JP3948901B2 - 手動格納式ドアミラー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に設けられる手動格納式ドアミラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車の手動格納式ドアミラーは、ドアから起立してミラー部がドアと所定角度を成す使用位置と、ミラー部がドア側に倒れた格納位置とに回動可能に構成されている。また、ミラー部を使用位置及び格納位置に位置決めすると共に、各位置へミラー部を回動操作する際、使用位置及び格納位置から移動を開始する時及び所定位置に達した時に、操作者が操作力の変化(節度感)を簡単に感じることができる構成となっている。そしてこの構成として、ミラー部が固定されたブラケットを、ステーを介してドアに固定されたスタンドの支軸に回動可能かつ軸方向に移動可能に支持し、スタンドとブラケットとの間に位置決め用の凸部と凹部とを設け、ブラケットをバネによりスタンド側に付勢している。
【0003】
図8(a),(b)は、スタンド80とブラケット81の当接部の模式展開断面図である。スタンド80の上面には、支軸を中心とした円周上に凸部82が形成され、ブラケット81の下面には、凸部82と嵌合可能な第1及び第2の凹部83a,83bが形成されている。第1の凹部83aは、ドアミラーが使用位置に配置された時に凸部82と嵌合し、第2の凹部83bはドアミラーが格納位置に配置された時に凸部82と嵌合するように形成されている。
【0004】
そして、図8(a)に示すように、ドアミラーの使用時には、凸部82が凹部83aと嵌合した状態で保持される。また、格納時には、手でミラー部を車体側へ倒すことにより、凹部83aは凸部82から離脱し、図8(b)に示す格納位置の凹部83bと嵌合する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、使用位置におけるドアミラーとドアの成す角度は車種毎に異なっているため、使用位置から格納位置までのミラー部の移動角度、即ち、格納角は車種によって異なる。その為、従来は車種毎の格納角に対応した凹部を備えるブラケットを車種毎に設けなければならなかった。一方、前記凹部に対応する凸部を有するスタンドも、車種毎に車体への取付け構造が異なることから、車種毎に異なる構造にしなければならなかった。すなわち、ブラケット、スタンド共車種毎に共用することはできず、製造コストが上がるという問題があった。
【0006】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車種毎に格納角が異なっていても、ブラケットを共用し、製造コストを低減することができ、使用位置あるいは格納位置の節度感を得ることができる手動格納式ドアミラーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、車両のドアに設けられた支持部に固定されるスタンドと、該スタンドに回動可能に支持されたブラケットと、前記ブラケットに固定されたミラー部とを備え、前記ミラー部が前記ブラケットと共に使用位置と格納位置とに回動されてそれらの位置に保持可能に構成された手動格納式ドアミラーであって、前記ブラケットを前記スタンドに突設した支軸に回動可能かつ軸方向に移動可能に支持すると共に、前記スタンド及び前記ブラケットに前記支軸と直交する対向面をそれぞれ設け、前記スタンド側対向面に第1凸部及び該第1凹部よりも長手方向に長く延びるように第2凸部を所定間隔をおいて設け、ブラケット側対向面に第1凹部及び第2凹部を所定間隔をおいて設け、前記第1凸部が前記第1凹部と嵌合しかつ前記第2凸部が前記第2凹部と対向する状態で前記ミラー部を使用位置に保持し、前記第1凸部が前記第2凹部と対向しかつ前記第2凸部が前記第1凹部と嵌合する状態で前記ミラー部を格納位置に保持するように前記両凸部及び両凹部の位置を設定し、ミラー部が使用位置又は格納位置に保持された時、前記第2凹部は前記第1凸部又は前記第2凸部と対向した状態で各凸部と嵌合しない遊嵌形状とし、前記ブラケットにおいて、前記使用位置から前記格納位置までの前記ミラー部の移動角度であり、且つ、前記スタンドが取り付けられる車種に応じて前記第1凸部及び第2凸部間の所定角度にて設定される格納角が、前記支軸を中心として前記第1凹部の中央と前記第2凹部の一端との成す角度以上、前記第1凹部の中央と前記第2凹部の他端との成す角度以下の範囲となるように設定されているとともに、前記ブラケットを前記スタンド側に付勢する付勢手段を設けている。
【0008】
この発明によれば、手動格納式ドアミラーの使用時には、第1凸部が第1凹部と嵌合され、第2凸部が第2凹部と対向する状態で、ミラー部は使用位置に保持される。また、ミラー部が格納状態へ格納される際には、第1凸部が第2凹部と対向し、第2凸部が第1凹部と嵌合する状態でミラー部は格納位置に保持される。即ち、第2凹部は、位置決め保持に関与していない状態の一方の凸部を収容する役割を果たす。そして第2凹部が前記第1凸部又は前記第2凸部と対向した状態で各凸部と嵌合しない遊嵌形状のため、ミラー部の格納角に合わせて、第1凸部と第2凸部との間隔が変更されても、ブラケットの両凹部を変更する必要がない。即ち、格納角が異なっていてもブラケットを共用して、使用位置あるいは格納位置での節度感を得ることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記支軸を中心として前記第1凹部の中央と前記第2凹部の一端との成す角度を30°以上とし、前記第1凹部の中央と前記第2凹部の他端との成す角度を90°以下としている。この発明によれば、第2凹部の長さが長く設定されたことにより、格納角が異なっても、ほとんど全ての車種でブラケットを共用することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第2凹部の長手方向(周方向)両端に前記第1凸部又は第2凸部が当接する傾斜面が形成されている。この発明によれば、傾斜面が形成されたことにより、第2凹部からの第1凸部又は第2凸部の離脱に必要な操作力が、第1凸部又は第2凸部と第1凹部の嵌合状態を解除する時と比較して弱くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、手動格納式ドアミラー1は、車両のドアに設けられたステー2に固定されるスタンド3と、スタンド3に突設した支軸4に回動可能かつ軸方向移動可能に支持されるブラケット5と、ブラケット5に固定されるミラー部6とを備えている。ミラー部6は、ミラー本体7、フレーム8及びバイザーカバー9で構成され、フレーム8には、ブラケット5の取付孔5aと対応する固定孔8aが3カ所形成されている。
【0012】
金属製のスタンド3の上面には、図3(a),(b)に示すように、ブラケット5を回動可能に支持する支軸4が突設され、支軸4の下端には、支軸4を中心にボス部10が形成されている。また、ボス部10の上面は、支軸4と直交する状態でブラケット5と当接するスタンド側対向面11を構成する。スタンド側対向面11には、図2(b)に示すように、支軸4の周縁から放射方向へ延びるように所定幅で第1凸部12が120°の間隔で3個形成されている。また、第1凸部12から60°ずれた位置には、第1凸部12と大略同等の幅及び長さを有し、図5(a)〜(c)に示すように、第1凸部12より小さい第2凸部13が3個形成されている。また、スタンド3の下面には、ステー2と係合する取付部14が備えられている。
【0013】
樹脂製のブラケット5には、図4(a)〜(d)に示すように、ミラー部6を固定する取付部15と、スタンド3に設けられた支軸4を挿通する筒部16が形成されている。図3(a),(b)に示す筒部16の下端周縁部には、ボス部17が形成され、ボス部17の下面には、支軸4と直交するブラケット側対向面18が構成されている。
【0014】
また、図4(c)に示すように、取付部15には、ミラー部6のフレーム8をビス等で固定する取付孔5aが3カ所形成されている。ミラー部6とブラケット5が固定される事により、ブラケット5と共にミラー部6が支軸4を中心として回動されるように構成されている。また、図4(a),(c),(d)に示すように、取付部15の外側、即ち、ミラー部6と対向する側には、軽量化のために四角状の凹部15aが複数形成されている。
【0015】
図2(a)に示すように、ブラケット側対向面18には、放射方向へ延びるように、第1凹部19が120°の間隔で3個形成されている。また、第1凹部19から60°ずれた位置には、図2(a)及び図5(a)〜(c)に示すように、第1凹部19よりも長手方向に長く延びるように第2凹部20が3個形成されている。第2凹部20の長手方向両端には、傾斜面20a及び傾斜面20bが形成されている。
【0016】
各凸部12,13及び各凹部19,20は、第1凸部12が第1凹部19と嵌合され、第2凸部13が第2凹部20と対向する状態で、ミラー部6を使用位置に保持する位置関係に形成されている。また、第1凸部12が第2凹部20と対向し、第2凸部13が第1凹部19と嵌合する状態で、ミラー部6を格納位置に保持する位置関係に形成されている。また、第2凹部20は、第1凸部12が第2凹部20と対向する位置で第2凹部20と嵌合しない遊嵌形状に形成されている。
【0017】
この実施形態では、第2凹部20は、格納角が50°より大きく70°より小さな範囲では、第1及び第2凸部12,13と傾斜面20a,20bとが当接せずに移動可能に形成されている。即ち、本実施形態のブラケット5を格納角が50〜70°の範囲の手動格納式ドアミラー1に使用することができるように構成されている。
【0018】
図3(a),(b)に示すように、支軸4の上部外周には、留め輪22が嵌合固定されている。ブラケット5のボス部17の上面と、留め輪22の下面との間には、付勢手段としてのバネ21が介装され、ボス部17を介してブラケット側対向面18がスタンド側対向面11側に付勢されている。
【0019】
次に、上記手動格納式ドアミラー1の作用について説明する。
手動格納式ドアミラー1は、第1凸部12が第1凹部19と嵌合され、第2凸部13が第2凹部20と対向する状態で、ミラー部6が使用位置に保持される。また、第1凸部12が第2凹部20と対向し、第2凸部13が第1凹部19と嵌合する状態でミラー部6は格納位置に保持される。
【0020】
図5(a)〜(c)は格納角60°の場合の手動格納式ドアミラー1のスタンド3とブラケット5の各凸部12,13及び各凹部19,20の関係を示す模式展開断面図である。これらの模式展開断面図では、分かりやすくするためにブラケット5とスタンド3の間に隙間を設けて図示しているが、実際にはブラケット5とスタンド3は、使用位置及び格納位置では当接している状態である。図5(a)は、ミラー部6が使用位置に配置された状態に対応する。この状態からミラー部6を格納位置へ回動するため、ミラー部6を格納位置側へ回動させると、先ず第1凸部12と第1凹部19との嵌合が解除され、次に第2凸部13が第2凹部20から離脱する。そして、例えばミラー部6が使用位置から格納位置側へ30°回動された状態では、図5(b)に示すように、第1凸部12がブラケット側対向面18と当接し、ブラケット5は第1凸部12の高さ分だけバネ21の付勢力に抗して押し上げられた状態になる。そして、図5(b)の状態からさらにミラー部6が回動されると、第2凹部20の傾斜面20aが第1凸部12と摺接する状態を経て、図5(c)に示す第1凸部12が第2凹部20と対向し、第2凸部13が第1凹部19と嵌合する格納状態となる。そして、ミラー部6は、第2凸部13が第1凹部19に嵌合されることにより、格納位置に保持される。
【0021】
格納角が60°より小さな所定角度(例えば50°)の手動格納式ドアミラー1の場合は、図6(a),(b)に示すように、使用位置では第1凸部12が第1凹部19と嵌合し、支軸4を中心にしてブラケット5が使用位置から格納位置へ所定角度(50°)回動されると、第2凸部13が第1凹部19と嵌合するように形成されたスタンド3が使用される。そして、ミラー部6が使用位置に配置された状態では、図6(a)に示すように第2凸部13は第2凹部20の傾斜面20bに当接せず対向する状態となる。また、ミラー部6が格納位置に配置された状態では、第2凸部13が第1凹部19と嵌合し、第1凸部12が第2凹部20の傾斜面20aに当接する状態となる。
【0022】
一方、格納角が60°より大きな所定角度(例えば70°)の手動格納式ドアミラー1の場合は、図7(a),(b)に示すように、使用位置では第1凸部12が第1凹部19と嵌合し、支軸4を中心にしてブラケット5が使用位置から格納位置へ所定角度(70°)回動されると、第2凸部13が第1凹部19と嵌合するように形成されたスタンド3が使用される。そして、ミラー部6が使用位置に配置された状態では、図7(a)に示すように第2凸部13は第2凹部20の傾斜面20aに当接せず対向する状態となる。また、ミラー部6が格納位置に配置された状態では、第2凸部13が第1凹部19と嵌合し、第1凸部12が第2凹部20の傾斜面20bに当接する状態となる。即ち、周方向に長い第2凹部20の存在により、ミラー部6の格納角が異なる場合でも、ブラケット5側を変更することなく、使用位置では第1凸部12と第1凹部19との嵌合で位置決め保持がなされ、格納位置では第2凸部13と第1凹部19との嵌合で位置決め保持がなされる。
【0023】
手動格納式ドアミラー1が組み立てられる際には、まず、スタンド3に設けられた支軸4が、ブラケット5の筒部16の内側に挿入され、ブラケット5はスタンド3に回動可能に保持される。次に、バネ21が筒部16を囲むようにボス部17の上面に載置され、バネ21を保持する留め輪22が、支軸4に嵌合固定されることにより、ブラケット5は、ボス部17を介してブラケット側対向面18がスタンド側対向面11側に付勢される。
【0024】
次に、フレーム8に設けられた固定孔8aを貫通して、ブラケット5に設けられた取付孔5aに固定されるビスにより、ミラー部6がブラケット5に固定される。ミラー本体7はバイザーカバー9と共に、フレーム8を挟持するようにバイザーカバー9に嵌着される。スタンド3、ブラケット5及びミラー部6が組み付けられた状態で、ステー2の上部にスタンド3が取付部14において固定される。
【0025】
この実施形態は、以下のような効果を有する。
(1)第1凸部12が第1凹部19と嵌合することにより、ブラケット5が使用位置に位置決め保持され、第2凸部13が第1凹部19と嵌合することにより、ブラケット5が格納位置に位置決め保持されかつ、第1凸部12は、第1凸部12が第2凹部20と対向する位置において、第2凹部20と嵌合しない遊嵌形状に形成されている。従って、格納角の異なる車種であっても、ブラケット5を共用することができ、車種毎にブラケット5を製造する必要がなく、製造コストを低減することができる。
【0026】
(2)第1凸部12及び第2凸部13のいずれかが、第1凹部19と嵌合することにより、ミラー部6を使用位置及び格納位置に配置する際に、節度感を得ることができる。
【0027】
(3)第2凹部20の周方向両端に、傾斜面20a,20bが形成されているため、第2凹部20からの第1凸部12又は第2凸部13の離脱に必要な操作力が、第1凸部12又は第2凸部13と第1凹部19との嵌合状態を解除する時と比較して弱くできる。
【0028】
(4)第2凸部13を第1凸部より小さく(低く)したため、ミラー部6を格納位置から使用位置へ回動させる際に第2凸部13を第1凹部19から離脱させるのに必要な操作力を、ミラー部6を使用位置から格納位置へ回動させる際に第1凸部12を第1凹部19から離脱させるのに必要な操作力より小さくできる。
【0029】
(5)第2凸部13は、第1凸部12と円周方向に対して同じ幅で形成されていることにより、第2凸部13の高さが低くても第2凸部13は第1凹部19と嵌合して、ミラー部6の格納状態を保持することができる。
【0030】
(6)第2凹部20の周方向両端に、傾斜面20a,20bを設けたため、格納角の値が大きな場合、ミラー部6が使用位置から格納位置に配置された際に、第1凸部12が傾斜面20bと当接し、格納位置での節度感が強くなる。また、格納角の値が小さな場合、ミラー部6が格納位置から使用位置に配置された際に、第2凸部13が傾斜面20aと当接し、使用位置での節度感が強くなる。
【0031】
(7)両凸部12,13及び両凹部19,20がそれぞれ複数ずつ設けられているため、1個ずつ設けた場合に比較して、ミラー部6を使用位置又は格納位置に保持する力が大きくなる。
【0032】
(8)両凸部12,13及び両凹部19,20がそれぞれ3個ずつ等間隔で設けられているため、使用位置と格納位置との間を移動する際に、ブラケット5が傾くことなく安定した状態で回動される。
【0033】
なお、実施形態は上記に限らず、例えば以下のように変更してもよい。
・各凸部12,13及び各凹部19,20の数は、それぞれ3個ずつに限らず、1個ずつとしたり、2個ずつ設けてもよい。
【0034】
・第1凸部12及び第2凸部13を同じ大きさに形成してもよい。この場合、ミラー部6を格納位置から使用位置へ回動させる際に、必要な操作力は、第2凸部13を小さく(低く)したときより大きくなるが、格納位置での保持力が大きくなる。
【0035】
・各凸部12,13の断面形状をほぼ半円状ではなく、三角形状や台形状とし、各凹部19,20の形状をそれに対応した形状としてもよい。
・第1凸部12及び第2凸部13をほぼ半球状に形成し、第1凹部19を半球状に、第2凹部20を長穴状としてもよい。
【0036】
・第2凹部20の周方向の長さは、車両に使用される手動格納式ドアミラー1の格納角の範囲で、種々の格納角に対応できるようにするためには、支軸4を中心として第1凹部19の中央と第2凹部20の一端との成す角度を30°以上とし、第1凹部19の中央と第2凹部20の他端との成す角度を90°以下とするのが好ましい。しかし、格納角が90°に近いものや30°に近いものは少ないため、40〜70°の範囲でも多くの手動格納式ドアミラー1に対応できる。また、40〜70°より狭い範囲であってもよい。
【0037】
・ミラー部6を支持するブラケット5は、付勢手段のバネ21により、スタンド3側へ付勢されているため、スタンド3及びブラケット5に設けた凸部と凹部が嵌合しない位置でも、バネ21の付勢力により、当該位置に保持される。そして、ミラー部6が格納位置に配置された状態では、車両は走行しないため、凹凸の嵌合状態でミラー部6を保持する必要はない。従って、格納位置での節度感を得るため、ミラー部6が格納位置に配置された状態において、第1凸部12が、傾斜面20bと当接する場合は、第2凸部13を形成しなくてもよい。このように構成した場合、第1凸部12が傾斜面20bと当接することにより、節度感が得られる。
【0038】
次に上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下に記載する。
(1)請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記各凸部及び各凹部が複数ずつ形成されている。
【0039】
(2)請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記各凸部は同じ大きさに形成されている。
【0040】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、車種毎に格納角が異なっていても、ブラケットを共用し、製造コストを低減することができ、使用位置あるいは格納位置の節度感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手動格納式ドアミラーの模式分解斜視図。
【図2】(a)はブラケットの底面図、(b)はスタンドの平面図。
【図3】(a)はブラケットとスタンドの嵌合状態を示す断面図、(b)は(a)の部分拡大断面図。
【図4】(a)はブラケットの平面図、(b)は同じく左側面図、(c)は同じく正面平面図、(d)は同じく右側面図。
【図5】(a)は格納角60°のブラケットの使用状態を示す部分模式展開断面図、(b)は(a)を30°回転させた状態を示す部分模式展開断面図、(c)は(a)を60°回転させた格納状態を示す部分模式展開断面図。
【図6】(a)は格納角50°のブラケットの使用状態を示す部分模式展開断面図、(b)は(a)を50°回転させた格納状態を示す部分模式展開断面図。
【図7】(a)は格納角70°のブラケットの使用状態を示す部分模式展開断面図、(b)は(a)を70°回転させた格納状態を示す部分模式展開断面図。
【図8】(a)は従来技術の使用状態を示す部分模式展開断面図、(b)は同じく格納状態を示す部分模式展開断面図。
【符号の説明】
1…手動格納式ドアミラー、2…支持部としてのステー、3…スタンド、4…支軸、5…ブラケット、6…ミラー部、11…スタンド側対向面、12…第1凸部、13…第2凸部、18…ブラケット側対向面、19…第1凹部、20…第2凹部、21…付勢手段としてのバネ。
Claims (3)
- 車両のドアに設けられた支持部に固定されるスタンドと、該スタンドに回動可能に支持されたブラケットと、前記ブラケットに固定されたミラー部とを備え、前記ミラー部が前記ブラケットと共に使用位置と格納位置とに回動されてそれらの位置に保持可能に構成された手動格納式ドアミラーであって、前記ブラケットを前記スタンドに突設した支軸に回動可能かつ軸方向に移動可能に支持すると共に、前記スタンド及び前記ブラケットに前記支軸と直交する対向面をそれぞれ設け、前記スタンド側対向面に第1凸部及び第2凸部を所定間隔をおいて設け、ブラケット側対向面に第1凹部及び該第1凹部よりも長手方向に長く延びるように第2凹部を所定間隔をおいて設け、前記第1凸部が前記第1凹部と嵌合しかつ前記第2凸部が前記第2凹部と対向する状態で前記ミラー部を使用位置に保持し、前記第1凸部が前記第2凹部と対向しかつ前記第2凸部が前記第1凹部と嵌合する状態で前記ミラー部を格納位置に保持するように前記両凸部及び両凹部の位置を設定し、ミラー部が使用位置又は格納位置に保持された時、前記第2凹部は前記第1凸部又は前記第2凸部と対向した状態で各凸部と嵌合しない遊嵌形状とし、前記ブラケットにおいて、前記使用位置から前記格納位置までの前記ミラー部の移動角度であり、且つ、前記スタンドが取り付けられる車種に応じて前記第1凸部及び第2凸部間の所定角度にて設定される格納角が、前記支軸を中心として前記第1凹部の中央と前記第2凹部の一端との成す角度以上、前記第1凹部の中央と前記第2凹部の他端との成す角度以下の範囲となるように設定されているとともに、前記ブラケットを前記スタンド側に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする手動格納式ドアミラー。
- 前記支軸を中心として前記第1凹部の中央と前記第2凹部の一端との成す角度を30°以上とし、前記第1凹部の中央と前記第2凹部の他端との成す角度を90°以下とした請求項1に記載の手動格納式ドアミラー。
- 前記第2凹部の長手方向両端に前記第1凸部又は第2凸部が当接する傾斜面が形成されている請求項1又は請求項2に記載の手動格納式ドアミラー。
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