JP3977781B2 - 無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無段変速機の無端ベルトに用いられる薄板状の金属リングを研磨する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、無段変速機に採用される動力伝達用のベルトにおいては、環状に積層配列された複数のエレメントを複数の金属リングを積層してなる積層リングにより結束したものが用いられている。この種の積層リングを構成する金属リングは、円筒状の金属ドラムを薄板円板状の砥石により所定幅毎に輪切りにすることによって無端帯状に形成される。そして、円筒状のドラムから切断された金属リングは側端縁にバリが生じているため、そのバリを研磨することが必要となる。また、金属リングの側端縁でのバリ発生が少なくても、金属リングの側端縁を研磨して側端縁を高精度な湾曲形状に仕上げることが必要となる。
【0003】
従来の金属リングの側端縁を研磨する方法としては、下記特許文献1に開示されている方法が知られている。この特許文献1に開示された金属リングの研磨方法はバレル研磨と呼ばれている方法であり、メディアと呼ばれる砥石で満たされたバレル内にワークである金属リングを混合し、金属リングをメディアと共にバレルを回転させる。このように、メディアと共に金属リングをバレル内で撹拌することによりメディアを金属リングの側端縁に接触させ、金属リングの側端縁を研磨するものである。
【0004】
しかしながら、バレル研磨を行った場合、金属リングの内側よりも外周面側に多くのメディアが当接するため、金属リングの側端縁の内側角部と外側角部との研磨が不均一となる不都合があった。また、金属リングをバレル内に投入した際、及びバレル研磨時に金属リング同士が衝突して傷が生じるおそれがある。このような金属リングは検査により除去されるが、歩留まりを悪化させる原因になっていた。
【0005】
一方、下記特許文献2においては、金属リングの側端縁を砥石により研磨する方法が開示されている。しかしながら、砥石による研磨は、砥石の形状によって金属リングの側端縁の形状が左右されるため、頻繁に砥石の交換等を行なう必要がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−241512号公報(第4頁0032)
【特許文献2】
特開2002−248522号公報(図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記不都合を解消するために、バレル研磨や砥石による研磨を行うことなく金属リングの側端縁を研磨することができる金属リングの研磨方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、無段変速機の無端ベルトに用いられる薄板筒状の金属リングを研磨する方法であって、複数の金属リングを投入する投入工程と、該投入工程により投入された複数の金属リングを周状に配置して各金属リングを夫々の位置で夫々の金属リングの周方向に回転させ、各金属リングの一方の端縁に研磨ブラシを当接させて研磨する第1のブラシ研磨工程と、該第1のブラシ研磨工程により一方の端縁が研磨された複数の金属リングを同時に反転させる反転工程と、該反転工程により反転された複数の金属リングを周状に配置して各金属リングを夫々の位置で夫々の金属リングの周方向に回転させ、各金属リングの他方の端縁に研磨ブラシを当接させて研磨する第2のブラシ研磨工程と、該第2のブラシ研磨工程により他方の端縁が研磨された各金属リングを払出す払出工程とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の研磨方法によれば、先ず、前記第1のブラシ研磨工程によって金属リングの一方の端縁を研磨する。次いで、前記反転工程により金属リングを反転させ、前記第2のブラシ研磨工程によって金属リングの他方の端縁を研磨する。前記第1のブラシ研磨工程及び前記第2のブラシ研磨工程は前記研磨ブラシにより金属リングの側端縁を研磨するので、従来のバレル研磨と異なり、リング表面に砥石が付着するおそれがなく精度良く研磨を行なうことができる。しかも、前記反転工程を設けたことにより金属リングの一方の端縁と他方の端縁とを効率よく研磨することができる。
【0010】
また、本発明の研磨装置は、前述の研磨方法を行なうものであり、前記金属リングをその一方の端縁を露出させ着脱自在に保持して該金属リングを周方向に回転させる複数の保持手段が同一円周上に所定間隔を存して配設された保持テーブルと、該保持テーブルの各保持手段に金属リングを投入する投入手段と、前記保持テーブル上の各保持手段に保持された各金属リングに同時に当接する径寸法に形成されて回転する研磨ブラシを有し、該研磨ブラシを各保持手段により回転される夫々の金属リングの端縁を横切るように当接させて各金属リングの一方の端縁を研磨する第1の研磨手段と、該第1の研磨手段により一方の端縁が研磨された各金属リングを同時に反転させ、前記保持テーブルの各保持手段に夫々の金属リングをその他方の端縁を露出させて同時に保持させる反転手段と、前記保持テーブル上の各保持手段に保持された各金属リングに同時に当接する径寸法に形成されて回転する研磨ブラシを有し、該研磨ブラシを各保持手段により回転される夫々の金属リングの端縁を横切るように当接させて、前記反転手段により反転された各金属リングの他方の端縁を研磨する第2の研磨手段と、該第2の研磨手段により他方の端縁が研磨された各金属リングを前記保持テーブルから払出す払出手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
前記金属リングは前記保持テーブルに保持されて第1の研磨手段及び第2の研磨手段のそれぞれの研磨ブラシによって研磨されるので、従来のバレル研磨のような金属リングが互いに衝突することがなく、金属リングの傷付きを防止してその端縁の研磨を精度良く行なうことができる。このとき、各保持手段により保持テーブル上に複数の金属リングを保持することができる。
【0012】
また、本発明の装置においては、回転する研磨ブラシが金属リングを横切って当接され、しかも研磨ブラシが金属リングに当接するとき、金属リングは前記保持手段によって周方向に回転されるので、研磨ブラシによる研磨を金属リングの全周にわたって効率良く行なうことができる。
【0013】
このとき、前記研磨ブラシは、該保持テーブル上の各保持手段に保持された各金属リングに同時に当接する径寸法に形成されていることにより、保持テーブル上の複数の金属リングに対して一つの研磨ブラシによって研磨することができるので、研磨に係る作業効率を飛躍的に向上させることができる。
【0014】
また、本発明の装置において、前記反転手段は、前記保持テーブル上の各金属リングを一度に保持する反転用保持部材と、該反転用保持部材を支持し、該反転用保持部材を介して金属リングを反転させる反転アームとを備え、該反転用保持部材は、保持テーブルにおける各金属リングの保持位置に対応して、同一円周上に所定間隔を存して形成された複数の保持孔を備えることが好ましい。これにより、反転用保持部材を反転させるだけで、極めて効率良く複数の金属リングを反転させることができる。
【0015】
更に、前記各保持孔の内径は前記金属リングの外径よりも大きく形成されており、前記反転用保持部材は、各保持孔に収容された金属リングをその外周から当接把持する複数の複数のプランジャーを各保持孔に対応して備えていることが好ましい。
【0016】
また、本発明の装置における一態様として、前記保持テーブルは、所定角度毎に間欠回転するターンテーブルの回転軸周りに所定間隔を存して複数配設され、該ターンテーブルにより回転される各保持テーブルの回転軌道に沿って上流から下流に向かって順次前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段が配設されているものを挙げることができる。これによれば、ターンテーブルが1回転することで金属リングの両端縁の研磨が行なえるので、研磨に係る作業を効率良く行なうことができ、しかも、装置をコンパクトに構成することができる。
【0017】
また、本発明の装置における他の態様として、回転軸周りに所定間隔を存して複数の前記保持テーブルを備えて所定角度毎に間欠回転する第1のターンテーブルと、該第1のターンテーブルに隣設され、回転軸周りに所定間隔を存して複数の前記保持テーブルを備えて所定角度毎に間欠回転する第2のターンテーブルとを備え、前記第1のターンテーブルにより回転される各保持テーブルの回転軌道に沿って上流から下流に向かって順次前記投入手段及び前記第1の研磨手段が配設され、前記第2のターンテーブルにより回転される各保持テーブルの回転軌道に沿って上流から下流に向かって順次前記第2の研磨手段及び前記払出手段が配設され、前記反転手段は、前記第1のターンテーブルの前記第1の研磨手段の下流に位置する保持テーブル上の金属リングを反転させて、該金属リングを前記第2のターンテーブルの前記第1の研磨手段の上流に位置する保持テーブルに移載するものを挙げることができる。これによれば、第1のターンテーブルが1回転するなかで金属リングの一方の端縁の研磨が行なわれ、第2のターンテーブルが1回転するなかで金属リングの他方の端縁の研磨が行なわれるので、一つのターンテーブル当りの作業間隔を比較的広くすることができ、例えば、第1の研磨手段を複数設けて金属リングの研磨精度を向上させることが可能となる。
【0018】
また、それ以外の本発明の装置の態様として、前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段は、それぞれ前記保持テーブルを備え、各保持テーブル間には、互いに隣り合う一方の保持テーブルから他方の保持テーブルへ金属リングを移載する移載手段が設けられているものを挙げることができる。これによれば、前記移載手段によって一方の保持テーブルから他方の保持テーブルへ金属リングを移載する際に一方の保持テーブルから金属リングが取除かれるので、例えば、金属リングが取除かれた保持テーブルの洗浄等の他の作業を容易に挿入することができる。
【0019】
この場合には、前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段が略直線状に配置されていることが挙げられる。
【0020】
また、それ以外には、前記保持テーブルは、所定距離毎に間欠移送する無端状の移送路に沿って巡回され、該移送路により移送される保持テーブルの各停止位置の上流から下流に向かって順次前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段が配設されていてもよい。これによっても、例えば、金属リングが取除かれた保持テーブルの洗浄等の他の作業を容易に挿入することができる。
【0021】
なお、本発明において、前記第1及び第2の研磨手段は、それぞれ、比較的目が粗い粗加工用研磨ブラシにより研磨を行う粗研磨手段と、該粗研磨手段による研磨に続いて前記粗加工用研磨ブラシより目が細かい中間加工用研磨ブラシにより研磨を行う中間研磨手段と、該中間研磨手段による研磨に続いて前記中間加工用研磨ブラシより目が細かい仕上げ加工用研磨ブラシにより研磨を行う仕上げ研磨手段とを備えることが好ましい。これにより、前記第1の研磨手段においては、順に粗研磨、中間研磨、仕上げ研磨が行なわれて金属リングの一方の端縁を高精度に研磨することができ、前記第2の研磨手段においても、順に粗研磨、中間研磨、仕上げ研磨が行なわれて金属リングの他方の端縁を高精度に研磨することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態おいて両端縁が研磨された金属リングを示す説明図、図2は本発明の第1の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図、図3は投入手段の投入用保持部材を示す説明的平面図、図4は投入手段の作動を示す説明図、図5は保持テーブルの説明的平面図、図6は保持テーブルの説明的縦断面図、図7は保持テーブルの保持手段の作動を示す説明図、図8は保持テーブルの保持手段の他の例を示す説明図、図9は研磨手段を示す説明的断面図、図10は研磨ブラシの作動を模式的に示す説明図、図11は研磨ブラシによる金属リングの研磨状態を示す説明図、図12は反転手段の説明的側面図、図13は反転手段の反転用保持部材を示す説明図、図14は反転手段の作動を示す説明図、図15は第2の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図、図16は第3の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図、図17は第4の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図である。
【0023】
金属リングWは、図1に示すように、薄板状の無端帯状に形成され、無段変速機の無端ベルトに用いられる。その断面形状は、図1の拡大図に示すように、両端縁が略円弧状に研磨される。
【0024】
本発明の第1の実施形態における研磨装置1は、図2に示すように、金属リングWを搬送するターンテーブル2を備えている。該ターンテーブル2は支柱3の周りを間欠回転され、その周縁部に所定間隔を存して複数の保持テーブル4(本実施形態においては8つの保持テーブル4)を備えている。該保持テーブル4は複数の金属リングW(本実施形態においては6つの金属リングW)を同一円周上に配列した状態で保持する。
【0025】
該ターンテーブル2は、8つのステージA〜H毎に保持テーブル4上の金属リングWを所定時間停止させた後に所定角度回転し、各ステージA〜H間の金属リングWの搬送を行なう。該ターンテーブル2の回転方向において、最上流に位置するステージAは投入・払出ステージであり、該投入・払出ステージAには、投入手段5と、払出手段6とが設けられている。該投入・払出ステージAの下流に隣設されたステージBは第1の粗研磨ステージであり、該第1の粗研磨ステージBには、第1の粗研磨手段7が設けられている。該第1の粗研磨ステージBの下流に隣設されたステージCは第1の中間研磨ステージであり、該第1の中間粗研磨ステージCには、第1の中間研磨手段8が設けられている。該第1の中間研磨ステージCの下流に隣設されたステージDは第1の仕上げ研磨ステージであり、該第1の仕上げ粗研磨ステージDには、第1の仕上げ研磨手段9が設けられている。第1の粗研磨手段7、第1の中間研磨手段8、及び第1の仕上げ研磨手段9は、金属リングWの一方の端縁を研磨する本発明の第1の研磨手段を構成している。
【0026】
該第1の仕上げ研磨ステージDの下流に隣設されたステージEは反転ステージであり、該反転ステージEには、反転手段10が設けられている。更に、該反転ステージEの下流に隣設されたステージFは第2の粗研磨ステージであり、該第2の粗研磨ステージFには、第2の粗研磨手段11が設けられている。該第2の粗研磨ステージFの下流に隣設されたステージGは第2の中間研磨ステージであり、該第2の中間粗研磨ステージGには、第2の中間研磨手段12が設けられている。該第2の中間研磨ステージGの下流に隣設されたステージHは第2の仕上げ研磨ステージであり、該第2の仕上げ研磨ステージHには、第2の仕上げ研磨手段13が設けられている。第2の粗研磨手段11、第2の中間研磨手段12、及び第2の仕上げ研磨手段13は、金属リングWの他方の端縁を研磨する本発明の第2の研磨手段を構成している。
【0027】
次に、各部を詳細に説明する。前記投入手段5は、図2に示すように、複数の金属リングWを投入方向に搬送する投入搬送コンベヤ14と、該投入搬送コンベヤ14の金属リングWを保持して前記投入・払出ステージAに位置する保持テーブル4に金属リングWを移載する投入用移載手段15とによって構成されている。投入用移載手段15は、保持テーブル4の金属リングWの保持位置に対応する状態で複数の金属リングWを保持する投入用保持部材16と、該投入用保持部材16を投入搬送コンベヤ14から前記投入・払出ステージAに位置する保持テーブル4へ移動させる移載アーム17と、該移載アーム17の水平方向の揺動と上下方向の揺動とを駆動するアーム駆動手段18とを備えている。なお、図示しないが、該移載アーム17は、水平方向の揺動及び上下方向の揺動が行なわれるときにも、常に投入用保持部材16を水平状態に維持する構成を備えている。
【0028】
投入用保持部材16は、図3に示すように、同一円周上に所定間隔を存して形成された複数の保持孔19を備えている。各保持孔19は、前記保持テーブル4における金属リングWの保持位置に対応して、本実施形態においては6箇所に設けられている。更に、各保持孔19の内径は金属リングWの外径よりも大きく形成されている。また、該投入用保持部材16は、各保持孔19に対応して複数のシリンダ20を備え、各シリンダ20により伸縮されるピストンロッド21が各保持孔19の内方に突出されている。各保持孔19に収容された金属リングWは、ピストンロッド21の伸長により各保持孔19の内周壁に圧接されて各保持孔19内に保持される。該投入用保持部材16は、前記移載アーム17の先端に回転自在に連結され、所定角度毎に間欠回転させる回転用モータ22を備えている。
【0029】
一方、図3に示すように、前記投入搬送コンベヤ14の終端には昇降テーブル23が連設されている。該昇降テーブル23は、前記投入搬送コンベヤ14の終端部に設けられた整列部24によって二列とされて投入搬送コンベヤ14の終端に搬送された一対の金属リングWを保持して、図示しない昇降手段によって昇降される。該昇降テーブル23は、金属リングWの内径より小径の保持凸部25と、該保持凸部25に保持された金属リングWを検知するセンサ26とを備え、該センサ26により金属リングWが検知されたとき前記昇降手段によって昇降テーブル23が上昇される。更に、図4(a)に示すように、投入搬送コンベヤ14の終端には該投入搬送コンベヤ14の底部から突没するストッパー27が設けられている。該ストッパー27は、前記センサ26による金属リングWの検知時に投入搬送コンベヤ14の終端に位置する金属リングWを係止して、金属リングWの前進を停止させる。
【0030】
該投入手段5によりターンテーブル2の保持テーブル4に金属リングWを投入するときには、先ず、図4(a)に示すように、前記昇降テーブル23の直上に投入用保持部材16を位置させる。このとき、図3に示すように、前記昇降テーブル23の一対の保持凸部25と、投入用保持部材16の各保持孔19のうち隣り合う何れか一対の保持孔19とを対向させる。次いで、一対の保持凸部25に金属リングWが保持されると、センサ26の検知により昇降テーブル23が上昇され、図4(b)に示すように、一対の保持凸部25の金属リングWが投入用保持部材16の一対の保持孔16に収容される。このとき、図3に示すように、両保持孔16のシリンダ20が作動してそのピストンロッド21が金属リングWに当接し、金属リングWが両保持孔19内に保持されたところで、昇降テーブル23が下降される。その後、投入用保持部材16が前記回転用モータ22により所定角度回転され、前述の図4(a)及び図4(b)に示す昇降テーブル23の昇降によって一対の金属リングWの受渡しが行なわれる。同じように、投入用保持部材16の回転と、昇降テーブル23の昇降による一対の金属リングWの受渡しが行なわれ、これによって投入用保持部材16の各保持孔19の全てに金属リングWが保持される。
【0031】
このように、投入用保持部材16が6箇所の保持孔19を備えていても、一対の金属リングW毎に3回の受渡しにより投入用保持部材16の保持孔19の全てに金属リングWを保持させることができるので、複数の金属リングWを短時間で効率良く投入用保持部材16に保持させることができる。
【0032】
その後、図2を参照して、前記移載アーム17が、投入・払出ステージAに位置する保持テーブル4に向かって水平方向に揺動し、更に、該移載アーム17が下方に揺動して投入用保持部材16から保持テーブル4への金属リングWの移載が行なわれる。
【0033】
次に、該保持テーブル4の構成を詳しく説明する。該保持テーブル4は、図5に示すように、各金属リングWの保持位置に対応して同一円周上に所定間隔を存して配設された複数(6つ)の保持手段28を備えている。該保持手段28は、金属リングWをその内側から保持して回転自在に構成されている。即ち、図6に示すように、保持手段28は、ターンテーブル2に固設された保持テーブル4のフレーム29に複数のベアリング30を介して回転自在に支持された筒状の回転軸31と、該回転軸31の上部に連設されて金属リングWを載置する回転台32とを備えている。
【0034】
該回転軸31はその下端部に従動ギヤ33を備え、該従動ギヤ33は中間ギヤ34及び駆動ギヤ35を介して駆動モータ36により回転される。なお、駆動モータ36は前述した各研磨ステージB,C,D,F,G,Hにそれぞれ設けられており、投入・払出ステージA及び反転ステージEには設けられていない。
【0035】
また、回転台32には、支軸37を介して揺動自在に支持された複数の揺動部材38が放射状に配設されている。該揺動部材38は、回転台32の径方向に延びる第1延設部39と、該第1延設部39に一体に連設されて支軸37を介して屈曲して上方に延びる第2延設部40とを備えている。該第2延設部40の上端には連結部41(図7参照)を介して当接部材42が連結されている。各当接部材42は回転台32上に放射状に摺動自在に設けられ、揺動部材38の揺動により回転台32の外方に摺動してその外側面が金属リングWの内周面に当接される。
【0036】
更に、回転軸31及び回転台32には、その軸線に沿って上下方向に摺動自在の第1摺動シャフト43が挿通保持されている。第1摺動シャフト43はバネ44により上方に付勢されている。第1摺動シャフト43の上端には、揺動部材38の第1延設部39の端部を挟持する挟持部45が設けられている。そして、各保持手段28の中心部には、バネ46により上方に付勢された第2摺動シャフト47が保持されている。該第2摺動シャフト47は、その下端部に設けられた連結部材48を介して各第1摺動シャフト43の下端部に連結されている。
【0037】
各保持手段28の作動を説明すれば、図6に仮想線示すように、前記投入用保持部材16の中央部に設けられた押圧突起49が第2摺動シャフト47を押圧すると、第2摺動シャフト47が下方へ摺動する。これにより連結部材48を介して各第1摺動シャフト43が下方に摺動する。このとき、図7(a)に示すように、挟持部45が下降して各揺動部材38の第1延設部39を押し下げる。これに伴う各揺動部材38の第2延設部40の揺動により、各当接部材42が回転台32の中央に向かって摺動する。この状態で、前記投入用保持部材16の各保持孔19に保持された金属リングWを回転台32上に載置すると、各当接部材42が金属リングWの内側に入る。次いで、図6を参照して、投入用保持部材16の各保持孔19による金属リングWの保持が解除され、投入用保持部材16が上昇すると、押圧突起49による第2摺動シャフト47の押圧が解除される。これに伴い、第2摺動シャフト47がバネ46の付勢により上方に摺動され、第1摺動シャフト43の押し下げが解除される。そして、図7(b)に示すように、第1摺動シャフト43がバネ44の付勢によって挟持部45を押し上げることで、各揺動部材38が揺動し、各当接部材42が金属リングWの内側に当接される。このように、本実施形態によれば、投入用保持部材16の下降及び上昇に連動して各当接部材42による複数の金属リングWの保持が行なえ、迅速に効率良く複数の金属リングWを保持テーブル4上に保持することができる。
【0038】
ここで、図7(a)及び図7(b)に示すように、前記当接部材42は、回転台32の中心側から周縁側に向かう摺動距離を比較的大きくすることにより、金属リングWが小径であっても大径であっても保持可能とされている。これによると、金属リングWを受け取る際に回転台32の中心側に集合する各当接部材42が比較的小さく形成されている必要がある。このため、大径の金属リングWを保持したときには各当接部材42の間隔が大となり、金属リングWの当接部材42の間に位置する部分が略直線状に変形される。この状態は、研磨する場合に特に支障のないものであるが、本実施形態の当接部材42に替えて、図8に示すように、小径の金属リングW1の内面に当接する第1当接部50と、大径の金属リングW2の内面に当接する第2当接部51とを一体に備える当接部材52を設けてもよい。これにより、各当接部材52の、回転台32の中心側から周縁側に向かう摺動距離を比較的小さくすることができ、大径の金属リングWを保持したときに各当接部材52の間隔を小として金属リングWを真円に近い形状で保持することができる。
【0039】
次に、第1の粗研磨手段7について説明する。該第1の粗研磨手段7は、図2に示す第1の粗研磨ステージBに設けられており、該第1の粗研磨ステージBに停止する保持テーブル4に保持された各金属リングWの一方の端縁を研磨する。該第1の粗研磨手段7は、図9に示すように、前記ターンテーブル2(図2参照)の軸線に沿って起立する支柱3に設けられたレール53に沿って昇降自在の昇降フレーム54と、該昇降フレーム54に複数のベアリング55を介して回転自在に支持され、下端にブラシヘッド56が連結された回転軸57と、該回転軸57をベルト58を介して回転駆動する駆動モータ59とを備えている。前記昇降フレーム54は図示しない昇降手段により前記ターンテーブル2の停止時に下降され、前記ターンテーブル2の回転時に上昇される。
【0040】
前記ブラシヘッド56は、研磨材入りのナイロン線材が束ねられた研磨ブラシ60を円形状に配列保持する。該研磨ブラシ60は、粗研磨用に番手の小さい(粗い)ものが用いられている。図10に示すように、円形に配列された研磨ブラシ60は、回転したときに、保持テーブル4上の各金属リングに同時に当接する径寸法とされている。そして、図9示のブラシヘッド56が下降されると、図10に示すように、各金属リングWを横切ってその一方の端縁に研磨ブラシ60が当接し、該研磨ブラシ60の回転と金属リングWの回転とにより、金属リングWの一方の端縁全周にわたる研磨が行なわれる。このとき、図11に示すように、研磨ブラシ60が金属リングWの一方の端縁を乗り越えて金属リングWの一方の端縁が良好に研磨される。
【0041】
なお、図9示のブラシヘッド56は、前記駆動モータ59により正転及び逆転を交互に繰り返すように制御してもよい。具体的には、研磨ブラシ60を時計回りに回転させて所定時間金属リングWの研磨を行った後、研磨ブラシ60を反時計回りに回転させて所定時間研磨を行う。このように研磨ブラシ60を時計回りと反時計回りに回転させることにより、金属リングWの研磨をむらなく行うことができると共に、研磨ブラシ60に癖が付くのを防止することができる。
【0042】
また、前記第1の中間研磨手段8及び第1の仕上げ研磨手段9は、それぞれ、研磨ブラシ60の番手(細かさ)が異なるのみで、他の構成は前記第1の粗研磨手段7と同様である。即ち、図2を参照して、前記第1の中間研磨手段8の研磨ブラシ60は、第1の粗研磨手段7の研磨ブラシ60よりも番手の大きい(細かい)ものが採用され、前記第1の仕上げ研磨手段9の研磨ブラシ60は、第1の中間研磨手段8の研磨ブラシ60よりも番手の大きい(細かい)ものが採用されている。本実施形態においては、具体的には、第1の粗研磨手段7の研磨ブラシ60の番手は#46、第1の中間研磨手段8の研磨ブラシ60の番手は#120、第1の仕上げ研磨手段9の研磨ブラシ60の番手は#320とされている。
【0043】
次に、前記反転手段10について説明する。図2に示すように、該反転手段10は、反転ステージEに設けられ、該反転ステージEに位置する保持テーブル4から各金属リングWを離反させて反転し、反転した各金属リングWを再び保持テーブル4に保持させるものである。即ち、該反転手段10は、保持テーブル4上の各金属リングWを一度に保持する反転用保持部材62と、該反転用保持部材62を支持し、該反転用保持部材62を介して金属リングWを反転させる反転アーム63と、該反転アーム63の水平方向の揺動と上下方向の揺動とを駆動するアーム駆動手段64とを備えている。反転アーム63は、図12に示すように、円盤状の反転用保持部材62を反転自在に支持すると共に、反転用保持部材62を反転させる反転用駆動モータ65を備えている。また、反転用保持部材62は、図13に示すように、同一円周上に所定間隔を存して形成された複数の保持孔66を備えている。各保持孔66は、前記保持テーブル4における金属リングWの保持位置に対応して、本実施形態においては6箇所に設けられている。更に、各保持孔66の内径は金属リングWの外径よりも大きく形成されている。また、該反転用保持部材62は、各保持孔66に対応して複数のプランジャー67を備えている。各保持孔66に収容された金属リングWは、各プランジャー67よりその外周から当接把持される。更に、該反転用保持部材62の中央部の表裏には、前述した前記保持テーブル4の保持手段28に備える前記第2摺動シャフト47(図6参照)を押し下げるための押圧突起68が設けられている。
【0044】
また、図2に示すように、反転手段10には洗浄手段69が連設されている。該洗浄手段69は、反転アーム63に連設された支持アーム70と、該支持アーム70の先端に設けられた複数の洗浄ノズル71とを備えている。各洗浄ノズル71は反転手段10の反転アーム63が水平方向に揺動して保持テーブル4の上方からその外方へ反転用保持部材62が移動されたときに保持テーブル4上に臨み、金属リングWが取除かれた保持テーブル4に付着する研磨屑等を洗い落とす。
【0045】
該反転手段10によって金属リングWを反転させるときには、図14(a)に示すように、先ず、反転アーム63によって保持テーブル4の直上に反転用保持部材62が位置され下降される。図2に示すように、反転用保持部材62の各保持孔66は保持テーブル4上に保持された各金属リングWに対応しているので、反転用保持部材62の下降により各保持孔66内には、保持テーブル4に保持されている各金属リングWが収容される。同時に、前述した図6に示す投入用保持部材16よる保持手段28の作動と同様にして、反転用保持部材62の押圧突起68が第2摺動シャフト47を押し下げるので、各保持手段28による各金属リングWの保持が解除される。そして、反転用保持部材62の各保持孔66においては、図14(b)に示すように、複数のプランジャー67による金属リングWの係止が行なわれ、各保持孔66内に金属リングWが保持された状態となる。
【0046】
次いで、反転アーム63によって反転用保持部材62が上昇されて保持テーブル4の上方からその外方に水平に移動され、図12示の反転用駆動モータ65の駆動により、図14(c)に示すように、反転用保持部材62が反転される。これにより、反転用保持部材62の各保持孔66内の金属リングWが反転される。この間、図2に示すように、金属リングWが保持されていない保持テーブル4が洗浄されることは前述した通りである。そして、反転された反転用保持部材62は、反転アーム63によって保持テーブル4の上方位置に移動され下降される。これにより、保持テーブル4の各保持手段28には、研磨されていない他方の端縁を上方に露出された金属リングWが保持される。このように、反転用保持部材62を反転させるだけで、極めて効率良く複数の金属リングWを反転させることができる。
【0047】
該反転手段10の下流には、図2に示すように、第2の粗研磨手段11、第2の中間研磨手段12、及び第2の仕上げ研磨手段13が設けられている。これらの研磨手段11,12,13は、前述の第1の粗研磨手段7、第1の中間研磨手段8、及び第1の仕上げ研磨手段9と同様の構成であるので、その説明を省略する。
【0048】
次に、前記払出手段6について説明する。該払出手段6は、図2に示すように、複数の金属リングWを払出方向に搬送する払出搬送コンベヤ72と、前記投入・払出ステージAに位置する保持テーブル4に保持された金属リングWを保持して払出搬送コンベヤ72の始端部に移載する払出用移載手段73とによって構成されている。払出用移載手段73は、保持テーブル4の金属リングWの保持位置に対応する状態で複数の金属リングWを保持する払出用保持部材74と、該払出用保持部材74を前記投入・払出ステージAに位置する保持テーブル4から払出搬送コンベヤ72へ移動させる移載アーム75と、該移載アーム75の水平方向の揺動と上下方向の揺動とを駆動するアーム駆動手段76とを備えている。なお、図示しないが、該移載アーム75は、水平方向の揺動及び上下方向の揺動が行なわれるときにも、常に払出用保持部材74を水平状態に維持する構成を備えている。払出用保持部材74は、図3に示す投入用保持部材16と同様の構成を備えている。なお、払出用保持部材74は移載アーム75の先端に回転不能に連結されている。
【0049】
また、払出手段6には洗浄手段77が連設されている。該洗浄手段77は、移載アーム75に連設された支持アーム78と、該支持アーム78の先端に設けられた複数の洗浄ノズル79とを備えている。各洗浄ノズル79は払出手段6の移載アーム75が水平方向に揺動して保持テーブル4の上方からその払出搬送コンベヤ72上へ払出用保持部材74が移動されたときに保持テーブル4上に臨み、金属リングWが取除かれた保持テーブル4に付着する研磨屑等を洗い落とす。
【0050】
以上のように構成された本実施形態の研磨装置1によれば、図2に示すように、先ず、前記投入手段5によってターンテーブル2の投入・払出ステージAに位置する保持テーブル4に金属リングWが投入される(投入工程)。これにより、金属リングWは、その一方の端部を上方に向けた状態で保持テーブル4に保持される。次いで、金属リングWを保持した保持テーブル4がターンテーブル2の間欠回転により第1の粗研磨ステージBに停止すると、前記第1の粗研磨手段7によって金属リングWの一方の端部が研磨ブラシ60により粗研磨される。同じく、第1の中間研磨ステージCにおいては前記第1の中間研磨手段8の研磨ブラシ60により中間研磨が行なわれ、第1の仕上げ研磨ステージDにおいては前記第1の仕上げ研磨手段9の研磨ブラシ60により仕上げ研磨が行なわれる(第1のブラシ研磨工程)。
【0051】
その後、一方の端縁の研磨が完了した金属リングWを保持する保持テーブル4が反転ステージEに停止されると、前記反転手段10により金属リングWが反転される(反転工程)。これにより、金属リングWは、他方の端部を上方に向けた状態で保持テーブル4に保持される。続いて、ターンテーブル2の間欠回転により保持テーブル4上の金属リングWが第2の粗研磨ステージFに搬送されると、第2の粗研磨手段11の研磨ブラシ60により金属リングWの他方の端部が粗研磨される。同じく順次第2の中間研磨ステージG、及び第2の仕上げ研磨ステージHに搬送されることで、金属リングWの他方の端縁のブラシ研磨が完了する(第2のブラシ研磨工程)。そして、両端縁の研磨が完了した金属リングWは払出手段6によりターンテーブル2から払い出される。このように、本実施形態によれば、金属リングWの両端縁のブラシ研磨が極めて効率良く行なえ、また、従来のバレル研磨のような金属リングW同士の衝突やメディアの付着がないので、精度の高い研磨を行なうことができる。
【0052】
次に、本発明の第2の実施形態を図15に基づいて説明する。第2の実施形態の研磨装置80は、図15に示すように、第1のターンテーブル81と該第1のターンテーブル81に隣設された第2のターンテーブル82とを備えている。第1のターンテーブル81及び第2のターンテーブル82は、前述の第1の実施形態のターンテーブル2と同様の構成であり、第1のターンテーブル81及び第2のターンテーブル82に備える保持テーブル4及び保持手段28も前述の第1の実施形態のものと同様の構成とされている。その他、第1の実施形態において説明したものにおいては図中同一の符号を付すことによりその説明を省略する。
【0053】
第1のターンテーブル81においては、金属リングWの一方の端縁を研磨する第1のブラシ研磨工程が行なわれ、第2のターンテーブル82においては、金属リングWの他方の端縁を研磨する第2のブラシ研磨工程が行なわれる。第1のターンテーブル81は、8つのステージA1,B1,B2,C1,C2,D,E1,I1を停止位置として間欠回転する。第1のターンテーブル81における8つのステージA1,B1,B2,C1,C2,D,E1,I1は順に、投入ステージA1、ブラシ正転粗研磨ステージB1、ブラシ逆転粗研磨ステージB2、ブラシ正転中間研磨ステージC1、ブラシ逆転中間研磨ステージC2、仕上げ研磨ステージD、払出(反転)ステージE1、洗浄ステージI1である。なお、第1の実施形態と同様であるため図示は省略するが、投入ステージA1には投入手段が設けられている。ブラシ正転粗研磨ステージB1とブラシ逆転粗研磨ステージB2とにはそれぞれ同一構成の第1の粗研磨手段が設けられている。ブラシ正転中間研磨ステージC1とブラシ逆転中間研磨ステージC2とにはそれぞれ同一構成の第1の中間研磨手段が設けられている。そして、仕上げ研磨ステージDには第1の仕上げ研磨手段が設けられ、洗浄ステージI1には洗浄手段が設けられている。
【0054】
第2のターンテーブル82も同様に、8つのステージE2,F1,F2,G1,G2,H,A2を停止位置として間欠回転する。第2のターンテーブル82における8つのステージE2,F1,F2,G1,G2,H,A2は順に、投入(反転)ステージE2、ブラシ正転粗研磨ステージF1、ブラシ逆転粗研磨ステージF2、ブラシ正転中間研磨ステージG1、ブラシ逆転中間研磨ステージG2、仕上げ研磨ステージH、払出ステージA2、洗浄ステージI2とされている。なお、第1のターンテーブル81における払出ステージE1と第2のターンテーブル82における投入ステージE2との間には、反転手段が設けられている。
【0055】
前記ブラシ正転粗研磨ステージB1,F1とブラシ逆転粗研磨ステージB2,F2とにおいては、それぞれに設けられている研磨手段は同一構成であるが、研磨ブラシ60の回転方向の正逆が異なっている。こうすることにより、金属リングWに対する研磨ブラシ60の当接方向が一方に偏ることがなく、高精度に研磨することができる。ブラシ正転中間研磨ステージC1,G1及びブラシ逆転中間研磨ステージC2,G2においても同様に、研磨ブラシ60の回転方向が異なることで高精度に研磨することができる。また、洗浄ステージI1,I2においては、保持テーブル4に金属リングWが保持されていないので、保持テーブル4を洗浄して研磨屑等を確実に取除くことができる。
【0056】
このように、第2の実施形態の研磨装置80においては、第1のターンテーブル81と第2のターンテーブル82とを設けたことにより、洗浄ステージI1,I2等の複数のステージを追加して設けることができ、より高精度な金属リングWの研磨を行なうことができる。
【0057】
次に、本発明の第3の実施形態を図16に基づいて説明する。なお、第1の実施形態において既に説明したものについては図16中同一の符号を付すことによりその説明を省略する。第3の実施形態の研磨装置83は、前記ターンテーブル2を用いることなく、図16に示すように、7つのステージB〜Hが略直線状に配置されている。第1の粗研磨ステージBには第1の粗研磨手段7が、第1の中間研磨ステージCには第1の中間研磨手段8が、第1の仕上げ研磨ステージDには第1の仕上げ研磨手段9が設けられている。また、反転ステージEには反転手段10が設けられている。更に、第2の粗研磨ステージFには第2の粗研磨手段11が、第2の中間研磨ステージGには第2の中間研磨手段12が、第2の仕上げ研磨ステージHには第2の仕上げ研磨手段13が設けられている。そして、各ステージB〜Hにはそれぞれ第1の実施形態において示したものと同じ構成の保持テーブル4及び保持手段28(図5及び図6参照)が設けられている。
【0058】
また、各保持テーブル4の間には、互いに隣り合う一方の保持テーブル4から他方の保持テーブル4に金属リングWを移載する移載手段84が設けられている。第1の粗研磨ステージBの上流側には投入搬送コンベヤ14が設けられ、投入搬送コンベヤ14と第1の粗研磨ステージBとの間には投入手段5が設けられている。また、第2の仕上げ研磨ステージHの下流側には払出搬送コンベヤ72が設けられ、第2の仕上げ研磨ステージHと払出搬送コンベヤ72との間には払出手段6が設けられている。各移載手段84は、前記排出手段6と同様の構成を備えている。
【0059】
第3の実施形態の研磨装置83においては、各ステージB〜Hが略直線状に配置されるので、第1の実施形態の研磨装置1のターンテーブル2のような投入・払出ステージAを不要とすることができる。また、前記移載手段84によって一方の保持テーブル4から他方の保持テーブル4へ金属リングWを移載する際に一方の保持テーブル4から金属リングWが取除かれるので、各移載手段84に洗浄ノズル85を備えておくことで、金属リングWが取除かれた保持テーブル4や研磨後の金属リングWの洗浄作業を容易に挿入することができる。
【0060】
次に、本発明の第4の実施形態を図17に基づいて説明する。なお、第1の実施形態において既に説明したものについては図17中同一の符号を付すことによりその説明を省略する。第4の実施形態の研磨装置86は、前記ターンテーブル2に替えて無端状の移送コンベヤ87を設けたものであり、その作動は前記ターンテーブル2と同様である。即ち、移送コンベヤ87は、大略楕円軌道に沿って複数の保持テーブル4を所定距離間隔で間欠移送する。第4の実施形態においては、第1のブラシ研磨工程が行なわれる各ステージB,C,Dと第2のブラシ研磨工程が行なわれる各ステージF,G,Hとが平行に配列され、第1の仕上げ研磨ステージDと第2の粗研磨ステージステージFとの間の折返し位置に反転ステージEが設けられている。これによって、前述した第3の実施形態の研磨装置83のような各移載手段84は不要となり、装置構成を簡略化することができる。なお、第4の実施形態の研磨装置86においては、図17に示すように、第2の仕上げ研磨ステージHと第1の粗研磨ステージBとの間で、金属リングWを保持していない保持テーブル4が移送される。このとき、図示しないが、保持テーブル4を洗浄することができる。
【0061】
なお、前記の各実施形態においては、第1のブラシ研磨手段が第1の粗研磨手段7、第1の中間研磨手段8、及び第1の仕上げ研磨手段9により構成され、第2のブラシ研磨手段が第2の粗研磨手段11、第2の中間研磨手段12、及び第2の仕上げ研磨手段13により構成されたものを挙げたが、これに限るものではなく、例えば、第1のブラシ研磨手段を第1の粗研磨手段7及び第1の仕上げ研磨手段9により構成し、第2のブラシ研磨手段を第2の粗研磨手段11及び第2の仕上げ研磨手段13により構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態おいて両端縁が研磨された金属リングを示す説明図。
【図2】本発明の第1の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図。
【図3】投入手段の投入用保持部材を示す説明的平面図。
【図4】投入手段の作動を示す説明図。
【図5】保持テーブルの説明的平面図。
【図6】保持テーブルの説明的縦断面図。
【図7】保持テーブルの保持手段の作動を示す説明図。
【図8】保持テーブルの保持手段の他の例を示す説明図。
【図9】研磨手段を示す説明的断面図。
【図10】研磨ブラシの作動を模式的に示す説明図。
【図11】研磨ブラシによる金属リングの研磨状態を示す説明図。
【図12】反転手段の説明的側面図。
【図13】反転手段の反転用保持部材を示す説明図。
【図14】反転手段の作動を示す説明図。
【図15】本発明の第2の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図。
【図16】本発明の第3の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図。
【図17】本発明の第4の実施形態の研磨装置を模式的に示す説明図。
【符号の説明】
W…金属リング、4…保持テーブル、5…投入手段、60…研磨ブラシ、7,8,9…第1の研磨手段、10…反転手段、11,12,13…第2の研磨手段、6…払出手段、28…保持手段、2…ターンテーブル、81…第1のターンテーブル、82…第2のターンテーブル、84…移載手段、7,11…粗研磨手段、8,12…中間研磨手段、9,13…仕上げ研磨手段、62…反転用保持部材、63…反転アーム、66…保持孔、67…プランジャー。
Claims (10)
- 無段変速機の無端ベルトに用いられる薄板筒状の金属リングを研磨する方法であって、
複数の金属リングを投入する投入工程と、
該投入工程により投入された複数の金属リングを周状に配置して各金属リングを夫々の位置で夫々の金属リングの周方向に回転させ、各金属リングの一方の端縁に研磨ブラシを当接させて研磨する第1のブラシ研磨工程と、
該第1のブラシ研磨工程により一方の端縁が研磨された複数の金属リングを同時に反転させる反転工程と、
該反転工程により反転された複数の金属リングを周状に配置して各金属リングを夫々の位置で夫々の金属リングの周方向に回転させ、各金属リングの他方の端縁に研磨ブラシを当接させて研磨する第2のブラシ研磨工程と、
該第2のブラシ研磨工程により他方の端縁が研磨された各金属リングを払出す払出工程とを備えることを特徴とする無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨方法。 - 無段変速機の無端ベルトに用いられる薄板筒状の金属リングを研磨する装置であって、
前記金属リングをその一方の端縁を露出させ着脱自在に保持して該金属リングを周方向に回転させる複数の保持手段が同一円周上に所定間隔を存して配設された保持テーブルと、
該保持テーブルの各保持手段に金属リングを投入する投入手段と、
前記保持テーブル上の各保持手段に保持された各金属リングに同時に当接する径寸法に形成されて回転する研磨ブラシを有し、該研磨ブラシを各保持手段により回転される夫々の金属リングの端縁を横切るように当接させて各金属リングの一方の端縁を研磨する第1の研磨手段と、
該第1の研磨手段により一方の端縁が研磨された各金属リングを同時に反転させ、前記保持テーブルの各保持手段に夫々の金属リングをその他方の端縁を露出させて同時に保持させる反転手段と、
前記保持テーブル上の各保持手段に保持された各金属リングに同時に当接する径寸法に形成されて回転する研磨ブラシを有し、該研磨ブラシを各保持手段により回転される夫々の金属リングの端縁を横切るように当接させて、前記反転手段により反転された各金属リングの他方の端縁を研磨する第2の研磨手段と、
該第2の研磨手段により他方の端縁が研磨された各金属リングを前記保持テーブルから払出す払出手段とを備えることを特徴とする無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。 - 前記反転手段は、前記保持テーブル上の各金属リングを一度に保持する反転用保持部材と、該反転用保持部材を支持し、該反転用保持部材を介して金属リングを反転させる反転アームとを備え、
該反転用保持部材は、保持テーブルにおける各金属リングの保持位置に対応して、同一円周上に所定間隔を存して形成された複数の保持孔を備えることを特徴とする請求項2記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。 - 前記各保持孔の内径は前記金属リングの外径よりも大きく形成されており、
前記反転用保持部材は、各保持孔に収容された金属リングをその外周から当接把持する複数の複数のプランジャーを各保持孔に対応して備えていることを特徴とする請求項3記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。 - 前記保持テーブルは、所定角度毎に間欠回転するターンテーブルの回転軸周りに所定間隔を存して複数配設され、
該ターンテーブルにより回転される各保持テーブルの回転軌道に沿って上流から下流に向かって順次前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段が配設されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。 - 回転軸周りに所定間隔を存して複数の前記保持テーブルを備えて所定角度毎に間欠回転する第1のターンテーブルと、該第1のターンテーブルに隣設され、回転軸周りに所定間隔を存して複数の前記保持テーブルを備えて所定角度毎に間欠回転する第2のターンテーブルとを備え、
前記第1のターンテーブルにより回転される各保持テーブルの回転軌道に沿って上流から下流に向かって順次前記投入手段及び前記第1の研磨手段が配設され、
前記第2のターンテーブルにより回転される各保持テーブルの回転軌道に沿って上流から下流に向かって順次前記第2の研磨手段及び前記払出手段が配設され、
前記反転手段は、前記第1のターンテーブルの前記第1の研磨手段の下流に位置する保持テーブル上の金属リングを反転させて、該金属リングを前記第2のターンテーブルの前記第1の研磨手段の上流に位置する保持テーブルに移載することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。 - 前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段は、それぞれ前記保持テーブルを備え、
各保持テーブル間には、互いに隣り合う一方の保持テーブルから他方の保持テーブルへ金属リングを移載する移載手段が設けられていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。 - 前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段が略直線状に配置されていることを特徴とする請求項7記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。
- 前記保持テーブルは、所定距離毎に間欠移送する無端状の移送路に沿って巡回され、
該移送路により移送される保持テーブルの各停止位置の上流から下流に向かって順次前記投入手段、前記第1の研磨手段、前記反転手段、前記第2の研磨手段及び前記払出手段が配設されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。 - 前記第1及び第2の研磨手段は、それぞれ、比較的目が粗い粗加工用研磨ブラシにより研磨を行う粗研磨手段と、該粗研磨手段による研磨に続いて前記粗加工用研磨ブラシより目が細かい中間加工用研磨ブラシにより研磨を行う中間研磨手段と、該中間研磨手段による研磨に続いて前記中間加工用研磨ブラシより目が細かい仕上げ加工用研磨ブラシにより研磨を行う仕上げ研磨手段とを備えることを特徴とする請求項2乃至9の何れか1項記載の無段変速機の無端ベルト用金属リングの研磨装置。
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