JP3979616B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、ファクシミリ、レザープリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関し、特に定着装置における用紙詰まりの検知精度の向上を狙った画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真複写機、ファクシミリ、レザープリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置において、用紙詰まり(以下、用紙ジャムと記す)が発生すると、装置内の各所に設置された用紙詰まり検知手段によって用紙ジャムが検知され、画像形成動作を自動的に停止するようになっている。その後、用紙ジャムによる停止を解除するために操作扉を開き、詰まっている用紙を取り除き、開かれた操作扉を再び閉じることによって用紙ジャムによる停止が解除され、画像形成動作が再開可能とされていた。しかしながら、上記の用紙ジャムによる停止の解除動作において、詰まっている用紙が操作扉を開くだけで容易に確認できる場合には支障がないが、例えば、定着装置内に用紙が詰まっている場合には、定着装置がカバーで覆われているため確認し難く、さらに、詰まっている用紙が高温部にあるため取り出し難い。そのため、詰まっている用紙が完全に取り出されないまま再起動させてしまうことにより、次の用紙が再び用紙ジャムになったり、用紙の焼け焦げや煙の発生という障害を起こす原因にもなっていた。
その障害に対処するため、特開平5−323707号公報や特開平6−175524号公報に記載された発明では、開かれた操作扉が再び閉じられると、直ぐ用紙ジャムによる停止を解除するのではなく、用紙詰まり検知手段を働かせて装置内に用紙が残っていないことを確認してから用紙ジャムによる停止を解除していた。
また、特開平9−236958号公報に記載された発明では、定着装置の加熱ローラに負荷トルクを検出する手段を設け、検出された負荷トルク値がある一定以上になったとき、用紙詰まりが発生しているとみなし、画像形成動作や加熱ローラの回転を停止させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開平5−323707号公報や特開平6−175524号公報に記載された発明のように、開いた扉が再び閉じられると直ぐに用紙ジャムによる停止を解除するのではなく、用紙詰まり検知手段を働かせて装置内に用紙が残っていないことを確認してから用紙ジャムによる停止の解除を行うようにしても、定着装置内の加熱ローラや加圧ローラに巻き付くようにして残った用紙片は、従来の用紙詰まり検知手段を働かせても検知されない場合がほとんどである。すなわち、従来の用紙詰まり検出手段では、加熱ローラ等に巻き付くように残った用紙片を確実に検出することはできなかったので、その結果、次の用紙が再び用紙ジャムになったり、用紙の焼け焦げや煙を発生させるという障害はなくすことはできなかった。
また、特開平9−236958号公報に記載された発明では、加熱ローラに絡まって負荷トルクを大きく変動させるような用紙ジャムを検出するには多いに効果があるが、詰まった用紙片が小さい場合や比較的薄い用紙を使用していた場合には、画像形成動作時の負荷トルクでは殆ど状態変化を与えず、検出できない場合が発生していた。すなわち、従来の負荷トルクを検出する手段では、小さい用紙片や比較的薄い用紙を確実に検出することはできなかったので、その結果、次の用紙が再び用紙ジャムになったり、用紙の焼け焦げや煙を発生させるという障害をなくすことはできなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、用紙詰まり動作を処理した後の次の用紙が用紙ジャムになることや残った用紙片の焼けこげ等を無くすために、定着装置内の加熱ローラや加圧ローラに詰まった用紙片が小さい場合や比較的薄い用紙の場合であっても、確実に検出できるようにし、用紙ジャムの検出精度を向上させた画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の画像形成装置の発明では、帯電、露光、現像及び転写の電子写真プロセスの過程を経て、入力した画像信号に基いた画像を形成する画像形成装置において、転写材上に形成されたトナー像を加熱、加圧して定着させる加熱ローラと加圧ローラから成る定着ローラと、前記定着ローラを駆動させる定着ローラ駆動手段と、前記定着ローラ駆動手段の駆動状態を検知する駆動状態検知手段と、前記定着ローラより下流側の用紙搬送路中における用紙詰まりを検知する下流側詰まり検知手段とを備え、前記下流側詰まり検知手段によって用紙詰まりが検知され、前記定着ローラの駆動が停止された後、前記定着ローラの駆動の再開に当たって、定着ローラ駆動手段はあらかじめ定められた所定の時間だけ前記定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動させ、前記駆動状態検知手段の検知する駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達しないと、用紙詰まりが検知されたとして前記定着ローラへの駆動を停止させることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、前記下流側詰まり検知手段によって用紙詰まりが検知された時に下流側ジャム発生を記憶させ、前記定着ローラ駆動手段があらかじめ定められた所定の時間だけ駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして前記定着ローラを駆動させ、前記駆動状態検知手段の検知する駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達した場合に、下流側ジャム発生の記憶を解除する不揮発性記憶手段を有し、電源再投入直後に、前記不揮発性記憶手段が下流側ジャム発生を記憶したままならば、定着ローラ駆動手段はあらかじめ定められた所定の時間だけ前記定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動させ、前記駆動状態検知手段の検知する駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達しない場合には、用紙詰まりが検知されたとして前記定着ローラの駆動を停止させることを特徴とするものである。
【0005】
また、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の画像形成装置において、前記駆動状態検知手段の検知する駆動状態は、前記定着ローラ駆動手段が前記定着ローラへ与える回転速度であることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の発明では、請求項1、2、または3記載の画像形成装置において、前記定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動している間は、前記加熱ローラを加熱しないことを特徴とするものである。
上記のように構成された請求項1の発明は、定着ローラより下流側の用紙詰まりの解除後は、定着ローラ駆動手段によって、あらかじめ定められた所定の時間だけ定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動させ、定着ローラ駆動手段の駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達しないと前記駆動状態検知手段によって検知されると、前記定着ローラへの駆動を停止させるようになっているので、定着装置内の加熱ローラや加圧ローラに薄い用紙や小片の用紙が巻き付くようにして残っても精度よく検出して、定着ローラへの駆動を停止させることができる。
また、請求項2の発明は、請求項1のように構成された画像形成装置の発明に加えて、電源再投入直後に、不揮発性記憶手段に下流側ジャム発生の記憶が残っていると、定着ローラ駆動手段によって、あらかじめ定められた所定の時間だけ定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動させて、定着ローラ駆動手段の駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達しないと前記駆動状態検知手段によって検知されると、前記定着ローラへの駆動を停止させるようになっているので、残紙がある状態で電源が切られても、次回の電源投入時に残紙チェックを精度よく行い、用紙詰まりに対する安全性を高めることができる。
【0006】
また、請求項3の発明は、請求項1または2のように構成された画像形成装置の発明に加えて、定着ローラ駆動手段によって、あらかじめ定められた所定の時間だけ定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動させて、定着ローラ駆動手段が前記定着ローラへ与える回転速度が該所定の時間内にあらかじめ定めた回転速度に達しないと、前記定着ローラへの駆動を停止させるようになっているので、定着装置内の加熱ローラや加圧ローラに薄い用紙や小片の用紙が巻き付くようにして残っても、簡単な機構追加によって精度よく確実に検出して、定着ローラへの駆動を停止させることができる。
また、請求項4の発明は、請求項1、2、または3のように構成された画像形成装置の発明に加えて、定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動している間は、前記加熱ローラを加熱しないようになっているので、残紙がある状態でも発火や煙の発生を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置の代表例として、電子写真複写機(以下、複写機20と記す)の主要部を示す側面図である。複写機20の詳細な構成及び機能としては公知であるので概要だけを述べる。図1において、自動原稿給紙装置21の原稿給紙台22上に積載された原稿用紙Pは、各原稿給紙ローラ23とそれに連動する原稿給紙ベルト24の駆動により、読み取り用の原稿台25上に一枚ずつ搬送され、読み取り光学系26により原稿の画像情報が読み取られる。
読み取り光学系26は、光源及びミラーからなる光学系前段26aと、光を集光させる光学レンズ部26bと、光学レンズ部26bからの光を感光体ドラム27上に集光させる複数枚のミラーからなる光学系後段26c等で構成されている。光学系後段26cを出た光は、前以て一様に帯電されている感光体ドラム27上に露光し、画像情報に応じた静電潜像を形成する。次いで感光体ドラム27上に形成された静電潜像は、感光体ドラム27の回転に連れられて現像部28のトナーにより可視像化される。
一方、転写材である転写紙を収納する給紙トレイ30から供給された転写紙が、給紙ローラ31、給紙搬送ローラ32等の助けで感光体ドラム27の方向に運ばれ、タイミングローラ33によってタイミングを合わされて、転写紙に感光体ドラム27上で作像されたトナー像が転写される。さらに、転写紙上に転写されたトナー像は定着部10により熱定着される。後述する定着部10は、加熱して回転可能な加熱ローラ1aと、加熱ローラ1aとの間で加圧され回転駆動を与える加圧ローラ1bとからなる定着ローラ1から主に構成されている。転写されたトナー像を持つ転写紙が加熱ローラ1aと加圧ローラ1bとの間を通り抜ける際に、トナー像が転写紙上に熱定着される。さらに、定着部10を通過した転写紙は予め決められた収納トレイ34の一つに収納される。また、図1の複写機は両面コピーの機能が可能であり、その為に転写紙を反転できるように中間トレイ35を持っている。
また、原稿に合わせて種々なサイズの用紙でコピーができるように、図では示していないがサイズの違う転写紙を格納する何種類の給紙トレイを格納する場所を持っている。種々の給紙トレイを用意すれば、給紙トレイの入替えなしにサイズの異なった用紙を供給できるが、装置の小型化と云う点から問題である。その為、一般に余り使用されないサイズの少量コピーや、不定形サイズの用紙の格納は、専用の給紙トレイを用意せず、手差しトレイ36から行うのが一般的である。
また、給紙トレイ30から供給された転写紙は感光体ドラム27まで搬送されて、感光体ドラム27上のトナー像が転写され、定着部10により熱定着されて、収納トレイ34の一つに収納されるまでの間、図示してないが搬送経路の各所に転写紙の通過を確認する用紙詰まり検知素子が設定されている。この用紙詰まり検知素子によって用紙が所定時間に検知されないと、用紙ジャムが発生したとして各部の駆動電力の供給を遮断することになる。また、プリント基板37には、各部を制御する制御回路が搭載されており、その詳細については下に記述する。
【0008】
図2は、プリント基板37に搭載された制御回路とその周辺部の主要なブロック図である。CPU11は、主にプログラムを内蔵したROM12、メモリであるRAM13、不揮発性記憶手段である不揮発性RAM5、及びI/Oポート14(14a、14b)を介して各部と接続されている。即ち、CPU11は、表示操作部15、扉開閉検知センサー16a、ジャム検知センサー16bまたは各種の検知センサー16cからの検知信号をI/Oポート14bを介して取り込み、状態を判断後、I/Oポート14aや各種のドライバ17を介して各種のモータ18及び各種のクラッチ19に指示を与える。また、定着モータドライバ2bを通して定着モータ2aを駆動する。さらに、定着モータ2a、即ち、図示しない定着ローラ1の駆動状態を調べるため、定着モータ2aの回転軸に直結したエンコーダ3aからの信号をI/Oポート14aを通して取り込んでいる。また、各種の表示は、I/Oポート14bを介して表示操作部15に指示することによって行われる。
また、電源OFF時でも保存しておきたい情報は、不揮発性RAM5に記憶する。定着モータ2aへの定常駆動やパワーダウン駆動は、定着モータドライバ2bを介して行われる。モータのトルクを低くして回転駆動をあたえるパワーダウン駆動は、電流を小さくさせるか、電圧を換えて行う方法が一般的である。
【0009】
また、図3は本発明の動作を説明するため、定着ローラ1と周辺の主要部を示した構成図である。定着ローラ1は、内蔵するヒータ1cによって加熱される加熱ローラ1aと、該加熱ローラ1aに接圧して回転する加圧ローラ1bとから構成されている。定着ローラ1の回転駆動は、定着ローラ駆動手段である定着ローラ駆動部2によってなされる。定着ローラ駆動部2は、本例では図2でも記述したが、定着モータ2aと定着モータドライバ2b等とから構成されている。また、定着モータ2aの回転は、加圧ローラ1bの軸に取り付けられた加圧ローラギア1eから加熱ローラギア1dに伝えられて、両ローラが回転する。ここで、定着ローラ駆動部2、即ち、定着ローラ1の回転駆動状態は駆動状態検知手段である駆動状態検知部3によって検知される。また、駆動状態検知部3は、定着モータ2aの軸に取り付けられたエンコーダ3aと、エンコーダ3aの回転を検知するエンコーダ検知センサ3bと、エンコーダ検知センサ3bの信号を処理するエンコーダ処理部3cから構成されている。
さらに、定着ローラ1の下流側には、下流側の用紙詰まりを検知するための下流側詰まり検知手段である下流側詰まり検知部4が設定されている。下流側詰まり検知部4は、下流側詰まり検知素子4aと詰まり検知信号処理部4bから構成され、定着ローラ1を通過した転写紙は所定の時間内に下流側詰まり検知素子4aで検知され、詰まり検知信号処理部4bによって処理され、下流側詰まりが生じているか否かが判断される。即ち、下流側詰まり検知素子4aで検知した信号が、転写紙の定着ローラ1を通過後所定の時間内に得られなかったか、全く下流側詰まり検知素子4aで検知できなかったかの時に、下流側詰まりが生じていると判断される。また、定着モータドライバ2bは、画像形成時においては定着モータ2aを通常のパワートルクで駆動するようにし、下流側詰まり検知部4によって用紙詰まりが検知された後、定着ローラ1の駆動再開に当たって定着モータ2aの駆動をパワーダウンさせることが可能である。
【0010】
また、図4は、定着ローラ1をパワーダウンさせて駆動させた時、定着ローラ1に残紙がない場合と残紙がある場合の例を説明するものである。図4(A)において、波形aは定着モータ2aをパワーダウンさせて駆動した波形を示しものである。波形aによる定着モータ2aの駆動に連れて、定着ローラ1に残紙がない場合には、定着モータ2aに取り付けられたエンコーダ3aからの入力パルスの周期t1は、波形cの定着モータ2aのパワーダウン中の速度検知期間で通常のパワートルクで駆動したと同等になる。従って、定着ローラ1のパワーダウン駆動の終了後は、波形dのごとく定着ヒータをOFFからONに換えて、画像形成動作準備に入るように図る。
また、図4(B)において、波形aは定着モータ2aをパワーダウンさせて駆動したタイミングを示す。定着ローラ1に残紙があって、波形b1はエンコーダ3aの回転が停止した場合、波形b2は定着モータ2aに取り付けられたエンコーダ3aからの入力パルスの周期t2が、波形cの速度検知期間で、通常のパワートルクで駆動した周期(≒t1)よりずっと大きくなっている場合である。これは、残紙のために定着モータ2aが動作しないか(波形b1)、トルク不足になって非常に遅い回転動作になった場合か(波形b2)を示している。この例では用紙詰まりが検知されたとして、図示しない定着ローラ1への駆動を停止させ、定着ヒータ(加熱ヒータ1c)も加熱駆動を停止させる。
また、上記図4(A)(B)で定着モータをパワーダウンさせて駆動させる際に、始めからパワーダウン駆動させると起動トルクに達せず、定着モータを駆動できない場合がある。その際は、最初の瞬間だけ定着モータに通常のパワートルクで駆動させておいて、直ぐパワーダウンの駆動に切り換えるようにすれば良い。特に、その駆動方法には触れないが、その場合においても本発明の効果は変わらない。
【0011】
また、図5(A)(B)は、本発明の画像形成装置での主要動作を示したフロー図である。図5(A)において、用紙ジャム発生か否かが問われ(S1)、用紙ジャム発生でないなら(S1:No)用紙ジャム発生まで待つ。ここで、用紙ジャムが発生すると(S1:Yes)、安全のため総てのモータの駆動と定着ヒータの電源をOFFにする(S2)。さらに、ステップS1で起きた用紙ジャムが、下流側詰まりによる用紙ジャムか否かが問われる(S3)。もし、下流側詰まりによる用紙ジャムならば(S3:Yes)、不揮発性RAMに下流側詰まりによる用紙ジャムのフラグをセットして(S4)、ステップS5に進める。また、ステップS3で下流側詰まりによる用紙ジャムでないならば(S3:No)、そのままステップS5に進める。
ステップS5では、用紙ジャム発生があったことのフラグをセット(S5)し、用紙ジャムの内容を表示させる(S6)。さらに、操作扉が開から閉に変わったか否かが問われ(S7)、操作扉が開から閉に変わっていなければ(S7:No)、操作扉が開から閉に変わるまで待ち、操作扉が開から閉に変われば(S7:Yes)、ポイントA(図5(B))に移る。
また、図5(B)において、操作扉が閉じられると、装置内に用紙が残っているか否かがチェックされる(S8)。装置内に用紙が残っていると(S9:Yes)、図5(A)のポイントCに飛び、ステップS6の用紙ジャムの内容を表示させるところからやり直す。また、ステップS9で、装置内に用紙が残っていないと(S9:No)、不揮発性RAM5に下流側詰まりによる用紙ジャムのフラグがセットされているか否かが問われる(S10)。もし、フラグがセットされているならば(S10:Yes)、定着モータ2aを所定時間パワーダウンにして駆動させる(S11)。さらに、回転速度をチェックし(S12)、パワーダウンでの駆動を解除する(S13)。さらに、回転速度のチェックで、回転状態が正常か否かが問われる(S14)。もし、回転状態が正常でないなら(S14:No)、図5(A)のポイントCに飛び、ステップS6の用紙ジャムの内容を表示させるところからやり直す。
【0012】
また、ステップS14で、回転状態が正常であるならば(S14:Yes)、不揮発性RAM5の下流側詰まりによる用紙ジャムのフラグを解除させ(S15)、ステップS16に進める。また、ステップS10において、不揮発性RAMに下流側詰まりによる用紙ジャムのフラグがセットされていないならば(S10:No)、ステップS16に進める。ステップS16において、用紙ジャム発生があったことのフラグをリセットし(S16)、画像形成動作に入ることを表示する(S17)。さらに、定着及び各種ヒータの電源をONにし(S18)、本ルーチンを抜ける。
また、電源ON時は、装置の初期設定終了後、図5(B)のポイントAから動作開始になる。
このようにして、定着装置内の加熱ローラや加圧ローラに薄い用紙や小片の用紙が巻き付くようにして残っても確実に用紙ジャムを検出することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、定着装置内の加熱ローラや加圧ローラに薄い用紙や小片の用紙が巻き付くようにして残っても確実に検出できるように、用紙ジャムの検出精度を向上させた画像形成装置を提供できるようになった。請求項2の発明によれば、請求項1の画像形成装置の発明に加えて、残紙がある状態で電源が切られても、次回の電源投入時に残紙チェックを精度よく行い、用紙詰まりに対する安全性を高めた画像形成装置を提供することができるようになった。
請求項3の発明によれば、請求項1または2の画像形成装置の発明に加えて、簡単な機構追加によって定着装置内の残紙を精度よく確実に検出して、定着ローラへの駆動を停止させるように図った画像形成装置を提供できるようになった。請求項4の発明によれば、請求項1、2、または3の画像形成装置の発明に加えて、定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動している間は、前記加熱ローラを加熱しないようになったので、残紙がある状態でも発火や煙の発生を防止した画像形成装置を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の主要部を示す側面図である。
【図2】図1に示す画像形成装置における制御回路とその周辺の主要部を示すブロック図である。
【図3】本発明の画像形成装置において定着ローラと周辺の主要部を示した構成図である。
【図4】(A)は本発明の画像形成装置において定着ローラに残紙がない状態でパワーダウンさせて駆動させた時の主要部のタイミングを示した説明図、(B)は本発明の画像形成装置において定着ローラに残紙がある状態でパワーダウンさせて駆動させた時の主要部のタイミングを示した説明図である。
【図5】(A)、(B)は本発明の画像形成装置における主要動作を示したフロー図である。
【符号の説明】
1 定着ローラ
1a 加熱ローラ
1b 加圧ローラ
2 定着ローラ駆動部(定着ローラ駆動手段)
2a 定着モータ
2b 定着モータドライバ
3 駆動状態検知部(駆動状態検知手段)
3a エンコーダ
3b 回転検知センサ
4 下流側詰まり検知部(下流側詰まり検知手段)
4a 下流側詰まり検知素子
4b 詰まり検知信号処理部
5 不揮発性RAM(不揮発性記憶手段)
10 定着部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
20 複写機
Claims (4)
- 帯電、露光、現像及び転写の電子写真プロセスの過程を経て、入力した画像信号に基いた画像を形成する画像形成装置において、
転写材上に形成されたトナー像を加熱、加圧して定着させる加熱ローラと加圧ローラから成る定着ローラと、前記定着ローラを駆動させる定着ローラ駆動手段と、前記定着ローラ駆動手段の駆動状態を検知する駆動状態検知手段と、前記定着ローラより下流側の用紙搬送路中における用紙詰まりを検知する下流側詰まり検知手段とを備え、
前記下流側詰まり検知手段によって用紙詰まりが検知され、前記定着ローラの駆動が停止された後、前記定着ローラの駆動を再開する際に、
定着ローラ駆動手段は、あらかじめ定められた所定の時間だけ駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして前記定着ローラを駆動させ、前記駆動状態検知手段の検知する駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達しない場合には、用紙詰まりが検知されたとして前記定着ローラの駆動を停止させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、前記下流側詰まり検知手段によって用紙詰まりが検知された時に下流側ジャム発生を記憶させ、前記定着ローラ駆動手段があらかじめ定められた所定の時間だけ駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして前記定着ローラを駆動させ、前記駆動状態検知手段の検知する駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達した場合に、下流側ジャム発生の記憶を解除する不揮発性記憶手段を有し、
電源再投入直後に、前記不揮発性記憶手段が下流側ジャム発生を記憶したままならば、定着ローラ駆動手段はあらかじめ定められた所定の時間だけ前記定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動させ、前記駆動状態検知手段の検知する駆動状態が該所定の時間内にあらかじめ定めた駆動状態に達しない場合には、用紙詰まりが検知されたとして前記定着ローラの駆動を停止させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、前記駆動状態検知手段は、駆動状態を検知するために、前記定着ローラ駆動手段が前記定着ローラへ与える回転速度を検知することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1、2、または3に記載の画像形成装置において、前記定着ローラへの駆動トルクを画像形成動作時よりも小さくして駆動している間は、前記加熱ローラを加熱しないことを特徴とする画像形成装置。
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