JP3980952B2 - 植物抽出エキスを含有する腸溶性の脂肪吸収抑制剤およびそれを含有する食品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象の胃液分泌を予め抑制する必要を伴わずに、奏効部位である十二指腸で優れた膵リパーゼ阻害作用および脂肪吸収抑制作用を発揮する、肥満や高脂血症の治療または予防に有効な腸溶性の脂肪吸収抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
肥満は、運動不足や過食など生活習慣の乱れ、遺伝的素因、そして基礎代謝の低下が原因と考えられており、さらに近年では、脂肪細胞から分泌されるレプチンの食欲制御機能が肥満と密接に関与していることも明らかになっている。過度の肥満は、糖尿病や心血管症(動脈硬化、脳卒中)などの生活習慣病を引き起こす要因ともなり得ることから、早期に速やかに治療する必要がある。
【0003】
肥満の解消または治療策としては、1. 食欲を抑制すること、2.栄養素(特に脂肪)の吸収を抑制すること、3. 熱産生を増加させること、4. 脂質やタンパクの代謝を改善すること、そして5. 中枢の体重制御機構を調節することが挙げられ、それぞれ広範な研究が成されている。このうち、1.と2.に分類される肥満治療薬のみが臨床適用されているが、副作用が多く、安全性が未だ確立されていないため、世界的にも長期使用できる薬物は少ない。日本では、現在のところ1.に分類される食欲抑制剤マジンドール(mazindol)のみが承認されている。
【0004】
これに対し、治療薬以外に前記2.の機能を発現するものが開発されている。例えば、食材中に前記2.の機能を有する成分を含有させたものは、最近の肥満者の増加やダイエット志向の上昇に伴い、注目されている。これは、治療薬のように処方箋を必要としないため、副作用ができるだけ少ないことが求められるが、容易に入手できるため、日常生活において摂取できるという利点を有する。
【0005】
前記2.の機能を有する成分としては、健康食品などに最近多用されているカニの甲羅由来のキチン・キトサンや魚類の軟骨由来のコンドロイチン硫酸などが挙げられる。これらはいずれも、膵リパーゼ阻害活性能を有するため、摂取された脂肪が酵素加水分解されず、結果として腸管からの脂肪吸収が抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの成分は、その脂肪吸収抑制能は弱いために、日常の食生活において多量に摂取する必要があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、少量の摂取で膵リパーゼの働きを抑制し、脂肪吸収抑制作用を発現し得る植物由来で安全な脂肪吸収抑制剤について研究を重ねた結果、セイジまたはローズマリーの葉から採取した抽出物がインビトロにおいて優れた膵リパーゼ阻害作用を示すという知見を得た。
この知見に基づいて、オリーブ油を投与したマウスにおいてインヴィボで前記抽出物の脂肪吸収抑制作用について試験した結果、経口投与の場合は脂肪吸収抑制作用はほとんど認められなかったが、マウスの十二指腸内に直接投与するか、あるいは胃液分泌抑制剤を用いてマウスの胃液の分泌を予め抑制した後で与えると、脂肪吸収抑制作用を発現することが判明した。
しかしながら、十二指腸への直接投与は日常生活において容易に行えるものではなく、他方、胃液分泌抑制剤や制酸剤および酸中和剤などとの併用は、それらが脂肪以外の栄養素の消化にも影響を与えることがあり、そして副作用の発生も危惧されるため、日常の食生活において常用するのは好ましくない。
【0008】
これに対し、本発明者らは、セイジまたはローズマリーからの抽出物を配合する脂肪吸収抑制剤に腸溶化を施すことで、対象の胃液を変化させずとも十二指腸に抽出エキスを到達させることを確認した。
従って、本発明は、セイジおよび/またはローズマリーからの抽出エキスを含有する腸溶性の脂肪吸収抑制剤を提供する。本発明の腸溶性の脂肪吸収抑制剤は、錠剤、顆粒剤、散剤またはカプセル剤の形態であってよい。
さらに、本発明は、前記腸溶性の脂肪吸収抑制剤を含有する食品も提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
抽出エキス
本発明の腸溶性の脂肪吸収抑制剤は、セイジおよび/またはローズマリーからの抽出エキスを含有する。
本発明で用いるセイジからの抽出エキスは、セイジ、すなわちシソ科植物Salvia officinalis(ヤクヨウサルビア)の生葉または乾燥葉を、水または適当な有機溶媒、あるいはこれらを組み合わせた溶液で抽出後、濃縮して得られるものである。セイジは、肉料理の香辛料として広く知られるとともに、ヨーロッパでは、下痢止め、胃カタル、腸カタルの治療に民間で使用されてきた。また、現在でも、胃腸薬(EnterosanolR)に配合されていることから、消化器系に対する安全性も高いと考えられる。
【0010】
抽出に使用される抽出溶媒としては、エタノール、メタノール等の低級アルコール、酢酸エチル等の低級エステル、およびこれらと水との混合物が挙げられる。中でも、人が摂取するものであることから、エタノール単独または水との混合物(いわゆる含水エタノール)を使用するのが好ましい。特にエタノールと水との比率が30%以上のエタノール/水混合物または100%エタノールを使用するのが最も有効である。
従って、後述する実施例では、セイジおよび/またはローズマリーの葉からの抽出において、100%メタノールを使用しているが、これに代えて、30%以上のエタノール/水混合物または100%エタノールを用いることも当然可能である。実際に、30%またはそれ以上のエタノールを含むエタノール/水混合物による抽出物およびこれから単離された有効成分を用いたin vitroおよびin vivo試験において、100%メタノール抽出物と同様の優れた脂肪吸収抑制効果および膵リパーゼ阻害活性を示すことを確認している。
【0011】
セイジは、常温(15℃〜30℃)での浸漬により抽出を行うと、セイジに含まれている揮発油(ツジョン)や精油(ピネン、シネオール、ボルネオール)が多量にエキス中に混入し、これらが腸粘膜を刺激して生体に悪影響を及ぼす恐れがある。そのため、70℃〜100℃で加熱抽出することが好ましい。
溶媒量や抽出時間は、植物体が葉であることから、植物体1gに対して溶媒を5〜20mL加え、上記温度で1〜3時間抽出するのが好ましい。
また、別の抽出方法として、超臨界二酸化炭素抽出を採用することで、前記溶媒抽出と比較して有効成分含量が多くかつ安全性の高い抽出エキスを製造することができる。抽出方法は、文献(例えば、Bauman D.ら、Acta. Alimentaria、28巻、1号、第15〜28頁、1999年)記載の方法に従えばよい。詳細に説明すると、先ず、セイジの葉を抽出槽に入れ、圧力10〜25MPa(好ましくは25MPa)、温度40〜100℃(好ましくは100℃)の条件下で20〜100分間(好ましくは20〜60分間)抽出を行う。この条件下で有害成分ツジョンを含む精油分画はほぼ抽出除去される。次に残渣について、圧力35MPa以上(好ましくは47.5MPa)、温度40〜100℃(好ましくは100℃)の条件下で20〜100分間(好ましくは20〜60分間)抽出を行い、有効成分としてカルノジックアシッドを含むジテルペン分画が高含量の抽出エキスが得られる。このとき、抽出収率を上げるため、必要に応じてエタノールなどのエントレーナーを使用することもできる。
【0012】
本発明では、ローズマリー、すなわちシソ科植物Rosmarinus officinalis Linne(Labiatae)(マンネンロウ)の生葉または乾燥葉から得られる抽出エキスも使用され得る。ローズマリーは、セイジと同様に料理用香辛料として使用される以外に、精油の一種であるロスマリン油を含有することから、駆風剤や健胃剤にも用いられている。さらに保存剤または抗酸化剤としての用途も公知である。
【0013】
抽出は、セイジについての前述の説明と同様の手順で行うことができる。すなわち、ローズマリーの生葉または乾燥葉1gに対して溶媒を5〜20mL加え、上記温度で1〜3時間抽出するのが好ましい。
【0014】
本発明で使用されるセイジまたはローズマリーからの抽出エキスは、上記の手順により得られる水または溶媒抽出物および超臨界二酸化炭素抽出物、前記抽出物を当該分野において公知の減圧乾固またはスプレードライなどの方法で抽出溶媒を除去して得られる固形分、および更にこれらを単離精製して得られる画分を包含する。
【0015】
本発明において好ましい単離精製手順および条件については、以降の実施例1および3において詳細に説明するように、例えば、シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆相ODSカラムクロマトグラフィーおよび分取HPLC等を組み合わせ、好適な条件下において、溶離剤(例えば、水、またはヘキサン、酢酸エチル、クロロホルム、メタノールおよびn-ブタノールなどの各種有機溶媒、またはこれらの混合物)を用いて行ってよいが、特にこれらに限定されるものではない。
【0016】
前記セイジまたはローズマリーからの抽出物からの単離精製によって分離される画分には、数種のジテルペン類およびトリテルペン類が包含されている。特に、これらのうち、以下の式で表されるジテルペン類のカルノジック・アシッドが本発明の目的である脂肪吸収抑制に最も有効な成分であることが、今回初めて判明した。
【化2】
カルノジック・アシッドは、例えばセイジの場合は、以降の実施例1および3に説明しているように、セイジからメタノール抽出物を調製し、これからの酢酸エチル画分をシリカゲルクロマトグラフィーにより分取し、その後ODSカラムクロマトグラフィーおよび分取HPLCによる単離精製を経て得られる。
【0017】
(脂肪吸収抑制剤)
本発明は、膵リパーゼの働きを抑制して脂肪吸収抑制作用を発現するセイジまたはローズマリーからの抽出エキス、特にカルノジック・アシッドを含有する抽出エキスを含有する脂肪吸収抑制剤であって、腸溶化が施されたカプセル、顆粒または錠剤(レペタブも含む)である。
【0018】
カプセル剤の製造方法としては、内容物に前記抽出エキスを用いる以外は、従来公知のソフトカプセルの製造法に従えばよい。そのような製造法としては、カプセル皮膜シートを用いて、ロータリー式充填機で内容物を封入し、カプセル製剤を成型する方法、又は滴下法により、シームレスカプセルを製造する方法が挙げられる。
【0019】
また、顆粒剤については、公知の各種湿式、乾式などの造粒法が適用でき、適当な結合剤、賦形剤とともに成型する。錠剤については、前述の方法で製したセイジエキスを含有する顆粒あるいはセイジエキスそのものに、適当な結合剤、賦形剤、崩壊剤および必要に応じて滑沢剤を添加し、公知の打錠法により製することができる。
【0020】
本発明の脂肪吸収抑制剤に腸溶性を付与するには、脂肪吸収抑制剤の表面を腸溶性コーティングで被覆することが挙げられる。あるいは脂肪吸収抑制剤がカプセル剤や打錠剤である場合は、脂肪吸収抑制剤の組成中に腸溶化剤を配合したり、ゼラチンやデンプンなどの皮膜材料に腸溶化剤を配合したものを用いて脂肪吸収抑制剤組成をカプセル充填することも可能である。
【0021】
腸溶性コーティング剤としては、メタクリル酸コポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルセルロース、セルロースアセテートフタレートなどのセルロース類、シェラックなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。このような腸溶性コーティング剤は、公知の方法により、脂肪吸収抑制剤表面にコーティングすることができる。
他方、前記腸溶化剤の例としては、ペクチン、アルギン酸、セルロース類(例えば、カルボキシメチルセルロース、セルロースアセテートフタレートなど)、メタクリル酸コポリマーなどが挙げられる。
【0022】
本発明の脂肪吸収抑制剤の摂取は、食事前または食事中に行うのが好ましい。本発明の脂肪吸収抑制剤に含有される抽出エキスとして、セイジまたはローズマリーからの水および/または溶媒抽出物を使用する場合は、通常、成人1回当たり10〜500mg、好ましくは20〜200mgを、1日3回食事時に摂取する。
本発明では、抽出エキスとして、前記水および/または溶媒抽出物からの単離精製画分を使用することも可能である。その場合の摂取量は、通常、成人1回当たり1〜100mg、好ましくは5〜20mgを、1日3回食事時に摂取する。
前記摂取量は、当然、年齢や脂肪分の摂取量等に依存して適宜増減されてよい。
【0023】
本発明の脂肪吸収抑制剤の摂取量は、従来公知の天然起源物質、例えば、キチン・キトサンと比較すると、20分の1〜2分の1程度の量で使用され得る。
【0024】
(腸溶性の脂肪吸収抑制剤を含有する食品)
本発明の腸溶性の脂肪吸収抑制剤は、通常の飲食物中に添加して、日常的に摂取することができ、特に、加工食肉や油脂などの脂肪分を含む食品に配合するのが好ましい。従って、本発明では、このような腸溶性の脂肪吸収抑制剤を含有する食品も提供する。
本発明の食品は、日常的に摂取することが可能であるため、脂肪吸収抑制効果が期待でき、保健用食品として有用である。
【0025】
このような飲食物における前記抽出エキスの添加量は、対象食品の種類に応じ、食品本来の味を損なわない範囲で添加すれば良く、通常対象食品に対し、0.1〜10重量%の範囲内で添加すれば良い。
【0026】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 セイジメタノール抽出物および各種溶媒画分の調製
アルバニア産の乾燥セイジの葉(420g)を細切し、10Lのメタノールを加えて70℃で3時間抽出を行った。濾過後、残渣に再びメタノール10Lを加え、更に3時間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮・乾燥してメタノール抽出物を得た。得られメタノール抽出物の収率は30.4%であった。
メタノール抽出物の一部(91g)を水1.8Lに分散させ、酢酸エチル(1.8L)で3回分配操作を行った。得られた酢酸エチル画分を減圧濃縮・乾燥して酢酸エチル画分(48.4g、収率:15.8%)を得た。
次に、分離された水層にn-ブタノール(1.8L)を加え、酢酸エチル層を得たときと同様の操作を行って、n-ブタノール画分(10.3g、収率:3.4%)を得た。残りの水層は減圧濃縮・凍結乾燥操作を行い、水画分(33.4g、11.0%)を得た。
【0027】
実施例2 セイジのメタノール抽出物および各種溶媒画分の膵リパーゼ阻害試験
リパーゼ阻害試験は、ブタ膵臓由来リパーゼ(シグマ社)およびリパーゼキットS(大日本製薬)を用いて行った。先ず、実施例1で得たセイジのメタノール抽出物および各種溶媒画分(これらを合わせて、以降、抽出エキスという)について、ジメチルスルフォキシドで終濃度の20倍濃度の希釈系列をそれぞれ調製した。各抽出エキスについて、試験管に発色液(390μL)、前記希釈系列(各25μL)、キット付属の緩衝液で40μg/mLに調製したリパーゼ液(25μL)およびエステラーゼ阻害剤(10μL)を加えたものを準備し、これをそれぞれ30℃で30分間反応させた。反応停止液(1mL)を加えた後、405nmにおける吸光度を測定し、以下の式から酵素阻害率を算出した。
【0028】
【数1】
上記式中、O.D.sampleは各種濃度の抽出エキスの酵素処理後の吸光度を、O.D.sample blankは各種濃度の抽出エキスの酵素未添加時の吸光度を、O.D.controlは抽出エキス未添加でかつ酵素処理時の吸光度を、さらにO.D.cotrol blankは抽出エキスも酵素も未添加時の吸光度をそれぞれ表す。
【0029】
抽出エキスの50%膵リパーゼ活性阻害濃度(IC50)は、グラフ横軸に前記抽出エキス濃度をとり、縦軸に抑制率をプロットすることで求めた。実験結果を図1に示す。
【0030】
図1の結果より、セイジのメタノール抽出物は、リパーゼ阻害活性(IC50:94μg/mL)を有することが分かった。また、セイジのメタノール抽出物のリパーゼ阻害活性に有効な成分は、それから分離された酢酸エチル画分(IC50:64μg/mL)に主に含有されているものと推定された。
【0031】
実施例3 セイジのメタノール抽出エキスからの単離精製
実施例2でリパーゼ阻害活性が集約していることが示された酢酸エチル画分について、有効成分の単離精製を行った。
前記酢酸エチル画分(20.1g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(600g)に付し、ヘキサン:酢酸エチル(10:1)→(3:1)→(1:1)→クロロホルム:メタノール(10:1)→メタノールの順で順次溶出して、フラクション1(4.22g)、フラクション2(4.25g)、フラクション3(3.3g)およびフラクション4(7.86g)を得た。これらのフラクションについて、実施例2の方法を用いて100μg/mLにおける膵リパーゼ阻害率を測定したところ、それぞれ、43.4、96.0、92.6および67.7%であった。
【0032】
膵リパーゼ阻害率が高かったフラクション2および3をそれぞれ、逆相ODSカラムクロマトグラフィー[220g、水:メタノール(4:6)→(3:7)→(2:8)→(1:9)→クロロホルム:メタノール:水(6:4:1)]および分取HPLC[ODS、溶媒 75%メタノール]により順次精製を行った。
【0033】
単離された成分は、1Hおよび13C NMR分析法、質量分光法、赤外分光光度法および紫外−可視分光光度法により確認したところ、カルノソール(下記式中、(1)で表されるもの、植物体からの収率:0.24%)、カルノジック・アシッド(同、(2)、0.29%)、7-メトキシロズマノール(同、(3)、0.081%)、ロイレアノイック・アシッド(同、(4)、0.011%)、ロズマノール(同、(5)、0.006%)、イソロズマノール(同、(6)、0.027%)およびオレアノール酸(同、(7)、0.47%)であった。
【0034】
【化3】
【0035】
実施例4 セイジのメタノール抽出エキスからの各単離成分のリパーゼ阻害作用
実施例3で得た各単離成分について、実施例2の方法を用いてリパーゼ阻害活性を検討した。結果を図2に示す。
図2に示すように、ジテルペンのカルノソール(1)が、最も強いリパーゼ阻害活性(IC50:4μg/mL)を示し、カルノジック・アシッド(2)、7-メトキシロズマノール(3)、ロイレアノイック・アシッド(4)にもそれぞれ阻害活性(IC50:14、33および50μg/mL)が認められた。さらに、トリテルペンのオレアノール酸(7)にも弱いながらリパーゼ阻害活性を有することが判明した。
なお、ロズマノール(5)、イソロズマノール(6)については、酸化によると思われる分解が著しくリパーゼ阻害活性の測定はできなかった。
【0036】
実施例5 セイジのメタノール抽出物および各単離成分の脂肪吸収抑制作用
実施例1で得たセイジのメタノール抽出物および実施例3で得られた成分(ここでは、カルノソール(1)、カルノジック・アシッド(2)、7-メトキシロズマノール(3)およびオレアノール酸(7)の4種について)の脂肪吸収抑制作用をそれぞれ、オリーブ油負荷マウスへの経口投与または十二指腸投与による血中トリグリセライド濃度の変化を測定することで評価した。
(経口投与)メタノール抽出物または各単離成分を5%アラビアゴムと共に水に懸濁して水懸濁液を調製した。20〜24時間絶食したddY系雄性マウスに、水懸濁液を体重1kgあたり5mLの割合でそれぞれ経口投与した。30分後にオリーブ油を体重1kgあたり5mLの割合で経口投与し、その2時間後に眼窩静脈より採血を行って血中トリグリセライド濃度を測定した。
(十二指腸投与)前記の経口投与実験系とは別のマウスを用いて、十二指腸内に直接投与した場合の脂肪吸収抑制作用を調べた。マウスをエーテル麻酔下で開腹し、前記水懸濁液をそれぞれ体重1kgあたり5mLの割合で十二指腸内に直接投与した。切開部を縫合した後、十二指腸内投与から30分後にオリーブ油を体重1kgあたり5mLの割合で経口投与した。2時間後の血中トリグリセライド濃度を測定した。
セイジのメタノール抽出物(投与量:250または500mg/kg)についての経口投与および十二指腸内投与実験系の結果を合わせて表1に、そして実施例3で得られた4種の成分(ここでは、カルノソール(1)、カルノジック・アシッド(2)、7-メトキシロズマノール(3)およびオレアノール酸(7))についての各結果を表2〜3にそれぞれ示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
各値は、7匹の平均値と標準誤差で示した。**は、オリーブ油投与群との有意差:p<0.01を表す。
【0040】
表1の結果から、セイジのメタノール抽出物を経口投与した場合は、血中トリグリセライド上昇抑制作用が全く認められなかったが、十二指腸内投与により血中トリグリセライド上昇抑制作用が発現することが分かる。すなわち、セイジのメタノール抽出物は、胃内において膵リパーゼ活性を消失することが明らかになった。
【0041】
表2の結果は、実施例4において最も強い膵リパーゼ阻害活性を示したカルノソール(1)が、経口投与および十二指腸内投与のいずれの場合もトリグリセライド上昇抑制作用(すなわち脂肪吸収抑制作用)を発現しないことと、カルノジック・アシッド(2)が、経口投与において用量依存的なトリグリセライド上昇抑制作用を示し、そしてその作用が十二指腸内投与では更に増強されることを示している。そして表3からは、7-メトキシロズマノール(3)やオレアノール酸(7)が、経口投与および十二指腸内投与のいずれの場合もトリグリセライド上昇抑制作用を発現しないことが分かった。
【0042】
以上の結果より、実施例2で確認したセイジのメタノール抽出物のリパーゼ阻害作用には、カルノジック・アシッド(2)の脂肪吸収抑制作用が強く関与しており、その作用は胃内で不活性化されることが判明した。
【0043】
実施例6 胃液分泌抑制薬を前投与したオリーブ油負荷マウスにおけるカルノジック・アシッド投与による血中トリグリセライド上昇抑制作用
実施例5の結果より、リパーゼ阻害作用に有効な単離成分であるカルノジック・アシッド(実施例3の式中、(2)で表されるもの;以下(2)とのみ記す)の脂肪吸収抑制能が胃内で不活性化されたことについて、胃液による脂肪吸収抑制能への影響を更に詳しく調べた。
手順は以下の通りである。
(i)24時間絶食したddY系雄性マウスに、5%アラビアゴムと胃液分泌抑制剤・シメチジン(150mg/kg)を共に水に懸濁した水懸濁液を体重1kgあたり5mLの割合で経口投与し、
(ii)30分後、5%アラビアゴムとカルノジック・アシッド((2)、100mg/kg)を共に水に懸濁して成る水懸濁液を、体重1kgあたり5mLの割合で経口投与し、
(iii)更に30分後、オリーブ油を体重1kgあたり5mLの割合で経口投与した。
(iv)(iii)から2時間後、眼窩静脈より採血を行って血中トリグリセライド濃度を測定した。
結果を図3に示す。
【0044】
図3中、
カラム1は、未処置群〔工程(iv)のみを行った系〕を、
カラム2は、オリーブ油投与群〔すなわち工程(iii)〜(iv)のみ行った系〕を、
カラム3は、カルノジック・アシッド((2)、100mg/kg)+オリーブ油投与群〔工程(i)以外、すなわち(ii)〜(iv)の系〕を、
カラム4は、シメチジン+オリーブ油投与群〔工程(ii)以外の、(i)および(iii)〜(iv)を行った系〕を、および
カラム5は、シメチジン+カルノジック・アシッド((2)、100mg/kg)+オリーブ油投与群〔(i)〜(iv)全工程〕
をそれぞれ示す。各カラムはマウス7匹の平均値と標準誤差で示した。
図3中、*は、オリーブ油投与群(カラム2)との有意差:p<0.05を、そして**は、有意差:p<0.01をそれぞれ表している。
【0045】
シメチジンを用いて胃液分泌を予め抑制した後にカルノジック・アシッド(2)が投与されたマウス(カラム5)の血中トリグリセライド濃度は、胃液分泌抑制剤を添加せずにカルノジック・アシッド(2)を単独で投与したマウス(カラム3)よりも低下した。これより、脂肪吸収抑制作用を有していたカルノジック・アシッド(2)は、胃液により活性を消失することが判明した。
【0046】
確認のため、実施例1で得られたセイジのメタノール抽出エキスについても同様の評価を行った。結果を図4に示す。
図4中、
カラム1は、未処置群〔工程(iv)のみを行った系〕を、
カラム2は、オリーブ油投与群〔すなわち工程(iii)〜(iv)のみ行った系〕を、
カラム3は、セイジのメタノール抽出エキス(500mg/kg)+オリーブ油投与群〔工程(i)以外、すなわち(ii)〜(iv)の系〕を、
カラム4は、シメチジン+オリーブ油投与群〔工程(ii)以外の、(i)および(iii)〜(iv)を行った系〕を、および
カラム5は、シメチジン+セイジのメタノール抽出エキス(500mg/kg)+オリーブ油投与群〔(i)〜(iv)全工程〕
をそれぞれ示す。各カラムはマウス7匹の平均値と標準誤差で示した。
また、図4中、**は、オリーブ油投与群(カラム2)との有意差:p<0.01を表す。
【0047】
図4のカラム3と5との比較より、カルノジック・アシッド(2)を含有するセイジのメタノール抽出エキスにおいても、シメチジンで胃液分泌を予め抑制することで、脂肪吸収抑制作用が増強することが分かる。
【0048】
実施例7 セイジ超臨界二酸化炭素抽出物の作製
セイジの乾燥葉100gを抽出槽に仕込み、圧力25MPa、100℃の臨界二酸化炭素を供給して60分間抽出を行った。続いて、残渣を圧力47.5MPa、100℃の条件下で60分間抽出を行って、セイジ超臨界二酸化炭素抽出物を得た(7g)。
【0049】
実施例8 セイジ超臨界二酸化炭素抽出物の脂肪吸収抑制作用
実施例7で得たセイジ超臨界二酸化炭素抽出物の脂肪吸収抑制作用を、実施例5と同様の手法により調べた。結果を表4に示す。
【表4】
各値は、7匹の平均値と標準誤差で示した。**は、オリーブ油投与群との有意差:p<0.01を表す。
【0050】
この結果から、セイジの超臨界二酸化炭素抽出物は、非常に強い脂肪吸収抑制作用を有することが明らかとなった。
【0051】
製剤例1(セイジのメタノール抽出物含有腸溶性カプセル製剤の作製)
下記表4に示す組成および重量比を用い、以下の手順に従ってセイジのメタノール抽出物(粉末)を含有する腸溶性カプセル製剤を製造した。セイジのメタノール抽出物(粉末)は、実施例1で得た乾燥固形物をミルやブレンダーを用いて粉砕したものである。
【表5】
【0052】
先ず、セイジのメタノール抽出物(粉末)を40℃の条件下で硬化油脂(パーム硬化油脂)中に懸濁し、カプセル内容物を調製した。別途、ゼラチン、グリセリン及びペクチンを混合してカプセル外皮膜液を調製した。次に、カプセル製造機において、同心三重ノズルの最内側ノズルからカプセル内容物を、中間ノズルからカプセル内皮膜形成物質として硬化油脂を、そして最外側ノズルからカプセル外皮膜液を、流下する冷却された液状油中にそれぞれ同時に吐出することで三重構造のシームレスカプセルを連続的に製造した。得られたシームレスカプセルの粒径は、1mmから8mmまで自由に調整が可能であった。
【0053】
得られたシームレスカプセルの腸溶性可否については、日本薬局方記載の崩壊試験法により試験した。結果として、前記シームレスカプセルは、第1液(pH1.2)中では2時間以内に崩壊せず、次に第2液(pH6.8)中では60分以内に崩壊したことにより、腸溶性であることを確認した。
【0054】
製剤例2(ローズマリーのメタノール抽出物含有腸溶性カプセル製剤の作製)
セイジの代わりにローズマリーを用いたこと以外は、実施例1の手順に従って、ローズマリーのメタノール抽出物を調製した。得られたメタノール抽出物の乾燥固形物をミルやブレンダーを用いて粉砕し、これを上記表4中のセイジのメタノール抽出物粉末の代わりに同量用い、製剤例1と同様の手順に従って、ローズマリーのメタノール抽出物(粉末)を含有する腸溶性カプセル製剤を製造した。得られたカプセルを、製剤例1と同様に、日本薬局方の崩壊試験に準拠して試験し、腸溶性であることを確認した。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、植物(セイジおよびローズマリー)由来の抽出エキスを含有する製剤に腸溶化技術を適用することで、少量の摂取で膵リパーゼ阻害活性を有効に発現させることができる。
本発明の腸溶性の脂肪吸収抑制剤は、食事前または食事時に摂取することで、摂取された脂肪が膵リパーゼによる酵素加水分解作用を受け難くし、その結果腸管からの吸収脂肪量を減少させ得る。そのため、脂肪分の多い食事を摂取しても、脂肪分の体内への吸収を抑制でき、肥満、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病等の生活習慣病の予防や治療に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例2で試験したセイジからのメタノール抽出エキスに関する50%膵リパーゼ活性阻害濃度(IC50)を表すグラフである。
【図2】 本発明の実施例4で試験したセイジのメタノール抽出エキスからの各単離成分のリパーゼ阻害作用を表すグラフである。
【図3】 本発明の実施例6で試験した、胃液分泌抑制薬を前投与したオリーブ油負荷マウスにおけるカルノジック・アシッド(2)投与による血中トリグリセライド上昇抑制作用を表すグラフである。
【図4】 本発明の実施例6で試験した、胃液分泌抑制薬を前投与したオリーブ油負荷マウスにおける実施例1で得られたセイジのメタノール抽出エキス投与による血中トリグリセライド上昇抑制作用を表すグラフである。
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