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JP4003701B2 - 飲料供給機のカップ搬送装置 - Google Patents

飲料供給機のカップ搬送装置 Download PDF

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JP4003701B2
JP4003701B2 JP2003157179A JP2003157179A JP4003701B2 JP 4003701 B2 JP4003701 B2 JP 4003701B2 JP 2003157179 A JP2003157179 A JP 2003157179A JP 2003157179 A JP2003157179 A JP 2003157179A JP 4003701 B2 JP4003701 B2 JP 4003701B2
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばカップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、飲料供給時に、カップ供給機から供給されたカップを受け取り、そのカップへの飲料の注入後に、カップをカップ取出口に搬送する飲料供給機のカップ搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のカップ搬送装置として、カップ式自動販売機に適用したものが、例えば特許文献1に記載されている。このカップ搬送装置は、カップ供給機から下方に供給されたカップを水平に搬送する水平搬送機構と、この水平搬送機構から受け渡されたカップを上昇させる上方搬送機構とを備えている。水平搬送機構は、各種の原料および湯を供給すべき複数の原料供給位置および湯供給位置に、カップを搬送しながら順に停止させるものであり、カップを側方から掴んだ状態で保持するカップホルダと、このカップホルダを前後方向に駆動する縦方向駆動部と、この縦方向駆動部ごとカップホルダを左右方向に駆動する横方向駆動部とで構成されている。一方、上方搬送機構は、飲料入りのカップを購入者が取り出し易くするために、そのカップを上昇させることにより、比較的高い位置に設けられたカップ取出口に搬送するものであり、飲料入りカップが載置されるカップ受け台と、これを昇降させる昇降部とで構成されている。
【0003】
このように構成されたカップ搬送装置では、販売時に、選択された飲料に応じて、水平搬送機構により、カップを所定の原料供給位置に順に停止させることにより、コーヒー粉末や砂糖などの各種の原料をカップに供給する。そして、原料が供給されたカップを湯供給位置にさらに搬送する。この湯供給位置の上方には、昇降自在でかつ回転自在の羽根車、およびカップの後方斜め上から湯を供給するためのノズルが設けられており、このノズルを介してカップ内に湯を供給するとともに、羽根車でカップ内を攪拌し、コーヒーなどの飲料を調理する。その後、調理された飲料の入ったカップを上方搬送機構のカップ受け台に受け渡し、このカップ受け台を上昇させることにより、飲料入りカップをカップ取出口に搬送する。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−258175号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記カップ搬送装置では、カップを前後左右に搬送し、さらに上方に搬送するため、構成が複雑になるとともに、装置自体が大型化してしまう。また、カップ供給機からカップ取出口までのカップの搬送時に、カップの受渡しが、カップ供給機と水平搬送機構との間、および水平搬送機構と上方搬送機構との間で、2回行われるため、カップの受渡しミスによって、搬送不良を生じることがある。さらに、カップに湯を供給するためのノズルの先端が、攪拌用の羽根車を避けるようにして、湯供給位置に位置するカップの後方斜め上に配置されているため、カップへの湯の供給終了間際など、ノズルから吐出する湯の勢いが弱くなると、湯がカップの上面縁部や背面にかかってしまういわゆる液垂れを生じることがある。このような液垂れが生じると、カップ飲料の商品価値が低下してしまうという問題もある。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、装置自体を単純かつコンパクトに構成できるとともに、比較的高いカップ取出口へのカップの搬送を容易かつ安定して行うことができ、またカップ飲料の商品価値を高く保つことができる飲料供給機のカップ搬送装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る飲料供給機のカップ搬送装置は、飲料供給時に、カップ供給機から供給されたカップを受け取り、受け取ったカップへの飲料の注入後に、カップをカップ取出口に搬送する飲料供給機のカップ搬送装置であって、カップホルダ支持機構と、このカップホルダ支持機構に支点を中心として回動自在に支持され、カップ供給機からカップを受け取るためのカップ受取位置と、カップをカップ取出口に搬送するカップ搬出位置との間で移動自在であるとともに、カップ供給機から受け取ったカップをほぼ水平に保持するカップホルダと、飲料供給時に、カップホルダがカップ受取位置においてカップ供給機からカップを受け取り、受け取ったカップへの飲料の注入後に、カップホルダをカップ搬出位置に移動させるように、カップホルダ支持機構を駆動する駆動装置と、を備え、支点は、カップ受取位置の上方に配置され、カップホルダは、支点を中心として水平軸線回りに回動するように構成され、カップ搬出位置は、カップ受取位置よりも高い位置に設定されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、飲料供給時にまず、カップ供給機から供給されたカップを、カップ受取位置に位置するカップホルダが受け取り、ほぼ水平に保持する。次いで、そのカップに飲料が注入される。その後、駆動装置によって駆動されるカップホルダ支持機構を介して、カップホルダがカップ搬出位置に移動し、これにより、カップホルダで保持されたカップがカップ取出口に搬送される。この場合、カップホルダは、支点を中心として、カップ搬出位置に回動することにより、カップをカップ取出口に搬送するので、カップを前後左右および上方に直線的に搬送する従来のカップ搬送装置に比べて、装置自体を単純かつコンパクトに構成することができる。また、カップの受渡しが、カップ供給機からカップホルダへの1回で済むため、カップの受渡しを2回行う従来のカップ搬送装置に比べて、カップの受渡しミスによる搬送不良を低減でき、それにより、カップ取出口へのカップの搬送を安定して行うことができる。
【0010】
また、カップホルダが、カップ受取位置の上方の支点を中心として水平軸線回りに回動することにより、カップ受取位置よりも高いカップ搬出位置に移動できるので、比較的高いカップ取出口へのカップの搬送を容易に実現することができる。
【0011】
本発明の請求項に係る発明は、請求項の飲料供給機のカップ搬送装置において、カップホルダは、カップに飲料を注入するための飲料注入位置に、さらに移動可能に構成されていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、カップホルダが、上記カップ受取位置およびカップ搬出位置以外の飲料注入位置に移動可能であるので、飲料を注入するための装置(以下、本欄において「飲料注入装置」という)は、飲料注入位置に位置するカップに飲料を注入可能に構成されていればよく、したがって、飲料注入装置の構成を単純化することができる。
【0013】
本発明の請求項に係る発明は、請求項の飲料供給機のカップ搬送装置において、カップ搬出位置および飲料注入位置は、カップ受取位置を間にして、互いに反対側に設定されていることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、カップの受け取り、カップへの飲料の注入、およびカップ取出口へのカップの搬送を、十分なスペースを確保しながら適切に行うことができ、また、カップ供給機および飲料注入装置を、カップ搬送装置の周囲に、整然かつ簡易に配置することができる。
【0015】
本発明の請求項に係る発明は、請求項またはの飲料供給機のカップ搬送装置において、カップホルダ支持機構の付近には、飲料を下方に吐出するための飲料ノズルが設けられており、飲料注入位置は、飲料注入位置に位置するカップホルダに保持されたカップが飲料ノズルの先端の下方に位置するように設定されていることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、飲料注入位置に搬送されたカップは、下方に飲料を吐出する飲料ノズルの先端の下方に位置するので、カップへの飲料の注入終了間際など、飲料ノズルから吐出する飲料の勢いが弱くなっても、最後の一滴まで、確実にカップに注入することができる。したがって、いわゆる液垂れを生じることがなくなり、カップの上面縁部などを汚すことがないので、カップ飲料の商品価値を高く保つことができる。
【0017】
本発明の請求項に係る発明は、請求項1ないしのいずれかの飲料供給機のカップ搬送装置において、カップホルダがカップ受取位置に位置するときに、カップホルダにカップが保持されているか否かを検出するカップ検出手段を、さらに備えていることを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、カップ供給機から供給されたカップを、カップ受取位置のカップホルダが受け取って保持する際に、カップを適切に保持したか否かを検出でき、これにより、その後の処理を適切に行うことができる。例えば、カップホルダがカップを適切に保持したときには、その後のカップへの飲料の注入、およびカップ搬出位置へのカップの搬送を順に行う。逆に、カップホルダがカップを適切に保持できなかったときには、カップ供給機からカップホルダへのカップの受渡しを再度行ったり、飲料の供給が不能である旨の表示などを行うことが可能である。
【0019】
また、上記請求項のように、カップ搬出位置および飲料注入位置が、カップ受取位置を間にして互いに反対側に設定されている場合には、飲料注入位置でのカップへの飲料の注入後、カップをカップ搬出位置に搬送する途中で、カップ受取位置を通過する。その通過の際に、カップ検出手段によって、カップホルダがカップを適切に保持しているか否かを検出でき、これにより、その後の処理を適切に行うことができる。例えば、飲料が注入されたカップがカップホルダに適切に保持されているときには、カップをそのままカップ搬出位置に搬送する。逆に、カップがカップホルダに適切に保持されていないときには、カップの搬送をそのまま続けると、カップをカップ取出口に適切に搬送できないことがあるため、例えば、カップの廃棄処理を行い、カップ供給機からのカップの受渡しおよびカップへの飲料の注入を最初から新たに行うことなどが可能である。したがって、上記カップ検出手段を、カップ供給機からカップホルダへのカップの受渡しの適否、および飲料が注入されたカップの搬送の適否の検出に共用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による飲料供給機のカップ搬送装置を内蔵したカップ式自動販売機を示している。このカップ式自動販売機1は、販売時に、選択された飲料をカップに注入して、購入者に提供するものであり、同図に示すように、縦長ボックス状の販売機本体2と、この販売機本体2の前面を開閉するメインドア3とを備えている。
【0021】
メインドア3の前面には、上下方向のほぼ中央部の比較的高い位置に、カップ取出口4が設けられている。このカップ取出口4は、前方に開口した凹状に形成されており、底壁4aには、飲料入りのカップCが上昇しながら搬出される搬出口4bが設けられている。なお、この搬出口4bは、販売待機時には、後述する搬出口シャッタ35によって閉鎖されている。また、図示しないが、メインドア3の前面には、購入者が金銭を投入するための金銭投入口や、所望の飲料を選択するための複数の選択ボタンなどが設けられている。
【0022】
一方、販売機本体2内には、販売時にカップを供給するカップ供給機5と、このカップ供給機5から供給されたカップCを、複数の所定位置に搬送するカップ搬送装置6と、カップCに飲料を供給する飲料供給装置(図示せず)と、これらを制御するマイクロコンピュータを有する制御装置(図示せず)などを備えている。
【0023】
図2および図3に示すように、カップ供給機5は、同一のサイズおよび形状の多数のカップを上下方向に積み重ねた状態で、互いに同一あるいは異なる複数(本実施形態では3列)のカップ列を、左右方向に並んだ状態で収納するカップ収納部11と、このカップ収納部11の下端部に設けられ、販売時に選択された飲料に応じて、所定のカップ列の最下位のカップCを、それよりも上側のカップ列から切り離し、落下させるカップ切離し部12とを有している。販売時に切り離されたカップCは、カップ切離し部12付近から下方にテーパ状に延びるシュート13を介して下方へ案内され、カップ搬送装置6の後述するカップホルダ22に受け渡される。なお、シュート13は、上下に2分割された上シュート部13aおよび下シュート部13bで構成されており、これら上下シュート部13a、13b間で、搬出口シャッタ35が前後方向にスライドするようになっている。
【0024】
カップ搬送装置6は、所定形状のボックス状に形成されたフレーム21と、上記カップ供給機5から供給されたカップCを受け取り、これを常時、水平(ほぼ水平な状態も含む)に保持するためのカップホルダ22と、このカップホルダ22を回動自在に支持するカップホルダ支持機構23と、このカップホルダ支持機構23を駆動する駆動装置24とを備えている。なお、駆動装置24は、単独で、あるいは上記制御装置とともに、カップホルダ支持機構23の動作を制御しており、したがって、本実施形態では、駆動装置24、あるいは駆動装置24および制御装置によって、本発明の駆動装置が構成されている。
【0025】
フレーム21は、互いに間隔を隔てて配置された左右一対の側板31、31(図2、3では、右側の側板のみ図示)を有している。これらの側板31、31は、互いに左右対称に形成されており、各側板31が、1/4円状に形成された円状部32と、この円状部32の後端に連なり、かつ円状部32の半径の1/3程度下がった位置から後方に延びる延設部33とで構成されている。また、両側板31、31にはそれぞれ、カップホルダ支持機構23の後述する支持軸45を、挿通した状態で支持するとともに案内するための円弧状のガイド溝31a、31aが形成されている。各ガイド溝31aは、図3に示すように、円状部32の上部後端部を中心として、より具体的には、カップホルダ支持機構23の後述する連結軸44を中心として、円状部32の上部前端部と延設部33の中央付近との間で、円弧状に延びるように形成されている。
【0026】
また、両円状部32、32の上端部間の前半部には、上下方向に貫通しかつカップCの上面の直径よりも大きな円形の開口34aを有する上壁部34が設けられている。なお、この上壁部34の開口34aは、上記カップ取出口4の搬出口4bと同心になる位置に配置されている。さらに、上壁部34上には、前後方向にスライド自在の搬出口シャッタ35が設けられている。この搬出口シャッタ35は、販売待機時には、図2(a)に示すように、上壁部34の開口34aを、その上側で閉鎖するとともに、カップ取出口4の搬出口4bを、その下側で閉鎖する。一方、販売時には、同図(b)に示すように、搬出口シャッタ35が後方へスライドすることで、開口34aおよび搬出口4bを開放する。
【0027】
図3に示すように、カップホルダ22は、ブロック状のベース部41と、このベース部41上に設けられ、カップCを受け取り、載置した状態で保持するカップ受け部42とで構成されている。ベース部41は、カップホルダ支持機構23の後述する左右一対の支持アーム43、43に、支持軸45を介して回動自在に支持されている。一方、カップ受け部42には、例えばその上部に、所定の大きさを有する凹部(図示せず)などが形成され、その凹部に、受け取ったカップの下端部が挿入することによって、そのカップをカップ受け部42に載置した状態で、ほぼ不動に保持する。
【0028】
カップホルダ支持機構23は、フレーム21の両側板31、31の外側にそれぞれ配置された左右一対の支持アーム43、43(図2および3では右側の支持アームのみ図示)を有している。両支持アーム43、43は、それぞれの基端部(図3(a)の上端部)同士が、左右方向(図3の表裏方向)に水平に延びる連結軸44(支点)を介して連結されるとともに、先端部(図3(a)の下端部)同士が、支持軸45を介して連結されている。したがって、両支持アーム43、43は、基端部の連結軸44を中心に、同期して回動するように構成されている。
【0029】
また、各支持アーム43の基端部および先端部にはそれぞれ、歯付きのベルト車状に形成されたプーリ部46、47を有しており、これらのプーリ部46、47に、無端の歯付きベルト48が巻き掛けられている。この歯付きベルト48は、上記両プーリ部46、47と協働して、平行リンクと同等に機能し、これにより、両支持アーム43、43が連結軸44を中心に回動する際に、カップホルダ22を常に水平に保持する。これにより、カップホルダ22に受け渡され、カップ受け部42に載置されたカップCも、常に水平に保持される。
【0030】
さらに、右側の支持アーム43の基端部には、連結軸44を中心とする駆動ギヤ49が設けられている。この駆動ギヤ49が、駆動装置24によって回転駆動されることにより、両支持アーム43、43が連結軸44を中心に、所定角度回動する。
【0031】
駆動装置24は、図3に示すように、モータ51と、互いにかみ合う2つのギヤ52a、52bからなる減速ギヤ列52と、モータ51を制御する図示しない制御回路などで構成されている。モータ51の回転力が、減速ギヤ列52を介して、右側の支持アーム43の駆動ギヤ49に伝達されることにより、両支持アーム43、43が連結軸44を中心に回動し、これにより、カップホルダ22が、待機位置(図3(a)および図4(a)に示す位置)と、カップ受取位置(図4(b)、(c)および図5(b)に示す位置)と、飲料注入位置(図5(a)に示す位置)と、カップ搬出位置(図3(a)および図5(c)に示す位置)との間で移動する。
【0032】
また、フレーム21の左右の側壁31、31には、カップホルダ22に受け渡されたカップCが適切に保持されているか否かを検出するためのカップセンサ50(カップ検出手段)が設けられている。このカップセンサ50は、例えば発光素子および受光素子からなる光センサで構成されており、両素子がそれぞれ、左右の側壁31、31の互いに対向する所定位置、具体的には、カップ受取位置に位置するカップホルダ22で保持されるカップCを検出可能な所定位置に取り付けられている。
【0033】
また、図3に示すように、フレーム21の後ろ寄りの上方には、図示しない飲料供給装置にチューブ55を介して接続された飲料ノズル53が設けられている。この飲料ノズル53は、複数(3本のみ図示)の飲料ノズルで構成され、ノズルホルダ54により、いずれも鉛直下向きに束ねた状態で保持されている。この飲料ノズル53を介して、販売時に選択された飲料が鉛直下方に吐出され、後述するように、飲料注入位置に搬送されたカップCに上方から注入される。
【0034】
次に、図4および図5を参照して、上記のように構成されたカップ搬送装置6の販売時の動作について説明する。なお、図4(a)は、販売待機時の状態を示しており、カップホルダ22が最下位の待機位置に位置し、また搬出口シャッタ35が開口34aおよびカップ取出口4の搬出口4bを閉鎖している。
【0035】
図4(a)の販売待機状態から、飲料の販売が開始されると、駆動装置24が作動し、同図(b)に示すように、両支持アーム43、43が前方へ所定角度(例えば約20度)回動することにより、カップホルダ22がシュート13の真下のカップ受取位置に移動する。次いで、カップ供給機5が作動し、同図(c)に示すように、選択された飲料に応じたカップCが、シュート13を介して、カップホルダ22上に落下する。これにより、カップCがカップホルダ22に受け渡され、カップ受け部42に載置した状態で、水平に保持される。
【0036】
またこの場合、カップセンサ50により、カップCがカップホルダ22に適切に保持されたか否かが検出される。カップCがカップホルダ22に適切に保持されたときには、後述するように、カップCを飲料注入位置に搬送する。逆に、カップCが適切に保持されなかったときには、カップ供給機5を再度作動させることにより、カップホルダ22へのカップの受渡しを再度行ったり、あるいは飲料が販売不能である旨を、メインドア3の図示しない表示器に表示する。
【0037】
カップホルダ22へのカップCの受渡し終了後、両支持アーム43、43が、図4(c)に示す位置から、後方へ所定角度(例えば約50度)回動することにより、図5(a)に示すように、カップホルダ22が飲料ノズル53の下方の飲料注入位置に移動する。この場合、カップホルダ22上のカップCは、飲料ノズル53の真下に臨む。そして、この飲料ノズル53を介して、選択された飲料がカップC内に注入される。
【0038】
カップCへの飲料注入後、両支持アーム43、43は、再度、前方へ回動する。具体的にはまず、図5(b)に示すように、カップホルダ22がカップ受取位置に到達するまで、両支持アーム43、43が回動する。この場合、カップセンサ50により、飲料が注入されたカップCが、カップホルダ22に適切に保持されているか否かが検出される。
【0039】
カップCが適切に保持されているときには、図5(c)に示すように、両支持アーム43、43が、さらに前方へ回動し、ほぼ水平な状態になることで、カップホルダ22がカップ搬出位置に到達する。また、これに連動して、搬出口シャッタ35が後方へスライドし、開口34aおよび搬出口4bが開放される。このようにして、カップホルダ22上の飲料入りのカップCは、開口34aおよび搬出口4bを介して、カップ取出口4に搬送され、購入者に提供される。
【0040】
逆に、図5(b)において、カップCがカップホルダ22に適切に保持されていないときには、カップCの搬送をそのまま続けると、カップCが開口34aの周縁部につかえることなどによって、カップCをカップ取出口4に適切に搬送できないおそれがある。そのため、上記の場合には、例えば、カップCの所定の廃棄処理を行い、カップ供給機5からのカップの受渡しおよびカップへの飲料の注入が最初から新たに行われる。
【0041】
なお、カップ取出口4に搬出された飲料入りカップCが購入者に取り出されると、図4(a)に示すように、カップホルダ22は、次回の販売に備えて、待機位置に戻るとともに、搬出口シャッタ35は、前方へスライドし、開口34aおよび搬出口4bを閉鎖する。
【0042】
以上詳述したように、本実施形態のカップ搬送装置6によれば、左右方向に水平に延びる連結軸44を中心として、カップホルダ22を、カップ受取位置、飲料注入位置およびカップ搬出位置へと順に回動させながら、カップCを搬送するので、カップを前後左右および上方に直線的に搬送する従来のカップ搬送装置に比べて、装置自体を単純かつコンパクトに構成することができる。また、カップの受渡しミスによる搬送不良を大幅に低減することができるとともに、比較的高いカップ取出口4へのカップCの搬出を、容易かつ安定して行うことができる。
【0043】
また、カップCに飲料を注入する際には、カップCを飲料ノズル53の真下の飲料注入位置まで搬送するので、カップCへの飲料の注入終了間際など、飲料ノズル53から吐出する飲料の勢いが弱くなっても、最後の一滴まで、確実にカップCに注入でき、いわゆる液垂れを生じることなく、カップ飲料の商品価値を高く保つことができる。さらに、単一のカップセンサ50を、カップ供給機5からカップホルダ22へのカップCの受渡しの適否、および飲料注入後のカップCの搬送の適否の検出に共用することができる。
【0044】
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、本発明のカップ搬送装置をカップ式自動販売機に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、飲料ディスペンサなどの飲料供給機にも適用することができる。また、実施形態では、カップCを飲料注入位置に搬送してから、飲料ノズル53を介して、カップCに飲料を注入したが、飲料ノズルを可動に構成することなどによって、カップ受取位置においてカップCに飲料を注入するようにしてもよい。さらに、実施形態では、カップホルダ22を、水平に延びる連結軸44を中心に回動させることによって、カップCを搬送するようにしたが、本発明は、カップホルダを鉛直軸線回りに回動させながらカップを搬送するカップ搬送装置に適用することも可能である。
【0045】
また、実施形態では、カップホルダ22を水平に維持するために、両支持アーム43、43において、プーリ部46、47および歯付きベルト48を用いたが、これらに代えて、金属材などで構成された平行リンクを用いることも可能である。また、カップホルダ22では、カップCをカップ受け部42に載置することで水平に保持するようにしたが、カップの搬送時に、そのカップを常に水平に保持可能であればよく、上記カップホルダ22とともに、あるいはカップホルダ22に代えて、カップを側方から掴んだ状態で保持する構成のカップホルダを採用することも可能である。
【0046】
さらに、実施形態では、カップ受取位置を間にして、カップ搬出位置および飲料注入位置を互いに反対側の前後に設定したが、これらの設定位置は特に限定されるものではなく、例えば、前から順に、カップ搬出位置、飲料注入位置およびカップ受取位置となるように設定することも可能である。また、実施形態で示したカップ搬送装置6の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の飲料供給機のカップ搬送装置は、装置自体を単純かつコンパクトに構成できるとともに、比較的高いカップ取出口へのカップの搬送を容易かつ安定して行うことができ、またカップ飲料の商品価値を高く保つことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による飲料供給機のカップ搬送装置を内蔵したカップ式自動販売機の外観を示す斜視図である。
【図2】カップ搬送装置およびカップ供給機の一部を示す斜視図であり、(a)は待機状態を示し、(b)は販売時に飲料入りカップを搬出した状態を示す。
【図3】(a)および(b)はそれぞれ、図2の(a)および(b)に対応するカップ搬送装置の側面図である。
【図4】販売時におけるカップの搬送を順に示す説明図であり、(a)はカップホルダが待機位置に位置する状態、(b)はカップホルダがカップ受取位置に位置する状態、(c)はカップ受取位置でカップホルダがカップを受け取った状態を示している。
【図5】図4に続く販売時におけるカップの搬送を順に示す説明図であり、(a)はカップホルダが飲料注入位置に位置する状態、(b)はカップホルダがカップ受取位置を通過する状態、(c)はカップホルダがカップ搬出位置に位置する状態を示す。
【符号の説明】
1 カップ式自動販売機
2 販売機本体
3 メインドア
4 カップ取出口
5 カップ供給機
6 カップ搬送装置
13 シュート
22 カップホルダ
23 カップホルダ支持機構
24 駆動装置
43 支持アーム
44 連結軸(支点)
45 支持軸
50 カップセンサ(カップ検出手段)
53 飲料ノズル
C カップ

Claims (5)

  1. 飲料供給時に、カップ供給機から供給されたカップを受け取り、当該受け取ったカップへの飲料の注入後に、カップをカップ取出口に搬送する飲料供給機のカップ搬送装置であって、
    カップホルダ支持機構と、
    このカップホルダ支持機構に支点を中心として回動自在に支持され、前記カップ供給機からカップを受け取るためのカップ受取位置と、カップを前記カップ取出口に搬送するカップ搬出位置との間で移動自在であるとともに、前記カップ供給機から受け取ったカップをほぼ水平に保持するカップホルダと、
    飲料供給時に、前記カップホルダが前記カップ受取位置において前記カップ供給機からカップを受け取り、当該受け取ったカップへの飲料の注入後に、前記カップホルダを前記カップ搬出位置に移動させるように、前記カップホルダ支持機構を駆動する駆動装置と、を備え
    前記支点は、前記カップ受取位置の上方に配置され、
    前記カップホルダは、前記支点を中心として水平軸線回りに回動するように構成され、
    前記カップ搬出位置は、前記カップ受取位置よりも高い位置に設定されていることを特徴とする飲料供給機のカップ搬送装置。
  2. 前記カップホルダは、カップに飲料を注入するための飲料注入位置に、さらに移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の飲料供給機のカップ搬送装置。
  3. 前記カップ搬出位置および前記飲料注入位置は、前記カップ受取位置を間にして、互いに反対側に設定されていることを特徴とする請求項に記載の飲料供給機のカップ搬送装置。
  4. 前記カップホルダ支持機構の付近には、飲料を下方に吐出するための飲料ノズルが設けられており、
    前記飲料注入位置は、当該飲料注入位置に位置する前記カップホルダに保持されたカップが前記飲料ノズルの先端の下方に位置するように設定されていることを特徴とする請求項またはに記載の飲料供給機のカップ搬送装置。
  5. 前記カップホルダが前記カップ受取位置に位置するときに、当該カップホルダにカップが保持されているか否かを検出するカップ検出手段を、
    さらに備えていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の飲料供給機のカップ搬送装置。
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