JP3991492B2 - 高周波回路装置およびコプレーナ型伝送線路の接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コプレーナ型伝送線路を構成要素として有する高周波回路装置およびその接続構造に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、MMIC(Monolithic Microwave/Millimeter-wave IC )に代表される高周波回路装置においては、製造、取り扱いなどの容易性や高集積化の容易性あるいは低コスト性の点から、コプレーナ型伝送線路を構成要素とした高周波回路装置が注目されている。
【0003】
このコプレーナ型伝送線路は、基板上に形成された信号線路と信号線路の両側に所定間隔を存して位置するグランド線路からなるもので、その伝送特性を示す特性インピーダンスの値が例えば50Ωなどの決められた値に設定されるように各部の構成や材料の定数を設定することが一般的に行なわれている。特性インピーダンスを決める要素としては、例えば、信号線路の幅寸法、信号線路とグランド線路との間隔寸法あるいは伝送線路の物理的形状や伝送線路を構成する基板の比誘電率などの種々の要素がある。
【0004】
このようなコプレーナ型伝送線路の形状は、例えば図23(a)に示すようになっている。高周波回路装置の伝送線路部分の端部と内部とでは、同一の信号線路幅で且つ信号線路とグランド線路との間隔寸法が同じとなるように設定されている。このような高周波回路チップ1および2の間を接続導体としてのワイヤ導体によって接続した状態で示したのが図23(b)および図24である。双方の高周波回路チップ1および2の各信号線路1a,2a間およびグランド線路1b,2b間,グランド線路1c,2c間をそれぞれワイヤ導体3a,3b,3cにより接続している。
【0005】
ここで、それぞれのワイヤ導体3a,3b間および3b,3c間には間隔寸法Lが生じているが、この間隔寸法Lの大きさは、高周波回路チップ1,2のそれぞれにおける信号線路1a,2aとグランド線路1b,2bあるいは1c,2cとの間隔寸法と異なる。このことが、ワイヤ導体3a,3b,3cの部分における特性インピーダンスを変化させるため、接続点部分での反射損失が生ずることになる。
【0006】
例えば、信号線路1a,2aの幅寸法が50μmのアルミナ基板上に形成したコプレーナ型伝送線路において、信号線路とグランド線路との間隔を変化させた場合の特性インピーダンスと、このような伝送線路2個を直径25μmのワイヤ導体3a,3b,3cによって接続するときのワイヤ間隔を変化させた場合における特性インピーダンスを計算してみると、伝送線路の特性インピーダンスが50Ωに調整されているときに、ワイヤ導体3a〜3c部分の特性インピーダンスの値に不連続な部分が生じていると、この部分で反射損失が発生することがわかる。
【0007】
上述のように、従来においては高周波回路チップの伝送線路部分の端部と内部との間において、信号線路の幅寸法Wおよび信号線路とグランド線路との間隔寸法Dを有している。そして、隣接する高周波回路チップ1,2の信号線路1a,2a同士を接続するワイヤ導体3aと隣接する高周波回路チップ1,2のグランド線1b,2bおよび1c,2c同士を接続するワイヤ導体3b,3cとの間はワイヤ間隔Lを有している。
【0008】
一般的に、ワイヤ導体3a〜3cの直径は伝送線路1a,2aの幅寸法Wより小さいので、ワイヤ間隔Lはコプレーナ伝送線路部分の信号線路1a,2aとグランド線路1b,2b,1c,2cとの間隔寸法Dよりも大きくなる。このため、上記したように伝送線路部分の特性インピーダンスを50Ωに調整している場合には、ワイヤ部分の特性インピーダンスが120Ωよりもさらに大きな値となってしまうことになる。
【0009】
このように、従来のコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路チップ1,2やこのような高周波回路チップ1,2間をワイヤ導体3a〜3cによって接続する構造を有するものにおいては、接続部分において特性インピーダンスの不連続が生ずることが不可避であり、このため、構造上において反射損失を必然的に生ずるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の高周波回路装置を接続する構造を有するものにおいて、接続部の特性インピーダンスを高周波回路装置の特性インピーダンスと一致もしくは近似させることができるようにし、これによって特性インピーダンスの不連続の発生を解消し、反射損失を極力低減することができるようにした高周波回路装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、コプレーナ型伝送線路の基板端部領域に、信号線路パターンおよびグランド線路パターンからなるインピーダンス調整パターンを設け、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するようにしたので、接続導体を接続したときにこの部分での特性インピーダンスの整合性を高めることができ、これによって接続部分の反射損失や挿入損失を低減して高周波特性の優れた接続状態を形成することができるようになる。
【0012】
上述の場合において、コプレーナ型伝送線路のパターン構成をその高周波回路装置の回路構成に適した形状に設計することができ、そのような形状を採用した場合でも、接続部分においては、そのときの接続導体に対応してインピーダンス調整パターンを設けるので、接続導体を接続した状態における信号線路とグランド線路との間の間隔寸法が変化した場合でも、そのときの特性インピーダンスを調整することができ、設計上の自由度を損なうことなく接続構造を形成することができ、しかも、接続導体の機械的な接続作業の制約にも対応した構造を提供することができる。
【0013】
そして、上述の構成において、インピーダンス調整パターンを構成する信号線路パターンとグランド線路パターンを、信号線路パターンの幅寸法wに対する信号線路パターンとグランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が信号線路の幅寸法Wに対する信号線路とグランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)となる条件Aを満たすように設定して、接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図る形状に形成したので、一般的に、対向配置されたコプレーナ型伝送線路の間をワイヤやリボン状導体などの接続導体により接続する場合において、接続部の特性インピーダンスが大きくなることに鑑み、これを是正すべく、インピーダンス調整パターンを介して接続することにより、特性インピーダンスをコプレーナ型伝送線路と同程度にすることができるようになる。
【0014】
さらに、インピーダンス調整パターンとして、信号線路パターンとグランド線路パターンとの間隙寸法dをコプレーナ型伝送線路の信号線路とグランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定することにより、上述の条件Aを満たすように形成しているので、信号線路をそのままの幅寸法にした状態で接続導体との間のインピーダンス調整を行なうことができ、しかも、接続導体を接続する際の間隙寸法に余裕を持たせることもできるようになる。
【0015】
請求項2の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、信号線路パターンの幅寸法wをコプレーナ型伝送線路の信号線路の幅寸法Wに対して大きく設定することにより、条件Aを満たすように形成しているので、接続導体を接続する部分でのインピーダンスの調整をとることができ、しかも、信号線路パターンの幅寸法wが広くなる分だけ接続導体を接続する部分での機械的な寸法の余裕を持たせることができるようになる。そして、接続導体を接続する構造において、寸法的に余裕を持たせることができる。
【0016】
請求項3の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、2つのグランド線路パターン間の間隙寸法を2つのグランド線路間の間隙寸法に対して小さく設定しているので、インピーダンスの整合性を良好に得ることができるようになる。
【0017】
請求項4の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、信号線路パターンの幅寸法dあるいは信号線路パターンとグランド線路パターンとの間隙寸法wの値を、信号線路の幅寸法Dあるいは信号線路とグランド線路との間隙寸法Wの値と異なるように設定する場合に、パターン形状が滑らかに変化するように形成しているので、接続導体との間のインピーダンスの調整を滑らかに変化させながら行なうことができるようになる。
【0018】
請求項8の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、信号線路パターンの幅寸法dあるいは信号線路パターンとグランド線路パターンとの間隙寸法wの値を、信号線路の幅寸法Dあるいは信号線路とグランド線路との間隙寸法Wの値と異なるように設定する場合に、パターン形状が段階的に変化するように形成しているので、インピーダンスの整合性をもたせた構成としながらインピーダンス調整パターンをコンパクトに設けることができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、信号線路パターンの幅寸法dあるいは信号線路パターンとグランド線路パターンとの間隙寸法wの値を、信号線路の幅寸法Dあるいは信号線路とグランド線路との間隙寸法Wの値と異なるように設定する場合に、パターン形状が滑らかに変化する部分と段階的に変化する部分とを有するように形成しているので、上述の構造の両者のメリットを生かしながら設計の自由度を高めた構成を設けることができるようになる。
【0020】
請求項6の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、グランド線路パターンの基板端部に接続導体を接続するための接続代を間隙寸法dを小さくする方向に突出して配置形成しているので、グランド線をオフセットして接続する場合に接続代部分にかかるように接続することによりインピーダンス調整を良好に行なうことができるようになる。また、この接続代部分の信号線路に沿った方向の長さ寸法は、例えば接続に必要となる程度の短い寸法に設定しておくことにより、高周波信号の電気的に影響を与える長さよりも小さくすることができるので、インピーダンスの調整には悪影響を及ぼさないようにすることができるようになる。
【0021】
請求項7の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、信号線路パターンを基板端部に至る前に内部側で終端された形状に形成しているので、接続導体による接続部分の大きさが大きくなる場合でも、信号線路部分の接続とグランド線路部分の接続とを信号伝搬方向にずらした位置で行なうことができるようになり、寸法的な余裕をもたせることができるようになり、設計の自由度を向上させることができる。
【0022】
請求項8の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、接続導体としてワイヤ導体を接続することに対応して形成しているので、特殊な接続導体を用いることなくインピーダンス調整を行なうことができるようになる。また、インピーダンス調整パターンの形状を前述した種々のものを適宜に選択することで、ワイヤ導体を接続するのに適した構造を採用することができ、設計の自由度も向上させることができる。
【0023】
請求項9の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、接続導体としてリボン状導体を接続することに対応して形成しているので、接続導体としてリボン状導体のような一定幅を有するものにより接続することで、信号線路の幅に対応して適切な接続構造を形成することができるようになる。
【0024】
請求項10の発明によれば、インピーダンス調整パターンとして、接続導体としてワイヤおよびリボン状導体の両者を混在した状態で接続することに対応して形成しているので、例えば、ワイヤ導体を信号線路間の接続に用い、リボン状導体をグランド線路間の接続に用いるなど、インピーダンス調整を行なう構成としながら、必要に応じて柔軟な設計を行なうことができるようになる。
【0025】
請求項18および19の発明によれば、上述した高周波回路装置の間を、接続導体を接続することにより電気的に接続する場合において、対向配置された信号線路パターン間および対向配置されたグランド線路パターン間に、接続導体をそのパターン形状に対応した配置状態に設け、接続導体部分の特性インピーダンスをコプレーナ伝送線路の特性インピーダンスと整合させる構造を採用しているので、パターン形状に対応した特殊な形状の接続導体を用いることなく、配置の仕方によって特性インピーダンスの調整を図ることができるようになる。
【0027】
そして、信号線路パターン間に、少なくとも2本のワイヤ導体をその信号線路パターンの幅寸法と同じ間隔に配置して接続導体として接続しているので、半導体装置などの製造工程で用いられる一般的なワイヤ導体を用いて接続構造を形成することができ、これによって特性インピーダンスの調整を図ることができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1(a)は、本発明でいうところの高周波回路装置である高周波回路チップ11,12の両者間の接続構造部を示すもので、それぞれの高周波回路チップ11,12は、基板13上に図示しない高周波回路部が形成されており、その高周波回路部から基板13の端部に至る部分に、高周波回路の一部として形成されたコプレーナ型伝送線路14が設けられている。いずれの高周波回路チップ11,12に形成されたコプレーナ型伝送線路14も同様なパターンで構成されているもので、以下のように形成されている。
【0031】
コプレーナ型伝送線路14は、基板13端部にインピーダンス調整パターン15が形成されている。コプレーナ型伝送線路14は、信号伝達方向に沿って所定の幅寸法W(μm)で形成された信号線路14aとその両側に信号線路14aと所定間隔D(μm)を存して基板13の両側端部まで延出するように形成されたグランド線路14b,14cとからなる。信号線路13aの幅寸法Wは例えば50μmに設定されている。
【0032】
インピーダンス調整パターン15は、信号線路14aにつながる信号線路パターン15aと、グランド線路14b,14cとつながるグランド線路パターン15b,15cとから構成される。信号線路パターン15aは、この実施形態では基板13の端部に至る前の位置(端部から距離tの位置)で終端されており、基板13端部までの部分は信号線路のない状態となるように形成されている。また、信号線路パターン15aは、基板13の信号伝搬方向に沿った端部に向けて徐々に幅が狭くなるようにテーパ形状に形成されている。またグランド線路パターン15b,15cは、信号線路パターン15aとの間の間隙寸法が徐々に小さくなるようにテーパ状に形成され、信号線路パターン15aが終端した部分から基板13の端部までの間は平行に対向した状態に形成されている。
【0033】
この場合、コプレーナ型伝送線路14の信号線路14aの幅寸法Wに対してインピーダンス調整パターン15の信号線パターン15aの先端部の幅寸法wは小さく設定されており(w<W)、同様に信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dに対して信号線路パターン15aとグランド線路パターン15b,15cとの間の間隙寸法dも小さく設定されている(d<D)。
【0034】
インピーダンス調整パターン15の各寸法w,dは、コプレーナ型伝送線路14の対応する寸法W,Dに対して、次の式Aで示す条件(以下条件Aと称する)を満たすように設定されると共に、インピーダンス調整パターン15の特性インピーダンスがコプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスとほぼ同じ値となるように調整されている。
条件A (d/w)<(D/W) …(A)
【0035】
このようにして、特性インピーダンスを調整したインピーダンス調整パターン15を設けるのは、接続導体を接続したときにその間との特性インピーダンスの調整を図るためである。図1(b)および図2は、接続導体としてワイヤ導体16a〜16cを2つの高周波回路チップ11,12間の接続構造に設けた場合の構成を示している。
【0036】
ワイヤ導体16a〜16cの径寸法は、コプレーナ型伝送線路14の信号線路14aの幅寸法Wよりも小さく、例えば25μmφのものを用いている。高周波回路チップ11,12の各インピーダンス調整パターン15は、図示のように対向した状態に配置されており、2つの信号線路パターン15a間がワイヤ導体16aにより接続され、2つのグランド線路パターン15b間および2つのグランド線路パターン15c間がそれぞれワイヤ導体16b,16cにより接続されている。
【0037】
ワイヤ導体16aの両端の接続位置は、信号線路パターン15aの端部であるから、各高周波回路チップ11,12の基板13の端部よりも内側に位置する。ワイヤ導体16b,16cの両端の接続位置は、グランド線路パターン15b,16bのそれぞれの端部の位置であるから、基板13の端部の位置であり、ワイヤ導体16aよりも短い寸法である。したがって、両者の接続位置は信号伝搬方向に対してずれた配置状態となる。
【0038】
この結果、ワイヤ導体16a〜16cを基板13に接続する部分が圧着する際につぶれた状態となってその幅寸法が広がっても相互に接触するのを防止することができる。つまり、ワイヤ導体16a〜16cの各配置間隔を狭く設定した場合の、電気的に短絡する不具合の発生を極力抑制することができる。
【0039】
この利点を生かして、ワイヤ導体16aとワイヤ導体16b,16cとの間の間隙寸法は、コプレーナ型伝送線路14における信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dよりも小さく設定することができ、これによって、ワイヤ導体16a〜16cを接続した部分の特性インピーダンスをコプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスと整合性をもたせることができるようになる。
【0040】
図3は、コプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスと、ワイヤ導体16a〜16cによる接続構造の部分の特性インピーダンスとをシミュレーションした結果を示すもので、この結果に基づいて上述のインピーダンス調整パターン15の各部の寸法を設定する。一般的には、コプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスに対してそのままワイヤ導体で接続すると接続構造部分の特性インピーダンスが大きくなるので、整合性を持たせるためにはワイヤ導体の間隔寸法を狭める構成とする必要がある。
【0041】
シミュレーションに際しては、発明者らは、例えば、ヒューレットパッカード社のシミュレータである「Linecalc」を用い、次のような前提で行なった。モデルはシミュレータが標準で用意しているコプレーナ型伝送線路を使用し、パラメータはアルミナ伝送線路については基板の比誘電率を10.0、基板厚さを400μm、導体厚さを10μmとしている。また、ワイヤ導体については、導体が空中に配設された状態のモデルが準備されていないことから、基板の比誘電率を1.0としてパラメータを設定した。また、ワイヤ導体16a〜16cのパラメータ設定に際して、導体の厚さと幅の寸法は、直径25μmのワイヤとほぼ同等の断面積を持たせるように、22μm角の角型導体を用いた。
【0042】
シミュレーションの結果として、図3では、コプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法D(μm)を変えた場合の、コプレーナ伝送線路14の特性インピーダンスの値の推移と、ワイヤ導体16a〜16cの各間隙寸法を変えた場合の特性インピーダンスの値の推移とを示している。
【0043】
この結果から、コプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスを50Ωに設定している場合には、信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dが40μm前後であり、このときワイヤ導体16a〜16cの接続構造の特性インピーダンスを50Ωにするためには、それらの間隔寸法が10μm程度に設定する必要があることがわかる。これに基づいて、インピーダンス調整パターン15は、基板13端部におけるワイヤ導体16との接続部分の配置状態が適切となる形状に設定し、しかもこの状態で特性インピーダンスの変動が発生しないように対応関係を保つようにして設定されている。
【0044】
図4は、このようにして特性インピーダンスを調整した場合における高周波特性を計算した結果を示している。これは、電磁界シミュレーションにより、信号線パターン15a間に接続されるワイヤ導体16aとグランド線路パターン15b,15c間に接続されるワイヤ導体16b,16cとの間隔寸法を変化させた場合のSパラメータを計算したものである。パラメータS11は、接続点における反射損失を反映しており、パラメータS21は接続点における挿入損失を反映している。
【0045】
すなわち、例えばワイヤ導体16a〜16cの間隔寸法を200μm程度から20μm程度まで変化させた場合に、パラメータS11の値は小さくなっていくので反射損失が低減されていることがわかり、パラメータS21の値は大きくなっていくので、同様に挿入損失が低減されていることがわかる。したがって、ワイヤ導体16a〜16cの間隔寸法を20μm程度まで近付けることで、大幅な改善がなされていることがわかる。
【0046】
このような第1の実施形態によれば、コプレーナ型伝送線路14の端部にインピーダンス調整パターン15を設け、ワイヤ導体16a〜16cの接続構造部分の特性インピーダンスを整合させるように構成したので、接続構造部分での伝送損失を極力低減して効率の良い接続構造を成すことができるようになり、さらに、特殊な接続導体を用いたり材料を用いる必要がないので、簡単な構成としながら上記の効果を得ることができるようになる。
【0047】
また、インピーダンス調整パターン15をコプレーナ型伝送線路14の寸法よりも狭める構成を採用し、このとき信号線路パターン15aの先端部を基板13端部から距離tだけ手前で終端する構成としたので、実際にワイヤ導体16a〜16cを接続する場合に、隣接する接続部分が信号伝搬方向に前後にずれた位置となり、つぶれた部分により短絡する不具合を間隔を小さくしながら極力回避することができるようになり、設計上の自由度が高められるようになる。
【0048】
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11a,12aに、信号線路パターン15aに代えて、端部を基板13の端部まで延ばしたパターンに形成した信号線路パターン17aを設けた構成のインピーダンス調整パターン17を配設したところである。
【0049】
上記構成においては、コプレーナ型伝送線路14の信号線路14aの幅寸法W,グランド線路との間の間隙寸法Dに対して、インピーダンス調整パターン17の信号線路パターン17aの基板13端部における幅寸法w,グランド線路パターン17b,17cとの間の間隙寸法dを前述した条件Aを満たすように設定している。また、インピーダンス調整パターン17部分の特性インピーダンスは、コプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスとほぼ同じとなるように寸法関係を設定している。
【0050】
このような構成によっても、接続導体としてのワイヤ導体16a〜16cの部分の特性インピーダンスと整合性をとることができるようになる。なお、この実施形態においては、信号線路パターン17aが基板13端部まで延出する構成としているので、ワイヤ導体16aの接続部分と16b,16cの接続部分とが隣接する配置状態となる。しかし、ワイヤ導体16a〜16cの接続(ボンディング)を支障なく行なえることが条件となる。
【0051】
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11b,12bに、インピーダンス調整パターン15に代えて、段階的にパターンの形状が変化するように設けたインピーダンス調整パターン18を設けたところである。
【0052】
すなわち、インピーダンス調整パターン18の信号線路パターン18aの幅寸法wは、コプレーナ型伝送線路14の信号線路14aの幅寸法Wと同じに設定され、基板13の端部に至る前に終端されている。一方、グランド線路パターン18b,18cは、信号線路パターン18aが終端した部分よりも基板13端部側で段階的に狭められ、対向寸法を同じのままとして端部まで形成されている。
【0053】
上記構成においては、コプレーナ型伝送線路14の信号線路14aの幅寸法W,グランド線路との間の間隙寸法Dに対して、インピーダンス調整パターン18の信号線路パターン18aの基板13端部における幅寸法w(=W),グランド線路パターン18b,18cとの間の間隙寸法dを前述した条件Aを満たすように設定している。また、インピーダンス調整パターン18部分の特性インピーダンスは、コプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスとほぼ同じとなるように寸法関係を設定している。
【0054】
このような構成によっても、接続導体としてのワイヤ導体16a〜16cの部分の特性インピーダンスと整合性をとることができるようになる。なお、この実施形態においては、信号線路パターン18aが第1の実施形態と同様に基板13端部よりも手前で終端する構成としているので、ワイヤ導体16aの接続部分と16b,16cの接続部分とがずれる配置状態となる。そして、グランド線路パターン18b,18cの基板13端部において狭められた部分がワイヤ導体16b,16cを接続する場合の接続代として機能する。
【0055】
(第4の実施形態)
図7は本発明の第4の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11c,12cに、インピーダンス調整パターン15に代えてインピーダンス調整パターン19を設けたところである。上述した各実施形態においては、コプレーナ型伝送線路14のパターン寸法に対してインピーダンス調整パターン15,17,18を狭める方向で特性インピーダンスの調整を行なうようにしているのに対して、この実施形態では、インピーダンス調整パターン19として幅寸法を広げる方向で調整を行なうようにしているところが異なるところである。
【0056】
すなわち、図7(a)に示しているように、インピーダンス調整パターン19の信号線路パターン19aおよびグランド線路パターン19b,19cは、コプレーナ型伝送線路14の端部から基板13の端部に向けて一旦パターン形状がテーパ状に広がるように形成されると共に、基板13の端部では平行となるように形成されている。信号線路パターン19aは、基板13の端部に達する前に終端され、グランド線路パターン19b,19cは、ステップ状に狭められた形状となるように接続代20が付加されている。
【0057】
インピーダンス調整パターン19は、図示のように、信号線路パターン19aの幅寸法wおよびグランド線路パターン19b,19cの接続代20を除いた部分の信号線路パターン19aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定されると共に、接続代20の部分でワイヤ導体の接続位置を調整することにより特性インピーダンスの値が調整されている。この場合、接続代20は、グランド線路パターン19b,19cと信号線路パターン19aとの間の間隙寸法wを狭めるように設けられているが、信号伝搬方向に対する長さ寸法が高周波回路信号の電気的に影響を与える電気長に対して短く設定されているので、特性インピーダンスのずれがあっても特性上で悪影響を与えることはない。
【0058】
同図(b)は4本のワイヤ導体21a〜21dを接続した状態で示している。この実施形態においては、信号線パターン19a間には2本のワイヤ導体21a,21bが接続されている。2本のワイヤ導体21a,21bは、その間隔寸法が信号線パターン19aの幅寸法wと同じ幅となるように配設されている。グランド線路パターン19b,19c間には、それぞれ接続代20部分にワイヤ導体21c,21dが接続されている。このようにワイヤ導体21a〜21dによってインピーダンス調整パターン19間を接続することにより、接続構造部分の特性インピーダンスをコプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスとほぼ同じとなるように調整することができる。
【0059】
なお、この構成においては、インピーダンス調整パターン19を、コプレーナ型伝送線路14の幅寸法よりも広げて設定しているので、ワイヤ導体21a〜21dをボンディング装置などにより接続する場合に、機械的精度の点で有利となる。つまり、ボンディング装置の制約などによりボンディング間隔が一定以上必要となる場合でも、確実にボンディング可能な条件を設定することができるようになる。換言すれば、同等のボンディング装置を用いてボンディングを行なう場合には、ボンディングの位置精度が広げられた分だけ向上することになり、特性インピーダンスの調整を高精度で行なうことができるようになる。この結果、接続構造部分での高周波信号の伝送損失を極力低減して効率の向上を図ることができるようになる。
【0060】
(第5の実施形態)
図8は本発明の第5の実施形態を示すもので、第4の実施形態と異なるところは、インピーダンス調整パターン19間を接続する接続導体として、ワイヤ導体21a,21b,21c,21dに代えて、リボン状導体22a,22b,22cを用いたところである(同図(b)参照)。
【0061】
このリボン状導体22aは、幅寸法が信号線路パターン19aの幅寸法wとほぼ同じ幅寸法を有するもので、厚さ寸法との関係を考慮すると、隣接するリボン状導体22b,22cとの間の間隙寸法をグランド線路パターン19b,19cの間隙寸法wよりも狭くする必要がある。接続代20部分の幅寸法を適当に選ぶことによりリボン状導体22b,22cの配置位置を調整することができ、これによって接続構造部分の特性インピーダンスを調整することができる。
【0062】
(第6の実施形態)
図9は本発明の第6の実施形態を示すもので、第4の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11d,12dに、インピーダンス調整パターン19に代えてインピーダンス調整パターン23を設けたところである。
【0063】
すなわち、図9に示しているように、インピーダンス調整パターン23の信号線路パターン23aおよびグランド線路パターン23b,23cは、コプレーナ型伝送線路14の端部から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に広がるように形成され、信号線路パターン23aはそのまま基板13の端部までテーパ状に形成され、グランド線路パターン23b,23cは基板13端部でステップ状に狭められた形状の接続代20が付加されている。
【0064】
インピーダンス調整パターン23は、基板13端部における信号線路パターン23aの幅寸法wおよびグランド線路パターン23b,23cと信号線路パターン23aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定されると共に、接続代20の部分でワイヤ導体の接続位置を調整することにより特性インピーダンスの値が調整されている。
このような第6の実施形態によっても第4の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0065】
(第7の実施形態)
図10は本発明の第7の実施形態を示すもので、第6の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11e,12eに、インピーダンス調整パターン23に代えてインピーダンス調整パターン24を設けたところである。
【0066】
すなわち、図10に示しているように、インピーダンス調整パターン24の信号線路パターン24aおよびグランド線路パターン24b,24cは、コプレーナ型伝送線路14の端部から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に広がるように形成されている。
【0067】
インピーダンス調整パターン24は、基板13端部における信号線路パターン24aの幅寸法wおよびグランド線路パターン24b,24cと信号線路パターン24aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。また、この場合においては、上述の間隙寸法dの大きさはコプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dと同じ寸法に設定されている。
このような第7の実施形態によっても第6の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0068】
(第8の実施形態)
図11は本発明の第8の実施形態を示すもので、第7の実施形態と異なるところは、、高周波回路チップ11f,12fに、インピーダンス調整パターン24に代えてインピーダンス調整パターン25を設けたところである。
【0069】
すなわち、図11に示しているように、インピーダンス調整パターン25の信号線路パターン25aおよびグランド線路パターン25b,25cは、コプレーナ型伝送線路14の端部から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に広がるように形成され、基板13端部で平行状態に形成され、この部分が接続代として設けられている。
【0070】
インピーダンス調整パターン25は、基板13端部における信号線路パターン25aの幅寸法wおよびグランド線路パターン25b,25cと信号線路パターン25aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。また、この場合においては、上述の間隙寸法dの大きさはコプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dと同じ寸法に設定されている。
【0071】
このような第8の実施形態によっても第7の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、基板13の端部に平行に形成した接続代を設けているので、接続導体を接続する際に容易に作業を進めることができ、これによって接続工程の精度の向上を図ることができるようになる。
【0072】
(第9の実施形態)
図12および図13は、本発明の第9の実施形態を示すもので、第7の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11g,12gに、インピーダンス調整パターン24に代えてインピーダンス調整パターン26を設けた構成としたところである。
【0073】
すなわち、図12に示しているように、インピーダンス調整パターン26の信号線路パターン26aおよびグランド線路パターン26b,26cは、コプレーナ型伝送線路14の端部から基板13の端部に向けてパターン形状がステップ状に(段階的)に広がるように形成されている。
【0074】
インピーダンス調整パターン26は、基板13端部における信号線路パターン26aの幅寸法wおよびグランド線路パターン26b,26cと信号線路パターン26aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。また、この場合においては、上述の間隙寸法dの大きさはコプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dと同じ寸法に設定されている。
【0075】
図13はワイヤ導体27a〜27dを接続した状態で示している。この実施形態においては、信号線パターン26a間には2本のワイヤ導体27a,27bが接続されている。2本のワイヤ導体27a,27bは、その間隔寸法が信号線パターン26aの幅寸法wと同じ幅となるように配設されている。グランド線路パターン26b,26c間には、両者の間の間隙が広がる部分よりも基板13の内部側の部分にそれぞれワイヤ導体27c,27dが接続されている。
【0076】
なお、このように配置する関係から、ワイヤ導体27c,27dは、ワイヤ導体27a,27bよりも長い寸法となる。そして、ワイヤ導体27a〜27dによってインピーダンス調整パターン26間を接続することにより、接続構造部分の特性インピーダンスをコプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスとほぼ同じとなるように調整することができる。
【0077】
この構成においては、インピーダンス調整パターン26をコプレーナ型伝送線路14の幅寸法よりも広げて設定しているので、ワイヤ導体27a〜27dをボンディング装置などにより接続する場合に、ボンディングが精度良く行なえ、特性インピーダンスの調整を高精度で行なうことができるようになる。この結果、接続構造部分での高周波信号の伝送損失を極力低減して効率の向上を図ることができるようになる。
そして、このような第9の実施形態によっても第7の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0078】
(第10の実施形態)
図14は本発明の第10の実施形態を示すもので、第9の実施形態と異なるところは、インピーダンス調整パターン26間を接続する接続導体としてワイヤ導体27a〜27dに代えてリボン状導体28a〜28cを設ける構成としたところである。
【0079】
このリボン状導体28aは、幅寸法が信号線路パターン26aの幅寸法wとほぼ同じ幅寸法を有するもので、厚さ寸法との関係を考慮すると、隣接するリボン状導体28b,28cとの間の間隙寸法をグランド線路パターン19b,19cの間隙寸法wよりも狭くする必要がある。そこで、前述のワイヤ導体27b,27cと同様にして、グランド線路パターン26b,26c間には、両者の間の間隙が広がる部分よりも基板13の内部側の部分にそれぞれリボン状導体28b,28cが接続されている。
【0080】
これによって接続構造部分の特性インピーダンスを調整することができる。また、リボン状導体28aと28b,28cとの間は接続部分が信号伝達方向にずれた位置となるように設けられているので、接続位置が装置の精度上で誤差が生ずる場合でもその局所的狭まりを防止することができ、高周波特性の劣化を防止することができるようになる。
【0081】
(第11の実施形態)
図15は本発明の第11の実施形態を示すもので、第4の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11h,12hに、インピーダンス調整パターン19に代えてインピーダンス調整パターン29を設けたところである。
【0082】
すなわち、図15に示しているように、インピーダンス調整パターン29の信号線路パターン29aおよびグランド線路パターン29b,29cは、コプレーナ型伝送線路14の端部から基板13の端部に向けてパターン形状がステップ状(段階的)に広がるように形成されている。
【0083】
インピーダンス調整パターン29は、基板13端部における信号線路パターン29aの幅寸法wおよびグランド線路パターン29b,29cと信号線路パターン29aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定されると共に、接続代20の部分でワイヤ導体の接続位置を調整することにより特性インピーダンスの値が調整されている。
【0084】
このような第11の実施形態によっても第4の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、この実施形態においては、第9の実施形態における図12に示したインピーダンス調整パターン26を、基板13端部のところで信号線路パターン26aの終端位置を内側にした信号線路パターン29aを設けると共に、グランド線路パターン26b,26cに接続代20を設けたグランド線路パターン29b,29cを設ける構成としたということもできる。
【0085】
(第12の実施形態)
図16は本発明の第12の実施形態を示すもので、第7の実施形態と異なるところは、、高周波回路チップ11i,12iに、インピーダンス調整パターン24に代えてインピーダンス調整パターン30を設けたところである。
【0086】
すなわち、図16に示しているように、インピーダンス調整パターン30の信号線路パターン30aのみがコプレーナ型伝送線路14の端部から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に広がるように形成され、グランド線路パターン30b,30cは、グランド線路14b,14cの間隔のまま平行状態で延長された形状に形成されている。
【0087】
インピーダンス調整パターン30は、基板13端部における信号線路パターン30aの幅寸法wおよびグランド線路パターン30b,30cと信号線路パターン30aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。
このような第12の実施形態によっても第7の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0088】
(第13の実施形態)
図17は本発明の第13の実施形態を示すもので、第12の実施形態と異なるところは、、高周波回路チップ11j,12jに、インピーダンス調整パターン30に代えてインピーダンス調整パターン31を設けたところである。
【0089】
すなわち、図17に示しているように、インピーダンス調整パターン31の信号線路パターン31aの先端部(基板13の端部の部分)には、平行に形成された接続代が設けられている。グランド線路パターン31b,31cは前述と同様にコプレーナ型伝送線路14のグランド線路14b,14cと同じ形状で延長されたものである。
【0090】
インピーダンス調整パターン31は、基板13端部における信号線路パターン31aの幅寸法wおよびグランド線路パターン31b,31cと信号線路パターン31aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。また、この場合においては、上述の間隙寸法dの大きさはコプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dと同じ寸法に設定されている。
【0091】
このような第13の実施形態によっても第7の実施形態と同様の作用効果を得ることができると共に、信号線路パターン31の基板13の端部に平行に形成した接続代を設けているので、接続導体を接続する際に容易に作業を進めることができ、これによって接続工程の精度の向上を図ることができるようになる。
【0092】
(第14の実施形態)
図18は本発明の第14の実施形態を示すもので、第12の実施形態と異なるところは、、高周波回路チップ11k,12kに、インピーダンス調整パターン30に代えてインピーダンス調整パターン32を設けたところである。
【0093】
すなわち、図18に示しているように、インピーダンス調整パターン32の信号線路パターン32aは、コプレーナ型伝送線路14側から基板13の端部に向けてパターン形状がステップ状に(段階的)に広がるように形成されている。グランド線路パターン32b,32cは前述と同様にコプレーナ型伝送線路14のグランド線路14b,14cと同じ形状で延長されたものである。
【0094】
インピーダンス調整パターン32は、基板13端部における信号線路パターン32aの幅寸法wおよびグランド線路パターン32b,32cと信号線路パターン32aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。また、この場合においては、上述の間隙寸法dの大きさはコプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dと同じ寸法に設定されている。
このような第14の実施形態によっても第12の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0095】
(第15の実施形態)
図19は本発明の第15の実施形態を示すもので、第12の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11m,12mに、インピーダンス調整パターン30に代えてインピーダンス調整パターン33を設けたところである。
【0096】
すなわち、図19に示しているように、インピーダンス調整パターン33の信号線路パターン33aは、コプレーナ型伝送線路14側から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に広がるように形成されている。また、グランド線路パターン33b,33cは、コプレーナ型伝送線路14側から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に狭められるように形成されている。
【0097】
インピーダンス調整パターン33は、基板13端部における信号線路パターン33aの幅寸法wおよびグランド線路パターン33b,33cと信号線路パターン33aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。また、この場合においては、上述の間隙寸法dの大きさはコプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dと同じ寸法に設定されている。
このような第15の実施形態によっても第12の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0098】
(第16の実施形態)
図20は本発明の第16の実施形態を示すもので、第15の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11n,12nに、インピーダンス調整パターン33に代えてインピーダンス調整パターン34を設けたところである。
【0099】
すなわち、図20に示しているように、インピーダンス調整パターン34の信号線路パターン34aは、コプレーナ型伝送線路14側から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に広がるように形成されると共に、先端部で一定幅の接続代が付加された形状に設けられ、基板13の端部に至る前に終端されている。また、グランド線路パターン34b,34cは、コプレーナ型伝送線路14側から基板13の端部に向けてパターン形状がテーパ状に狭められるように形成されると共に、基板13の端部では平行な形状の接続代が設けられている。
【0100】
インピーダンス調整パターン34は、基板13端部における信号線路パターン34aの幅寸法wおよびグランド線路パターン29b,29cと信号線路パターン34aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定されると共に、接続代の部分でワイヤ導体の接続位置を調整することにより特性インピーダンスの値が調整されている。
このような第16の実施形態によっても第15の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0101】
(第17の実施形態)
図21は本発明の第17の実施形態を示すもので、第14の実施形態と異なるところは、高周波回路チップ11p,12pに、インピーダンス調整パターン32に代えてインピーダンス調整パターン35を設けたところである。
【0102】
すなわち、図21に示しているように、インピーダンス調整パターン35の信号線路パターン35aは、コプレーナ型伝送線路14側から基板13の端部に向けてパターン形状がステップ状に広がるように形成されており、また、グランド線路パターン35b,35cは、コプレーナ型伝送線路14側から基板13の端部に向けてパターン形状がステップ状に狭められるように形成されている。
【0103】
インピーダンス調整パターン35は、基板13端部における信号線路パターン35aの幅寸法wおよびグランド線路パターン35b,35cと信号線路パターン35aとの間の間隙寸法dが前述の条件Aに合致するように設定され、特性インピーダンスの値が調整されている。また、この場合においては、上述の間隙寸法dの大きさはコプレーナ型伝送線路14の信号線路14aとグランド線路14b,14cとの間の間隙寸法Dと同じ寸法に設定されている。
【0104】
このような第17の実施形態によっても第14の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、この実施形態においては、第15の実施形態における図19に示したインピーダンス調整パターン33に代えて、ステップ状に変化する形状に形成したインピーダンス調整パターン35を設ける構成としたということもできる。
【0105】
(第18の実施形態)
図22は本発明の第18の実施形態を示すもので、この実施形態においては、高周波回路チップ36,37は、基板13の端部に至るコプレーナ型伝送線路14が配設されたものに対して、接続導体で接続する際にその接続構造を調整することにより特性インピーダンスの整合を図ろうとするものである。したがって、この実施形態においては、上記した各実施形態と異なり、インピーダンス調整パターンを形成していない。
【0106】
高周波回路チップ36,37の端部の平面図を示した図22(a)において、両者は、端部に延出されているコプレーナ型伝送線路14が対向した状態に配置されている。同図(b)は、接続導体としてワイヤ導体38およびリボン状導体39a,39bを接続した状態を示している。コプレーナ型伝送線路14の信号線路14a間にはワイヤ導体38が接続されている。
【0107】
コプレーナ型伝送線路14のグランド線路14b,14cのそれぞれの間にはリボン状導体39a,39bが接続されている。この場合、これらリボン状導体39a,39bは、グランド線路14b,14cに対して内側の位置つまり、それぞれ信号線路14a側にずらした位置に接続されている。この内側にずらす量をオフセット寸法sとして設定している。これにより、ワイヤ導体38とリボン状導体39a,39bとの間の間隔寸法を狭めることができ、この接続構造部分の特性インピーダンスをコプレーナ型伝送線路14の特性インピーダンスと整合を図ることができるようになる。
【0108】
なお、上述のような接続構造を採用できるのは、リボン状導体39a,39bがワイヤ導体38に比べて幅寸法が広く、且つ、全幅寸法に渡って接続されない状態とされても接続部分の接着強度をある程度確保することができるからであり、接着強度を保持できる範囲内でオフセット寸法sを設定することにより上述した接続構造を形成することができる。
【0109】
このような本実施形態によれば、コプレーナ型伝送線路14間を接続導体により接続する場合に、信号線路14a間をワイヤ導体38で接続し、グランド線路14b,14cのそれぞれの間をオフセット配置したリボン状導体39a,39bにより接続する接続構造を採用したので、接続構造部分での伝送損失を極力低減して効率の良い接続構造を成すことができるようになり、高周波回路チップ36,37に特殊な構造を設けることなく特性インピーダンスの調整を図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す非接続状態および接続状態の各平面図
【図2】接続構造を示す外観斜視図
【図3】信号線路とグランド線路との間の間隙距離に対する特性インピーダンスの関係を示す計算結果の図
【図4】ワイヤ導体間の距離に対するパラメータS11およびS21の関係を示す計算結果の図
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図1(a)相当図
【図6】本発明の第3の実施形態を示す図1(a)相当図
【図7】本発明の第4の実施形態を示す図1相当図
【図8】本発明の第5の実施形態を示す図1相当図
【図9】本発明の第6の実施形態を示す図1(a)相当図
【図10】本発明の第7の実施形態を示す図1(a)相当図
【図11】本発明の第8の実施形態を示す図1(a)相当図
【図12】本発明の第9の実施形態を示す図1(a)相当図
【図13】図1(b)相当図
【図14】本発明の第10の実施形態を示す図1(b)相当図
【図15】本発明の第11の実施形態を示す図1(a)相当図
【図16】本発明の第12の実施形態を示す図1(a)相当図
【図17】本発明の第13の実施形態を示す図1(a)相当図
【図18】本発明の第14の実施形態を示す図1(a)相当図
【図19】本発明の第15の実施形態を示す図1(a)相当図
【図20】本発明の第16の実施形態を示す図1(a)相当図
【図21】本発明の第17の実施形態を示す図1(a)相当図
【図22】本発明の第18の実施形態を示す図1相当図
【図23】従来例を示す図1相当図
【図24】図2相当図
【符号の説明】
11,12,11a,12a,11b,12b,11c,12c,11d,12d,11e,12e,11f,12f,11g,12g,11h,12h,11i,12i,11j,12j,11k,12k,11m,12m,11n,12n,11p,12p,36,37は高周波回路チップ(高周波回路装置)、13は基板、14はコプレーナ型伝送線路、14aは信号線路、14b,14cはグランド線路、15,17,18,19,23,24,25,26,29,30,31,32,33,34,35はインピーダンス調整パターン、15a,17a,18a,19a,23a,24a,25a,26a,29a,30a,31a,32a,33a,34a,35aは信号線路パターン、15b,15c,17a,17b,18b,18c,19b,19c,23b,23c,24b,24c,25b,25c,26b,26c,29b,29c,30b,30c,31b,31c,32b,32c,33b,33c,34b,34c,35b,35cはグランド線路パターン、16a〜16c,21a〜21d,27a〜27d,38はワイヤ導体(接続導体)、20は接続代、22a〜22c,28a〜28c,39a,39bはリボン状導体(接続導体)である。
Claims (19)
- 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、且つ前記信号線路パターンの幅寸法wを前記信号線路の幅寸法Wに対して小さく設定することにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、前記信号線路パターンの幅寸法wを前記信号線路の幅寸法Wに対して大きく設定し、前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dに対して大きく設定することにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、前記信号線路パターンの幅寸法wを前記信号線路の幅寸法Wに対して大きく設定し 、2つの前記グランド線路パターン間の間隙寸法を2つの前記グランド線路間の間隙寸法に対して小さく設定することにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、
前記信号線路パターンの幅寸法wあるいは前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの値を、前記信号線路の幅寸法Wあるいは前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの値と異なるように設定する場合に、パターン形状が滑らかに変化するように形成することにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、
前記信号線路パターンの幅寸法wあるいは前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの値を、前記信号線路の幅寸法Wあるいは前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの値と異なるように設定する場合に、パターン形状が滑らかに変化する部分と段階的に変化する部分とを有するように形成することにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、
前記グランド線路パターンの前記基板端部に前記接続導体を接続するための接続代が前記間隙寸法dを小さくする方向に突出して配置形成されることにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、
前記信号線路パターンが前記基板端部に至る前に内部側で終端された形状に形成されることにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、
前記接続導体としてワイヤ導体が接続されることに対応して形成されることにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と 接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、
前記接続導体としてリボン状導体が接続されることに対応して形成されることにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置において、
前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、
前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定し、
前記接続導体としてワイヤおよびリボン状導体の両者が混在した状態で接続されることに対応して形成されることにより、
前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の高周波回路装置において、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wあるいは前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの値を、前記信号線路の幅寸法Wあるいは前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの値と異なるように設定する場合に、パターン形状が滑らかに変化するように形成されることを特徴とする高周波回路装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の高周波回路装置において、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンの幅寸法wあるいは前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの値を、前記信号線路の幅寸法Wあるいは前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの値と異なるように設定する場合に、パターン形状が滑らかに変化する部分と段階的に変化する部分とを有するように形成されることを特徴とする高周波回路装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の高周波回路装置において、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記グランド線路パターンの前記基板端部に前記接続導体を接続するための接続代が前記間隙寸法dを小さくする方向に突出して配置形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の高周波回路装置において、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記信号線路パターンが前記基板端部に至る前に内部側で終端された形状に形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の高周波回路装置において、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記接続導体としてワイヤ導体が接続されることに対応して形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の高周波回路装置において、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記接続導体としてリボン状導体が接続されることに対応して形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の高周波回路装置において、
前記インピーダンス調整パターンは、
前記接続導体としてワイヤおよびリボン状導体の両者が混在した状態で接続されることに対応して形成されていることを特徴とする高周波回路装置。 - 基板上に信号線路およびその両側に位置するグランド線路からなるコプレーナ型伝送線路を有する高周波回路装置であって、前記コプレーナ型伝送線路の前記基板端部領域に、外部の他のコプレーナ型伝送線路と接続した場合における接続導体の部分の特性インピーダンスがそのコプレーナ型伝送線路の特性インピーダンスと整合するように信号線路パターンおよびグランド線路パターンを形成したインピーダンス調整パターンを設け、前記インピーダンス調整パターンは、前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dの比の値(d/w)が前記信号線路の幅寸法Wに対する前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dの比の値(D/W)と比較して、(d/w)<(D/W)なる条件Aを満たすように設定すると共に、前記信号線路パターンの幅寸法wに対する前記信号線路パターンと前記グランド線路パターンとの間隙寸法dを前記信号線路と前記グランド線路との間隙寸法Dよりも小さく設定することにより、前記接続導体に対する特性インピーダンスの整合を図るように形状が形成されている高周波回路装置の間を、対向配置される前記インピーダンス調整パターン間に接続導体を接続することにより電気的に接続する構成のコプレーナ伝送線路の接続構造において、
対向配置された前記信号線路パターン間および対向配置されたグランド線路パターン間に、前記接続導体をそのパターン形状に対応した配置状態に設け、接続導体部分の特性インピーダンスを前記コプレーナ伝送線路の特性インピーダンスと整合させるとともに、
前記信号線路パターン間に、接続導体としての少なくとも2本のワイヤ導体をその信号線路パターンの幅寸法と同じ間隔に配置して接続したことを特徴とするコプレーナ伝送線路の接続構造。 - 請求項1ないし17のいずれかに記載の高周波回路装置の間を、対向配置される前記インピーダンス調整パターン間に接続導体を接続することにより電気的に接続する構成のコプレーナ伝送線路の接続構造において、
対向配置された前記信号線路パターン間および対向配置されたグランド線路パターン間に、前記接続導体をそのパターン形状に対応した配置状態に設け、接続導体部分の特性インピーダンスを前記コプレーナ伝送線路の特性インピーダンスと整合させるとともに、
前記信号線路パターン間に、接続導体としての少なくとも2本のワイヤ導体をその信号線路パターンの幅寸法と同じ間隔に配置して接続したことを特徴とするコプレーナ伝送線路の接続構造。
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