JP3976508B2 - ワークプレースショッピングシステム、商品ピッキングシステム、および同ショッピングならびにピッキング方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばインターネットを介した商品のショッピングシステムに係り、更に詳しくは例えば職場から、スーパーストアで販売されている生鮮食品を含み、冷凍食品を除く全ての商品をインターネットを介して注文し、職場に注文商品が配達されるワークプレースショッピングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
最近のネットワークの発展に応じて、例えばインターネットを利用した様々なビジネスが展開されている。電子商取り引きもその1つであり、オンラインで消費者やパートナーとの取り引きを経済的、かつ迅速に行うことが可能となっている。商品の購入、すなわちショッピングについても,インターネットを介した様々なショッピングが行われるようになっている。
【0003】
しかしながら、例えば職場単位や企業単位で大勢の従業員からの商品の注文を受け取り、それを職場単位、企業単位、あるいは事業所単位に配達して、従業員側および小売業者側にとって非常に便利で効率的なショッピングシステムが構築されるまでには至っていない。また従来のインターネットを介したショッピングでは、比較的商品の種類が限られており、特に生鮮食品を含めることができないという問題点もあった。
【0004】
本発明の課題は、上述の問題点に鑑み、例えばスーパーストアで売られているような全ての商品、すなわち生鮮食品を含む商品の注文を、例えば職場単位で大勢の従業員から受け取り、注文された商品を職場に配達する、顧客側にとって便利でかつ、小売業にとって効率的な商売が可能となるショッピングシステムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明のショッピングシステムの原理構成ブロック図である。同図は顧客が商品を注文し、その商品が顧客側に配達されるショッピングシステムの原理構成ブロック図である。
【0006】
図1において注文入力手段1は、例えば顧客側のパソコンであり、顧客から生鮮食品を含むことができる商品、例えば冷凍食品を含むあらゆる種類の日用品を含む商品の注文を受け取るものである。ショッピングリスト作成手段2は、例えばインターネット上に備えられるウェブサーバであって、1人以上の顧客からの注文にそれぞれ対応して1つ以上のショッピングリストを完成させるものである。
【0007】
商品梱包指示手段3は、例えば商品をピックアップして注文先に配送するピッキングシステムの中に備えられるものであり、ショッピングリスト作成手段2から1つ以上のショッピングリストを受け取り、商品の梱包を行う作業者に対して、1人以上の顧客に対応する注文商品のピックアップと梱包の指示を与えるものである。商品配送手段4は、梱包さえた商品を1人以上のそれぞれの顧客に対応する配送先に配達するものである。
【0008】
本発明の実施形態においては、ショッピングシステムはワークプレースショッピングシステム、またはコミュニティショッピングシステム、またはホームショッピングシステムである。ワークプレースショッピングシステムでは、顧客は1つの職場に属し、注文入力手段1はその職場に備えられ、商品の配送先はその職場の所在地となる。コミュニティショッピングシステムでは顧客は、例えば学校、病院、託児所など1つの団体(コミュニティ)に属し、注文入力手段1はその団体の所在地に備えられ、商品の配送先はその団体の所在地となる。更にホームショッピングシステムでは、注文入力手段1は顧客の自宅に備えられ、商品の配送先はその顧客の自宅となる。
【0009】
本発明の実施の形態においては、注文入力手段1は商品毎に当日の価格を表示した商品メニューを顧客に提示することも、またその商品メニューに対する顧客からの要求に従って商品の画像情報を追加表示することも、またショッピングリスト作成手段2によってその顧客に対応して作成された過去のショッピングリスト内の商品の価格を当日の価格に更新したリストを提示することも、その顧客によって過去に注文され、過去の注文当日の商品の価格を含む過去の注文履歴リストを提示することもでき、更に商品の注文と同時にその商品の配達先として、顧客の職場としての企業の複数の事業所の中で顧客によって指定される事業所を示すデータを受け取ることもできる。
【0010】
発明の実施の形態において、商品梱包指示手段3は1つ以上のショッピングリストにリストされている商品の全てを、梱包を容易する順序でソートして1つのピッキングリストを作成し、梱包作業者に、そのピッキングリストに従った商品のピックアップと梱包とを指示することもできる。この場合商品梱包指示手段3はそのピッキングリストを表示する表示手段をさらに備えることもできる。
【0011】
表示手段は、梱包作業者が複数の顧客に対応する商品のピックアップと梱包を並行して実行する時、ピッキングリストの各項目をその項目の商品を注文した顧客にそれぞれ対応する背景色を用いて表示することもでき、またその項目の商品に対応する保冷表示をブリンクさせることもできる。
【0012】
また発明の実施形態においては商品梱包指示手段3は、注文された商品の在庫がない時に梱包作業者からの在庫なし情報を受け取る在庫なし情報入力手段を更に備えることもできる。この場合在庫なし情報入力手段は前述の表示手段の表示画面上でピッキングリストの項目内の商品名が表示される領域へのタッチボタンと、表示画面上のピッキングリスト項目表示領域以外の領域の「在庫なし」ボタンとによって構成されることもできる。
【0013】
また商品梱包指示手段3は、複数の顧客に対応したピッキングリストに従った梱包作業中に1人の顧客に対応した梱包作業が終了した時点で、その複数の顧客と異なる1人以上の顧客に対応するショッピングリストにリストされている商品と、前述のピッキングリスト上でまだピックアップされていない商品とを合わせてソートして新しいピッキングリストを作成し、新しいピッキングリストに従った作業を梱包作業者に指示することもできる。
【0014】
また商品梱包指示手段3は、1人の顧客の注文に対応する梱包の終了時点を梱包作業者に通知する梱包終了通知手段と、梱包終了時に顧客の氏名と梱包商品の内訳を表示するレシートを印字するレシート印字手段とを更に備えることもできる。
【0015】
この場合レシート印字手段は、梱包作業終了時点の商品の価格を調べる価格調査手段を更に備え、レシート印字手段はその調べられた価格を梱包商品の内訳内に印字することもできる。
またレシート印字手段は、顧客の氏名が梱包の外に出て商品の内訳が梱包の内部に入るようにレシートを折り曲げ可能とするために、顧客の氏名と商品の内訳とが相互に180度反転される形式でレシートの印字を行うこともでき、また1人の顧客に対する商品の梱包が複数個となる時、顧客の氏名の側に複数個のうちの何個目であるかを示す値を更に印字することもできる。
【0016】
本発明の商品ピッキングシステムは、1人以上の顧客からの生鮮食品を含むことができる商品の注文リストとして1つ以上のショッピングリストを外部から受け取り、1人以上の顧客に対応して商品の梱包を行う梱包作業者に対して、注文商品のピックアップと梱包の指示を与える商品梱包指示手段と、梱包された商品を1人以上のそれぞれに対応する配送先へ配達する商品配送手段とを備える。
【0017】
本発明のショッピング方法においては、顧客から生鮮食品を含むことができる商品の注文を受け取り、1人以上の顧客からの注文にそれぞれ対応して1つ以上のショッピングリストを作成し、その1つ以上のショッピングリストを受け取って、1人以上の顧客に対応して商品の梱包を行う梱包作業者に対して注文商品のピックアップと梱包の指示を与え、梱包された商品を1人以上の顧客のそれぞれに対応する配送先に配達する。
【0018】
また本発明の商品ピッキング方法においては、1人以上の顧客からの生鮮食品を含むことができる商品の注文リストとしての1つ以上のショッピングリストを外部から受け取り、1人以上の顧客に対応して商品の梱包を行う梱包作業者に対して注文商品のピックアップと梱包の指示を与え、梱包された商品を1人以上の顧客のそれぞれに対応する配送先に配達する。
【0019】
また本発明において顧客側の商品注文用計算機で使用される記憶媒体として、生鮮食品を含むことができる商品のメニューを顧客に提示するステップと、顧客からの商品の注文を受け取るステップとを計算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読出し可能可搬型記憶媒体が用いられる。
【0020】
また顧客からの商品のショッピングリストを作成するための計算機で使用される記憶媒体として、生鮮食品を含むことができる食品のメニューを作成して顧客側の計算機に転送するステップと、顧客側の計算機から送られる商品注文データによってショッピングリストを作成するステップと、作成したショッピングリストを商品配達側の計算機に転送するステップとを計算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読出し可能可搬型媒体が用いられる。
【0021】
更に顧客からの注文に対応して商品をピックアップして顧客側に配送する商品配達側に備えられる計算機で使用される記憶媒体として、生鮮食品を含むことができる注文された商品のリストとしての1つ以上のショッピングリストにリストされている商品の全てを梱包を容易とする順序でソートしてピッキングリストを作成するステップと、作成したピッキングリストに従った商品の梱包を梱包作業者に指示するステップとを計算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読出し可能可搬型記憶媒体が用いられる。
【0022】
以上のように本発明によれば、例えば1つの職場の多くの従業員である顧客から生鮮食品を含む様々な商品の注文を受け取り、それらの注文商品を一括してその職場に配達することにより、顧客側にとっても、また商店側にとっても、便利で効率的なショッピングシステムを構成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図2は本発明が主たる対象とするワークプレースショッピングシステムの全体構成ブロック図である。同図においてシステムの主要部分は、職場10に備えられ、従業員からの商品の注文を受け取るための従業員のパソコン(PC)11、一般に複数の従業員からの注文に対応して完成したショッピングリストなどを作成するインターネット上のウェブサーバ12、ウェブサーバ12から渡されたデータに基づいて従業員毎に商品を梱包して職場10へ配達するためのピッキングシステム13から構成されている。
【0024】
本発明において従業員が注文可能な対象商品は、一般にスーパーマーケットなどで販売される生鮮食品や冷凍食品、日用品を含む、一般の商店で売られる全ての商品である。注文は職場の従業員のパソコン11から、ウェブブラウザを経由してHTMLテキスト形式で記述された(未完成の)ショッピングリスト15としてウェブサーバ12に転送される。あるいは職場10内、または近くのキオスク14から同様にして注文を行うこともできる。
【0025】
従業員が購入を希望する商品の指定方法は基本的にはメニュー形式であるが、他に適当な商品検索の手段を備えることもできる。メニューは商品のカテゴリ毎に、例えば複数の階層を持つものとし、最終階層には1個毎の商品名と、その価格、値引きの情報などが表示される。表示された商品に対して、従業員は個数を指定して、例えば「バスケットに入れる」の指定を行うことによって、(未完成の)ショッピングリスト15が作成される。注文された商品は、あらかじめ指定された時間と場所に、同じ職場の他の従業員からの注文商品と一緒に届けられる。
【0026】
ショッピングリスト15はインターネット、またはイントラネットを介してウェブサーバ12に転送される。ウェブサーバ12上にはウェブアプリケーション16が備えられ、例えば顧客管理システム17、店舗システム18と接続され、店舗で売られている商品の価格のデータベース、在庫データベース、および従業員毎に過去の購入金額に応じて付与されているポイントなどを管理するための顧客管理データベースなどに、アクセスすることが可能である。
【0027】
ウェブアプリケーション16は、今回のショッピングリスト、前回のその従業員のショッピングリスト、商品の価格、値引き情報の従業員側への提示、支払い方法、従業員毎のポイント、商品の広告などを管理する。このワークプレースショッピングを利用する従業員は、あらかじめユーザ登録を行い、その際に商品の支払い方法、例えばクレジットカードの番号や、ハウスカードの番号などを指定する。システム側、例えばウェブサーバ12はユーザ登録の後で、ユーザの支払い方法の信用チェックなどの審査を行い、合格の場合に利用者として登録し、以後この審査された支払い方法によって購入金額の決済が行われる。ショッピングリストなどの従業員からの注文のデータは店舗、あるいは倉庫や、配送センタなどに備えられるピッキングシステム13に転送される。
【0028】
図3は図2のピッキングシステム13の説明図である。同図においてピッキングシステムは、ウェブサーバ12内のウェブアプリケーション16からの(完成した)ショッピングリストなどのデータを受け取るサーバ21、商品を梱包、例えば袋詰めするための台車22、台車22に備えられるピッキングターミナル23、およびスキャナ24から構成されている。
【0029】
サーバ21にはピッキングインストラクションアプリケーション25が備えられている。このアプリケーションによって、一般に複数の従業員から受けた注文は各従業員毎のピッキング処理に適するように整理される。その時店内、または倉庫、物流センタ内を一回りする間に商品のピッキングが効率よく実行できるように、注文商品が商品の存在する棚の順序にソートされる。
【0030】
具体的には、複数の従業員の購入商品名が棚の順序で表示され、それぞれの商品名の横に商品の個数、棚番号、袋詰めすべき袋の番号が表示可能な形式に整理される。このソート済みショッピングリスト(ピッキングリスト)は、例えばワイヤレスLANを経由して台車22側のピッキングターミナル23に送信されるが、このピッキングリストには必要に応じて在庫なしの場合の代替商品の指示も含まれる。
【0031】
本発明においては、複数の従業員から受けた注文商品の梱包、すなわち商品の袋詰めや箱詰めは、スーパーの店内、あるいは倉庫や物流センタなどで流通業者の従業員、スーパーであればスーパーの店員によって行われるものとし、例えば袋詰めは台車22に複数の従業員に対応する袋を乗せて、1人の店員が複数の従業員の注文に対する商品の袋詰めを、例えば3人分とか4人分、同時に並行して行うものとする。
【0032】
台車22には少なくとも表示機能を持った端末装置、すなわちピッキングターミナル23と、バーコードスキャナ24とが備えられる。例えば無線機能を持つ、蓋のないノート型のカラーLCD付端末(パソコンベースの端末)と、外付けのバーコードスキャナを利用することができる。表示装置に対するタッチパネルも備えることが望ましいが、表示部の他にファンクションキーを持つものを使うこともできる。更にオプションとして、レシートプリンタなどのプリンタがピッキングターミナル23に接続される。
【0033】
ピッキングターミナル23には、複数の従業員からの注文に対応するソートされたショッピングリストが表示され、例えばスーパーの店員は表示された順序で商品をピックアップし、商品のバーコードをスキャンする。このスキャンが行われることによって、表示装置上に表示された商品名に対して消し線、あるいはチェックマークがつけられ、消し込みが行われる。間違った商品をスキャンすると、エラーメッセージが表示される。また在庫なしの場合には代替商品が表示され、例えば従業員側から指示される代替商品に対する情報に適合するか否かを判断することが可能となる。
【0034】
図4はワークプレースショッピングシステムの構造概要の説明図である。同図は図2の従業員のパソコン11に対応するクライアント30と、ウェブサーバ12に相当するサーバ31とのシステム構成の概要図であり、ピッキングシステム13に対応する構成は示されていない。
【0035】
クライアント30は、図2のウェブブラウザに相当するブラウザ32と、オペレーションシステム33を備えており、サーバ31との間でHTTPプロトコルに従うデータの送受信を実行する。
サーバ31は、クライアント側とのインタフェース処理を実行するクライアント側ユーザインタフェース処理部34、商品名、価格、値引き情報などのデータを格納するデータベース35、これらのデータベース内のデータへのアクセスを制御するアクセス制御部36、インターネット制御プログラム37、およびワークプレースショッピングシステム制御部38を備えている。
【0036】
図5は本発明のワークプレースショッピングシステムにおける全体処理フローチャートである。同図において、ステップS1〜ステップS3は図2の職場10側、およびウェブサーバ12によって実行されるワークプレースショッピング注文処理の概要を示し、ステップS4〜ステップS9はピッキングシステム13によって実行されるピッキング処理の概要を示す。
【0037】
図5において処理が開始されると、まずステップS1で例えば職場10の従業員のパソコン11から、インターネット、またはイントラネット経由で注文を受け、ステップS2で受けた注文がウェブサーバ12に集められ、ステップS3で複数の従業員の注文がまとめられ、ピッキングシステム13のサーバ21に転送される。
【0038】
ピッキング処理においては、まずピッキングシステム13のサーバ21によって、ステップS4であらかじめ定められた人数分毎に注文商品が棚の順序でソートされ、ステップS5でソートされた商品名と、袋詰めすべき袋番号などを示すソートされたショッピングリストがピッキングターミナル23に転送されて表示され、ステップS6で、例えばスーパーの店員によって表示された商品が順次ピックアップされ、そのバーコードをスキャンした後に指定された袋、すなわち各従業員に対応する袋に詰め込まれ、ステップS7である従業員に対する袋詰めが終了したと判定されると、配達先とレシートがその袋に添付される。
【0039】
続いてステップS8で全ての従業員に対応する袋詰めが終了したか否かが判定され、終了していない場合にはステップS5からの処理が繰り返される。ここでソートされたショッピングリストがピッキングターミナル23の表示装置上に1回で表示された場合には、ステップS5の処理は必要がないが、1回で表示しきれない場合には画面をスクロールすることによって、ソートされたショッピングリストの表示を続ける必要がある。
【0040】
例えばスーパーの店内を棚の順序に従って袋詰めを続け、ある従業員に対する袋詰めが終了する毎にステップS7の処理を実行し、ステップS8で全ての従業員に対応した袋詰めが終了したと判定されると、ステップS9で指定された配達先に袋詰めされた商品をまとめて配達して、処理を終了する。
【0041】
図6はワークプレースショッピング注文処理、すなわち図5のステップS1〜ステップS3の詳細処理フローチャートである。同図において処理が開始されると、まずステップS11で従業員、すなわち顧客はパソコンに自分の名前とパスワードを入力し、ワークプレースショッピングシステムへのログインの処理を実行する。ステップS12でインターネット、またはイントラネットを介して顧客名とパスワードを受け取ったウェブサーバ12は、例えば顧客管理システム17の顧客管理データベースから顧客名とパスワードを検索し、入力された名前とパスワードが正しい場合にはその従業員のログインを認める。
【0042】
その後ステップS13でウェブサーバ12は価格データベース、例えば店舗システム18内のデータベースから商品名、価格、単位、値引き情報を検索して商品注文メニューを作成し、従業員側のパソコン11の画面上にそのメニューを表示する。この商品注文メニューには、商品毎に当日の価格が表示される。価格は一般に日によって変わるものとする。
【0043】
値引き情報としては、どの購入者にも一律に適用される店舗レベルの値引き情報と、特定の購入者のみに提示される個人レベルの値引き情報とがある。後者ではログインに際してユーザの識別子によって購入者を特定し、ワンツーワンマーケッティングの手法に則って特定購入者に対する値引き情報を、例えば顧客管理システム17のデータベースから求めて商品注文メニューの中に表示する。
【0044】
また商品のメニューとしては、基本的には従業員のレスポンスを考慮して文字が使われるが、例えばメニュー画面上の画像表示ボタンをクリックすることによって、商品の画像情報や説明文が表示される。商品名を明確に覚えていない場合や、商品の違いを把握していない場合に便利な機能である。このためシステムでは商品を図示しないマルチメディアデータベースとリンクさせる構成を持っている。例えばりんごのメニューで「画像表示」を指定すると、複数の種類のりんごの画像と、その説明文が表示される。あるいは魚のメニューで「画面表示」を指定すると、同様に複数の種類の魚の画像と、それぞれの特徴や、適する料理などに関する説明が表示される。
【0045】
また通常の商品のメニューに加えて、セットメニューや料理のレシピなどがメニューとして表示される。例えば4人前として必要な中華料理ディナーのセットメニューや、すき焼きに必要な購入材料の商品メニュー、およびその作成方法などが表示される。顧客は商品メニューの中から必要なものだけを選択して「バスケットに入れる」指定を行うことができる。
【0046】
職場10の従業員は、パソコン11を用いてステップS14で商品注文メニューから購入すべき商品とその個数を指定して、ショッピングリストを作成する。ショッピングリストは複数個作成することが可能であり、また以前に作成したショッピングリストに追加や修正を行って、ショッピングリストを作成することもできる。
【0047】
例えば週末注文用、水曜日注文用、昼食注文用など、複数のショッピングリストをあらかじめ作成しておくことも可能である。例えばその従業員が過去に注文したことがある全商品が記載されたショッピングリストも保存されている。ここから商品を選択して注文用バスケットに入れる、すなわちショッピングリストを作成することも可能である。このような場合、過去のショッピングリストには当日の価格に更新された商品の価格が表示されるものとする。更にそのようなショッピングリストとは別に、過去の注文の履歴のリストも保存されている。その履歴リストには、過去の注文の時点の商品の価格が表示される。
【0048】
ステップS15でショッピングリストが作成されたか否かが判定され、まだ作成が終了していない場合にはステップS11以降の処理が繰り返される。ここでステップS11に戻るのは、例えば従業員がショッピングリストの作成を途中で止め、再度注文を行おうとするような場合に対応し、例えば新たな商品メニューをウェブサーバ12に要求するような場合には、ステップS13からの処理を繰り返せばよいことは当然である。
【0049】
また前述のようにある従業員がショッピングリストの作成を途中で止めたような場合には、その作成途中のショッピングリストをウェブサーバ12側で保管しておき、その従業員が例えば後日ショッピングリストの作成を再開する場合に、ウェブサーバ側12で保管されている作成途中のショッピングリストを使用して、従業員がショッピングリストの作成を継続できるようにすることも可能である。
【0050】
ステップS15でショッピングリストが作成されたと判定されると、ステップS16において顧客によって注文が発行される。すなわちショッピングリストがインターネット、またはイントラネットを介してウェブサーバ12に送られる。この時注文した商品の在庫がない場合の代替品の指定や、商品選択に対するコメント、配達場所、配達日時の指定などが同時に行われる。
【0051】
このように配達日時の指定ができることによって、ある従業員がそれぞれ別々の配達日時を指定して同時に複数の注文を行うこと、すなわち異なる配達日時に対応する複数のショッピングリストが作成されて、ウェブサーバ12に送られることも可能となる。
【0052】
代替品の指定については、在庫がない場合、代替品を購入するか購入を止めるかの指定が行われる。また代替品を購入する場合には、代替品に対するコメント、例えばブランドや、有機栽培食品の指定などの情報を入力することができるものとする。また商品選択に対する一般的なコメントとしては、例えばバナナはよく熟れているのがよいとか、少し青い方がよいというようなコメントを付けることができる。
【0053】
配達場所としては、従業員は自分が働いている企業の複数の事業所の中から配達場所を選択することもできる。仕事の都合で他の事業所に出張している場合など、出張先で商品を受け取るのに便利である。指定された配達場所に応じて、その配達場所を含む地域をサービスしているスーパーや店舗、あるいは倉庫などのピッキングシステム13に注文を送ることになる。
【0054】
ウェブサーバ12は、ステップS17でパソコン11側から受け取ったショッピングリストに代替品に関する情報、商品選択コメント、配達場所、配達日時、顧客管理データベース内の企業名、および支払方法などの情報を追加してショッピングリストを完成させる。配達場所として従業員から特に指定がない場合には、顧客管理データベースに登録されている配達場所のデータが用いられる。そしてステップS18で完成したショッピングリストをその都度、あいは複数人分まとめてピッキングシステム13のサーバ21に送付して、処理を終了する。
【0055】
図7は図5のステップS4〜ステップS9、すなわちピッキング処理の詳細フローチャートである。同図において処理が開始されると、まずステップS20でウェブサーバ12から一般に複数の従業員に対応する完成したショッピングリストを受け取り、ステップS21で例えば3人分、あるいは4人分同時にピッキングする袋の個数分のショッピングリストの商品のソートが行われる。すなわちウェブサーバ12から受け取ったショッピングリストの商品を、棚の番号順にソートして並べかえ、例えば3人分あるいは4人分の注文商品の袋詰めを、店内を1回回ることによって並行して実行するためのピッキングリストを作成する。同じ手順で全ての注文分のピッキングリストが作成される。
【0056】
ステップS22で作成されたピッキングリストが、図3で説明したピッキングターミナル23の画面に表示され、例えばスーパーの店員はこのピッキングリストの表示の順番に商品をピックアップし、各従業員に対応する袋に詰めて行く。この時表示された商品があるか否かがステップS23で判定され、あった場合にはステップS24で表示された商品のバーコードがスキャナ24によってスキャンされ、商品が表示画面上の商品表示領域の背景色と同じ色の袋、あるいは指定された袋番号の袋に入れられる。
【0057】
ここで例えばスーパーの店員によって商品がスキャンされると、ピッキングターミナル23の表示画面の上部に大きな文字でその商品名、個数、あるいは重さ、容量などが表示され、その内容を店員が確認することができる。更にこの表示領域の背景色が袋の番号に連動して変わるようになっている。この背景色と袋、または箱の色、あるいは袋や箱に貼り付けられたテープなどの色とを合わせることによって、店員による袋詰めの間違いを防止することができる。例えば袋番号の1は赤、2は青、3は黄、4は緑のように背景色を変えることによって、同時に並行して袋詰めする4人の従業員の注文商品を間違いなく対応する袋に入れることができる。
【0058】
ステップS24で商品が袋に入れられた後、ステップS25でその袋に入れられた商品が最終商品か、すなわちある従業員の注文商品の最終商品であるか否かが、ピッキングリストから判断される。最終商品であるか否かは、後述するようにピッキングリストに表示されているものとする。最終商品でない場合にはステップS22以降の処理が繰り返される。ここでステップS22の処理において、ピッキングリストの全ての内容が一度でピッキングターミナル23の画面上に表示されている場合にはその内容を用いて商品のピックアップが続行されるが、画面上に一度で表示しきれない場合には、スクロール処理によって未表示の部分の表示が行われる。
【0059】
ステップS23で表示された商品が在庫切れなどの理由によって棚にない場合には、ステップS26で棚に貼られているラベルのバーコードがスキャンされ、ピッキング端末23の画面上の「在庫なし」ボタンのタッチが行われる。タッチパネルが用いられていない場合には、ファンクションキーなどで「在庫なし」が指定される。この「在庫なし」ボタンのタッチに対応して、ステップS27で従業員が注文を行った時に指定した代替品に関する情報、すなわち代替品が不必要の場合にはその旨のメッセージが、必要な場合には代替品に対するコメントが、画面上の後述するメッセージ領域に表示される。
【0060】
この表示に対応して、代替品が不必要な場合には例えばスーパーの店員によって「代替せず」のボタンが押されるか、代替品が必要な場合には代替品のスキャンが行われて、袋に入れられた後に「代替完了」ボタンのタッチが行われる。なおステップS26で棚に貼られたラベルのバーコードをスキャンする代わりに、ピッキングターミナル23の表示画面上の商品名の部分をタッチして、商品を指定した後に「在庫無し」ボタンをタッチすることも可能である。
【0061】
ステップS28で「代替せず」または「代替完了」ボタンが押された後に、ステップS29で代替の有無に関係なく代替品リストが作成される。そのリストは顧客毎に作成され、顧客名、在庫なし商品のSKU(ストックキーピングユニット)番号、代替の有無の情報、代替商品のSKU番号・商品名・数量・値引き後価格がデータとして含まれる。その後ステップS25の処理に移行する。
【0062】
ステップS25でその袋の最終商品であると判定された場合には、ステップS30でピッキングリストの袋番号に対応する従業員の名前によるリンクから顧客名前、企業名、配達先、レシートに印字すべき情報が検索され、商品の宛名表示部とレシート(商品内訳)部の印字が行われる。
【0063】
ただしその顧客に対する代替品リストがあれば▲1▼在庫なし、▲2▼代替の有無、▲3▼代替有りの場合は代替商品のSKU番号・商品名・数量・値引き後価格の情報がレシートに追加(または修正)される。代替無しのときは当然代替商品の情報、価格はレシートに追加されない。その後ステップS31で宛名の表示部が袋の外側に、レシート(商品内訳)部が袋の中に入れられて、袋が閉じられる。
【0064】
ここである従業員に対する袋詰めの終了は、最終商品の店員によるスキャンに応じて、ピッキングシステムのサーバ21から自動的に何らかの信号、例えば音が送られて、店員に袋詰めの終了が通知されるようにすることもできる。レシート(商品内訳)には各商品の価格と合計金額などが印字されるが、価格としてはピッキングターミナル23が現時点のプライスルックアップを依頼することによって金額を求めることもできる。この場合、スキャンされたバーコードのSKU(ストックキーピングユニット)コードを基にして、例えばピッキングシステム13のサーバ21、あるいは店舗システム18のサーバによってプライスルックアップ(PLU)テーブルが検索されて、商品の価格が求められる。
【0065】
ここで商品のピッキング時点でプライスルックアップを行うのは注文時点の価格と異なることがあるためである。その理由としては▲1▼注文を前日以前に行った、▲2▼1日の中でも時間によって価格が異なることがある。▲3▼秤売りの場合に注文の重量と一般に同じにならない。▲4▼代替品の場合にプライスルックアップが必要などがあげられる。
【0066】
レシートの印刷では、宛先としての配達場所と名前が大文字で、また配達商品の内訳と180度反転した形式で、図8に示すように印刷を行うことによって、途中から折り曲げて袋にホッチキスで取付け可能とされる。1人の従業員に対する購入商品の袋、あるいは箱が複数個になる場合には、ピッキングターミナル23に個数が入力され、各袋のレシートに何個分の何という印字が追加される。
【0067】
図7で1つの袋の梱包が完了すると、ステップS32で全ての袋詰めが完了したか否かが判定され、まだ完了していない場合にはステップS22以降の処理が繰り返される。完了したと判定された場合には、ステップS33で名前表示部、すなわち宛名の企業名や配達先が同じ袋でまとめられて、該当の配達先に商品の配達が行われ、処理を終了する。
【0068】
ここでステップS31である1人の従業員に対する商品の袋詰めが完了した場合には、例えばその袋詰めが完了した時点で台車22に残されている残りの袋詰めを継続するのが1つの方法である。この場合には、例えば3人分あるいは4人分の袋詰めか完了した時点で、全ての袋を袋詰めの終点地点に下ろした後に、新たに複数個、例えば3人分か4人分の袋詰めを袋詰めスタート地点から再開することになる。
【0069】
第2の方法としては、ある従業員に対して袋詰めが終了した場合にはその袋を直ちに台車22から下ろし、新しい袋を台車22に積み込んで、残っていた袋詰めと共に新しい従業員に対応する商品の袋詰めを開始する。この時ピッキングシステム13のサーバ21は、この新しい従業員の注文商品を、袋詰めが完了した従業員の最後の注文品があった棚の位置から棚の順にソートして、ピッキングターミナル23の画面上に表示することによって、複数の従業員の注文に対する商品のピッキングが連続して途切れなく行われることになる。
【0070】
次に図5〜図7のフローチャートにおいて用いられるデータベースの内容について説明する。図9は、例えば図2の顧客管理システム17に備えられる顧客管理データベース、図10は例えば店舗システム18に備えられる価格データベース、図11はピッキングシステム13に備えられる在庫・棚割データベースのデータ構造と格納データの例である。
【0071】
図9の顧客管理データベースにおいて、顧客名はワークプレースショッピングシステムに登録されている会員の名前であり、パスワードはその会員に対してユニークなパスワード、例えばID番号であり、商品の注文、すなわちログインの時に使用されるものである。企業名はその会員が所属する企業や団体などの名称であり、配達先は一般的には会員が働いている事業所などであり、前述のように商品の注文に当たって特に指定がない場合に商品が配達されるデフォルトの配達先である。
【0072】
支払方法は一般に入会時に指定されるクレジットカード番号、ハウスカード番号などであり、あとから変更することも当然可能である。入会時、および変更時には資格審査が行われる。ポイント累計は商品の購入額に対応して顧客毎にカウントされるポイント、例えばフリクェントショッパーズプログラム(FSP)によって付与されるポイントの累計であり、購入額累計は当月のその顧客の購入金額の合計であり、その金額に対してある上限値が設定されているような場合には、この購入額累計が上限値を越えると商品の注文は受け付けられない。この上限値は、例えば顧客属性情報の欄に格納されている。
【0073】
顧客属性情報は、顧客に関する各種の情報の格納領域である。ここには顧客の個人のライフスタイル、食生活などに関するデータや、顧客の家族や親しい人達のデータなどが記録される。例えば顧客の性別、生年月日、住所、電話番号、Eメールアドレス、趣味、食事の好み(ベジタリアン、健康食品を好む、有機栽培食品を好む、遺伝子組替え食品を嫌うなど)、ワイン・酒類の好み、家族構成(幼児がいるか、高齢者がいるか、犬や猫などのペットがいるかなど)、家族や親しい友人の名前と誕生日、結婚記念日などの様々な情報である。
【0074】
図10は価格データベースのデータ構造とそのデータの例である。同図において、SKU(ストックキーピングユニット)番号は商品をユニークに識別するための番号であり、商品に付けられているバーコードと1対1に対応するものである。すなわちバーコードの番号と同じ、またはユニークに変換可能な番号である。商品名は商品をユニークに特定できる名称であり、一般にブランド名、商品の一般名、または固有名、牛乳の容量など、サイズに関する情報などから構成される。価格は商品の単位あたりの価格である。単位は一般には商品1個であるが、果物などでは1袋、あるいは1箱であり、例えば100gの重さや、1リットルの容量などが単位になる場合もある。
【0075】
値引き情報は、様々な値引きの仕方を指定する情報である。顧客によって異なる値引きが行われることもある。すなわち特定の人に対する値引き、優良顧客と一般顧客とで値引き幅が異なる場合、クーポン券を持っている人のみを対象とした値引きなどもある。値引きの額の表示としては%引き、金額引き、複数買うと値引きになるもの、特定の商品を組み合わせて買うと値引きになるものなどによって、値引き額が決定される。更に午前中のみとか、夕方6時過ぎのみとか、ある時間だけ値引きをする場合もある。
【0076】
図11は在庫・棚割データベースのデータ構造とそのデータの例である。在庫・棚割データベースとしては、在庫データベースと棚割データベースとに分けてデータを格納する場合もある。また価格データベースの中に情報を追加して、1つのデータベースとして統合する場合もある。
【0077】
図11において、SKU番号と商品名は図10におけると同じである。SKU番号に対応するバーコードと商品名は、棚に貼り付けられているラベルに表示される。
在庫量はその店舗、あるいは倉庫や物流センタなどに保管されているその商品の在庫量であり、単位は図10におけると同じである。
【0078】
棚番号はその店舗、あるいは倉庫、物流センタなどの中でその商品を置いてある棚の場所を示す情報である。ここでは棚に連続番号が振られていて、その番号でユニークに場所が特定できるものとする。この他に棚の番号とその棚の何段目かを組み合わせた番号や、通路番号、通路の中の番地などを組み合わせて番号を表現する場合もある。
【0079】
保冷指示は、商品が腐りやすい生鮮食品や冷凍食品などの場合に保冷用の袋や発砲スチロールなどの箱に入れる必要がある場合に、この欄に「保冷要」の指示が表示される領域である。また、「保冷要」だけではなく、「低温保冷」や「冷凍保冷」などの指示の区別を表示する場合もある。
【0080】
図12は完成したショッピングリスト、すなわち図2のウェブサーバ12によって例えば代替商品に対する情報などが追加され、ピッキングシステム13に渡される前のショッピングリストの例である。同図においては例えばデリシャスりんごに対する代替商品としてふじりんごが指定されており、また商品に対するコメントとして「赤いもの」であることが指示されている。
【0081】
図13は、図3のピッキングシステム13のサーバ21によって作成されたソート済みのショッピングリスト、すなわちピッキングリストのデータ構造とそのデータの例である。ここでは4人の顧客に対する商品の袋詰めが並行して行われるものとし、袋の番号として1から4がある。
【0082】
図13において最終商品の領域は、同じ袋に入れるべき最後の商品であることを示す領域である。ここに「最終」の指示がある商品を袋に入れた後で、スーパーの店員によって袋の口が閉じられる。この動作の後で、例えばピッキングターミナル23によって、図8で説明した宛先情報と購入商品の内容を示すレシートの印字が行われる。またピッキングリストの一番下にある袋番号と顧客名は、袋番号と図12で示したショッピングリスト、すなわち顧客毎のショッピングリストとを関連づけるリンク情報である。このリンクによってショッピングリストが検索され、その内容から顧客名、企業名、配達先、およびレシート情報などの印字情報が得られる。
【0083】
図14は図3のピッキングターミナル23の表示画面例である。同図においてメッセージ領域は、例えばピッキングシステム13のサーバ21から送信されるメッセージの表示領域である。また後述する重さ入力の入力域としても使われる。メッセージとしては「袋詰めの完了。袋閉じよ」、注文されていない商品がスキャンされた場合の「スキャン商品間違い」のエラーメッセージ、あるいは在庫がない場合の代替に関する指示のメッセージなどがある。残商品数は袋詰めすべき商品の残り項目数が表示される領域である。
【0084】
メッセージ領域の下にある5つのボタンのうち「在庫なし」のボタンは棚に在庫がない場合に、前述のように棚に貼られたラベルのバーコードがスキャンされるか、スクロール領域に表示されている商品名がタッチされた後に、このボタンがタッチされることによって、メッセージ領域に代替の必要があるかないか、代替商品に対する指示、顧客からのコメントが表示されることになる。
【0085】
また「代替完了」は代替を行う場合に、代替商品をスキャンして袋に入れた後に本ボタンがタッチされることによって、代替が完了する。「代替せず」のボタンは、代替の必要がないという指示、あるいは適当な代替商品がない場合に本ボタンが押されることによって、代替しない場合の処理が終了する。
【0086】
「返却」のボタンは、一度袋に入れた物を何らかの理由で袋から出して棚に返却する場合に使用されるボタンである。スーパーの店員が例えば間違いに気づき、このボタンをタッチした後で、スクロール領域から過去にスキャンした商品を選択して、その商品名にタッチし、更に返却すべき商品のバーコードをスキャンすると、商品名とバーコードとが一致する場合に返却が成立する。すなわち、消し込みが成された商品の項目がもとの形態に戻り、再びその商品のピッキングが可能となる。ピッキングリストおよびレシートの内容には無関係である。
【0087】
「重さ入力」のボタンは、秤売り商品の場合に重さを入力するためのボタンでてある。スーパーの店員はこのボタンをタッチした後に、例えばテンキーから重さを入力するか、スクロール領域にポップアップするソフトキーを用いて重さを入力する。重さが顧客によって指定された値と一致する場合には、この重さは不必要である。
【0088】
スキャン情報の領域には、現在バーコードがスキャンされた商品に対する情報が表示される。その内容は左から棚番号、SKU番号、商品名、数量、袋番号、および保冷の指示である。袋番号に対応して袋の色、または袋に貼り付けられるテープの色が、スキャン情報領域の背景色として用いられる。図14の例では袋番号1であるため、その背景色は赤となっている。店員はこの色と同じ色の袋に商品を入れることによって、入れ間違いを少なくすることができる。
【0089】
袋詰めすべき数量が2個以上の場合には、メッセージ領域にあと何個を袋に入れるべきかの指示が表示される。「保冷」の表示は、商品を保冷容器としての袋、または発砲スチロールなどの箱に入れる必要がある時に表示される。あるいは保冷表示そのもの、またはスキャン情報領域がブリンクされることによって、保冷の指示が行われる。または、「低温保冷」や「冷凍保冷」などに分けて表示されることもある。
【0090】
スクロール領域は、ピッキングリストの全ての商品を棚の番号順にソートされた結果として表示する領域である。商品の数が表示領域に入りきらないほど多い場合には、古い物から順にスクロールアウトされ、またすでにスキャンされて袋に格納済みの商品には横線を用いて消し込み表示がなされる。このスクロール領域はスクロールボタンをタッチすることにより上下にスクロールする。
【0091】
以上説明したワークプレースショッピングは将来的に大いに発展する可能性がある方式である。そこでこの方式について更に説明する。このワークプレースショッピングでは、生鮮食品を含む、例えばスーパーマーケットで販売されている全ての商品をインターネットを介して注文して、職場でその商品を受け取ることが可能であるが、問題はこの方式を実現するための費用を誰が負担するかである。
【0092】
ワークプレースショッピングシステムにおいては、イントラネットやインターネットを介した通信の費用や商品の配達などの費用は、例えば基本的にサービスを受ける従業員が所属する企業によって支払われる。企業は、例えば従業員1人当たりある決められた金額を従業員の福利厚生の名目でスーパーマーケットに対して支払う。スーパーマーケットは受け取った金額の一部を、図2のウェブサーバ12などに対応するサービスを実行するサービスプロバイダにサービスチャージとして支払い、残りの金額を配達やマーケッティングなどの費用に当てることにより、従業員は商品の配達料などサービスチャージを一切負担することなく、サービスを受けることが可能となる。
【0093】
ワークプレースショッピングでは、例えばインターネットを介して企業内のパソコンなどから発注して、その商品を企業内のピックアップ場所で受け取ることができる。配達は例えば10時締めの注文は12時半に配達、2時締めの注文は5時に配達されるなどのように、例えば1日2回の配達が行われる。対象商品としては、例えばスーパーマーケットで販売されている全ての商品であり、値段やディスカウントも、スーパーマーケットに行って購入するのと同じである。チルド食品は発泡スチロールの箱に入れられ、冷凍食品は更に保冷剤入りの発泡スチロールの箱に入れられ、冷蔵機能付のトラックで配達され、例えば3時間保冷される。1回の発注金額はある下限金額以上となるかも知れないが、配達料などは必要がない。
【0094】
企業内のパソコンなどを用いた発注画面には、前述のよう特売情報なども表示され、ある顧客が繰返し購入するリピート購入品の情報登録なども行われる。商品情報についてはカテゴリ別の一覧が表示されたり、商品のキーワード検索などを行うことも可能である。前述のように品切れの時の代替商品、商品に関する各種のコメントの入力も可能である。
【0095】
このワークプレースショッピングシステムを利用することによって、スーパーマーケットとしては新規顧客の開拓や固定客の確保が可能となり、また店舗が近くになくても配達可能であればよく、更にピッキングシステムは店舗でなくとも倉庫や、物流センタに備えることもできる。企業および従業員の側のメリットとしては、低コストで従業員に便利で、実利のある福利厚生を実現することができ、更にプロバイダのメリットとしては、安定したサービスチャージ収入が確保されることになる。
【0096】
以上の説明では、企業の従業員が職場で商品を注文し、職場でその商品を受け取るワークプレースショッピングについて説明したが、この方式は学校、病院、託児所、遊園地、クラブなどのコミュニティ毎のショッピングシステムとして利用することも当然可能である。図15はそのようなコミュニティショッピングの説明図であり、1つの団体としてのコミュニティに属する顧客は、そのコミュニティから商品を発注し、そこに配達された商品を受け取ることができる。その構成は図2の職場がコミュニティに代わるだけであり、その他は図2と全く同じである。
【0097】
更にワークプレースショッピングの方式は、ホームショッピングに応用することも当然可能である。図16はそのようなホームショッピングシステムの構成を示す。同図の構成も図2のワークプレースショッピングと同様であるが、家庭においてはパソコンへのデータ入力のためにペンスキャナを使用したり、あるいはパソコンの代わりにインターネットに接続できるウェブテレビを用いることによって、商品の注文がより容易となる。
【0098】
またこれらのワークプレースショッピング、コミュニティショッピング、およびホームショッピングを組み合わせたようなショッピングシステムの構成も当然可能である。例えば顧客が自宅から商品を注文し、顧客の属する職場、または団体(コミュニティ)においてその注文商品を受け取ることも可能である。例えばある職場の従業員の扶養家族が自宅から商品を注文し、その従業員の職場に配達された商品を従業員が引き取って、自宅に持ち帰ることも可能である。
【0099】
また商品の受け取り場所は自宅、職場、または団体の所在地に限られず、例えばその商品を販売する店舗とすることも可能である。その場合には顧客からの注文を受け付けた店舗の店頭、あるいは店舗内のサービスカウンタなどで、梱包された商品を顧客が受け取ることもできる。
【0100】
最後に本発明を実現するためのプログラムのコンピュータへのローディングについて説明する。例えば図2のワークプレースショッピングシステムにおいて、従業員のパソコン11、ウェブサーバ12、およびピッキングシステム13のサーバ、すなわち図3のサーバ21は、いずれも一般的なコンピュータシステムとして実現することが可能である。
【0101】
図17はそのようなコンピュータシステムにおいて用いられるプログラムのローディングの説明図である。同図においてコンピュータ51は、本体52とプログラムを格納するメモリ53とによって構成されている。メモリ53としてはリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、またはハードディスクなどの各種のメモリを用いることができる。コンピュータ51によって実行されるプログラムとしては、プログラム提供者側からネットワーク54を介してプログラムが送られ、そのプログラムがコンピュータ51にロードされることも、また市販され、流通している可搬型記憶媒体55が本体52にロードされることによって、実行されることも可能である。
【0102】
可搬型記憶媒体55としては、フロッピィディスク、CD−ROM,MO,光磁気ディスクなど、様々な形式の記憶媒体を使用することが可能である。
本発明の請求項30〜32に対応するプログラムなどや、図5〜図7に示されたフローチャートのうちコンピュータによって実行される部分は、可搬型記憶媒体55に記録され、の可搬型記憶媒体55がコンピュータ51にロードされることによって、本発明のワークプレースショッピングを実現するための処理を実行することが可能となる。
【0103】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、例えば企業の従業員が、職場にいながら生鮮食品を含むあらゆる日用品を注文し、その注文商品を職場で受け取ることができ、従業員にとって便利で利用しやすいショッピングシステムが提供されると共に、例えばスーパーマーケットにとっては固定客の確保など大きなメリットがあり、ビジネス面での発展が大いに期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成ブロック図である。
【図2】本発明のワークプレースショッピングシステムの全体構成ブロック図である。
【図3】本発明の商品ピッキングシステムの構成例を示す図である。
【図4】ワークプレースショッピングシステムの構造の概要を説明する図である。
【図5】ワークプレースショッピングシステムおける処理の全体フローチャートである。
【図6】図5のワークプレースショッピング注文処理の詳細フローチャートである。
【図7】図5のピッキング処理の詳細フローチャートである。
【図8】レシートの印字例を示す図である。
【図9】顧客管理データベースのデータ構造と格納データの例を示す図である。
【図10】価格データベースのデータ構造と格納データの例を示す図である。
【図11】在庫・棚割データベースのデータ構造と格納データの例を示す図である。
【図12】完成したショッピングリストの例を示す図である。
【図13】ピッキングリストの例を示す図である。
【図14】ピッキング端末の表示画面の例を示す図である。
【図15】コミュニティショッピングシステムの構成を示すブロック図である。
【図16】ホームショッピングシステムの構成例を示すブロック図である。
【図17】本発明におけるプログラムのコンピュータへのローディングを説明する図である。
【符号の説明】
1 注文入力手段
2 ショッピングリスト作成手段
3 商品梱包指示手段
4 商品配送手段
10 職場
11 従業員のパソコン
12 ウェブサーバ
13 ピッキングシステム
14 キオスク
15 ショッピングリスト
16 ウェブアプリケーション
17 顧客管理システム
18 店舗システム
21 ピッキングシステムのサーバ
22 台車
23 ピッキングターミナル
24 スキャナ
25 ピッキングインストラクションアプリケーション
Claims (28)
- 顧客が商品を注文し、該商品が顧客側に配達されるショッピングシステムにおいて、
複数の顧客から指定された、生鮮食品を含むことができる商品の注文情報を受け取る1つ以上のクライアント計算機と、
前記クライアント計算機が受け取った、前記複数の顧客からの注文情報にそれぞれ対応して複数のショッピングリストを作成する第一のサーバ計算機と、
商品のピックアップを行う作業者とともに移動する端末計算機と、
前記第一のサーバ計算機から複数のショッピングリストを受け取り、n≧2なるn人の顧客に対応した商品のピックアップを行う前記作業者に対して注文商品のピックアップを指示する1つのピッキングリストであって、前記n人の顧客に対応する前記複数のショッピングリストにリストされているすべての商品について商品の識別情報を含み、各商品の前記識別情報は該商品に対応する顧客を示す情報および循環する所定の経路沿いにおける該商品が置かれている棚の順番である棚番号とともに格納されているピッキングリストを、前記経路上の所定の位置を基点として前記棚番号にしたがって前記すべての商品をソートして作成し、該ピッキングリストにしたがった前記作業者の作業中に1人の顧客に対応した商品のピックアップ作業が終了した時点で、前記n人の顧客と異なる1人以上の顧客に対応するショッピングリストにリストされている商品と、前記ピッキングリスト上でまだピックアップされていない商品とを合わせて、前記時点に対応する前記経路上の位置を基点として前記棚番号にしたがってソートしなおして新しいピッキングリストを作成し、該新しいピッキングリストを前記端末計算機に送信することによって該新しいピッキングリストに従った商品のピックアップの続行を前記作業者に指示する第二のサーバ計算機と、
を備えることを特徴とするショッピングシステム。 - 前記顧客が1つの職場に属し、前記クライアント計算機が該職場に備えられることと、
前記商品の配送先が該職場の所在地であることを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。 - 前記クライアント計算機が、商品毎に当日の価格を表示した商品メニューを顧客に提示し、顧客から商品の注文情報を受け取ることを特徴とする請求項2記載のショッピングシステム。
- 前記クライアント計算機が、前記商品メニューに対する顧客からの要求にしたがって商品の画像情報を追加表示することを特徴とする請求項3記載のショッピングシステム。
- 前記クライアント計算機が、注文を行おうとする顧客に対応して、前記第一のサーバ計算機によって作成された過去のショッピングリスト内の商品と価格を当日の価格に更新したリストを顧客に提示し、商品の注文情報を受け取ることを特徴とする請求項2記載のショッピングシステム。
- 前記クライアント計算機が、注文を行おうとする顧客に対応して、該顧客によって過去に注文され、過去の注文当日の商品の価格を含む過去の注文履歴リストを顧客に提示し、商品の注文情報を受け取ることを特徴とする請求項2記載のショッピングシステム。
- 前記クライアント計算機が、商品の注文と同時に該商品の配達先として、前記職場としての企業の複数の事業所の中で顧客によって指定される事業所を示すデータを受け取ることと、前記商品の配送先が該指定される事業所であることを特徴とする請求項2記載のショッピングシステム。
- 前記端末計算機が、前記作業者の作業時に前記ピッキングリストを表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項2記載のショッピングシステム。
- 前記表示手段が、前記ピッキングリストの各項目を該項目の商品を注文した前記n人の顧客にそれぞれ対応する背景色を用いて表示することを特徴とする請求項8記載のショッピングシステム。
- 前記表示手段が、前記ピッキングリストの項目の商品に対して保冷のための梱包が必要な時、前記背景色または該項目に対応する保冷表示をブリンクさせることを特徴とする請求項9記載のショッピングシステム。
- 前記端末計算機が、注文された商品の在庫がない時、前記作業者からの在庫なし情報を受け取る在庫なし情報入力手段を更に備えることを特徴とする請求項8記載のショッピングシステム。
- 前記在庫なし情報入力手段が、前記表示手段の表示画面上で前記ピッキングリストの項目内の商品名が表示される領域へのタッチボタンと、該表示画面上のピッキングリスト項目表示領域以外の領域の「在庫なし」ボタンとによって構成されることを特徴とする請求項11記載のショッピングシステム。
- 前記端末計算機が、1人の顧客の注文に対応するピックアップの終了時点を前記作業者に通知するピックアップ終了通知手段と、該ピックアップ終了時に顧客の氏名とピックアップ商品の内訳を表示するレシートを印字するレシート印字手段とを更に備えることを特徴とする請求項2記載のショッピングシステム。
- 前記レシート印字手段が、前記ピックアップ作業終了時点の商品の価格を調べる価格調査手段を更に備え、
該レシート印字手段がピックアップ商品の内訳内に該調べられた価格を印字することを特徴とする請求項13記載のショッピングシステム。 - 前記レシート印字手段が、前記顧客の氏名が梱包の外に出て、前記商品の内訳が梱包の内部に入るようにレシートを折り曲げ可能とするために、顧客の氏名と商品の内訳とが相互に180度反転される形式でレシートの印字を行うことを特徴とする請求項13記載のショッピングシステム。
- 前記レシート印字手段が、1人の顧客に対する商品の梱包が複数個となる時、前記顧客の氏名の側に複数個のうちの何個目であるかを示す値を更に印字することを特徴とする請求項13記載のショッピングシステム。
- 前記顧客が1つの団体(コミュニティ)に属し、前記クライアント計算機が該団体の所在地に備えられることと、
前記商品の配送先が該団体の所在地であることを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。 - 前記クライアント計算機が、顧客の自宅に備えられることと、
前記商品の配送先が該顧客の自宅であることを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。 - 前記クライアント計算機が、顧客の自宅に備えられることと、
前記商品の配送先が該顧客の属する職場、または団体(コミュニティ)の所在地であることを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。 - 前記クライアント計算機が、顧客によってそれぞれ異なる配達日時が指定された複数の商品の注文情報を受け取ることと、
前記第一のサーバ計算機が、該異なる配達日時に対応して複数のショッピングリストを作成することを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。 - 前記第一のサーバ計算機が、1人の顧客に対応して複数のショッピングリストを作成することを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。
- 前記第一のサーバ計算機が、顧客からの注文作業が途中で打ち切られた時、該顧客に対応して作成途中のショッピングリストを保管する作成途中ショッピングリスト保管手段を更に備え、
該顧客からの注文作業が再開された時、該第一のサーバ計算機が、ショッピングリスト保管手段に保管されている作成途中ショッピングリストを用いてショッピングリストの作成を継続することを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。 - 前記クライアント計算機が、前記顧客の自宅、または顧客の属する職場、あるいは団体(コミュニティ)の所在地に備えられることを特徴とする請求項1記載のショッピングシステム。
- 注文された商品をピックアップして顧客側に配達する商品ピッキングシステムにおいて、
商品のピックアップを行う作業者とともに移動する端末計算機と、
複数の顧客からの生鮮食品を含むことができる商品の注文リストとしての複数のショッピングリストを外部から受け取り、n≧2なるn人の顧客に対応した商品のピックアップを行う前記作業者に対して注文商品のピックアップを指示する1つのピッキングリストであって、前記n人の顧客に対応する前記複数のショッピングリストにリストされているすべての商品について商品の識別情報を含み、各商品の前記識別情報は該商品に対応する顧客を示す情報および循環する所定の経路沿いにおける該商品が置かれている棚の順番である棚番号とともに格納されているピッキングリストを、前記経路上の所定の位置を基点として前記棚番号にしたがって前記すべての商品をソートして作成し、該ピッキングリストにしたがった前記作業者の作業中に1人の顧客に対応した商品のピックアップ作業が終了した時点で、前記n人の顧客と異なる1人以上の顧客に対応するショッピングリストにリストされている商品と、前記ピッキングリスト上でまだピックアップされていない商品とを合わせて、前記時点に対応する前記経路上の位置を基点として前記棚番号にしたがってソートしなおして新しいピッキングリストを作成し、該新しいピッキングリストを前記端末計算機に送信することによって該新しいピッキングリストに従った商品のピックアップの続行を前記作業者に指示するサーバ計算機と、
を備えることを特徴とする商品ピッキングシステム。 - 顧客が商品を注文し、該商品が顧客側に配達されるショッピング方法において、
1つ以上のクライアント計算機が、複数の顧客から指定された、生鮮食品を含むことができる商品の注文情報を受け取り、
第一のサーバ計算機が、前記クライアント計算機が受け取った、前記複数の顧客からの注文情報にそれぞれ対応して複数のショッピングリストを作成し、
第二のサーバ計算機が、該複数のショッピングリストを前記第一のサーバ計算機から受け取って、n≧2なるn人の顧客に対応した商品のピックアップを行う作業者に対して注文商品のピックアップを指示する1つのピッキングリストであって、前記n人の顧客に対応する前記複数のショッピングリストにリストされているすべての商品について商品の識別情報を含み、各商品の前記識別情報は該商品に対応する顧客を示す情報および循環する所定の経路沿いにおける該商品が置かれている棚の順番である棚番号とともに格納されているピッキングリストを、前記経路上の所定の位置を基点として前記棚番号にしたがって前記すべての商品をソートして作成し、該ピッキングリストにしたがった前記作業者の作業中に1人の顧客に対応した商品のピックアップ作業が終了した時点で、前記n人の顧客と異なる1人以上の顧客に対応するショッピングリストにリストされている商品と、前記ピッキングリスト上でまだピックアップされていない商品とを合わせて、前記時点に対応する前記経路上の位置を基点として前記棚番号にしたがってソートしなおして新しいピッキングリストを作成し、前記作業者とともに移動する端末計算機に前記新しいピッキングリストを送信することによって該新しいピッキングリストに従った商品のピックアップの続行を前記作業者に指示することを特徴とするショッピング方法。 - 注文された商品をピックアップして顧客側に配達する商品ピッキング方法において、
計算機が、複数の顧客からの生鮮食品を含むことができる商品の注文リストとしての複数のショッピングリストを外部から受け取り、
前記計算機が、n≧2なるn人の顧客に対応した商品のピックアップを行う作業者に対して注文商品のピックアップを指示する1つのピッキングリストであって、前記n人の顧客に対応する前記複数のショッピングリストにリストされているすべての商品について商品の識別情報を含み、各商品の前記識別情報は該商品に対応する顧客を示す情報および循環する所定の経路沿いにおける該商品が置かれている棚の順番である棚番号とともに格納されているピッキングリストを、前記経路上の所定の位置を基点として前記棚番号にしたがって前記すべての商品をソートして作成し、該ピッキングリストにしたがった前記作業者の作業中に1人の顧客に対応した商品のピックアップ作業が終了した時点で、前記n人の顧客と異なる1人以上の顧客に対応するショッピングリストにリストされている商品と、前記ピッキングリスト上でまだピックアップされていない商品とを合わせて、前記時点に対応する前記経路上の位置を基点として前記棚番号にしたがってソートしなおして新しいピッキングリストを作成し、該新しいピッキングリストに従った商品のピックアップの続行を前記作業者に指示する、
ことを特徴とする商品ピッキング方法。 - 顧客からの注文に対応して商品をピックアップし、該商品を顧客側に配送する商品配達側に備えられる計算機で使用される記憶媒体において、
生鮮食品を含むことができる注文された商品のリストとしての複数のショッピングリストにもとづき、n≧2なるn人の顧客に対応した商品のピックアップを行う作業者に対して注文商品のピックアップを指示する1つのピッキングリストであって、前記n人の顧客に対応する前記複数のショッピングリストにリストされているすべての商品について商品の識別情報を含み、各商品の前記識別情報は該商品に対応する顧客を示す情報および循環する所定の経路沿いにおける該商品が置かれている棚の順番である棚番号とともに格納されているピッキングリストを、前記経路上の所定の位置を基点として前記棚番号にしたがって前記すべての商品をソートして作成するステップと、
該作成したピッキングリストにしたがった商品のピックアップを前記作業者に指示するステップと、
該ピッキングリストにしたがった前記作業者の作業中に1人の顧客に対応した商品のピックアップ作業が終了した時点で、前記n人の顧客と異なる1人以上の顧客に対応するショッピングリストにリストされている商品と、前記ピッキングリスト上でまだピックアップされていない商品とを合わせて、前記時点に対応する前記経路上の位置を基点として前記棚番号にしたがってソートしなおして新しいピッキングリストを作成するステップと、
該新しいピッキングリストに従った商品のピックアップの続行を前記作業者に指示するステップとを計算機に実行させるためのプログラムを格納した計算機読出し可能可搬記憶媒体。 - 顧客からの注文に対応して商品をピックアップし、該商品を顧客側に配送する商品配達側に備えられる計算機で使用されるプログラムにおいて、
生鮮食品を含むことができる注文された商品のリストとしての複数のショッピングリストにもとづき、n≧2なるn人の顧客に対応した商品のピックアップを行う作業者に対して注文商品のピックアップを指示する1つのピッキングリストであって、前記n人の顧客に対応する前記複数のショッピングリストにリストされているすべての商品について商品の識別情報を含み、各商品の前記識別情報は該商品に対応する顧客を示す情報および循環する所定の経路沿いにおける該商品が置かれている棚の順番である棚番号とともに格納されているピッキングリストを、前記経路上の所定の位置を基点として前記棚番号にしたがって前記すべての商品をソートして作成する手順と、
該作成したピッキングリストに従った商品のピックアップを前記作業者に指示する手順と、
該ピッキングリストにしたがった前記作業者の作業中に1人の顧客に対応した商品のピックアップ作業が終了した時点で、前記n人の顧客と異なる1人以上の顧客に対応するショッピングリストにリストされている商品と、前記ピッキングリスト上でまだピックアップされていない商品とを合わせて、前記時点に対応する前記経路上の位置を基点として前記棚番号にしたがってソートしなおして新しいピッキングリストを作成する手順と、
該新しいピッキングリストに従った商品のピックアップの続行を前記作業者に指示する手順とを計算機に実行させるためのプログラム。
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