JP3956419B2 - ID card creation method, ID card and ID card information reading method - Google Patents

Description

により、ブロック内の平均値を求める。次に、ブロック内の画素の集合をΔとするとき、集合Δを
Ｅ（ｊ）＜ρ（ｘ）
または、 Ｅ（ｊ）＞ρ（ｘ）
で、２つの集合Δ₁ ，Δ₂ に分割する。次に、

の両式により、二つの集合の画素の平均を求める。ここでは、二つの集合の画素の平均値が次のような８ビットで表されている。
【００１６】
Ｅ₁ （ｊ）……１００１１０１０
Ｅ₂ （ｊ）……０１０１０１１１
【００１７】
埋め込む情報がある場合、例えば４ビットの情報を読み込み、この４ビットの情報を、上記の２つの集合の画素の平均値Ｅ₁ （ｊ）およびＥ₂ （ｊ）の下位２ビットに２ビットづつ分割して埋め込む。つまり、ビットの置き換えを下位２ビットに対して行うのである。これをブロックの代表値として出力する。
【００１８】
埋め込まれた情報の復元は、以下のように行う。まず、上記手順で出力され記録された画像を読み込みディジタル化する。次に、このディジタル化された画像から識別コードを読み取り、文字情報に逆変換するものである。
【００１９】
この方法により、情報量の増大と画質の大きな劣化なしに画像中にコードを埋め込むことができるとしている。
【００２０】
その他、関連の提案として、特開平１−２８６６７４、特開平３−２３８９６９、特開平４−２４８７７１、また、ランレングス符号化を用いた例として、特開平２−７２７６８、特開平４−３１００５７などがある。
【００２１】
これら列挙した提案は、２値のドットマトリクスのディザ法などを用いた疑似階調画像に対しては、有効な手段である。しかしながら、近年のＩＤカードの顔写真は、感熱プリンタ等による濃度階調や面積階調を用いた方式で記録されることが一般的である。
【００２２】
この方式では、画素として解像度で規定された座標点上に濃度または面積率の異なるドットを配列するものであって、図５に示したような複数の画素で面積階調するディザ法のような同じ階調を示す複数のパターンは与えられず、階調は画素毎に濃度または面積率で一意に決められてしまう。仮に、濃度や面積率を埋め込み情報で変調して出力したとしても、ディジタル画像データとして電気的に読み込まれる場合には復調は可能であるが、最終的にＩＤカード等に記録された画像から埋め込み情報を読み取ることは不可能である。
【００２３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような問題点に着目してなされたものであって、ＩＤカードに中間調ドットで記録される画像に異種情報を隠蔽して重畳記録する方法、またその方法により作成されたＩＤカード、並びに、ＩＤカードに記録された画像から画像に重畳された情報を再生する方法を提供することを課題とする。
【００２４】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための発明であり、本発明の第１の発明は、方形マトリクス状に配置した画素の直径を変化させて中間調を記録することによりＩＤカードに階調を有する顔写真画像を記録するＩＤカードの作成方法において、顔写真画像のある部分の一連の画素の中心位置を、カードの所有者の個人情報の文字コードのビット列と１画素ごとに対応させて画素ピッチに割り当てられた寸法内でシフトさせ、該シフトを顔写真画像のｘ方向及び／またはｙ方向に行ない、かつその方向を前記ビットが１の場合と０の場合でｘ方向及び／またはｙ方向において互いに逆の方向となるようなシフト規則に従い画素ごとに設定することでカード所有者の個人情報を顔写真に重畳させることを特徴とするＩＤカード作成方法である。
【００２５】
また本発明は請求項１記載のＩＤカード作成方法により作成されたＩＤカードである。
【００２６】
また本発明は、請求項１のＩＤカード作成方法により作成されたＩＤカードに記録された顔写真画像を撮像手段により読み取り、読み取った画素の中心位置と基準位置を比較し、前記シフト規則を参照して判定することで顔写真に重畳された元の個人情報を得ることを特徴とするＩＤカードの情報読取方法である。
【００３３】
本発明のＩＤカード作成方法によれば、顔写真画像のある部分の一連の画素の中心位置を、カードの所有者の個人情報の文字コードのビット列と１画素ごとに対応させ、画素ピッチに割り当てられた寸法内でシフトさせることで異種情報としてＩＤカード所有者の個人情報を画像に隠して記録できるものである。
【００３４】
より詳しくは、画素の位置を、前記ビットが１の場合と０の場合でｘ方向及び／またはｙ方向において互いに逆の方向となるようなシフト規則に従い所定量シフトすることにより、原画像に異種情報を隠して記録できる。
【００３６】
次に、本発明のＩＤカードの情報読取方法によれば、読み取りに際しては、ＩＤカードの異種情報を重畳された記録画像からの重畳情報の検出が、記録された画素の中心座標値の算出結果と基準座標面の比較により行われ、予め規定された規則に従って画素の位置シフト方向を判定することで復号できる。
【００３７】
次に、本発明のＩＤカード作成方法によれば、ＩＤカードの顔写真の画像に重畳記録される異種情報は、写真と同一人物の個人情報など固有情報であるので、重畳記録された前記固有情報によって偽造防止機能やセキュリティ性能を向上できる。
【００３９】
【発明の実施の形態】
本発明は、基本的には、画素としての中間調ドットの着地誤差に着目したものである。
例えば、レーザプリンタ等のように光走査によって画像記録する装置に於いては、走査系としてポリゴンスキャナやガルバノスキャナ また共振型スキャナ等の光学走査装置が用いられる。
【００４０】
しかしながら、これらの走査装置の駆動には、主として電動機が用いられており、如何に精密に制御しても回転むら等の位置決め誤差を有している。
また、走査線に沿って走査する主走査装置に加え、走査線と垂直方向に記録媒体を搬送する副走査装置を有するプリンタでは、搬送誤差によっても画素の位置決め誤差を発生させる。
【００４１】
つまり、いかなる記録画像も、出力機の変動や精度によって原画像に対して画素の着地誤差というノイズを含むことになる。
【００４２】
これは、画質の劣化を示すものであるが、人間の知覚外の変動ノイズであれば問題は発生しない。
【００４３】
そこで、人間の視覚に影響を与えない程度の画素の位置変化量を機械的及び電気的に制御して、画素毎に重畳すべき情報の２値乃至多値論理値に対応した位置シフト方向としての、直接肉眼では知覚し難い異種情報を付加することで、意図的に原画像に含まれていない全く別個の情報を画像に重畳させるものである。
【００４４】
本発明のＩＤカード作成方法、及び当該方法に於ける画像への異種情報の重畳の手順を以下に説明する。
【００４５】
最初に、原画像からディジタル画像データへの変換が行われる。それは、１つの画素が画像の中の何処に位置するかという画素位置データ（ｘ，ｙ）と濃度レベルを表す与えられた階調数を示すデータのビット列生成により実行される。
【００４６】
ここで、前者の画素位置データ（ｘ，ｙ）は、該当する画素のｘｙ直交座標面上の画素の中心を表す座標値である。一方、後者の階調ビット列は、本発明の異種情報重畳には関与しない量であり、２５６階調の場合には８ビットが割り当てられる。
【００４７】
ここでは、異種情報として文字コード等で記述された文書データとする。この文書データは、バイナリーコード、ＡＳＣＩＩコードやＪＩＳコード、又は特殊な暗号表等の暗号化規則によってディジタル化され、更に、必要に応じてデータ圧縮等の処理を行って暗号化されビット列を形成する。
【００４８】
その後、この文書データの各ビットは、それぞれ画像の画素位置データ（ｘ，ｙ）に付加される。画素位置データ（ｘ，ｙ）に文書データのビットの論理値”０”または、”１”が付加される時、文書データの論理値と画素位置データ（ｘ，ｙ）のシフトが、図２に示すような画素シフト状態の中から一定の規則で対応付けられる。
【００４９】
図２は本発明に係る画像データへの異種情報の重畳方法を説明する図である。図２に於いて、画素はトーンの付いた円形で示した。
ここで、シフト規則の一例を掲げると、図２（ｂ）に示す重畳例では、
論理値”０”＝ｘ−ａ ……（４）
論理値”１”＝ｘ＋ａ ……（５）
ａ：規定されたシフト量
ただし、ａの値は、隣接する画素間隔の１／２未満
のようになり、画素位置データを１つの画素に割り当てられた寸法（ピクセル）内でシフトするように規定するものである。
【００５０】
図２（ａ）に示すように、シフト規則としては、ｘ方向のみ以外に、ｙ方向のみ、ｘ方向とｙ方向双方の組み合わせも可能である。また、シフト方向と論理値対応を逆転させても良く、多数のシフト規則が存在する。
【００５１】
これらのシフト規則の中から一組のシフト状態を選定して、画像データを画素位置データのシフトによって変調する。この時、異種情報が重畳されていない画素は、図２（ａ）左端に示すように、原画像から生成された画素位置データ（ｘ，ｙ）の値を維持する。
【００５２】
図２（ｃ）〜（ｅ）にＡＳＣＩＩコードでｘ方向のみに変調された画素列の一部を例示する。
それぞれの画素が位置シフトされており、図２（ｂ）のシフト規則による位置シフト方向と論理値の対応関係によって、ビット列が重畳されている。図では、画像データに重畳情報として文字”５”をＡＳＣＩＩコードでビット列を形成した例を示す。
【００５３】
図３は、本発明に係る画像への異種情報の重畳の形態を説明する図である。
図３に示すように、選定されたシフト規則は、予め一律に規定されたシフト規則で個別情報による変調に先だって、他の記録パラメータと共にフォーマット指定情報３０として画像データの先頭等予め規定された位置に組み込まれる。
【００５４】
次に、選定されたシフト規則に従って、フォーマット指定情報３０の記録領域以外の領域に、個別情報記録領域内の画像の画素に対して個人情報３１として重畳情報本体による位置シフトを行うことで重畳処理が達成される。このデータ重畳処理の結果、画像のデータ量の増加は発生しない。この異種情報で画素位置を変調された画像データは、サーマルプリンタなどの描画装置でＩＤカードに記録される。
【００５５】
画像記録に際しては、読み取り時の基準位置を示すために、図３に示すスケール記録３３等、座標軸を示すデータが原画像部３２の周囲に付加されて記録される。
【００５６】
ＩＤカードに記録された画像の読み取りは、高解像度の撮像装置によって行われる。
【００５７】
読み取られた画像から、上述した座標軸を基準としてそれぞれの画素の中心座標値を、該当する全画素に対して算出する。
【００５８】
次に、画素の中心座標値の算出結果と基準座標面の比較によって画素の位置シフト方向を判定する。
【００５９】
その後、画像の先頭に予め一律に規定され画像に重畳記録されたフォーマット指定情報３０が復号される。このフォーマット指定情報３０に含まれる記録パラメータのシフト規則に従って、個別情報がバイナリー形式のデータ列に復号される。更に、このデータ列は、前述した記録パラメータの一つである暗号化規則に従って、文字などのデータ列に逆変換される。その結果、重畳された異種情報の画像データからの分離処理を達成する。
【００６０】
以上のようにして、ＩＤカードに記録された中間調画像への異種情報の重畳とそのカードの画像から異種情報を分離することができる。
【００６１】
ＩＤカードに特定すれば、カードの所有者の特定が第一の目的であるので、原画像として顔写真等の人物像が採用される。
【００６２】
また、その顔写真画像に隠蔽して重畳される異種情報としては、顔写真と同一人物に関する個人情報（固有情報）が望ましい。
【００６３】
加えて、ＩＤカードとしての信頼性を確保するために、前述のようにして画像データに重畳記録されていた個人データは、その一部が画像と同一のＩＤカードの磁気ストライプに記録されたコードと照合され、正しいカードであることを確認する様に構成可能である。
【００６４】
更に、システムのデータベースに蓄積された情報と前記ＩＤカードの個別情報を対照するように構成することで、セキュリティー性は一層向上する。
【００６５】
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【００６６】
＜実施例１＞
図１は、本発明による顔画像への異種情報の重畳方法を適用したＩＤカード発行管理装置の一例を示すブロック図である。
図１に示すＩＤカード発行管理装置は、データ記録装置１と再生装置２とを具備しており、原画像２０（個人の顔写真画像）とその画像に対応した個人データ２１（固有情報；異種情報）とが入力されたとき、記録装置１によって、原画像２０に個人データ２１を重畳して、この重畳結果を、図示しないＩＤカードに記録画像２２として記録するデータを出力する。
【００６７】
再生装置９は、ＩＤカードの記録画像２２を読み込み、この記録画像２２から画像データと重畳された個人データ２１とを分離再生し、この分離再生された個人データを利用して個人認証や個人情報の確認または、ＩＤカードの真偽判定を行う。
【００６８】
データ記録装置１は、原画像２０の読み取りのための画像入力部３と、符号化部４と、個人データ２１の読み込みのためのコード入力部５と、暗号化部６と、記録フォーマット指定部１６と、原画像２０と個人データ２１とを結合するデータ重畳部７と、画像出力部８とを具備している。
【００６９】
原画像２０と個人データ２１とが入力された際に、原画像２０に個人データ２１を隠して重畳させた中間調画像データファイルを作成し、ＩＤカードに記録するための図示しない描画装置に出力する。
【００７０】
画像入力部３は、ＣＣＤカメラやラインセンサ等を備えており、実写や写真等の原画像２０を読み取り、ディジタル化した後、符号化部４に伝達する。ここで画像入力部３は、読み取った画像を保管するための記憶装置を備えても良い。
【００７１】
符号化部４は、原画像２０を、各画素に位置データと、画素毎に階調情報を含む濃度データとを有する中間調画像データに変換する。その変換は、１つの画素が画像の中の何処に位置するかという画素位置データ（ｘ，ｙ）と濃度レベルを表す与えられた階調数を示すデータのビット列生成により実行される。
【００７２】
ここで前者の画素位置データ（ｘ，ｙ）は、該当する画素のｘｙ直交座標面上の画素の中心を表す座標値である。一方、後者の階調ビット列は、本発明の異種情報重畳には関与しない量であり、２５６階調の場合には８ビットが割り当てられる。この変換を全画素に対して実行し、画像データファイルを作成する。
【００７３】
ＩＤカードに於いては、一般的には、原画像２０として顔写真などの人物像が用いられ、原画像２０として取り込んだ本人確認情報である個人データ２１は、原画像２０と同一人物の個人特有の情報である。
【００７４】
本実施例１に於いては、個人データ２１としては、例えば、姓名、性別、年齢などの文字データとしての通常の個人情報の他、コード化された署名や指紋などの生体情報が用いられる。更には、指紋画像、側面や背後から撮影された人物像などの画像データが利用され得る。
【００７５】
個人データ２１の読み込みの前に、記録フォーマット指定部１６に於いて、フォーマット指定情報３０の設定が為される。
【００７６】
フォーマット指定情報３０は、個人データのファイル形式を示す情報であり、このフォーマット指定情報３０には、記録パラメータが含まれる。
【００７７】
このフォーマット指定情報３０に含まれる記録パラメータとしては、シフト規則指定としてシフト方向指定、どのシフト状態を各論理に対応させるかという論理値割当指定、そして、カラー画像の場合にＹ（イエロー）、Ｍ（マゼンタ）、Ｃ（シアン）、若しくはＢ（ブルー）、Ｇ（グリーン）、Ｒ（レッド）のうち、どの色を変調するかを決定する色指定と、個人データ２１の暗号化規則の指定、例えば、バイナリー形式、ＪＩＳコード、ＡＳＣＩＩコード、その他、特殊暗号方式 そして、データ圧縮処理の有無などがある。また、個人データの記録開始座標および方向、そして、記録したデータのデータ形式の情報も含まれる。
【００７８】
個人データ２１は、フロッピーディスク等によって供給されるディジタルデータとしてコード入力部５で読み込まれる。前述したように、入力された個人データ２１は、暗号化部６でフォーマット指定情報３０の記録パラメータで指定される暗号化規則によってディジタル化した後、暗号化して、暗号データファイルを作成する。
【００７９】
データ重畳部７は、上述した処理によって原画像から変換された画像データファイル内の各画素の位置データを暗号データファイルのビット列に対応させて、前に詳しく述べたシフト規則で変調する。
【００８０】
画素の位置データを変調するシフト規則の例を、図２（ａ）〜（ｅ）に示す。図２（ａ）は、画素枠Ｐｆ内の記録画素Ｐｉ（原画像）を示し、例えば、この記録画素Ｐｉは画素枠Ｐｆの中心Ｏに存在している場合を示す。
【００８１】
図２（ｂ）は、画素枠Ｐｆ内の原画像２０の記録画素Ｐｉ、又は異種情報としての個人データ２１による異種画像の記録画素Ｐｉが、１／４画素寸法刻みで画素枠Ｐｆの中心より位置移動した場合、それぞれ記録画素Ｐｉが８通りのシフト状態を取る場合を示している。
【００８２】
シフト規則の取り得るシフト状態から、上記式（４）及び図２（ｃ）に示す論理値”０”と、上記式（５）及び図２（ｄ）に示す論理値”１”のそれぞれに対応する２つのシフトを選定する。
【００８３】
図２（ｂ）において、前記原画像２０と異種画像の２種類の各々記録画素Ｐｉが画素枠Ｐｆ内で８回のシフト位置の変化によって採り得る該２種類の記録画素Ｐｉの位置の組み合わせ変化は、論理反転を考慮すると、確率計算では、 ₈Ｃ₂ ×２＝５６通り存在することになる。ここで、画素寸法の±１／４（画素間１／２）以上を実用的なシフト量としても、３２通りのシフトペアが存在する。このシフトペアの中から画像データを変調するシフト規則を選定する。
【００８４】
図２（ｂ）に示したようなシフト変化をする２種類の記録画素Ｐｉのシフトペアから選定されたシフト規則は、例えば上記式（４）及び図２（ｃ）、上記式（４）及び図２（ｄ）に示すように、横方向の左シフトを論理”０”、右シフトを論理”１”と決めるなどして、予め一律に規定されたシフト規則で、暗号データによる変調に先だって他の記録パラメータと共にフォーマット指定情報３０として図３に示す如く画像データの先頭に組み込まれる。
【００８５】
また、このフォーマット指定情報３０の重畳のためのシフト規則は、適用されるシステム毎に設定される。
【００８６】
その後、選定されたシフト規則に従って、フォーマット指定情報３０の記録領域に続けて、個人情報３１としての重畳情報本体による位置シフトを全ての画素に対して行うことで重畳処理が達成される。
【００８７】
ここで、画素枠Ｐｆの寸法を８０μｍ角として、２５６×２５６画素の画像を描画するように設定すると、１画素に対して１ビットのデータを重畳可能であるので、約２０ｍｍ角のＩＤカード表面に、最大で、約８キロバイトのデータを組み込むことができる。これは、ＩＣカードの記憶容量に匹敵するものである。
【００８８】
画像出力部８は、データ重畳部７で原画像データに暗号データを重畳された出力画像データファイルを作成し図示しない描画装置に出力する。この出力画像データは、サーマルプリンタなどの描画装置でＩＤカードに記録される。本実施例では、ガルバノスキャナを走査光学系とした半導体レーザ描画装置を用いた。本実施例に於いて、半導体レーザ描画装置を用いた理由は、解像度が高いこと、エネルギー照射強度の変調が容易なこと、位置決めが高精度で任意に行えることという利点があるためである。
【００８９】
画像記録に際して、読み取り時の基準位置を示すために、図３に示すスケール記録３３の如く座標軸を示すデータが原画像部３２の周囲に付加されて記録される。この基準の記録は、スケール記録３３以外にトンボに準じたものを記録しても良いし、マーク、例えば、菱形図形などの描画でも良い。
【００９０】
ＩＤカードに記録された画像の読み取りは、高解像度の撮像装置を具備する画像読み取り部９によって行われる。個人データ検出部１０で、画像読み取り部９にて読み取られた暗号データを重畳された記録画像２２から、前述した記録画像２２の周囲に記録された座標軸を基準としてそれぞれの画素の中心座標値を、すべての画素に対して算出する。
【００９１】
次に、画素の中心座標値の算出結果と基準座標面の比較によって画素の位置シフト方向を判定する。その後、コード再生部１１で、画像の先頭に予め一律に規定され、画像に重畳記録されたフォーマット指定情報３０の内容が復号される。
【００９２】
このフォーマット指定情報３０に含まれる記録パラメータのシフト規則に従って、個別データ２１がバイナリー形式のデータ列に復号される。更に、このデータ列は、前述した記録パラメータの一つである暗号化規則に従って文字等のデータ列に逆変換される。ここまでで、記録画像２２から読み取った画像データからの重畳された個人データの分離処理を達成する。
【００９３】
以上のようにして、ＩＤカードに記録された中間調画像の人物像に、人物像と同一人物の個人データの重畳とそのカードの画像からの異種情報の分離を実現できた。
【００９４】
加えて、ＩＤカードとしての信頼性を確保するために、前述のようにして画像データに重畳記録されていた個人データ２１は、磁気情報と比較されるように構成する。
【００９５】
例えば、社員番号や暗証番号などが、顔画像と同一のＩＤカードの磁気ストライプに磁気コード２３として記録されており、その磁気コード２３を、磁気カードリーダ等で構成したデータ入力部１２から入力し、コード抽出部１３で抽出する。磁気コード２３から抽出した個人コードと画像から読み取った個人データ２１の一部とが照合され、正しいカードであることを確認する様に構成した。
【００９６】
更に、システムのデータベース１５に蓄積された情報と、前記ＩＤカードの個人データ２１とを対照するよう構成することで、セキュリティー性は一層向上する。
【００９７】
図４は、本発明に係る顔画像への異種情報の重畳と分割の動作フローチャートであり、図４（ａ）は、記録装置１に於ける処理の動作フローチャートであり、図４（ｂ）は、再生装置２に於ける処理の動作フローチャートである。
【００９８】
以下、図４（ａ）〜（ｂ）に基づいて、本実施例１に於ける画像データへの個人情報などの異種情報の重畳と、異種情報が重畳された記録画像からの異種情報の分離のルーチンを簡単に説明する。
【００９９】
図４（ａ）を用いて、画像データへの個人情報などの異種情報の重畳ルーチンから説明する。画像データとしては、顔画像を用い、異種情報としては、ここでも個人データを扱うものとする。
【０１００】
ステップ１００；
まず、原画像から画像データを取り込む。
ステップ１０１；
次に、１つの画素が画像の中の何処に位置するかという画素位置データ（ｘ，ｙ）と濃度レベルを表す与えられた階調数を示すデータのビット列である濃度データ生成により、原画像２０からディジタルデータへの変換を実行する。
ステップ１０２；
ここで、個人データを顔画像に重畳させるか否かを決定する。個人データを顔画像に重畳させない場合には、ＮＯとしてこのルーチンから抜ける。
ステップ１０３；
個人データを顔画像に重畳させる場合には、ＹＥＳとして個人データを重畳させるフォーマット指定を行う。そして、記録フォーマット指定を終えると、フォーマット指定情報ファイルを作成し、規定されたシフト規則で顔画像データの先頭に組み込む。
ステップ１０４；
その後、個人データを読み込み暗号化（コード入力）する。
ステップ１０５；
次に、指定された記録フォーマットに基づいて、この個人データのビット列の論理値で、画素の位置データを、既に詳細に記述した手順で、順次変調する。
ステップ１０６；
この位置データシフトによる変調処理を、すべての個人データビットに対して行った後、画像データへの個人データの重畳処理ルーチンを終了する。
【０１０１】
図４（ｂ）を用いて、ＩＤカードに記録された画像から個人情報を分離するルーチンを説明する。
ステップ１１０；
まず、記録画像の読み込みを行う。
ステップ１１１；
読み込まれた画像から予め規定された座標基準を算出する。
ステップ１１２；
読み取られた異種情報を重畳された画像から、上述した座標軸を基準としてそれぞれの画素の中心座標値を、すべての画素に対して算出し、画素の中心座標値の算出結果と基準座標面の比較によって、画素の位置シフト方向を判定することで、顔画像に重畳された個人データを検出する。
ステップ１１３；
その後、画像の先頭に、予め一律に規定され画像に重畳記録された記録フォーマットが再生される。この記録フォーマットのシフト規則に従って、個人データがバイナリー形式の２値データ列に復号される。
ステップ１１４；
更に、このデータ列は、前述した記録パラメータの一つである暗号化規則に従って、文字等のデータ列に逆変換される。ここまでで、重畳された異種情報の画像データからの分離処理を完了する。記録された個人情報は、その記録内容に応じて、個人認証を始め、医療や福祉など幅広い用途に適用可能である。
ステップ１１５；
最後に別途ＩＤカードの磁気ストライプに記録されたコードが読み込まれる。
ステップ１１６；
ステップ１１４で再生された個人データの一部とが照合され、カードの真偽を判定する。
ステップ１１７；
判定結果を出力して、判定を終了する。
【０１０２】
【発明の効果】
本発明のＩＤカード作成方法及び作成装置は、以上のように、中間調画像への異種情報重畳手段を備えた画像処理装置を有するＩＤカード発行管理装置において、顔写真などの人物像の画像データを入力して微細な画素に分解し、画像データを構成する画素のそれぞれが位置と濃度データで記述されるように符号化し、その画素の位置データを予め規定された割当規則に従って所定量シフトすることにより、ディジタル化して重畳する異種情報の論理値を割り当てることで、これまで実現されていなかった中間調画像に個人情報を画像に隠して記録する方法を提供することができる。
【０１０３】
また、多様な割当規則を選択可能としたことで、不法にデータを読み取られ、解読される可能性を減少することができる。
【０１０４】
加えて、ＩＤカードとしての信頼性を確保するために、前述のようにして画像データに重畳記録されていたデータを、その一部、例えば、社員番号や暗証番号などが同一のＩＤカードの磁気ストライプに記録された磁気コードとして記録されたデータと照合し、ＩＤカードの真偽を判定することで、個人認証能力を向上し、セキュリティー性は一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による顔画像への異種情報の重畳方法を適用した画像記録再生装置の一例を示すブロック図である。
【図２】本発明に係る画像データへの異種情報の重畳方法を説明する図である。
【図３】本発明に係る画像への異種情報の重畳の形態を説明する図である。
【図４】本発明に係る顔画像への異種情報の重畳と分割の動作フローチャートである。
【図５】従来技術の一例を示す説明図である。
【符合の説明】
Ｐｆ…画素枠 Ｐｉ…記録画素 Ｏ…画素枠の中心
１…記録装置 ２…再生装置 ３…画像入力部 ４…符号化部
５…コード入力部 ６…暗号化部 ７…データ重畳部 ８…画像出力部
９…画像読み取り部
１０…個人データ部 １１…コード再生部 １２…データ入力部
１３…コード抽出部 １４…コード照合部 １５…データベース
１６…記録フォーマット指定部
２０…原画像 ２１…個人データ ２２…記録画像 ２３…磁気コード
３０…フォーマット指定情報 ３１…個人情報 ３２…原画像部
３３…スケール記録[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to the description of a card issued for certifying an individual's identity such as various licenses and passports (hereinafter referred to as “ID card”). ID card for recording information, reading information, and creating and outputting information How to make It is about. In particular, the present invention relates to the synthesis of heterogeneous information into image data in a system using an image in which a face photographic image recorded on an ID card is recorded in halftones such as halftone gradation.
[0002]
[Prior art]
In recent years, ID cards issued for individuals have become common, as can be seen on identification cards such as employee ID cards and student ID cards, various membership cards, and credit cards. These ID cards are generally printed with an employee number, student number, or membership number in addition to their name, gender, date of birth, etc., to indicate who the card is owned by. ing. Further, embossed data for improving the durability of recording and cards having a magnetic recording layer due to the necessity of machine reading are often used.
[0003]
Other information recorded on the card includes machine-readable information by bar codes, signatures handwritten directly on the sign bar provided by the owner, outlines of fingerprints, and holographic patterns. And with the spread of cards, in order to improve the personal identification function to determine whether the card owner and the user are the same, black and white or color face by printing or pasting on the card The number of photo printers is increasing, and various card printers for individual issuance are also commercially available.
[0004]
However, this face photograph image has not been subjected to any processing other than the conversion of the original image taken by the photograph or video camera into drawing data corresponding to the printer. That is, the face photograph image recorded on the conventional ID card has nothing other than the face image information. Therefore, even if the face photo image is replaced with another person's face photo or the face image is deliberately replaced, it is difficult to determine its authenticity, which inevitably allows forgery. there were.
[0005]
In order to solve the above problem, it has been proposed to embed information not included in the original image in the recorded image.
[0006]
As a conventional technique for embedding different kinds of information such as character data in an image, for example, “a method for synthesizing data into an image” by Japanese Patent Laid-Open No. 63-214067 is known.
[0007]
This method is a method of concealing information different from the original image to the image using the dither method. The density gradation of the monochrome image is expressed by pseudo gradation expression by quantizing the density pattern of the density information of the original image. In doing so, information is synthesized into an image by determining the arrangement of each element in the n × n dither matrix based on the data to be mixed.
[0008]
FIG. 5 is a diagram illustrating a matrix selection method in the case of 2 × 2 as an example. In the following, this figure will be used to explain in detail. In the figure, the horizontal axis represents numbers representing character data such as characters, symbols, and signs that may be used in advance, and the vertical axis represents the density as a quantization level. A number of gradation levels is assigned, and a matrix that can represent each gradation is arranged.
[0009]
The character information to be mixed is a binary bit string such as an ASCII code. The original image is quantized to the number of pseudo gradations that can be displayed by the dither matrix. The quantization level indicates, for example, the number of logical values “1” arranged in the matrix. At this time, there are patterns having the same density corresponding to the quantization level as many as indicated by the horizontal axis. The arrangement order of the horizontal axis is appropriately arranged corresponding to the character data.
[0010]
Here, when the density of the pixel extracted from the original image is 3, assuming that the quantization level is 3, how to arrange three “1” s in a 2 × 2 matrix is as shown in the fourth row of FIG. If the number corresponding to the character data to be mixed here is 2, the matrix of the column located at 2 on the horizontal axis, That is, a 4 × 3 matrix is output as a dither matrix of the pixel. This operation is applied to all pixels of the original image to obtain a dither image, which is equivalent to the density information of the original image being modulated with character information.
[0011]
When decoding an image mixed with data as described above, a number 2 representing predetermined character data is derived from the number of “1” s in the dither matrix and its arrangement with reference to a matrix similar to FIG. The desired character data is obtained according to the same encoding as described above. Other similar proposals include JP-A-1-292965 and JP-A-2-266390.
[0012]
However, in this method, for example, several bits of gradation for one pixel of the original image are converted into a 4 × 4 binary pattern, that is, 16 bits, so that the total amount of information is about 2 compared to the original image. There is a problem that it doubles. In addition, when a dither image is naturally created without mixing different types of information with the original image, and when a dither image is created by mixing information, a black and white bit pattern using visual characteristics is used. Since there is a problem that the deterioration of image quality is visually recognized due to the nature of the dither method for arranging images, a proposal for mixing information into an image without increasing the amount of information and without image quality deterioration is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 4-248690. It is shown.
[0013]
According to this proposal, when the digitized face image data is block-encoded, the redundancy of the representative value of the pixel in the block is used to uniquely identify the ID card owner defined therein. Since the information corresponding to the ID card is embedded, it is possible to conceal the identification code, which is information uniquely corresponding to the above-mentioned ID card holder, while compressing the entire amount of information and without deterioration in image quality. is there. Hereinafter, this conventional example will be described in detail.
[0014]
As an information embedding procedure, first, a digitized image is divided into arbitrary blocks. At this time, as in the previous example, there are a plurality of patterns for representing one piece of information due to the redundancy of the image data. Even if the data in this block is slightly changed, there is a pattern in which the difference cannot be judged by human vision. By utilizing this property, the identification code is embedded in each pattern corresponding to the block. When embedding, first, the image is divided into 4 × 4 blocks.
[0015]
Next, the block representative value is obtained by the following procedure. At first,

Thus, an average value in the block is obtained. Next, when the set of pixels in the block is Δ, the set Δ is
E (j) <ρ (x)
Or E (j)> ρ (x)
And two sets Δ ₁ , Δ ₂ Divide into next,

The average of the two sets of pixels is obtained by both of the above equations. Here, the average value of the two sets of pixels is represented by the following 8 bits.
[0016]
E ₁ (J) ... 10011010
E ₂ (J) ... 010110111
[0017]
When there is information to be embedded, for example, 4-bit information is read, and this 4-bit information is used as the average value E of the pixels in the two sets. ₁ (J) and E ₂ The lower 2 bits of (j) are embedded by being divided by 2 bits. That is, bit replacement is performed on the lower 2 bits. This is output as a representative value of the block.
[0018]
The embedded information is restored as follows. First, the image output and recorded by the above procedure is read and digitized. Next, an identification code is read from this digitized image and converted back to character information.
[0019]
According to this method, it is possible to embed a code in an image without increasing the amount of information and greatly degrading the image quality.
[0020]
Other related proposals include Japanese Patent Laid-Open No. 1-286674, Japanese Patent Laid-Open No. 3-238969, Japanese Patent Laid-Open No. 4-248771, and Japanese Patent Laid-Open No. 2-72768, Japanese Patent Laid-Open No. 4-310057, etc. as examples using run-length coding. is there.
[0021]
These listed proposals are effective means for a pseudo gradation image using a binary dot matrix dither method. However, recent ID card face pictures are generally recorded by a method using density gradation and area gradation by a thermal printer or the like.
[0022]
In this method, dots having different densities or area ratios are arranged on the coordinate points defined by the resolution as pixels, and a dither method that performs area gradation with a plurality of pixels as shown in FIG. A plurality of patterns showing the same gradation are not given, and the gradation is uniquely determined by density or area ratio for each pixel. Even if the density and area ratio are modulated and output with embedding information, they can be demodulated when electrically read as digital image data, but are finally embedded from an image recorded on an ID card or the like. It is impossible to read information.
[0023]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made paying attention to the above problems, and a method of concealing and recording different information on an image recorded with halftone dots on an ID card, Also, an ID card created by that method, Another object of the present invention is to provide a method for reproducing information superimposed on an image recorded on an ID card.
[0024]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is an invention for solving the above problems, and the first invention of the present invention is: Arranged in a square matrix In an ID card creation method of recording a face photo image having gradation on an ID card by changing a pixel diameter and recording a halftone, A series of parts Bit position of the character code of the personal information of the card owner And within the dimensions assigned to the pixel pitch for each pixel Shifted The shift is performed in the x direction and / or y direction of the face photograph image, and the directions are opposite to each other in the x direction and / or the y direction when the bit is 1 and 0. By setting each pixel according to the shift rule, the cardholder's personal information is superimposed on the face photo This is an ID card creation method.
[0025]
The present invention also provides Created by the ID card creation method according to claim 1 It is an ID card.
[0026]
The present invention also includes claims. 1 The face photograph image recorded on the ID card created by the ID card creation method is read by the imaging means, the center position of the read pixel is compared with the reference position, and the face photograph is determined by referring to the shift rule. An information reading method for an ID card, characterized in that original personal information superimposed on the ID card is obtained.
[0033]
According to the ID card creation method of the present invention, A series of parts Bit position of the character code of the personal information of the card owner Within the dimensions assigned to the pixel pitch. By shifting, the personal information of the ID card holder can be hidden and recorded in the image as the different information.
[0034]
More details The pixel position When the bit is 1 and 0, the x direction and / or the y direction are opposite to each other. By shifting a predetermined amount in accordance with the shift rule, different kinds of information can be hidden and recorded in the original image.
[0036]
next, The present invention of ID card information reading method According to the above, at the time of reading, the superimposition information is detected from the recorded image on which the different information of the ID card is superimposed by comparing the calculation result of the central coordinate value of the recorded pixel with the reference coordinate plane, Rules Thus, decoding can be performed by determining the position shift direction of the pixel.
[0037]
next , The present invention According to the ID card creation method ID Since the heterogeneous information that is superimposed and recorded on the face photo image of the card is unique information such as personal information of the same person as the photo, the forgery prevention function and security performance can be improved by the unique information superimposed and recorded.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention basically focuses on the landing error of halftone dots as pixels.
For example, in an apparatus for recording an image by optical scanning such as a laser printer, an optical scanning apparatus such as a polygon scanner, a galvano scanner, or a resonance scanner is used as a scanning system.
[0040]
However, electric motors are mainly used for driving these scanning devices, and positioning errors such as rotation unevenness are caused no matter how precisely they are controlled.
In addition to a main scanning device that scans along a scanning line, a printer having a sub-scanning device that transports a recording medium in a direction perpendicular to the scanning line also generates a pixel positioning error due to a transport error.
[0041]
That is, any recorded image includes noise such as a pixel landing error with respect to the original image due to variations and accuracy of the output device.
[0042]
This indicates deterioration in image quality, but no problem occurs if the noise is fluctuation noise outside human perception.
[0043]
Therefore, the position change amount of the pixel that does not affect human vision is mechanically and electrically controlled to obtain a position shift direction corresponding to the binary or multi-valued logical value of information to be superimposed for each pixel. By adding different kinds of information that is difficult to perceive directly with the naked eye, completely separate information that is not intentionally included in the original image is superimposed on the image.
[0044]
The present invention ID of A card creation method and a procedure for superimposing different kinds of information on an image in the method will be described below.
[0045]
First, conversion from an original image to digital image data is performed. It is executed by generating a bit string of pixel position data (x, y) indicating where one pixel is located in the image and data indicating a given gradation number indicating the density level.
[0046]
Here, the former pixel position data (x, y) is a coordinate value representing the center of the pixel on the xy orthogonal coordinate plane of the corresponding pixel. On the other hand, the latter gradation bit string is an amount that does not participate in the heterogeneous information superimposition of the present invention, and 8 bits are assigned in the case of 256 gradations.
[0047]
Here, it is assumed that the document data is described as a heterogeneous information by a character code or the like. This document data is digitized by an encryption rule such as binary code, ASCII code, JIS code, or a special encryption table, and further encrypted by performing processing such as data compression as necessary. .
[0048]
Thereafter, each bit of the document data is added to pixel position data (x, y) of the image. When the logical value “0” or “1” of the bit of the document data is added to the pixel position data (x, y), the shift of the logical value of the document data and the pixel position data (x, y) is as shown in FIG. The pixel shift states as shown in FIG.
[0049]
FIG. 2 is a diagram for explaining a method for superimposing different kinds of information on image data according to the present invention. In FIG. 2, the pixels are shown as toned circles.
Here, as an example of the shift rule, in the example of superposition shown in FIG.
Logical value “0” = x−a (4)
Logical value “1” = x + a (5)
a: Defined shift amount
However, the value of a is less than half of the interval between adjacent pixels.
Thus, the pixel position data is defined to be shifted within a dimension (pixel) assigned to one pixel.
[0050]
As shown in FIG. 2A, as a shift rule, in addition to only the x direction, only the y direction and a combination of both the x direction and the y direction are possible. Further, the shift direction and the logical value correspondence may be reversed, and there are a large number of shift rules.
[0051]
A set of shift states is selected from these shift rules, and the image data is modulated by shifting the pixel position data. At this time, the pixels on which the heterogeneous information is not superimposed maintain the value of the pixel position data (x, y) generated from the original image as shown at the left end of FIG.
[0052]
FIG. (C) to (e) A part of a pixel column modulated only in the x direction by the ASCII code is illustrated.
Each pixel is shifted in position, FIG. (B) Bit strings are superimposed according to the correspondence between the position shift direction and the logical value according to the shift rule. In the figure, an example is shown in which a bit string is formed by ASCII code with the character “5” as superimposition information in the image data.
[0053]
FIG. 3 is a diagram for explaining a form of superimposing different kinds of information on an image according to the present invention.
As shown in FIG. 3, the selected shift rule is a pre-defined position such as the head of image data as format designation information 30 together with other recording parameters prior to modulation by individual information with a uniform shift rule. Incorporated into.
[0054]
Next, in accordance with the selected shift rule, superimposition processing is performed by performing position shift by the superimposition information body as personal information 31 on the pixels of the image in the individual information recording area in an area other than the recording area of the format designation information 30 Is achieved. As a result of this data superimposition processing, the amount of image data does not increase. The image data in which the pixel position is modulated by the different information is recorded on the ID card by a drawing device such as a thermal printer.
[0055]
At the time of image recording, in order to indicate a reference position at the time of reading, data indicating coordinate axes such as the scale recording 33 shown in FIG.
[0056]
Reading of the image recorded on the ID card is performed by a high-resolution imaging device.
[0057]
From the read image, the center coordinate value of each pixel is calculated for all the corresponding pixels with reference to the coordinate axis described above.
[0058]
Next, the position shift direction of the pixel is determined by comparing the calculation result of the center coordinate value of the pixel with the reference coordinate plane.
[0059]
Thereafter, the format designation information 30 which is uniformly defined in advance at the head of the image and is superimposed and recorded on the image is decoded. The individual information is decoded into a binary data string according to the recording parameter shift rule included in the format designation information 30. Further, this data string is inversely converted into a data string such as characters in accordance with the encryption rule which is one of the recording parameters described above. As a result, separation processing of the superimposed different kinds of information from the image data is achieved.
[0060]
As described above, it is possible to superimpose different information on the halftone image recorded on the ID card and separate the different information from the card image.
[0061]
If the ID card is specified, the first purpose is to specify the owner of the card. Therefore, a person image such as a face photograph is adopted as the original image.
[0062]
Further, as the heterogeneous information to be concealed and superimposed on the face photograph image, personal information (unique information) relating to the same person as the face photograph is desirable.
[0063]
In addition, in order to ensure the reliability as an ID card, the personal data that is superimposed and recorded on the image data as described above is a code that is partially recorded on the magnetic stripe of the ID card that is the same as the image Can be configured to verify that the card is correct.
[0064]
Furthermore, the security is further improved by configuring the information stored in the database of the system to be compared with the individual information of the ID card.
[0065]
【Example】
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0066]
<Example 1>
FIG. 1 is a block diagram showing an example of an ID card issue management apparatus to which a method for superimposing different information on a face image according to the present invention is applied.
The ID card issuance management apparatus shown in FIG. 1 includes a data recording apparatus 1 and a reproduction apparatus 2, and includes an original image 20 (individual face photograph image) and personal data 21 (unique information; different information) corresponding to the image. When the information is input, the recording device 1 superimposes the personal data 21 on the original image 20 and outputs data for recording the superimposition result on the ID card (not shown) as the recorded image 22.
[0067]
The reproduction device 9 reads the recorded image 22 of the ID card, separates and reproduces the image data and the superimposed personal data 21 from the recorded image 22, and uses the separated and reproduced personal data for personal authentication and personal information. Confirmation or ID card authenticity determination.
[0068]
The data recording apparatus 1 includes an image input unit 3 for reading an original image 20, an encoding unit 4, a code input unit 5 for reading personal data 21, an encryption unit 6, and a recording format designating unit. 16, a data superimposing unit 7 that combines the original image 20 and the personal data 21, and an image output unit 8.
[0069]
When the original image 20 and the personal data 21 are input, a halftone image data file in which the personal data 21 is hidden and superimposed on the original image 20 is created and output to a drawing device (not shown) for recording on the ID card. To do.
[0070]
The image input unit 3 includes a CCD camera, a line sensor, and the like. The image input unit 3 reads an original image 20 such as a photograph or a photograph, digitizes it, and transmits it to the encoding unit 4. Here, the image input unit 3 may include a storage device for storing the read image.
[0071]
The encoding unit 4 converts the original image 20 into halftone image data having position data for each pixel and density data including gradation information for each pixel. The conversion is executed by generating a bit string of pixel position data (x, y) indicating where one pixel is located in the image and data indicating a given number of gradation levels representing the density level.
[0072]
Here, the former pixel position data (x, y) is a coordinate value representing the center of the pixel on the xy orthogonal coordinate plane of the corresponding pixel. On the other hand, the latter gradation bit string is an amount that does not participate in the heterogeneous information superimposition of the present invention, and 8 bits are assigned in the case of 256 gradations. This conversion is executed for all the pixels to create an image data file.
[0073]
In an ID card, a person image such as a face photograph is generally used as the original image 20, and personal data 21 that is personal identification information captured as the original image 20 is an individual of the same person as the original image 20. It is unique information.
[0074]
In the first embodiment, as the personal data 21, for example, normal personal information as character data such as first name, last name, sex, and age, and biometric information such as a coded signature and a fingerprint are used. Furthermore, image data such as a fingerprint image and a human image taken from the side or the back can be used.
[0075]
Before the personal data 21 is read, the format designation information 30 is set in the recording format designation section 16.
[0076]
The format designation information 30 is information indicating the file format of personal data, and the format designation information 30 includes recording parameters.
[0077]
The recording parameters included in the format designation information 30 include a shift direction designation as a shift rule designation, a logical value assignment designation indicating which shift state corresponds to each logic, and Y (yellow), M in the case of a color image. (Magenta), C (cyan), B (blue), G (green), R (red), color designation for determining which color to modulate, and designation of encryption rules for personal data 21. For example, there are binary format, JIS code, ASCII code, etc., special encryption method, and presence / absence of data compression processing. Also included are information on the recording start coordinates and direction of personal data and the data format of the recorded data.
[0078]
The personal data 21 is read by the code input unit 5 as digital data supplied by a floppy disk or the like. As described above, the input personal data 21 is digitized by the encryption unit 6 according to the encryption rule specified by the recording parameter of the format specification information 30, and then encrypted to create an encrypted data file.
[0079]
The data superimposing unit 7 modulates the position data of each pixel in the image data file converted from the original image by the above-described processing in accordance with the shift rule described in detail above in association with the bit string of the encrypted data file.
[0080]
Examples of shift rules for modulating pixel position data are shown in FIGS. FIG. 2A shows a recording pixel Pi (original image) in the pixel frame Pf. For example, the recording pixel Pi is present at the center O of the pixel frame Pf.
[0081]
FIG. 2B shows that the recording pixel Pi of the original image 20 in the pixel frame Pf or the recording pixel Pi of the different image based on the personal data 21 as the different information from the center of the pixel frame Pf in 1/4 pixel size increments. When the position is moved, each of the recording pixels Pi takes eight shift states.
[0082]
From the shift states that the shift rule can take, the logical value “0” shown in the above formula (4) and FIG. 2C and the logical value “1” shown in the above formula (5) and FIG. Select the two corresponding shifts.
[0083]
In FIG. 2B, the change in the combination of the positions of the two kinds of recording pixels Pi that can be taken by the change of the shift position eight times in the pixel frame Pf for each of the two kinds of recording pixels Pi of the original image 20 and the different image. Given the logic inversion, ₈ C ₂ X2 = 56 types exist. Here, there are 32 shift pairs even if the pixel size is ± 1/4 (1/2 between pixels) or more as a practical shift amount. A shift rule for modulating image data is selected from the shift pair.
[0084]
The shift rules selected from the shift pairs of two types of recording pixels Pi that change in shift as shown in FIG. 2B are, for example, the above formulas (4) and 2 (c), the above formulas (4), and FIG. As shown in Fig. 2 (d), the left shift in the horizontal direction is determined as logic "0" and the right shift is determined as logic "1". As shown in FIG. 3, the format designation information 30 is incorporated at the head of the image data together with the recording parameters.
[0085]
The shift rule for superimposing the format designation information 30 is set for each system to be applied.
[0086]
Thereafter, in accordance with the selected shift rule, the superimposition process is achieved by performing a position shift by the superimposition information body as the personal information 31 for all pixels following the recording area of the format designation information 30.
[0087]
Here, if the size of the pixel frame Pf is set to 80 μm square and an image of 256 × 256 pixels is set, 1-bit data can be superimposed on one pixel. It is possible to incorporate up to about 8 kilobytes of data. This is comparable to the storage capacity of an IC card.
[0088]
The image output unit 8 creates an output image data file in which the encrypted data is superimposed on the original image data in the data superimposing unit 7 and outputs the output image data file to a drawing device (not shown). This output image data is recorded on the ID card by a drawing device such as a thermal printer. In this embodiment, a semiconductor laser drawing apparatus using a galvano scanner as a scanning optical system is used. In this embodiment, the reason for using the semiconductor laser drawing apparatus is that it has advantages of high resolution, easy modulation of energy irradiation intensity, and arbitrary positioning with high accuracy.
[0089]
At the time of image recording, in order to indicate a reference position at the time of reading, data indicating coordinate axes is added and recorded around the original image portion 32 as in the scale recording 33 shown in FIG. The reference recording may be a recording conforming to a register mark other than the scale recording 33, or may be a drawing of a mark such as a rhombus.
[0090]
Reading of the image recorded on the ID card is performed by the image reading unit 9 including a high-resolution imaging device. The personal data detection unit 10 determines the center coordinate value of each pixel from the recorded image 22 on which the encrypted data read by the image reading unit 9 is superimposed with reference to the coordinate axes recorded around the recorded image 22 described above. Calculate for all pixels.
[0091]
Next, the position shift direction of the pixel is determined by comparing the calculation result of the center coordinate value of the pixel with the reference coordinate plane. After that, the code reproducing unit 11 decodes the contents of the format designation information 30 that is uniformly defined in advance at the head of the image and is superimposed and recorded on the image.
[0092]
In accordance with a recording parameter shift rule included in the format designation information 30, the individual data 21 is decoded into a binary data string. Further, this data string is inversely converted into a data string such as a character in accordance with the encryption rule which is one of the recording parameters described above. Thus far, the process of separating the superimposed personal data from the image data read from the recorded image 22 is achieved.
[0093]
As described above, it is possible to superimpose personal data of the same person as the person image on the person image of the halftone image recorded on the ID card and to separate different kinds of information from the image of the card.
[0094]
In addition, in order to ensure the reliability as an ID card, the personal data 21 superimposed and recorded on the image data as described above is configured to be compared with the magnetic information.
[0095]
For example, an employee number or a personal identification number is recorded as a magnetic code 23 on the magnetic stripe of the same ID card as the face image, and the magnetic code 23 is input from a data input unit 12 constituted by a magnetic card reader or the like. The code extraction unit 13 performs extraction. The personal code extracted from the magnetic code 23 and a part of the personal data 21 read from the image are collated to confirm that the card is correct.
[0096]
Further, the security can be further improved by comparing the information stored in the database 15 of the system with the personal data 21 of the ID card.
[0097]
FIG. 4 is an operation flowchart of superimposing and dividing different kinds of information on a face image according to the present invention, FIG. 4A is an operation flowchart of processing in the recording apparatus 1, and FIG. 4 is an operation flowchart of processing in the playback apparatus 2.
[0098]
Hereinafter, based on FIGS. 4A to 4B, superimposition of different information such as personal information on the image data in the first embodiment and separation of the different information from the recorded image on which the different information is superimposed. The routine will be briefly described.
[0099]
With reference to FIG. 4A, a superimposing routine for heterogeneous information such as personal information on image data will be described. As the image data, a face image is used, and as the heterogeneous information, personal data is also handled here.
[0100]
Step 100;
First, image data is taken from an original image.
Step 101;
Next, pixel position data (x, y) indicating where one pixel is located in the image and density data generation that is a bit string of data indicating a given number of gradations representing the density level, thereby generating an original image Conversion from 20 to digital data is performed.
Step 102;
Here, it is determined whether or not the personal data is superimposed on the face image. If the personal data is not superimposed on the face image, the routine exits as NO.
Step 103;
When superimposing personal data on a face image, the format designation for superimposing personal data is performed as YES. When the recording format designation is finished, a format designation information file is created and incorporated at the head of the face image data with a prescribed shift rule.
Step 104;
Thereafter, the personal data is read and encrypted (code input).
Step 105;
Next, on the basis of the designated recording format, the pixel position data is sequentially modulated with the logical value of the bit string of the personal data in the procedure described in detail.
Step 106;
After performing modulation processing by this position data shift on all personal data bits, the routine for superimposing personal data on image data is terminated.
[0101]
A routine for separating personal information from an image recorded on an ID card will be described with reference to FIG.
Step 110;
First, a recorded image is read.
Step 111;
A predetermined coordinate reference is calculated from the read image.
Step 112;
The center coordinate value of each pixel is calculated for all the pixels based on the above-mentioned coordinate axes from the image on which the read heterogeneous information is superimposed, and the calculation result of the pixel center coordinate value is compared with the reference coordinate plane. Thus, the personal data superimposed on the face image is detected by determining the pixel position shift direction.
Step 113;
After that, a recording format that is uniformly defined in advance and recorded on the top of the image is reproduced. In accordance with this recording format shift rule, the personal data is decoded into a binary data string in binary format.
Step 114;
Further, this data string is inversely converted into a data string such as a character in accordance with the encryption rule which is one of the recording parameters described above. Thus far, the separation process from the image data of the superimposed different kinds of information is completed. The recorded personal information can be applied to a wide range of uses such as personal authentication, medical care and welfare in accordance with the recorded contents.
Step 115;
Finally, a code separately recorded on the magnetic stripe of the ID card is read.
Step 116;
The personal data reproduced in step 114 is compared with a part of the personal data to determine the authenticity of the card.
Step 117;
The determination result is output and the determination ends.
[0102]
【The invention's effect】
As described above, the ID card creation method and creation device according to the present invention provides image data of a human image such as a face photograph in an ID card issuance management device having an image processing device provided with different-type information superimposing means on a halftone image. Is input and decomposed into fine pixels, and each pixel constituting the image data is encoded so as to be described by the position and density data, and the position data of the pixel is shifted by a predetermined amount according to a predetermined allocation rule. Thus, by assigning logical values of different kinds of information to be digitized and superimposed, it is possible to provide a method of recording personal information hidden in the halftone image which has not been realized so far.
[0103]
Further, by making it possible to select various allocation rules, it is possible to reduce the possibility that data is illegally read and decoded.
[0104]
In addition, in order to ensure reliability as an ID card, a part of the data recorded on the image data as described above, for example, the magnetic field of the ID card having the same employee number or password is used. By collating with the data recorded as the magnetic code recorded on the stripe and determining the authenticity of the ID card, the personal authentication capability is improved and the security is further improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an example of an image recording / reproducing apparatus to which a method for superimposing different information on a face image according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram illustrating a method for superimposing different kinds of information on image data according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram illustrating a form of superimposing different kinds of information on an image according to the present invention.
FIG. 4 is an operation flowchart of superimposing and dividing different kinds of information on a face image according to the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing an example of a conventional technique.
[Explanation of sign]
Pf ... Pixel frame Pi ... Recording pixel O ... Center of pixel frame
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Recording device 2 ... Reproduction | regeneration apparatus 3 ... Image input part 4 ... Encoding part
5 ... Code input unit 6 ... Encryption unit 7 ... Data superposition unit 8 ... Image output unit
9. Image reading unit
10 ... Personal data part 11 ... Code reproduction part 12 ... Data input part
13 ... Code extraction unit 14 ... Code verification unit 15 ... Database
16: Recording format designation section
20 ... Original image 21 ... Personal data 22 ... Recorded image 23 ... Magnetic code
30 ... Format designation information 31 ... Personal information 32 ... Original image section
33 ... Scale recording

Claims (3)

In a method of creating an ID card for recording a face photo image having gradation on an ID card by changing the diameter of pixels arranged in a square matrix and recording a halftone, a series of pixels in a part of the face photo image Is shifted within the dimension assigned to the pixel pitch in correspondence with the bit string of the character code of the personal information of the card owner for each pixel , and the shift is shifted in the x direction of the face photograph image and / or The cardholder's direction is set for each pixel in accordance with a shift rule such that the direction is the opposite of the x direction and / or the y direction when the bit is 1 and 0 in the y direction. An ID card creation method characterized by superimposing personal information on a face photograph . An ID card created by the creation method according to claim 1 . The face photograph image recorded on the ID card created by the ID card creation method according to claim 1 is read by the imaging means, the center position of the read pixel is compared with the reference position, and the determination is made with reference to the shift rule. A method for reading information on an ID card, comprising: obtaining original personal information superimposed on a face photograph.

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