JP3964077B2 - トロリ線支持碍子の高さ測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トロリ線支持碍子の高さ測定装置に関し、詳しくは、トロリ線とトロリ線との接続部であるエアーセクション個所に設けられ、トロリ線を支持柱に支持固定するために使用されるトロリ線支持碍子の高さを検測車上において容易に測定することが可能なトロリ線支持碍子の高さ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トロリ線とトロリ線との接続部であるエアーセクション個所のトロリ線同士の高さ測定には、トロリ線支持碍子の高さ検出が重要な要素となっている。また、エアーセクション個所では、2本のトロリ線が平行して走るので、碍子の高さが低下すると碍子の最下端がパンタグラフに衝突する危険性がある。そのために碍子の高さ測定が必要になる。
従来の碍子の高さ測定は、人手で行われており、トロリ線の摩耗測定や曲引金具等の測定がカメラ撮影により検測車上で行われるようになってきている現在ではトロリ線支持碍子の高さ測定も検測車上で測定できるようにする要請がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、カメラ撮影により碍子高さを測定することが考えられる。この場合、トロリ線の支持碍子の高さ測定は斜め横方向からカメラ撮影をすることが好ましいが、測定対象が高い位置にある上に、トロリ線とトロリ線との接続部であるエアーセクション個所では、トロリ線が邪魔となり斜めからのカメラ撮影が難しくなる。また、検測車上からは十分に横方向にカメラ設定ができないために斜めからの碍子の映像が採取し難い。さらに、カメラ撮影により種々の画像が取り込まれるので、その中から碍子画像を取出す処理のロードが大きくなり、検測車上で短時間に高さ測定を行うことは難しくかつ高速な画像処理と計算処理が要求される。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、トロリ線支持碍子の高さを検測車上において容易に測定することが可能なトロリ線支持碍子の高さ測定装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するためのこの発明のトロリ線支持碍子の高さ測定装置の特徴は、トロリ線を支持するトロリ線支持碍子の高さ測定装置において、検測車から上方に向けて検測車の走行方向と実質的に直角な方向に所定の幅の光束を発生するレーザ光源と、検測車に天地が反転して取付けられトロリ線支持碍子からの光束の反射光を受光してその映像を採取する撮像装置と、この撮像装置から得られるトロリ線支持碍子の下側周辺部の映像を二値化して上下が反転した対象画像を得てこの対象画像を画面表示したときの画像の頂点の水平走査ラインをスタート点として水平走査ライン上の輪郭座標位置を各水平ラインについて順次検出していき手前の水平走査ライン上の輪郭座標位置に対して現在の水平走査ライン上の輪郭座標位置がある範囲内に入ることおよび対象画像の面積が所定の面積範囲にあることにより碍子と判定する碍子画像判定手段と、この碍子画像判定手段により判定された碍子画像について頂点の垂直方向の画像上の座標位置に基づいてトロリ線支持碍子の高さを算出する高さ算出手段とを備えるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
このように、検測車から上方に向けて撮像装置(カメラ)を設置して、碍子の映像を上下反転させて二値化画像を採取することで、最下端を頂点とするほぼ対称な肉厚の弓形湾曲画像を碍子の下側周辺部の画像として得ることができる。これにより碍子画像を特徴のある画像として撮像でき、その分、碍子部分の判定が容易になる。その判定としては、碍子の最下端を頂点としてこれを基準に湾曲の状態を対象画像の輪郭座標位置で判定する。また、肉厚弓形の状態を面積として判定する。これらのことで容易に碍子映像を判定することが可能になる。
この考え方に従って、前記の構成のように碍子画像判定手段を設けて、この対象画像を画面表示したときのその画像の頂点を基準として水平走査ライン上の各輪郭座標位置について手前の輪郭座標位置に対して現在の輪郭座標位置がある範囲内に入ることおよび対象画像の面積が所定の面積範囲にあることにより碍子と判定する。
碍子の映像が抽出できれば、カメラの設置位置で採取した最下端の映像の位置(頂点の画面上の座標位置)とカメラの設置位置との関係により碍子の最下端の高さを得ることができる。
その結果、撮像された画像から高さ測定の処理が実質的にカメラの撮像速度に近いリアルタイムでかつ簡単にでき、高さ測定処理が検測車上において比較的簡単な処理により実現できる。
【0006】
【実施例】
図1は、この発明のトロリ線支持碍子の高さ測定装置を適用した一実施例のブロック図であり、図2は、その高さ測定処理のフローチャート、図3は、高さ測定処理における碍子判定処理のフローチャート、図4は、その実高さ参照テーブルの説明図、図5は、画像処理の説明図、そして図6は、エアーセクション個所に設けられたトロリ線支持碍子と検測車との関係の説明図である。
図6に示すように、エアーセクション個所では、トロリ線1とトロリ線2とがほぼ同じ高さで平行に走り、トロリ線1が支持柱3に複数の碍子4、4…を経て支持固定され、終点とされる。トロリ線2は、支持柱3とレールを挟んで反対側の支持柱(図示せず)に支持固定され、1個乃至複数の碍子5、5…を経て引継のトロリ線として始点とされる。
碍子4と碍子5とで支持されるそれぞれのトロリ線1、2は、実質的に高さが等しく、数十センチ程度の間隔をおいて一定の距離の間、レール上部に平行に走り、パンタグラフには2本のトロリ線がこのとき同時に接触する。
この場合には、碍子4と碍子5の最下端の高さが問題となる。
【0007】
図1において、10は、その碍子4と碍子5の高さを測定するトロリ線支持碍子の高さ測定装置であって、映像採取タイミング検出センサ11と、レーザ光源12と、検測車20の屋根上に天地が反転して取付られたITVカメラ(二次元のCCDカメラ、以下カメラ)13、A/D変換回路(A/D)14、そして画像データ処理装置15とにより構成される。
ここで、映像採取タイミング検出センサ11と、レーザ光源12、そしてカメラ13との関係は、図示するように、検測車20の屋根に設置されていて、カメラ13は、70度前後の仰角で中空に向けられている。一方、レーザ光源12は、碍子4(あるいは碍子5、以下では碍子4をもって説明する)を挟んで反対側にカメラ13とほぼ対称となる位置に80度前後の仰角で中空に向けられ、帯状の光束(帯状光,図1参照)を碍子4,5をカバーする幅で発生する。
【0008】
映像採取タイミング検出センサ11は、所定のレベルの碍子4の下側の面の反射光を受けてカメラ13のシャッタを動作させ、同時に画像データ処理装置15の碍子高さを測定するプログラムを起動する。これにより碍子4の下側の輪郭映像がカメラ13により採取され、高さ測定処理が開始される。なお、映像採取タイミング検出センサ11を設けることなく、エアーセクション個所において、常時、画像を採取する構成を採ってもよい。この場合には、映像採取タイミング検出センサ11は不要である。
映像採取タイミング検出センサ11は、内部にホトダイオード111とアンプ(AMP)112とコンパレータ(COM)113とが内蔵されていてコンパレータ113により閾値レベルが調整され、あるいは、トロリ線からの反射光に反応しない感度調整がなされる。これによりノイズが除去された検出信号dを出力する。
【0009】
ここで、カメラ13の撮像映像の画素数を640×400ドットのモノクロ画像とすれば、その1フレーム分の画像データがA/D14によりA/D変換されて検出信号dを受けた画像データ処理装置15に取込まれる。先に説明したように、カメラ13は、天地が反転して設置されているので上部の採取映像が画面上で下側となる。
画像データ処理装置15は、MPU151とメモリ152とCRTディスプレイ153、画像メモリ154、そしてインタフェース155を備えて、バス156によりこれら回路が相互に接続されている。
【0010】
メモリ152には二値化処理プログラム21とノイズ除去処理プログラム22、構造物除去処理プログラム23、碍子画像判定プログラム24、そして碍子実高さ算出プログラム25とが格納され、A/D14からのデータが画像メモリ154に一旦記録される。さらにメモリ152には、碍子4の最下点の座標位置から碍子の実高さを求めるために実高さ参照テーブル26が設けられている。
なお、インタフェース155を介して接続されたハードディスク等の外部記憶装置157もこれには設けられていて、測定結果がこの外部記憶装置157に走行距離に応じて記憶される。なお、走行距離測は、距離パルスにより測定される。この測定位置の検出等については周知であるので割愛する。
【0011】
二値化処理プログラム21は、このプログラムがMPU151に実行されたときに、画像メモリ154に記憶された1フレーム分(あるいは1フィールド分)のデータを所定の閾値で比較演算をして二値化処理して画像メモリ154に再記憶する。この二値化処理により一定レベル以下の反射映像が検出対象から排除される。
ノイズ除去処理プログラム22は、このプログラムがMPU151に実行されたときに、二値化処理された画像メモリ154のデータから画素(特に水平方向の画素数分)を基準としていわゆるノイズに対応する映像をテンプレート画像としてテンプレート処理により画像メモリ154の画像データからノイズを除去する。
【0012】
構造物除去処理プログラム23は、テンプレート画像として、例えば、トロリ線をレーザが横切った画像を用意しておき、1画面の画像にテンプレート画像を通過させ、その時のテンプレート画像と実質的に一致する画像があればこれを画像から除去する。例えば、図5(c)〜(f)に示すような碍子以外の構造物の画像を持ち、テンプレート処理により画像メモリ154の画像データから図5(c)〜(f)に示すような碍子以外の構造物の映像を除去する。図5(c)は、碍子画像Gのほかに、金具画像Kとトロリ線の画像Tが画像メモリ154に採取された場合であって、構造物除去処理プログラム23の実行により金具画像Kとトロリ線の画像Tが構造物ノイズとして除去される。図5(d)は、トロリ線Tと曲引金具Aの構造物ノイズ画像であり、図5(e)は、トンネル壁面等の画像Bであり、図5(d)は、トロリ線コネクタ部Cの画像である。
これらの画像は、構造物除去処理プログラム23の実行により採取画像からテンプレート処理により除去される。最終的には図5(c)のような湾曲した弓形の碍子画像Gが残される。なお、これら図5の各図において画面のX座標(水平走査方向)は、検測車20と直角方向であり、画面のY座標(垂直走査方向)は、碍子4の高さ方向に対応している。
【0013】
碍子画像判定プログラム24は、さらに、二値化処理と構造物除去処理で残った画像、例えば、除去しきれないで残った図5(c)〜(f)に示すような構造物を含む画像から碍子を判別するプログラムであって、図5(c)の碍子画像Gが本当に碍子の画像か否か判定する処理を行うプログラムであって、このプログラムがMPU151に実行されたときに、ノイズの除去された画像から各水平走査ライン上において白黒に二値化された画像データにおいて得られた画像の頂点の座標位置を基準として映像の水平走査ライン上の前縁と後縁の座標に基づいて碍子形状の判定を行う。これは、碍子であれば、肉厚がある弓形湾曲画像であり、しかも上下を反転させるられている二値化画像である。そこで、対象画像を画面表示したときのその画像の頂点を基準として水平走査ライン上の各輪郭座標位置について手前の輪郭座標位置に対して現在の輪郭座標位置がある範囲内に入ることおよび対象画像の面積が所定の面積範囲にあることにより碍子と判定するものである。
すなわち、画像の部分の水平走査ラインに採った前縁と後縁のエッジ画素座標を取出して次の水平走査ラインとの差を算出して、この差が一定の範囲のものであって(弓形に湾曲していてかつ画像の頂点に対してほぼ左右対称的な画像となることとによる。)、かつ、画像部分の面積が一定の基準範囲にあるときに碍子と判定する。
その詳細は後述するが、それは、碍子の画像の外形の曲率の変化を判定するものである。その結果として図5(a)に示されるような上下が反転し、碍子の最下端が上になった弓形の碍子画像Gを抽出する。
碍子実高さ算出プログラム25は、このプログラムがMPU151に実行されたときに、碍子の頂点の座標を検出してこの座標から実高さ参照テーブル26(図4参照)を参照して碍子の実高さを算出する。
【0014】
以下、図2のフローチャートに従って碍子高さ算出処理について説明する。
まず、映像採取タイミング検出センサ11の起動信号を受けて画像データ処理装置15は、まず、A/D14からのデータを画像メモリ154に取込む(ステップ101)。そして、二値化処理プログラム21をコールして採取した画像データの二値化処理をし(ステップ102)、次に、ノイズ除去処理プログラム22をコールしてノイズ除去処理をする(ステップ103)。さらに、構造物除去処理プログラム23をコールして構造物の除去を行う(ステップ104)。通常、各種の画像がことのとき採取されているので、ここでは、画像の固まりが複数個あると仮定して、順次碍子画像か否か判定するために最終画像における各画像のブロックに対応して名前を付けるラベリング処理を行う(ステップ105)。そして、それぞれのラベリングされた対象画像についてそれが本当に碍子の画像Gか否か判定する(ステップ106)。ここでYESとなり、碍子と判定されたときには、碍子の頂点Pの表示画面上の座標(Xo,Yo)のうちのY座標Yoから図5の実高さ参照テーブル26を参照して実際の画像上での高さYを求める。そして、最後に碍子高さをY+Yrにより高さHを算出する(ステップ107)。なお、Yrは、検測車20上で決定されるのカメラ13の表示画面Dの上端の地上からみた基準高さ(図1参照)である。
なお、ステップ106の判定で碍子でないと判定(NO)されたときには、この処理を終了する。
【0015】
次に、碍子判定処理106のステップの詳細について図3のフローチャートと図5(b)に従って説明する。図5(b)は、ステップ106の判定の結果得られた碍子4の画像Gの部分を取出したものである。
碍子判定処理として画像メモリ154の画像データから上下が反転した碍子4の対象画像を画面表示したときの画像Gについて、まず、その頂点のX座標Xoを検出してメモリ152に頂点Pの座標(Xo,Yo)を記憶する(ステップ201)。次に、対象画像(碍子画像G)のエッジのX座標を検出してそれを記憶する(ステップ202)。これは、図5(b)に示すように、前記頂点Pの水平走査ラインをスタート点として、次の水平走査ラインにおいてX座標における前縁のエッジ座標XS1と後縁のエッジ座標XE1を検出する処理である。さらに、次の水平走査ラインにおいてX座標における前縁のエッジ座標XS2と後縁のエッジ座標XE2を検出し、このようにして対象画像が占める水平十数ライン〜数十ライン分(図では説明の都合上5本の水平ライン)のエッジ座標検出を行う。また、この場合、碍子4の内側の湾曲部のエッジが存在したときには、そのエッジ座標を内側エッジとしてそれぞれの後縁、前縁エッジをX座標をXEa、XSaとして検出する(図5(b)参照)。なお、エッジの座標は、画像部分を白とすれば、黒レベルから白レベルに変化した水平ライン上での最初の画素位置に相当する点である。
【0016】
次に、まず、碍子4の画像Gの頂点座標Xoからエッジ検出ができなくなるまでの対象画像(碍子画像G)における水平走査ラインの総数Nを算出する(ステップ203)。そして、水平走査ライン総数Nが碍子としての所定の範囲N1〜N2の範囲にあるか否かの判定を行う(ステップ204)。ここで所定の範囲外となって、NO条件が成立するとこの処理を終了する。ここで、YESとなると、次にX座標における各水平走査ラインにおける碍子画像G(対象画像)のエッジ座標から面積Sを総画素数により算出する(ステップ205)。次に、面積Sが碍子としての所定の範囲S1〜S2の範囲にあるか否かの判定を行う(ステップ206)。ここでNO条件となるとこの処理を終了する。
【0017】
ステップ206で、YESとなると、次に1つ前の水平走査ラインの輪郭のエッジについて、まず、前縁座標XSi同士の差ΔXSi=XSi−XSi+1の算出を行い(ステップ207)、差ΔXSiをメモリ152に記憶して(ステップ208)、差ΔXSiが所定値Xr以下か否かを判定する(ステップ209)。これは、碍子4の輪郭エッジの曲率を判定しているものであって、碍子の画像であればその水平走査ラインからみた輪郭増加は、一定範囲で増加するはずである。これにより前縁からみた輪郭映像について相似形となるような類似画像を排除する。そこで、ここでNO条件となるとこの処理を終了する。
なお、この場合、碍子4の内側の湾曲部のエッジXSa、XSb…があるときには、所定値Xrは、Xiに置き換えられてステップ209の判定が行われる。ただし、Xr<Xiである。なお、これら所定値Xr、Xiは、実測値に基づいて決定される。
【0018】
さて、ステップ209においてYESのときには、次にΔXSiが−Mより大きいか否かが判定される(ステップ210)。碍子の画像であればその輪郭は増加し、負にはならないが、画像ノイズや採取条件に応じて多少負になることもあるので、この判定を行う。碍子は、ここで行う一定より以上の大きな負の値(−M)にはならない。そこで、ここでNO条件となるとこの処理を終了する。
次に、対象画像に含まれる水平走査ライン数N本がすべて終了か、否かの判定をして(ステップ211)、NOのときにはiを次の水平走査ライン(i=i+1)に更新して(ステップ212)、ステップ207と戻り、iを更新しながらステップ207を経て差ΔXSiをメモリに順次記憶し、ステップ209の判定を繰り返す。そして、差ΔXSiが所定値Xr(あるいはXi)以上となり、ステップ209の判定でNO条件が成立するとこの処理を終了する。ステップ210でNOとなった場合もこの処理を終了する。なお、この場合のステップ207の計算は、頂点Pの座標Xoを含めるものである。したがって、最初の演算は、ΔXSo=XSo−XS1の算出であって、これによりステップ208で差ΔXSoの判定をすることになる。
【0019】
さて、ステップ211の判定でYESとなると、後縁判定か否かの判定をして(ステップ213)、ここで最初はNOとなるので、このときにはステップ207に換わってステップ207aの後縁側の処理に切換わる選択となり、ステップ207aへと移り、後縁座標XEi同士の差ΔXEi=XEi+1−XEiの算出を行う(ステップ207a)。今度は差ΔXEiをメモリ152に記憶して(ステップ208)、前記と同様に差ΔXEiが所定値Xr以上か否かを判定する(ステップ209)。この後縁座標の判定のときには、前記のステップ207に換えてステップ207aに戻る繰り返し処理になる。そして前記と同様にステップ209、210の判定でNO条件が成立するとこの処理を終する。これにより後縁からみた輪郭映像について相似形となるような類似画像を排除する。
なお、この場合、前記と同様に碍子4の内側の湾曲部のエッジXEa、XEb…があるときには、所定値Xrは、Xiに置き換えられてステップ209の判定が行われる。
【0020】
このようにして、ステップ213の判定で後縁とされてYESとなり、前縁の判定と後縁の判定が行われると、ステップ214に移る。ここで、前記の頂点を開始点として対象画像の最終水平走査ラインであるN本目について前縁と後縁のラインの差Lをそれぞれの座標からその差として算出し(ステップ214)、差LがLr以下かの判定(L≦Lr)をする(ステップ215)。この判定でNO条件が成立するとこの処理を終する。映像の最終ラインは、一定値以下であり、碍子は弓形であるので、最終ラインの前縁から後縁の距離は、一定の値以下になる。そうでない場合には、碍子ではない。
なお、このステップ215の判定は、弓形の最終ラインの碍子の最小値をLqとし、碍子の最大値をLrとして、範囲判定としてLq≦L≦Lrとして碍子であるか否かを判定してもよい。
さて、ステップ215でYESとなると、こんどは、二次の差値としてメモリ152に記憶されたΔXSiを順次読出してさらにΔΔXSi=ΔXSi-ΔXSi+1の演算を行い(ステップ216)、差ΔΔXSiをメモリ152に記憶して(ステップ217)、差ΔΔXSiが所定値ΔXr以下か否かを判定する(ステップ218)。ここでNO条件となるとこの処理を終了する。これにより前縁からみた輪郭映像について曲率に沿って段階的に所定の範囲で変化するものを抽出し、それ以外のものを碍子でないものとしてここで排除する。
そして、ここでYESとなると、水平走査ラインすべて終了か、否かの判定をして(ステップ219)、NOのときにはiを次の水平走査ラインとして更新(i=i+1)し(ステップ220)、ステップ216へと戻り、iを更新しながらステップ217を経て差ΔΔXSiをメモリに順次記憶するとともにステップ218の判定を繰り返す。
【0021】
ステップ219の判定でYESとなると、最初は、前記ステップ213と同様に後縁判定か否かの判定をして(図示せず)、ここでNOとなるので、このときにはステップ216に換わってステップ216aの後縁側の処理に切換わる選択となり、ステップ216aへと移り、後縁座標XEi同士の差ΔΔXEi=ΔXEi-1−XEiの算出を行い(ステップ216a)。今度は差ΔXEiをメモリ152に記憶して(ステップ217)、前記と同様に差ΔXEiが所定値Xr以上か否かを判定する(ステップ218)。この後縁座標の判定のときには、前記のステップ216に換えてステップ216aに戻る繰り返しになる。そして前記と同様にステップ217の判定でNO条件が成立するとこの処理を終する。これにより後縁からみた輪郭映像について曲率に沿って段階的に所定の範囲で変化するものを抽出し、それ以外のものを排除する。
【0022】
次に、ステップ219でYESとなると、メモリ152に記憶ΔΔXSiを読出
の判定をする(ステップ221)。この判定でNO条件が成立するとこの処理を終する。すなわち、二次の差値において絶対値が所定値Nより大きいものは曲率が順次減少する特性ではないことを意味する。よって、碍子ではない。
以上の結果、ステップ221でYESとなると、碍子の画像Gが決定され、図2のフローチャートの107へと戻る。そして、次に頂点座標(Xo,Yo)から座標Yoの実高さを実高さ参照テーブル26を参照して算出してY=Yo+Yrにより碍子高さを算出する。
【0023】
なお、前記のステップ221の判定の後に、ステップ221でYESとなったときに、次に、ΔΔXSiが負の値をカウントする。そのカウント値が<Qの判定を加えるとよい。この判定でNO条件が成立するとこの処理を終する。二次の差値において負値が所定値の個数P以上あるときには映像採取上の問題ではなく、実際のものが負値の極性を持つからであり、これは、曲率が順次減少する特性ではないことを意味する。よって、この場合も碍子ではない。
同様に得、次に、ΔΔXEiが負の値をカウントする。そのカウント値が<Qの判定をする。この判定でNO条件が成立するとこの処理を終する。これも前記と同じ理由である。このような判定をさらに加えることで碍子の判定はより確実になる。
ところで、ステップ204、ステップ206、ステップ209、ステップ210、ステップ215、ステップ218、そしてステップ221の各処理においてNOとなって、ここでの処理が終了したときは次のような処理になる。
図2の処理へと戻り、図2のステップ105においてラベリング処理をした判定対象となるブロックがさらに残されたいるときには、点線で示すように、ステップ105に戻って、ラベリングされた別のブロックについて再びステップ106で碍子判定処理をする。そのような残りブロックがないときには、ステップ106でNOとなったときに点線で示すように処理が終了する。なお、このとき、後述するように、常時カメラ13を撮像状態で動作させて碍子判定するときには、ステップ101に戻り、処理は継続し、電源が遮断されるまで続けられる。
【0024】
図4は、その実高さ参照テーブル26の説明図である。カメラ13により採取した映像は、下方から上部に向けてカメラを設定しているので、上側と下側とでは、水平走査の1ラインについての距離の割合が相違し、リニアな関係になっていない。また、ここでは、天地が逆転しているので、画像の上側に水平走査の1ラインの高さに対して表示画面Dにおいては、上から下に向かって高さが圧縮された関係にある。この関係を考慮して実際の水平走査ラインに対応した高さを示すのが、実高さ参照テーブル26である。
欄26aは、Y座標の座標値であり、欄26bが頂点Pの座標値Yoに対する実高さを示す。
【0025】
以上説明してきたが、実施例では、差値ΔXSi=XSi+1−XSiについてそれぞれiを更新して判定を最終まで行った後に、差値ΔXEi=XEi+1−XEiの判定に移行しているが、これは、差値ΔXSi=XSi+1−XSiと差値ΔXEi=XEi+1−XEiの算出と判定を同じiの値について順次行って後にiの値を更新していくものであってもよい。
また、実施例では、差ΔXEiをΔXEi=XEi+1−XEiにより算出しているが、これは、ΔXEi=XEi−XEi+1により算出してもよい。この場合には算出結果が負となるので、以後の判定を負として行うことになる。このことは、差ΔΔXEi=ΔXEi-1−XEiの演算についても同様である。
また、差ΔXSiと差ΔXEi、そして差ΔΔXSiと差ΔΔXEiを個別に所定値MあるいはQを基準として判定しているが、これは、それぞれ絶対値を採って順次判定するようにしてもよい。
また、実施例では、映像採取タイミング検出センサ11を用いて碍子画像を採取するようにしているが、このようなタイミング検出センサを使用しないときには、碍子判定処理で碍子でないと判定された後にカメラ13をシャッタ動作させて画像を採取し、これに応じて図2のプログラムをスタートさせるか、あるいは、画像採取として定期的にカメラ13をシャッタ動作させて、これに応じて定期的な割込み処理で図2のプログラムをスタートさせればよい。
【0026】
ところで、以上の実施例では、カメラ13のシャッタをその都度動作させて碍子の映像を採取するものであるが、この発明では、碍子の判定が非常に短時間で済むので、これとは別に、カメラ13をシャッタ動作させることなく、カメラ13を常時撮像状態設定しておき、走行する検測車上において碍子画像をリアルタイムで高速に採取することができる。このように、常時撮像状態で高速で画像を採取するときには、二値化処理プログラム21、ノイズ除去処理プログラム22、そして構造物除去処理プログラム23は、それぞれプログラム処理によることなく、二値化回路、ノイズ除去回路、構造物除去回路とし、ハードウエハの回路として設けて高速処理をするとよい。これにより、それぞれカメラ13から採取された1フィールドあるいは1フレーム対応に画像データをさらに高速に処理することができる。その結果、碍子判定処理を含めた全体の処理を1フィールドの画像に対応する、1/60秒以内で行う程度まで高速化が可能になる。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、この発明にあっては、碍子画像判定手段を設けて、この対象画像を画面表示したときのその画像の頂点を基準として水平走査ライン上の各輪郭座標位置について手前の輪郭座標位置に対して現在の輪郭座標位置がある範囲内に入ることおよび対象画像の面積が所定の面積範囲にあることにより碍子と判定する。
碍子の映像が抽出できれば、カメラの設置位置の採取した最下端の映像の位置(頂点の画面上の座標位置)とカメラの設置位置との関係により碍子の最下端の高さを得ることができる。
その結果、撮像された画像から高さ測定の処理が実質的にカメラの撮像速度に近いリアルタイムでかつ簡単にでき、高さ測定処理が検測車上において比較的簡単な処理により実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明のトロリ線支持碍子の高さ測定装置を適用した一実施例のブロック図である。
【図2】図2は、その高さ測定処理のフローチャートである。
【図3】図3は、高さ測定処理における碍子判定処理のフローチャートである。
【図4】図4は、その実高さ参照テーブルの説明図である。
【図5】図5は、画像処理の説明図であって、(a)は、碍子画像の説明図、(b)は、その判定処理におけるエッジ座標の説明図、(c)〜(f)は、碍子と認識されそうな各種構造物の画像の説明図である。
【図6】図6は、エアーセクション個所に設けられたトロリ線支持碍子と検測車との関係の説明図である。
【符号の説明】
1,2…トロリ線、3…支持柱3、
4,5…碍子、
11…映像採取タイミング検出センサ、
12…レーザ光源、13…カメラ、
14…A/D変換回路(A/D)、
15…画像データ処理装置、151…MPU、
152…メモリ、153…CRTディスプレイ、
154…画像メモリ、155…インタフェース、
156…バス、157…外部記憶装置、
21…二値化処理プログラム、
22…ノイズ除去処理プログラム、
23…構造物除去処理プログラム、
24…碍子画像判定プログラム、
25…碍子実高さ算出プログラム、
26…実高さ参照テーブル。
Claims (4)
- トロリ線を支持するトロリ線支持碍子の高さ測定装置において、
検測車から上方に向けて前記検測車の走行方向と実質的に直角な方向に所定の幅の光束を発生するレーザ光源と、
前記検測車に天地が反転して取付けられ前記トロリ線支持碍子からの前記光束の反射光を受光してその映像を採取する撮像装置と、
この撮像装置から得られる前記トロリ線支持碍子の下側周辺部の映像を二値化して上下が反転した対象画像を得てこの対象画像を画面表示したときの画像の頂点の水平走査ラインをスタート点として水平走査ライン上の輪郭座標位置を各水平ラインについて順次検出していき手前の前記水平走査ライン上の輪郭座標位置に対して現在の前記水平走査ライン上の輪郭座標位置がある範囲内に入ることおよび前記対象画像の面積が所定の面積範囲にあることにより碍子と判定する碍子画像判定手段と、
この碍子画像判定手段により判定された碍子画像について前記頂点の垂直方向の画像上の座標位置に基づいて前記トロリ線支持碍子の高さを算出する高さ算出手段とを備えることを特徴とするトロリ線支持碍子の高さ測定装置。 - 前記手前の輪郭座標位置に対して現在の輪郭座標位置がある範囲内に入ることの前記碍子画像判定手段の判定は、前記対象画像におけるある水平走査ライン上の前縁座標位置と次の前記水平走査ライン上の前縁座標位置との第1の差と前記対象画像における前記ある水平走査ライン上の後縁座標位置と前記次の前記水平走査ライン上の後縁座標位置との第2の差とを算出して前記第1の差および前記第2の差をそれぞれ第1の所定値と比較することにより行う請求項1記載のトロリ線支持碍子の高さ測定装置。
- 前記手前の輪郭座標位置に対して現在の輪郭座標位置がある範囲内に入ることの前記碍子画像判定手段の判定は、さらに前記ある手前の水平走査ライン上の前記第1の差と次の前記水平走査ライン上の第1の差との差を第3の差として算出し、さらに前記ある手前の水平走査ライン上の前記第2の差と次の水平走査ライン上の第2の差との差を第4の差として算出して前記第3の差および前記第4の差をそれぞれ第2の所定値と比較することにより行う請求項2記載のトロリ線支持碍子の高さ測定装置。
- さらに、前記碍子画像判定手段は、前記対象画像における前記水平走査ライン上の前記頂点を最初として最後の前記水平走査ラインの前記前縁から前記後縁までの長さが一定範囲の値であることを判定することにより前記碍子の判定を行う請求項3記載のトロリ線支持碍子の高さ測定装置。
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