—Inorganic compounds
- G03G9/09716—Inorganic compounds treated with organic compounds
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
- Silicon Compounds (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法、静電記録法等における静電荷像を現像するために使用する静電荷像現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子写真法等で使用する乾式現像剤は、結着樹脂中に着色剤を分散したトナーそのものを用いる一成分現像剤と、そのトナーにキャリアを混合した二成分現像剤とに大別でき、そしてこれらの現像剤を用いてコピー操作を行う場合、プロセス適合性を有するためには、現像剤が流動性、耐ケーキング性、定着性、帯電性、クリーニング性等に優れていることが必要である。これら流動性、耐ケーキング性、定着性、帯電性、クリーニング性を高めるために、トナー粒子より粒径の小さい無機微粒子、例えば、シリカ微粒子や酸化チタン微粒子等をトナーに添加することが行われている。
【0003】
近年、コピースピードは高速化され、流動性、帯電性の安定化及び均一化、クリーニング性がより一層要求されている。また、より高画質化のために小粒径トナーが使用されてきているが、小粒径トナーは、通常使用されている粒径のトナーと比較して粉体流動性が悪く、帯電性が外添剤等の添加物による影響を受けやすい。このため、トナーに添加されるシリカ微粒子等の無機微粒子の選定が重要になる。
【0004】
通常使用されているシリカ微粒子は、一次粒子平均粒径が10〜20nmと小さいため粒子同士の凝集性が強く、シリカ微粒子の分散性が悪くなり、流動性、耐ケーキング性、クリーニング性を十分に発揮できないという問題がある。また、シリカ微粒子中の不純物がトナーの帯電性に影響を与えるが、無機微粒子の製造バッチにより不純物量が変化した場合、トナー帯電量が変化し、現像された画像濃度が大きく変動する問題があった。
【0005】
従って、本発明の目的は、前記問題点を踏まえ、流動性、耐ケーキング性、クリーニング性に優れ、帯電性が安定で均一な静電荷像現像剤を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、トナー粒子に添加する無機微粒子として、比表面積が5〜50m2/gで粒径分布が5〜1000nmである非結晶球状シリカ微粒子を添加することにより、流動性、耐ケーキング性、クリーニング性に優れ、帯電性が安定で均一な静電荷像現像剤が得られることを知見し、本発明をなすに至った。
【0007】
即ち、本発明は、アルコキシシラン及び/又はその部分加水分解縮合物を火炎中で燃焼分解することによって得られ、その際、全発熱量から計算されるシリカの単位粒子あたりの需要熱量を1.1〜1.7kcal/gとすることにより製造された比表面積が5〜50m2/gで粒径分布が5〜1000nmである非結晶球状シリカ微粒子を含有することを特徴とする静電荷像現像剤を提供する。
【0008】
以下に本発明について詳しく説明する。
本発明の静電荷像現像剤は、トナー粒子に球状シリカ微粒子を添加することによって得られる。トナー粒子としては、結着樹脂と着色剤を主成分として構成される公知のものが使用でき、必要に応じて帯電制御剤が添加されていてもよい。このトナーに用いられる結着樹脂は特に限定されるものではなく、これにはスチレン、クロルスチレン、ビニルスチレンなどのスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシルなどのアクリル酸(メタクリル酸)のエステル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテルなどのビニルエーテル、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトンなどの単独重合体又は共重合体を例示することができるが、特に代表的な結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレンを挙げることができる。また、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン、ワックスなども使用することができる。
【0009】
また、トナーに用いられる着色剤も特に限定されるものではないが、これにはカーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガルなどが代表的なものとして例示される。また、このトナー粉末は磁性材料を内包した磁性トナー粉末を用いることもできる。
【0010】
本発明で使用される球状シリカ微粒子としては、特開平2−188421号公報に提案されているシリカ球状微粒子が好適に用いられる。これはアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解縮合物を火炎中で燃焼分解してなるものである。このアルコキシシランは一般式R2 aSi(OR3)4-aで示され(ここで、R2,R3は炭素数1〜4の1価炭化水素基、aは0〜4の整数)、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチルトリブトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジメチルジブトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルジプロポキシシラン、ジエチルジブトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジブチルジメトキシシラン、ジブチルジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチルプロポキシシラン、トリメチルブトキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリエチルプロポキシシラン、トリエチルブトキシシラン、トリプロピルメトキシシラン、トリプロピルエトキシシラン、トリブチルメトキシシラン、トリブチルエトキシシラン等が挙げられ、特にテトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシランが好ましい。
【0011】
本発明で使用される球状シリカ微粒子は、塩素を含有していたり、ケイ素以外の金属不純物量が5ppmより多いとトナーの帯電性の安定化及び均一化が不十分となるため、実質的に塩素を含まず、ケイ素以外の金属不純物量が5ppm以下であることが好ましく、ケイ素以外の金属不純物量はより好ましくは1ppm以下である。このような高純度の球状シリカ微粒子は、蒸留などの操作により精製したアルコキシシランを使用することにより得ることができる。
【0012】
本発明で使用される球状シリカ微粒子は、その比表面積が50m2/gより大きいと、また粒径が5nmより小さいと、凝集が生じやすくなり、現像剤の流動性、耐ケーキング性、定着性が得られず、比表面積が5m2/gより小さいと、また粒径が1000nmより大きいと、感光体の変性、削れ、トーナーへの付着性の低下の問題が起こるため、比表面積は5〜50m2/gであることが必要とされ、より好ましくは10〜30m2/gである。また、粒径分布は5〜1000nmであり、より好ましくは20〜300nmである。
【0013】
この球状シリカ微粒子の製法は、前述のように特開平2−188421号公報記載の方法に従って行えばよい。即ち、アルコキシシラン及び/又はその部分加水分解縮合物を加熱蒸発させて窒素ガスなどの不活性ガスに伴流させるか、又は噴霧させて酸水素火炎などの火炎中に導入し、この火炎中で燃焼分解させればよいが、この際、全発熱量から計算されるシリカの単位粒子あたりの需要熱量を1.1〜1.7kcal/gの範囲内となるようにすれば、比表面積が5〜50m2/gで粒径分布が5〜1000nmである球状シリカ微粒子を製造することができる。
【0014】
本発明で使用される球状シリカ微粒子は、温度及び湿度による帯電量の変化をなくすため、その表面にR1 3SiO1/2単位を導入した疎水化球状シリカ微粒子であることが好ましい。ここで、R1は同一又は異種の炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビニル基、アリル基等が挙げられ、特にメチル基が好ましい。
【0015】
このR1 3SiO1/2単位の導入は、公知のシリカ微粉末の表面改質方法に従って行えばよい。即ち、一般式R1 3SiNHSiR1 3で示されるシラザン化合物を水の存在下において、気相、液相或いは固相で0〜400℃で接触させた後、50〜400℃で加熱し、過剰のシラザン化合物を除去することにより行うことができる。
【0016】
一般式R1 3SiNHSiR1 3で示されるシラザン化合物としては、例えば、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジシラザン、ヘキサプロピルジシラザン、ヘキサブチルジシラザン、ヘキサペンチルジシラザン、ヘキサヘキシルジシラザン、ヘキサシクロヘキシルジシラザン、ヘキサフェニルジシラザン、ジビニルテトラメチルジシラザン等が挙げられ、特に改質後の疎水性とその除去の容易さからヘキサメチルジシラザンが好ましい。
【0017】
本発明の静電荷像現像剤は、トナー粒子に上記球状シリカ微粒子を添加することによって得られるが、この球状シリカ微粒子の配合量はトナー100重量部に対して0.01重量部より少ないとトナーの流動性が不十分となるし、20重量部より多いとトナーの帯電性に悪影響を及ぼすため、球状シリカ微粒子の配合量はトナー100重量部に対し0.01〜20重量部の範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量部である。また必要に応じ、帯電制御剤、離型剤、ワックス等の添加剤も配合することができる。
【0018】
この混合方法は任意の方法で行えばよく、例えばVブレンダー、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、ライカイ機などによって行うことができるが、この球状シリカ微粒子はトナー粒子表面に付着していても、融着されていてもよい。
【0019】
本発明の球状シリカ微粒子を添加した静電荷像現像剤は、一成分現像剤として使用できるが、それをキャリアと混合して二成分現像剤としても使用できる。二成分現像剤として使用する場合においては、球状シリカ微粒子は予めトナーに添加せず、トナーとキャリアの混合時に添加してトナーの表面被覆を行ってもよい。キャリアは、平均粒径がトナーの粒径とほぼ同じか、又は500μmまでの粒子であり、これには鉄、ニッケル、コバルト、酸化鉄、フェライト、ガラスビーズ、粒状シリコンなどの公知のものが例示されるが、これらはその表面をフッ素樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などでコーティングされたものであってもよい。
【0020】
本発明の静電荷像現像剤は感光体或いは静電記録体に形成された静電潜像の現像に用いることができる。即ち、セレン、酸化亜鉛、硫化カドミウム、無定型シリコンなどの無機光導電材料、フタロシアニン顔料、ビスアゾ顔料などの有機光導電材料からなる感光体に、電子写真的に静電潜像を形成するか、或いはポリエチレンテレフタレートのような誘導体を有する静電記録体に針状電極などで静電潜像を形成し、磁気ブラシ法、カスケード法、タッチダウン法などの現像方法によって静電潜像に本発明の静電荷像現像剤を付着させてトナーを付着させる。
【0021】
このトナー像は紙などの転写材に転写後、定着して複写物とされるが、感光体などの表面に残留するトナーはブレード法、ブラシ法、ウエブ法、ロール法などの方法でクリーニングすることができる。
【0022】
【実施例】
次に実施例、比較例を示して、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0023】
[実施例1]
蒸留精製したメチルトリメトキシシランを加熱し、ここに窒素ガスをバブリングし、メチルトリメトキシシランを窒素ガスで気流伴流して酸水素火炎バーナーに導入し、この酸水素火炎中で燃焼分解させた。このときのメチルトリメトキシシラン添加量は1268g/hr、酸素ガス添加量は2.8Nm3/hr、水素ガス添加量は2.0Nm3/hr、窒素ガス添加量は0.59Nm3/hrであり、球状シリカ微粉末の粒子受容熱量は1.28kcal/gであった。生成した球状シリカ微粉末はバグフィルターで捕集した。この球状シリカ微粉末1kgを5リットルのプラネタリミキサーに仕込み、純水10gを撹拌下添加し、密閉後更に60℃で10時間撹拌した。次いで、室温まで冷却した後、ヘキサメチルジシラザン20gを撹拌下添加し、密閉後更に24時間撹拌した。120℃に昇温し、窒素ガスを通気しながら残存原料及び生成したアンモニアを除去し、疎水化球状シリカ微粉末を得た。
【0024】
得られた疎水化球状シリカ微粉末のBET比表面積をマイクロメテリックス2200(島津製作所製)で測定、また粒径分布を透過型電子顕微鏡で測定した。結果を表2に示す。また、疎水化球状シリカ微粉末中の塩素量をイオンクロマトグラフィーにより、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、アルミニウム、クロム、銅、鉄、マンガン及びニッケルの量を偏光ゼーマンフレームレス原子吸光により、チタンをICP発光分光光度計により、ウランを蛍光分光光度計により測定した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
次に、Tg60℃、軟化点110℃のポリエステル樹脂96重量部と色剤としてカーミン6BCを4重量部添加し、溶融混練り、粉砕、分級後、平均粒径7μmのトナーを得た。このトナー40gに上記疎水化球状シリカ微粉末1gをサンプルミルにて混合し、現像剤とした。得られた現像剤の流動性及びクリーニング性の評価結果を表2に示す。
【0027】
[実施例2,3]
メチルトリメトキシシラン添加量、酸素ガス添加量、水素ガス添加量、窒素ガス添加量及び球状シリカ微粉末の粒子受容熱量を表2に示す量とした他は、実施例1と同様にして、疎水化球状シリカ微粉末を得た。疎水化球状シリカ微粉末のBET比表面積、粒径分布を測定した結果を表2に示す。更に実施例1と同様にして現像剤を作成した。現像剤の流動性及びクリーニング性を評価した結果を表2に示す。
【0028】
[実施例4]
メチルトリメトキシシランをテトラメトキシシシランとし、その添加量、酸素ガス添加量、水素ガス添加量、窒素ガス添加量及び球状シリカ微粉末の粒子受容熱量を表2に示す量とした他は、実施例1と同様にして、疎水化球状シリカ微粉末を得た。疎水化球状シリカ微粉末のBET比表面積、粒径分布を測定した結果を表2に示す。更に実施例1と同様にして現像剤を作成した。現像剤の流動性及びクリーニング性を評価した結果を表2に示す。
【0029】
[実施例5]
蒸留精製したメチルトリメトキシシランを加熱し、ここに窒素ガスをバブリングし、メチルトリメトキシシランを窒素ガスで気流伴流して酸水素火炎バーナーに導入すると共に、噴霧ノズルから純水を供給し、この酸水素火炎中で燃焼分解させ、このときのメチルトリメトキシシラン添加量は1268g/hr、酸素ガス添加量は2.8Nm3/hr、水素ガス添加量は2.0Nm3/hr、窒素ガス添加量は0.59Nm3/hr、純水添加量は5.6g/hrとし、球状シリカ微粉末の粒子受容熱量は1.28kcal/gであった。生成した球状シリカ微粉末に噴霧ノズルから11.2g/hrの供給速度でヘキサメチルジシラザンを供給し、バグフィルターで捕集した。ヘキサメチルジシラザンの導入部の温度は300℃であった。得られた疎水化球状シリカ微粉末のBET比表面積、粒径分布を測定した結果を表2に示す。更に実施例1と同様にして現像剤を作成した。現像剤の流動性及びクリーニング性を評価した結果を表2に示す。
【0030】
[比較例]
メチルトリメトキシシラン添加量、酸素ガス添加量、水素ガス添加量、窒素ガス添加量及び球状シリカ微粉末の粒子受容熱量を表2に示す量とした他は、実施例1と同様にして、疎水化球状シリカ微粉末を得た。疎水化球状シリカ微粉末のBET比表面積、粒径分布を測定した結果を表2に示す。更に実施例1と同様にして現像剤を作成した。現像剤の流動性及びクリーニング性を評価した結果を表2に示す。
【0031】
〈流動性の評価方法〉
凝集度の測定により流動性を評価した。即ち、現像剤5gを、上から60メッシュふるい、100メッシュふるい、200メッシュふるい順に重ねた上にのせ、パウダーテスター(ホソカワミクロン(株)製)を用い、振幅=1mmで15秒間振動させ、60メッシュふるいに残留した粉末重量a(g)、100メッシュふるいに残留した粉末重量b(g)及び200メッシュふるいに残留した粉末重量c(g)から下記式によって凝集度を算出した。
凝集度(%)=(a+b×0.6+c×0.2)×100/5
凝集度が小さいほど流動性は良好となる。
【0032】
〈クリーニング性〉
有機感光体を用いたプリンターに現像剤と平均粒径50μmのフェライトコアにパーフロロアルキルアクリレート樹脂とアクリル樹脂をポリブレンドしたポリマーでコートしたキャリアを現像剤コンテント8%で二成分改造現像機に入れ、30,000枚のプリントテストを実施した。このとき、感光体へのトナー付着は、全ベタ画像での白抜けとして感知した。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】
本発明の静電荷像現像剤は、流動性、クリーニング性に優れ、また、配合されている球状シリカ微粒子は帯電性に影響を与えうる不純物が少ないものであり、高画質複写用、また高速複写用として有用である。
Claims (3)
- アルコキシシラン及び/又はその部分加水分解縮合物を火炎中で燃焼分解することによって得られ、その際、全発熱量から計算されるシリカの単位粒子あたりの需要熱量を1.1〜1.7kcal/gとすることにより製造された比表面積が5〜50m2/gで粒径分布が5〜1000nmである非結晶球状シリカ微粒子を含有することを特徴とする静電荷像現像剤。
- 球状シリカ微粒子が実質的に塩素を含まず、ケイ素以外の金属不純物量が5ppm以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像剤。
- 球状シリカ微粒子が表面にR1 3SiO1/2単位(但し、R1は同一又は異種の炭素数1〜6の1価炭化水素基)を導入した疎水化球状シリカ微粒子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電荷像現像剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05828599A JP4013014B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 静電荷像現像剤 |
US09/518,647 US6248495B1 (en) | 1999-03-05 | 2000-03-03 | Electrostatic image developer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05828599A JP4013014B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 静電荷像現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000258947A JP2000258947A (ja) | 2000-09-22 |
JP4013014B2 true JP4013014B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=13079939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05828599A Expired - Fee Related JP4013014B2 (ja) | 1999-03-05 | 1999-03-05 | 静電荷像現像剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6248495B1 (ja) |
JP (1) | JP4013014B2 (ja) |
Families Citing this family (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7083770B2 (en) | 2000-06-20 | 2006-08-01 | Nippon Aerosil Co., Ltd. | Amorphous, fine silica particles, and method for their production and their use |
JP4789080B2 (ja) * | 2000-06-20 | 2011-10-05 | 日本アエロジル株式会社 | 非晶質微細シリカ粒子の製造方法 |
EP1361195B1 (en) * | 2000-06-20 | 2008-03-26 | Nippon Aerosil Co., Ltd. | Amorphous, fine silica particles, and method for their production and their use |
JP4904567B2 (ja) * | 2000-11-15 | 2012-03-28 | 日本アエロジル株式会社 | 非晶質微細シリカ粒子とその用途 |
JP4889141B2 (ja) * | 2000-10-06 | 2012-03-07 | 株式会社トクヤマ | 溶融シリカ粒子の製造方法 |
JP3886363B2 (ja) * | 2001-11-14 | 2007-02-28 | 電気化学工業株式会社 | 疎水性シリカ微粉体の製造方法 |
JP3882893B2 (ja) * | 2001-11-19 | 2007-02-21 | 信越化学工業株式会社 | 静電荷像現像剤並びに静電荷像現像剤用複合酸化物微粒子及びその製造方法 |
JP3883430B2 (ja) * | 2001-12-14 | 2007-02-21 | 株式会社リコー | 電子写真トナー用外添剤、電子写真用トナー、電子写真用現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 |
DE60336365D1 (de) * | 2002-07-15 | 2011-04-28 | Ricoh Co Ltd | Externes Additif für elektrophotographische Toner; Toner zur Entwicklung elektrostatischer Bilder, Zwei-Komponenten Entwickler, Bilderzeugungsverfahren und Bilderzeugungsvorrichtung |
US6919156B2 (en) * | 2002-09-25 | 2005-07-19 | Kao Corporation | Toner |
US20050003216A1 (en) * | 2003-06-30 | 2005-01-06 | Jean-Marc Frances | Microparticle containing silicone release coatings having improved anti-block and release properties |
US7846632B2 (en) | 2003-09-03 | 2010-12-07 | Zeon Corporation | Toner |
DE102004024500A1 (de) * | 2004-05-18 | 2005-12-15 | Degussa Ag | Flammenhydrolytisch hergestelltes Silicium-Titan-Mischoxidpulver |
JP2006022223A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 硬化性フルオロポリエーテル組成物 |
JP4670698B2 (ja) * | 2006-03-27 | 2011-04-13 | 富士ゼロックス株式会社 | トナー用外添剤、静電荷現像用トナー、静電荷現像用現像剤および画像形成方法 |
US8455165B2 (en) * | 2006-09-15 | 2013-06-04 | Cabot Corporation | Cyclic-treated metal oxide |
US8435474B2 (en) * | 2006-09-15 | 2013-05-07 | Cabot Corporation | Surface-treated metal oxide particles |
US20080070146A1 (en) | 2006-09-15 | 2008-03-20 | Cabot Corporation | Hydrophobic-treated metal oxide |
US8202502B2 (en) | 2006-09-15 | 2012-06-19 | Cabot Corporation | Method of preparing hydrophobic silica |
CN101809507B (zh) * | 2007-09-29 | 2012-10-10 | 日本瑞翁株式会社 | 静电图像显影用带正电性调色剂 |
JP5568864B2 (ja) * | 2009-02-02 | 2014-08-13 | 日本アエロジル株式会社 | 疎水性シリカ微粒子及び電子写真用トナー組成物 |
JP5504600B2 (ja) * | 2008-10-01 | 2014-05-28 | 日本アエロジル株式会社 | 疎水性シリカ微粒子及び電子写真用トナー組成物 |
ES2784739T3 (es) * | 2008-10-01 | 2020-09-30 | Nippon Aerosil Co Ltd | Partículas finas de sílice hidrófobas y composición para tóner electrofotográfico |
JP5683101B2 (ja) * | 2009-08-06 | 2015-03-11 | 株式会社トクヤマ | 表面処理シリカ |
JP2015000830A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | 電気化学工業株式会社 | 球状シリカ組成物及びその用途 |
WO2024165389A1 (en) | 2023-02-10 | 2024-08-15 | Evonik Operations Gmbh | Process for manufacturing oxides |
WO2024165387A1 (en) | 2023-02-10 | 2024-08-15 | Evonik Operations Gmbh | Process for manufacturing oxides |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02188421A (ja) * | 1989-01-13 | 1990-07-24 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 非晶質シリカ球状微粒子およびその製造方法 |
US5827632A (en) * | 1994-12-05 | 1998-10-27 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner for developing electrostatic image containing hydrophobized inorganic fine powder |
EP1059567B1 (en) * | 1995-02-10 | 2003-05-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus comprising developing means provided with a black toner with specific sphericity , use of this black toner in an imaging process and toner kit |
JP3347646B2 (ja) * | 1996-07-31 | 2002-11-20 | キヤノン株式会社 | 静電荷潜像現像用磁性黒色トナー及びマルチカラー又はフルカラー画像形成方法 |
US6054244A (en) * | 1997-12-26 | 2000-04-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Process for producing toner |
-
1999
- 1999-03-05 JP JP05828599A patent/JP4013014B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-03-03 US US09/518,647 patent/US6248495B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6248495B1 (en) | 2001-06-19 |
JP2000258947A (ja) | 2000-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4013014B2 (ja) | 静電荷像現像剤 | |
US9665026B2 (en) | Toner and two-component developer | |
JP2018156000A (ja) | トナー | |
JP2013061485A (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP5884276B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、トナーカートリッジ、静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
US6383704B1 (en) | Full color electrophotographic toner, full color electrophotographic developer and image forming method | |
JP3901588B2 (ja) | 静電荷像現像剤及びその製造方法 | |
JP2012063602A (ja) | 電子写真用正帯電乾式トナー | |
JP4181977B2 (ja) | トナー | |
US7537876B2 (en) | Electrostatic charge image developing toner | |
JP4107299B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP4310146B2 (ja) | トナー | |
JP4289964B2 (ja) | トナー | |
JP2010072285A (ja) | 画像形成方法 | |
JP3871297B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー外添剤 | |
JP4468232B2 (ja) | トナー | |
JP4028114B2 (ja) | 現像剤及び画像形成装置 | |
JP2005017928A (ja) | 静電荷像現像剤 | |
JP7341760B2 (ja) | トナー | |
JP2012068497A (ja) | 正帯電性トナー | |
JPH1048877A (ja) | 静電荷像現像用磁性トナー | |
JP4298604B2 (ja) | トナー及び画像形成方法 | |
JP3697284B2 (ja) | 静電荷像現像用フルカラートナー | |
JP2007316369A (ja) | トナー | |
JP2003156872A (ja) | 静電苛像現像剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060614 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070815 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070828 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |