JP4011644B2 - ソーラー時計用表示板構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光をエネルギーとして使用する太陽電池を時計文字盤に用いたソーラー時計表示板構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から時計、電卓、携帯ラジオなどの電源として太陽電池が用いられている。この太陽電池は、通常アモルファスシリコンなどから形成され、光エネルギーを電気エネルギーに変換しており、その機能から光があたる位置、すなわち外部から直接見える表面位置に配設する必要がある。
【0003】
そして、図9、図10に示すように腕時計の表示板構造に前記太陽電池を用いた場合には、腕時計のモジュール31の上面に平面視で扇形のソーラーセル32を4枚、絶縁帯33を挟んで配置し(電圧を得るためソーラーセルは直列に接続されている。)、このソーラーセル32の上に透明なポリカーボネートもしくはアクリル樹脂の透明板34(この表面に、切分、ペットネーム等の印刷と時字が固定されている。)を積層した構成である。
【0004】
しかしながら、上記のようなソーラー時計表示板構造にあっては、ソーラーセル32が通常茶褐色または暗青色であるため、表示板が前記色となり、また、ソーラーセル32とソーラーセル32との間に絶縁帯33があるために、この絶縁帯33が十字線として現れ、色調を含めたデザインが大幅に限定されるばかりか、商品性の悪いものになっていた。
【0005】
これに対し、太陽電池の前面に干渉フィルタなどを設けて、太陽電池が直接見えないようにした時計などが提案されているが、太陽電池への光エネルギー供給に支障を来すという問題及び時計用文字板としての外観品質が悪いという問題があった。
【0006】
このような問題を解決するために、例えば、特公平5−38464号公報には、太陽電池と、この太陽電池の前面に設けられて太陽電池の発電に寄与する波長域の光を透過するカラーフィルタと、太陽電池とカラーフィルタとの間に設けられてカラーフィルタにより透過した光の一部を透過し、残りを四方に散乱する散乱層とから成るカラー拡散層とを有する色つき太陽電池が開示されている。
【0007】
そして、散乱層を白色拡散板とする場合には、アクリル製乳白色板、ハーフミラーに艶消しクリヤラッカーを塗布したもの、片面を粗らしたガラスやプラスチックの反対側にアルミニウムなどでミラーを形成したものなどを用いることが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、アクリル製乳白色板は、腕時計の表示板として好まれ、かつ高級感を付与できる金属色調を得ることができなかった。また、ハーフミラーに艶消しクリヤラッカーを塗布したものや、片面を粗らしたガラスやプラスチックの反対側にアルミニウムなどでミラーを形成したものについては、膜厚の不均一により透過率がばらつき、色むらが発生するという問題点があった。さらには、上記したいずれの材質も、時計の文字板としての外観品質が劣るという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とするところは、高級感のある模様、色調(微妙な色合い)を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、外観品質がよくなって商品性を高めることに寄与するソーラー時計用表示板構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明に係わるソーラー時計用表示板構造は、ソーラーセルの表側に設けられたソーラー時計用表示板構造において、前記ソーラーセルの表面に載置したソーラー時計用表示板が、光が透過する有色半透明基板と、前記有色半透明基板の表側に設けられ、光を拡散させる模様層と、前記有色半透明基板の裏側に設けられ、前記有色半透明基板に入射した光のうち、一部の光を透過し、残りを反射する厚み500Å〜5000Åの有色薄膜層とで構成したことを特徴とする。
【0011】
かかる構成により、有色半透明基板に入射した光のうち、この有色半透明基板の色と異なる系統の波長域の光は有色半透明基板に吸収される。有色半透明基板の色と同系統の波長域の光の一部は、有色薄膜層を透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りは表面に向かって反射される。これは、有色薄膜層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用をなすためである。
【0012】
有色薄膜層によって反射された光は指向性があり不均一であるが、有色半透明基板に混入された顔料又は染料及び模様層が光を拡散させて、観察者の目に達する。よって、観察者には、有色半透明基板の表面全体が、一様に有色半透明基板の色をベースに有色薄膜層の色を組合わせた微妙な色合いと共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0013】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0014】
また、上記の目的を達成するために、請求項2の発明に係わるソーラー時計用表示板構造は、請求項1記載のソーラー時計用表示板構造において、前記有色薄膜層が金属蒸着層である。
【0015】
かかる構成により、有色半透明基板に入射した光のうち、この有色半透明基板の色と異なる系統の波長域の光は有色半透明基板に吸収される。有色半透明基板の色と同系統の波長域の光の一部は、金属蒸着層を透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りは表面に向かって反射される。これは、金属蒸着層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用を成すためである。
【0016】
金属蒸着層によって反射された光は指向性があり不均一であるが、有色半透明基板に混入された顔料又は染料及び模様層が光を拡散させて、観察者の目に達する。よって観察者には、有色半透明基板の表面全体が、一様に有色半透明基板の色をベースに金属蒸着層の色を組合わせた微妙な色合いと共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0017】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0018】
また、上記の目的を達成するために、請求項3の発明に係わるソーラー時計用表示板構造は、ソーラーセルの表側に設けられたソーラー時計用表示板構造において、前記ソーラーセルの表面に載置したソーラー時計用表示板が、光が透過する透明基板と、前記透明基板の表側に設けられ、光を拡散させる模様層と、前記透明基板の裏側に設けられた微小な凹凸の拡散層と、前記拡散層に設けられた厚み500Å〜5000Åの有色薄膜層とで構成し、前記透明基板に入射した光のうち、一部の光が前記拡散層と前記有色薄膜層とを透過し、残りの光が前記拡散層と前記有色薄膜層とで拡散反射されることを特徴とするソーラー時計用表示板構造。
【0019】
かかる構成により、透明基板に入射した光のうち、一部の光が拡散層と有色薄膜層とを透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りの光が透明基板の裏面に形成された拡散層と有色薄膜層とにより表面に向かって拡散反射される。これは、有色薄膜層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用をなすためである。拡散層と有色薄膜層とにより拡散反射された光は、指向性があり不均一であるが、透明基板の表面に形成された模様層により更に拡散(散乱)されるので、観察者には、透明基板の表面全体が、一様に有色薄膜層の色と共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0020】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0021】
また、上記の目的を達成するために、請求項4の発明に係わるソーラー時計用表示板構造は、請求項3記載のソーラー時計用表示板構造において、前記透明基板と前記模様層と前記拡散層とを一体に成形した。
【0022】
かかる構成により、上記した請求項3の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記透明基板と前記模様層と前記拡散層とを一体に成形したことにより、模様層を、例えばピアジカット、旭光などの模様で形成することが可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0023】
また、上記の目的を達成するために、請求項5の発明に係わるソーラー時計用表示板構造は、請求項3又は請求項4記載のソーラー時計用表示板構造において、前記有色薄膜層が金属蒸着層である。
【0024】
かかる構成により、透明基板に入射した光のうち、一部の光が拡散層と金属蒸着層とを透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りの光が透明基板の裏面に形成された拡散層と金属蒸着層とにより表面に向かって拡散反射される。これは、金属蒸着層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用をなすためである。拡散層と金属蒸着層とにより拡散反射された光は、指向性があり不均一であるが、透明基板の表面に形成された模様層により更に拡散(散乱)されるので、観察者には、透明基板の表面全体が、一様に金属蒸着層の色と共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0025】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面を参照して詳述する。
【0027】
(第1実施例)
本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第1実施例)を図1乃至図5に示す。図1は本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第1実施例)を備えた腕時計の縦断面図、図2は本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第1実施例)の構成説明図、図3は同ソーラー時計用表示板構造の平面図、図4は同ソーラー時計用表示板構造におけるソーラー時計用表示板の一部省略した断面図、図5は同ソーラー時計用表示板における入、出射光の説明図である。
【0028】
腕時計1は、図1に示すように外胴2の内部に合成樹脂から成る支持枠3を介してモジュール4を設け、このモジュール4の表側にソーラー時計用表示板構造Aを構成し、モジュール4に設けられた二重軸構成の針軸5を前記時計文字盤構造Aに中央の孔部A1を貫通させて、この針軸5の外軸5aに時針6を、内軸5bに分針7をそれぞれ取り付け、前記外胴2の底側に防水パッキン8を介して裏蓋9を装着し外胴2の表側に風防ガラス10を装着して大略構成されている。
【0029】
そして、前記ソーラー時計用表示板構造Aは、図2に示すように前記モジュール4の表側に固着されたソーラーセル11と、このソーラーセル11の表側に設けられたソーラー時計用表示板12とより構成してある。このソーラー時計用表示板12は、有色半透明基板13と、この有色半透明基板13の表側に設けられた模様層14と、有色半透明基板13の裏側に蒸着された有色薄膜層である有色の金属蒸着層15とから構成されている。そして、模様層14の表面には時字20が接着により固定されるか、または印刷により形成されている。
【0030】
前記ソーラーセル11は、従来例の図9に示すものと同様に、平面視で扇形状をしており、このソーラーセル11を4枚絶縁帯を挟んで配置される。また、前記有色半透明基板13は、透明なポリカーボネートもしくはアクリル樹脂を原材料として透明基板を成形する際に、原材料に種々の顔料又は染料を混入したペレットを作り、ペレットを使用し射出成形で有色基板にしたものである。
【0031】
また、金属蒸着層15は、その厚さが500Å〜5000Å程度の有色薄膜層である。様々な種類の金属(Au、Cr、Al、Pt、Ni、Pd、Rh等)を蒸着することによって、種々の色調を有する薄膜が得られることは公知である。金属蒸着層15も、公知の製法に従って、種々の色調を有する薄膜として形成される。そして、金属蒸着層15は1種の金属を蒸着した単層膜である。また、金属蒸着層15のより適切な厚さは2500Å〜3500Å、最適な厚さは2000Å〜3000Åがよい。特に、金属蒸着膜15がCr蒸着層の場合は、色調はグレーで、且つ500nmの波長領域で光透過率が50%以上を確保することが出来る。
【0032】
なお、光透過率は、一般に太陽電池時計用文字盤を透過した光により太陽電池が発電した発電量により求められる。すなわち、外光が入らないようにした装置内で、光源から一定の距離に置かれた太陽電池に光を当て、光エネルギーから電気エネルギーに変換したときの電流値をAoとし、前記太陽電池の上に太陽電池時計用文字板を載せ、上記と同様にして測定した電流値をA1 してA1 をAoに対する百分率として表される。そして、ソーラー時計用表示板構造Aにおける光透過率は50%以上であれば通常の手首への携帯においては、何ら支障なく発電できることが確認されている。
【0033】
次に、上記のように構成されたソーラー時計用表示板構造Aの作用を説明する。従来の技術で述べたように、ソーラーセル11が通常茶褐色または暗青色であるため、表示板が茶褐色または暗青色になり、また、ソーラーセル11とソーラーセル11との間に絶縁帯があるために、この絶縁帯が十字線として現れるが、有色半透明基板13と有色薄膜層である金属蒸着層15とで微妙な色合いを確保することで、茶褐色または暗青色のソーラーセル11及び絶縁帯の十字線を隠すことになる。
【0034】
図5に示すように有色半透明基板13に入射した光イのうち、この有色半透明基板13の色と異なる系統の波長域の光は、有色半透明基板13に吸収される。有色半透明基板13の色と同系統の波長域の光ロの一部は、金属蒸着層15を透過してソーラーセル11に達し、ソーラーセル11の発電に寄与され、残りは表面に向かって反射される。これは、金属蒸着層15が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用を成すためである。尚、金属蒸着層15においても、有色半透明基板13を透過した光の内、ごくわずかの光が吸収される。
【0035】
金属蒸着層15によって反射された光イは指向性があり不均一であるが、有色半透明基板13に混入された顔料又は染料及び模様層14が光イを拡散させて、観察者の目に達する。よって観察者には、有色半透明基板13の表面全体が、一様に有色半透明基板13の色をベースに金属蒸着層15の色を組合わせた微妙な色合いと共に、模様層14とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル11及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0036】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0037】
なお、有色薄膜層は、必ずしも金属蒸着による必要はなく、イオンプレーティング、スパッタリング等の乾式鍍金により形成してもよい。
【0038】
(第2実施例)
本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第2実施例)を図6乃至図8に示す。図6は本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第2実施例)の縦断面図、図7は同ソーラー時計用表示板構造におけるソーラー時計用表示板の一部省略した断面図、図8は同ソーラー時計用表示板の入、出射光の説明図である。
【0039】
この第2実施例におけるソーラー時計用表示板構造Aにおいては、ソーラー時計用表示板12は、透明基板16と、この透明基板16の表側に設けられた模様層17と、透明基板16の裏側に形成された拡散層18と、この拡散層18に蒸着された有色薄膜層である金属蒸着層19とから構成されている。
【0040】
そして、前記モジュール4の表側には、ソーラーセル11が載置され、さらにソーラーセル11の表面に、模様層17を表側に向けてソーラー時計用表示板12が載置されている。そして、模様層17にはその表側に第1実施例と同様に、時字20が接着により固定されるか、または印刷により設けてある。
【0041】
前記透明基板16は射出成形加工により成形されるものであり、成形型には、模様層17の模様の凹凸を形成する模様型部及び拡散層18のランダムな微小な凹凸を形成する凹凸型部が予め設けてあるために、透明基板16が射出成形加工により成形される際に、その表面に模様層17が、その裏側に拡散層18がそれぞれ形成される。そして、この模様層17は、例えばピアジカット、旭光などの模様で形成される。
【0042】
また、金属蒸着層19は、上記した第1実施例の場合と同様にその厚さが500Å〜5000Å程度の有色薄膜層である。様々な種類の金属(Au、Cr、Al、Pt、Ni、Pd、Rh等)を蒸着することによって、種々の色調を有する薄膜が得られることは公知である。金属蒸着層19も、公知の製法に従って、種々の色調を有する薄膜として形成される。そして、金属蒸着層19は1種の金属を蒸着した単層膜である。金属蒸着層19のより適切な厚さは2500Å〜3500Å、最適な厚さは2000Å〜3000Åがよい。特に、Cr蒸着層の場合は、色調はグレーで、且つ500nmの波長領域で光透過率が50%以上を確保することができる。
【0043】
次に、上記のように構成された第2実施例におけるソーラー時計用表示板構造Aの作用を説明する。
【0044】
図8に示すように、透明基板16に入射した光イのうち、一部の光が拡散層18と金属蒸着層19とを透過してソーラーセル11に達し、ソーラーセル11の発電に寄与され、残りの光が透明基板16の裏面に形成された拡散層18と金属蒸着層19とにより表面に向かって拡散反射される。これは、金属蒸着層19が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用をなすためである。拡散層18と金属蒸着層19とにより拡散反射された光ロは、指向性があり不均一であるが、透明基板16の表面に形成された模様層17により更に拡散(散乱)されるので、観察者には、透明基板16の表面全体が、一様に金属蒸着層19の色、すなわち金属色と共に、模様層17とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル11及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。尚、金属蒸着層19において、透過した光の内、ごくわずかの光が吸収される。
【0045】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0046】
なお、有色薄膜層は、必ずしも金属蒸着による必要はなく、イオンプレーティング、スパッタリング等の乾式鍍金により形成してもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係わるソーラー時計用表示板構造によれば、ソーラーセルの表側に設けられたソーラー時計用表示板構造において、ソーラー時計用表示板を、光が透過する有色半透明基板と、前記有色半透明基板の表側に設けられた模様層と、前記有色半透明基板の裏側に設けられた有色薄膜層とで構成したことにより、有色半透明基板に入射した光のうち、この有色半透明基板の色と異なる系統の波長域の光は有色半透明基板に吸収される。有色半透明基板の色と同系統の波長域の光の一部は、有色薄膜層を透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りは表面に向かって反射される。これは、有色薄膜層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用を成すためである。
【0048】
有色薄膜層によって反射された光は指向性があり不均一であるが、有色半透明基板に混入された顔料又は染料及び模様層が光を拡散させて、観察者の目に達する。よって観察者には、有色半透明基板の表面全体が、一様に有色半透明基板の色をベースに有色薄膜層の色を組合わせた微妙な色合いと共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0049】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0050】
また、請求項2の発明に係わるソーラー時計用表示板構造によれば、請求項1記載のソーラー時計用表示板構造において、前記有色薄膜層が金属蒸着層であることにより、有色半透明基板に入射した光のうち、この有色半透明基板の色と異なる系統の波長域の光は有色半透明基板に吸収される。有色半透明基板の色と同系統の波長域の光の一部は、金属蒸着層を透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りは表面に向かって反射される。これは、金属蒸着層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用を成すためである。
【0051】
金属蒸着層によって反射された光は指向性があり不均一であるが、有色半透明基板に混入された顔料又は染料及び模様層が光を拡散させて、観察者の目に達する。よって観察者には、有色半透明基板の表面全体が、一様に有色半透明基板の色をベースに金属蒸着層の色を組合わせた微妙な色合いと共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0052】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0053】
また、請求項3の発明に係わるソーラー時計用表示板構造によれば、ソーラーセルの表側に設けられたソーラー時計用表示板構造において、ソーラー時計用表示板を、光が透過する透明基板と、前記透明基板の表側に設けられた模様層と、前記透明基板の裏側に設けられた拡散層と、前記拡散層に設けられた有色薄膜層とで構成したことにより、透明基板に入射した光のうち、一部の光が拡散層と有色薄膜層とを透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りの光が透明基板の裏面に形成された拡散層と有色薄膜層とにより表面に向かって拡散反射される。これは、有色薄膜層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用をなすためである。拡散層と有色薄膜層とにより拡散反射された光は、指向性があり不均一であるが、透明基板の表面に形成された模様層により更に拡散(散乱)されるので、観察者には、透明基板の表面全体が、一様に有色薄膜層の色と共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0054】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0055】
また、請求項4の発明に係わるソーラー時計用表示板構造によれば、請求項3記載のソーラー時計用表示板構造において、前記透明基板と前記模様層と前記拡散層とを一体に成形したことにより、上記した請求項3の発明の作用と同様な作用を奏し得るばかりか、前記透明基板と前記模様層と前記拡散層とを一体に成形したことにより、模様層を、例えばピアジカット、旭光などの模様で形成することが可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【0056】
また、請求項5の発明に係わるソーラー時計用表示板構造によれば、請求項3又は請求項4記載のソーラー時計用表示板構造において、前記有色薄膜層が金属蒸着層であることにより、透明基板に入射した光のうち、一部の光が拡散層と金属蒸着層とを透過してソーラーセルに達し、ソーラーセルの発電に寄与され、残りの光が透明基板の裏面に形成された拡散層と金属蒸着層とにより表面に向かって拡散反射される。これは、金属蒸着層が極めて薄い薄膜であるため、一部の光を透過し、残りを反射する作用をなすためである。拡散層と金属蒸着層とにより拡散反射された光は、指向性があり不均一であるが、透明基板の表面に形成された模様層により更に拡散(散乱)されるので、観察者には、透明基板の表面全体が、一様に金属蒸着層の色と共に、模様層とが視認される。このために、茶褐色または暗青色のソーラーセル及び絶縁帯の十字線が透けて見えなくなる。
【0057】
このために、デザインの多様化が図れて通常の表示板と同様のデザイン表現が可能になって、高級感のある模様、色調を含めたデザインバリエーションが大幅に拡大されるばかりか、微妙な色合いを出すことができて、外観品質がよくなり、商品性を高めることに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第1実施例)を備えた腕時計の縦断面図である。
【図2】本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第1実施例)の構成説明図である。
【図3】同ソーラー時計用表示板構造の平面図である。
【図4】同ソーラー時計用表示板構造におけるソーラー時計用表示板の一部省略した断面図である。
【図5】同ソーラー時計用表示板の入、出射光の説明図である。
【図6】本発明に係わるソーラー時計用表示板構造(第2実施例)の縦断面図である。
【図7】同ソーラー時計用表示板構造におけるソーラー時計用表示板の一部省略した断面図である。
【図8】同ソーラー時計用表示板構造における入、出射光の説明図である。
【図9】従来のソーラー時計用表示板構造を備えた腕時計の平面図である。
【図10】従来のソーラー時計用表示板構造の構成説明図である。
【符号の説明】
11 ソーラーセル
12 ソーラー時計用表示
13 有色半透明基板
14 模様層
15 金属蒸着層(有色薄膜層)
Claims (5)
- ソーラーセルの表側に設けられたソーラー時計用表示板構造において、前記ソーラーセルの表面に載置したソーラー時計用表示板が、光が透過する有色半透明基板と、前記有色半透明基板の表側に設けられ、光を拡散させる模様層と、前記有色半透明基板の裏側に設けられ、前記有色半透明基板に入射した光のうち、一部の光を透過し、残りを反射する厚み500Å〜5000Åの有色薄膜層とで構成したことを特徴とするソーラー時計用表示板構造。
- 前記有色薄膜層が金属蒸着層である請求項1記載のソーラー時計用表示板構造。
- ソーラーセルの表側に設けられたソーラー時計用表示板構造において、前記ソーラーセルの表面に載置したソーラー時計用表示板が、光が透過する透明基板と、前記透明基板の表側に設けられ、光を拡散させる模様層と、前記透明基板の裏側に設けられた微小な凹凸の拡散層と、前記拡散層に設けられた厚み500Å〜5000Åの有色薄膜層とで構成し、前記透明基板に入射した光のうち、一部の光が前記拡散層と前記有色薄膜層とを透過し、残りの光が前記拡散層と前記有色薄膜層とで拡散反射されることを特徴とするソーラー時計用表示板構造。
- 前記透明基板と前記模様層と前記拡散層とを一体に成形した請求項3記載のソーラー時計用表示板構造。
- 前記有色薄膜層が金属蒸着層である請求項3又は請求項4記載のソーラー時計用表示板構造。
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