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JP4008117B2 - 壁パネルの取付け構造 - Google Patents

壁パネルの取付け構造 Download PDF

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JP4008117B2
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昌志 永井
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クリオン株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネルに内装用ボード等が貼着されていることによりパネルのロッキングが阻害されても、建物の層間変形に伴ってパネルを強制的に追従させてパネルの損傷を防止できる壁パネルの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築用壁パネルの内で、軽量気泡コンクリートパネルから構成される壁パネルは、地震等による建物の層間変形に対してパネルを追従可能にするため、一般に図7に示すようなパネル取付け部材5によって、建物の梁8に取付けられている。すなわち、上層のパネル4下部のパネル取付け部10aに係止されている稲妻プレート5aと、定規アングル7に固定されて上層のパネル4を支持する自重受け金具5bと、一端部が下層のパネル4の上部のパネル取付け部10bに係止されているとともに他端部が自重受け金具5bに貫通している短冊プレート5c等から成るパネル取付け部材5によって、パネル4が梁8に固定されている。これによりパネル4の上下部のパネル取付け部10a、10bを支点としてパネルがロッキングできるようになり、建物の層間変形に対してパネル4が追従可能な構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、図8に示すように、住宅あるいは事務所等の建物において木質ボードや石膏ボード等の内装材9が、壁パネルの室内側表面に直接貼着されることが一般的に行われている。そのため、上記の取付構造を採ることによって建物の層間変形に対してパネル4が追従可能な取付け構造になっているにもかかわらず、内装材9によって複数のパネル4が一体化されてしまい各パネル4が独自にロッキングできなくなる。そして地震等の外力11によって建物の層間変形が生じた際には、パネル4が層間変形に追従できなくなるためそのパネル取付け部10a、10bに負担がかかり、図8に示すように、パネル4にひび割れ12や破損が発生したり、また大きな地震の際にはパネル4が建物から落下したりする危険性もあった。さらに、ひび割れ12や破損したパネルの修繕には多大な費用がかかっていた。
そこで本発明の目的は、建物の層間変形に対するパネルの追従を阻害する要因があっても、強制的にパネル4を追従させて壁パネルの損傷を防止できる壁パネルの取付け構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、
複数のパネルが左右方向に隣接して構成されている壁パネルが、建物の層間変形に対して追従可能にその建物の躯体に取り付けられている壁パネルの取付け構造において、前記壁パネルの縦目地部に狭持されている剛体から成る小口面当接部材の一部が前記建物の躯体に固定されている壁パネルの取付け構造とした。
【0005】
以下に本発明の作用を説明する。
本発明の壁パネルの取付け構造は、複数のパネルが左右方向に隣接して構成されている壁パネルの縦目地部に剛体から成る小口面当接部材が狭持されて、さらにその小口面当接部材の一部が建物の躯体に固定されている。このため建物に層間変形を発生させる外力が躯体に加わった場合、その外力が小口面当接部材を経由してパネル長辺小口面を直接押すことになる。その結果、たとえパネルの追従(ロッキング)を阻害する要因があっても、強制的にパネル4を追従させることが可能になるため、パネル取付け部10に対して負担がかからなくなり、パネルにひび割れ等の損傷がなくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を軽量気泡コンクリートパネルに適用した図1〜図6に基づいて説明する。なお、符号は従来例と同一のものは同一符号を付した。
【0007】
図1および図2に示すように、軽量気泡コンクリートパネル(以下パネルという。)4は、その上下端部でかつパネル幅方向の中心部において、後述のパネル取付け部材5を介してパネル取付け部10a、10bを支点としてロッキング可能なように、梁8に固定されている。すなわち、上層のパネル4下部のパネル取付け部10aに係止されている稲妻プレート5aと、定規アングル7に固定されて上層のパネル4を支持する自重受け金具5bと、一端部が下層のパネル4の上部のパネル取付け部10bに係止されているとともに他端部が自重受け金具5bに貫通している短冊プレート5c等のパネル取付け部材5によって、パネル4が梁8に固定されている。
【0008】
そしてパネル4の縦目地部3には小口面当接部材1として平鋼1aが上部と下部とに分離して狭持されており、かつパネル4上部の平鋼1aの一部に形成された突起部1aaが、梁8に固定されているアングルピース2に溶接固定されて平鋼1aがパネル小口面3aに当接しており、またパネル4下部の平鋼1aの一部も突起部1aaにより定規アングル7に直接固定されて平鋼1aがパネル小口面3aに当接している。
【0009】
図1および図2に示す実施形態のように、平鋼1aが壁パネルの縦目地部3の上部と下部とに分離して狭持されていると、少ない部材によってパネル長辺小口面3aを押す効果が十分得られるようになり、また平鋼1aに設けられた突起部1aaをアングルピース2あるいは定規アングル7に溶接固定すると、平鋼1aが縦目地部3に狭持されてほとんど隠れるようになり望ましい。
【0010】
次に、第2の実施形態を図3に基づいて説明する。第1の実施形態と同様に3つのパネル取付け部材5によって、パネル4がパネル取付け部10a、10bを支点としてロッキング可能なように、梁8に固定されている。また小口面当接部材1として平鋼1aが、壁パネルの縦目地部3の上端から下端まで連続して縦目地3に狭持されている
平鋼1aはその上部において、アングルピース2を介して梁8に固定されており、また下部において定規アングル7に直接固定されている。
このように平鋼1aが壁パネルの縦目地部3の上端から下端まで連続していると、パネル長辺小口面3a全体が均一に押されるようになり、好ましい。
【0011】
図1、図2または図3に示す実施形態では、縦目地部3上部の平鋼1aは梁8にアングルピース2を介して固定されているが、梁8に平鋼1aを直接溶接固定しても良い。
【0012】
本発明における小口面当接部材1は、壁パネルのすべての縦目地部3に狭持されている必要はないが、各縦目地部3に狭持されていると、個々のパネル4が強制的に追従するようになるため、より好ましい。
【0013】
小口面当接部材1は、その素材としては特に限定されず鋼材、プラスチック等剛体から成っていれば適用可能であり、パネル4を十分押すことができるが、鋼材であるとさらに十分な強度があり、また梁8などに溶接固定ができるため好ましい。
鋼材としては、鋼板、アングル鋼材、鋼棒等があるが、縦目地部3に狭持させて大部分を隠すことができるとともに溶接固定作業も容易である鋼板がより好ましい。
【0014】
さらに、小口面当接部材1としてアングル鋼材1bを用いた第3実施形態を図4および図5に示す。
この第3実施形態は第1実施形態の平鋼1aをアングル鋼材1bに置き換えたものである。すなわち、稲妻プレート5a、自重受け金具5b、短冊プレート5cのパネル取付け部材5によって、パネル4がパネル取付け部10a、10bを支点としてロッキング可能なように梁8にパネル4が固定されている。
【0015】
そして、図4および図5に示すように、パネル4の角に当接する山形鋼1bが、壁パネル4のパネル長辺小口面3aの上部と下部とに分離して配設されている。上部の山形鋼1bでは、一方の片がパネル長辺小口面3aに当接しており、また他方の片がパネル4の裏面に当接しているとともにアングルピース2を介して梁8に固定されている。また下部の山形鋼1bでは、一方の片がパネル長辺小口面3aに当接しており、また他方の片がパネル4の裏面に当接しているとともに定規アングル7に直接固定されている。
【0016】
このように小口面当接部材1をアングル鋼材1bとすると、アングルピース2等を介さなくても梁8に直接溶接固定できるようになるとともに、平鋼1aに比べて溶接長も長くなり十分な溶接強度も得られるようになるため望ましい。また、建築現場においてアングル鋼材1bは、容易に入手できる。
また、図示しないが、図3と同様に山形鋼1bを縦目地部3の上端から下端まで連続させても良い。
【0017】
小口当接部材1を縦目地部3に狭持させる際に、(図示しないが)小口当接部材1の厚みの分だけパネルの長辺小口面3aを切削しておくと、小口当接部材1の厚みによって縦目地部3が余分に開くことがないとともに、さらに厚い強度のある小口当接部材1を狭持させることが可能になり好ましい。なお、縦目地部3には通常防水用にシール材を配設する。
【0018】
次に本発明に係る壁パネルの取付け構造の適用例を、図6に基づいて説明する。
石膏ボード等の内装材9が複数のパネル4の表面に跨って貼着されていると、地震等の外力11により発生する建物の層間変形に対して、各パネル4が追従(ロッキング)できなくなる。
【0019】
しかし図1〜図5に示すような壁パネルの取付け構造にすることにより、図6に示すように、加わった外力11が小口面当接部材1(平鋼1aまたはアングル鋼材1b)を経由してパネル4の縦目地部3のパネル長辺小口面3aに直接かかるようになるため(図6において縦目地部3の太矢印)、パネル4は強制的に層間変形に追従するようになる。
その結果、図8に示したようなパネル4のパネル取付け部10a、10b付近にひび割れ12あるいは破損が発生する前に、内装材9に、図6に示すような、亀裂13等を発生させてその内装材9を破損させることができるようになる。
【0020】
本発明の壁パネルの取付け構造は、軽量気泡コンクリートパネル以外にも適用可能であるが、軽量気泡コンクリートパネルはその取付け部10a、10bに負荷がかかるとひび割れが発生し易いため、この壁パネルの取付構造は好適である。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、建物の層間変形に対してパネルの追従を阻害する要因があっても、強制的にパネルを追従させることが可能となる。これにより、例えば内装用のボードが貼着されている壁パネルにおいて、建物の層間変形を発生させる外力が加わった場合、パネルの取付け部にひび割れあるいは破損が発生する前にボードを破損させることが可能となる。
従って、パネルの落下の危険性もなくなり、また修繕が容易であるとともにその費用もパネルの交換に比べて安価になる等の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態を示す一部破断斜視図。
【図2】図1の側面図。
【図3】本発明における他の実施形態を示す一部破断斜視図。
【図4】本発明におけるさらに他の実施形態を示す一部破断斜視図。
【図5】図4の側面図。
【図6】本発明において、ボードがパネル表面に貼着された壁パネルに外力が加わった状態を示す説明図。
【図7】従来例におけるパネルの取付け状態を示す一部破断斜視図。
【図8】従来例におけるボードがパネル表面に貼着された壁パネルに外力が加わった状態を示す説明図。
1 小口面当接部材
1a 平鋼
1aa 突起部
1b アングル鋼材
2 アングルピース
3 縦目地部
3a パネル長辺小口面
4 パネル
5 パネル取付け部材
5a 稲妻プレート
5b 自重受け金具
5c 短冊プレート
6 ボルト
7 定規アングル
8 梁
9 内装材(ボード)
10a 、10b パネル取付け部
11 外力
12 ひび割れ
13 亀裂

Claims (7)

  1. 複数のパネルが左右方向に隣接して構成されている壁パネルが、建物の層間変形に対して追従可能にその建物の躯体に取り付けられている壁パネルの取付け構造において、前記壁パネルの縦目地部に狭持されている剛体から成る小口面当接部材の一部が前記建物の躯体に固定されていることを特徴とする壁パネルの取付け構造。
  2. 前記小口面当接部材は前記壁パネルの縦目地部の上端から下端まで連続しているとともにその両端部が前記躯体に固定されている請求項1記載の壁パネルの取付け構造。
  3. 前記小口面当接部材は前記壁パネルの縦目地部の上部と下部とに分離して狭持されている請求項1記載の壁パネルの取付け構造。
  4. 前記小口面当接部材は前記壁パネルの各縦目地部に狭持されている請求項1、2または3記載の壁パネルの取付け構造。
  5. 前記小口面当接部材は鋼材である請求項1、2、3または4記載の壁パネルの取付け構造。
  6. 前記鋼材はアングル鋼材である請求項5記載の壁パネルの取付け構造。
  7. 前記壁パネルは、軽量気泡コンクリートパネルで構成されている請求項1から6のいずれか1項記載の壁パネルの取付け構造。
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