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JP3995285B2 - カチオン電着塗料用樹脂分散体の製造方法 - Google Patents

カチオン電着塗料用樹脂分散体の製造方法 Download PDF

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JP3995285B2 JP10752096A JP10752096A JP3995285B2 JP 3995285 B2 JP3995285 B2 JP 3995285B2 JP 10752096 A JP10752096 A JP 10752096A JP 10752096 A JP10752096 A JP 10752096A JP 3995285 B2 JP3995285 B2 JP 3995285B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカチオン電着塗料に関し、特に、カチオン電着塗料用樹脂分散体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの被塗物に耐食性被膜を提供するカチオン電着塗料組成物は、一般に、カチオン性樹脂及び架橋剤等を含む樹脂分散体と、顔料分散樹脂及び顔料を含む顔料ペーストとから構成され、これらが水性媒体中に分散された形で提供される。
【0003】
上記樹脂分散体に含まれる樹脂成分は、塗装後は電着塗膜の樹脂マトリックスを形成し、電着塗膜の性能を決定する。そして、従来から電着塗膜に要求される特性を満足させるために種々のカチオン性樹脂が調製され、用いられてきた。
【0004】
電着塗膜に要求される基本的な特性の一つに被塗物の防食性がある。電着塗膜の防食性を高める方法には、塗膜の架橋密度を高める方法や防錆顔料等の防錆剤を配合する方法等があるが、比較的有効な方法としては、高いガラス転移温度(Tg)を有する樹脂を電着塗料に用いる方法が挙げられる。この方法によれば、電着塗膜中に硬い成分が導入されるので、塗膜に高い防食性が付与される。
【0005】
しかし、カチオン性樹脂は通常水分散体の形態で提供され、防食性に優れる電着塗膜を得る目的で高いTgを有する樹脂と低いTgを有する樹脂の水分散体をそのまま混合したのでは、亜鉛のようなスパーク電圧が低い金属をメッキした亜鉛鋼板を被塗物に用いるとスパークが生じ、塗膜に欠陥が生じる。さらに、硬化時に電着面での樹脂のフロー性が劣り電着塗膜の外観が悪くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、その目的とするところは、防食性に優れ外観も良好な電着塗膜を形成する、亜鉛鋼板上の塗装適性に優れたカチオン電着塗料用樹脂分散体の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、Tg差が10℃以上の高Tgカチオン性樹脂と低Tgカチオン性樹脂とを混合して樹脂混合物を得る工程;及び得られた樹脂混合物を水性媒体中に分散させる工程;を包含するカチオン電着塗料用樹脂分散体の製造方法を提供するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0008】
本発明で用いる高Tgカチオン性樹脂は、任意のカチオン性樹脂でよい。例えば、特公昭54−4978号、同56−34186号などのアミン変性エポキシ樹脂系、同55−115476号などのアミン変性ポリウレタンポリオール樹脂系、特公昭62−61077号、特開昭63−86766号などのアミン変性ポリブタジエン樹脂系、特開昭63−139909号、特公平1−60516号などのアミン変性アクリル樹脂系などである。スルホニウム基含有樹脂系、ホスホニウム基含有樹脂系なども知られている。
【0009】
好ましいカチオン性樹脂はアミン変性樹脂である。カチオン性樹脂は特に限定されないが、好ましいカチオン性樹脂はアミノ変性エポキシ樹脂である。アミノ変性エポキシ樹脂の例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を2級アミンでアミノ化したものがある。
【0010】
本発明で用いるエポキシ樹脂は、一般にポリエポキシドである。このポリエポキシドは1分子中に平均1個以上の1,2−エポキシ基を有する。これらのポリエポキシドは180〜1200のエポキシ当量、特に375〜1000のエポキシ当量を有することが好ましい。
【0011】
このようなポリエポキシドの有用な部類には、ポリフェノール(例えば、ビスフェノールA)のポリグリシジルエーテルが挙げられる。これらは、例えば、アルカリ存在下にて、ポリフェノールと、エピクロルヒドリンまたはジクロルヒドリンとをエーテル化することにより調製される。このポリフェノールは、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパン、4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1−エタンまたはその類似物であり得る。
【0012】
これらのエポキシ樹脂はポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールや単官能性のアルキルフェノールのような適当な樹脂で変性しても良い。この変性に用いる樹脂の例としてはポリカプロラクトンジオール、エチレンオキサイド付加重合物等が挙げられる。
【0013】
エポキシ樹脂のアミノ化に用いる2級アミンとしては、n−メチルエタノールアミン、ジエタノールアミン及びジイソプロパノールアミンのようなアルカノールアミン;及びジエチルアミン及びジブチルアミンのようなアルキルアミン等が挙げられる。また、ジエチレントリアミン及びアミノエチルエタノールアミンのような少なくとも1個の1級アミノ基を有するポリアミンを、メチルイソブチルケトン及びメチルエチルケトンのようなケトン類で1級アミノ基をブロックしたケチミン化合物を用いてもよい。これらのアミン類は2種以上を混合して使用してもよい。
【0014】
高Tgカチオン性樹脂は好ましくは0〜70℃、更に好ましくは5〜50℃のTgを有する。高Tgカチオン性樹脂のTgが70℃を上回ると塗膜の平滑性が十分得られなくなり、0℃を下回ると防食性が低下する。尚、本明細書において用いるTgは、示差熱分析することにより得られる値である。
【0015】
この様なカチオン性樹脂は一般に800〜5000の数平均分子量を有する。本発明では、1000〜3000、特に1500〜2500の数平均分子量を有するカチオン性樹脂を用いることが好ましい。高Tgカチオン性樹脂の数平均分子量をこの範囲に制御することにより、カチオン電着塗料用樹脂分散体の転相固形分を上げることができるからである。
【0016】
本発明で用いる低Tgカチオン性樹脂は、上記高Tgカチオン性樹脂より10℃以上低いTgを有するものであれば特に限定されないが、ベンゼン部分及びナフタレン部分のようなハードセグメントを主鎖中に有しない比較的高分子量のものが好ましい。
【0017】
このような低Tgカチオン性樹脂としては、例えば、特開昭61−115974公報、特公昭61−46484号公報及び特表平1−503239号公報等に記載されているカチオン性樹脂が挙げられる。
【0018】
低Tgカチオン性樹脂は好ましくは−50〜10℃、更に好ましくは−30〜10℃のTgを有する。低Tgカチオン性樹脂のTgが10℃を上回ると亜鉛鋼板上の塗装適性が低下し、−50℃を下回ると防食性の低下を招く等の不都合を生じる。
【0019】
低Tgカチオン性樹脂は好ましくは3000〜30000、さらに好ましくは5000〜15000の数平均分子量を有する。低Tgカチオン性樹脂の数平均分子量をこの範囲に制御することにより、特に1000〜3000の数平均分子量を有する高Tgカチオン性樹脂と組合わせて用いた場合にカチオン電着塗料用樹脂分散体の転相固形分が上がるからである。従って、本発明では転相固形分が上がることにより高濃度の製品が得られるので、製造効率が向上し、貯蔵輸送等における経費を削減できる。
【0020】
本発明の方法によりカチオン電着塗料用樹脂分散体を製造する場合、まず、高Tgカチオン性樹脂と低Tgカチオン性樹脂とを均一に混合する。ここでいう樹脂の均一な混合とは、樹脂そのものの均一な混合をいう。すなわち、高Tgカチオン性樹脂と低Tgカチオン性樹脂とが同一相中で均一に混合されることを意味する。
【0021】
例えば、高Tgカチオン性樹脂の溶液と低Tgカチオン性樹脂の溶液とを混合するような場合は、ここでいう均一な混合に含まれる。また、何れか一方の樹脂が分散体であっても、他方の樹脂が溶液であって、両者を混合し撹拌した場合に単一相状になる場合は、ここでいう均一な混合である。
【0022】
同一粒子中にTgと分子量の違う2種のカチオン性樹脂が均一に混合されていることにより、全ての粒子が同一の粘性挙動を示す。これにより均一な塗膜が得られ、塗膜の不均一から生じる塗装作業性の低下及び塗膜の防食性の低下を有効に防止することができる。
【0023】
但し、高Tgカチオン性樹脂の分散体と低Tgカチオン性樹脂の分散体とを混合したような場合は、樹脂そのものは同一相中で均一に混合されず、充分に撹拌を行ったとしても樹脂粒子同士が均一に混合されるにすぎない。従って、このような分散体の混合はここでいう樹脂の均一な混合ではない。
【0024】
得られた樹脂混合物は、必要に応じて上述の高Tgカチオン性樹脂及び低Tgカチオン性樹脂以外のカチオン性樹脂、及び架橋剤等をさらに含有してよい。好ましい架橋剤はブロックポリイソシアネートである。
【0025】
本発明のカチオン電着塗料用樹脂分散体に用いるブロックポリイソシアネートは、解離温度が100〜180℃のものである。ブロックポリイソシアネートは別の成分として組成物中に存在してもよく、また他の成分と一体化してもよい。例えばハーフブロック化ポリイソシアネートをカチオン性樹脂と反応して、カチオン性樹脂に架橋能力を付与してもよい。ブロックポリイソシアネートを含有しない場合には、硬化性が不足し、ブロックポリイソシアネートの解離温度が100℃未満であると塗膜の流動性が非常に悪いため平面部の平滑性が低下し、好ましくない。また、塗料の安定性にも問題がある。他方、解離温度が180℃を越えると現行の多くの塗装ラインにおける焼付け条件では硬化性が不足し、防食性が低下する。
【0026】
かかる解離温度が100℃〜180℃のブロックポリイソシアネートは従来電着塗料用ビヒクル成分として用いられている全てのポリイソシアネート類が使用できる。代表的なポリイソシアネート類としては、例えば、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、エチリデンジイソシアネート、ブチリデンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,2−シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂肪族環式ジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−または2,6−トルエンジイソシアネートまたはそれらの混合物、4,4'−トルイジンジイソシアネート、1,4−キシレンジイソシアネートなどの脂肪族−芳香族ジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルエーテルジイソシアネート、クロロジフェニルジイソシアネートなどの核置換芳香族ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4',4"−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4,6−トリイソシアネートトルエンなどのトリイソシアネート、4,4'−ジフェニル−ジメチルメタン−2,2',5,5'−テトライソシアネートなどのテトライソシアネート、トルエンジイソシアネートダイマー、トルエンジイソシアネートトリマーなどの重合したポリイソシアネートなどがある。
【0027】
100〜180℃での温度で解離するブロック剤としては、触媒の存在下であってもよい。このようなブロック剤としては、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、2−エチルヘキサノールのような低級及び高級アルコール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ及びヘキシルセロソルブのようなセロソルブ類、フリフリルアルコール、アルキル基置換フリフリルアルコールなどの脂肪族または複素環式アルコール類、フェノール、m−クレゾール、p−ニトロフェノール、p−クロロフェノール、ノニルフェノールなどのフェノール類、メチルエチルケトンオキシム、メチルイソブチルケトンオキシム、アセトンオキシム、シクロヘキサンオキシムなどのオキシム類、アセチルアセトン、アセト酢酸エチル、マロン酸エチルなどの活性メチレン化合物、その他、カプロラクタムなどを挙げることができる。
【0028】
ブロックポリイソシアネート架橋剤の解離触媒を用いる場合は、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫オキシド、ジオクチル錫などの有機錫化合物や、N−メチルモルホリンなどのアミン類、酢酸鉛やストロンチウム、コバルト、銅などの金属塩が使用できる。触媒の濃度は、通常カチオン電着塗料中の塗膜形成樹脂固形分に対し0.1〜6重量%である。
【0029】
ブロックポリイソシアネート架橋剤の組成物中への配合量は塗料固形分比に対し10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%である。10重量%より少ないと硬化性不足の欠点を有し、50重量%を越えると塗膜焼付け時の脱離物が大量に発生するため、塗膜の平滑性低下や大量のヤニ、煙による公害発生等の問題がある。
【0030】
樹脂混合物は、上記成分の他に必要に応じ種々の添加剤や溶剤を含むことができる。
【0031】
添加剤の例としては、塗膜形成成分を水性媒体中に分散する際に使用するギ酸、酢酸、乳酸、スルファミン酸などの酸類および界面活性剤が挙げられる。これらの添加剤の濃度は、通常、電着塗料中の樹脂固形分に対し0.1〜15重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。
【0032】
次いで、得られた樹脂混合物を水性媒体中に分散させるが、水性媒体中には水の他に種々の有機溶剤を樹脂の溶解、粘度などの調整のために用いてもよい。使用しうる溶剤の例としては炭化水素類(例えば、キシレンまたはトルエン)、アルコール類(例えば、メチルアルコール、n−ブチルアルコール、イソプロピルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール)、エーテル類(例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル)、ケトン類(例えば、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン、アセチルアセトン)、エステル類(例えば、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート)やそれらの混合物が挙げられる。これらの溶剤の使用量は塗料全体に対して約0.01〜25重量%、好ましくは0.05〜15重量%である。
【0033】
本発明の樹脂分散体と顔料ペーストとを混合することにより電着塗料組成物が得られる。顔料ペーストは顔料分散樹脂と適当な顔料との混合物である。使用しうる顔料分散樹脂には、上記カチオン性樹脂等周知のものが含まれる。使用しうる顔料の例としては、カーボンブラック、黒鉛、酸化チタン、亜鉛華などの着色顔料、ケイ酸アルミニウム、カオリンなどの体質顔料、ストロンチウムクロメート、塩基性ケイ酸鉛、塩基性硫酸鉛、リンモリブデン酸アルミニウムなどの合成顔料を用いることができる。この顔料の濃度は電着塗料全体の固形分量に対し1〜35重量%、好ましくは10〜30重量%である。顔料分散樹脂の使用量は上記顔料の量に依存するが、電着塗料の全固形分に対し1〜20重量%、好ましくは1〜15重量%である。
【0034】
【実施例】
以下、本発明を実施例で具体的に説明する。尚、ことわり無き限り「部」は重量部を表す。なお、Tgは示差熱分析して測定した。
【0035】
調整例1
ポリウレタン架橋剤Aの調整
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にヘキサメチレンジイソシアネート840部を入れ、メチルイソブチルケトン(以下「MIBK」と略称する。)609部で希釈した後ジブチルスズラウレート0.9部を加え、50℃に昇温後、トリメチロールプロパン223.5部を樹脂温度が60℃を越えないように徐々に加えた。ついでメチルエチルケトオキシム435部を樹脂温度が70℃を越えないように加えた。赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基の吸収が事実上消滅するまで70℃に1時間保温し、その後、n−ブタノール32部で希釈した。
【0036】
調整例2
ポリウレタン架橋剤Bの調整
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にイソホロンジイソシアネート222部を入れ、50℃に昇温後、ジブチルスズラウレート0.2部を加え、ブチルセロソルブ118部を樹脂温度が60℃を越えないように徐々に加えた。ついでトリメチロールプロパン44.7部を加えた。赤外吸収スペクトルによりイソシアネート基の吸収が実質上消滅するまで100℃に1時間保温し、その後MIBK148部、n−ブタノール16部で希釈した。
【0037】
調整例3
顔料ペーストの製造
エポキシ系4級アンモニウム塩型顔料分散樹脂(固形分50%)19.1部、二酸化チタン30.4部、カオリン14.0部、珪酸鉛1.4部、カーボンブラック0.9部、イオン交換水34.3部の混合物をサンドグラインドミルで分散し、粒度10μ以下まで粉砕した顔料ペースト(固形分56%)を調整した。
【0038】
調整例4
分子量1000〜3000のカチオン性樹脂Aの製造
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にエポキシ当量(以下「EE」と略称する。)が950のビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化成社製「エポトートYD-014」)950部をMIBK237.5部と共に100℃に加温し完全に溶解させた。次いで、n−メチルエタノールアミン60部、ジエチレントリアミンのメチルイソブチルケチミン73%MIBK溶液73部を添加し、この混合物を120℃で1時間保温しカチオン性樹脂Aを得た。この物の数平均分子量は2000、Tgは+35℃であった。
【0039】
調整例5
カチオン性樹脂Aの水分散体の製造
調整例4で得たカチオン性樹脂A1320部に、ポリウレタン架橋剤A650部、エチレングリコールモノヘキシルエーテル76部を混合し、氷酢酸28部、イオン交換水962部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水2025部をゆっくりと加えた。固形分38%まで希釈したとき希釈液の粘度が急激に低下し転相が観測できた。ついでこれを固形分36%になるまで減圧下で有機溶媒を除去しカチオン性樹脂の水分散体Aを得た。この水分散体の粒子径は70nm、粘度は30cpsであった。
【0040】
調整例6
分子量3000〜30000のカチオン性樹脂Bの製造
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にEE=300のポリプロピレングリコールグリシジルエーテル(三洋化成社製「EP-400P」)を1614部、BPAを386部を仕込み140℃に温度を上昇させBDMA5部を添加した。170℃で2時間保温後、EE=995の高分子エポキシ樹脂を得た。ついで、酸価195のダイマー酸(ヘンケル白水社製「バーサダイム288」)288部とBDMA1部を入れ150℃で酸価が1以下になるまで反応させた。さらに分子量400のポリプロピレングリコールジアミン(ハンツマン社製「ジェファーミンD-400」)280部を添加し120℃で3時間保温しカチオン性樹脂Bを得た。このものの数平均分子量は8000、Tgは−2℃を示した。
【0041】
調整例7
カチオン性樹脂Bの水分散体の製造
調整例6で得たカチオン性樹脂B2574部を氷酢酸40部、イオン交換水2535部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水2002部をゆっくりと加えカチオン性樹脂Bの水分散体を得た。この水分散体の粒子径は90nmであった。
【0042】
調整例8
分子量3000〜30000のカチオン性樹脂C及び水分散体の製造
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にEE=300のポリプロピレングリコールグリシジルエーテル(三洋化成社製「EP-400P」)を1614部、BPAを386部を仕込み140℃に温度を上昇させBDMA5部を添加した。170℃で2時間保温後、EE=995の高分子エポキシ樹脂を得た。ついで、酸価195のダイマー酸(ヘンケル白水社製「バーサダイム288」)288部とBDMA1部を入れ150℃で酸価が1以下になるまで反応させた。さらに分子量400のポリプロピレングリコールジアミン(ハンツマン社製「ジェファーミンD-400」)260部を添加し120℃で3時間保温しカチオン性樹脂Cを得た。このものの数平均分子量は16000、Tgは8℃を示した。
【0043】
上記で得たカチオン性樹脂C2574部を氷酢酸40部、イオン交換水2535部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水2002部をゆっくりと加えカチオン性樹脂Cの水分散体を得た。この水分散体の粒子径は80nmであった。
【0044】
調整例9
分子量1000〜3000のカチオン性樹脂Dの製造
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にEE=490のビスフェノールA型エポキシ樹脂(東都化成社製「エポトートYD-011」)970部とポリカプロラクトンジオール(UCC社製「TONE2000」)265部さらにメチルイソブチルケトン65部を仕込んだ。これを100℃に加温しベンジルジメチルアミン2.5部を加えた。この混合物を130℃に加熱し、この温度に3時間保持した。これを110℃に冷却しメチルイソブチルケトン252部を加え、次いで、n−メチルエタノールアミン60部、ジエチレントリアミンのメチルイソブチルジケチミン73%MIBK溶液72部を添加しこの混合物を120℃で1時間保温しカチオン性樹脂Dを得た。この物の数平均分子量は1700、Tgは+10℃であった。
【0045】
調整例 10
分子量3000〜30000のカチオン性樹脂E及び水分散体の製造
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にメチルイソブチルケトン56部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加温保持する。これへグリシジルメタクリレート15部、2-ヒドロキシメチルメタクリレート29部、n−ブチルアクリレート48部、メチルメタクリレート8部およびt−ブチルパーオクトエート4部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下した。滴下終了後115℃に1時間保持し、t−ブチルパーオクトエート0.5部を滴下し、115℃に0.5時間保持し、固形分65%の樹脂溶液を得た。冷却後n−メチルエタノールアミン8部を加え120℃で2時間反応させ、カチオン性樹脂Eを得た。この物の数平均分子量は6000、Tgは−10℃であった。
【0046】
上記のカチオン性樹脂E100部を氷酢酸3.5部、イオン交換水30.5部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水89部をゆっくりと加えカチオン性樹脂Eの水分散体を得た。この水分散体の粒子径は80nmであった。
【0047】
調整例 11
分子量3000〜30000のカチオン性樹脂F及び水分散体の製造
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備え付けた反応容器にメチルイソブチルケトン56部を仕込み、窒素雰囲気下115℃に加温保持する。これへグリシジルメタクリレート15部、2-ヒドロキシメチルメタクリレート25部、n−ブチルアクリレート40部、メチルメタクリレート20部およびt−ブチルパーオクトエート4部の混合物を滴下ロートから3時間かけて滴下した。滴下終了後115℃に1時間保持し、t−ブチルパーオクトエート0.5部を滴下し、115℃に0.5時間保持し、固形分65%の樹脂溶液を得た。冷却後n−メチルエタノールアミン8部を加え120℃で2時間反応させ、カチオン性樹脂Fを得た。この物の数平均分子量は6000、Tgは2℃であった。
【0048】
上記のカチオン性樹脂F100部を氷酢酸3.5部、イオン交換水30.5部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水89部をゆっくりと加えカチオン性樹脂Fの水分散体を得た。この水分散体の粒子径は80nmであった。
【0049】
実施例1
調整例4で得たカチオン性樹脂A1320部に、調整例6で得たカチオン性樹脂B132部、調整例1のポリウレタン架橋剤A651部、エチレングリコールモノヘキシルエーテル76部を混合し、氷酢酸30部、イオン交換水1093部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水2200部をゆっくりと加えた。固形分43%まで希釈したとき希釈液の粘度が急激に低下し転相が観測できた。次いでこれを固形分38%になるまで減圧下で有機溶媒を除去しカチオン電着塗料用樹脂の水分散体Gを得た。この水分散体の粒子径は50nm、粘度は25cpsであった。
【0050】
イオン交換水2097部、カチオン電着塗料用樹脂の水分散体G1474部、調整例3の顔料ペースト429部を混合し実施例1のカチオン電着塗料を得た。
【0051】
実施例2
調整例4で得たカチオン性樹脂A1320部に、調整例1のポリウレタン架橋剤A651部、エチレングリコールモノヘキシルエーテル76部を混合し、氷酢酸30部、イオン交換水620部、調整例8で得たカチオン性樹脂Cの水分散体744部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水2382部をゆっくりと加えた。固形分43%まで希釈したとき希釈液の粘度が急激に低下し転相が観測できた。ついでこれを固形分38%になるまで減圧下で有機溶媒を除去しカチオン電着塗料用樹脂の水分散体Hを得た。この水分散体の粒子径は50nm、粘度は22cpsであった。
【0052】
イオン交換水2097部、カチオン電着塗料用主樹脂の水分散体H1474部、調整例3の顔料ペースト429部を混合し実施例2のカチオン電着塗料を得た。
【0053】
実施例3
調整例9で得たカチオン性樹脂D1320部に、調整例2のポリウレタン架橋剤B748部、エチレングリコールモノヘキシルエーテル79部を混合し、氷酢酸29部、イオン交換水468部、調整例7で得たカチオン性樹脂Bの水分散体1889部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水3022部をゆっくりと加えた。固形分44%まで希釈したとき希釈液の粘度が急激に低下し転相が観測できた。ついでこれを固形分38%になるまで減圧下で有機溶媒を除去しカチオン電着塗料用樹脂の水分散体<I>を得た。この水分散体の粒子径は60nm、粘度は18cpsであった。
【0054】
イオン交換水2097部、カチオン電着塗料用主樹脂の水分散体<I>1474部、調整例3の顔料ペースト429部を混合し、実施例3のカチオン電着塗料を得た。
【0055】
実施例4
調整例9で得たカチオン性樹脂D1320部に、調整例2のポリウレタン架橋剤B748部、エチレングリコールモノヘキシルエーテル79部を混合し、氷酢酸32部、イオン交換水883部、調整例10で得たカチオン性樹脂Eの水分散体278部の混合液中に加え十分撹拌した後、 さらにイオン交換水2227部をゆっくりと加えた。固形分42%まで希釈したとき希釈液の粘度が急激に低下し転相が観測できた。ついでこれを固形分38%になるまで減圧下で有機溶媒を除去しカチオン電着塗料用樹脂の水分散体Jを得た。この水分散体の粒子径は60nm、粘度は25cpsであった。
【0056】
イオン交換水2097部、カチオン電着塗料用主樹脂の水分散体J1474部、調整例3の顔料ペースト429部を混合し実施例4のカチオン電着塗料を得た。
【0057】
比較例1
調整例5で得たカチオン性樹脂Aの水分散体1245部と調整例7で得たカチオン性樹脂Bの水分散体311部さらにイオン交換水2016部、調整例2の顔料ペースト429部を混合し比較例1のカチオン電着塗料を得た。
【0058】
比較例2
調製例9で得たカチオン性樹脂D1320部に、調整例2のポリウレタン架橋剤B748部、エチレングリコールモノヘキシルエーテル79部を混合し、氷酢酸32部、イオン交換水883部、調整例11で得たカチオン性樹脂Fの水分散体933部の混合液中に加え十分撹拌した後、さらにイオン交換水2489部をゆっくりと加えた。固形分40%まで希釈したとき希釈液の粘度が急激に低下し転相が観測できた。ついでこれを固形分36%になるまで減圧下で有機溶媒を除去しカチオン電着塗料用樹脂の水分散体Kを得た。この水分散体の粒子径は70nm、粘度は25cpsであった。
【0059】
イオン交換水2016部、カチオン電着塗料用主樹脂の水分散体K1556部、調整例3の顔料ペースト429部を混合し比較例2のカチオン電着塗料を得た。
【0060】
それぞれの塗料に対し熔融亜鉛メッキ鋼板への塗装性、および薄膜塗装時の外観について評価した。
【0061】
熔融亜鉛メッキ鋼板への塗装性は260Vで3分間の電着塗装を施し160℃で15分焼き付けた後の塗膜外観について評価した。実施例1〜4の塗料はすべて平滑で塗装異常のない塗膜が得られたが、比較例1及び2の塗料においては塗膜にピン状の塗装異常を生じた。
【0062】
薄膜塗装時の外観評価については10μ塗装時の塗膜外観を5段階で評価した。平滑で良好な塗膜外観を5、ゆず状の塗膜外観傾向を示す場合を3、ゆず状の塗膜外観がひどく艶が劣る場合を1とした。実施例1〜4の塗料は評価5で良好な塗膜外観を得たが比較例1及び2の塗料は評価3であった。
【0063】
【表1】
Figure 0003995285
【0064】
【発明の効果】
防食性に優れ外観も良好な電着塗膜を形成する、亜鉛適性に優れたカチオン電着塗料用樹脂分散体の製造方法が提供された。

Claims (8)

  1. Tgアミノ変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂と、ベンゼン部分及びナフタレン部分のようなハードセグメントを主鎖中に有しない低Tgカチオン性樹脂の分散体を混合して、該2種の樹脂が同一粒子中に分散した樹脂混合物を得る工程、但し高Tg樹脂と低Tg樹脂とのガラス転移温度(Tg)差が10℃以上であることを条件とする;及び
    得られた樹脂混合物を水性媒体中に分散させる工程;
    を包含するカチオン電着塗料用樹脂分散体の製造方法。
  2. 高Tgカチオン性樹脂と低Tgカチオン性樹脂との混合割合が固形分で95/5〜50/50である請求項1記載の方法。
  3. 高Tgカチオン性樹脂のTgが0〜70℃である請求項1記載の方法。
  4. 低Tgカチオン性樹脂のTgが−50〜10℃である請求項1記載の方法。
  5. 高Tgカチオン性樹脂の数平均分子量が1000〜3000である請求項1記載の方法。
  6. 低Tgカチオン性樹脂の数平均分子量が3000〜30000である請求項1記載の方法。
  7. 前記樹脂混合物がさらに架橋剤を含有する請求項1記載の方法。
  8. 前記架橋剤がブロックポリイソシアネートである請求項7記載の方法。
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