JP3992055B2 - 蒸着フィルム - Google Patents
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Description
式1) (ゲルボ試験後の透過度−ゲルボ試験前の透過度)/ゲルボ試験前の透過度≦0.2
本発明で用いる基材層は、例えば、有機高分子を溶融押し出しして、必要に応じ、長手方向及び/又は幅方向に延伸、冷却、熱固定を施したフィルムであり、有機高分子としては、ナイロン4・6、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12などで代表されるポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレートなどで代表されるポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどで代表されるポリオレフィンの他、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、全芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリ乳酸などを挙げることができる。
また本発明における基材層は、積層型フィルムであってもよい。積層型フィルムとする場合の積層体の種類、積層数、積層方法等は特に限定されず、目的に応じて公知の方法から任意に選択することができる。
この様な基材層の少なくとも一方の面に、特定の被覆層が積層される。被覆層としては、メラミン系化合物、ポリビニルアルコール系重合体を必須成分とする。
本発明に使用するメラミン系化合物は、トリアジン環に結合している3個のアミノ基の水素原子の少なくとも一部がメチロール基で置換されており、該メチロール基の数は一般に3〜6個であり、該メチロール基の一部または全部がアルキルエーテル化されているものである。アルキルエーテル化メラミン系化合物のアルキル部分は炭素数1〜6個、好ましくは1〜3個有する直鎖状または分岐鎖である。例えばメチル、エチル、n−またはiso−プロピル、n−、iso−、またはtert−ブチル等である。具体的に本発明に用いられるメラミン系化合物を例示すれば、ヘキサメチロールメラミンヘキサメチルエーテル、ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテル、ヘキサメチロールメラミンテトラメチルエーテル、ペンタメチロールメラミンペンタメチルエーテル、ペンタメチロールメラミンテトラメチルエーテル、ペンタメチロールメラミントリメチルエーテル、テトラメチロールメラミンテトラメチルエーテル、テトラメチロールメラミントリメチルエーテル、トリメチロールメラミントリメチルエーテル、トリメチロールメラミンジメチルエーテル等が挙げられるが、ポリビニルアルコール系重合体との相溶性の点から、トリメチロールメラミントリメチルエーテル、トリメチロールメラミンジメチルエーテルが好ましく用いられる。なお該メラミン系化合物は2量体などの縮合体を一部含んでも良い。
以上の様な被覆層上に無機薄膜層が蒸着される。この無機薄膜層は、ガスバリア性を向上させるもので、無機薄膜の材料としては、Al、Si、Ti、Zn、Zr、Mg、Sn、Cu、Fe等の金属や、これら金属の酸化物、窒化物、フッ素物、硫化物等が挙げられ、具体的には、SiOx(x=1.0〜2.0)、アルミナ、マグネシア、硫化亜鉛、チタニア、ジルコニア、酸化セリウム、あるいはこれらの混合物が例示される。無機薄膜層は1層でもあるいは2層以上の積層体であってもよい。
式1) (ゲルボ試験後の透過度−ゲルボ試験前の透過度)/ゲルボ試験前の透過度≦0.2
1)被覆層を形成するコート液の組成
a)相溶化ポリマーの添加
b)温度依存性触媒系の使用
2)コート・乾燥プロセス
a)乾燥ゾーン(テンター)の排気量、温度
b)延伸前の被覆層の水分量
c)コート厚みを制御するバーの回転方向
本発明の被覆フィルムの製造においては、メラミン系化合物/ポリビニルアルコール系重合体からなる被覆層は相分離構造をとりやすく、被覆層が不均一になりやすい。その結果、無機薄膜蒸着後のガスバリア性の低下が部分的に起こり、ガスバリア性の変動も大きくなる。また、被覆層が相分離構造をとると、未反応のアルキルエーテル化されているメラミン系化合物が多くなり、その結果、ホルムアルデヒド、低級アルコールの成分が残存しやすくなり、無機薄膜蒸着後のガスバリア性が低下する。
なお、エチレン成分含有のポリビニルアルコール重合体を相溶化ポリマーとして使用する場合、エチレン成分含有のポリビニルアルコール重合体は、ポリビニルアルコール系重合体に含めて考える。すなわち、例えば、メラミン化合物や温度依存性触媒の使用量の計算等については、エチレン成分含有のポリビニルアルコール重合体とポリビニルアルコール系重合体の合計量を基準として考えて計算する。
本発明の被覆フィルムの製造において、メラミン系化合物とポリビニルアルコール系重合体被覆層を形成するコート液は、コート液中及び乾燥ゾーンの両方で縮合反応が進行する。コート液中で反応が進行しすぎると、コート液が白濁し、粘度が高くなる現象がおこり、その結果、得られる塗膜の透明性が悪くなるばかりでなく、コート厚みが変動し、無機薄膜蒸着後のガスバリア性が不十分、不均一になる現象がおきてしまう。一方、乾燥ゾーンでは、反応が低いと、塗膜の親水性が高く、目的のガスバリア性の一つである水蒸気バリア性を発現させることができない。すなわち、単純に反応を制御するだけでは、十分で均一なガスバリア性が得られにくい。
酸と揮発性アミンの比率については、これも触媒の種類にもよるが、酸に対して、揮発性アミンを0.1〜2.0当量添加するのが通常である。
温度依存性触媒の添加により、コート液の反応性と被覆層の反応性との差を大きくすることができるが、温度依存性触媒の添加量が増加していった場合には、コート液の反応性が増大する傾向にあり、コート液の粘度安定性が損なわれていく傾向にある。一方、相溶化ポリマーは、コート液の反応性を低下(コート液の粘度安定性を向上)させるものであって、さらに被覆層の相溶性を上げ、その結果被覆層の反応性を向上させるものである。従って、相溶化ポリマーを温度依存性触媒と併用することによって、温度依存性触媒の添加量を抑制することができ、コート液の反応性と、被覆層の反応性のバランスが適切に調整されるものと考えられる。
本発明の被覆フィルムの製造において、乾燥ゾーンの排気量と温度は、ガスバリア性の発現、均一性の点で重要である。乾燥ゾーンの排気量については高めることで、塗膜中の揮発成分が少なくなり、ガスバリア性が発現する。すなわち、乾燥ゾーンの排気量が低いと、塗膜中に未反応メラミンのホルムアルデヒド、低級アルコール等の揮発成分が多く残存し、その上に蒸着される無機薄膜が緻密でなくなり、十分なガスバリア性が得られない。一方、乾燥ゾーンの排気量を高くすると、乾燥ゾーンの温度斑により、メラミン系化合物/ポリビニルアルコール系重合体の反応斑が起こりやすい状態になり、ガスバリア性が不均一になりやすい。
1)乾燥ゾーンの排気量(m3/分)=被覆層の厚み(μm)×被覆層中のメラミン量(%)×係数a a:40〜70
2)乾燥ゾーンの最高温度(熱固定温度):220〜235℃
製膜中にコートする方式においては、被覆層の延展性の点から、延伸前の被覆層の水分量が重要である。適切な水分量に制御することで、十分で均一なガスバリア性を達成できる被覆層が形成できる。コートされる液には、前述した様に水系溶媒が使用され、乾燥ゾーン中で溶媒の水分が揮発する。その後、それにより形成された被覆層が基材とともに延伸される。ここで延伸直前の水分量が低すぎると、被覆層の温度が高くなりすぎ、メラミン系化合物とポリビニルアルコール系重合体の反応が進みすぎる。その結果、被覆層の延展性が悪く、均一な被覆層が得られない。一方、延伸直前の水分量が高すぎると、基材の温度が低くなりすぎるため、基材の安定した延伸が不可能になる。均一な被覆層及び安定した基材の延伸ができる適切な被覆層の水分量としては0.5〜2.0重量%である。なおこれらの水分量の制御は、コート厚みにより異なるが、通常乾燥ゾーンにおける予熱ゾーンの温度、風速、通過時間、ゾーン長また温度、風速の流れ方向での設定パターンにより可能である。均一な被覆層を得るためには、徐々に乾燥させることが重要であり、コート後流れ方向で、温度、風速共に徐々に上げていくのが効果的である。
本発明の被覆フィルムの被覆層を形成する方式として、コート液をバーでかきとり、コート厚みを制御する方式が、安価な設備で可能な理由からよく使われる。この方式において検討した結果、バーに適度な回転を与え、かつその回転方向がコートの均一性において非常に重要なことが判った。すなわち均一なコートについては、バーの回転をフィルムの進行方向と同方向の回転(コート部において同方向の回転、すなわち正回転)を与えることで、均一なコートが可能なロールコーティングと同等のコート性が実現できることを見出した。回転速度については、フィルムの走行速度の1/500〜1/50が好ましい。走行速度の1/500未満になると、コート筋が出やすく、1/50を超えると、今度はコート厚みの変動が大きくなり、無機薄膜蒸着後のガスバリア性が不均一になる。
25℃、65%RHの条件で3時間放置したフィルム試料1gを200℃で15分間加熱し、発生ガスを1L/分のAir下において、DNPH(2,4−ジニトロフェニルヒドラジン)カートリッジで誘導体化し、捕集した。捕集したホルムアルデヒド誘導体は高速液体クロマトグラフィーにて定量化し、ホルムアルデヒド換算を行った。
また、25℃、65%RHの条件で3時間放置したフィルム試料1gを130℃で3分間加熱し、発生ガスを1L/分のAir下において、DNPH(2,4−ジニトロフェニルヒドラジン)カートリッジで捕集した。捕集したホルムアルデヒド誘導体は高速液体クロマトグラフィーにて定量化し、ホルムアルデヒド換算を行った。
25℃、65%RHの条件で3時間放置したフィルム試料約10mgを、ガラスインサート法ガスクロマトグラフィー(島津製作所製、GC-9A)にて測定した。注入口温度を200℃にして、5分間捕集したもので、炭素数1〜4の低級アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール)の定量化を行った。
また、25℃、65%RHの条件で3時間放置したフィルム試料約10mgを、ガラスインサート法ガスクロマトフィー(島津製作所製、GC-9A)にて測定した。注入口温度を130℃にして3分間捕集し、低級アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール)の定量化を行った。
透過電子顕微鏡での観察により測定した。フィルム試料をエポキシ樹脂で包埋し、室温で超薄切片を作製した。これをRuO4蒸気中で3分間染色し、カーボン蒸着を施して観察用試料とした。日本電子製JEM2010透過型電子顕微鏡で加速電圧200KV、直接倍率50000倍で、観察、写真撮影を行った。各切り出し部から切り出された各試料について、コート厚みは、フィルム幅方向に沿った長さを5等分する点において厚みを測定し(つまり、試料のフィルム幅が0.4mの場合には、幅方向に0.08m、0.16m、0.24m、0.32m、0.4mの点の厚みを測定する)、その平均値を各試料のコート厚みとした。この各試料のコート厚みより、被覆フィルムの平均コート厚みを求めた。
なお、メラミン系化合物にメチロールメラミン化合物を使用した場合には、当該メラミン化合物のIRのC=N吸収バンドを利用して、コート厚みを求めることができる。ATR-IR吸光度比と透過電子顕微鏡厚みとの相関から求めた以下の計算式を使い、IR吸光度比を測定し、コート厚みを求め、上記と同じコート厚みとなることを確認した。
コート厚み(μm)=A1540cm-1(メラミンの吸光度)/A1340cm-1×0.15
25℃、65%RHの条件で3時間放置したフィルムの被覆面表面に対して、接触角計(DropMaster500 協和界面科学製)を用いて測定した。水はイオン交換水を使用した。イオン交換水の水滴を滴下してから、10分後の値を測定した。
作成したフィルムの酸素透過度につき、23℃、85%RHの条件で3時間調温・調湿後、酸素透過率測定装置(モダンコントロールズ社製OX−TRAN100)を用いて測定した。
作成したフィルムの水蒸気透過度につき、40℃、90%RHの条件で3時間調温・調湿後、米国、モコン(MOCON)社製の測定機(PARMATRAN−W)を用いて測定した。
[コート液の製造]
水39.6kgを攪拌しながら、無変性のポリビニルアルコール重合体 (鹸化度98.5mol%、重合度500)4.86kg、エチレン成分含有のポリビニルアルコール重合体 エクセバール(登録商標)RS−4105(クラレ製、エチレン含量5mol%、鹸化度98.5mol%、重合度500)0.54kgを徐々に投入した。次に90℃まで加熱、完全にポリビニルアルコール重合体を溶解した。その後25℃まで冷却を行い、ポリビニルアルコール重合体の12%水溶液を調製した。次にこのポリビニルアルコール重合体水溶液 45kg、メラミン系化合物 サイメル327(三井サイテック製、77%液)16.4kg、水31.6kg、イソプロピルアルコール7.0kg、りん酸20%水溶液1.8kg、モノエタノールアミン20%水溶液1.12kg(りん酸はポリビニルアルコール重合体とメラミン系化合物の固形分総量に対して2%。モノエタノールアミンはりん酸に対して1/3当量)、ポリアルキレングリコール系界面活性剤 ノイゲンEA110 0.018kg(第一工業製薬製、HLB11、0.1%対被覆層)を順に混合し、固形分濃度18重量%のコート液を調製した。(メラミン系化合物/ポリビニルアルコール重合体は60/40重量比率)
極限粘度0.62(30℃、フェノール/テトラクロロエタン=60/40)、シリカ700ppmのPETを予備結晶化後、本乾燥し、Tダイを有する押出し機を用いて280℃で押出し、表面温度40℃のドラム上で急冷固化して無定形シートを得た。次に得られたシートを加熱ロールと冷却ロールの間で縦方向に100℃で4.0倍延伸を行った。一方、上記のメラミン系化合物/ポリビニルアルコール系重合体 固形分濃度18重量%液については、液をフィルム表面へ吐出するファウンテンがつながった温調タンクに投入し、攪拌しながら、25℃に制御した。30μ孔のポリプロピレン製カプセルフィルターを通して異物を濾別したクリーンな液を、吐出量 0.028m3/分の条件で、得られた一軸延伸フィルムの片面に、ファウンテンを接面し、液をコートした。その後、14mm直径の平滑なバーを液面につけ、コート液をかきとり、延伸後のコート厚みが0.15μmとなる様にコートを行った。コート速度(製膜速度)は150m/分である。コート性に関連するバーの回転速度については、フィルムの進行方向と同方向で、60rpm(周速で2.6m/分)とした。次に、乾燥ゾーン(テンター)にフィルムを導き、予熱温度100℃で、溶媒を揮発、乾燥し、乾燥後の被覆層の水分率を1.0重量%に調整した。そして、120℃の温度で4.0倍横方向に延伸し、6%の横方向の弛緩を行いながら、225℃の温度で熱固定処理を行った。各温度での処理時間は、予熱温度100℃で3秒、延伸温度120℃で5秒、熱固定処理温度225℃で8秒である。また、このときのフィルムに吹き付ける熱風の風速は、予熱、延伸、熱固定各工程共に、15m/秒とした。風速設備にインバーターを取り付けることで風速の変動を±0.5m/秒以内に制御した。なお、ガスバリア性の発現、均一性を出すため、乾燥ゾーンの排気量は以下の式に基づき、480m3/分とした。
被覆層の厚み 0.20(μm)× 被覆層中のメラミン量 60(%)× 係数 40=排気量 480m3/分
その後冷却し、両縁部を裁断除去することによって、厚さ12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを1000m以上に亘って連続的に製膜してミルロールを作製した。得られたミルロールについて、幅400mm、長さ1000mにスリットして、3インチ紙管に巻き取り、本発明の被覆層を有するフィルムロールを得た。
次にこのフィルムロールを用いて、フィルムの被覆面側に、各種の金属あるいは金属酸化物を蒸着した。
蒸着源として、8〜10mm程度の大きさの粒子状のアルミニウム(純度99.9%)を用い、上記の如く得られたフィルムロールの被覆層面側に、電子ビーム蒸着法により、アルミニウム薄膜を形成した。加熱源として、電子銃(以下、EB銃という)を用い、エミッション電流を0.5Aとした。フィルム送り速度を130m/分とし、50nm厚の膜を作った。また、蒸着時の圧力を、1×10 -2 Paに調整した。また、蒸着時のフィルムを冷却するためのロールの温度を−10℃に調整した。
蒸着源として、3〜5mm程度の大きさの粒子状のAl2O3(純度99.9%)を用い、上記の如く得られたフィルムロールの被覆層面側に、電子ビーム蒸着法により、酸化アルミニウム薄膜を形成した。加熱源として、EB銃を用い、エミッション電流を1.3Aとした。フィルム送り速度を130m/分とし、20nm厚の膜を作った。また、蒸着時の圧力を、1×10-2Paに調整した。また、蒸着時のフィルムを冷却するためのロールの温度を−10℃に調整した。
蒸着源として、3〜5mm程度の大きさの粒子状のSi(純度99.99%)とSiO2(純度99.9%)を用い、上記の如く得られたフィルムロールの被覆層面側に、電子ビーム蒸着法により、酸化ケイ素薄膜を形成した。蒸着材料は混合せずに、2つに区切って投入した。加熱源として、EB銃を用い、SiとSiO2のそれぞれを時分割で加熱した。そのときのEB銃のエミッション電流を0.8Aとし、SiとSiO2との組成比が1:9となるように、各材料を加熱した。フィルム送り速度を130m/分とし、20nm厚の膜を作った。また、蒸着時の圧力を、1×10-2Paに調整した。また、蒸着時のフィルムを冷却するためのロールの温度を−10℃に調整した。
蒸着源として、3〜5mm程度の大きさの粒子状のSiO2(純度99.99%)とAl2O3(純度99.9%)を用い、上記の如く得られたフィルムロールの被覆層面側に、電子ビーム蒸着法により、酸化アルミニウムと二酸化ケイ素との混合薄膜の形成を行った。蒸着材料は、混合せずに、2つに区切って投入した。加熱源として、EB銃を用い、Al2O3とSiO2のそれぞれを時分割で加熱した。そのときのEB銃のエミッション電流を1.2Aとし、Al2O3とSiO2との組成比が45:55となるように、各材料を加熱した。フィルム送り速度を130m/minとし、20nm厚の膜を作った。また、蒸着時の圧力を、1×10−2Paに調整した。また、蒸着時のフィルムを冷却するためのロールの温度を−10℃に調整した。
耐屈曲性の評価として、ゲルボ処理を行い評価した。試料については、蒸着フィルムの蒸着面にポリウレタン系接着剤(東洋モートン株式会社製、TM590/CAT56)を約3μmコートし、80℃で熱処理した後、低密度ポリエチレンフィルム(東洋紡績製 L6102 厚み40μm)を80℃に加熱した金属ロール上で490kPaのニップ圧力でドライラミネートし、ラミネートフィルムを得た。ゲルボ処理については、ゲルボフレックステスター(理学工業社製)を用いて評価した。20℃、65%RH、50回ひねり/1分の条件で、50回ひねり処理を行った。この様にして作製したゲルボ処理後の試料とゲルボ処理前の試料につき、酸素透過度、水蒸気透過度を測定した。表2に評価結果を示す。
コーティング液中のポリビニルアルコール系重合体の組成(エチレン含有のポリビニルアルコール含量)、触媒につき、表1に示したように変更した以外は、実施例1−a〜1−dと同様の手順でサンプル作製、評価を行なった。表2に評価結果を示す。
乾燥ゾーンの排気量/温度、バー回転方向、延伸前の被覆層の水分量につき、表1に示したように変更した以外は、実施例1−dと同様の手順でサンプル作製、評価を行なった。表2に評価結果を示す。
固形分濃度18重量%のコート液の製造を、以下のようにして行った以外は実施例1と同様の手順で、サンプル調製、評価を行った。表1に評価結果を示す。
[コート液の製造]
水39.6kgを攪拌しながら、無変性のポリビニルアルコール重合体(鹸化度98.5mol%、重合度500)4.86kg、ヒドロキシエチルセルロース0.54kgを徐々に投入した。次に90℃まで加熱し、完全にポリビニルアルコール重合体を溶解させた。その後25℃まで冷却を行い、ポリビニルアルコール重合体の12%水溶液を調製した。次に、このポリビニルアルコール重合体水溶液 45kg、メラミン系化合物 サイメル327(三井サイテック製、77%液)16.4kg、水31.6kg、イソプロピルアルコール7.0kg、りん酸20%水溶液1.8kg、モノエタノールアミン20%水溶液1.12kg(りん酸はポリビニルアルコール重合体とメラミン系化合物の固形分総量に対して2%。モノエタノールアミンはりん酸に対して1/3当量。)、ポリアルキレングリコール系界面活性剤 ノイゲンEA110 0.018kg(第一工業製薬製、HLB11、0.1%対被覆層)を順に混合し、固形分濃度18重量%のコート液を調製した。(メラミン系化合物/ポリビニルアルコール重合体は60/40重量比率)
固形分濃度18重量%のコート液の製造を、以下のようにして行った以外は実施例1と同様の手順で、サンプル調製、評価を行った。表1に評価結果を示す。
[コート液の製造]
水39.6kgを攪拌しながら、無変性のポリビニルアルコール重合体(鹸化度98.5mol%、重合度500)4.86kg、エチレン成分含有のポリビニルアルコール重合体(エチレン含量5mol%、鹸化度98.5mol%、重合度500)0.54kgを徐々に投入した。次に90℃まで加熱し、完全にポリビニルアルコール重合体を溶解させた。その後25℃まで冷却を行い、ポリビニルアルコール重合体の12%水溶液を調製した。次に、このポリビニルアルコール重合体水溶液 45kg、メラミン系化合物 サイメル327(三井サイテック製、77%液)16.4kg、水31.6kg、イソプロピルアルコール7.0kg、塩化マグネシウム20%水溶液 1.8kg、ポリアルキレングリコール系界面活性剤 ノイゲンEA110 0.018kg(第一工業製薬製、HLB11、0.1%対被覆層)を順に混合し、固形分濃度18重量%のコート液を調製した。(メラミン系化合物/ポリビニルアルコール重合体は60/40重量比率)
Claims (3)
- 高分子樹脂組成物からなる基材上に、メラミン系化合物及びポリビニルアルコール系重合体を必須成分とした被覆層を積層した被覆フィルムの被覆層上に無機薄膜層を蒸着した蒸着フィルムであって、
被覆層の厚みが0.05〜0.50μm、被覆フィルムの厚みが5〜50μmであり、
かつ130℃で加熱したときに被覆フィルムから発生するホルムアルデヒドの重量およびアルコールの重量が、それぞれ被覆フィルム試料の重量の50ppm以下であることを特徴とする蒸着フィルム。 - 上記被覆フィルムは、基材上にコート法により被覆層が形成された後、延伸されたものである請求項1に記載の蒸着フィルム。
- 蒸着フィルムのゲルボ試験を行った場合に、ゲルボ試験前後の酸素透過度及び水蒸気透過度が、下式1)を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の蒸着フィルム。
式1) (ゲルボ試験後の透過度−ゲルボ試験前の透過度)/ゲルボ試験前の透過度≦0.2
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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