JP3980903B2 - ボールジョイント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,自動車の懸架装置の首振り部に使用されるボールジョイントに関し,特に,ボールスタッドと,このボールスタッドのボール状頭部をベアリングを介して揺動可能に保持するボールソケットと,柄部の外周面に取り付けられる円筒部,並びにこの円筒部の軸方向外端から張り出すフランジを有する保持環と,この保持環及びボールソケットに環状の第1及び第2取り付けビードをそれぞれ装着してボールスタッドの開口部をシールするブーツとからなり,第1取り付けビードには,保持環の円筒部及びフランジにそれぞれ密接する端面シール部及び内周シール部を形成したボールジョイントの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるボールジョイントは,例えば特開平11−63245号公報(図4)に開示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のかゝるボールジョイントにおいて,ボールスタッドの柄部と,それに取り付けられる保持環との間のシールを図るために,
(1)保持部を柄部の外周面に圧入する。
【0004】
(2)保持環の内周面に,柄部の外周面に密接するシール部材を焼き付ける。
上記二手段が知られている。
【0005】
しかしながら,上記(1)の手段では,圧入嵌合部の寸法,面粗度及び圧入荷重の管理を厳しくしなければ圧入嵌合部の良好なシール状態を確保することができず,信頼性に欠ける欠点があり,また上記(2) の手段では,保持環の内周面にシール部材を焼き付けることでコストアップを免れないという欠点がある。
【0006】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,ボールスタッドの柄部への保持環の取り付け部に,信頼性の高いシール状態を容易に与えることができ,しかもコストの低減に寄与し得る前記ボールジョイントを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,ボールスタッドと,このボールスタッドのボール状頭部をベアリングを介して揺動可能に保持するボールソケットと,柄部の外周面に取り付けられる円筒部,並びにこの円筒部の軸方向外端から張り出すフランジを有する保持環と,この保持環及びボールソケットに環状の第1及び第2取り付けビードをそれぞれ装着するブーツとからなり,第1取り付けビードには,保持環の円筒部及びフランジにそれぞれ密接する端面シール部及び内周シール部を形成したボールジョイントにおいて,
前記円筒部を前記柄部の外周面に直接圧入すると共に,前記フランジの内周面と前記柄部の外周面との間に小環状凹部を画成し,この小環状凹部をシーリング剤で埋めるとともに,前記シーリング剤の一部を前記小環状凹部から,前記円筒部及び柄部の圧入嵌合部に残存する間隙に毛細管現象により浸透させたことを第1の特徴とする。
【0008】
尚,前記端面シール部,内周シール部及びフランジは,後述する本発明の実施例中の端面シールリップ26,内周シールリップ27及び大フランジ19bにそれぞれ対応する。
【0009】
この第1の特徴によれば,保持環の円筒部とボールスタッドの柄部との圧入嵌合部に微小間隙が残存しても,前記小環状凹部をシーリング剤が埋めることで,該圧入嵌合部に良好なシール状態を与えることができる。したがって,該圧入嵌合部には微小間隙の残存が許容されることになり,圧入嵌合部の寸法,面粗度及び圧入荷重の許容幅の拡大を可能にしながら,圧入嵌合部のシール性の信頼性を高めることができ,しかもシーリング剤の使用によるコストアップは,極めて少ない。さらに,前記シーリング剤の一部を前記小環状凹部から,前記円筒部及び柄部の圧入嵌合部に残存する間隙に毛細管現象により浸透させたので,圧入嵌合部のシール性の信頼性を一層高めることができる。
【0010】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記小環状凹部を,前記保持環のプレス成形時,その円筒部及びフランジの折曲部外側に形成された小湾曲面と前記柄部外周面との間で画成したことを第2の特徴とする。
【0011】
この第2の特徴によれば,前記小湾曲面の形成のために柄部及び保持環に特別な加工を施す必要がなく,コストの低減に寄与し得る。
【0012】
さらにまた本発明は,第1の特徴に加えて,前記柄部における前記円筒部が圧入される圧入嵌合部と,それに隣接する小径部との間の環状段部を,前記フランジより前記円筒部側に進入させて,前記小環状凹部を前記フランジの内周面と前記柄部の外周面との間に画成したことを第3の特徴とする。
【0013】
この第3の特徴によっても,前記小湾曲面の形成のために柄部及び保持環に特別な加工を施す必要がなく,コストの低減に寄与し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0015】
図1は自動車の懸架装置における,本発明のボールジョイントを備えた部分の側面図,図2は図1のボールジョイント部の縦断面図,図3は図2の3部拡大図,図4は図3に対応する作用説明図である。
【0016】
先ず,図1において,自動車の懸架装置のリンクLとナックルアームNとは本発明のボールジョイントJを介して連結され,同図(A)及び(B)に示すように車輪の上下動や転向に応じて相対的に揺動することができる。
【0017】
図2及び図3に示すように,上記ボールジョイントJは,柄部3の一端にボール状頭部4を一体に形成してなるボールスタッド1と,そのボール状頭部4をベアリング5を介して保持するボールソケット2とを備える。ボールスタッド1は,ナックルアームNのすり割り7付きの連結孔6に嵌装されると共に,ボルト8をもって,すり割り7を絞ることによりナックルアームNと連結される。その際,ボルト8の一側部は柄部3の一側面に形成された切欠き9に係合して柄部3の回り止めともなる。
【0018】
ボールソケット2は,ボールスタッド1のボール状頭部4をベアリング5と共に収容するハウジング11を形成したソケット本体10と,このソケット本体10の一側面より突出する連結アーム12と,ハウジング11の,ボールソケット2の柄部3を突出させる開口部11aと反対側の開口部11bを閉塞するキャップ13とからなっており,その連結アーム12が前記リンクLと連結される。
【0019】
そして,ハウジング11の開口部11aをシールすべく,柄部3及びソケット本体10間にブーツ14が張設され,その内部には,ボール状頭部4周りを潤滑するグリース15が適量充填される。
【0020】
ブーツ14はゴム等の弾性材からなるもので,袋状のブーツ本体16と,このブーツ本体16の両端に一体成形された環状の第1及び第2取り付けビード17,18からなっている。第2取り付けビード18は,第1取り付けビード17より大径になっており,第1取り付けビード17は,ボールスタッド1の柄部3に圧入結合される保持環19に装着され,第2取り付けビード18は,従来普通のように,ソケット本体10の開口部11a側端部外周に形成された環状溝20に装着されると共に,セットリング21により締めつけられる。
【0021】
上記保持環19は鋼板製であって,図3に示すように,円筒部19aと,この円筒部19aの軸方向両端からそれぞれ半径方向に張り出した大小一対のフランジ19b,19cとからなっており,その円筒部19aは,大フランジ19bをナックルアームNの側面に対向させつゝ,ボールスタッド1の柄部3の,ナックルアームNからボール状頭部4側に露出した,他の部分より若干大径の圧入嵌合部3aに圧入して結合される。その際,大フランジ19b及び柄部3間には小環状凹部23が画成される。
【0022】
具体的には,この小環状凹部23は,保持環19のプレス成形時,円筒部19a及び大フランジ19bの折曲部外側に形成された小湾曲面22と柄部3外周面との間で画成される。またこの小環状凹部23は,柄部3の圧入嵌合部3aと,その上方の小径部との間の環状段部3bを,大フランジ19bより円筒部19a側に進入させることでも,大フランジ19bの内周面と柄部3の外周面との間に画成される。
【0023】
上記小環状凹部23には液状のシーリング剤24が塗布される。すると,シーリング剤24は,小環状凹部23を埋めると共に,柄部3及び円筒部19aの圧入嵌合面間に残存する微小間隙に毛細管現象により浸透し,しかる後,固化する。
【0024】
一方,第1取り付けビード17の内部には,図3に示すように,環状の補強環25が埋設される。また第1取り付けビード17の軸方向外端面には同心状に並ぶ大小一対の端面シールリップ26,26が,また内周面に軸方向に並ぶ一対の内周シールリップ27,27がそれぞれ形成されており,その端面シールリップ26,26が大フランジ19bの内側面に,内周シールリップ27,27が円筒部19aの外周面にそれぞれ密接するようにして,第1取り付けビード17は保持環19に装着される。端面シールリップ26,26の大フランジ19bに対する密接力は,ブーツ本体16の軸方向の突っ張り力に依存し,内周シールリップ27,27に円筒部19aに対する密接力は,第1取り付けビード17に付与された半径方向の締め代に依存する。
【0025】
小フランジ19cと,これに対向する第1取り付けビード17の内端面17aとの間には,端面シールリップ26,26が大フランジ19bに密接しているとき,第1取り付けビード17の小フランジ19c側への移動を許容する所定の間隙28が設けられる。その際,小フランジ19cと,それに対向する第1取り付けビード17の内端面17aとは共に,半径方向外方に向うにつれてボール状頭部4側に傾くテーパ状に形成される。
【0026】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0027】
ボールジョイントJのブーツ14は,通常,ブーツ本体16自体の軸方向の張り力により第1取り付けビード17の端面シールリップ26,26を保持環19の大フランジ19bとの密接状態に保持しており,図1の(A)及び(B)に示すようにボールスタッド1及びボールソケット2が相対的揺動するときでも,ブーツ本体16が弾性変形するだけで,第1取り付けビード17の端面シールリップ26,26の大フランジ19bとの密接状態は保持される。したがって,端面シールリップ26,26の大フランジ19bに対するシール機能と,内周シールリップ27,27の円筒部19aに対するシール機能とにより,ブーツ14内部への水や土砂の侵入を防ぐことができる。
【0028】
また保持環19の大フランジ19bの内周とボールスタッド1の柄部3と間に形成される小環状凹部23が塗布されたシーリング剤24で埋められ,またそのシーリング剤24の一部が保持環19の円筒部19aとボールスタッド1の柄部3との圧入嵌合部に残存する微小間隙に毛細管現象により浸透して,それをも埋めているから,上記圧入嵌合部からブーツ14内への水や土砂の侵入を確実に防ぐことができる。したがって,柄部3及び保持環19の圧入嵌合部には微小間隙の残存が許容されることになり,圧入嵌合部の寸法,面粗度及び圧入荷重の許容幅の拡大を可能にしながら圧入嵌合部のシール性の信頼性を高めることができ,しかもシーリング剤24の使用によるコストアップは,極めて少ない。
【0029】
ところで,上記小環状凹部23は,保持環19のプレス成形時,円筒部19a及び大フランジ19bの折曲部外側に形成された小湾曲面22と柄部3外周面との間で画成されるものであるから,小湾曲面22の形成のために柄部3及び保持環19に特別な加工を施す必要がなく,コストの低減に寄与し得る。
【0030】
また上記小環状凹部23は,柄部3の圧入嵌合部3aと,その上方の小径部との間の環状段部3bを,大フランジ19bより円筒部19a側に進入させて,大フランジ19bの内周面と柄部3の外周面との間に画成されるものでもあるから,この場合も小湾曲面22の形成のために柄部3及び保持環19に特別な加工を施す必要がなく,コストの低減に寄与し得る。
【0031】
寒冷地での自動車の駐車中,ブーツ14の外周面に付着した泥土や雪が凍結すると,ブーツ14は硬化する。このような状態で自動車が始動され,それに伴ないボールスタッド1及びボールソケット2が相対的に揺動すると,ブーツ14の引張力が作用する側では,第1取り付けビード17がボール状頭部4側へ引かれるが,第1取り付けビード17の内端面17aと保持環19の小フランジ19cとの間には間隙28が設けられているから,第1取り付けビード17は,内周シールリップ27,27を保持環19の円筒部19aに滑らせながら小フランジ19c側に移動することになり,第1取り付けビード17及びブーツ本体16に過度の応力が発生するのを回避することができる。第1取り付けビード17のこのような移動中,ブーツ本体16の僅かな撓みにより凍結状態の泥土や雪がブーツ14から剥離すると,ブーツ14は本来の弾性力を発揮して,第1取り付けビード17を大フランジ19b側へ押し返し,端面シールリップ26,26を大フランジ19bとの密接状態に保持することができる。
【0032】
また万一,第1取り付けビード17の小フランジ19c側への移動が過度になると,第1取り付けビード17の内端面17aが小フランジ19cに当接することにより,第1取り付けビード17の保持環19からの離脱が阻止される。この場合,互いに当接する上記内端面17a及び小フランジ19cは,前述のように,半径方向外方に向かうにつれてボール状頭部4に傾くテーパ状をなしているから,当接時の衝撃を半径方向外方に分散させて,当接衝撃による第1取り付けビード17の損傷を防ぐことができる。また上記内端面17a及び小フランジ19cを,半径方向外方に向かうにつれてボール状頭部4に傾くテーパ状に形成することは,保持環19の円筒部19aの軸方向寸法を特別長く設定せずに,上記内端面17a及び小フランジ19c間に所定の間隙28を設けることを可能にするものであり,ボールジョイントJの大型化を回避することになる。
【0033】
以上,本発明の実施例を詳述したが,本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。例えば,ボールスタッド1の柄部3と保持環19の円筒部19aとの圧入嵌合部に残存する微小間隙をシーリング剤24で埋めるに当たっては,それらの圧入に先立って,それらの圧入嵌合面にシーリング剤24を塗布しておくこともできる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,ボールスタッドと,このボールスタッドのボール状頭部をベアリングを介して揺動可能に保持するボールソケットと,柄部の外周面に取り付けられる円筒部,並びにこの円筒部の軸方向外端から張り出すフランジを有する保持環と,この保持環及びボールソケットに環状の第1及び第2取り付けビードをそれぞれ装着するブーツとからなり,第1取り付けビードには,保持環の円筒部及びフランジにそれぞれ密接する端面シール部及び内周シール部を形成したボールジョイントにおいて,
前記円筒部を前記柄部の外周面に直接圧入すると共に,前記フランジの内周面と前記柄部の外周面との間に小環状凹部を画成し,この小環状凹部をシーリング剤で埋めるとともに,前記シーリング剤の一部を前記小環状凹部から,前記円筒部及び柄部の圧入嵌合部に残存する間隙に毛細管現象により浸透させたので,保持環の円筒部とボールスタッドの柄部との圧入嵌合部に微小間隙が残存しても,前記小環状凹部をシーリング剤が埋めることで,該圧入嵌合部に良好なシール状態を与えることができ,したがって,該圧入嵌合部には微小間隙の残存が許容されることになり,圧入嵌合部の寸法,面粗度及び圧入荷重の許容幅の拡大を可能にしながら,圧入嵌合部のシール性の信頼性を高めることができ,しかもシーリング剤の使用によるコストアップは,極めて少ない。さらに,前記シーリング剤の一部を前記小環状凹部から,前記円筒部及び柄部の圧入嵌合部に残存する間隙に毛細管現象により浸透させたので,圧入嵌合部のシール性の信頼性を一層高めることができる。
【0035】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記小環状凹部を,前記保持環のプレス成形時,その円筒部及びフランジの折曲部外側に形成された小湾曲面と前記柄部外周面との間で画成したので,前記小湾曲面の形成のために柄部及び保持環に特別な加工を施す必要がなく,コストの低減に寄与し得る。
【0036】
さらにまた本発明の第3の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記柄部における前記円筒部が圧入される圧入嵌合部と,それに隣接する小径部との間の環状段部を,前記フランジより前記円筒部側に進入させて,前記小環状凹部を前記フランジの内周面と前記柄部の外周面との間に画成したので,この場合も前記小湾曲面の形成のために柄部及び保持環に特別な加工を施す必要がなく,コストの低減に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車の懸架装置における,本発明のボールジョイントを備えた部分の側面図。
【図2】 図1のボールジョイント部の縦断面図。
【図3】 図2の3部拡大図。
【図4】 図3に対応する作用説明図。
【符号の説明】
J・・・・・ボールジョイント
1・・・・・ボールスタッド
2・・・・・ボールソケット
3・・・・・柄部
3a・・・・圧入嵌合部
4・・・・・ボール状頭部
5・・・・・ベアリング
14・・・・ブーツ
17・・・・第1取り付けビード
18・・・・第2取り付けビード
19・・・・保持環
19a・・・円筒部
19b・・・フランジ(大フランジ)
22・・・・小湾曲面
23・・・・小環状凹部
24・・・・シーリング剤
26・・・・端面シール部(端面シールリップ)
27・・・・内周シール部(内周シールリップ)
Claims (3)
- ボールスタッド(1)と,このボールスタッド(1)のボール状頭部(4)をベアリング(5)を介して揺動可能に保持するボールソケット(2)と,柄部(3)の外周面に取り付けられる円筒部(19a),並びにこの円筒部(19a)の軸方向外端から張り出すフランジ(19b)を有する保持環(19)と,この保持環(19)及びボールソケット(2)に環状の第1及び第2取り付けビード(17,18)をそれぞれ装着するブーツ(14)とからなり,第1取り付けビード(17)には,保持環(19)の円筒部(19a)及びフランジ(19b)にそれぞれ密接する端面シール部(26)及び内周シール部(27)を形成したボールジョイントにおいて,
前記円筒部(19a)を前記柄部(3)の外周面に直接圧入すると共に,前記フランジ(19b)の内周面と前記柄部(3)の外周面との間に小環状凹部(23)を画成し,この小環状凹部(23)をシーリング剤(24)で埋めるとともに,前記シーリング剤(24)の一部を前記小環状凹部(23)から,前記円筒部(19a)及び柄部(3)の圧入嵌合部に残存する間隙に毛細管現象により浸透させたことを特徴とする,ボールジョイント。 - 請求項1記載のボールジョイントにおいて,
前記小環状凹部(23)を,前記保持環(19)の成形時,その円筒部(19a)及びフランジ(19b)の折曲部外側に形成された小湾曲面(22)と前記柄部(3)外周面との間で画成したことを特徴とする,ボールジョイント。 - 請求項1記載のボールジョイントにおいて,
前記柄部(3)における前記円筒部(19a)が圧入される圧入嵌合部(3a)と,それに隣接する小径部との間の環状段部(3b)を,前記フランジ(19b)より前記円筒部(19a)側に進入させて,前記小環状凹部(23)を前記フランジ(19b)の内周面と前記柄部(3)の外周面との間に画成したことを特徴とする,ボールジョイント。
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