JP3994670B2 - 転がり軸受 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、転がり軸受に係り、より詳しくは、センサを備えた転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の転がり軸受には、例えば、内・外輪のうち例えば内輪を回転側としてその回転速度を検出するために、内輪側にパルサリングを設け、外輪を非回転側としてこれにセンサを取り付けるようにしたものがある。
【0003】
通常、外輪側にセンサを装着するには、外輪側にその支持部材を嵌め込むとか引っかけるなどして取り付け、この取り付けた支持部材に対してセンサを組み込んで装着するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記転がり軸受では、センサ支持部材を外輪側に対して嵌め込んだり引っかけたりするための溝加工が必要となり、製造コストが高くつくものとなっている。
【0005】
また、センサとその支持部材とは別部品として外輪に取り付けられるから、高精度な検出を行ううえで、外輪に支持部材を取り付け、その支持部材にセンサを取り付ける場合、それぞれの取り付け上における相対位置精度を高くする必要があり、そのため、それら部品の取り付けに手間がかかり転がり軸受の製造歩留まりの低下と製造コストアップを余儀なくされている。
【0006】
したがって、本発明は、転がり軸受において、センサとその支持部材とを一体部品化して内・外輪の一方に一体的に固着して、上述のように外輪に支持部材の係合のための溝加工など、上述の不具合を解消して、転がり軸受の製造歩留まりの向上とそのコスト低減とを可能とすることを共通の解決課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る転がり軸受は、外輪の少なくとも端面に対して、当該軸受の状態検知用のセンサがセンサ支持部材を介して取り付けられるとともに、前記センサ支持部材が、前記外輪に対して樹脂成形により固着されており、内輪に対して、パルサリングを支持したパルサリング支持部材が、前記センサ支持部材との対向間で内・外輪の径方向環状空間を密封するラビリンス隙間が形成される形態で固着されており、かつ、前記センサとパルサリングとが、前記センサ支持部材とパルサリング支持部材との間における前記ラビリンス隙間内において対向配置されており、前記センサ支持部材の肉厚が、当該転がり軸受の外径寸法をこれより所定クラス分大きな転がり軸受の外径における規格寸法に一致させる肉厚に設定されている。
【0008】
なお、内・外輪は、いずれが回転側、非回転側であってもよい。
【0009】
また、センサの形態は、軸受の状態を検知できるものであればよい。
【0010】
ここで軸受の状態検知とは、何でもよいが、例えば、内・外輪の回転速度、回転数、回転位相角、回転方向、熱による歪み程度、などがある。
【0011】
回転位相角は、例えばロボットアームやショベルなどが備える旋回体の支持に転がり軸受を用いる場合では、その旋回体の旋回角度がある。また、圧延機のような高温となる機構の支持に転がり軸受を用いる場合は、その高温に伴う転がり軸受の歪み量がある。
【0012】
本発明の請求項1に係る転がり軸受によると、外輪に対してセンサ支持部材が樹脂成形により一体的に固着されているから、外輪に対してその支持部材を嵌めたり引っかけたりするための溝加工が不要となりコスト低減を図れるとともに、センサとその支持部材との相対位置関係は樹脂成形に際して高精度に確保させることができるから、従来とは異なって、センサとその支持部材との位置関係を個別に製造工程で考慮する必要がなくなり、その分、製造歩留まりの向上と製造コストのより低減を図れる。
また、センサ支持部材の肉厚が、当該転がり軸受の外径寸法をこれより所定クラス分大きな転がり軸受の外径における規格寸法に一致させる肉厚に設定しているので、当該軸受を、その所定クラス大きい他の軸受より外径寸法の小さい軸受でありながら、前記他の軸受として使用することができ、その使用範囲が拡大して好ましい。
【0013】
なお、特開平5−26233号公報の転がり軸受は、外輪の溝に係合可能なフック端部を有する支持部材と、この支持部材に取り付けられたセンサとを有しており、外輪に対して支持部材を嵌めたり引っかけたりするための溝加工が必要となってコストがアップする形態であり、また、支持部材とセンサとを個別に製造する必要があって、これも製造コストが高くつく。さらに、外輪に対する前記溝の加工位置の精度、その溝に対する支持部材の係合位置の精度、支持部材に対するセンサの取り付け精度を、いずれも、個別に考慮する必要があり、全体としての精度を高めるうえで製造コストが高くつくものとなっている。また、外輪に対して支持部材が係合溝で係合されているだけであるから、高速回転域における軸受の振動によりその構造がガタついてきやすい。
【0019】
本発明の請求項2に係る転がり軸受は、請求項1の転がり軸受において、前記センサ支持部材が、前記外輪の外径面から端面にかけて樹脂成形により固着されているとともに、このセンサ支持部材の少なくとも外径面に対して金属板が被覆形成されている。これによれば、外輪の外周面をハウジングに圧入により固定する場合、強度がアップするとともに、金属板の厚み分が圧入の締め代として確保され当該軸受のハウジングに対する嵌合力をアップさせられて好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。
【0025】
図例の転がり軸受において、1は、内輪、2は、外輪、3は、複数のボール、4は、保持器、5は、シールである。
【0026】
このような転がり軸受の構成は周知であるから、その詳細な説明は省略する。
【0027】
本実施形態の転がり軸受では、要するに、相対回転する内・外輪1,2のうち、ハウジング6に圧入により嵌合固定された外輪2を非回転側としてこれに当該軸受の状態検知用の磁気センサ7が樹脂製のセンサ支持部材8を介して一体的に取り付けられている。
【0028】
ここで、センサ支持部材8を構成する樹脂としては、大別して熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とがある。
【0029】
熱硬化性樹脂には、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、などがあり、熱可塑性樹脂には、塩化ビニル樹脂、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロン)、アセタール樹脂、ポリカーボネイト、繊維素樹脂、フッ素樹脂などがある。
【0030】
ここで、熱硬化性樹脂では、比較的安価で入手しやすく、成形および機械加工が容易で、かつ、高強度性、寸法の安定性などでフェノール樹脂が好ましい。また、熱可塑性樹脂では、普通の強度であるが、耐摩耗性、耐薬品性、衝撃吸収性、小摩擦係数で自己潤滑性に優れたポリアミド樹脂でもよい。
【0031】
センサ支持部材8は、外輪2の外径面から端面にかけてセンサ支持部材8の固着に対応したスペースを設けて金型内に外輪2をセットするとともに、その金型に注入された樹脂により外輪2の外径面から端面にかけて形成されている。
【0032】
この樹脂成形において磁気センサ7はその金型内にインサートされ、外輪2に対する樹脂成形でセンサ支持部材8を形成するときに、同時に磁気センサ7がこのセンサ支持部材8に一体的に埋設形成される。
【0033】
このような樹脂成形により、センサ支持部材8および磁気センサ7が、外輪2に対して一体的に固着されている
ここで、上記樹脂成形としては、センサ支持部材8を構成する樹脂の材料に応じて、トランスファ成形や、射出成形、などの成形方法を適宜、選択することができる。
【0034】
この場合、磁気センサ7は、内輪1を回転側として、これの端面近傍に配置されるパルサリング9に対応付けられて、内輪1の端面に対してセンサ支持部材8と共に固着されている。
【0035】
センサ支持部材8は、環状構造を有していて、外輪2の外径面に固着されている軸方向筒部8aと、外輪2の端面に固着される径方向環状部8bとから構成されており、磁気センサ7は、この径方向環状部8bに対して一体的に取り付けられて軸方向に面している。
【0036】
パルサリング9は、内輪1に対して環状に取り付けられたパルサリング支持部材10に支持されている。
【0037】
パルサリング支持部材10は、例えば、金属材で環状に構成されていて、内輪1の外径面に沿って固着された内径側軸方向筒部10aと、この軸方向筒部10aに連成されて外輪2の内径面に形成された環状凹部1aに向けて径方向に延びる内径側環状部10bと、この環状部10bに連成されて前記内径側軸方向筒部10aよりも軸方向外側に延びる外径側軸方向筒部10cと、この軸方向筒部10cに連成されて径方向に延びてセンサ支持部材8の径方向環状部8bに軸方向で所要の隙間を介して対向する外径側環状部10dとを備える。
【0038】
なお、パルサリング支持部材10の構成材料は、金属のみならず、樹脂でも構わない。
【0039】
そして、パルサリング支持部材10の外径側環状部10dにおける内面に、パルサリング9が設けられている。このパルサリング9は、パルサリング支持部材10に対して磁性粉末が混入されたゴム材料を加硫成型接着してなるものであって磁極付与手段でもってNSの各磁極が交互に周方向に配設されたリング体であって磁気センサ7に対して軸方向で対向している。
【0040】
したがって、パルサリング9は、内輪1の回転に伴い、磁気センサ7に対して周方向のNSの各磁極が通過することに伴い、磁気センサ7には、その内輪1の回転に関する情報が与えられることになる。この情報としては、回転速度、回転数、回転方向、回転位相、などである。ここで、磁気センサ7の配線は省略されている。
【0041】
さらに、パルサリング支持部材10は、センサ支持部材8との間で、シール5に対して、内・外輪1,2の環状空間を他方側で密封するための環状のラビリンス隙間を形成している。
【0042】
この場合、磁気センサ7とパルサリング9は、このラビリンス隙間内において対向している。
【0043】
以上の構成を有する本実施形態の転がり軸受は、外輪2の外径面に対してセンサ支持部材8を嵌めたり引っかけたりするための溝加工が不要となりコスト低減を図れるとともに、磁気センサ7とセンサ支持部材8との相対位置関係は樹脂成形に際して高精度に確保させることができるから、従来とは異なって、磁気センサ7とセンサ支持部材8との位置関係を個別に製造工程で考慮する必要がなくなり、その分、製造歩留まりの向上と製造コストの一層の低減を図れる。
【0044】
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々な応用や変形が可能である。
【0045】
(1)図2は、本発明の他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。
【0046】
この実施形態の転がり軸受では、センサ支持部材8は、図1の転がり軸受と同様にして環状構造を有し、外輪2の外径面に固着されている軸方向筒部8aと、外輪2の端面に固着される径方向環状部8bとから構成されており、磁気センサ7は、この径方向環状部8bの内径面に対して一体的に取り付けられて径方向に面している。
【0047】
そして、パルサリング支持部材10は、図1の転がり軸受と同様にして金属材で環状に構成されていて、内輪1の外径面に沿って固着された内径側軸方向筒部10aと、この軸方向筒部10aに連成されて外輪2の内径面に形成された環状凹部1aに向けて径方向に延びる内径側環状部10bと、この環状部10bに連成されて前記内径側軸方向筒部10aよりも軸方向外側に延びセンサ支持部材8の径方向環状部8bに径方向で所要の隙間を介して対向する外径側軸方向筒部10cとを備える。
【0048】
このパルサリング支持部材10の外径側軸方向筒部10cの外径面に対してパルサリング9が設けられている。そして、このパルサリング9は、センサ支持部材8の径方向環状部8bの内径面に対して一体的に取り付けられている磁気センサ7と径方向に対向して、当該転がり軸受の状態に関する情報を磁気センサ7に提供できるようになっている。
【0049】
この実施形態の場合も、パルサリング支持部材10は、センサ支持部材8との間で、シール5に対して、内・外輪1,2の環状空間を他方側で密封するための環状のラビリンス隙間を形成している。
【0050】
(2)図3は、本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。この実施形態の転がり軸受では、外輪2の外径面に対してセンサ支持部材8の回り止めとなる環状溝2bが設けられ、この環状溝2bに対してセンサ支持部材8の軸方向筒部8aが嵌入した構造を備えている以外は、図2の転がり軸受と同様の構成を有している。
【0051】
この環状溝2bは、外輪2の径方向中心に対してその中心が偏心していて、外径面の周方向に対して深さが変化している。そのため、センサ支持部材8を外輪2の外径面に対して回り止めする作用を有する。
【0052】
なお、この環状溝2bに代えて、外輪2の外径面に対して軸方向に横断する溝を設け、この横断溝をセンサ支持部材8の回り止めとする溝としてもよい。
【0053】
(3)図4は、本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。この実施形態の転がり軸受では、センサ支持部材8は、図2の転がり軸受のそれと同様の構造を有している。
【0054】
そして、パルサリング支持部材10は、環状部10bと、この環状部10bの外径側に連成されて軸方向に延びる軸方向筒部10cと、環状部10bの内径側から周方向交互に軸方向内向きと径方向内向きに延びる複数の筒状舌片10eと複数の環状舌片10fとを備える。
【0055】
複数の筒状舌片10eは、内輪1の外径面に固着され、複数の環状舌片10fは、内輪1の端面に固着されている。
【0056】
また、パルサリング支持部材10の軸方向筒部10cにおける径方向外側の面にパルサリング9が設けられ、磁気センサ7と径方向で対向している。
【0057】
この実施形態の場合も、図3と同様に回り止め溝2bでセンサ支持部材8が回り止めされているとともに、パルサリング支持部材10とセンサ支持部材8との間で、シール5に対して、内・外輪1,2の環状空間を他方側で密封するための環状のラビリンス隙間を形成している。
【0058】
(4)図5は、本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。この実施形態の転がり軸受では、センサ支持部材8が、外輪2の外径面から端面にかけて樹脂成形により固着されているとともに、センサ支持部材8に対して環状金属板11が被覆形成されており、この金属板11で強度が確保される。また、外輪2をハウジングに圧入により固定する場合、金属板11の厚みの分が圧入の締め代として確保されて、ハウジングに対する嵌合力がアップする構造を有する以外は、図2の転がり軸受と同様の構成および作用効果を有している。
【0059】
(5)図6は、本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。この実施形態の転がり軸受では、センサ支持部材8が、外輪2の外径面から端面にかけて樹脂成形により固着されているとともに、センサ支持部材8に対して環状金属板11が被覆形成されており、外輪2をハウジングに圧入により固定する場合、金属板11の厚みの分を圧入の締め代として確保して、ハウジングに対する嵌合力をアップさせている構造を有する以外は、図1の転がり軸受と同様の構成および作用効果を有している。
【0060】
(6)図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。この実施形態の転がり軸受では、センサ支持部材8は、図1の転がり軸受と同様に、外輪2の外径面に固着されている軸方向筒部8aと、外輪2の端面に固着される径方向環状部8bを備えていることに加えて、この径方向環状部8bからさらに内・外輪1,2の対向間隔のところにまで径方向内方に延びた自由端部8cを有している。
【0061】
そして、磁気センサ7は、この自由端部8cに対して一体的に取り付けられて軸方向に面している。
【0062】
一方、パルサリング支持部材10は、内輪1の外径面に沿って固着された軸方向筒部10aと、この軸方向筒部10aに連成されて外輪1の内径面に形成された環状凹部1aに向けて径方向に延びる環状部10bとを備え、この環状部10bの軸方向外面にパルサリング9を設けたものである。
【0063】
この実施形態の場合も、パルサリング支持部材10は、センサ支持部材8との間で、シール5に対して、内・外輪1,2の環状空間を他方側で密封するための環状のラビリンス隙間を形成している。
【0064】
(7)図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図である。この実施形態の転がり軸受では、図5の実施形態と同様に金属板11を設けたものであり、その他の構成は、図7と同様である。
【0065】
(8)上述の各実施形態では、軸受の状態検知手段として、磁気センサ7と磁極が配設された着磁タイプのパルサリング9との磁気的検出方式であったが、磁気センサ7に代えて他の電気的、光学的検出方式のセンサとし、また、着磁タイプのパルサリング9に代えて、電気的、光学的検出方式のものでもよい。
【0066】
すなわち、センサ支持部材8に一体的に取り付けるセンサとしては磁気センサ7ではなく光学センサとし、パルサリング支持部材10は、パルサリング9を支持するものとしているが、このパルサリング9を設けるのではなく、図1および図6ではパルサリング支持部材10における環状部10d、図2ないし図5では、パルサリング支持部材10における軸方向筒部10c、図7および図8では、パルサリング支持部材10における環状部10bを、それぞれ、周方向に凹凸を形成し、その凹凸の通過を、センサ支持部材8における光学センサで光学的に検出してもよい。
【0067】
また、センサ支持部材8には、磁気センサや光学センサではなく、温度センサや温度による歪みを検出する歪みゲージとし、パルサリング支持部材10の代わりに、内・外輪1,2の環状空間の他方に通常のシールを設け、センサ支持部材8に取り付けた温度センサで検知した温度から当該転がり軸受における歪みを検知できるようにしてもよいし、歪みゲージで直接、当該転がり軸受の歪みを検知できるようにしてもよい。
【0068】
(9)上述の各実施形態の転がり軸受における内・外輪1,2の軌道溝は、深溝タイプであったが、斜接タイプなど他の溝形式を有する転がり軸受であってもよい。
【0070】
(11)上述の図1ないし図4および図7で示される転がり軸受の場合、センサ支持部材8を固着したために、その外径寸法が規格寸法を超えるような場合、外輪2を所要の薄肉化処理を施して外輪2の外径を縮径するとともに、センサ支持部材8の軸方向筒部8aにおける肉厚の厚さをその薄肉処理に対応して設定するようにしてもよい。
【0071】
このようにした転がり軸受の場合、センサ支持部材8を外輪2の外径面に固着しても、転がり軸受の規格寸法に一致させられるから、転がり軸受の規格寸法に合わせて所定の内径面に設計されているハウジングに対してセンサ支持部材8を固着した転がり軸受を嵌入させることができて好ましい。
【0072】
(12)上述の図5、図6および図8で示される転がり軸受の場合、センサ支持部材8の肉厚を、当該転がり軸受の外径寸法をこれより所定クラス分大きな転がり軸受の外径寸法に一致させる肉厚に設定してもよい。
【0073】
こうすることにより、所定のハウジングの内径面に嵌合して使用できないような転がり軸受であっても、センサ支持部材8の肉厚を設定するだけで、そのハウジングに嵌合固定できるようになり、わざわざ、その所定クラスに合う転がり軸受を制作することなく、センサ支持部材8の肉厚が設定されて固着されている既存の転がり軸受を使用できるから、コストが節約されて好ましい。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、外輪に対してセンサ支持部材が、樹脂成形により一体的に固着されているから、外輪に対してその支持部材を嵌めたり引っかけたりするための溝加工が不要となる。その結果、軸受の製造コストの低減を図れ、また、センサと支持部材との相対位置関係を高精度に確保できるから、センサとその支持部材との位置関係を個別に製造工程で考慮する必要がなくなり、その分においても製造歩留まりの向上と製造コストのより低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【図2】本発明の他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【図3】本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【図4】本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【図5】本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【図6】本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【図7】本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【図8】本発明のさらに他の実施形態に係る転がり軸受の上半分を示す断面図
【符号の説明】
1 内輪
2 外輪
3 ボール
7 磁気センサ
8 センサ支持部材
9 パルサリング
10 パルサリング支持部材
Claims (2)
- 外輪の少なくとも端面に対して、当該軸受の状態検知用のセンサがセンサ支持部材を介して取り付けられるとともに、前記センサ支持部材が、前記外輪に対して樹脂成形により固着されており、内輪に対して、パルサリングを支持したパルサリング支持部材が、前記センサ支持部材との対向間で内・外輪の径方向環状空間を密封するラビリンス隙間が形成される形態で固着されており、かつ、前記センサとパルサリングとが、前記センサ支持部材とパルサリング支持部材との間における前記ラビリンス隙間内において対向配置されており、前記センサ支持部材の肉厚が、当該転がり軸受の外径寸法をこれより所定クラス分大きな転がり軸受の外径における規格寸法に一致させる肉厚に設定されている、ことを特徴とする転がり軸受。
- 請求項1の転がり軸受において、
前記センサ支持部材が、前記外輪の外径面から端面にかけて樹脂成形により固着されているとともに、このセンサ支持部材の少なくとも外径面に対して金属板が被覆形成されている、ことを特徴とする転がり軸受。
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