JP3950549B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影レンズ用光学フィルタを内蔵したカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
TTL一眼レフカメラでは、撮影レンズを通った光をファインダに導いているため、偏光フィルタ等を用いる場合、撮影レンズの先端に設けられためねじに偏光フィルタ等の取付け部のおねじを螺合固定する。そして、撮影者はカメラのファインダを覗きながら手動にて偏光フィルタ等を撮影レンズの光軸と平行な軸を中心に回転させ(偏光フィルタ等の一部のフィルタは、上記取付け部に対して回転可能な構造となっている)、所望のフィルタ効果が得られるようファインダ画面を目で確認し、偏光フィルタ等の回転位置を合わせて撮影していた。
【0003】
そこで、フィルタの着脱の不便さを解消するため、特開平8−334809号公報には、内蔵されたフィルタの撮影レンズ光路内外への進退を電動で行うようにしたカメラが提案されている。
【0004】
また、特開平5−34116号公報には、ビデオカメラ用交換レンズ等のレンズ鏡筒に偏光フィルタを2枚配置し、一方をアクチュエータで回転させることにより交換レンズ(特にミラーレンズ)の光量調節を連続的に行う技術が提案されている。
【0005】
また、レンズシャッタカメラでは、撮影レンズの光軸とファインダの光軸が別であるため、撮影レンズを通った光を観察できず、撮影レンズの先端に取り付けられた偏光フィルタ等の効果をファインダを通しては確認できない。このため、撮影者は偏光フィルタ等の回転枠に設けられた指標により回転位置を目測にて合わせ、撮影していた。
【0006】
そこで、実開平3−60323号公報には、撮影レンズとファインダ双方の前面に偏光フィルタを同期回転可能に設け、撮影者が撮影レンズ側の偏光フィルタを手動にて回転させれば、ファインダ側の偏光フィルタも同じ向きを保ち同期して回転し、撮影時の偏光フィルタの効果をファインダを通して目で確認できるレンズシャッタカメラが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のTTL一眼レフカメラでは、偏光フィルタ等のフィルタ効果をファインダを通していちいち撮影者が目で確認しながら、好みの位置に手動で偏光フィルタ等を回転させなければならず、面倒であるという不都合があった。しかも、撮影者は最もフィルタ効果の高い位置に偏光フィルタ等の回転位置を合わせたつもりでも、若干のずれが生じてしまい、フィルタ効果を最大限生かせないという不都合があった。
【0008】
また、偏光フィルタ等が不要となる撮影時(例えば、被写体低輝度時、逆光等の偏光フィルタ効果が少ない時、或いは通常の閃光発光撮影で偏光フィルタ等により発光光量をロスする時など)には、撮影者が自ら判断していちいち偏光フィルタ等を手で取り外さなければならない。また逆に、急に偏光フィルタ等を必要とする撮影時には、フィルタケースに仕舞ってある偏光フィルタ等を取り出して撮影レンズに手でいちいち装着しなければならず、非常に面倒である。したがって、速写性に劣り、シャッタチャンスを逃してしまうという大きな不都合があった。
【0009】
また、上記特開平8−334809号公報や特開平5−34116号公報にて提案されたカメラ等では、たとえ偏光フィルタ等の着脱が内蔵偏光フィルタ等の電動進退で可能であっても、偏光フィルタ等が必要か否かは撮影者が判断して、手動スイッチを操作して行わなければならず、面倒であった。その上、偏光フィルタ等の電動進退機構がレンズ鏡筒に設けられると、電動進退機構のスペースに加え、フィルタを光路中から完全に逃がすための退避スペースも光軸と垂直方向に必要となる。このため、円筒形の鏡筒の一部が大きく突出してしまい、デザイン的に破綻してしまうという不都合があった。
【0010】
さらに、特開平5−34116号公報にて提案されているように、フィルタの機構を交換レンズ側に設けてしまうと、同じフィルタ効果を得るために、TTL一眼レフカメラシステムの各交換レンズに個別に合わせた大きさの同様なフィルタ機構が必要となり、システムとしてコストアップとなる不都合があった。
【0011】
また、ほとんどのレンズシャッタカメラでは、TTL測光ではなく、外部測光を採用しているため、偏光フィルタ等を使用した場合、実際にフィルムに露光される露出は偏光フィルタ等を通過して減光したものであるのに対し、カメラの測光値は通常のままのため、露出補正をしないと撮影された写真が露出不足になってしまうという不都合があった。
【0012】
また、ほとんどのレンズシャッタカメラでは、TTL測距ではなく、外部測距を採用しているため、仮に撮影レンズの前側を除く撮影レンズの光路内にフィルタを挿入すると、光路長変化により、結像位置がフィルタを挿入しない場合と異なってしまうため、外部測距装置で得られた測距データのまま自動焦点調節したのではピントがずれてしまうという不都合があった。
【0013】
また、TTL一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラに係わらず、主に平面被写体(特に平滑面を有している被写体)を閃光発光させて近接撮影を行う場合、ストロボ等の閃光発光装置から出た光が被写体により反射され、撮影レンズ内に入り、ハイライトグレアが生じ、被写体が鮮明に写らないという不都合があった。
【0025】
本願発明であるカメラは、レンズ光路内に位置する軸を中心に回転可能な光学フィルタと、駆動源を有してレンズ光路内に進入した光学フィルタをレンズ光路内に位置する軸を中心に回転駆動するフィルタ回転手段と、光学フィルタを通して被写界輝度を測定する測光手段と、測光手段による測光結果に応じて光学フィルタの目標回転位置を設定する目標回転位置設定手段と、目標回転位置設定手段により設定された目標回転位置に、フィルタ回転手段を介して光学フィルタを回転させるフィルタ回転制御手段と、光学フィルタの効果度を選択的に設定するためのフィルタ効果設定手段を有している。そして、目標回転位置設定手段は、フィルタ回転手段により光学フィルタを回転させたまま測光手段による測光を行わせ、測光結果が最大値及び最小値となったときの光学フィルタの回転位置に基づいて、フィルタ効果設定手段により設定されたフィルタ効果度に応じた光学フィルタの目標回転位置を設定する。
【0044】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜図7には、本発明の第1実施形態であるレンズシャッタカメラを示している。なお、図1はレンズシャッタカメラを上方から見たときの要部構成図、図2はレンズシャッタカメラの外観斜視図、図3は要部斜視図であり、フィルタが撮影レンズの光路内に進入した状態を表す。また、図4は要部斜視図で、フィルタが撮影レンズの光路外に退避した状態を表す。さらに、図5は構成要素を表すブロック図であり、図6および図7は作動フローチャートである。
【0045】
これらの図において、1はレンズシャッタカメラであり、図3及び図4に示す要部構成が全て収容されたカメラボディ部1aと、撮影レンズ2の一部が収容されたレンズ鏡筒部1bとから構成されている。2は近接(マクロ)撮影が可能な撮影レンズで、3は偏光フィルタ(請求の範囲にいう光学フィルタ)である。
【0046】
4はフィルタ保持枠で、偏光フィルタ3を固定保持している。このフィルタ保持枠4は、外周前側(被写体側)にて撮影レンズ2の光軸と平行な軸を中心に回転可能にフィルタ支持部材5に支持されており、外周後側(フィルム面側)には回動力を受けるギヤ(以下、フィルタギヤという)4aが設けられている。
【0047】
図3に示す5aはフィルタ支持部材5の進退ガイド部であり、この進退ガイド部5aには、不図示のカメラ本体に植設されたフランジ付きの2本のガイドピン6と嵌合する長孔5bが形成されている。フィルタ支持部材5は、これらガイドピン6と長孔5bとの嵌合により光軸垂直方向(カメラの左右方向)にスライド可能に、しかもガイドピン6のフランジ6aと不図示のカメラ本体により僅かの隙間をもって挟まれることにより光軸方向の規制を受けて、カメラ本体に支持されている。
【0048】
5cはフィルタ支持部材5の進退ガイド部5aの上端に設けられたラックギヤ、5dはフィルタ支持部材5の進退ガイド部5aの下端に設けられたばね掛け、7aはカメラ本体に設けられたばね掛けである。7bはカメラ本体に設けられたストッパであり、図3に示すように、これにフィルタ支持部材5の進退ガイド部5aの右端5eが当接することにより、偏光フィルタ3の回転中心と撮影レンズ2の光軸とがほぼ一致するようになっている。
【0049】
8は引っ張りコイルばねで、両ばね掛け5d,7aの間に掛けられ、図3の状態で進退ガイド部5aの右端5eとストッパ7bとを当接させるように張力を発生している。
【0050】
9はフィルタ駆動用電磁モータ(以下、フィルタ駆動モータという)であり、カメラ本体に固定されている。10はモータウォームギヤ、11は大ギヤがモータウオームギヤ10と噛合う斜歯ギヤ11aと小ギヤ11bからなる第1二段ギヤである。12は第2二段ギヤで、大ギヤ12aが小ギヤ11bと噛合い、小ギヤ12bが太陽ギヤとなって遊星ギヤ13と噛合う。
【0051】
14は遊星アームで、遊星ギヤ13を太陽ギヤ12bの回りに公転可能に保持する。15はアイドラギヤで、遊星ギヤ13とフィルタギヤ4aとの間を繋ぐ。なお、ギヤ11,12,15はカメラ本体に回転可能に取り付けられている。また、フィルタ駆動モータ9の正転・逆転により、遊星ギヤ13は太陽ギヤ12bの回りを時計回り方向又は反時計回り方向に公転して、アイドラギヤ15又はラックギヤ5cに噛合い、これらに偏光フィルタ3の回転や撮影レンズ2の光路内外への進退動作のための駆動力を伝達する。
【0052】
なお、フィルタ駆動モータ9,ギヤ10,11,12,13、遊星アーム14、アイドラギヤ15およびフィルタギヤ4aは、請求の範囲にいうフィルタ回転手段を構成する。また、ラックギヤ5c,引っ張りコイルばね8,フィルタ駆動モータ9,ギヤ10,11,12,13および遊星アーム14は、フィルタ進退手段を構成する。
【0053】
16は位相板で、フィルタ保持枠4の後端(フィルタギヤ4aの後)に偏光フィルタ3の回転軸と同心に固定されている。この位相板16は、偏光フィルタ3の光路を遮らないようにリング形状に形成されている。また、位相板16はリスフィルム等の薄いフィルムからなり、このフィルム上に透光部と遮光部の連続パターンが形成されて構成されている。さらに、図4に示す16aは、他の透光部よりも大きい位相で形成された初期位置用透光部である。
【0054】
17は位相板16を挟んで撮影レンズ2の光軸の真上に設けられたフォトインタラプタであり、偏光フィルタ3の回転によりフォトインタラプタ17内に位相板16の透光部が位置したときに信号を出力し、位相板16の遮光部が位置したときに信号出力を停止する。これにより、偏光フィルタ3の回転角度に応じたパルス信号が形成され、初期位置からのパルス信号数を図5に示す制御回路32によってカウントすることにより、偏光フィルタ3の回転位置を割出すことができる。
【0055】
18は測光レンズ、19は測光センサ(SPC)である。測光センサ19は、センサ受光面の中央と外周の出力を分離して検知できる逆光検知機能を有しており、図5に示すように測光IC19と一体化されている。測光レンズ18および測光センサ19は偏光フィルタ3の直後(フィルム面側)に配置され、偏光フィルタ3を通過した被写界光を測ることができる。なお、本カメラでは、撮影画面(水平方向に長く、垂直方向に短い長方形画面)に影響の少ないレンズ2aの上側をカットして測光センサ19の配置スペースを確保しており、測光レンズ18および測光センサ19は不図示の遮光筒により撮影光及び測光への悪影響が生じないようになっている。
【0056】
20はフィルタ進退検知スイッチで、偏光フィルタ3が撮影レンズ光路内へ進入したときにOFF、光路外へ退避したときにONとなる。
【0057】
図1に示す21は、絞りとシャッタを兼用したプログラム式レンズシャッタで、偏光フィルタ3の後ろ(フィルム面側)で測光センサ19への光路を遮らないよう配置されている。
【0058】
図2に示す22はカメラボディ部1aの上面に設けられたフィルタ効果設定ダイヤルであり、これを撮影者が回転させることにより、偏光フィルタ3の効果を選択的に設定できるようになっている。具体的には、偏光フィルタ3を撮影レンズ光路外に退避させるOFFポジション、偏光フィルタ3を撮影レンズ光路内に進入させるとともに最大フィルタ効果を得る回転位置にセットするMAXポジション、最小フィルタ効果を得る回転位置にセットするMINポジション、最大と最小の半分となるフィルタ効果を得る回転位置にセットする1/2ポジション、最大と最小の4分の1となるフィルタ効果を得る回転位置にセットする1/4ポジション、最大と最小の4分の3となる回転位置にセットする3/4ポジションに設定可能である。
【0059】
23は上記各ポジションを選択する際に合わせる指標、24はファインダ対物窓、25はオートフォーカス投光窓、26はオートフォーカス受光窓、27はストロボ発光窓、28はレリーズボタン、29はフィルム巻取りスプール、30はフィルム、31はフィルムパトローネである。
【0060】
図5において、32はカメラ全体を制御する制御回路(CPU)であり、偏光フィルタ3を回転させながら測光センサ19により測光した測光値に基づいて各種演算をする演算機能や、特定のフィルタ回転位置等を記憶するメモリ機能等を有する。
【0061】
33はアクティブオートフォーカス用の位置検出素子(PSD)等の測距センサで、不図示の投光素子(iRED等)から投じられた赤外光の被写体からの反射光を受けて受光位置に応じた信号を出力する。制御回路32は測距センサ33からの信号に基づいて被写体距離を演算し、不図示のレンズ駆動モータを作動させて焦点調節用レンズ2bを動かし、焦点調節を行う。なお、測距センサ33、制御回路32およびレンズ駆動モータにより焦点調節手段が構成される。
【0062】
34はフィルタ駆動モータ9を駆動するためのモータ駆動回路、35はストロボを発光させるための高電圧を作り出すストロボ回路である。36はストロボ発光部であり、発光管と反射笠とから構成されている。
【0063】
次に、上記制御回路32の動作を図6および図7のフローチャートに沿って説明する。なお、これらの図のフローチャートにおいて、丸囲みの数字を付した部分は互いにつながっていることを示している。
【0064】
[ステップ1(S1)]
不図示のメインスイッチをONすると、カメラに電源が供給され、撮影レンズ2が所定位置に繰り出され、撮影準備初期状態となる。
【0065】
[ステップ2(S2)]
制御回路32は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出し、これがOFFポジションであればステップ3へ進み、MAX,3/4,1/2,1/4,MINポジションのいずれかであればステップ16に進む。
【0066】
[ステップ3(S3)]
制御回路32は、フィルタ進退検知スイッチ20の状態を検出し、偏光フィルタ3が確実に撮影レンズ光路外へ退避している(図4の状態)か否かをチェックする。スイッチ20がONであれば、偏光フィルタ3の退避を確認してステップ7へ進む。スイッチ20がOFFであれば、偏光フィルタ3が撮影レンズ光路内に進入している(図3の状態)と判断し、ステップ4へ進む。
【0067】
[ステップ4(S4)]
制御回路32は、モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を逆転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を逆転させる。モータ9の動力はモータウオームギヤ10を介して、図3の状態から第1二段ギヤ11を時計回り方向に、第2二段ギヤ12を反時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ13を太陽ギヤ12bの周りにて反時計回り方向に公転させる。このため、今までアイドラギヤ15に噛合っていた遊星ギヤ13は、ラックギヤ5cに噛合い、引っ張りコイルばね8の張力に抗してフィルタ支持部材5を偏光フィルタ3が撮影レンズ光路外へ完全に退避する位置(図4の状態)に移動するまで回転する。
【0068】
[ステップ5(S5)]
制御回路32は、再びフィルタ進退検知スイッチ20の状態を検出し、偏光フィルタ3が確実に撮影レンズ光路外へ退避した(図4の状態)か否かをチェックする。スイッチ20がONであれば、偏光フィルタ3の退避を確認してステップ6へ進む。スイッチ20がOFFであれば、まだ偏光フィルタ3が撮影レンズ光路外に退避していないと判断し、ステップ4を繰り返す。
【0069】
[ステップ6(S6)]
制御回路32は、モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を停止させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を停止させる。ここでフィルタ支持部材5には引っ張りコイルばね8により常に撮影レンズ光路内へ進入させるような張力が働くが、ラックギヤ5cから遊星ギヤ13、第2二段ギヤ12、第1二段ギヤ11およびモータウオームギヤ10へと増速方向の噛合いで増速最終段がウオームギヤとなっているため、ばね8の張力では逆転することはなく、図4の状態で保持される。
【0070】
なお、万一大きなショックがカメラに加わりこれらギヤの噛合いがはずれてしまう惧れを考慮するなら、フィルタ支持部材5の進退ガイド部5aを図4の状態で係止保持し、フィルタ駆動モータ9の正転で係止解除するような係止機構を設けてもよい。次にステップ7へ進む。
【0071】
[ステップ7(S7)]
制御回路32は、カメラのレリーズボタン28が第1ストロークまで押されてSW−1がONしたか否かを判別する。ONであればステップ8へ進む。SW−1がOFFであればステップ44まで飛ぶ。
【0072】
[ステップ8(S8)]
制御回路32は、測光ICと一体化された測光センサ19からの測光出力を取り込み、AE測光演算を行い露光制御値を決定する。
【0073】
[ステップ9(S9)]
制御回路32は、投光素子iRED(不図示)を点灯させて被写体へ投光させ、被写体からの赤外線反射光を受けた測距センサ(PSD)33からの出力を取り込み、AF測距演算を行って焦点合わせのための撮影レンズ駆動量を決定する。
【0074】
[ステップ10(S10)]
不図示のストロボモード設定手段によりストロボオートモードが選択された場合、ステップ8でのAE測光演算によりストロボ発光の必要のある被写体低輝度と判断した場合およびストロボモード設定手段によりストロボ強制発光が選択された場合は、制御手段32はストロボ発光すると判断し、ステップ36へ進む。ストロボが発光しないと判断した場合はステップ11へ進む。
【0075】
[ステップ11(S11)]
制御回路32は、カメラのレリーズボタン28が第2ストロークまで押されてSW−2がONしたか否かを判別する。ONであればステップ12へ進む。SW−2がOFFであればステップ2へ戻る。
【0076】
[ステップ12(S12)]
制御回路32は、ステップ9のAF測距演算結果による撮影レンズ駆動量に基づいて撮影レンズ2(焦点調節用レンズ2b)を駆動し、焦点調節を行う。
【0077】
[ステップ13(S13)]
制御回路32は、ステップ8で決定された露出制御値に基づいてレンズシャッタ21の絞りとシャッタ秒時を制御し、露光を行う。
【0078】
[ステップ14(S14)]
制御回路32は、露光終了後、焦点調節のために駆動した撮影レンズ2を初期位置へ復帰させる。
【0079】
[ステップ15(S15)]
制御回路32は、フィルムを一駒巻上げ、次の撮影に備える。巻上げ終了後はステップ2へ戻る。
【0080】
[ステップ16(S16)]
制御回路32は、ステップ2でフィルタ効果設定ダイヤル22がOFF以外と判断された後、カメラのレリーズボタン28が第1ストロークまで押されてSW−1がONしたか否かを判別する。ONであればステップ17へ進む。SW−1がOFFであればステップ44まで飛ぶ。
【0081】
[ステップ17(S17)]
制御手段32は、モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を正転させる。初め図4の状態であった場合は、モータ9の動力はモータウオームギヤ10を介して第1二段ギヤ11を反時計回り方向に、第2二段ギヤ12を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ13を太陽ギヤ12bの周りにて時計回り方向に公転させる。
【0082】
これにより、ラックギヤ5cと噛合っていた遊星ギヤ13がラックギヤ5cから外れ、アイドラギヤ15と噛合う。これと同時に、引っ張りコイルばね8に引っ張られたフィルタ支持部材5は、進退ガイド部5aの右端5eがストッパ7bに当接する位置まで移動する。これにより、偏光フィルタ3が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入するとともに、フィルタギヤ4aがアイドラギヤ15と噛合って図3の状態となる(初めから図3の状態であった場合は、前述の図4の状態からの動作は無い)。
【0083】
その後もモータ9の正転を続けさせ、フィルタギヤ4aを反時計回り方向に回転させる。これにより、フィルタギヤ4aと一体のフィルタ保持枠4に保持された偏光フィルタ3は、撮影レンズ2の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り方向に回転する。
【0084】
[ステップ18(S18)]
制御回路32は、偏光フィルタ3を回転させたまま偏光フィルタ3を通過した被写体光を受けた測光センサ19からの測光出力を取り込み、AE測光演算を行う。
【0085】
[ステップ19(S19)]
ステップ18と同時に、制御手段32は投光素子iRED(不図示)を点灯させて被写体へ投光させ、被写体からの赤外線反射光を受けた測距センサ(PSD)33からの出力を取り込む。そして、撮影レンズ2内に偏光フィルタ3を挿入した分の撮影光路長変化を考慮して、補正を加えてAF測距演算を行い、焦点合わせのための撮影レンズ駆動量を決定する。
【0086】
[ステップ20(S20)]
ステップ18,19と同時に、制御手段32は測光センサ19からの測光出力の最大値と最小値を検出演算すると共に、測光出力とフォトインタラプタ17の初期位置からのパルスのカウント数を対応付け、測光出力が最大値と最小値を示した時の偏光フィルタ3の回転位置をそれぞれ記憶する。
【0087】
[ステップ21(S21)]
制御回路32は、ストロボモード設定手段によってストロボ強制発光が選択された場合は、ストロボが発光すると判断し、ステップ40へ進む。ストロボが発光しない場合はステップ22へ進む。
【0088】
[ステップ22(S22)]
制御回路32は、ステップ18でのAE測光演算により、測光センサ(SPC)19でセンサ受光面の中央と外周の測光出力差が所定値より大きくなった時は、偏光フィルタの効果の少ない逆光撮影であると判断して、ステップ4へ戻り、偏光フィルタ3の撮影レンズ光路外への退避動作を行う。逆光撮影でなければステップ23へ進む。
【0089】
[ステップ23(S23)]
制御回路32は、ステップ18でのAE測光演算により、偏光フィルタ3の進入時の測光出力最大値が所定値Aよりも小さい低輝度被写体撮影と判断したときは、このまま撮影するとシャッタ露光秒時が長秒時になり手ぶれの惧れがあり、ストロボ発光の必要があるのでステップ4へ戻り、偏光フィルタ3の撮影レンズ光路外への退避動作を行う。所定値Aよりも小さくなければステップ24へ進む。
【0090】
[ステップ24(S24)]
制御回路32は、ステップ18でのAE測光演算により、偏光フィルタ3の進入時の測光出力最大値と最小値の差が所定値Bよりも小さいと判断したときは、偏光フィルタ3の効果が少ないとしてステップ4へ戻り、偏光フィルタ3の撮影レンズ光路外への退避動作を行う。所定値Bよりも小さくなければステップ25へ進む。
【0091】
[ステップ25(S25)]
制御回路32は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出し、これがMAXポジションに設定されていればステップ26へ進む。そうでなければ、ステップ27へ進む。
【0092】
[ステップ26(S26)]
制御回路32は、ステップ20での偏光フィルタ効果の最も大きい測光出力が最小値を示した記憶位置に偏光フィルタ3をセットするようモータ駆動回路34に制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ9の駆動を停止させる。その後ステップ11へ進む。
【0093】
[ステップ27(S27)]
制御回路32は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出し、これが3/4ポジションに設定されていればステップ28へ進む。そうでなければ、ステップ29へ進む。
【0094】
[ステップ28(S28)]
制御回路32は、ステップ20での測光出力が最小値を示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの最小値側に寄った偏光フィルタ効果が2番目に大きい(フィルタ効果はMAX−MINの3/4のイメージとなる)位置に偏光フィルタ3をセットするようモータ駆動回路34に制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ9の駆動を停止させる。その後ステップ11へ進む。
【0095】
[ステップ29(S29)]
制御回路32は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出し、これが1/2ポジションに設定されていればステップ30へ進む。そうでなければステップ31へ進む。
【0096】
[ステップ30(S30)]
制御回路32は、ステップ20での測光出力が最小値を示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの偏光フィルタ効果が中間の(フィルタ効果はMAX−MINの1/2のイメージとなる)位置に偏光フィルタ3をセットするようモータ駆動回路34へ制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ9の駆動を停止させる。その後ステップ11へ進む。
【0097】
[ステップ31(S31)]
制御回路32は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出し、これが1/4ポジションに設定されていればステップ32へ進む。そうでなければ、ステップ33へ進む。
【0098】
[ステップ32(S32)]
制御回路32は、ステップ20での測光出力が最小値を示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの最大値側に寄った偏光フィルタ効果が2番目に小さい(フィルタ効果はMAX−MINの1/4のイメージとなる)位置に偏光フィルタ3をセットするようモータ駆動回路34へ制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ9の駆動を停止させる。その後ステップ11へ進む。
【0099】
[ステップ33(S33)]
制御回路32は、フィルタ効果設定ダイヤル22の設定状態を検出し、これがMINポジションに設定されていればステップ34へ進む。そうでなければ、ステップ35へ進む。
【0100】
[ステップ34(S34)]
制御回路32は、ステップ20での偏光フィルタ効果の最も小さい測光出力が最大値を示した記憶位置に偏光フィルタ3をセットするようモータ駆動回路34へ制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ9の駆動を停止させる。その後ステップ11へ進む。
【0101】
[ステップ35(S35)]
ステップ25,27,29,31,33にていずれのダイヤルポジションとなっているか判別できなかった場合は、フィルタ効果設定ダイヤル22に接触不良等の不具合が生じたとして、制御回路32からモータ駆動回路34へ制御信号を伝え、フォトインタラプタ17のパルスを検出しながら偏光フィルタ3を回転初期位置に戻す。その後カメラを作動禁止とする。
【0102】
[ステップ36(S36)]
制御回路32は、ステップ10にてストロボが発光すると判断した後、ステップ9にて得られた測距演算値がマクロ撮影領域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判断した場合は、通常距離の撮影とみなし、ステップ37へ進む。そうでない場合は近接距離の撮影(マクロ撮影)と見なし、ステップ41へ進む。
【0103】
[ステップ37(S37)]
制御回路32は、カメラのレリーズボタン28が第2ストロークまで押されてSW−2がONしたか否かを判別する。ONであればステップ38へ進む。SW−2がOFFであればステップ2へ戻る。
【0104】
[ステップ38(S38)]
制御回路32は、ステップ9のフローを通ってきた場合はステップ9のAF測距演算結果による撮影レンズ駆動量に基づいて、またステップ19のフローを通ってきた場合はステップ19のAF測距演算結果による撮影レンズ駆動量に基づいて、撮影レンズ2(焦点調節用レンズ2b)を駆動し、焦点調節する。
【0105】
[ステップ39(S39)]
制御回路32は、ステップ8のフローを通ってきた場合はステップ8で決定された露出制御値に基づいて、ステップ18のフローを通ってきた場合はステップ18で決定された露出制御値に基づいて、レンズシャッタ21の絞りとシャッタ秒時を制御し、ストロボを発光させ露光を行う。その後ステップ14へ進む。
【0106】
[ステップ40(S40)]
制御回路32は、ステップ21にてストロボが発光すると判断した後、ステップ19にて得られた測距演算値がマクロ撮影領域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判断した場合は、通常距離の撮影と見なし、ステップ4へ戻って偏光フィルタ3の撮影レンズ光路外への退避動作を行わせる。そうでない場合は近接距離の撮影(マクロ撮影)と見なし、ステップ41へ進む。
【0107】
[ステップ41(S41)]
制御手段32は、モータ駆動回路34へフィルタ駆動モータ9を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ9を正転させる。ステップ36を経由した初め図4の状態であった場合は、モータ9の動力はモータウオームギヤ10を介して第1二段ギヤ11を反時計回り方向に、第2二段ギヤ12を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ13を太陽ギヤ12bの周りで時計回り方向に公転させる。このため、ラックギヤ5cと噛合っていた遊星ギヤ13はラックギヤ5cから外れ、アイドラギヤ15と噛合う。
【0108】
これと同時に、引っ張りコイルばね8に引っ張られたフィルタ支持部材5は、進退ガイド部5aの右端5eがストッパ7bに当接する位置まで移動する。これにより、偏光フィルタ3が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入するとともに、フィルタギヤ4aがアイドラギヤ15と噛合って図3の状態となる(ステップ40を経由した初めから図3の状態であった場合は前述の図4の状態からの動作は無い)。
【0109】
その後もモータ9の正転を続けさせ、フィルタギヤ4aを反時計回り方向に回転させる。これにより、フィルタギヤ4aと一体のフィルタ保持枠4に保持された偏光フィルタ3は、撮影レンズ2の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り方向へ回転する。
【0110】
[ステップ42(S42)]
制御回路32は、ストロボから出た光が近接被写体(複写等の主に平面被写体で特に平滑面を有しているもの)により反射されて撮影レンズ内に入ってしまうのを最も効果的にカットできる回転位置に偏光フィルタ3をセットするため、モータ駆動回路34へ制御信号を伝える。なお、上記回転位置は、被写体とカメラの内蔵ストロボの位置関係でほぼ決まり、予めメモリ内に記憶されたものである。
【0111】
そして、初期位置からのフォトインタラプタ17のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ9の駆動を停止する。その後ステップ37へ進む。
【0112】
[ステップ44(S44)]
制御回路32は、不図示のメインスイッチの状態を検出し、ONであればステップ2へ戻り、以下繰り返す。OFFであればステップ45へ進む。
【0113】
[ステップ45(S45)]
制御回路32は、撮影レンズ鏡筒を繰り込み、カメラへの電源供給を遮断して、フローを終了する。
【0114】
以上説明したように、本実施形態では、カメラボディ部1a内に、偏光フィルタ3とフィルタ回転手段とフィルタ進退手段とを収容しているので、面倒な手動によるフィルタ回転操作や着脱操作を不要とすることができ、しかもレンズ光軸に垂直な方向にスペースを取り易いカメラボディ部1aにフィルタ3とフィルタ回転手段とフィルタ進退手段とを設けているので、カメラシステムのコストアップやデザイン上の破綻を防止することができる。
【0115】
しかも、本実施形態では、フィルタ回転手段とフィルタ進退手段の駆動源であるフィルタ駆動モータ9を共用しているため、よりコストダウンを図れるとともにコンパクトなカメラを実現することができる。
【0116】
また、本実施形態では、測光結果が最小値となったときの回転位置(記憶位置)にフィルタ3をセットしたり、測光結果が最大値および最小値となったときのフィルタ回転位置(記憶位置)に基づいてフィルタ効果設定ダイヤル22によるフィルタ効果度の設定に応じてフィルタ回転位置を制御したりするので、適正なフィルタ効果が得られる位置に自動的にフィルタを回転させることができ、容易に適正露出を得ることができる。
【0117】
さらに、本実施形態では、測光結果の最大値が所定値Aよりも小さいとき、測光結果の最大値および最小値の差が所定値Bより小さいときおよび逆光状態のときのようにフィルタ効果が少ないときやフィルタ効果がない方が好ましい場合には、偏光フィルタ3を撮影レンズ光路外に自動的に退避させるようにしているので、フィルタ3によって減光される分の露光可能な光量を無駄にしたり露出不足の撮影が行われたりするのを確実に防止することができる。
【0118】
また、本実施形態では、近接撮影でない通常撮影をストロボ発光を伴って行うときに、偏光フィルタ3を撮影レンズ光路外に退避させるようにしているので、ストロボ発光したにもかかわらず露出不足となったりエネルギが無駄になったりするのを確実に防ぐことができる。
【0119】
また、近接撮影をストロボ発光を伴って行うときには、偏光フィルタ3をストロボ反射光を効果的にカットする位置にセットするようにしているので、ストロボの強い反射光がレンズ光路内に進入するのを抑えることができ、良好な近接ストロボ撮影を行うことができる。
【0120】
また、本実施形態では、撮影レンズ光路内に偏光フィルタ3を進入させた状態で撮影する時に、フィルタ3が退避した状態での測距結果を補正するなどして測距結果を適切に変えるようにしているので、被写体に対するピントずれを確実に防止することができる。
【0121】
(第2実施形態)
図8〜図15は、本発明の第2実施形態である一眼レフカメラを示している。なお、図8は一眼レフカメラを上方から見た要部構成図、図9は一眼レフカメラの外観斜視図、図10は一眼レフカメラの縦中央断面図である。また、図11は要部斜視図で、フィルタが撮影レンズの光路内に進入した状態を表す。また、図12は要部斜視図で、フィルタが撮影レンズの光路外に退避した状態を表す。さらに、図13は構成要素を表すブロック図、図14および図15は作動フローチャートである。
【0122】
なお、本実施形態において、第1実施形態と同じ構成部分については第1実施形態にて付した符号(数字)に200を加えて示す。
【0123】
これらの図において、201は一眼レフカメラであり、図11及び図12に示す要部構成が全て収容されたカメラボディ201aと、撮影レンズ202が収容されたレンズ鏡筒201bとから構成されている。202は近接(マクロ)撮影が可能な撮影レンズで、203は偏光フィルタ(請求の範囲にいう光学フィルタ)である。
【0124】
204はフィルタ保持枠で、偏光フィルタ203を固定保持している。このフィルタ保持枠204は、外周前側(被写体側)にて撮影レンズ202の光軸と平行な軸を中心に回転可能にフィルタ支持部材205に支持されており、外周後側(フィルム面側)には回動力を受けるギヤ(以下、フィルタギヤという)204aが設けられている。
【0125】
図10〜図12に示す205aはフィルタ支持部材205の進退ガイド部であり、この進退ガイド部205aには、カメラ本体273に植設されたフランジ付きの2本のガイドピン206と嵌合する長孔205bが形成されている。フィルタ支持部材205は、これらガイドピン206と長孔205bとの嵌合により光軸垂直方向(カメラの左右方向)にスライド可能に、しかもガイドピン206のフランジ206aとカメラ本体237により僅かの隙間をもって挟まれることにより光軸方向の規制を受けて、カメラ本体237に支持されている。
【0126】
205cはフィルタ支持部材205の進退ガイド部205aの上端に設けられたラックギヤ、205dはフィルタ支持部材205の進退ガイド部205aの下端に設けられたばね掛け、207aはカメラ本体237に設けられたばね掛けである。207bはカメラ本体237に設けられたストッパであり、図11に示すように、これにフィルタ支持部材205の進退ガイド部205aの右端205eが当接することにより、偏光フィルタ203の回転中心と撮影レンズ202の光軸とがほぼ一致するようになっている。
【0127】
208は引っ張りコイルばねで、両ばね掛け205d,207aの間に掛けられ、図11の状態で進退ガイド部205aの右端205eとストッパ207bとを当接させるように張力を発生している。
【0128】
209はフィルタ駆動用電磁モータ(以下、フィルタ駆動モータという)であり、カメラ本体237に固定されている。210はモータウォームギヤ、211は大ギヤがモータウオームギヤ210と噛合う斜歯ギヤ211aと小ギヤ211bからなる第1二段ギヤである。212は第2二段ギヤで、大ギヤ212aが小ギヤ211bと噛合い、小ギヤ212bが太陽ギヤとなって遊星ギヤ213と噛合う。
【0129】
214は遊星アームで、遊星ギヤ213を太陽ギヤ212bの回りに公転可能に保持する。215はアイドラギヤで、遊星ギヤ213とフィルタギヤ204aとの間を繋ぐ。なお、ギヤ211,212,215はカメラ本体237に回転可能に取り付けられている。また、フィルタ駆動モータ209の正転・逆転により、遊星ギヤ213は太陽ギヤ212bの回りを時計回り方向又は反時計回り方向に公転して、アイドラギヤ215又はラックギヤ205cに噛合い、これらに偏光フィルタ203の回転や撮影レンズ202の光路内外への進退動作のための駆動力を伝達する。
【0130】
なお、フィルタ駆動モータ209,ギヤ210,211,212,213、遊星アーム214、アイドラギヤ215およびフィルタギヤ204aは、請求の範囲にいうフィルタ回転手段を構成する。また、ラックギヤ205c,引っ張りコイルばね208,フィルタ駆動モータ209,ギヤ210,211,212,213および遊星アーム214は、フィルタ進退手段を構成する。
【0131】
216は位相板で、フィルタ保持枠204の後端(フィルタギヤ204aの後)に偏光フィルタ203の回転軸と同心に固定されている。この位相板216は、偏光フィルタ203の光路を遮らないようにリング形状に形成されている。また、位相板216はリスフィルム等の薄いフィルムからなり、このフィルム上に透光部と遮光部の連続パターンが形成されて構成されている。さらに、図12に示す216aは、他の透光部よりも大きい位相で形成された初期位置用透光部である。
【0132】
217は位相板216を挟んで撮影レンズ202の光軸の真上に設けられたフォトインタラプタであり、偏光フィルタ203の回転によりフォトインタラプタ217内に位相板216の透光部が位置したときに信号を出力し、位相板216の遮光部が位置したときに信号出力を停止する。これにより、偏光フィルタ203の回転角度に応じたパルス信号が形成され、初期位置からのパルス信号数を図13に示す制御回路232によってカウントすることにより、偏光フィルタ203の回転位置を割出すことができる。
【0133】
238は撮影光軸付近をハーフミラーとした主ミラーで、主ミラー受板(撮影光軸付近に開口を設けてある)239に接着固定されている。主ミラー238は、主ミラー受板239に設けられた軸239aを中心に図10のミラーダウンした観察状態と不図示のミラーアップした撮影光路外退避状態との間で回動可能となっている。なお、ミラーダウンした観察状態では、撮影レンズ202を通った被写体光は主ミラー238で45度上へ反射され、ピント板240に像を結び、ペンタダハプリズム241で正立正像になり接眼レンズ242を通して撮影者に観察される。
【0134】
218は測光レンズ、219は測光センサ(SPC)である。測光センサ219は、センサ受光面の中央と外周の出力を分離して検知できる逆光検知機能を有しており、図13に示すように測光IC219と一体化されている。測光レンズ218および測光センサ219はペンタダハプリズム241の射出面の後に配置され、偏光フィルタ203を通過した被写界光を測ることができる。
【0135】
243はサブミラーで、サブミラー受板244に接着支持する。サブミラー受板244は、軸244aにより主ミラー受板239に回動自在に支持される。サブミラー243は、図10に示すようにミラーダウンした観察状態で、主ミラー238の撮影光軸付近のハーフミラー部を通過した被写体光をカメラ下方に配置した焦点検出部へ導く。また、サブミラー受板244は、不図示のミラーアップした撮影光路外退避状態で、主ミラー受板239の撮影光軸付近の開口を塞ぐ。245は焦点検出光学系のフィールドレンズ、246は反射ミラー、247は焦点検出光学系の二次結像レンズ、233はパッシブオートフォーカス用位相差検出方式の測距センサ、248はフォーカルプレーンシャッタである。
【0136】
220はフィルタ進退検知スイッチで、偏光フィルタ203が撮影レンズ光路内へ進入したときにOFFに、光路外へ退避したときにONになる。図8および図10に示す221はレンズの絞りである。
【0137】
図9に示す222はカメラボディ201aの上面に設けられたフィルタ効果設定ダイヤルであり、これを撮影者が回転させることにより、偏光フィルタ203の効果を選択的に設定できるようになっている。
【0138】
具体的には、偏光フィルタ203を撮影レンズ光路外に退避させるOFFポジション、偏光フィルタ203を撮影レンズ光路内に進入させるとともに最大フィルタ効果を得る回転位置にセットするMAXポジション、最小フィルタ効果を得る回転位置にセットするMINポジション、最大と最小の半分となるフィルタ効果を得る回転位置にセットする1/2ポジション、最大と最小の4分の1となるフィルタ効果を得る回転位置にセットする1/4ポジション、最大と最小の4分の3となる回転位置にセットする3/4ポジションに設定可能である。
【0139】
223は上記各ポジションを選択する際に合わせる指標、249はフィルタ回転・停止マニュアルスイッチであり、このスイッチ249をレリーズボタンのように指で押込むと、ONとなってフィルタ駆動モータ209を正転させ、フィルタ203を回転駆動することができる。また、このスイッチ249から指を放せばOFFとなり、フィルタ駆動モータ209を停止させてフィルタ203の回転を停止させることができる。このように、撮影者がファインダを覗いてフィルタ効果を確認しながら、所望する任意の回転位置にフィルタ203をセットすることができる。
【0140】
227はストロボ発光窓、228はレリーズボタン、229はフィルム巻取りスプール、230はフィルム、231はフィルムパトローネである。
【0141】
図13において、232はカメラ全体を制御する制御回路(CPU)であり、偏光フィルタ203を回転させながら測光センサ219により測光した測光値に基づいて各種演算をする演算機能や、特定のフィルタ回転位置等を記憶するメモリ機能等を有する。また、測距演算と焦点調節制御も全て制御回路232が行い、不図示のレンズ駆動モータで焦点調節用レンズを動かして焦点調節を行う。
【0142】
なお、これらAF制御系、AF駆動系、サブミラー243、焦点検出光学系のフィールドレンズ245、反射ミラー246、焦点検出光学系の二次結像レンズ247およびパッシブオートフォーカス用位相差検出方式の測距センサ233からなる焦点検出部により焦点調節装置が構成される。
【0143】
234はフィルタ駆動モータ209を駆動するためのモータ駆動回路、235はストロボを発光させるための高電圧を作り出すストロボ回路である。236はストロボ発光部であり、発光管と反射笠とから構成されている。
【0144】
250はリトラクタブルストロボ支持カバーで、軸250aの回りで回動可能に支持され、不図示のリトラクタブル機構により収納位置と発光位置とに変位する。251はストロボがリトラクタブル機構により発光可能位置にポップアップしたときにONし、格納位置に格納されたときOFFするストロボポップアップスイッチである。252はアクセサリーシューである。
【0145】
次に、上記制御回路32の動作を図14および図15のフローチャートに沿って説明する。なお、これらの図のフローチャートにおいて、丸囲みの数字を付した部分は互いにつながっていることを示している。
【0146】
[ステップ201(S201)]
不図示のメインスイッチをONすると、カメラに電源が供給され、撮影準備初期状態となる。
【0147】
[ステップ202(S202)]
制御回路232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態を検出し、これがOFFポジションであればステップ203へ進み、MAX,3/4,1/2,1/4,MINポジションのいずれかであればステップ251に進む。
【0148】
[ステップ203(S203)]
制御回路232は、フィルタ進退検知スイッチ220の状態を検出し、偏光フィルタ203が確実に撮影レンズ光路外へ退避している(図12の状態)か否かをチェックする。スイッチ220がONであれば、偏光フィルタ203の退避を確認してステップ207へ進む。スイッチ220がOFFであれば、偏光フィルタ203が撮影レンズ光路内に進入している(図11の状態)と判断し、ステップ204へ進む。
【0149】
[ステップ204(S204)]
制御回路232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ209を逆転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ209を逆転させる。モータ209の動力はモータウオームギヤ210を介して、図11の状態から第1二段ギヤ211を時計回り方向に、第2二段ギヤ212を反時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ213を太陽ギヤ212bの周りにて反時計回り方向に公転させる。このため、今までアイドラギヤ215に噛合っていた遊星ギヤ213は、ラックギヤ205cに噛合い、引っ張りコイルばね208の張力に抗してフィルタ支持部材205を偏光フィルタ203が撮影レンズ光路外へ完全に退避する位置(図12の状態)に移動するまで回転する。
【0150】
[ステップ205(S205)]
制御回路232は、再びフィルタ進退検知スイッチ220の状態を検出し、偏光フィルタ203が確実に撮影レンズ光路外へ退避した(図12の状態)か否かをチェックする。スイッチ220がONであれば、偏光フィルタ203の退避を確認してステップ206へ進む。スイッチ220がOFFであれば、まだ偏光フィルタ203が撮影レンズ光路外に退避していないと判断し、ステップ204を繰り返す。
【0151】
[ステップ206(S206)]
制御回路232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ209を停止させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ209を停止させる。ここでフィルタ支持部材205には引っ張りコイルばね208により常に撮影レンズ光路内へ進入させるような張力が働くが、ラックギヤ205cから遊星ギヤ213、第2二段ギヤ212、第1二段ギヤ211およびモータウオームギヤ210へと増速方向の噛合いで増速最終段がウオームギヤとなっているため、ばね208の張力では逆転することはなく、図12の状態で保持される。
【0152】
なお、万一大きなショックがカメラに加わりこれらギヤの噛合いがはずれてしまう惧れを考慮するなら、フィルタ支持部材205の進退ガイド部205aを図12の状態で係止保持し、フィルタ駆動モータ209の正転で係止解除するような係止機構を設けてもよい。次にステップ207へ進む。
【0153】
[ステップ207(S207)]
制御回路232は、カメラのレリーズボタン228が第1ストロークまで押されてSW−1がONしたか否かを判別する。ONであればステップ208へ進む。SW−1がOFFであればステップ243まで飛ぶ。
【0154】
[ステップ208(S208)]
制御回路232は、測光ICと一体化された測光センサ219からの測光出力を取り込み、AE測光演算を行い露光制御値を決定する。
【0155】
[ステップ209(S209)]
制御回路232は、測距センサ233からの出力からAF測距演算を行って焦点合わせのための撮影レンズ駆動量を決定する。
【0156】
[ステップ210(S210)]
制御回路232は、ステップ209で決定された撮影レンズ駆動量に基づいて撮影レンズ202を駆動し、焦点調節を行う。
【0157】
[ステップ211(S211)]
不図示のストロボモード設定手段によりストロボオートモードが選択された場合、ステップ208でのAE測光演算によりストロボ発光の必要のある被写体低輝度と判断した場合およびストロボモード設定手段によりストロボ強制発光が選択された場合は、制御手段232はストロボ発光すると判断して、不図示のポップアップ機構によりストロボをポップアップさせて発光準備し、ステップ236へ進む。ストロボが発光しないと判断した場合はステップ212へ進む。
【0158】
[ステップ212(S212)]
制御回路232は、カメラのレリーズボタン228が第2ストロークまで押されてSW−2がONしたか否かを判別する。ONであればステップ213へ進む。SW−2がOFFであればステップ202へ戻る。
【0159】
[ステップ213(S213)]
制御回路232は、ステップ208で決定された露出制御値に基づいて絞り221の開口径とフォーカルプレーンシャッタ248のシャッタ秒時を制御し、露光を行う。
【0160】
[ステップ215(S215)]
制御回路232は、フィルムを一駒巻上げ、次の撮影に備える。巻上げ終了後はステップ202へ戻る。
【0161】
[ステップ251(S251)]
制御回路232は、フィルタ回転・停止マニュアルスイッチ249が押込まれてONしているか否かを検出する。ONしていればステップ252へ進み、OFFであればステップ216へ進む。
【0162】
[ステップ252(S252)]
制御手段232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ209を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ209を正転させる。初め図12の状態であった場合は、モータ209の動力はモータウオームギヤ210を介して第1二段ギヤ211を反時計回り方向に、第2二段ギヤ212を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ213を太陽ギヤ212bの周りにて時計回り方向に公転させる。
【0163】
これにより、ラックギヤ205cと噛合っていた遊星ギヤ213がラックギヤ205cから外れ、アイドラギヤ215と噛合う。これと同時に、引っ張りコイルばね208に引っ張られたフィルタ支持部材205は、進退ガイド部205aの右端205eがストッパ207bに当接する位置まで移動する。これにより、偏光フィルタ203が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入するとともに、フィルタギヤ204aがアイドラギヤ215と噛合って図11の状態となる(初めから図11の状態であった場合は、前述の図12の状態からの動作は無い)。
【0164】
その後もモータ209の正転を続けさせ、フィルタギヤ204aを反時計回り方向に回転させる。これにより、フィルタギヤ204aと一体のフィルタ保持枠204に保持された偏光フィルタ203は、撮影レンズ202の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り方向に回転する。
【0165】
[ステップ253(S253)]
制御回路232は、フォトインタラプタ217からの出力信号を検出し、出力パルスに変化があれば偏光フィルタ203が回転しているとしてステップ254へ進む。出力パルスに変化がなければ、まだ偏光フィルタ203が撮影レンズ光路内の所定位置にセットされておらず、回転していないと判断してステップ252へ戻る。
【0166】
[ステップ254(S254)]
制御回路232は、フィルタ回転・停止マニュアルスイッチ249が引続き押込まれてONしているか否かを検出する。ONしていればステップ252へ戻り、OFFであればステップ255へ進む。
【0167】
[ステップ255(S255)]
制御手段232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ209を停止させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ209を停止させる。次にステップ207へ進む。
【0168】
[ステップ216(S216)]
制御回路232は、ステップ202でフィルタ効果設定ダイヤル222がOFF以外と判断された後、カメラのレリーズボタン228が第1ストロークまで押されてSW−1がONしたか否かを判別する。ONであればステップ217へ進む。SW−1がOFFであればステップ243まで飛ぶ。
【0169】
[ステップ217(S217)]
制御手段232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ209を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ209を正転させる。初め図12の状態であった場合は、モータ209の動力はモータウオームギヤ210を介して第1二段ギヤ211を反時計回り方向に、第2二段ギヤ212を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ213を太陽ギヤ212bの周りにて時計回り方向に公転させる。
【0170】
これにより、ラックギヤ205cと噛合っていた遊星ギヤ213がラックギヤ205cから外れ、アイドラギヤ215と噛合う。これと同時に、引っ張りコイルばね208に引っ張られたフィルタ支持部材205は、進退ガイド部205aの右端205eがストッパ207bに当接する位置まで移動する。これにより、偏光フィルタ203が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入するとともに、フィルタギヤ204aがアイドラギヤ215と噛合って図11の状態となる(初めから図11の状態であった場合は、前述の図12の状態からの動作は無い)。
【0171】
その後もモータ209の正転を続けさせ、フィルタギヤ204aを反時計回り方向に回転させる。これにより、フィルタギヤ204aと一体のフィルタ保持枠204に保持された偏光フィルタ203は、撮影レンズ202の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り方向に回転する。
【0172】
[ステップ218(S218)]
制御回路232は、偏光フィルタ203を回転させたまま偏光フィルタ203を通過した被写体光を受けた測光センサ219からの測光出力を取り込み、AE測光演算を行う。
【0173】
[ステップ219(S219)]
ステップ218と同時に、制御手段232は測距センサ233の出力からAF測距演算を行い、焦点合わせのための撮影レンズ駆動量を決定する。このときの測距センサ233の出力は、撮影レンズ202と偏光フィルタ203を通った被写体光によるものであり、偏光フィルタ203を挿入した分の光路長変化が加わった分、偏光フィルタ203を挿入しなかったときの測距結果とは明らかに異なる。しかし、TTL一眼レフカメラでは、フィルムへの光も測距センサへの光も偏光フィルタを挿入した分の光路長変化は同じなので、補正をせずに測距センサ233の出力のままに同じ測距演算によりレンズ駆動量を求めて焦点調節制御すればよい。
【0174】
[ステップ220−1(S220−1)]
ステップ218,219と同時に、制御手段232は測光センサ219からの測光出力の最大値と最小値を検出演算すると共に、測光出力とフォトインタラプタ217の初期位置からのパルスのカウント数を対応付け、測光出力が最大値と最小値を示した時の偏光フィルタ203の回転位置をそれぞれ記憶する。
【0175】
[ステップ220−2(S220−2)]
制御回路232は、ステップ219で決定された撮影レンズ駆動量に基づいて撮影レンズ202を駆動し、焦点調節を行う。
[ステップ221(S221)]
制御回路232は、ストロボモード設定手段によってストロボ強制発光が選択された場合は、ストロボが発光すると判断し、ポップアップ機構によりストロボをポップアップさせて発光準備し、ステップ240へ進む。ストロボが発光しない場合はステップ222へ進む。
【0176】
[ステップ222(S222)]
制御回路232は、ステップ218でのAE測光演算により、測光センサ219でセンサ受光面の中央と外周の測光出力差が所定値より大きくなった時は、偏光フィルタの効果の少ない逆光撮影であると判断して、ステップ204へ戻り、偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外への退避動作を行う。逆光撮影でなければステップ223へ進む。
【0177】
[ステップ223(S223)]
制御回路232は、ステップ218でのAE測光演算により、偏光フィルタ203の進入時の測光出力最大値が所定値Aよりも小さい低輝度被写体撮影と判断したときは、このまま撮影するとシャッタ露光秒時が長秒時になり手ぶれの惧れがあり、ストロボ発光の必要があるのでステップ204へ戻り、偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外への退避動作を行う。所定値Aよりも小さくなければステップ224へ進む。
【0178】
[ステップ224(S224)]
制御回路232は、ステップ218でのAE測光演算により、偏光フィルタ203の進入時の測光出力最大値と最小値の差が所定値Bよりも小さいと判断したときは、偏光フィルタ203の効果が少ないとしてステップ204へ戻り、偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外への退避動作を行う。所定値Bよりも小さくなければステップ225へ進む。
【0179】
[ステップ225(S225)]
制御回路232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態を検出し、これがMAXポジションに設定されていればステップ226へ進む。そうでなければ、ステップ227へ進む。
【0180】
[ステップ226(S226)]
制御回路232は、ステップ220−1での偏光フィルタ効果の最も大きい測光出力が最小値を示した記憶位置に偏光フィルタ203をセットするようモータ駆動回路234に制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止させる。その後ステップ212へ進む。
【0181】
[ステップ227(S27)]
制御回路232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態を検出し、これが3/4ポジションに設定されていればステップ228へ進む。そうでなければ、ステップ229へ進む。
【0182】
[ステップ228(S228)]
制御回路232は、ステップ220−1での測光出力が最小値を示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの最小値側に寄った偏光フィルタ効果が2番目に大きい(フィルタ効果はMAX−MINの3/4のイメージとなる)位置に偏光フィルタ203をセットするようモータ駆動回路234に制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止させる。その後ステップ212へ進む。
【0183】
[ステップ229(S229)]
制御回路232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態を検出し、これが1/2ポジションに設定されていればステップ230へ進む。そうでなければステップ231へ進む。
【0184】
[ステップ230(S230)]
制御回路232は、ステップ220−1での測光出力が最小値を示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの偏光フィルタ効果が中間の(フィルタ効果はMAX−MINの1/2のイメージとなる)位置に偏光フィルタ203をセットするようモータ駆動回路234へ制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止させる。その後ステップ212へ進む。
【0185】
[ステップ231(S231)]
制御回路232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態を検出し、これが1/4ポジションに設定されていればステップ232へ進む。そうでなければ、ステップ233へ進む。
【0186】
[ステップ232(S232)]
制御回路232は、ステップ220−1での測光出力が最小値を示した記憶位置と測光出力が最大値を示した記憶位置との間のフィルタ回転角度を4等分し、そのうちの最大値側に寄った偏光フィルタ効果が2番目に小さい(フィルタ効果はMAX−MINの1/4のイメージとなる)位置に偏光フィルタ203をセットするようモータ駆動回路234へ制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止させる。その後ステップ212へ進む。
【0187】
[ステップ233(S233)]
制御回路232は、フィルタ効果設定ダイヤル222の設定状態を検出し、これがMINポジションに設定されていればステップ234へ進む。そうでなければ、ステップ235へ進む。
【0188】
[ステップ234(S234)]
制御回路232は、ステップ220−1での偏光フィルタ効果の最も小さい測光出力が最大値を示した記憶位置に偏光フィルタ203をセットするようモータ駆動回路234へ制御信号を伝える。そして、初期位置からのフォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止させる。その後ステップ212へ進む。
【0189】
[ステップ235(S235)]
ステップ225,227,229,231,233にていずれのダイヤルポジションとなっているか判別できなかった場合は、フィルタ効果設定ダイヤル222に接触不良等の不具合が生じたとして、制御回路232からモータ駆動回路234へ制御信号を伝え、フォトインタラプタ217のパルスを検出しながら偏光フィルタ203を回転初期位置に戻す。その後カメラを作動禁止とする。
【0190】
[ステップ236(S36)]
制御回路232は、ステップ211にてストロボが発光すると判断した後、ステップ209にて得られた測距演算値がマクロ撮影領域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判断した場合は、通常距離の撮影とみなし、ステップ237へ進む。そうでない場合は近接距離の撮影(マクロ撮影)と見なし、ステップ241へ進む。
【0191】
[ステップ237(S237)]
制御回路232は、カメラのレリーズボタン228が第2ストロークまで押されてSW−2がONしたか否かを判別する。ONであればステップ239へ進む。SW−2がOFFであればステップ202へ戻る。
【0192】
[ステップ239(S239)]
制御回路232は、ステップ208のフローを通ってきた場合はステップ208で決定された露出制御値に基づいて、ステップ218のフローを通ってきた場合はステップ218で決定された露出制御値に基づいて、絞り221の開口径とフォーカルプレーンシャッタ248のシャッタ秒時を制御し、ストロボを発光させ露光を行う。その後ステップ215へ進む。
【0193】
[ステップ240(S240)]
制御回路232は、ステップ221にてストロボが発光すると判断した後、ステップ219にて得られた測距演算値がマクロ撮影領域に入る所定の近接距離Cよりも大きいと判断した場合は、通常距離の撮影と見なし、ステップ204へ戻って偏光フィルタ203の撮影レンズ光路外への退避動作を行わせる。そうでない場合は近接距離の撮影(マクロ撮影)と見なし、ステップ241へ進む。
【0194】
[ステップ241(S241)]
制御手段232は、モータ駆動回路234へフィルタ駆動モータ209を正転させるよう指令を送り、フィルタ駆動モータ209を正転させる。ステップ236を経由した初め図12の状態であった場合は、モータ209の動力はモータウオームギヤ210を介して第1二段ギヤ211を反時計回り方向に、第2二段ギヤ212を時計回り方向に回転させ、遊星ギヤ213を太陽ギヤ212bの周りで時計回り方向に公転させる。このため、ラックギヤ205cと噛合っていた遊星ギヤ213はラックギヤ205cから外れ、アイドラギヤ215と噛合う。
【0195】
これと同時に、引っ張りコイルばね208に引っ張られたフィルタ支持部材205は、進退ガイド部205aの右端205eがストッパ207bに当接する位置まで移動する。これにより、偏光フィルタ203が撮影レンズ光路内の所定位置へ進入するとともに、フィルタギヤ204aがアイドラギヤ215と噛合って図11の状態となる(ステップ240を経由した初めから図11の状態であった場合は前述の図12の状態からの動作は無い)。
【0196】
その後もモータ209の正転を続けさせ、フィルタギヤ204aを反時計回り方向に回転させる。これにより、フィルタギヤ204aと一体のフィルタ保持枠204に保持された偏光フィルタ203は、撮影レンズ202の光軸とほぼ一致する軸を中心に反時計回り方向へ回転する。
【0197】
[ステップ242(S242)]
制御回路232は、ストロボから出た光が近接被写体(複写等の主に平面被写体で特に平滑面を有しているもの)により反射されて撮影レンズ内に入ってしまうのを最も効果的にカットできる回転位置に偏光フィルタ203をセットするため、モータ駆動回路234へ制御信号を伝える。なお、上記回転位置は、被写体とカメラの内蔵ストロボの位置関係でほぼ決まり、予めメモリ内に記憶されたものである。
【0198】
そして、初期位置からのフォトインタラプタ217のパルスをカウントし、所望位置が得られた時点でフィルタ駆動モータ209の駆動を停止する。その後ステップ237へ進む。
【0199】
[ステップ243(S243)]
制御手段232は、測光タイマー(レリーズボタンを押してSW−1ONを保持せずとも露出設定変更できるよう、測光可能状態を所定時間保持するタイマー)の状態を検出し、作動中であればステップ202へ戻る。所定時間が経過し不作動であればステップ244へ進む。
【0200】
[ステップ244(S44)]
制御回路232は、不図示のメインスイッチの状態を検出し、ONであればステップ202へ戻り、以下繰り返す。OFFであればステップ245へ進む。
【0201】
[ステップ245(S245)]
制御回路232は、カメラへの電源供給を遮断して、フローを終了する。
【0202】
以上説明したように、本実施形態では、カメラボディ201a内に、偏光フィルタ203とフィルタ回転手段とフィルタ進退手段とを収容しているので、面倒な手動によるフィルタ回転操作や着脱操作を不要とすることができ、しかもレンズ光軸に垂直な方向にスペースを取り易いカメラボディ201aに偏光フィルタ203とフィルタ回転手段とフィルタ進退手段とを設けているので、カメラシステムのコストアップやデザイン上の破綻を防止することができる。
【0203】
しかも、本実施形態では、フィルタ回転手段とフィルタ進退手段の駆動源であるフィルタ駆動モータ209を共用しているため、よりコストダウンを図れるとともにコンパクトなカメラを実現することができる。
【0204】
また、本実施形態では、測光結果が最小値となったときの回転位置(記憶位置)にフィルタ203をセットしたり、測光結果が最大値および最小値となったときのフィルタ回転位置(記憶位置)に基づいてフィルタ効果設定ダイヤル222によるフィルタ効果度の設定に応じてフィルタ回転位置を制御したりするので、適正なフィルタ効果が得られる位置に自動的にフィルタを回転させることができ、容易に適正露出を得ることができる。
【0205】
さらに、本実施形態では、測光結果の最大値が所定値Aよりも小さいとき、測光結果の最大値および最小値の差が所定値Bより小さいときおよび逆光状態のときのようにフィルタ効果が少ないときやフィルタ効果がない方が好ましい場合には、偏光フィルタ203を撮影レンズ光路外に自動的に退避させるようにしているので、フィルタによって減光される分の露光可能な光量を無駄にしたり露出不足の撮影が行われたりするのを確実に防止することができる。
【0206】
また、本実施形態では、近接撮影でない通常撮影をストロボ発光を伴って行うときに、偏光フィルタ203を撮影レンズ光路外に退避させるようにしているので、ストロボ発光したにもかかわらず露出不足となったりエネルギが無駄になったりするのを確実に防ぐことができる。
【0207】
また、近接撮影をストロボ発光を伴って行うときには、偏光フィルタ203をストロボ反射光を効果的にカットする位置にセットするようにしているので、ストロボの強い反射光がレンズ光路内に進入するのを抑えることができ、良好な近接ストロボ撮影を行うことができる。
【0208】
なお、上記各実施形態においては、光学フィルタが偏光フィルタの場合について説明したが、その他の光学フィルタでも有効な場合がある。例えば、画面の半分に減光効果のあるNDフィルタ(いわゆるハーフND)や画面を連続的に徐々に減光する効果のあるグラジュエーションフィルタ等を用いて、撮影者の所望のフィルタ効果が得られるようフィルタ効果設定手段で減光部が画面上、画面下、画面右、画面左となる各ポジションを設け回転位置とフィルタ効果を対応付けて、同様にフィルタの回転位置を電動制御することで実現できる。
【0209】
また同様にフィルタの要・不要を撮影条件により自動判別して撮影レンズ光路内外への進退動作を電動にて行うこともできる。
【0210】
また、上記各実施形態では、駆動源が電磁モータの場合について説明したが、その他マグネットやプランジャ等の電磁アクチュエータ、静電アクチュエータ、圧電素子、超音波モータ等も応用可能である。
【0211】
さらに、上記各実施形態では、偏光フィルタの進退動作と回転動作とを1つの駆動源の駆動力にて行う場合について説明したが、両動作を別々の駆動源の駆動力にて独立に行っても構わない。
【0212】
また、上記各実施形態では、銀塩フィルムを用いるカメラについて説明したが、本発明は電子スチルカメラ、ビデオカメラ等のムービーカメラにも適用可能である。
【0214】
本発明によれば、光学フィルタを回転させたまま測光を行わせ、測光結果が最大値および最小値となったときの光学フィルタの回転位置に基づいてフィルタ効果設定手段により設定されたフィルタ効果度に応じた光学フィルタの回転位置制御を行うことにより、適正なフィルタ効果が得られる位置に自動的にフィルタを回転させることが可能となり、容易に適正露出を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズシャッタカメラの平面図である。
【図2】上記カメラの外観斜視図である。
【図3】上記カメラのフィルタ駆動機構(偏光フィルタが撮影レンズの光路内に進入した状態)を示す斜視図である。
【図4】上記カメラのフィルタ駆動機構(偏光フィルタが撮影レンズの光路外に退避した状態)を示す斜視図である。
【図5】上記カメラの電気回路ブロック図である。
【図6】上記カメラの作動フローチャートである。
【図7】上記カメラの作動フローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態である一眼レフカメラの平面図である。
【図9】上記一眼レフカメラの外観斜視図である。
【図10】上記一眼レフカメラの縦中央断面図である。
【図11】上記一眼レフカメラのフィルタ駆動機構(偏光フィルタが撮影レンズの光路内に進入した状態)を示す斜視図である。
【図12】上記一眼レフカメラのフィルタ駆動機構(偏光フィルタが撮影レンズの光路外に退避した状態)を示す斜視図である。
【図13】上記一眼レフカメラの電気回路ブロック図である。
【図14】上記一眼レフカメラの作動フローチャートである。
【図15】上記一眼レフカメラの作動フローチャートである。
【符号の説明】
1,201…カメラボディ
2, 202…撮影レンズ
3,203…偏光フィルタ
5,205…フィルタ支持部材
5a,205a…進退ガイド部
5c,205c…ラックギヤ
8,208…引っ張りコイルばね
9,209…フィルタ駆動用電磁モータ
10,210…モータウオームギヤ
11,211…第1二段ギヤ
12,212…第2二段ギヤ
13,213…遊星ギヤ
14,214…遊星アーム
15,215…アイドラギヤ
16,216…位相板
17,217…フォトインタラプタ
18,218…測光レンズ
19,219…測光センサ
20,220…フィルタ進退検知スイッチ
22,222…フィルタ効果設定ダイヤル
32,232…制御回路(CPU)
33,233…測距センサー
34,236…ストロボ発光部
249…フィルタ回転・停止マニュアルスイッチ
Claims (1)
- レンズ光路内に位置する軸を中心に回転可能な光学フィルタと、
駆動源を有して前記レンズ光路内に進入した前記光学フィルタを前記レンズ光路内に位置する軸を中心に回転駆動するフィルタ回転手段と、
前記光学フィルタを通して被写界輝度を測定する測光手段と、
前記測光手段による測光結果に応じて前記光学フィルタの目標回転位置を設定する目標回転位置設定手段と、
前記目標回転位置設定手段により設定された目標回転位置に、前記フィルタ回転手段を介して前記光学フィルタを回転させるフィルタ回転制御手段と、
前記光学フィルタの効果度を選択的に設定するためのフィルタ効果設定手段を有しており、
前記目標回転位置設定手段は、前記フィルタ回転手段により前記光学フィルタを回転させたまま前記測光手段による測光を行わせ、該測光結果が最大値及び最小値となったときの前記光学フィルタの回転位置に基づいて、前記フィルタ効果設定手段により設定されたフィルタ効果度に応じた前記光学フィルタの目標回転位置を設定することを特徴とするカメラ。
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