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JP3960524B2 - 車両用ガス燃料供給装置 - Google Patents

車両用ガス燃料供給装置 Download PDF

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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のガス燃料の供給装置に関し、詳しくは、相互に並列に接続された複数のガス燃料タンクからガス燃料を供給する車両用ガス燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガソリンや軽油などの液体燃料に代えて天然ガスなどを使用する内燃機関を備えた車両や、水素と酸素との電気化学反応により発電する燃料電池を走行モータの電源として備えた車両が開発されている。これらの車両において、天然ガスや水素ガスなどのガス燃料は、車両に搭載される各種機器のレイアウトの関係などから、複数のガス燃料タンク(以下、ガスタンクと適宜略称することがある。)に分散して充填されることが多い。このガスタンクは、充填された高圧のガス燃料を減圧して放出できるように、通常、インタンクレギュレータと呼ばれる減圧弁を口元に内蔵しており、相互に並列に接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記の各インタンクレギュレータの減圧弁は、設定圧力が同じであっても実際の調整圧力には多少の誤差がある。このため、前記のようなインタンクレギュレータを口元に内蔵した複数のガスタンクが相互に並列に接続された場合、実際の調整圧力が僅かでも高い方のガスタンクからガス燃料がより多く放出されるようになる。その結果、ガス燃料の消費に伴ない各ガスタンク内のガス燃料の残量が次第に不均一となってゆき、やがて、各ガスタンクの内部圧力に大きな高低差が生じることとなる。
【0004】
ここで、他のガスタンクに較べてガス燃料の放出量が多く、内部圧力の低下が早いガスタンクにおいては、ガス燃料の放出に伴なうサイモン膨張により内部温度が急激に低下し、減圧弁との結合部やそのバルブシート部のシール性が低下するという問題がある。一方、各ガスタンク内のガス燃料の残量が不均一となり、例えば残量が未だ十分にあるガスタンクと残量の少ないガスタンクとが混在する状況でガス燃料(特に水素ガス)を急速充填する場合には、以下のような問題が生じる。すなわち、残量の少ないガスタンクでは内部圧力が低いため、ガス燃料の急激な圧縮によりガスタンク内の温度が一気に上昇してしまう。このため、ガスタンク内の監視温度が上限値に達してガス燃料の充填を一時停止せざるを得なくなり、その結果、ガス燃料の充填に長時間を要することとなる。このような問題は、1回のガス燃料の充填で走行可能な航続距離を増大し、かつ、ガス燃料の充填時間を数分以内に短縮しようとする試みが進められている昨今の状況において、重大な問題となっている。
【0005】
そこで、本発明は、相互に並列に接続された複数のガス燃料タンク(ガスタンク)から均等にガス燃料を消費できるようにした車両用ガス燃料供給装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、相互に並列に接続された複数のガス燃料タンクにそれぞれ圧力調整手段が内蔵されており、各ガス燃料タンクからそれぞれ圧力調整手段を介してガス燃料を供給する車両用ガス燃料供給装置において、前記複数のガス燃料タンクに充填されたガス燃料が消費されるまでの間に少なくとも1回、車両の走行距離、走行時間、各ガス燃料タンクの内部圧力の少なくとも1つのパラメータに基づき、各ガス燃料タンク内のガス燃料の残量均等化処理を行うことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明では、複数のガス燃料タンクに充填されたガス燃料が消費されるまでの間に少なくとも1回、車両の走行距離、走行時間、各ガス燃料タンクの内部圧力の少なくとも1つのパラメータに基づいて、各ガス燃料タンク内のガス燃料の残量が均等化するように処理されるため、各ガス燃料タンクから略均等にガス燃料が消費されるようになる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、相互に並列に接続された複数のガス燃料タンクにそれぞれ圧力調整手段および遮断弁が内蔵されており、各ガス燃料タンクからそれぞれ圧力調整手段および遮断弁を介してガス燃料を供給する車両用ガス燃料供給装置において、前記各ガス燃料タンクの内部圧力を検出する圧力センサを備え、各圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が所定値以上のとき、前記最小圧力に対応した特定のガス燃料タンクの遮断弁を閉じるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、各ガス燃料タンクの内部圧力に高低差が発生し、各圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が所定値以上に広がると、前記最小圧力に対応した特定のガス燃料タンクの遮断弁が閉じられる。このため、各ガス燃料タンクの内部圧力の高低差が所定値以下に縮まるまでの間、内部圧力の高い他のガス燃料タンクからガス燃料が消費されるようになり、こうして各ガス燃料タンクから略均等にガス燃料が消費されるようになる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明であって、前記圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が前記所定値より小さい第2の所定値以下となったとき、前記特定のガス燃料タンクの遮断弁を再び開くよう構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明では、各ガス燃料タンクの内部圧力に高低差が発生し、各圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が所定値以上に広がると、前記最小圧力に対応した特定のガス燃料タンクの遮断弁が閉じられ、前記圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が前記所定値より小さい第2の所定値以下に縮まると、閉じられた特定のガス燃料タンクの遮断弁が再び開かれる。このため、各ガス燃料タンクの内部圧力の高低差は次第に緩和されてゆき、各ガス燃料タンクから略均等にガス燃料が消費されるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る車両用ガス燃料供給装置の実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は本発明の第1実施形態に係る車両用ガス燃料供給装置の概略構成図である。図2は図1に示した制御装置の作業手順を示すフローチャートである。図3は図1に示した各ガスタンクの内部圧力の時間的変化を示すグラフである。
【0013】
図1に示すように、第1実施形態の車両用ガス燃料供給措置1は、図示しない車両用の走行モータの電源となる燃料電池2に2次レギュレータ等を有するガス回路3を介して水素ガスを供給する2本のガスタンク4A,4Bを備えている。これらのガスタンク4A,4Bは、内容積が例えば100リットル程度であって、相互に並列に接続されており、70MPa程度の高圧で水素ガスが充填されるようになっている。
【0014】
ここで、前記ガスタンク4A,4Bの口元には、充填された水素ガスを例えば1MPa程度の所定圧に減圧して放出できるように、それぞれインタンクレギュレータと呼ばれる減圧弁および遮断弁が内蔵されている。すなわち、一方のガスタンク4Aの口元には遮断弁5Aおよび減圧弁6Aが内蔵され、他方のガスタンク4Bの口元には遮断弁5Bおよび減圧弁6Bが内蔵されている。
【0015】
ところで、前記減圧弁6A,6Bは、設定圧力が例えば1MPaであるが、実際の調整圧力には多少の誤差があり、例えば一方の減圧弁6Aの調整圧力が1.05MPaで、他方の減圧弁6Bの調整圧力が0.95MPaであるということもある。この場合、調整圧力の僅かに高い減圧弁6Aを有するガスタンク4Aからより多くの水素ガスが放出されるようになり、その結果、水素ガスの消費に伴ないガスタンク4A,4B内の水素ガスの残量が不均一となってガスタンク4A,4Bの内部圧力に大きな高低差が生じることとなる。
【0016】
そこで、このような事態を回避するため、第1実施形態の車両用ガス燃料供給装置1には、前記ガスタンク4A,4Bの内部に設置されて水素ガスの圧力を検出する圧力センサ7A,7Bがそれぞれ設けられると共に、これら圧力センサ7A,7Bの検出信号に基づいて前記ガスタンク4A,4Bの遮断弁5A,5Bを個別に開閉制御する制御装置8が設けられている。
【0017】
前記制御装置8は、前記圧力センサ7A,7Bの検出信号に基づき、図2のフローチャートに示す手順に沿って前記遮断弁5A,5Bを個別に開閉制御することにより、各ガスタンク4A,4B内の水素ガスの残量を均等化処理する。この水素ガスの残量均等化処理は、ガスタンク4A,4Bにフル充填された水素ガスが消費されるまでの間に少なくとも1回、通常、3〜4回実施される。その実施タイミングは、車両の航続距離や航続時間を実施回数で均等割りした走行距離や走行時間に達した時点とすることができる。
【0018】
ここで、前記制御装置8は、図2に示すように、圧力センサ7A,7Bの検出圧力P1,P2を信号として入力し(S1)、圧力センサ7Aの検出圧力P1が圧力センサ7Bの検出圧力P2より大きいか否か、すなわち、P1>P2であるか否かを判定する(S2)。このステップ(S2)の判定結果がYESであって、ガスタンク4Aの内部圧力P1がガスタンク4Bの内部圧力P2より高い場合には、続くステップ(S3)で検出圧力P1とP2との差が所定値A(例えば3MPa)以上であるか否か、すなわち、(P1−P2)>Aであるか否かを判定する。そして、このステップ(S3)の判定結果がYESであってガスタンク4A,4Bの内部圧力に例えば3MPa以上の高低差があれば、その高低差を緩和するため、次のステップ(S4)で圧力の低い特定のガスタンク4Bの遮断弁5Bを閉じる。
【0019】
次のステップ(S5)では、ガスタンク4A,4Bの内部圧力の高低差が緩和されたか否かを判定する。すなわち、ガスタンク4Aの内部圧力P1とガスタンク4Bの内部圧力との差(P1−P2)が所定値A(例えば3MPa)より小さい第2の所定値B(例えば1MPa)以下となって−B≦(P1−P2)≦Bとなったか否かを判定する。このステップ(S5)の判定は、判定結果がNOからYESに変わるまで繰り返し、判定結果がYESとなると、前記ステップ(S4)で閉じたガスタンク4Bの遮断弁5Bを再び開く(S6)。
【0020】
一方、前記ステップ(S2)の判定結果がNOであって、ガスタンク4Bの内部圧力P2がガスタンク4Aの内部圧力P1より高い場合には、続くステップ(S7)で検出圧力P2とP1との差が所定値A(例えば3MPa)以上であるか否か、すなわち、(P2−P1)>Aであるか否かを判定し、その判定結果がYESであれば、次のステップ(S8)で圧力の低い特定のガスタンク4Aの遮断弁5Aを閉じる。そして、次のステップ(S9)では、前記のように判定結果がNOからYESに変わるまで、−B≦(P2−P1)≦Bであるか否かの判定を繰り返し、その判定結果がYESとなると、前記ステップ(S8)で閉じたガスタンク4Aの遮断弁5Aを再び開く(S10)。
【0021】
以上のように構成された第1実施形態の車両用ガス燃料供給装置1において、図1に示す一方のガスタンク4Aの減圧弁6Aの調整圧力が例えば1.05MPaであり、他方のガスタンク4Bの減圧弁6Bの調整圧力が例えば0.95MPaであった場合、燃料電池2が水素ガスを消費するのに伴ない、調整圧力の若干高いガスタンク4A側からより多くの水素ガスがガス回路3に放出されることとなり、その結果、一方のガスタンク4Aの内部圧力P1が他方のガスタンク4Bの内部圧力P2より低くなって来る。
【0022】
ここで、前記制御装置8による各ガスタンク4A,4B内の水素ガスの残量均等化処理が実施されない場合、各ガスタンク4A,4Bの内部圧力P1,P2は、図3の(a)に示すように推移し、両者の間に大きな高低差が生じる。そして、圧力低下の早いガスタンク4Aにおいては、サイモン膨張により内部温度が急激に低下し、遮断弁5Aや減圧弁6Aとの結合部、あるいはそのバルブシート部のシール性が低下する虞がある。そして、内部圧力に大きな高低差のある状態でガスタンク4A,4Bに水素ガスを補充すると、内部圧力P1の低いガスタンク4Aでは、水素ガスの圧縮熱による温度上昇量が大となり、その充填効率が低下する虞がある。
【0023】
しかしながら、第1実施形態の車両用ガス燃料供給装置1においては、一方のガスタンク4Aの内部圧力P1が他方のガスタンク4Bの内部圧力P2より低くなって来ると、制御装置8が図2のフローチャートのステップ(S2)の判定でNOと判定する。そして、一方のガスタンク4Aの内部圧力P1が他方のガスタンク4Bの内部圧力P2よりも所定値A(例えば3MPa)を超えて低下すると、制御装置8は、続くステップ(S7)でYESと判定し、両者の圧力差を緩和するため、圧力の低い特定のガスタンク4Aの遮断弁5Aを閉じる(S8)。
【0024】
その結果、内部圧力P1の低い一方のガスタンク4Aからの水素ガスの供給が停止され、内部圧力P2の高い他方のガスタンク4Bのみから水素ガスがガス回路3を介して燃料電池2に供給されるようになる。そして、ガスタンク4Bからの水素ガスが消費されるにつれ、ガスタンク4Bの内部圧力P2のみが図3の(b)に鎖線で示すように低下し、ガスタンク4Aの内部圧力P1との高低差が緩和されて行く。
【0025】
ここで、図3の(b)に鎖線で示すように、他方のガスタンク4Bの内部圧力P2が次第に低下して一方のガスタンク4Aの内部圧力P1に近づき、両者の圧力差(P2−P1)が−B≦(P2−P1)≦Bの範囲内、すなわち第2の所定値B以下の例えば±1MPaの範囲に入ると、制御装置8は、図2のフローチャートのステップ(S9)の判定でYESと判定し、前記ステップ(S8)で一旦閉じたガスタンク4Aの遮断弁5Aを再び開く(S10)。こうして、再び2本のガスタンク4A,4Bから同時に水素ガスがガス回路3を介して燃料電池2に供給されるようになる。以後、図2に示すフローチャートに沿った水素ガスの残量均等化処理が数回行われる。
【0026】
なお、前記ステップ(S9)の判定条件を(P2−P1)=0、すなわち、他方のガスタンク4Bの内部圧力P2が一方のガスタンク4Aの内部圧力P1に一致したP2=P1とした場合、各ガスタンク4A,4Bの内部圧力P1,P2は、図3の(b)に示すように制御される。また、前記ステップ(S9)の判定条件を−B≦(P2−P1)<0、すなわち、他方のガスタンク4Bの内部圧力P2が一方のガスタンク4Aの内部圧力P1より若干下回ったP1−B≦P2<P1とした場合、各ガスタンク4A,4Bの内部圧力P1,P2は、図3の(c)に示すように制御される。
【0027】
以上、本発明に係る車両用ガス燃料供給装置の第1実施形態について説明したが、本発明は第1実施形態に限定されず、適宜変更することが可能である。例えば、第1実施形態では燃料電池2にガス回路3を介して水素ガスを供給する2本のガスタンク4A,4Bを相互に並列に接続したが、このガスタンクは2本に限らず、3本以上を相互に並列に接続してもよい。この場合、各ガスタンクの内部圧力をそれぞれ圧力センサで検出し、その最大圧力Pmaxと最小圧力Pminとの差が所定値A以内となるように制御することで、各ガスタンク内の水素ガスの残量を均等化することができる。
【0028】
前記のように3本以上のガスタンクを相互に並列に接続した第2実施形態においては、例えば図4のフローチャートに示す手順によって各ガスタンク内の水素ガスの残量が均等化するように制御される。まず、図示しない各ガスタンクの内部に設置された各圧力センサの検出圧力P1,P2,…Pnを入力し(S11)、その最大圧力Pmaxと最小圧力Pminとを特定する(S12)。続いて、最大圧力Pmaxと最小圧力Pminとの差が所定値A(例えば3MPa)以上であるか否か、すなわち、(Pmax−Pmin)>Aであるか否かを判定する(S13)。このステップ(S13)の判定結果がYESであれば、最大圧力Pmaxと最小圧力Pminとの差を緩和するため、次のステップ(S14)で最小圧力Pminに対応した特定のガスタンクの遮断弁を閉じる。
【0029】
次のステップ(S15)では、最大圧力Pmaxと最小圧力Pminとの差が緩和されたかどうかを判定する。すなわち、両者の圧力差が前記所定値Aより小さい第2の所定値B以下となって(Pmax−Pmin)<Bとなったか否かを判定する。このステップ(S15)の判定は、判定結果がNOからYESに変わるまで繰り返し、判定結果がYESとなると、前記ステップ(S14)で閉じた最小圧力Pminに対応する特定のガスタンクの遮断弁を再び開く(S16)。
【0030】
このように、第2実施形態の車両用ガス燃料供給装置では、相互に並列に接続された3本以上のガスタンクの内部圧力のうち、その最大圧力Pmaxと最小圧力Pminとの差が所定値A(例えば3MPa)以内となるように制御されることで、各ガスタンク内の水素ガスの残量が均等化される。
【0031】
また、本発明に係る車両用ガス燃料供給装置においては、複数のガスタンクにガス燃料がフル充填された以降における車両の累積走行距離が所定距離に達した時点、あるいは車両の累積走行時間が所定時間に達した時点で、各ガスタンクの内部圧力をそれぞれ圧力センサで検出し、その最小圧力Pminに対応した特定のガスタンクの遮断弁を所定時間だけ遮断することにより、各ガスタンク内の水素ガスの残量を均等化することができる。
【0032】
前記のような本発明の第3実施形態においては、例えば図5のフローチャートに示す手順によって各ガスタンク内の水素ガスの残量が均等化するように制御される。まず、車両の累積走行距離が所定距離D(例えば100km)に達したか否かを判定する(S21)。このステップ(S21)の判定結果がYESであれば、図示しない各ガスタンクの内部に設置された各圧力センサの検出圧力P1,P2,…Pnを入力し(S22)、その最小圧力Pminを特定する(S23)。そして、各ガスタンクの内部圧力の高低差を緩和するため、次のステップ(S24)で最小圧力Pminに対応した特定のガスタンクの遮断弁を閉じる。その後、所定時間の経過を待ち(S25)、所定時間が経過したならば、前記ステップ(S24)で閉じた最小圧力Pminに対応する特定のガスタンクの遮断弁を再び開く(S26)。
【0033】
このように、第3実施形態の車両用ガス燃料供給装置では、車両の累積走行距離が所定距離に達した時点において、最小圧力Pminに対応した特定のガスタンクの遮断弁を所定時間だけ遮断することにより、各ガスタンク内の水素ガスの残量を均等化することができる。
【0034】
また、本発明の車両用ガス燃料供給装置は、車両のエンジンにガス燃料としての天然ガスを供給する複数のガスタンクを相互に並列に備えた構成であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、ガス燃料タンクに充填されたガス燃料が消費されるまでの間に少なくとも1回、車両の走行距離、走行時間、各ガス燃料タンクの内部圧力の少なくとも1つのパラメータに基づいて、各ガス燃料タンク内のガス燃料の残量が均等化するように処理されるため、各ガス燃料タンクから略均等にガス燃料を消費することができ、一部のガス燃料タンクの内部圧力が極端に低下することに伴なう不都合、すなわち、一部のガス燃料タンクのシール性が低下し、あるいは一部のガス燃料タンクに対するガス燃料の充填効率が低下してその充填時間に長時間を要するなどの不都合を解消することができる。
【0036】
また、請求項2に記載の発明によれば、各ガス燃料タンクの内部圧力に高低差が発生し、各圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が所定値以上に広がると、前記最小圧力に対応した特定のガス燃料タンクの遮断弁が閉じられるため、各ガス燃料タンクの内部圧力の高低差が所定値以下に縮まるまでの間、内部圧力の高い他のガス燃料タンクからガス燃料が消費されるようになる。従って、各ガス燃料タンクから略均等にガス燃料を消費することができ、一部のガス燃料タンクの内部圧力が極端に低下することに伴なう不都合、すなわち、一部のガス燃料タンクのシール性が低下し、あるいは一部のガス燃料タンクに対するガス燃料の充填効率が低下してその充填時間に長時間を要するなどの不都合を解消することができる。
【0037】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、各ガス燃料タンクの内部圧力に高低差が発生し、各圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が所定値以上に広がると、前記最小圧力に対応した特定のガス燃料タンクの遮断弁が閉じられ、前記圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が前記所定値より小さい第2の所定値以下に縮まると、閉じられた特定のガス燃料タンクの遮断弁が再び開かれる。従って、各ガス燃料タンクの内部圧力の高低差を次第に緩和して、各ガス燃料タンクから略均等にガス燃料を消費することができ、一部のガス燃料タンクの内部圧力が極端に低下することに伴なう不都合、すなわち、一部のガス燃料タンクのシール性が低下し、あるいは一部のガス燃料タンクに対するガス燃料の充填効率が低下してその充填時間に長時間を要するなどの不都合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用ガス燃料供給装置の概略構成図である。
【図2】図1に示した制御装置の作業手順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した各ガスタンクの内部圧力の時間的変化を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施形態に係る車両用ガス燃料供給装置の制御装置の作業手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態に係る車両用ガス燃料供給装置の制御装置の作業手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 :車両用ガス燃料供給装置
2 :燃料電池
3 :ガス回路
4A:ガスタンク
4B:ガスタンク
5A:遮断弁
5B:遮断弁
6A:減圧弁
6B:減圧弁
7A:圧力センサ
7B:圧力センサ
8 :制御装置

Claims (3)

  1. 相互に並列に接続された複数のガス燃料タンクにそれぞれ圧力調整手段が内蔵されており、各ガス燃料タンクからそれぞれ圧力調整手段を介してガス燃料を供給する車両用ガス燃料供給装置において、前記複数のガス燃料タンクに充填されたガス燃料が消費されるまでの間に少なくとも1回、車両の走行距離、走行時間、各ガス燃料タンクの内部圧力の少なくとも1つのパラメータに基づき、各ガス燃料タンク内のガス燃料の残量均等化処理を行うことを特徴とする車両用ガス燃料供給装置。
  2. 相互に並列に接続された複数のガス燃料タンクにそれぞれ圧力調整手段および遮断弁が内蔵されており、各ガス燃料タンクからそれぞれ圧力調整手段および遮断弁を介してガス燃料を供給する車両用ガス燃料供給装置において、前記各ガス燃料タンクの内部圧力を検出する圧力センサを備え、各圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が所定値以上のとき、前記最小圧力に対応した特定のガス燃料タンクの遮断弁を閉じるように構成されていることを特徴とする車両用ガス燃料供給装置。
  3. 請求項2に記載された車両用ガス燃料供給装置であって、前記圧力センサが検出した最大圧力と最小圧力との差が前記所定値より小さい第2の所定値以下となったとき、前記特定のガス燃料タンクの遮断弁を再び開くよう構成されていることを特徴とする車両用ガス燃料供給装置。
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