JP3979574B2 - 生体試料用アレイ電極及びその作製方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体試料を対象にしたアレイ電極(多点電極)及びその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
生体試料を対象にした計測の中で、電極を用いた電気計測、電気化学計測は、時間分解能にすぐれた高感度な計測方法として、従来から広く用いられてきた。例えば、針状に細く引いたガラスキャピラリーに、電極を挿入して計測を行なうパッチクランプ法は、単一の細胞や生体組織中の細胞の電気的活動をモニターする手法として広く用いられている。
【0003】
又、針状のキャピラリーから細胞近傍の溶液を抽出し、電気化学的に分析するオンラインセンサは、空間分解能に優れた高感度な分析方法として、今後ますます期待されるところである(参考文献:Niwa O, Torimitsu K, Morita M, Osborne P, Yamamoto K. Concentration of extracellular L-glutamate released from cultured nerve cells measured with a small-volume online sensor. Anal. Chem., 1996; 68:1865-1870)。
【0004】
一方、細胞外活動電位は、試料にダメージを与えることがなく(非浸襲)、細胞の外に置いた電極を使って細胞の活動を計測できる手法である。我々は、以前から、平板状に配置した複数の電極を用いて、複数の神経細胞の電気的活動を多点で同時に計測することに成功している(参考文献:Jimbo Y, Tateno T, Robinson HPC. Simultaneous induction of pathway−specific potentiation and depression in networks in cortical neurons. Biophys. J., 1999; 76:670-678)。この手法は、フォトリソグラフィーによって作製したアレイ型電極によって、培養した神経細胞の細胞外活動電位を同時に多点で計測できるため、結合した細胞、組織の活動を、高時間分解能を持って計測するのに非常に有効である。
【0005】
又、アレイ型平板電極は、その上に酵素を被覆するなどによって選択性を付与することができ、特定の化学物質を電気化学的に計測することも可能であるため、化学物質の2次元の分布計測に非常に適している(参考文献:Kasai N, Jimbo Y, Niwa O, Matsue T, and Torimitsu K, Real-time multisite observation of glutamate release in rat hippocampal slices, Neuroscience Letters, 2001, 304, 112−116)。
【0006】
更に、これらの電極は針型、平板型を問わず、生体試料を対象にした計測のみでなく、試料へ局所的な刺激を印加するのにも有効である。この場合、電極により直接電気的な刺激を印加することも可能であるし、キャピラリーに挿入した電極を用いてキャピラリー内に電場を形成させ、あらかじめキャピラリー内に入れておいた刺激溶液を生体試料内あるいは近傍にインジェクト(注入)することで、薬物投与による局所刺激を印加することも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
脳(多数の神経細胞の集合体)は三次元構造を有しており、三次元構造の状態のままでは多数の細胞を対象とする計測を行なうのは困難である。そのため、従来は、脳神経細胞等の計測を行なう場合、脳を解剖し、神経細胞をばらばらにして、培養により細胞をシャーレ内に保持し、平面型の電極を用いて計測を行なっていた。具体的には、シャーレの底に多数の電極(例えば、8×8のアレイ状の平面電極)を有するものを用いて計測を行なっており、ばらばらにされた細胞等を計測する場合には有用であった。
【0008】
しかしながら、近年、脳を含めた生体機能の解明に関して世界的な関心が寄せられるに伴い、脳あるいは脳の一部のように立体的な構造をもつ生体試料を、一つ一つの細胞へ分解せずに、その形状を保ったまま計測する必要性が高まっている。
【0009】
例えば、脳を薄切りにした切片(通常は厚さ200〜500μm)を用い、ある程度の三次元構造を残した試料を作製することで、三次元構造の生体試料の計測が試みられている。ところが、上述した平面電極では、切片の表面の細胞しか測定することができないため、十分な計測信号が得ることができない。この主たる原因は、切片試料を作製する際に、切片表面の細胞は大きなダメージを受けてしまうためと考えられ、表面の細胞よりもダメージを受けていない内側の細胞を対象とする計測手段が求められている。
【0010】
更に、立体的な広がりをもつ生体において、その機能を解明するためには、立体的な生体情報を得ることが不可欠であり、そのために三次元における計測が重要である。これらは、今後より微細な計測を可能とするナノテクノロジーの分野の高度化とともに、ますます必要度が高まってくるものと考えられる。
【0011】
又、生体機能の解明のみならず様々な疾病の治療あるいは感覚器官の代替として、任意の生体微小区域へ電気的刺激を印加する試みも行われており、より高精度に三次元における位置を把握しつつ刺激を印加する方法が求められている。
【0012】
しかしながら、これまでの電極の形状では、組織の内部の情報を得ることのできる三次元計測や刺激印加は非常に困難であり、可能であっても煩雑な系(システム)を確立させる必要があった。
【0013】
そのため、複数の任意の電極として、立体的に配置したアレイ電極を用いて、三次元の計測・刺激印加が必要不可欠の段階にきている。
【0014】
本発明は、上記課題に鑑み、三次元の計測・刺激印加を可能とする生体試料用アレイ電極及びその作製方法を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極は、複数の電極と、当該電極の先端を三次元に配置するための電極固定用治具とを具備し、
前記電極は、導電線と前記導電線を被覆する絶縁材とからなり、
前記電極固定用治具は、前記電極の先端を三次元に配置するための複数の電極位置合わせ/固定用ホールを設けた電極位置合わせ用治具と、前記電極の他端を固定する本体部とを備えたことを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極は、前記導電線を金属線とし、前記絶縁材をガラス管としたことを特徴とする。
【0018】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極は、前記電極を、導電線と前記導電線を内包するキャピラリーとからなるものとしたことを特徴とする。
【0019】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極は、前記導電線を銀/塩化銀線とし、前記キャピラリーをガラス管としたことを特徴とする。
【0029】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極の作製方法は、複数の電極を三次元に配置した生体試料用アレイ電極の作製方法であって、
前記電極を、導電線と前記導電線を被覆する絶縁材とからなるものとし、
前記電極の先端を固定するための複数の電極位置合わせ/固定用ホールを設けた電極位置合わせ用治具を備えた電極固定用治具を用いて、前記電極の先端を三次元に配置することを特徴とする。
【0030】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極の作製方法は、前記導電線を金属線とし、前記絶縁材をガラス管とすることを特徴とする。
【0031】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極の作製方法は、前記電極を、導電線と前記導電線を内包するキャピラリーとからなるものとすることを特徴とする。
【0032】
上記課題を解決する本発明に係る生体試料用アレイ電極の作製方法は、前記導電線を銀/塩化銀線とし、前記キャピラリーをガラス管とすることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明では、複数の電極又はキャピラリーを三次元に(立体的に)配置することにより、生体試料など三次元の構造をもった試料の、三次元領域における計測及び三次元領域への刺激印加が可能となる。又、電極等の立体的な形状を変えることによって、任意の位置に電極を配置することも可能である。
【0042】
つまり、本発明は、電極等を三次元に配置した立体型のアレイ電極を作製し、それを生体試料へ応用して計測・刺激印加などを行うことができるようにすることに特徴がある。
【0043】
上述したような立体型のアレイ電極の最も単純な作製方法としては、以下のようなものが考えられる。
(I)針状の電極を三次元に配置する。
(II)キャピラリーを三次元に配置する。
【0044】
又、他の作製方法として、以下のようなものも考えられる。
(III)金属や金属酸化物、カーボン、有機物を含む導電性材料・半導体材料を三次元の電極に加工し、不要部分をレジストなどの絶縁材料で被覆する。
この方法では、導電性材料・半導体材料を溶出等によって積層する方法だけでなく、現在可能な微細加工技術を用いて、微小で多様な形状の複数の凸部を電極として作製することが考えられる。具体的な微細加工技術としては、フォトリソグラフィーを用いたエッチング法、リフトオフ法、メッキ法等がある。
【0045】
更に、他の作製方法として、以下のようなものも考えられる。
(IV)絶縁性の材料を用いてあらかじめ凸部を成形し、その凸部に金属や金属酸化物、有機物を含む導電性材料・半導体材料を被覆して電極とする。
【0046】
前記凸部は、例えば、それぞれの凸部に電位を印加することによって、先端のみを鋭利に加工することができる(電解エッチング等)。凸部の先端を鋭利にすることで、生体試料の内部に電極先端を到達させることが可能となり、全体のサイズを小さくすれば、生体内に埋め込むことも可能である。又、作製したアレイ電極を絶縁膜で被覆し、必要な電極に電場を形成することによって、その電極の先端部のみ絶縁膜を除去し、任意の位置に電極を配置することも可能である。
【0047】
上記方法で作製した立体型のアレイ電極は、個々の電極を独立して導通を取ることによって、異なる位置における電気計測、電気化学計測が可能となり、更に、各電極を通して電気的な刺激を局所的に印加することで電気刺激印加が可能となる。
【0048】
以下、実施例及び図面を用いて本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0049】
(実施例1)
図1は、本発明に係る実施形態の一例を示す生体試料用アレイ電極の概略図である。詳細な構造がわかるように、その一部を拡大して示した。
【0050】
本実施例の生体試料用アレイ電極は、生体試料の電気計測で用いられる針状の電極を複数用いて、三次元に(立体的に)配置したものである。これは、前述した(I)の生体試料用アレイ電極の作製方法によるものである。
【0051】
図1に示すように、生体試料用アレイ電極1は、複数の針状の電極2を有しており、電極2は、電極固定用治具3により、その先端が三次元の配置になるように固定されている。電極2の他の端部には計測機器等に接続するためのリード端子4が接続されており、電極固定用治具3の本体部分に固定されている。
【0052】
電極固定用治具3は、電極2の先端を三次元に配置するための電極位置合わせ治具5を備えており、電極位置合わせ治具5に設けた電極位置合わせ/固定用ホール5a(ホール直径0.17ミリメートル、ホール中心同士の間隔は0.3ミリメートル)を用いて電極2を固定し、基板6上の生体試料7の任意の位置の電気計測を行なうことができる(図1の拡大図A参照。拡大図Aは、電極位置合わせ治具5の上面図及び側面図を示す。)。又、電極2は、導電線となる細いタングステン線8と絶縁材となるガラス管9を有しており、ガラス管9がタングステン線8を、その先端部分を除き、被覆するような針状の電極となっている(図1の拡大図B参照)。
【0053】
上記電極位置合わせ治具5を用いれば、0.3ミリメートル離れた複数の位置における電気的な信号を、同時に計測することが可能である。又、電極位置合わせ/固定用ホール5aの中心間距離を更に小さくすれば、より高空間分解能の計測も可能である。更に、異なる長さの針状の電極2を用いることで、任意の高さ方向の位置に電極2を配置することも可能となり、立体的な生体試料の電気計測等も可能となる。
【0054】
なお、本実施例では電極の導電線の材料としてタングステンを用いたが、その他の金属や金属酸化物、半導体材料、カーボンなどを使用することも可能である。更に、絶縁材としてガラス管を用いて電極を絶縁封止しているが、それ以外のレジスト等の有機材料や窒化珪素などの半導体用絶縁材料も使用することが可能である。
【0055】
(実施例2)
図2は、本発明に係る実施形態の他の一例を示す生体試料用アレイ電極の概略図である。詳細な構造がわかるように、その一部を拡大して示した。
【0056】
本実施例の生体試料用アレイ電極は、生体試料内あるいはその近傍の微小領域における電気計測を行うためのキャピラリーを複数用いて、三次元に(立体的に)配置したものである。これは、前述した(II)の生体試料用アレイ電極の作製方法によるものである。
【0057】
図2に示すように、生体試料用アレイ電極11は、複数のキャピラリー/電極12を有しており、キャピラリー/電極12は、キャピラリー/電極固定用治具13により、その先端が三次元に配置なるように固定されている。キャピラリー/電極12の他の端部には計測機器等に接続するためのリード端子14が接続されており、キャピラリー/電極固定用治具13の本体部分に固定されている。
【0058】
キャピラリー/電極固定用治具13としては、図1に示したものと同様のものを用いており、キャピラリー/電極12の先端を三次元に配置するためのキャピラリー位置合わせ治具15を備えており、キャピラリー位置合わせ治具15に設けたキャピラリー位置合わせ/固定用ホール15a(ホール直径0.17ミリメートル、ホール中心同士の間隔は0.3ミリメートル)を用いてキャピラリー/電極12を固定し、基板16上の生体試料17の任意の位置の電気計測を行なっている(図2の拡大図C参照。拡大図Cは、キャピラリー位置合わせ治具15の上面図及び側面図を示す。)。又、キャピラリー/電極12は、導電線となる細い銀/塩化銀線18と絶縁材となるガラス管19を有しており、ガラス管19が、その先端部に開口部を有し、銀/塩化銀線18を、その内部に完全に内包したものとなっている(図2の拡大図D参照)。銀/塩化銀線18は、銀及び塩化銀の適切な組成比で構成されている。又、キャピラリー/電極12のガラス管12は、スポイト状の形状を有しているため、その中に任意の溶液20を保持することができる。
【0059】
上記キャピラリー位置合わせ治具15は、図1に示す生体試料用アレイ電極1の電極位置合わせ治具5と同様のものであり、これを用いれば、0.3ミリメートル離れた複数の位置における電気的な信号を、同時に計測することが可能である。又、キャピラリー位置合わせ/固定用ホール15aの中心間距離を更に小さくすれば、より高空間分解能の計測も可能である。更に、異なる長さのキャピラリー/電極12を用いることで、任意の高さ方向の位置にキャピラリー/電極12を配置することも可能となり、立体的な生体試料の電気計測等も可能となる。
【0060】
又、銀/塩化銀線18に電位パルスを印加することで、特定のキャピラリー/電極12の内部の溶液20をインジェクト(注入)することが可能であり、これにより局所的な薬物刺激の印加が可能となる。更に、任意の位置に固定したキャピラリー/電極12によって、生体試料内あるいは近傍の任意の複数の三次元微小領域から、試料溶液をサンプリングすることにより電気化学計測が可能となる。
【0061】
なお、ここでは電気計測用の電極の導電線の材料として銀/塩化銀を用いたが、そのほかの金属や金属酸化物、半導体材料、カーボンなどを使用することも可能である。
【0062】
(参考例3)
図3は、参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【0063】
本参考例の生体試料用アレイ電極は、絶縁性の基板上の導電線を立体的に加工して、三次元に配置して作製したものである。これは、前述した(III)の生体試料用アレイ電極の作製方法によるものである。以下、この方法を説明する(図3参照。なお、下記(1)〜(6)は図3中の工程(1)〜(6)に対応する。)。
【0064】
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板22を用意する。
(2)アクリル基板22上にパッド部23をフォトリソグラフィーにより作製する。
(3)導電線となる複数のタングステン細線24を配列し、接着剤25で互いを固着する。複数のタングステン細線24は、1本ずつ絶縁被覆されている。
(4)タングステン細線24の先端部分の被覆を剥がし、垂直に折曲げて、三次元の電極部26を成形し、タングステン細線24の他端側を任意の形状に折曲げて、パッド部23の位置と重なるようにリード部27を成形する。この時、三次元の電極となるタングステン細線24の先端部分の長さや折曲げる角度等を変えることによって、電極部26を三次元の自由な位置に配置することが可能となる。
(5)アクリル基板22上のパッド部23にリード線27の端部の位置が合うようにタングステン細線24を固定し、導電性ペースト28を用いてリード部27をパッド部23に固定する。
(6)最終処理として、電極部26とパッド部23以外を絶縁被覆材29により被覆する。
【0065】
上記作製手順により生体試料用アレイ電極21は、所望の三次元の位置に配置された複数の電極を有するものとなる。
【0066】
本参考例では電極の導電線の材料として細いタングステン線を用いたが、そのほかの金属や金属酸化物、半導体材料、カーボンなどを使用することも可能である。又、絶縁被覆されたタングステン細線を用いて三次元電極を成形しており、更に、上記作製手順(6)において最終的な絶縁被覆を行っているが、絶縁被覆されていないタングステン細線を用いることも可能である。
【0067】
上記生体試料用アレイ電極21を用いた計測方法としては、シャーレ中心に電極部26を上にして上記生体試料用アレイ21を配置し、パッド部23を計測器等と接続し、この電極部26上に脳等の切片試料を乗せて計測する。電極部26が三次元的な分布を有するため、切片試料の深さ方向の計測が可能となり、従来の方法に比べて、ダメージを受けていない神経細胞を確実に測定でき、神経細胞活動の大きな信号を得ることができる。これは、他の参考例においても同様である。
【0068】
(参考例4)
図4は、他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【0069】
本参考例の生体試料用アレイ電極は、絶縁性の基板上に非導電性材料の成形により三次元体を作製し、その三次元体に導電性材料を被覆して、立体的に配置する電極としたものである。これは、前述した(IV)の生体試料用アレイ電極の作製方法によるものである。以下、この方法を説明する(図4参照。なお、下記(1)〜(7)は図4中の工程(1)〜(7)に対応する。)。
【0070】
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板32を用意する。
(3)アクリル基板32上の全面に成形加工可能な非導電性樹脂33(例えば、ポリジメチルシロキサン等)を厚くコーティングし、その上からアルミニウム製の三次元加工用のメタルマスク34を圧迫させて、任意の形状の三次元体35を成形する。
(4)アルミニウム製のメタルマスク36を用いて、アクリル基板32をマスキングする。
(6)マスキングにより、アクリル基板32上の電極部37、リード部38、パッド部39の必要な部分にのみ白金をスパッタにより堆積する。この時、電極部37は、三次元体35上に導電性材料となる白金が被覆されて形成される。
(7)最終処理として、電極部37とパッド部39以外のリード部38等の不要な部分はレジスト40によりコーティングして絶縁被覆し、測定や刺激印加に支障がないようにする。
【0071】
又、他の作製手順として、以下の手順も可能である。
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板32を用意する。
(2)アクリル基板32上にあらかじめリード部38及びパッド部39をフォトリソグラフィーにより作製する。
(3)アクリル基板32上の全面に成形加工可能な非導電性樹脂33(例えば、ポリジメチルシロキサン等)を厚くコーティングし、その上からアルミニウム製の三次元加工用のメタルマスク34を圧迫させて、任意の形状の三次元体35を成形する。
(5)アルミニウム製のメタルマスク36bを用いて、アクリル基板32をマスキングする。
(6)マスキングにより、アクリル基板32上の電極部37にのみ白金をスパッタにより堆積する。この時、電極部37は、三次元体35上に導電性材料となる白金が被覆されて形成される。
(7)最終処理として、電極部37とパッド部39以外のリード部38等の不要な部分はレジスト40によりコーティングして絶縁被覆し、測定や刺激印加に支障がないようにする。
【0072】
上記作製手順により生体試料用アレイ電極31は、所望の三次元の位置に配置された複数の電極を有するものとなる。本参考例では、メタルマスク34の形状を変えることによって任意の形状の三次元の電極が形成可能であり、又、三次元体を構成するものとして樹脂を用いることで加工が簡便となる。
【0073】
(参考例5)
図5は、他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【0074】
本参考例の生体試料用アレイ電極は、絶縁性の基板上に非導電性材料の成形により三次元体を作製し、その三次元体に導電性材料を被覆して、立体的に配置する電極としたものである。これは、前述した(IV)の生体試料用アレイ電極の作製方法によるものである。以下、この方法を説明する(図5参照。なお、下記(1)〜(7)は図5中の工程(1)〜(7)に対応する。)。
【0075】
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板42を用意する。
(3)アクリル基板42上の全面に非導電性を有する光反応性樹脂43(例えば、フォトレジスト等)を厚くコーティングし、フォトリソグラフィーにより電極となる部分をパターニングする(図5(3)で示す白抜き部分)。
(4)エッチングによって不要部分(パターニングされていない部分)の光反応性樹脂43を除去し、電極部を構成する三次元体44を成形する。
(6)図4に示すメタルマスク36aと同様のメタルマスクを用いてマスキングを行い、白金をスパッタすることによりパターニングを行い、アクリル基板42上に電極部45、リード部46、パッド部47となる必要な部分にのみ導電性を与える。この時、電極部45は、三次元体44上に導電性材料となる白金が被覆されて形成される。
(7)最終処理として、電極部45とパッド部47以外のリード部46等の不要な部分はレジスト48によりコーティングして絶縁被覆し、測定や刺激印加に支障がないようにする。
【0076】
又、他の作製手順として、以下の手順も可能である。
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板42を用意する。
(2)アクリル基板42上にあらかじめリード46部及びパッド部47をフォトリソグラフィーにより作製する。
(3)アクリル基板42上の全面に非導電性を有する光反応性樹脂43(例えば、フォトレジスト等)を厚くコーティングし、フォトリソグラフィーにより電極となる部分をパターニングする。
(5)エッチングによって不要部分の光反応性樹脂43を除去し、電極部を構成する三次元体44を成形する。
(6)図4に示すメタルマスク36bと同様のメタルマスクを用いてマスキングを行い、白金をスパッタすることによりパターニングを行い、アクリル基板42上に電極部45となる必要な部分に導電性を与える。この時、電極部45は、三次元体44上に導電性材料となる白金が被覆されて形成される。
(7)最終処理として、電極部45とパッド部47以外のリード部46等の不要な部分はレジスト48によりコーティングして絶縁被覆し、測定や刺激印加に支障がないようにする。
【0077】
上記作製手順により生体試料用アレイ電極41は、所望の三次元の位置に配置された複数の電極を有するものとなる。
【0078】
この作製方法では、三次元電極の形状を任意に形成することが困難であるが、一般的に使用されているフォトレジスト等を使用することが可能であるため、簡便に凸型の電極を加工することができるという点で優れている。
【0079】
(参考例6)
図6は、他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【0080】
本参考例の生体試料用アレイ電極は、絶縁性の基板上の導電性材料の成形により、立体的に配置する電極としたものである。これは、前述した(III)の生体試料用アレイ電極の作製方法によるものである。以下、この方法を説明する(図6参照。なお、下記(1)〜(8)は図6中の工程(1)〜(8)に対応する。)。
【0081】
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板52を用意する。
(3)アクリル基板52上の全面に導電性材料となる白金53をスパッタにより厚くコーティングし、フォトリソグラフィーにより電極となる部分をパターニングする(図6(3)の白抜きの部分)。
(4)エッチングによって不要部分(パターニングされていない部分)の白金53を除去し、導電性を持つ三次元体となる電極部54を成形する。
(6)図4に示すメタルマスク36aと同様のメタルマスクを用いてマスキングを行い、白金をスパッタすることによりパターニングを行い、基板上にリード部55、パッド部56となる必要な部分に導電性を与える。
(7)電極部54とパッド部56以外のリード部55等の不要な部分はレジスト57によりコーティングして絶縁被覆し、測定や刺激印加に支障がないようにする。
(8)最終処理として、エッチング、電解エッチング、メッキ等を用いて電極部54を任意の形状、例えば針状に成形する。但し、この工程は必ずしも必要ではない。
【0082】
又、他の作製手順として、以下の手順も可能である。
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板52を用意する。
(2)アクリル基板52上にあらかじめリード55部及びパッド部56をフォトリソグラフィーにより作製する。
(3)アクリル基板52上の全面に導電性材料となる白金53をスパッタにより厚くコーティングし、フォトリソグラフィーにより電極となる部分をパターニングする。
(5)エッチングによって不要部分の白金53を除去し、導電性を持つ三次元体となる電極部54を成形する。
(7)電極部54とパッド部56以外のリード部55等の不要な部分はレジスト57によりコーティングして絶縁被覆し、測定や刺激印加に支障がないようにする。
(8)最終処理として、エッチング、電解エッチング、メッキ等を用いて電極部54を任意の形状、例えば針状に成形する。但し、この工程も必ずしも必要ではない。
【0083】
上記作製手順により生体試料用アレイ電極51は、所望の三次元の位置に配置された複数の電極を有するものとなる。更に、この作製方法では、三次元の電極の形状を電解エッチング等により任意に形成することが可能となる。
【0084】
(参考例7)
図7は、他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【0085】
本参考例の生体試料用アレイ電極は、絶縁性の基板上の導電性材料の成形により、立体的に配置する電極としたものである。これは、前述した(III)の生体試料用アレイ電極の作製方法によるものであり、パターニングする時、基板との密着性が低い導電性材料(金属)を用いる場合に、しばしば用いられるリフトオフ法によるものである。以下、この方法を説明する(図7参照。なお、下記(1)〜(7)は図7中の工程(1)〜(7)に対応する。)。
【0086】
(1)絶縁性の基板となる透明なアクリル基板62を用意する。
(2)アクリル基板62上にあらかじめリード部63及びパッド部64をフォトリソグラフィーにより作製する。
(3)アクリル基板62上の全面に光反応性樹脂となるフォトレジスト65をコーティングし、フォトリソグラフィーにより電極となる部分をパターニングする(図7(3)の白抜き部分)。この時、電極となる部分にはフォトレジスト65が存在しないようにパターニングされている。
(4)アクリル基板62上の全面に導電性材料となる金66をスパッタにより厚くコーティングする。
(5)リフトオフ用の溶液に浸漬させることにより、パターニングされたフォトレジスト65が除去され、それとともにその上にコーティングされた金66も除去されて、三次元の電極部67が形成される。
(6)電極部67とパッド部64以外のリード部63等の不要な部分はレジスト68によりコーティングして絶縁被覆し、測定や刺激印加に支障がないようにする。
(7)最終処理として、エッチング、電解エッチング、メッキ等を用いて電極部67を任意の形状、例えば針状に成形する。但し、この工程は必ずしも必要ではない。
【0087】
上記作製手順により生体試料用アレイ電極61は、所望の三次元の位置に配置された複数の電極を有するものとなる。更に、この作製方法でも、三次元の電極の形状を電解エッチング等により任意に形成することが可能となる。
【0088】
なお、参考例中の基板材料にはアクリル樹脂以外にもガラスなどを用いることができ、ガラス、アクリル樹脂などの透明な基板を用いれば、顕微鏡で生体試料を観察しながら使用することができる。又、電極材料にはタングステン、白金、金以外にもそのほかの金属、金属酸化物、カーボン、有機物等の導電性高分子などの導電性材料、半導体材料などを用いることができ、必要であればこれらを組み合わせることも可能である。非導電性樹脂にもその他の多くの種類のものを用いることができ、必要であればこれらを組み合わせることも可能である。
【0089】
本発明に係る三次元の電極配置構造を持つアレイ電極は、三次元構造を有する生体組織を対象にした生体信号や神経伝達物質の計測に極めて有効であり、更に、電極表面上に酵素(タンパク質)などの特異性を持たせた物質を修飾することで選択性を与え、より高機能な電極として電気化学計測に応用することも可能である。この場合、特定の物質の分布や、刺激に対する分布の変化を把握することで、生体におけるその物質の作用やメカニズムの解明につながる。
【0090】
又、三次元的な計測だけでなく、任意の三次元的な位置に刺激を与えることができ、電気的な刺激の場合は、視覚や聴覚などの感覚器官の障害、運動機能障害の治療やリハビリテーションにも広く応用が可能である。例えば、微細加工技術を用いて微小な三次元のアレイ電極を作製すれば、微小生体試料の中で必要な部位の情報を数百μm間隔で適宜取得し、又刺激印可することができる。
【0092】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項2に係る発明によれば、複数の電極と、当該電極の先端を三次元に配置するための電極固定用治具とを具備し、前記電極は、導電線と前記導電線を被覆する絶縁材とからなり、前記電極固定用治具は、前記電極の先端を三次元に配置するための複数の電極位置合わせ/固定用ホールを設けた電極位置合わせ用治具と、前記電極の他端を固定する本体部とを備えたので、立体的な生体試料における電気的な信号を、高感度、高時間分解能、高空間分解能で、三次元的に同時に計測することができ、又、三次元的に局所に刺激印加をすることができる。更に、電極上に酵素などの特異性を持たせた物質を修飾することで選択性を与え、より高機能な電極として電気化学計測に応用することも可能である。
【0093】
請求項3乃至請求項4に係る発明によれば、前記電極を、導電線と前記導電線を内包するキャピラリーとからなるものとしたので、立体的な生体試料における電気的な信号を、高感度、高時間分解能、高空間分解能で、三次元的に同時に計測し、又刺激印加をすることができるだけではなく、更に、キャピラリー内に薬物等を保持することができるため、局所的な薬物刺激の印可が可能となり、又、生体試料の溶液をサンプリングすることで電気化学計測も可能となる。
【0098】
請求項5乃至請求項6に係る発明によれば、
複数の電極を三次元に配置した生体試料用アレイ電極の作製方法であって、前記電極を、導電線と前記導電線を被覆する絶縁材とからなるものとし、前記電極の先端を固定するための複数の電極位置合わせ/固定用ホールを設けた電極位置合わせ用治具を備えた電極固定用治具を用いて、前記電極の先端を三次元に配置するので、立体的な生体試料における電気的な信号を、高感度、高時間分解能、高空間分解能で、三次元的に同時に計測し、又刺激印加をすることができるアレイ電極を作ることができる。
【0099】
請求項7乃至請求項8に係る発明によれば、前記電極を、導電線と前記導電線を内包するキャピラリーとからなるものとするので、立体的な生体試料における電気的な信号を、高感度、高時間分解能、高空間分解能で、三次元的に同時に計測し、又刺激印加をすることができるだけではなく、更に、局所的な薬物刺激の印可や生体試料の電気化学計測も可能となるアレイ電極を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態の一例を示す生体試料用アレイ電極の概略図である。
【図2】 本発明に係る実施形態の他の一例を示す生体試料用アレイ電極の概略図である。
【図3】 参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【図4】 他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【図5】 他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【図6】 他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【図7】 他の参考例となる生体試料用アレイ電極及びその作製方法を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 生体試料用アレイ電極
2 電極
3 電極固定用治具
4 リード線
5 電極位置合わせ治具
5a 電極位置合わせ/固定用ホール
6 基板
7 生体試料
8 タングステン線
9 ガラス管
Claims (8)
- 複数の電極と、当該電極の先端を三次元に配置するための電極固定用治具とを具備し、
前記電極は、導電線と前記導電線を被覆する絶縁材とからなり、
前記電極固定用治具は、前記電極の先端を三次元に配置するための複数の電極位置合わせ/固定用ホールを設けた電極位置合わせ用治具と、前記電極の他端を固定する本体部とを備えたことを特徴とする生体試料用アレイ電極。 - 請求項1記載の生体試料用アレイ電極において、
前記導電線を金属線とし、前記絶縁材をガラス管としたことを特徴とする生体試料用アレイ電極。 - 請求項1記載の生体試料用アレイ電極において、
前記電極を、導電線と前記導電線を内包するキャピラリーとからなるものとしたことを特徴とする生体試料用アレイ電極。 - 請求項3記載の生体試料用アレイ電極において、
前記導電線を銀/塩化銀線とし、前記キャピラリーをガラス管としたことを特徴とする生体試料用アレイ電極。 - 複数の電極を三次元に配置した生体試料用アレイ電極の作製方法であって、
前記電極を、導電線と前記導電線を被覆する絶縁材とからなるものとし、
前記電極の先端を固定するための複数の電極位置合わせ/固定用ホールを設けた電極位置合わせ用治具を備えた電極固定用治具を用いて、前記電極の先端を三次元に配置することを特徴とする生体試料用アレイ電極の作製方法。 - 請求項5記載の生体試料用アレイ電極の作製方法において、
前記導電線を金属線とし、前記絶縁材をガラス管とすることを特徴とする生体試料用アレイ電極の作製方法。 - 請求項5記載の生体試料用アレイ電極の作製方法において、
前記電極を、導電線と前記導電線を内包するキャピラリーとからなるものとすることを特徴とする生体試料用アレイ電極の作製方法。 - 請求項7記載の生体試料用アレイ電極の作製方法において、
前記導電線を銀/塩化銀線とし、前記キャピラリーをガラス管とすることを特徴とする生体試料用アレイ電極の作製方法。
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