JP3974424B2 - 船外機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気消音装置を構成する吸気消音箱を備える船外機に関するもである。
【0002】
【従来の技術】
船外機において、吸気消音装置を備えない場合や、吸気開口が船体方向を向いている船外機では、吸気音が直接的に操船者に伝わりうるさい。
そこで吸気通路に吸気騒音低減する吸気消音装置を設けることが行われ、従来、このような吸気消音装置を備える船外機として、特開平8−310487号公報開示の技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来公報開示の技術は、船外機のエンジンの吸気系に吸気消音装置を介設しており、吸気装置は、船外機のエンジンルーム内の前側の左右方向の概ね中央部にスロットルボディが配設されており、その左右両側から吸気するものである。
これにより、吸気消音装置の2つの吸気入口の断面積の総和が、スロットルボディの吸気通路の断面積以上となり、十分な吸入量を確保するとともに、1つの吸気入口の1つ当りが小さくでき、スペース効率が高まる。
ところで、特開平8−310487号公報開示の技術では、吸気導入部がエンジンの比較的前寄りに位置していたが、ここにスペースが確保できない場合がある。
【0004】
本発明は、以上の課題を解決すべくなされたもので、その目的とする処は、船外機において、エンジンの前寄り部分以外の部分で、且つシリンダヘッド側方に排気通路が存在してもこれと干渉しない船外機を提供することにある。
更に、平面視V字型エンジンを搭載するに際し、V字型エンジンのシルエットを利用しつつV型の拡開幅寸法内に吸気消音箱を収めながら吸気消音箱の膨張室の容量と吸入開口を十分に確保し、且つ大型化を抑制しつつ消音効果を高め得る船外機を提供することにある。
【0005】
特に本発明に目的とする処は、吸気消音箱の大型化を回避しながら、容積の大きい吸気消音箱の採用を可能とし、又吸気消音箱への空気の吸入上も好ましい吸気消音箱を備える船外機を提供することにある。
又本発明の他の目的とする処は、吸気消音装置を構成する吸気消音箱やACG(交流発電機)等を合理的な配置を実現し得る船外機をも提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、概ね縦置きのクランク軸と、該クランク軸を収容するクランク室の一部を構成し、且つ複数のシリンダを、それらのシリンダ軸を概ね水平に有するシリンダブロックと、シリンダブロックの後面に結合されて燃焼室を構成するシリンダヘッドと、を備えた4ストロークエンジンを搭載した船外機において、シリンダヘッドの左右の一側に前記燃焼室に連通する排気通路を設けるとともに、該シリンダヘッドの左右の他側に、前記燃焼室に連通する吸気通路を設け、シリンダブロックの上方に、前記燃焼室に前記吸気通路を介して連通する吸気消音箱を設け、吸気消音箱の空気導入通路を、前記排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間に垂れ下げて配置し、吸気入口を開口させたことを特徴とする。
【0007】
請求項1では、排気通路を構成する排気管と吸気の導入通路とが干渉せず、左右幅方向の大型化を回避しつつ容量の大きい吸気消音箱の採用が可能となる。
【0008】
請求項2は、請求項1において、上下に隣り合うシリンダが、平面視で後方に向けてV字状に拡開するV型エンジンであることを特徴とする。
【0009】
請求項2では、V型エンジンのシリンダの拡開形状に合せたので容量の確保ができ、船外機の幅方向の大型化を回避することができる。
【0010】
請求項3は、概ね縦置きのクランク軸と、該クランク軸を収容するクランク室の一部を構成し、複数のシリンダを、それらのシリンダ軸を概ね水平に且つ上下に隣り合うシリンダが、平面視で後方に向けてV字状に拡開するシリンダブロックと、該シリンダブロックの後面に結合されて燃焼室を構成するシリンダヘッドと、を備えた4ストロークV型エンジンを搭載した船外機において、シリンダヘッドの内側に、燃焼室に連通する吸気通路を設け、クランク室の前方に発電機を配置し、シリンダブロックの上方に、燃焼室に吸気通路を介して連通する吸気消音箱を設け、吸気消音箱の空気導入通路を、シリンダヘッドの両外側の排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間において垂れ下げて配置し、吸気通路を開口させたことを特徴とする。
【0011】
請求項3では、吸気装置や発電機等の合理的な配置を損うことなく、容量が大きく、且つ幅方向の大型化を抑えた4ストロークV型エンジン船外機の最適の吸気消音器の採用が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、船外機の外形を示す外観側面図である。
図において、図の左側を推進方向前方とし、これをFrで示し、又右側を推進方向後方とし、これをRrで示した。以下にFrを推進方向前方、Rrを推進方向後方とする。
【0013】
船外機1の概略を図1に従って説明する。
船外機1の外観は、最上位のエンジンカバー2、この下方に配置されたアンダーカバー3、この下方に垂下、延設されたエクステンションケース4、この下方に配設されたギヤケース5及び後方を向いて配設されたスクリュー6を備る。船外機1はスターンブラケット7を介して図示しない船体の船尾に取付、支持され、該船外機1は、操向軸中心7a及びチルト軸中心7bを介して左右動(操舵動)及び上下動(伏仰動)可能である。
【0014】
図2は、船外機のエンジンカバーを縦断面とし、一部を断面としたエンジンの側面図である。
船外機1は、外殻を構成するエンジンカバー2で覆われたエンジンルーム11内にエンジン12を収容する。
エンジン12は、ピストン13a…(…は複数を表わす。以下同じ)を嵌装した概ね横向きのシリンダ13b…を上下に配置した2個のシリンダブロック13を、左右に拡開するように配設してなる平面視V字型エンジンである(図2、図3参照)。
【0015】
シリンダブロック13の後端(図2では左側)にシリンダヘッド14を配設し、この後端(図1では左側)にシリンダヘッドカバー15を配設した。
水平なシリンダ13b…を縦並びとした1つの列を配置したシリンダブロック13,13、該シリンダ13b…のシリンダヘッド14とシリンダブロック13,13との間には、図示しないが既知の燃焼室が形成されている。
【0016】
シリンダブロック13,13の図の右側には、概ね縦置きに配設したクランクシャフト17を収容する前半部13c(シリンダブロックのスカート部)及びこれの前側(右側)にケース18(クランクケースの前半部を構成する)を配設する。
これらの前半部13c及びクランクケース18で、これの内部にクランクシャフト17を収容するクランク室を形成する。
【0017】
縦置きのクランクシャフト17の下部にはフライホイール17cが設けられており、外周のリングギヤを介してスタータの被動ギヤと噛合し、エンジン12の始動を行なう。
シリンダブロック13の前半部13c(スカート部)の右側(船外機前方)の前記したクランクケース18には、これの上端部の前側に発電機19(ACG)を取付、支持し、この下方にはオイルフィルター20を取付け、支持した。
【0018】
エンジン12の底部12aは、アンダーカバー3内に配設したマウントケース21に支持し、クランクシャフト17の下端部17aは、アンダーカバー21の下方に垂下、延設されたエクステンションケース4(図1参照)内を縦通する駆動軸22の上端部に連結され、駆動軸22の下端部は、ギヤケース5内に配設されたスクリュー6を駆動するギヤボッックスに連結されている。
尚、図中23は底部12aの下方で、アンダーカバー21の下方に配設したオイルパンである。
【0019】
シリンダヘッド14内にはシリンダヘッド内排気通路14aが設けられており、シリンダヘッド14の外側方から下方に向けて排気マニフォールド37,37に接続して左右の排気管24,24が配設され、各排気管24は、シリンダヘッド14の排気通路14aの下端部はマウントケース21に縦通させるように設けた排気通路21aに連通接続し、マウントケース21内の該排気通路21aにその上端部が接続されており、排気管24の上部は、マウントケース21内を実質的に縱通し、オイルパン23の両外側(平面視V型エンジンであって、シリンダヘッド14が左右にあるため)を通って排気管は下方に垂下する。
【0020】
排気通路の構成において、シリンダヘッド内排気通路14a,14aの下流は、排気マニフォールド37,37、マウントケース21内の排気通路21a,21a及び排気管24,24で構成され、更にエクステンションケース4内を経て、水中に開口する構成である。
【0021】
シリンダブロック13の前半部13cの上面には、クランクシャフト17の上端部17b(図3参照)が突出し、該上端部17bにはカムシャフト駆動プーリ25(図3参照)が固設されている。一方、図の左側に配置した左右のシリンダヘッド14の上面にはカムシャフト被動プーリ26を配設する(図3参照)。
プーリ25,26,26間に、中間プーリ27…を介してタイミングベルト28を捲回する。
クランクシャフト17の駆動で、プーリ25、ベルト28、プーリ26を介してカムシャフトを駆動する。
【0022】
一方、クランクシャフト17の前記プーリ25の上方端部には、同軸の発電機駆動プーリ29を設け(図3参照)、これを前記した発電機19の上方に配設した発電機プーリ30とベルト31で連結し、クランクシャフト17で発電機19を駆動する。発電機プーリ24の上には、後述するベルトカバー32を設けた。
【0023】
以上のエンジン12のシリンダブロック13の上方で、ベルト・プーリの伝達装置25〜31の一部の上方で、エンジンカバー2の上面2aの下方であって、エンジンカバー2内のエンジンルーム11の前後方向中間部位には、燃料供給系の一部を構成する吸気消音箱50を設置する。
【0024】
以下にこれを図3〜図5を参照しつつ詳細に説明する。
図3は、エンジンカバー2の上部を横断面として示した船外機上部の横断平面図、図4は、図3で示される吸気消音箱を除去した横断平面図で、吸気消音箱の一方の吸気通路を断面として示し、他方を想像線で示した図、図5は、吸気消音箱の斜視図である。
これらの図面を参照しつつ説明を進める。
【0025】
吸気消音箱50は、本体51の内部に容量の大きい膨張室52を備える。膨張室52を内部に有する本体51は、左右方向(船外機の幅方向)の寸法が大きい偏平な箱状をなし、後端部の幅方向の中央部には筒状の吸気出口53を備える。吸気出口53は、図3で示したように、左右のシリンダヘッド14,14間のVバンク33の上方部位に配置したスロットルボディ34の吸気入口通路にグロメット等を介して接続する。
スロトルボデイ34は、Vバンク33の後方間に垂下するように配設した、インテークマニホールド35に連通、接続され、燃焼室に吸入管36…を介して燃料を分配、供給する。
【0026】
吸気消音箱50の本体51の前端部には、前記したベルトカバー32が連結されており、ベルトカバー32の中間部にはエンジンルーム11内の冷却風を取入れる取入れ口32aが設けられており、本体51の周縁四隅には取付孔51bを夫々備える取付部51a…が設けられている。該取付部51a…を介してシリンダぼロック13の上面に吸気消音箱50を取り付ける。
【0027】
前記した吸気消音箱50の本体51の左右両側部には、筒状の外気を吸入する通路である空気導入通路54,54を設ける。空気導入通路54,54は、各上端部54aが内部の下流部通路部54bとして膨張室52に連通する。
各空気導入通路54は、本体51の左右の側壁から外方に位置し、上端部54aが本体51に対して直角に屈曲し、本体51の両外側から所定長さ下方に垂れ下がり、下端部54cには、外気を吸入する吸気入り口54dが形成される。
各空気導入通路54の下端部54cに設けた吸気入り口54dは、下方に開口し(図2参照)、各導入通路54,54は、シリンダブロック13の左右の外側部の外側で、エンジンカバー2の両側部2b,2bの内側で、エンジンルーム11内の空間の左右の側部11a,11a内に下向きに配設されている。
【0028】
エンジン12の後部に位置し、後方に向いてV型に拡開した左右のシリンダヘッド14,14の各外側部には、前記した排気マニフォールド37,37が配設される。
図3及び図4に示すように、左右のシリンダヘッド14,14の排気通路と接続する排気マニフォールド37,37が、左右のシリンダヘッド14,14の各外側方に配設され、これの下流部に排気管24,24が接続され、排気マニフォールド37,37が排気通路の上流部を構成する。
【0029】
上流部の排気マニフォールド37,37を含む排気通路は、前記したエンジンルーム11内の空間の側部11a,11a内に位置し、前記した吸気消音箱50の本体の両側部に設けた前記の空気導入通路54,54の後方に位置する。
従って、吸気消音箱50の空気導入通路54,54は、排気通路の前方に位置する。
そして空気導入通路54、54は、エンジン12の、シリンダブロック13の上面に配設した吸気消音箱50の本体の両外側方で、排気管24,24の前方に位置して、下方に垂れ下がって延設され、シリンダブロック13の両外側方においてこれの中間部〜上部に位置し、吸気入り口54dは下方に開口する。尚、エンジン下方のスタータ38の上方にとどまるものである(図2び図4参照)。
【0030】
エンジン12は、シリンダブロック13の縦方向の中間部までが下部に比較して幅狭であり、下部が幅広部13d,13dであって、幅広部13d,13dの下端部で前記したアンダーカバー21にエンジン12のシリンダブロック13は固着され、窪みとなる一方の幅広部13dの上方の近接部位を利用して、スターターモータ38及びスターターリレー39が配設されている。
尚、図2及び図3における40は、エンジンカバー2内に空気を導入する吸気ガイドである。
又図3において示した41,41は、左右のシリンダヘッド14,14上に配置した前述のカムシャフトプーリ26,26及びベルト28のこの部分を覆うベルトカバーである。
【0031】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、概ね縦置きのクランク軸と、該クランク軸を収容するクランク室の一部を構成し、且つ複数のシリンダを、それらのシリンダ軸を概ね水平に有するシリンダブロックと、シリンダブロックの後面に結合されて燃焼室を構成するシリンダヘッドと、を備えた4ストロークエンジンを搭載した船外機において、シリンダヘッドの左右の一側に前記燃焼室に連通する排気通路を設けるとともに、該シリンダヘッドの左右の他側に、前記燃焼室に連通する吸気通路を設け、シリンダブロックの上方に、前記燃焼室に前記吸気通路を介して連通する吸気消音箱を設け、吸気消音箱の空気導入通路を、前記排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間に垂れ下げて配置し、吸気入口を開口させた。
【0032】
請求項1では、吸気消音箱の空気導入通路を、排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間に垂れ下げて配置したので、排気通路を構成する排気管と吸気の導入通路との干渉を防止することができる。
従って、船外機の左右幅方向の大型化を回避しつつ、容量の大きい吸気消音箱を、船外機の外形を小型化しつつ設置することができる。
【0033】
特に、船外機を2機を船尾に並列に装着した状態での転舵角確保のためには、船外機の左右幅寸法の小型化が要求され、エンジンの前側のスペースも制約されるが、本発明の請求項1に係る発明では、この要求に応え得る幅寸法を小型化し、前側のスペースの制約の少ない船外機を得ることができる。
又吸気消音箱の空気導入通路を、クランク室のスカート部との間に垂れ下げて配置し、吸気入口を開口させたので、吸気消音箱内への吸気の流れは、吸気開口から一度上方に上ってから、消音室に入るので、エンジンカバーの外気導入口の位置にかかわらず、水分が吸気消音室内に侵入しにくい。
【0034】
請求項2は、請求項1において、上下に隣り合うシリンダが、平面視で後方に向けてV字状に拡開するV型エンジンであることを特徴とする。
【0035】
請求項2では、V型エンジンのシリンダの拡開形状に合せたので容量の確保ができ、船外機の幅方向の大型化を回避することができ、大容量のエンジンを搭載する船外機の小型化を図ることができる。
【0036】
請求項3は、概ね縦置きのクランク軸と、該クランク軸を収容するクランク室の一部を構成し、複数のシリンダを、それらのシリンダ軸を概ね水平に且つ上下に隣り合うシリンダが、平面視で後方に向けてV字状に拡開するシリンダブロックと、該シリンダブロックの後面に結合されて燃焼室を構成するシリンダヘッドと、を備えた4ストロークV型エンジンを搭載した船外機において、シリンダヘッドの内側に、燃焼室に連通する吸気通路を設け、クランク室の前方に発電機を配置し、シリンダブロックの上方に、燃焼室に吸気通路を介して連通する吸気消音箱を設け、吸気消音箱の空気導入通路を、シリンダヘッドの両外側の排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間において垂れ下がて配置し、吸気通路を開口させた。
【0037】
請求項3では、吸気装置や発電機等の合理的な配置を損うことなく、容量が大きく、且つ幅方向の大型化を抑えた4ストロークV型エンジン船外機の最適の吸気消音器の採用が可能となる。
又吸気消音箱の空気導入通路を、排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間に垂れ下げて配置したので、排気通路を構成する排気管と吸気の導入通路との干渉を防止することができ、船外機の左右幅方向の大型化を回避しつつ、容量の大きい吸気消音箱を、船外機の外形を小型化しつつ設置することができる。
【0038】
特に、船外機を2機を船尾に並列に装着した状態での転舵角確保のためには、船外機の左右幅寸法の小型化が要求され、エンジンの前側のスペースも制約されるが、本発明の請求項3に係る発明では、この要求に応え得る幅寸法を小型化し、前側のスペースの制約の少ない船外機を得ることができる。
又吸気消音箱の空気導入通路を、クランク室のスカート部との間に垂れ下げて配置し、吸気入口を開口させたので、吸気消音箱内への吸気の流れは、吸気開口から一度上方に上ってから、消音室に入るので、エンジンカバーの外気導入口の位置にかかわらず、水分が吸気消音室内に侵入しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機の外形を示す外観側面図
【図2】船外機のエンジンカバーを縦断面とし、一部を断面としたエンジンの側面図
【図3】エンジンカバーの上部を横断面として示した船外機上部の横断平面図
【図4】図3で示される吸気消音箱を除去した横断平面図で、吸気消音箱の一方の吸気通路を断面として示し、他方を想像線で示した図
【図5】吸気消音箱単体の全体を示す斜視図
【符号の説明】
1…船外機、 12…エンジン、 13…シリンダブロック、 13b…シリンダ、 13c,18…クランク室を形成するシリンダブロック前半部及びクランクケース、 14…シリンダヘッド、 17…クランクシャフト、 19…発電機、 24,37…排気通路を構成する排気マニフォールド及び排気管、 50…吸気消音箱、 54…空気導入通路、 54d…吸気入り口。
Claims (3)
- 概ね縦置きのクランク軸と、該クランク軸を収容するクランク室の一部を構成し、且つ複数のシリンダを、それらのシリンダ軸を概ね水平に有するシリンダブロックと、シリンダブロックの後面に結合されて燃焼室を構成するシリンダヘッドと、を備えた4ストロークエンジンを搭載した船外機において、
前記シリンダヘッドの左右の一側に前記燃焼室に連通する排気通路を設けるとともに、該シリンダヘッドの左右の他側に、前記燃焼室に連通する吸気通路を設け、
前記シリンダブロックの上方に、前記燃焼室に前記吸気通路を介して連通する吸気消音箱を設け、
前記吸気消音箱の空気導入通路を、前記排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間に垂れ下げて配置し、吸気入口を開口させた、
ことを特徴とする船外機。 - 前記上下に隣り合うシリンダが、平面視で後方に向けてV字状に拡開するV型エンジンであることを特徴とする請求項1に記載の船外機。
- 概ね縦置きのクランク軸と、該クランク軸を収容するクランク室の一部を構成し、複数のシリンダを、それらのシリンダ軸を概ね水平に且つ上下に隣り合うシリンダが、平面視で後方に向けてV字状に拡開するシリンダブロックと、該シリンダブロックの後面に結合されて燃焼室を構成するシリンダヘッドと、を備えた4ストロークV型エンジンを搭載した船外機において、
前記シリンダヘッドの内側に、前記燃焼室に連通する吸気通路を設け、
前記クランク室の前方に発電機を配置し、
前記シリンダブロックの上方に、前記燃焼室に前記吸気通路を介して連通する吸気消音箱を設け、
前記吸気消音箱の空気導入通路を、前記シリンダヘッドの両外側の排気通路の前側で、クランク室のスカート部との間において垂れ下げて配置し、吸気通路を開口させた、
ことを特徴とする船外機。
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