JP3976175B2 - 収納部付クリスマスリース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被収納物を収納可能なクリスマスリースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クリスマスリースは、クリスマスシーズン中、家のドアや壁に掛けて装飾用品として楽しむものである。
クリスマスリースのリースという定義は、もともとは、花、葉、小枝などでリング状に作る輪、花輪というもので、クリスマスリースは、クリスマスの季節にドアなどに飾るクリスマスの輪、花輪という意味である。
その一般的な材質及び構造は、木の細枝を数本、紐等を使用しからませながらリング状に芯を形成したものに植物の葉や花、木の実、リボン、鈴等を飾り付けて仕上げて成る。又、最近市販されているクリスマスリースは、本物の木の枝や葉や花を使用する代わりに、合成樹脂等によりこれらを作成したものにゴールドの玉飾りやリボン等を飾り付け、仕上げられたものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
クリスマスリースは、本来、クリスマスの装飾用品としてのみ制作される物であるゆえ、クリスマスシーズンの装飾用以外にこれといった利用法がない。クリスマス時に用いられるクリスマスグッズの分野においては常に斬新な趣向のものが求められており、又、クリスマス時にはクリスマスプレゼントを入れる為の入れ物が必要であり、本発明は、以上述べたような問題点に注目して考えられたものである。従来の方法により作成された一般的なクリスマスリースは、装飾用品として作成されたものであるからして、当然、何か物を入れる為の収納部は存在しないものであったが、クリスマスの装飾用品としてのみ使用されてきたクリスマスリースの形状を生かし、収納部を有する構造に作成することにより、クリスマスの装飾用品としてはもちろん、その中に菓子類や玩具、雑貨等の被収納物を入れて、クリスマスプレゼントやギフトボックスとしても使用出来る新しいタイプのクリスマスリースを提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のクリスマスリースは、クリスマスリースを構成するリング部を中空胴体とすることにより、前記リング部の内部を、被収納物を収納する収納部であって前記リング部の周方向に沿った略円環状の収納部とし、前記リング部の一部に開口部と前記開口部を閉塞或は開閉可能とする部材を設けてなる収納部付クリスマスリースとする。尚、リング部の少なくとも一部を透明部材により構成してもよい。また、リング部外側にリングカバーを被装してもよい。
また、もう1つの本発明のクリスマスリースは、クリスマスリースを構成するリング部を、一方の端部と他方の端部との間が曲げ伸ばし可能な蛇腹状でいずれか一方端又は両端が開口部とされた筒型の蛇腹体をリング状に曲げて、前記蛇腹体の一方端と他方端とを着脱可能に接続することにより形成し、前記蛇腹体の内部を、被収納物を収納する収納部とし、前記開口部から前記収納部に被収納物を出し入れする収納部付クリスマスリースとする。このクリスマスリースにおいても、リング部の少なくとも一部を透明部材により構成してもよいし、リング部外側にリングカバーを被装してもよい。
【0005】
【本発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、以下説明する。
クリスマスリースを構成するリング部内に、被収納物を収納可能な中空の収納部が形成されてなり、リング部の一部に開口部と前記開口部を閉塞、或は開閉可能とする部材を設けて成る、収納部付クリスマスリースを作成する。
詳しくその方法を説明すれば、リング部を、例えば、略円環状(ドーナツ形)等に膨らみを持たせた形状とし、その内部に中空の収納部を形成する為に、リング部内を中空胴体とすることにより、被収納物を収納可能な収納部を存在させるとともに、リング部の一部には開口部と、この開口部を閉塞、成は開閉が可能となる部材を設けた、収納部付クリスマスリースを作成する。略円環状とは、ここでは、厳密にきれいな円形をした円環状でなくともよく、リング部の全体形状や断面形状が、円形の他、特定の部分を張り出した形状や特定の部分が逆にカットされた形状等であってもよい。所々に凹凸や変形をつけた形状等、多少変形した形状も含めるという意味である。意匠面を考え、リング部全体の形状を、例えば、八角形等にカットした略円環状として形成してもよく、リング部断面の形状も円形のみでなく半円形や多角形としてもよい。
リング部内に設けてなる収納部については、リング部内の全体を中空胴体として形成する他、半分または特定の部分のみ中空の収納部としてリング部内に一箇所以上形成してもよい。また、中空の収納部には仕切り部材や仕切り枠を設けてもよく、収納部を画設する仕切り部材や仕切り枠は、リング部を構成する材質によってはリング部との一体形成も可能である。
本発明の収納部付クリスマスリースのリング部の一部に設けられてなる開口部と、前記開口部を閉塞或は開閉が可能な部材については、リング部の一部に開口部を設け、この開口部を、例えば、ポリプロピレンやナイロン等の合成樹脂によるフィルム材により閉塞し、収納部に納められてなる被収納物はこのフィルム材を剥すことにより、取り出し可能とする。この他、蓋体を設けたり、合成樹脂等による開閉部材を取り付け、開閉可能とする等の方法がある。開口部を閉塞或いは開閉が可能な部材は、それ自体が他の部材を兼ねていたり、リング部の一部を構成していてもよい。
本発明の収納部付クリスマスリースのリング部を作成する為に主に使用する材質については、特に限定される必要はなく、パルプ材、合成樹脂材、アルミ、スチール等による金属材等により作成可能である。また、本発明の収納部付クリスマスリースのリング部外側表面に、布材、フェルト等の繊維や、ビニール等の合成樹脂により被覆した被覆層を設けてもよい。例えば、厚紙や発泡スチロールの表面にフェルトの粉を吹き付けて着色するフロッキング加工と呼ばれる方法により、本発明の収納部付クリスマリースのリング部外側表面の着色加工仕上げが可能である。以上述べたような材質や作成方法によりリング部を作成し、従来の装飾用品としてのクリスマスリースと同様、図柄や着色、オーナメント品等を、リング部外側表面に任意に施すことにより、本発明の収納部付クリスマスリースの作成が可能である。
上記のようにして作成された本発明の収納部付クリスマスリースは、従来のクリスマスリースと同様、リング部外側の一部に壁やドア等に掛け外しや着脱が可能な掛止手段として取付部材を設ける。壁やドア等に掛け外しや着脱が可能な取付部材としては、紐をループ状に具備し取付部材として使用する他、掛止穴を設けた突設片や、吸着盤、粘着テープ等によるものがあり、このような取付部材により、本発明の収納部付クリスマスリースをクリスマス期間中、壁やドアに掛けて本来のクリスマスリースの役目である装飾用品として活用するとともに、収納部に収められている被収納物は開口部を利用し、適宜取り出すことが可能である。また、リング部の形状を利用し、そのまま掛止手段として活用してもよい。
【0006】
本発明の収納部付クリスマスリースの、リング部の少なくとも一部を、リング部外側からリング部内の収納部に収められている被収納物が確認可能な透明部材で構成したことを特徴とする、収納部付クリスマスリースを作成する。
例えば、リング部の背面側半分のみを合成樹脂等による透明部材を用いて構成したものや、リング部全体を透明部材により構成しその所々にクリスマスリースに適した図柄や装飾を施したもの等、被収納物がリング部外側から全体的あるいは部分的に確認可能とすることにより、例えば、数種類のこまごまとした菓子類やおもちゃ等の被収納物を収納部に詰め合わせ、何が入っているのか子供に楽しみを与えながらクリスマスプレゼントとして活用できる本発明の収納部付クリスマスリースの作成が可能である。又、収納部に納められている被収納物が、例えば、カラフルな包紙に包まれたキャンディやサンタクロースの形をした小さな人形である場合、リング部を透明部材により構成することにより、リング部外側よりこれら被収納物が視認可能となり、これらの被収納物がそのままクリスマスリースとしての意匠として効果的に表現されることから、これがリング部を透明部材により構成する重要な要素となる。透明部材とは、ここでは、収納部に納められている被収納物がリング部外側より大体確認可能な程度とし、全くの無色透明でなくとも着色や模様の入った半透明でもよいこととする。
【0007】
本発明の収納部付クリスマスリースの、リング部の少なくとも一部を、曲げ伸ばし可能な蛇腹状に形成したことを特徴としたものを作成する。
合成樹脂等により、帯状で筒型の蛇腹状に形成した内部を、被収納物が収納可能な収納部とするとともに、どちらか一方端または両端を開口部として作成する。蛇腹状に形成した内部に設けた収納部に、開口部より被収納物を入れたのち、蛇腹の特徴を生かしこれをリング状に曲げて一方端と他方端を接続することにより開口部が閉塞され蛇腹状に形成したリング部となる。被収納物を取り出す際には、接続部分を外して、いったん、リング形状を解除し、帯状の筒型に戻すことにより、開口部が表れ、容易に被収納物を取り出し可能である。
リング部を曲げ伸ばし可能な蛇腹状とすることで、製造の段階において、はじめからリング部をリング形状に形成する必要はなく、帯状で筒型の蛇腹状に形成し、蛇腹の特徴を生かし、リング状に曲げて、一方端と他方端を接続しリング部とすることにより、初めからリング状に形成する場合に比べ、製造や被収納物の出し入れが形状的に容易である。
蛇腹状とは、ここでは、厳密に折り畳みや伸縮が可能な断面が円形の蛇腹の他、蛇腹の断面形状が楕円や六角形であったり、螺旋のコイルや伸縮性のある合成樹脂等を使用し、湾曲性ともとの形に戻る復元力を有し、折り曲げてリング状に作成したり、元の形に戻したりが可能な性質のものであればよいこととする。
【0008】
本発明の収納部付クリスマスリースのリング部外側に、リングカバーを被装してなることを特徴とした収納部付クリスマスリースを作成する。
リングカバーを作成する為の材質については、リングカバーに使用可能な材質であれば特に限定する必要はなく、布材や紙材、合成樹脂材、毛糸によるニット材等により作成したリングカバーを、本発明の収納部付クリスマスリースのリング部に被装する。リングカバーにはクリスマスリースに適した図柄や装飾が施されてなる。合成樹脂のシートを使用し透明質のリングカバーも作成可能である。紙材やアルミ箔や不織布等を使用しリングカバーを作成しリング部に被装した場合、リングカバーを破くことにより、リングカバー内のリング部を取り出し可能であるが、布材や、毛糸等で編んだニット製のリングカバーなどの場合、リングカバーの開閉もしくは着脱における手段は、例えば、面ファスナーや係止ボタン等の開閉部材をリングカバーの一部に必要に応じて設けることにより開閉や着脱可能とする。又、蛇腹状に作成されたリング部にリングカバーを被装する場合、リング部の開口部を利用し、リング部の開閉とリングカバーの開閉が同時に行われるような構造としてもよい。
リング部には装飾や着色等施さなくとも、リングカバーの方にクリスマスリースに適したデザインや色、装飾等を施し、リング部に被装することにより、従来品となんら遜色のないクリスマスリースとしての外観を呈し、かつ、リング部に収納部を設けるといった機能を有する本発明の収納部付クリスマスリースの作成が可能であり、リング部は、収納部を有する形状および硬性を保ちながら、外観上は、リングカバーによりソフトで上品な感じや、表情豊かな外観を呈することにより、クリスマスリースとしての意匠性を高めるといった効果がある。
【0009】
【実施例】
次に本発明を実施例に基づき図面を参照し、説明することとする。
図1は、第一実施例として、合成樹脂により作成した、本発明の収納部付クリスマスリース101の正面図であり、図2は図1の縦側面図であり、図3は図1のA−A線で切ったリング部102断面図である。
本発明の収納部付クリスマスリース101は、図1、図2及び図3に示したように、その全体の形状を略円環状(ドーナツ形)としたリング部102内部を中空胴体とすることにより、前記リング部102の内部が中空で被収納物を収納可能な収納部103として形成したものである。
図1に示す本発明の収納部付クリスマスリース101は、図2及び図3に示すリング部102側面の継目102cより、リング部102が前後半割可能となることにより、図4に示す開口部104を設けた構造であり、図4は図1に示した本発明の収納部付クリスマスリース101をリング部102側面の継目102cにより、開口部104を開けた状態を示す斜視図である。図4に示すようにリング部前面側102aにおける半割部とリング部背面側102bにおける半割部が、それぞれの底部に設けられた折り曲げ可能な合成樹脂により作成された連結部105を介して開閉(回動)自在となると共に、リング部102上部には、合成樹脂により作成した、凹凸により噛み合わせ可能な噛合部106が突起して設けられてなるもので、この連結部105と噛合部106による開閉部材によりリング部102における開口部104を開閉可能としたものである。
噛合部106は、図4に示すように、リング部前面側102aに突起して設けられている噛合部106aと、リング部背面側102bに突起して設けられてなる噛合部106bとから成り、一方の噛合部106aと他方の噛合部106bは凹凸により噛み合わせて開閉出来るしくみとなっている。又、それぞれの突起して設けられて成る噛合部106a及び噛合部106bの上方には、紐体110を通す為の孔107を構成する一方の孔107aともう一方の孔107bを設けてなる。図1に示した収納部付クリスマスリース101は、従来のクリスマスリースと同様、壁やドア等に掛け外しが可能な掛止手段として紐体110を、取付部材として収納部付クリスマスリース101のリング部102に突起して設けられてなる噛合部106の上方に設けられた孔107にループ状に通すことにより具備して成る。
図5は、図4に示した、噛合部106aに形成した凹部に、噛合部106bに形成した凸部を噛み合せ、図2に示す様な状態で、縦方向の前後に切断した様子を示す、噛合部106の一部省略断面図である。
連結部105及び噛合部106による開閉部材により、リング部前面側102aの半割部とリング部背面側102bの半割部を閉じた状態で、孔107aと孔107b両方からなる孔107に紐体110をループ状に通し壁やドア等に掛けることで、リング部102の重みにより噛合部106a及び噛合部106bがしっかり噛み合ったまま、確実に閉じた状態で掛けることができるうえ、噛合部106aと噛合部106bが壁等に掛けた状態で安易にはずれてしまうのを防ぐといった役目もある。他に、このような壁やドアに掛け外しや着脱が可能な掛止手段としては、掛止孔を設けた突設片や吸着盤等があり、このような取付部材により本発明の収納部付クリスマスリース101を、クリスマス期間中、壁やドアに掛けてディスプレイし、本来の装飾用品としてのクリスマスリースとして楽しむことが出来、収納部103に納められている被収納物はリング部102に設けられてなる連結部105と噛合部106による開閉部材を利用し適宜、取出しが可能である。また、リング部102の形状を利用し、そのままリング部102をフックやドアノブ等にひっかけ、掛止手段としてもよい。
図1に示す本発明の収納部付クリスマスリース101は、従来の一般的なクリスマスリースと同様に、クリスマスリースに適した着色、図柄、装飾等を任意に施すこととし、図1に示す実施例においては、合成樹脂製の木の葉108や、鈴の付いた布製のリボン109等のオーナメントをリング部前面側102aの外側表面に接着する方法により設けて成る。
図1〜図5で示した本発明の収納部付クリスマスリース101は、被収納物があらかじめ内袋に入った状態で、収納部103に納められていてもよく、また、リング部102を発泡スチロール等を成形して作成する場合、リング部前面側102aにおける半割部を、発泡スチロール等により充填し、リング部背面側102bにおける半割部のみ、収納部103として形成してもよい。
【0010】
図6、図7及び図8は本発明の第二実施例として、収納部付クリスマスリース201の一部を透明部材により構成して成るもので、リング部前面側202aを発泡スチロールを使用し断面を半弧形としたリング状に形成し、リング部背面側202bを合成樹脂による透明のシート205を使用し平坦に形成したもので、図6は前面側からみた斜視図である。
図7は、図6のリング部202のB−B線で切った断面図である。
図6のリング部202のB−B線における断面が図7に示すような半円形であって、リング部前面側202aを発泡スチロールにより成形し、その外側表面にフェルトの粉を吹き付けて仕上げるフロッキング加工という方法により、例えば、緑色等所望の色に着色仕上げしてなる被覆層202dを作成し、リング部背面側202bは、例えば合成樹脂のナイロンやポリプロピレン等を使用しやや硬質の一枚のフィルムとして作成して成る透明のシート205を使用し、リング部前面側202aとの継部分202cを接着することで、リング部背面側202bを閉塞するとともに、リング部背面側202bを透明部材により構成して成る。
リング部前面側202aには、図6に示すような、布材を使用して作成した柊の葉や円形を型どったアップリケ210を、フロッキング加工してなる被覆層202dの上から貼り付け、布製のリボン209をリング部前面側202aにおける外側表面の上方向の一部に接着することにより装着して成る。また、収納部付クリスマスリース201を壁やドア等に掛止するための取付部材として、掛止孔207を設けた突設片208をリング部202の外周縁の一部に延設して成る。図6に示す本発明の収納部付クリスマスリース201は、リング部202外周縁に延設してなる、掛止孔207を設けた突設片208を利用し、リング部背面側202bを構成してなる透明のシート205を剥すことにより開口部204となるしくみになっているもので、図8はその様子を示す収納部付クリスマスリース201を背面側からみた斜視図である。
掛止孔207を設けた突設片208は、リング部前面側202aより延設した発泡スチロールにより形成した突設片208aとリング部背面側202bより延設した透明のシート205により形成した突設片208bとを重ね合わせて成るもので、突設片208aと突設片208bには、それぞれの上半分の位置に掛止孔207a及び掛止孔207bを設け、下半分を接着面206aおよび接着面206bとした。これにより、リング部202内部の収納部203に被収納物を入れた状態で、突設片208aと突設片208bに設けてなる接着面206aと接着面206bを、リング部前面側202a外周縁の継部分202cにおける接着面206cとリング部背面側202bのシート205外周縁の継部分202cにおける接着面206dを、リング部前面側202a内周縁の継部分202cにおける接着面206eとリング部背面側202bのシート205内周縁の継部分202cにおける接着面206fを、互いにそれぞれ接着することにより、しっかりとリング部背面側202bが透明のシート205により閉塞され、掛止時も、安定した接着効果があり、被収納物を取り出す際には、突設片208の上半分で掛止孔207a及び掛止孔207bを設けてなる非接着面を指でつまんで、それぞれ反対方向へひっぱることにより、突設片208の下半分の接着面206a及び接着面206bが剥がれ、続いて接着面206cと接着面206dが剥がれるとともに接着面206eと接着面206fが剥がれ、透明のシート205により閉塞されていたリング部背面側202bが剥がれることより開口部204となるしくみとなっている。突設片208は本来、収納部付クリスマスリース201を掛止するための取付部材であり、透明のシート205は、本来、リング部背面側202bを構成する部材であり、このように開口部204を閉塞する部材が他の部材を兼ねていたりリング部の一部を構成していてもよい。
図8に示すようにリング部背面側202bを透明部材により構成したことにより、リング部202外側から収納部203に入っている被収納物を確認出来、リング部前面側202aは、図6に示す様にフロッキング加工による被覆層202dやリボン209、アップリケ210等により、クリスマスリースとしての着色や図柄、装飾等を施すことで、一般の装飾用品としてのクリスマスリースと何ら相違なく、又、リング部背面側202bを平坦に形成して成ることにより、リング部202外周縁に延設した掛止孔207を設けた突設片208による取付部材により壁やドアにぴったりと取付出来るものである。リング部背面側202bは、透明のシート205の代わりに透明部材による円盤形の蓋体を使用し、リング部前面側202aとの継部分202cにはめ込み可能な構造としてもよい。
図6、図7及び図8に示した実施例の他、例えば、図1に示したような円環状(ドーナツ形)の本発明の収納部付クリスマスリース101のリング部102を、合成樹脂を使用し透明部材により構成したり、粗目の網目状に形成することによっても、リング部102内部の収納部103に納められてなる被収納物が半分程度確認出来、中身を想像し楽しみながら購入出来るものである。
【0011】
図9は、本発明の第三実施例として、収納部付クリスマスリース301の、リング部302を、合成樹脂を使用し曲げ伸ばし可能な蛇腹状に形成したもので、前面側からみた斜視図である。
図10は、さきに図9に示した収納部付クリスマスリース301の、オーナメント309及び紐体310を外し、リング部302を分解した状態の斜視図である。リング部302は、図10に示す様に、具体的には、全体略有底円筒状に形成した内部が中空の収納部303とした蛇腹305と、この蛇腹305の一端側の開口部304に装着される環体306と、蛇腹305の他端側の有底縁部305cに装着されるリボン307の成形品とを備えたものである。
蛇腹305は、一端側の開口部304付近を肉厚の円筒部305aとして形成し、前記円筒部305aにはねじ山305bが形成されて成り、蛇腹305の他端側には、リボン307内部に装着可能な、フランジ状に外側に出ている有底縁部305cが、円筒形のくびれ部分305dに続いて、図10に示すように、形成されて成る。
環体306は、蛇腹305の開口部304を開閉する為に利用する部材であるとともに、蛇腹305の、開口部304付近を補強するものである。環体306の内側には、蛇腹305の円筒部305aに設けたねじ山305bに対応するねじ溝306bが形成され、環体306端には、図10に示すように、円盤状の側板306aを一体に形成し、前記側板306aには面ファスナー(オス)308aを接着剤等により貼り付けてなる。
リボン307は、合成樹脂の成形品である。図11は、図10に示したリボン307を正面側から左右の縦方向に切ったリボン307内部の様子を示した断面図である。リボン307の内部には、蛇腹305の有底縁部305cの外形状に対応する内形状を有し、かつ、回転可能に有底縁部305cをはめ込んで係止する係止部分307cと、図10に示した環体306に形成した円盤状の側板306aに具備した面ファスナー(オス)308aに対応する面ファスナー(メス)308bを接着剤等により貼り付けるための貼着面307bを設けてなる。全体的に中央部分のふくらみと左右のふくらみによる三つのふくらみからなるリボン307の形状を利用し、リボン307内部の、中央部分のふくらみと左右どちらか一方側のふくらみとの境目部分に、合成樹脂により一体形成した仕切り板307aを設けることにより、図11に示すように、仕切り板307aより一方側の、中央部分のふくらみを含む側を、蛇腹305の有底縁部305cをはめ込んで係止する係止部分307cとし、他方側を面ファスナー(メス)308bを貼り付けるための貼着面307bとして利用し、環体306の一部に具備した面ファスナー(オス)308aに対応する面ファスナー(メス)308bを貼り付けて成る。また、紐体309を通す為の紐通し部として、孔307dをリボン307の外側で中央部分のふくらみの一部に、図10及び図11に示すように突起して設けて成る。
以上の構成による蛇腹305と環体306とリボン307は、蛇腹305の一端側の円筒部305aに形成したねじ山305bを環体306の内側に形成されたねじ溝306bにねじ込み環体306を装着し、蛇腹305の他端側に形成した有底縁部305cをリボン307内部の係止部分307cに押圧してはめ込むことにより装着し、蛇腹305の湾曲性を利用し曲げると、図12に示すような状態となる。図12は、蛇腹305の一端側に環体306を、他端側にリボン307を装着した状態で、蛇腹305を曲げた状態を示すリボン307の一部を切欠した斜視図である。図12に示すように貼着面307bには、環体306の一部に具備した面ファスナー(オス)308aに対応する面ファスナー(メス)308bを接着剤等により貼り付けることにより具備して成る。蛇腹305の材質は、特に限定されるものではないが適度な柔軟性を有する材質のもの、例えばポリエチレン等の合成樹脂が好ましい。環体306とリボン307は、蛇腹305を補強し、不安定さを補う役目も兼ねていることから、その材質は、蛇腹305とは逆に、例えば、堅牢なプラスチック等が好ましい。
図12に示す開口部304より、被収納物を蛇腹305内における収納部303に入れたのち、これを更にリング状に折り曲げ、紐通し部として設けた孔307dが上方向にくるようにリボン307を回転し、蛇腹305の開口部304に装着してなる環体306の一部に具備した面ファスナー(オス)308aと、蛇腹305の他端側に装着して成るリボン307内の一部に具備した面ファスナー(メス)308bを、互いに接続することにより、開口部304が閉塞されるとともにリング形状となる。図13は、以上の様にして接続し図9に示した様なリング形状としたときのリボン307内部の様子を示す断面図である。先の図11に示したリボン307内部の、係止部分307cに蛇腹305の有底縁部305cをはめ込み装着し、貼着面307bに具備した面ファスナー(メス)308bに、環体306の側板306aに具備した面ファスナー(オス)308aを接続してなる。蛇腹305の一端側に装着して成る環体306は、リボン307内部に差し込まれた状態となり、蛇腹305の他端側に設けてなる有底縁部305cも、リボン307内部の仕切り板307aを設けていない側の中央部分のふくらみとの境目部分の形状を利用して成る円周状の突出辺307eに引っかかり、同様にリボン307内部に差し込まれた状態となり、外れることなく接続出来る。突出辺307eは有底縁部305cが引っかかり外れないように有底縁部305cよりひとまわり小さな円周状の突出辺307eとする。
この状態において、リボン307の外側で中央部分のふくらみに設けた紐通し部としての孔307dを利用し、紐体310をこの孔307dに通し、ループ状にしたものを壁などに引っかける取付部材として使用し、柊の葉の形をデザインしたオーナメント309をリボン307の一部に接着剤等を使用し貼り付けることにより、図9に示すようなリング部302を蛇腹305により形成してなる本発明の収納部付クリスマスリース301となる。
リング部302内の収納部303に納められている被収納物を取り出す際には、リボン307の一部に具備した面ファスナー(メス)308bと、環体306の一部に具備した面ファスナー(オス)308aを剥す為に、リボン307内部より環体306を引っ張ることで、リボン307より環体306が外され、いったん、リング形状が解除され、閉塞されていた開口部304があらわれ、この開口部304より被収納物を取り出すことが出来る。
図9から図13に示した実施例によって本発明の収納部付クリスマスリース301のリング部302を蛇腹305に形成し、リボン307の内側に、開口部304を開閉する部材及び、蛇腹305の一端側と他端側を接続する手段を設けたことにより、リボン307が開閉部材と接続手段を兼ねることが出来、図9に示すようにリング形状とした場合、リボン307のみがリング部302の外側部分に存在し、開閉部材と接続手段は、リボン307の内側で、収納部付クリスマスリース301の外側からはみえない箇所に存在することで、収納部付クリスマスリース301の外観をそこなうことなく望ましい実施例のひとつである。また、硬質の合成樹脂により形成したリボン307を、蛇腹305に形成したリング部302の上方部に装着することにより、蛇腹305により形成したリング部302の型くずれを防ぐことができる。蛇腹305内の収納部303に、被収納物を入れた状態で、そのまま蛇腹305をリング形状とした場合、被収納物の重さや蛇腹305の強度等の条件によっては、リング部302の特に上方部が縦方向に伸びてしまい、きれいな円形状を整えることができない場合がある。しかし、図9から図13に示した実施例により、硬質の合成樹脂によるリボン307をリング部302上方部に装着することにより、蛇腹305に形成したリング部302のうちもっとも荷重の加わる上方部がリボン307内部に入り込みリボン307の幅によって支えられることにより上方部にかかる重みが分散されることで、リング部302が、きれいな円形状を保つことができる。すなわち、リボン307は、開閉部材と接続手段を兼ねるだけでなく、蛇腹305をリング状に接続した状態で、蛇腹305によるリング部302がきれいな円形状を保つ役割も兼ねて成る。
リング部302は、蛇腹305やリボン307を製造する段階において、合成樹脂を使用して透明部材により構成したり、クリスマスリースに適した色や図柄311等施すことにより、合成樹脂の色合いや特性を生かした、カラフルでホップな着色が蛇腹模様とあいまって独特のデザインを有する本発明の収納部付クリスマスリース301となる。蛇腹305に、図9に示した様な図柄311を施す方法については、合成樹脂のポリエチレンテレフタレートを薄く引き延ばしたシートに図柄311をあらかじめ印刷したものを、熱風を吹き付ける方法により、蛇腹305の凹凸にきれいに貼り付けることが可能であり、この他の方法を用いてもよい。帯状の筒型に作成された蛇腹305は、図10に示すように有底縁部305c等を形成することにより、どちらか一方の端を閉塞しても、両端を開口部304として作成してもよく、また、前記実施例では蛇腹305を円筒形のものとしたが角当状の蛇腹305として作成してもよい。
【0012】
図14は、本発明の第四実施例として、リングカバー406を被装してなる収納部付クリスマスリース401を正面側からみた斜視図である。
図15は、図14に示した収納部付クリスマスリース401の、リボン409を取り外し、開口部404を開けた状態を示す斜視図である。
図16は、図14及び図15に示した収納部付クリスマスリース401の、リングカバー406の一部を切欠するとともに、リング部402を形成してなる蛇腹405を帯状の筒形に戻した状態の斜視図である。
図17及び図18は、図16に示したリング部402を構成して成る蛇腹405と、リングカバー406を、それぞれ帯状の筒型に戻した状態でその一部を切欠した斜視図であり、図17は、蛇腹405の一部を切欠した斜視図で、図18は、リングカバー406の一部を切欠した斜視図である。
本発明の収納部付クリスマスリース401は、図16及び図17に示す様に、リング部402を、合成樹脂によりその内部を中空の収納部403として全体略円筒状の蛇腹405に形成したものに、図18に示すリングカバー406を被装して成り、蛇腹405は、その一端側と他端側に、リング状に曲げて互いに接続が可能な円筒部407と円筒部408を、一体に形成して成る。
円筒部407には、突出部407cを設けて成り、円筒部408には、開口部404を設けて成る。円筒部407と円筒部408は、開口部404を開閉する為に利用する部材であるとともに、リングカバー406を取り付ける役目も兼ね、硬質の合成樹脂により肉厚に形成して成る。図17に示す蛇腹405の一端側に形成した円筒部407は、蛇腹405の他端側に形成して成る円筒部408に設けた開口部404にはめ込んで開口部404を閉塞する、円筒部407よりひとまわり小さな円筒形の突出部407cを端面部407aに設け、蛇腹405の他端側に形成した円筒部408は、蛇腹405の一端側に形成した円筒部407に設けた突出部407cをはめ込み可能な内形状を有する開口部404を端面部408aより円筒部408内側に向かって一体に形成して成る。
図19は、先に図15に示したリングカバー一方端406aと他方端406bの一部を切欠し拡大した状態の拡大斜視図であり、図20は、図15に示した、リングカバー一方端406aの突出部407cをリングカバー他方端406bの開口部404にはめ込み互いに接続し、先に図14に示したようなリング形状としたときの接続部分の様子を示した一部省略断面図である。
円筒部407に設けた端面部407aと突出部407cとの境目には、図19及び図20に示すように、突出部407cの円周方向に沿って、溝部407bを設けて成る。溝部407bには、リングカバー406を取り付ける為の、輪状片407dを複数個、等間隔に設ける。円筒部408に設けた端面部408aの開口部404廻りには、図19及び図20に示すように、溝部408bを設け、溝部408bには、リングカバー406を取り付ける為の、輪状片408dを円筒部407と同様に複数個、等間隔に設ける。円筒部407と円筒部408は、接続したとき、円筒部407の突出部407cに設けた小さな凸型の線状突起407eが、円筒部408の内側に形成した開口部404に設けた小さな凹型の線状のくぼみ408eにはまり込んで止まるしくみとなっている。
リングカバー406は、図17に示す様な蛇腹405に形成したリング部402に被装する場合、リング形状に作成する必要はなく、蛇腹405をまっすぐ伸ばした時と同じ筒状に作成すればよい。図18に示したリングカバー406は、布製であって、適宜間隔を介してゴム等の弾性材406dがリングカバー裏面側406eに装着された筒状に作成したものである。リングカバー406の長さは、筒状に作成した長手方向に、蛇腹405に形成したリング部402をリング形状にした状態のリング部402外周縁の長さを最低限必要とし、ニットや伸縮性のある素材を使用したり、あるいは、リングカバー406にひだをよせてかぶせるのに充分な長さのものを使用することにより、リング部402に被装したとき、きれいな外観を呈する。リングカバー406の幅は、リング部402となる蛇腹405の胴体部分に充分な余裕の基に押通できる胴部分を備えた筒状とする。リングカバー406は、適宜箇所で色や素材を切り替えて縫合され、その切り替え部分406cと、一方端406a及び他方端406bには、ゴム等の弾性材406dをリングカバー裏面側406eに縫い付ける等の方法により装着した。ゴム等の弾性材406dは、リングカバー406の胴体部分の円周方向に沿って複数本装着し、また、ゴム等の弾性材406dは、少なくとも、蛇腹405の胴体部分を圧接するのに充分な円周を備える。尚、リングカバー406の一方端406aに装着したゴム等の弾性材406dは蛇腹405の一端側に形成した円筒部407に設けた溝部407bに、リングカバー他方端406bに装着したゴム等の弾性材406dは蛇腹405の他端側に形成した円筒部408に設けた溝部408bに、被装したとき、それぞれ適合する円周を備えることとする。リングカバー406の適宜箇所にゴム等の弾性材406dを使用することで、蛇腹405にリングカバー406をセットしやすいうえ、リングカバー406の幅の肥度に関わりなく蛇腹405の胴体部分にゴム等の弾性材406dがフイットすることで、リングカバー406がずれてかたよったりぶかついてみえることが無い。また、図18に示すように、適宜間隔を介して装着されたゴム等の弾性材406dの相隣接する箇所を一つのブロックとして、互いに異色の色彩や任意図柄模様の布材に切り替えて縫合したことにより、クリスマスリースとして意匠性の高いものとなる。
以上述べた蛇腹405とリングカバー406は、次の様にして蛇腹405によるリング部402にリングカバー406を被装する。
図18に示す筒状に作成したリングカバー406は、図17に示す蛇腹405の胴体部分全体に通し、図19に示すようにリングカバー406の一方端406aを、ゴム等の弾性材406dを利用し円筒部407の端面部407aと突出部407cとの堺目に設けた溝部407bの周りに端面部407aに沿ってセットし、リングカバー406の他方端406bを、ゴム等の弾性材406dを利用し円筒部408の開口部404周りに設けた溝部408bに端面部408aに沿ってセットする。次に、リングカバー一方端406aを、溝部407bに設けた輪状片407dに縫い糸411等を通して縫い止め、リングカバー他方端406bを、溝部408bに設けた輪状片408dに縫い糸411等を通し縫い止める。蛇腹405の一端側と他端側に一体に形成した円筒部407と円筒如408の一部に輪状片407d及び輪状片408dを設けたことにより、合成樹脂により作成したリング部402に、布材によるリングカバー406を縫合可能とし、リングカバー406の一方端406aと他方端406bをしっかりと止着することができる。また、リングカバー406の一方端406aと他方端406b脇には、壁やドア等に掛止するための取付部材として紐体410aと紐体410bを、対にして、図19に示すようにリング形状としたとき相対的に同じような位置の輪状片407d及び輪状片408dに通しループ状に作成して成る。
以上の様にして、リングカバー406を被装した蛇腹405は、図15に示す開口部404より、リングカバー406を被装して成る蛇腹405内の収納部403に被収納物を収納した後、突出部407cを開口部404にはめ込み開口部404を閉塞することにより、図14に示すような、リング部402にリングカバー406を被装して成る収納部付クリスマスリース401となる。
リングカバー406を被装してなるリング部402は、図20に示したように、蛇腹405の一端側と他端側に形成した円筒部407と円筒部408を接続しリング形状とした時、開口部404と開閉部材としての突出部407cがリング部402内部に入り込む構造となっている。その上、リング形状とした時に互いに接する端面部407aと端面部408aの内周側寄りにリングカバー406を止着するための輪状片407d及び輪状片408dを設けリングカバー一方端406aと他方端406bを止着したことにより、リングカバー406の一方端406aと他方端406bが、端面部407aと端面部408aに沿って内側に折り込まれることで、リング形状とした時、リングカバー406の他の切り替え部分406cと同様につながり、きれいに接続出来る。更に円筒部407の輪状片407dを溝部407bに設け、円筒部408の輪状片408dを溝部408bに設けたことにより、輪状片407dと輪状片408dが接続のじゃまにならず、円筒部407と円筒部408の接続がスムーズに出来る。
以上の様にして作成した収納部付クリスマスリース401は、布材による帯状のリボン409を、取付部材としての紐体410aと紐体410bの両方のループに通し蝶結び等にして結び付けることにより装着し、この紐体410aと紐体410bを利用し壁などに掛止する。これにより、円筒部407と円筒部408を互いに接続することにより閉塞された開口部404が掛止中に外れて開くのを防ぐことも出来る。
リング部402内の収納部403に納められている被収納物を取り出す際にはリボン409を外し、リングカバー406の一方端406aと他方端406bを掴んで円筒部407と円筒部408を互いに反対方向の左右に引っ張ることで、円筒部407に設けた突出部407cを、円筒部408に設けた開口部404より外すことにより、いったん、リング形状が解除され、閉塞されていた開口部404が現れ、この開口部404より被収納物を取り出すことが出来る。
リングカバー406の一方端406aと他方端406bを、リング部402として蛇腹405に形成した一端側及び他端側の円筒部407と円筒部408の一部に止着したことで、リングカバー406とリング部402の開閉が同時に可能となり、リングカバー406とリング部402を別々に開閉することなく、よってリングカバー406自体には開閉部材等設ける必要はなく、リング部402とリングカバー406は、蛇腹405の一方端と他方端に形成してなる円筒部407と円筒部408に設けた開閉部材により同時に開閉可能である。
リング部402にリングカバー406を止着する方法については、上記実施例で述べた方法の他に、接着剤や面ファスナー等を使用し止着したり、或は、リングカバー406を合成樹脂のシートを使用し作成した場合においては熱溶着等の方法により、リング部402の一部にリングカバー406を止着してもよい。また、必ずしも止着しなくとも、リング部402にリングカバー406を被せることのみにより被装してもよい。
図14〜図20に示した実施例の他に、先に示した収納部付クリスマスリース201のように、リング部202が初めから略円環状に形成されている場合においても、図21に示すように、リング部202の形状に応じてリングカバー212を作成し、リング部202に被装することが出来る。リングカバー212は、例えば透明のセロハンシート等を使用し作成して成る。
図21は、先に図6〜図8で示した収納部付クリスマスリース201のリング部202に、リングカバー212を被装した様子を示す斜視図であり、図22は、図21に示したリング部202をC−C線で切った断面図である。リングカバー212はリングカバー前面側部分212aとリングカバー背面側部分212bを、熱溶着等の方法により、側面の継部分212cを接合し被装して成る。リングカバー212をはがすときは、リングカバー212を、直接、手で破いたりハサミ等を用いて切り開け、リング部202を取り出すことが出来る。
【0013】
【発明の効果】
従来の装飾用品としてのクリスマスリースの形状を生かして作成された、リング部内に被収納物を収納可能な収納部を形成し、リング部の一部に開口部と前記開口部を閉塞、或は開閉可能とする部材を設けて成る、収納部付クリスマスリースの提供により、次のような効果や利点が生ずる。
第一に、収納部に菓子類や小型の玩具等を詰合せて、子供向けのクリスマスプレゼントとして活用出来る他、収納部にポップコーンやスポンジケーキ等を詰め合わせてクリスマスパーティや、雑貨等詰合せて大人向けのクリスマスプレゼントにも使用可能であり、クリスマス期間中は従来のクリスマスリースと同じように装飾用品として楽しむことが出来る上、収納部に収納して成る菓子類等の被収納物はリング部の一部に設けた開口部より取り出し可能である。また、本発明の収納部付クリスマスリースは、収納部内にあらかじめ被収納物を納めた状態の他、クリスマスリースの形をしたギフトボックスとしても活用が可能であり、ギフトボックスとして使用する場合は、収納部に被収納物を収納可能な開口部及び開閉部材等を利用し、利用者が自由に被収納物を納めることが出来る。
第二に本発明の収納部付クリスマスリースは、リング部の少なくとも一部を透明部材により構成したことにより、リング部内の収納部に納められた被収納物が、リング部外側より全体的又は部分的に確認出来、購入時に中身を選択したり想像する楽しみ方が出来、クリスマスプレゼントとしても最適である。又、リング部内の収納部に入れる被収納物を、例えば、カラフルな包紙でくるんだキャンディやチョコレート、小さなサンタクロースや雪ダルマの人形等である場合、リング部を透明部材により構成したことにより、これらの被収納物がリング部外側より視認可能となり、これがそのままリング部の意匠として効果的に表現される。
第三に本発明の収納部付クリスマスリースのリング部を蛇腹状に形成したことにより、クリスマスリースがリング形状であるゆえの形状的制限を取り除くことが可能となった。リング形状として、固定化したものである場合、開口部および開口部を閉塞或は開閉可能とする部材について、形状的なものからくる制限があり、リング形状の一部に開口部を作成し、そこから被収納物を出し入れするには、リング形状のままでは、不都合な面もあったが、本発明の収納部付クリスマスリースのリング部を蛇腹状に形成することにより、この問題点が解決された。リング部を曲げ伸ばし可能な蛇腹状とすることで、製造の段階において、はじめからリング部をリング形状に形成する必要はなく、帯状で筒型の蛇腹状に形成し、蛇腹の特徴を生かし、リング状に曲げて、一方端と他方端を接続しリング部とすることにより、初めからリング状に形成する場合に比べ、製造や被収納物の出し入れが形状的に容易である。リング部に被収納物を出し入れする際には、接続部分を外して、いったん、リング形状を解除し、帯状の筒型に戻すことにより、開口部が表れ、簡単に被収納物を出し入れ出来る上、合成樹脂を使用しリング部を蛇腹状に形成した本発明の収納部付クリスマスリースは、着色や図柄等施すことにより、合成樹脂の色合いや特性を生かした、カラフルでホップな着色が蛇腹模様とあいまって独特のデザインを有する収納部付クリスマスリースとなる。
第四に本発明の収納部付クリスマスリースのリング部外側に、クリスマスリースに適した図柄や装飾が施されてなるリングカバーを被装することにより、リング部は、収納部を有する容器としての形状および硬性を保ちながら、かつ、外観上は、リングカバーにより、ソフトで上品な感じを有し、表情豊かな外観を呈することにより、クリスマスリースとしての意匠性を高めることが可能となった。リングカバーを、紙、セロハン紙、アルミ紙等により作成した場合においては、リングカバーを破くことによりリング部を取り出すことが出来、リングカバーに開閉手段を設ける必要もなく、本発明の収納部付クリスマスリースのバージンシール性が一層保たれ、特に、菓子等を収納部に納めたものについては、その安全性が確保されると共に、低コストで、クリスマスにふさわしい華やかな印象の収納部付クリスマスリースの提供が可能となる。また、リング部を蛇腹状に形成したものにリングカバーを被装した本発明の収納部付クリスマスリースについては被収納物の出し入れという機能面と、外観上の見栄えの両面において、使いやすく見栄えのよい本発明の収納部付クリスマスリースとして優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納部付クリスマスリース101を示す正面図である。
【図2】図1に示した収納部付クリスマスリース101の縦側面図である。
【図3】図1のA−A線で切った断面図である。
【図4】収納部付クリスマスリース101の開口部104を開けた状態の斜視図である。
【図5】収納部付クリスマスリース101の噛合部106の一部省略断面図である。
【図6】本発明の収納部付クリスマスリース201を示す斜視図である。
【図7】図6のB−B線で切った断面図である。
【図8】図6に示した収納部付クリスマスリース201を背面側からみた斜視図である。
【図9】本発明の収納部付クリスマスリース301を示す斜視図である。
【図10】図9に示した収納部付クリスマスリース301を分解した斜視図である。
【図11】図10に示したリボン307の断面図である。
【図12】図9に示した収納部付クリスマスリース301の別の状態を示すリボン307の一部を切欠した斜視図である。
【図13】図11に示したリボン307に蛇腹305の一端側に装着した環体306と蛇腹305の他端側に形成した有底縁部305cを接続した様子を示す断面図である。
【図14】本発明の収納部付クリスマスリース401を示す斜視図である。
【図15】図14に示した収納部付クリスマスリース401の開口部404を開けた状態の斜視図である。
【図16】図15に示した収納部付クリスマスリース401の別の状態を示す一部を切欠した斜視図である。
【図17】図16に示した蛇腹405の一部を切欠した状態を示す斜視図である。
【図18】図16に示したリングカバー406の一部を切欠した状態を示す斜視図である。
【図19】図15に示したリングカバー406の一部を切欠し拡大した斜視図である。
【図20】図15に示した突出部407cを開口部404にはめ込み開口部404を閉塞し接続した状態の断面図である。
【図21】図6に示した収納部付クリスマスリース201のリング部202にリングカバー212を被装した状態の斜視図である。
【図22】図21に示したC−C線で切った断面図である。
【符号の説明】
101 本発明の収納部付クリスマスリース
102 リング部 102a リング部前面側
102b リング部背面側 102c 継目
103 収納部 104 開口部
105 連結部 106 噛合部
107 孔 108 合成樹脂製の木の葉
109 リボン 110 紐体
201 本発明の収納部付クリスマスリース
202 リング部 202a リング部前面側
202b リング部背面側 202c 継部分
202d 被覆層
203 収納部 204 開口部
205 透明のシート 206 接着面
207 掛止孔 208 突設片
209 リボン 210 アップリケ
301 本発明の収納部付クリスマスリース
302 リング部 303 収納部 304 開口部
305 蛇腹 306 環体 307 リボン
308a 面ファスナー(オス) 308b 面ファスナー(メス)
309 オーナメント 310 紐体
401 本発明の収納部付クリスマスリース
402 リング部 403 収納部 404 開口部
405 蛇腹 406 リングカバー
407 円筒部 408 円筒部
409 リボン 410a 紐体 410b 紐体
411 縫い糸
212 リングカバー 212aカバー前面側部分
212b リングカバー背面側部分 212c 継部分
Claims (6)
- クリスマスリースを構成するリング部を中空胴体とすることにより、前記リング部の内部を、被収納物を収納する収納部であって前記リング部の周方向に沿った略円環状の収納部とし、前記リング部の一部に開口部と前記開口部を閉塞或は開閉可能とする部材を設けてなる収納部付クリスマスリース。
- 前記リング部の少なくとも一部を透明部材で構成したことを特徴とする請求項1に記載の収納部付クリスマスリース。
- 前記リング部外側にリングカバーを被装してなることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の収納部付クリスマスリース。
- クリスマスリースを構成するリング部を、一方の端部と他方の端部との間が曲げ伸ばし可能な蛇腹状でいずれか一方端又は両端が開口部とされた筒型の蛇腹体をリング状に曲げて、前記蛇腹体の一方端と他方端とを着脱可能に接続することにより形成し、
前記蛇腹体の内部を、被収納物を収納する収納部とし、
前記開口部から前記収納部に被収納物を出し入れする
ことを特徴とする収納部付クリスマスリース。 - 前記リング部の少なくとも一部を透明部材で構成したことを特徴とする請求項4に記載の収納部付クリスマスリース。
- 前記リング部外側にリングカバーを被装してなることを特徴とした請求項4又は請求項5に記載の収納部付クリスマスリース。
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