JP4002025B2 - 標示器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、土地や道路の位置または土地の境界や測量点などの位置標示情報と、地盤に埋設されたケーブル、水道管、ガス管、下水道管などの埋設物情報を標示するのに用いられる標示器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常の標示器は、標示器本体の上面に各種の情報を示す標示を付している。この標示器を車両や人が通行する道路などに設置するとき、これが地盤から突出していると、車両や人の通行の妨げとなり、また標示器が蹴飛ばされたりして破損する恐れもある。従って、標示器は地盤から突出しないように設けることが好ましい。
【0003】
このため、従来では、次のような方法で標示器を地盤に取付けている。
先ず、筒状カッタと中心ドリルを備えたコアドリルを用いて、図4(a)に示すように、中心ドリルによる孔G1と、筒状カッタによる環状の溝G2を形成する。この後、溝G2で囲まれた地盤の一部G0をタガネとハンマーにより削り取る。次に、同図(b)のように、地盤の一部が削り取られた空間S0に標示器本体1を設置して、これをアンカーボルト51により地盤Gに固定する。このアンカーボルト51は、ボルト部52、縦方向に複数のスリットの入った外筒53およびナット部54からなる。そして、アンカーボルト51を本体1に形成した挿通孔15に挿通し、ナット部54を下方にして孔G1の中途まで挿入した後、ボルト部52を引上げて、ナット部54を外筒53の内側に相対回転不能に食い込ませる。ついで、ボルト部52をねじ込んで、ナット部54を外筒53の内側にさらに食い込ませることにより、外筒53のスリットを開き、その底部をさらに広げて孔G1の周面に食い込ませ、本体1を地盤Gに固定する。
【0004】
ところが、以上の方法では、標示器を地盤に取付けるのに、タガネとハンマーを用いた、はつり作業を行う必要があるので、作業性が悪い。
【0005】
そこで本発明者は、作業性が良好で高い剛性をもち、しかも磁気検知器を用いて位置確認や情報確認を非接触で行える標示器を以前に提案した(特願平9ー237085号)。この標示器は、図5に示すように、窓23が形成された地表に露出する上壁2と、これの周縁から下方に延びて地盤Gに埋入される周壁3とを有する筒形の本体1を備え、これの内部上方に、磁気識別体41とキャップ42からなる標示体40を設ける。この磁気識別体41は、共鳴物質と磁性材料からなり、磁気検出器から磁界が付加されたときの磁気共鳴現象を利用して特有の周波数(共鳴周波数)の電磁波を発生させる。また、キャップ42は、非磁性材料で形成する。そして、前記標示器を地盤Gに設置するときには、筒状のコアドリルを用いて環状の溝G2を形成し、この溝G2に周壁3を埋入させる。なお、磁気識別体41の上面45には、文字や図柄などの標示情報が印刷されている。図中、G11はコアドリルの位置決め孔である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上の標示器によれば、従来のはつり作業が不要となるので作業性が良好となり、また本体1は上壁2と周壁3を有しているので、剛性の高いものとなる。しかも、磁気検出器で位置確認や情報確認を行うとき、この磁気検出器が磁気識別体41に近づき、これから発する電磁波が大きくなったとき、これを磁気検出器で識別することにより、たとえ本体1が落ち葉、積雪、土、アスファルト等で埋まっていても、位置などの確認を正確かつ確実に行える。しかしながら、本体1を地盤Gに設置したとき、その上壁2の部分が地表から僅かながらも突出するので、標示器の破損などを確実には防止できない。しかも、標示器全体の構造も複雑となる。
【0007】
そこで本発明は、構造簡単で地盤設置時の作業性を高めながら、車両や人の通行の妨げとなったり標示器の破損を招いたりするのを防止でき、しかも位置確認や情報確認を非接触で行うことができる標示器とその設置方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の標示器およびその設置方法は、地盤に形成された挿入孔に、位置標示情報および埋設物情報のうちの少なくとも位置標示情報が記憶された磁気識別体と、磁気透過性をもつ接着材料からなる充填材を挿入し、この充填材の上部に、磁気透過性をもち、上面が地盤とほぼ面一状に設定された標示板を接着する。
【0009】
この構成によれば、地盤に挿入孔を形成した後、これに磁気識別体と充填材を挿入し、その上部に標示板を接着することにより、標示器が地盤とほぼ面一状に設置される。このようにすれば、標示器が車両や人の通行の妨げとなったり、標示器が蹴飛ばされて破損したりすることはない。また標示器は、磁気識別体と充填材および標示板の簡単な部材で形成されるので、全体構造が簡素化され、地盤に設置するときの作業性も高められる。しかも、標示器の磁気識別体から発する電磁波を読み取ることにより、位置情報や埋設物情報の確認が正確かつ確実に行える。
【0010】
本発明の好ましい実施形態では、前記標示板をセラミックスまたは樹脂で形成する。これによれば、タイルが貼られた歩道等に標示器を設置するとき、通行人に違和感を与えることがない。つまりタイルは、通常セラミックスで形成されているので、同材質であるセラミック、またはこれに近い材質感を与える樹脂からなる標示板を使用することにより、不自然さが解消されて通行人に違和感を与えない。また、セラミックスや樹脂は、磁気を透過させるので、磁気識別体に記憶させた位置情報や埋設物情報の確認が磁気検出器で確実かつ正確に行える。
【0011】
また、他の好ましい実施形態では、以上の標示器をマンホールの近傍の地盤に設置し、磁気識別体にマンホールに関連した埋設物の情報を記憶させている。これによれば、マンホールの下には水道管やガス管および下水道管などが埋設されているので、これら埋設物の情報を磁気識別体に記憶させておくことにより、埋設物の修理,点検作業などを行う場合に便利となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1の実施形態は、タイルTが貼られた歩道WにおけるマンホールHの蓋Cの近くに、標示器Mを設置している。この標示器Mは、図2のように、磁気識別体11と、磁気透過性をもつ接着材料からなる充填材12と、その上部に接着する円形の標示板13とで構成する。
【0013】
前記磁気識別体11は、外部から磁化させることで情報を記憶し、記憶内容の変更が適宜可能な公知のもので、例えば特開平7−306044号公報にも記載されている。情報読取・書込装置15を用いて磁気識別体11に、基準点からの距離および方角、経度および緯度、標高などの情報のうちの1つ、または2つ以上を組み合わせた位置標示情報と、前記マンホールHに関連した例えば水道管やガス管および下水道管などの埋設物の種類、埋設日時、埋設業者名、保守・修理の経歴などの情報のうちの1つ、または2つ以上を組み合わせた埋設物情報とを記憶させる。また、情報読取・書込装置15によって、磁気識別体11から記憶情報を読み取る。
【0014】
前記充填材12としては、セメント、または2液性の接着剤などが好適に使用される。さらに標示板13は、タイルTが貼られた歩道Wに標示器Mを設置するとき、不自然さを解消して通行人に違和感を与えないために、磁気透過性をもつセラミックスや樹脂で形成される。また標示板13の上面には、これが標示器であることを示す記号、文字、図柄などの標示情報14を付している。
【0015】
前記標示器Mを設置する場合は、先ず、図3に示すようなコアドリル20を用いて、タイルTの上方から地盤G内に円形の挿入孔10を形成する。このコアドリル20は、先端に刃部21をもつ筒体22からなる。次に、前記挿入孔10に充填材12を中間高さまで流し込み、その上に磁気識別体11を載せて、さらに充填材12を挿入孔10の上部近くまで流し込む。この後、充填材12の上部に標示板13を、その上面がタイルTの上面とほぼ面一となるように載せて接合一体化させる。
【0016】
そして、磁気識別体11に記憶させた埋設物情報を磁気検出器によって確認する場合、この磁気検出器が磁気識別体41に近づき、これから発する電磁波が大きくなったとき、これを磁気検出器で識別することにより、たとえ標示器Mが落ち葉、積雪、土、アスファルト等で埋まっていても、埋設物の情報確認を非接触で正確かつ確実に行える。
【0017】
上記実施形態では、磁気識別体11に位置標示情報と埋設物情報の両方を記憶させたが、位置標示情報のみを記憶させてもよく、これにより、マンホールHを測量杭の代用とすることができる。また、本発明の標示器は、市街地のマンホールHの近傍に設置する以外にも、例えば郊外や山間地に設置して、土地や道路の位置または土地の境界や測量点などを標示する場合にも適用できる。その場合、磁気識別体11には、土地の区画番号、つまり地籍番号、土地所有者の氏名、基準点からの距離および方角、経度および緯度、標高などの情報のうちの1つ、または2つ以上を組合せ位置標示情報が記憶される。さらに、上記実施形態では、標示器Mの全体を円形状としたが、標示板13は角形としてもよい。その場合でも、挿入孔12は加工し易い円形とするのが好ましい。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、構造簡単で地盤設置時の作業性を高めることができながら、車両や人の通行の妨げとなったり標示器の破損を招いたりするのを防止でき、しかも位置確認や情報確認を非接触で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる標示器の設置例を示す斜視図である。
【図2】同標示器の設置部分の拡大断面図である。
【図3】コアドリルの斜視図である。
【図4】従来例を説明する断面図である。
【図5】以前に提案した標示器を説明する断面図である。
【符号の説明】
10…挿入孔、11…磁気識別体、12…充填材、13…標示板、G…地盤、H…マンホール。
Claims (4)
- 地盤に設置される標示器であって、
地盤に形成された挿入孔に、位置標示情報および埋設物情報のうちの少なくとも位置標示情報が記憶された磁気識別体と、磁気透過性をもつ接着材料からなる充填材とが挿入され、
充填材の上部に、磁気透過性をもち、上面が地盤とほぼ面一状に設定された標示板が接着されている標示器。 - 請求項1において、前記標示板は、セラミックスまたは樹脂からなる標示器。
- 請求項1または2に記載の標示器であって、マンホールの近傍の地盤に設置され、前記磁気識別体が、そのマンホールに関連した埋設物の情報を記憶している標示器。
- 地盤に標示器を設置する方法であって、
地盤に形成された挿入孔に、位置標示情報および埋設物情報のうちの少なくとも位置標示情報が記憶された磁気識別体と、磁気透過性をもつ接着材料からなる充填材とを挿入し、
充填材の上部に、磁気透過性をもつ標示板を、その上面が地盤とほぼ面一状になるように接着する標示器の設置方法。
Priority Applications (1)
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JP08321899A JP4002025B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 標示器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP08321899A JP4002025B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 標示器 |
Publications (2)
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JP2000275046A JP2000275046A (ja) | 2000-10-06 |
JP4002025B2 true JP4002025B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=13796188
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP08321899A Expired - Lifetime JP4002025B2 (ja) | 1999-03-26 | 1999-03-26 | 標示器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4002025B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-26 JP JP08321899A patent/JP4002025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000275046A (ja) | 2000-10-06 |
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