JP3959734B2 - 固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、CCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子に係り、特に受光部を有し、その上方にマイクロレンズを配置した構造の所謂マイクロレンズオンチップ型の固体撮像素子およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CMOSイメージセンサ、CCDなどの固体撮像装置は受光部(光電変換部)を有し、この受光部により入射した光のエネルギーを電気エネルギーに変換する。CMOSイメージセンサでは、PN接合を有するフォトダイオードが受光部として光電変換を行い電荷を蓄積する。フォトダイオードを構成する不純物領域はスイッチングトランジスタのソース領域を兼ねており、ゲート電極のオン・オフ制御のもとにドレイン領域を介して電気信号を処理回路に送る。このCMOSセンサは比較的容易にCMOSプロセス技術を用いて製造ができ、また回路の工夫によりランダムアクセスなどの任意の読み出しができる。一方、CCDでは、全てのフォトダイオードに電荷を蓄積し、転送ゲートがオンになると蓄積した電荷を一斉に隣接した転送用CCDに転送する。
【0003】
ところで、このようなCMOSセンサやCCDなどの固体撮像装置では、フォトダイオードからなる受光可能な面積を増大させることを目的として、マイクロレンズを受光部の上方に配置した所謂マイクロレンズオンチップ型のものが開発されている。すなわち、フォトダイオードを含む1画素分の固体撮像素子上方に素子の面積に合わせたマイクロレンズを配置することによって受光面積を増大し、かつこのマイクロレンズの集光機能を用いて入射してくる光をフォトダイオード近傍に集めるものである。このような構造であれば、設計上マイクロレンズの大きさはフォトダイオードの面積に依存せず、1画素分の素子の面積に依存し、受光効率を高めることができる。
【0004】
図9はこのマイクロレンズオンチップ型のCMOSセンサの断面構成を表すものである。シリコン基板101の表面は素子分離領域102により画素毎に分離されている。シリコン基板101の1画素内には拡散層101A,101Bが形成されている。シリコン基板101からなるPN接合を有するフォトダイオード103を実質的に構成する拡散層101Aには、スイッチング用のMOSトランジスタ104が隣接して形成されている。このMOSトランジスタ104は、フォトダイオード103を兼ねた拡散層101A(ソース領域)、拡散層101B(ドレイン領域)、およびシリコン基板101の表面にゲート絶縁膜105を間にして形成されたゲート電極106により構成されている。
【0005】
シリコン基板101の上には、ゲート電極106、第1配線層110、第2配線層111および第3配線層112からなる3層の配線層が形成されており、それぞれ第1の層間絶縁膜108A、第2の層間絶縁膜108B、第3の層間絶縁膜108Cおよび第4の層間絶縁膜108Dにより覆われている。これらの層間絶縁膜108A〜108DはNSG,PSG,BPSGなどの光を透過する材料で構成されている。更に、第3配線層112上には水分子(H2 O)等の侵入防止のために、窒化シリコン(SiN)からなる保護膜114が形成されている。この保護膜114上には、平坦化処理を行ったシリコン酸化膜あるいはスピン塗布した透明樹脂からなる平坦化絶縁膜119が形成されている。この平坦化絶縁膜119は透明な有機樹脂からなり、後述のマイクロレンズ122の集光距離を調整する機能を持つ。
【0006】
平坦化絶縁膜119上にはカラーフィルタ120が配置されている。カラーフィルタ120は例えばゼラチンを染色した材質からなり、光の3原色、 または補色系のシアン(Cy)、マゼンダ(Mg)、イェロー(Ye)、グリーン(G)を選択的に分光する機能を有する。このカラーフィルタ120上にマイクロレンズ122が形成されている。
【0007】
このような構成のCMOSセンサでは、入射する光は画素ごとにマイクロレンズ122、カラーフィルタ120、平坦化絶縁膜119、保護膜114、第1の層間絶縁膜108A、第2の層間絶縁膜108B、第3の層間絶縁膜108Cおよび第4の層間絶縁膜108Dを通って、フォトダイオード103の近傍に焦点を結び、フォトダイオード103による光電変換が行われる。この光電変換によりフォトダイオード103には明るさに応じて電荷が蓄積され、この蓄積された電荷(電子)がMOSトランジスタ104のオン・オフ制御によって、拡散層101Bから出力電流として取り出されて配線層を通じて後段の回路に送られる。
【0008】
しかしながら、このようなCMOSセンサでは、多層配線層全体の膜厚が厚くなってしまうと、平坦化絶縁膜119などにより焦点を調整するだけではフォトダイオード103とマイクロレンズ122との間の距離を設計上確保するのが難くなっている。更に、図9では例として3層の多層配線構造を示したが、現在のロジックLSIデバイス製造プロセスでは6層から7層までの多層配線層が形成可能になっており、更に8層以上の多層配線技術が可能になるとされている。
【0009】
一方、この焦点距離については、焦点距離の一般的な式として、マイクロレンズからの焦点距離をFとすると、F=NR/(N−1)が成立する。ここで、Nはマイクロレンズの構成材料の屈折率、Rはマイクロレンズにおける曲面の曲率半径である。上記式から考察すると、マイクロレンズからの焦点距離Fとマイクロレンズにおける曲面の曲率半径Rは比例している。従って、マイクロレンズ122を微細化して、図9に示したようにマイクロレンズ122のピッチ(幅:P)が縮小されて曲率半径が小さくなると、当然マイクロレンズ122からの焦点距離Fも小さくなる。それに比例してフォトダイオード103の表面積も微細化により縮小する。このため、多層配線化、かつ微細化が設計上必要な条件下で、マイクロレンズ122の焦点とフォトダイオード103の距離をどのように縮小するかが、上記マイクロオンチップ型のCMOSセンサのみならず固体撮像素子全般の設計上の問題となっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記マイクロレンズオンチップ型のCMOSセンサでは、マイクロレンズ122の焦点とフォトダイオード103の距離が離れている場合には、この焦点を通過した光が拡散し、フォトダイオード103への入射光量が減少して感度が低下する。また、フォトダイオード103表面に入射しない光が途中で第1の層間絶縁膜108A、第2の層間絶縁膜108B、第3の層間絶縁膜108C、および第4の層間絶縁膜108Dや配線層110,111,112およびゲート電極106に乱反射して隣接する画素に入射し、混色を起こすことがあった。このような問題は、平坦化絶縁膜119などを用いて焦点距離を調整し、フォトダイオード103近傍に焦点を近づける従来技術では解決することが困難であった。
【0011】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、多層配線化に対応してマイクロレンズから受光部までの距離を広げると共に、この距離の広がりに伴って発生する受光部の感度低下、および光が隣接する画素に乱反射により入射することを防止することができる固体撮像素子およびその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像素子は、光電変換を行う受光部と、この受光部に対向して配設されたマイクロレンズとを備えたものであって、受光部とマイクロレンズとの間に設けられた層間絶縁膜と、この層間絶縁膜の受光部に対向する位置に、その層間絶縁膜の厚さ方向に穿設された開口部と、開口部の内部および層間絶縁膜上に形成された第1の保護膜と、マイクロレンズによって外部から集光された光を反射させつつ受光部へと導くように開口部の側壁の第1の保護膜上に設けられた反射膜と、開口部内に埋め込まれた光透過性の埋込み絶縁膜と、埋込み絶縁膜および第1の保護膜上に形成され、第1の保護膜よりも膜厚の厚い第2の保護膜と、第2の保護膜上に形成された光透過性の平坦化絶縁膜とを備えた構成を有している。
【0014】
本発明の固体撮像素子の製造方法は、半導体基板内に不純物領域を選択的に形成することにより受光部を形成する工程と、受光部が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁膜のうち受光部に対向する領域を、層間絶縁膜の途中までを選択的に除去して、開口部を形成する工程と、開口部の内部および層間絶縁膜の上に第1の保護膜を形成する工程と、開口部の側壁部分の第1の保護膜上に選択的に反射膜を形成する工程と、反射膜が形成された開口部内に光透過性を有する絶縁材料を堆積させることにより埋込み絶縁膜を形成する工程と、埋込み絶縁膜および第1の保護膜上に第1の保護膜よりも膜厚の厚い第2の保護膜を形成する工程と、第2の保護膜上に光透過性の平坦化絶縁膜を形成する工程と、この平坦化絶縁膜の上方の受光部に対向する位置にマイクロレンズを形成する工程とを含むものである。
【0016】
本発明の固体撮像素子では、マイクロレンズに入射した光は、開口部または開口部近傍で焦点を結んだ後、開口部の側壁に形成された反射膜により反射されつつ受光部に効率よく到達する。また、第1の保護膜と第2の保護膜とにより、素子特性や信頼性の劣化原因となる水分侵入あるいは不純物汚染が抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の一実施の形態に係るマイクロレンズオンチップ型のCMOSセンサの断面構成を表すものである。
【0019】
シリコン基板11の上には、多層配線層、例えばゲート電極19、第1配線層20、第2配線層21および第3配線層22からなる4層の配線層が設けられており、それぞれ層間絶縁膜18A、層間絶縁膜18B、層間絶縁膜18Cおよび層間絶縁膜18Dにより覆われている。これらの層間絶縁膜18A〜18Dは例えばSiO2 系の光を透過する材料で形成されている。更に、層間絶縁膜18D上には水分子(H2 O)等の侵入防止のために、例えば窒化シリコン(SiN)からなる保護膜24が設けられている。
【0020】
これら層間絶縁膜18A、層間絶縁膜18B、層間絶縁膜18Cおよび層間絶縁膜18Dの、フォトダイオード13の上方位置には開口部27が形成されている。保護膜24はこの開口部27の側壁および底部にも設けられている。
【0021】
開口部27の側壁部分の保護膜24の表面には例えばアルミニウム(Al)からなる反射膜28が例えばスパッタリング法(Sputtering) 、またはCVD法(化学気相成長法:Chemical Vapor Deposition)により設けられている。
【0022】
反射膜28としては、その他、チタニウム(Ti)、窒化チタニウム(TiN)、銅(Cu)またはタングステン(W)、更にはこれらの金属の積層膜としてもよく、更に、非金属であっても、光反射可能な材料であればよい。
【0023】
この保護膜24上には、平坦化処理を行ったシリコン酸化膜、あるいはスピン塗布した透明樹脂からなる平坦化絶縁膜29が配置されている。この平坦化絶縁膜29は例えばアクリル系の有機樹脂からなり、後述のマイクロレンズ32の集光距離を調整する機能を有している。
【0024】
平坦化絶縁膜29上にはカラーフィルタ30が配置されている。カラーフィルタ30は例えばゼラチンを染色した材質からなり、光の3原色、 または補色系のシアン(Cy)、マゼンダ(Mg)、イェロー(Ye)、グリーン(G)を選択的に分光する機能を有する。
【0025】
本実施の形態のCMOSセンサでは、入射する光は1画素ごとにマイクロレンズ32、開口部27の内部の平坦化絶縁膜29、保護膜24および層間絶縁膜18Aを通って、フォトダイオード13の近傍、開口部27内、または開口部27近傍などで平坦化絶縁膜29等により設定した位置で焦点を結び、フォトダイオード13による光電変換が行われる。
【0026】
このように本実施の形態では、平坦化絶縁膜29の調節機能の限界により、開口部27の近傍でマイクロレンズ32からの焦点を結ぶ光によって、反射膜28内で反射されることによってフォトダイオード13に到達する。つまり、ほぼ確実にマイクロレンズ32からの光がフォトダイオード13に受光されることになるので、フォトダイオード13とマイクロレンズ32の焦点との距離を常に近傍領域にしなくても設計上は良いことになる。このため、多層配線の設計上、フォトダイオード13とマイクロレンズ32との距離が離れ、それに伴い焦点が開口部27近傍領域にあっても、フォトダイオード13の光量が減少することはない。また、層間絶縁膜18A、層間絶縁膜18B、層間絶縁膜18Cおよび層間絶縁膜18Dの側面がそれぞれ反射膜28によって覆われている。このため、フォトダイオード13の表面に入射しない光が、途中で一部の配線に乱反射して他の半導体素子のフォトダイオードに入射し、混色を起こすこともない。
【0027】
次に、このCMOSセンサの製造方法について図2〜図7を参照して説明する。
【0028】
まず、図2(A)に示したように、シリコン基板11上にシリコン酸化膜等の絶縁膜を形成する。その後、例えば熱酸化法により素子分離形成領域の絶縁膜を熱処理して、素子分離領域12を形成する。更に、このシリコン基板11上にフォトレジスト等のマスクを塗布形成して、そのマスク上から不純物拡散法およびイオン注入法などにより不純物を添加し、フォトダイオード13およびMOSトランジスタのソ−ス領域となる拡散層11A、およびMOSトランジスタのドレイン領域となる拡散層11Bを形成する。その後、マスクをアッシング等により除去した後、例えば熱酸化によりシリコン基板11上にゲート絶縁膜14Bを形成した後、そのゲート絶縁膜14B上に例えば金属からなるゲート電極14Aを形成する。
【0029】
更に、シリコン基板11、拡散層11Aおよびゲート電極14上に例えばSiO2 系の層間絶縁膜18Aを形成する。その後、電気的な接続のため、コンタクトホールなどの接続孔を層間絶縁膜18Aに形成して、他の金属配線層に電気的に接続させる。
【0030】
同様に、第1配線層20、第2配線層21および第3配線層22をそれぞれ形成すると共に、これら配線層を層間絶縁膜18B、層間絶縁膜18Cおよび層間絶縁膜18Dで覆う。その後、層間絶縁膜18D上に例えばフォトレジストからなるマスク層34を形成する。
【0031】
次に、図2(B)に示したように、マスク層34を用いて層間絶縁膜18D,18C,18Bおよび層間絶縁膜18Aの途中までを選択的にエッチング除去して開口部27を形成する。
【0032】
次に、図3に示したように、例えばCVD法により窒化シリコンからなる膜厚約100nmから約500nm程度の保護膜24を層間絶縁膜18Dおよび開口部27の内部に形成する。
【0033】
次いで、この保護膜24上に例えばスパッタリング法によって膜厚が例えば約50nmから約500nm程度のアルミニウム膜28Aを成膜する。
【0034】
次に、エッチバック法により配線層上部と掘り込み穴底部の反射膜28Aを選択的にエッチング除去して、図4に示したように、開口部27の側壁面にアルミニウムからなる光反射特性を有する反射膜28が形成される。
【0035】
その後は、図1に示したように、開口部27内、更に保護膜24上に、例えば光透過性のある平坦化絶縁膜29を、例えばSOG膜のスピン塗布あるいはSiO2 膜のCVD成膜法によって形成する。
【0036】
次いで、この平坦化絶縁膜29上に、例えば分光性および光透過性を有する絶縁体からなるカラーフィルタ30を、ゼラチン塗布により形成する。
【0037】
なお、反射膜28のエッチングを例えば反応性イオンビームエッチングにより行うものとしてもよく、あるいは反射膜28の表面を光反射できる程度に平滑にできる方法であれば、他の方法でもよい。
【0038】
なお、開口部27および反射膜28は上記実施の形態のようにテーパ状に形成されていてもよいが、図5に示したように垂直に形成するようにしてもよい。
【0039】
〔第2の実施の形態〕
次に、図6を用いて本発明の第2の実施の形態に係るマイクロレンズオンチップ型のCMOSセンサを説明する。本実施の形態においては、図2(A),(B)までは第1の実施の形態に係る製造方法と同様であるため、重複する構成要素の番号を同一として図2(A),(B)までの工程の説明を省略する。
【0040】
本実施の形態では、図2(B)に示したように、所定のエッチング除去により開口部27を形成した後、例えば窒化シリコンからなる第1の保護膜43をCVD法により開口部27の内部および層間絶縁膜18D上に形成する。この後、第1の実施の形態と同様の方法を用いて反射膜28を形成する。
【0041】
その後、例えばCVD法によりNSG(Non-doped Silicate Glass)、PSG(Phospho Silicate Glass)、またはBPSG(Boron-Phospho Silicate Glass)などのシリケートガラス(二酸化珪素のガラス状のもの)に各種不純物を添加した光透過性を有する絶縁膜からなる埋込み膜44を開口部27の内部が完全に埋め込まれるように成膜し、続いて、例えばCMP法を用いて第1の保護膜43が露出する程度の平坦化を行う。この埋込み膜44は、例えばスピンコート法(Spin coating) によりSOG(Spin On Glass )や透明樹脂膜などを成膜して形成しても良い。
【0042】
本実施の形態では、この埋込み膜44が埋め込まれた開口部27上および第1の保護膜43上に、第1の保護膜43よりも厚い、例えば約100nmから約500nm程度の例えば窒化シリコンからなる第2の保護膜45をCVD法などにより形成する。
【0043】
続いて、この第2の保護膜45上にシリコン酸化膜、あるいはスピン塗布した透明樹脂からなる平坦化絶縁膜46を形成する。以下、第1の実施の形態と同様に、平坦化絶縁膜46上にカラーフィルタ30およびマイクロレンズ32を形成する。
【0044】
以上のように基本的な構成は第1の実施の形態と同様であるが、本実施の形態では、第1の保護膜43と第2の保護膜45により保護膜を2層化した構造を有する。
【0045】
このような2層化した構造を有することで、第1の保護膜43では開口部27内部では充分な膜厚を確保しづらいなどの設計上の制約により、膜の厚さを充分に確保することが難しいが、第2の保護膜45は開口部27の上方にあるため、保護膜として機能するために必要な膜の厚さを充分に確保することができ、これらの2層の保護膜43,45によって素子特性や信頼性の劣化原因となる水分侵入あるいは不純物汚染を抑制できる。
【0046】
〔第3の実施の形態〕
次に、図7を用いて本発明の第3の実施の形態に係るマイクロレンズオンチップ型のCMOSセンサを説明する。本実施の形態においても、図2(A),(B)までは第1の実施の形態に係る製造方法と同様であるため、重複する構成要素の番号を同一として図2(A),(B)までの工程の説明を省略する。
【0047】
本実施の形態では、図2(B)で開口部27を形成した後、第1の実施の形態と同様の製造方法を用いて反射膜28を開口部27表面に保護膜を設けることなく、直接に形成する。
【0048】
次いで、例えばCVD法によりNSG,PSGまたはBPSGなどのシリケートガラスからなる埋込み膜47を、開口部27の上方および層間絶縁膜18Dが完全に埋め込まれる程度まで堆積する。その後、例えばCMP法を用いて平坦化を層間絶縁膜18Dが露出しない程度に行うようにしてもよい。この埋込み膜47は、例えばスピンコート法によりSOG膜や透明樹脂膜などを成膜して形成しても良い。
【0049】
次に、埋込み膜47上に、約100nmから約500nm程度の例えば窒化シリコンからなる保護膜48をCVD法などにより形成し、この保護膜48上に平坦化絶縁膜49を形成する。以下、第1の実施の形態と同様に、平坦化絶縁膜49上にカラーフィルタ30およびマイクロレンズ32を形成する。
【0050】
本実施の形態では、開口部27の側面には保護膜を形成しないので、その分だけ開口部27内の埋込み膜47の体積を増加させることが可能である。従って、マイクロレンズ32の焦点位置のばらつきに対する設計上の制約を緩和することができる。また、第2の実施の形態と同様に、この保護膜48は開口部27の上方にあるため、保護膜として機能するために必要な膜の厚さを充分に確保することができ、素子特性や信頼性の劣化原因となる水分侵入あるいは不純物汚染を抑制できる。
【0051】
〔第4の実施の形態〕
次に、図8を参照して、本発明の第4の実施の形態に係るマイクロレンズオンチップ型のCCDの構成を説明する。本実施の形態はCCDであるが、その特有部分以外の構成は第1の実施の形態と同様であるため、重複する構成要素の詳細については説明を一部省略する。
【0052】
本実施の形態のCCDデバイスは、シリコン基板11、光電変換部55、転送ゲート部56およびVCCD(Vertical CCD )57により構成されている。光電変換部55はN型の拡散層により形成されており、この光電変換部55に光が入射すると、光電変換により光が信号電荷として蓄積される。この信号電荷は、クロックパルスにより駆動される転送ゲート部56の制御の下にN型の導電型を持つVCCD57表面にチャネル層が形成されることによってVCCD57に転送される。このVCCD57は、CCD回路上に垂直方向に配置され、信号電荷を後段の他のVCCDに転送する。このような信号電荷の転送動作がクロックパルスにより周期的に繰り返される。
【0053】
このようなマイクロレンズオンチップ型のCCDでは、従来構造であると、入射光が光電変換部55のみならずVCCD57にも入射してしまい、光電変換効率が低下するスミアという現象が生じる虞がある。これに対して、本実施の形態であれば、マイクロレンズ32からの入射光は開口部27内の反射膜28により導かれて確実に光電変換部55に入射する。従って、光電変換部55とマイクロレンズ32の焦点距離を常に近傍にしなくても設計上良いことになる。このため、CCDの設計上の制約により、焦点が開口部27内上部もしくは開口部27内を離れた近傍領域にあっても、光電変換部55に入射する光量が減少することはなく、変換効率が向上する。
【0054】
以上実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態ではCMOSセンサおよびCCDのような固体撮像素子について説明したが、その他の素子であっても、受光部を備えたマイクロレンズオンチップ型の半導体装置についても適用可能であることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の固体撮像素子によれば、光電変換機能を有する受光部上方の層間絶縁膜中に開口部を設け、この開口部の側壁に光の反射膜を設けるようにしたので、マイクロレンズからの入射光を確実に受光部に導くことができ、受光部の感度が向上すると共に、隣接する受光部間での混色の問題も生ずることはない。また、開口部内および層間絶縁膜上に第1の保護膜を設けることに加えて、開口部の上方に第2の保護膜を設けるようにしたので、第2の保護膜に、保護膜として機能するために必要な膜の厚さを充分に確保することができる。よって、これら第1の保護膜および第2の保護膜によって素子特性や信頼性の劣化原因となる水分侵入あるいは不純物汚染を抑制できる。
【0056】
また、本発明の固体撮像素子の製造方法によれば、製造工程上で多層配線層を設けても、焦点距離を受光部近傍にあわせて調整する必要がない。このため、平坦化絶縁膜の焦点調整機能の限界によらず、多層配線化および微細化を設計上更に進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るCMOSセンサの断面図である。
【図2】図1に示したCMOSセンサの工程毎の断面図である。
【図3】図2(B)の工程に続く工程毎の断面図である。
【図4】図3の工程に続く工程毎の断面図である。
【図5】第1の実施の形態の構造の変形例を説明するための断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るCMOSセンサの断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るCMOSセンサの断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るCCDの断面図である。
【図9】従来のCMOSセンサの構造を説明するための断面図である。
【符号の説明】
11…シリコン基板、12…素子分離領域、13…フォトダイオード、11A,11B…拡散層、14B…ゲート絶縁膜、14A…ゲート電極、18A,18B,18C,18D…層間絶縁膜、20…第1配線層、21…第2配線層、22…第3配線層、24…保護膜、27…開口部、28…反射膜、29…平坦化膜絶縁膜、30…カラーフィルタ、32…マイクロレンズ、55…光電変換部、56…転送ゲート部、57…VCCD
Claims (2)
- 光電変換を行う受光部と、
この受光部に対向して配設されたマイクロレンズとを備えた固体撮像素子であって、
前記受光部と前記マイクロレンズとの間に設けられた層間絶縁膜と、
この層間絶縁膜の前記受光部に対向する位置に、その層間絶縁膜の厚さ方向に穿設された開口部と、
前記開口部の内部および前記層間絶縁膜上に形成された第1の保護膜と、
前記マイクロレンズによって外部から集光された光を反射させつつ前記受光部へと導くように前記開口部の側壁の前記第1の保護膜上に設けられた反射膜と、
前記開口部内に埋め込まれた光透過性の埋込み絶縁膜と、
前記埋込み絶縁膜および前記第1の保護膜の上に形成され、前記第1の保護膜よりも膜厚の厚い第2の保護膜と、
前記第2の保護膜上に形成された光透過性の平坦化絶縁膜と
を備えたことを特徴とする固体撮像素子。 - 半導体基板内に不純物領域を選択的に形成することにより受光部を形成する工程と、
前記受光部が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜のうち前記受光部に対向する領域を、前記層間絶縁膜の途中までを選択的に除去して、開口部を形成する工程と、
前記開口部の内部および前記層間絶縁膜の上に第1の保護膜を形成する工程と、
前記開口部の側壁部分の第1の保護膜上に選択的に反射膜を形成する工程と、
前記反射膜が形成された開口部内に光透過性を有する絶縁材料を堆積させることにより埋込み絶縁膜を形成する工程と、
前記埋込み絶縁膜および第1の保護膜上に第1の保護膜よりも膜厚の厚い第2の保護膜を形成する工程と、
前記第2の保護膜上に光透過性の平坦化絶縁膜を形成する工程と、
この平坦化絶縁膜の上方の前記受光部に対向する位置にマイクロレンズを形成する工程と
を含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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