JP3948519B2 - 圧接コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は圧接端子金具及び圧接コネクタに関し、特に、端子嵌合方向に対して垂直に電線を圧接する電線圧接部が形成される圧接端子金具の改良である。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧接端子金具には、導電性金属板を切断加工及び曲げ加工により全体一定幅の細長い箱状に形成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この様な圧接端子金具100は、図13に示すように、前方側(図13中左側)が、相手方端子金具と接続される端子接続部110となり、後方側(図13中右側)が電線Dを圧接する電線圧接部120となっている。
【0003】
前記端子接続部110は、4つの稜角部111を備えた矩形筒状に金属板を巻いて、天井部分で金属板の端部同士を重ねた構造となっている。なお、内部には、相手側接続端子金具に弾性的に接触可能な弾性接触片112が設けられている。
前記電線圧接部120も、4つの稜角部121を備えた矩形筒状に金属板を巻いて形成されている。そして、上板122U及び下板122Lの後端部には、スロット123が設けられており、電線Dが圧接される一対の圧接刃124,124が各々形成されている。そこで、前記一対の圧接刃124,124の刃幅は、全体の矩形筒の幅と略同じとなっている。
【0004】
また、従来の圧接コネクタには、複数個の前述したような圧接端子金具と、この圧接端子金具を収容するコネクタハウジングとを有したものがある(例えば、特許文献2参照。)。
この様な圧接コネクタ130は、図14に示すように、複数個の前述したような圧接端子金具100と、この圧接端子金具100を収容するコネクタハウジング140とを有している。
【0005】
そして、前記コネクタハウジング140は、圧接端子金具100を並列に収容する複数個の端子収容室141を有しており、端子挿入方向(図14において左方向)における該端子収容室141内の略中央位置には、受け部142a,142bが設けられている。
【0006】
即ち、前記端子収容室141に挿入された圧接端子金具100の一対の圧接刃124,124に対し電線Dが圧接される際には、該圧接端子金具100の上板122U及び下板122Lに形成された突き当て部101a,101bが、前記受け部142a,142bに当接することで、押込み力が受け止められる。
そこで、圧接端子金具の先端部で押込み力を受けていた場合に比べると、圧接端子金具100の変形が防止できる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−294138号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献2】
特開平11−191443号公報(第2−3頁、第8図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、電気部品の小型化に伴って、圧接端子金具100や圧接コネクタ130の小型化が望まれている。しかしながら、図13に示したように、前記一対の圧接刃124,124の刃幅は圧接端子金具100の幅と同じであり、圧接する電線Dの大きさとの関係で、小型化には限度がある。
【0009】
また、圧接端子金具の小型化に伴って、圧接刃の強度が低下し、圧接力が低下するという問題がある。
更に、上述の如き箱型の圧接端子金具100を形成する際には、圧接刃124のスロット123の近傍の稜角部121において該スロット123と平行に折り曲げ加工されるので、スロット123が拡がってしまい圧接刃124の加工精度が低下するという問題もある。
【0010】
一方、前記圧接コネクタ130においては、一対の圧接刃124,124に対し電線Dが圧接される際には、圧接端子金具100の突き当て部101a,101bがコネクタハウジング140の受け部142a、142bに当接して支持されるが、これら突き当て部101a,101bは、板厚分又は板厚の2倍程度までしか設定できないので、押込み力が作用すると受け部142a,142bに食込み、コネクタハウジング140に欠け、変形等が発生する可能性がある。
【0011】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、圧接端子金具及び圧接コネクタの小型化を図ると共に、圧接接続の信頼性を高めることができる良好な圧接端子金具及び圧接コネクタを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、導電性金属板から成る基板の一端に筒状の端子接続部を有すると共に、他端には端子嵌合方向に対して電線を垂直に圧接する電線圧接部を有する単一種類の圧接端子金具を当該圧接端子金具の幅方向に並列にコネクタハウジング内に収容する圧接コネクタであって、前記電線圧接部が、前記端子接続部の幅よりも広い刃幅の圧接刃を有すると共に、前記電線圧接部の圧接方向と前記端子接続部の端子嵌合方向とが、連結部により互いに平行となるように連結されており、同列にある前記圧接端子金具の群が前記端子接続部の中心軸を回転中心として交互に上下反転されて端子収容室内に収納されることで、それらの圧接刃が千鳥状に配されることを特徴とする圧接コネクタにより達成される。
【0013】
上記構成の圧接コネクタによれば、電線圧接部に端子接続部の幅よりも広い刃幅の圧接刃を有するので、圧接端子金具の小型化に伴って端子接続部を小型化する際にも、圧接刃による圧接接続の信頼性を低下させることがない。
また、連結部を介して互いに平行となるように端子接続部と連結されている電線圧接部の圧接刃は、前記端子接続部と独立して形成される。
そこで、端子接続部加工時の影響により、圧接刃の加工精度が低下することはない。
また、電線圧接部の圧接方向と端子接続部の端子嵌合方向とが、連結部により互いに平行となるように連結されている複数個の圧接端子金具の各々の圧接刃が千鳥状に配されるので、端子接続部を接近して並列に収容する場合においても、隣接する圧接刃同士の干渉を避けることができる。そこで、複数の圧接端子金具間のピッチを広げることなく、圧接刃の刃幅を広げて強度を向上させることができる。又、複数の圧接端子金具間のピッチを狭めて、コネクタハウジングを小型化することにより圧接コネクタの小型化を図ることもできる。
【0014】
又、好ましくは、前記圧接刃に前記電線を圧接する際に、コネクタハウジング内壁に当接することにより前記圧接刃に作用する圧接力を該コネクタハウジング内壁に支持させる圧接受け面が、前記圧接刃の背面側に形成されている。
この場合、電線を圧接刃に圧接する圧接力が、圧接刃の背面側に位置する圧接受け面を介して当接するコネクタハウジング内壁に受け止められる。
そこで、圧接時にコネクタハウジング内壁に対して作用する圧接端子金具の面圧を低減することができ、コネクタハウジングの欠けや変形を防止できる。又、端子接続部には圧接力が作用せず、変形を防止できる。
【0017】
更に、本発明の上記目的は、請求項2に記載した圧接端子金具をコネクタハウジング内に収容する圧接コネクタであって、
前記コネクタハウジングには、前記圧接受け面を介して支持させられる圧接力を受ける台座を挿入するための台座挿入部が形成されていることを特徴とする圧接コネクタにより達成される。
【0018】
上記構成の圧接コネクタによれば、コネクタハウジングの台座挿入部に挿入された台座により、圧接端子金具の圧接刃の背面に設けられている圧接受け面を介して支持させられる圧接力を受けることができるので、圧接時にコネクタハウジングや端子の変形を防止できると共に、容易且つ確実に電線を圧接刃に圧接することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る圧接端子金具及び圧接コネクタを詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る圧接端子金具の全体を示す斜視図、図2は図1に示した圧接端子金具の展開図である。
【0020】
図1に示すように、本実施形態の圧接端子金具10は、導電性金属板から成る基板21Lの一端に筒状の端子接続部20を有すると共に、他端には端子嵌合方向(図1中、矢印A)に対して電線Dを垂直に圧接する電線圧接部30を有する。
更に、前記電線圧接部30の圧接方向と前記端子接続部20の端子嵌合方向とが、連結部40により互いに平行となるように連結されている。
【0021】
図1及び図2を併せて参照するに、前記端子接続部20は、導電性金属から成る板材11を打ち抜き加工すると共に折り曲げ加工し、上板21Uを重ねた矩形断面の筒状に形成されており、内部空間22に相手方端子が挿入される。
前記内部空間22には、相手方端子との導通を確実にするために、弾性変形可能な弾性接触片23が折り返されて形成されている。また、前記上板21Uには、後述するコネクタハウジング60(図4参照)に挿入された際に、脱落を防止するためのロック片24が弾性変形可能に設けられている。
【0022】
前記連結部40は、端子接続部20の基板21Lから一体的に延伸した水平部41と、この水平部41の後端から上方へ垂直に曲げ上げられた垂直部42とを備えたL字形状を有しており、該垂直部42の上端には電線圧接部30が一体的に設けられている。
従って、電線圧接部30の圧接方向が、端子接続部20の中心CL1から所定距離Hだけ離れた位置で、該端子接続部20の端子嵌合方向と平行になっている。
尚、前記連結部40は、端子接続部20の基板21L後端から上方へ垂直に曲げ上げられた垂直部のみを備えた形状とすることもできる。
【0023】
前記電線圧接部30には、平板状の圧接刃31,31が上下2段に設けられており、各圧接刃31には、中央に電線Dを圧接する為のスロット32が設けられている。
前記圧接刃31,31の刃幅Bは、前記端子接続部20の幅bよりも幅広となっており、該圧接刃31自体の強度を確保して十分な圧接力が得られるようになっている。
【0024】
前記圧接刃31,31の背面(図1中、左側面)には、電線Dを圧接刃31,31に圧接する際に、コネクタハウジング内壁に当接することにより前記圧接刃31,31に作用する圧接力を該コネクタハウジング内壁に支持させる圧接受け面33が設けられている。
【0025】
そこで、本実施形態の圧接端子金具10によれば、電線圧接部30に端子接続部20の幅bよりも広い刃幅Bの圧接刃31,31を有するので、該圧接端子金具10の小型化に伴って端子接続部20を小型化する際にも、圧接刃31,31による圧接接続の信頼性を低下させることがない。
【0026】
また、前記連結部40を介して互いに平行となるように端子接続部20と連結されている電線圧接部30の圧接刃31,31は、前記端子接続部20と独立して形成される。
即ち、図2に示したように、圧接刃31に形成されるスロット32は、板材11を打ち抜き加工する際に所定の寸法間隔に設定されると、その後に端子接続部20が折り曲げ加工される際の影響を受けることがない。更に、一対の圧接刃31,31を折り曲げ加工する際にも、スロット32と平行な折り曲げ加工はされないので、該スロット32が拡がってしまう等の加工精度の低下が圧接刃31に生じることがない。
【0027】
次に、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る圧接コネクタを詳細に説明する。
図3及び図4は本発明の一実施形態に係る圧接コネクタを前方及び後方から見た分解斜視図である。
【0028】
本実施形態の圧接コネクタ50は、図3及び図4に示すように、複数個の上記圧接端子金具10の各々の一対の圧接刃31,31が千鳥状に配されるように、各端子接続部20を複数個並列に収容するコネクタハウジング60と、前記圧接刃31に圧接された電線Dを覆うように前記コネクタハウジング60の後端に取付けられるカバー70とを備えている。
【0029】
前記コネクタハウジング60は、絶縁性樹脂により略直方体に形成されており、内部空間の下段に複数個の前記圧接端子金具10の端子接続部20を並列に収納する複数個の端子収容室61が設けられており、前面(図3中、左側面)には図示しない相手方端子が挿入される端子挿入口61aが開口している。
【0030】
前記コネクタハウジング60の内部空間の上段には、後述する台座80(図9、参照)を挿入するための台座挿入部としての支持部挿入部62が設けられており、前面には台座80の支持部82aが挿入される支持部挿入口62bが開口している。
また、前記コネクタハウジング60の下面には、台座80の支持部82bを摺動案内する台座挿入部としての支持部摺動面63が設けられている。
【0031】
なお、前記コネクタハウジング60の天板60U及び底板60Lの後端部(図4中、左側端部)には、上下に走る絶縁導体Dを保持案内する案内凹部64U,64Lがそれぞれ複数個並列して設けられている。また、図4に示すように、前記コネクタハウジング60の後端面における上下の案内凹部64U,64Lの間には、隣接する複数の電線Dを仕切るための仕切り板65が上下方向に延設されている。
【0032】
また、前記コネクタハウジング60の天板60Uの上面には、圧接コネクタ50を例えば電気箱等の相手コネクタ部に取り付けた際に、脱落防止のためのロックアーム66が弾性変形可能に設けられている。コネクタハウジング60の両側板67の外側面には、カバー70を取り付けた際に該カバー70を係止するための係止突起68が設けられている。
【0033】
図3及び図4に示したように、前記カバー70は略平板状を成しており、左右両側にロックアーム71が突出して設けられている。このロックアーム71は、前記コネクタハウジング60の係止突起68により係止されて、カバー70がコネクタハウジング60から脱落するのを防止する。
カバー70の上面及び下面には、コネクタハウジング60の案内凹部64U,64Lに対応して、各電線Dをそれぞれ後方へ案内するガイドリブ51aがそれぞれ前後方向に延設されている。また、カバー70の内面には、各絶縁導体Dを圧接方向に押圧付勢可能な押圧突起72が突設されている。
【0034】
次に、前記コネクタハウジング60への圧接端子金具10の挿入方法について説明する。
図1において詳述したように、前記圧接端子金具10の圧接刃31の刃幅Bは、端子接続部20の幅bよりも幅広になっているので、すべての圧接端子金具10を同じ向きで接近して並列すると、隣接する圧接端子金具10の圧接刃31同士が干渉することになる。
【0035】
このため、各圧接端子金具10は、図5に示すように、端子接続部20の中心軸CL1を回転中心として交互に上下反転させてから、コネクタハウジング60の端子収容室61内に各端子接続部20を挿入する。尚、各圧接端子金具10は、それぞれコネクタハウジング60の後方側(図5における左方側)から端子収容室61内に端子接続部20を挿入することにより行う。
【0036】
即ち、複数個の圧接端子金具10の各端子接続部20は、並列してコネクタハウジング60内に収容されるが、該端子接続部20と同一直線上に配置されていない各電線圧接部30は、図6乃至図8に示すように、交互にコネクタハウジング60の天板60U側及び底板60L側に千鳥状に配される。
【0037】
そこで、前記電線圧接部30は、圧接端子金具10の連結部40により端子接続部20の中心軸CL1から所定距離Hだけ離れた位置で、該端子接続部20の端子嵌合方向と平行に設けられており、コネクタハウジング60の案内凹部64U,64Lの一方の内側に交互に当接するように配置される。これにより、隣接する各圧接端子金具10間における圧接刃31同士の間隔を十分に確保することができる。
【0038】
従って、本実施形態の圧接コネクタ50によれば、複数個の圧接端子金具10を反転させて圧接刃31を交互に上下に配置することにより、隣接する圧接刃31同士の間隔を十分に保持することができるので、当該圧接端子金具10の端子接続部20が接近して並列に収容されても、隣接する圧接刃31同士が干渉するのを防止することができる。これにより、圧接端子金具10の小型化及び圧接コネクタ50の小型化を図ることができる。
【0039】
次に、圧接コネクタ50の各圧接刃31に、電線Dを圧接する動作について説明する。
先ず、図9に示すように、前記コネクタハウジング60に設けられているそれぞれの支持部挿入部62及び支持部摺動面63に沿って、台座80が挿入される。
前記台座80は、板状のベース部81と、該ベース部81に並列に垂設されて各支持部挿入部62内に挿入される4本の狭幅の支持部82aと、これら支持部82aと平行にベース部81に垂設されて前記支持部摺動面63に沿って挿入される広幅の支持部82bと、を備えている。
【0040】
挿入された各支持部82aの先端は、それぞれ支持部挿入部62の底壁面62aに当接し、支持部82bの先端は、支持部摺動面63の後方側に設けられた突当て面63aに当接する。
コネクタハウジング60に設けられたこれら底壁面62a及び突当て面63aは、それぞれコネクタハウジング60内に収容された圧接端子金具10の電線圧接部30に対応するように配置されており、各支持部82a及び支持部82bの先端は、コネクタハウジング内壁を挟んで各電線圧接部30の圧接受け面33に対向する。
【0041】
そして、前記台座80にセットされたコネクタハウジング60内の各圧接端子金具10における圧接刃31に、図示しない圧接機により電線Dを押し込んで圧接する。
この際、前記コネクタハウジング60の各支持部挿入部62及び支持部摺動面63に沿って挿入された台座80の各支持部82a及び支持部82bにより、圧接端子金具10の圧接刃31の背面に設けられている圧接受け面33を介してコネクタハウジング内壁が支持させられる圧接力を受けることができる。
【0042】
従って、圧接時の荷重による圧接端子金具10やコネクタハウジング60の変形を防止でき、容易且つ確実に電線Dを圧接刃31に圧接することができる。
そこで、圧接刃31に対する各電線Dの被覆高さのバラツキを減少させることができ、圧接接続の信頼性が向上する。
【0043】
図10に示したように、隣接する前記圧接端子金具10の圧接刃31は、交互に上下に配置されているので、各電線Dを圧接している圧接刃31の位置は、隣接する電線Dにおいて交互に上下に位置しており、各圧接刃31の刃幅Bよりも狭いピッチで隣接する複数本の電線Dを圧接することができる。
【0044】
そして、各電線Dを圧接した後、図11及び図12に示すように、カバー70をコネクタハウジング60の後面に被せ、ロックアーム71をコネクタハウジング60の係止突起68よりロックし、該カバー70により各電線Dを屈曲させた状態で、コネクタハウジング60との間に挟みこむ。
【0045】
更に、上下方向に延びる各電線Dの両延出端部を前記カバー70のガイドリブ51aによりそれぞれ後方へ案内し、絶縁テープ等の結束部材73により束ねる。なお、図11はコネクタ上側に位置する圧接刃31により圧接された電線Dの状態を示し、図12はコネクタ下側に位置する圧接刃31により圧接された電線Dの状態を示している。
【0046】
従って、圧接コネクタ50の各圧接刃31に電線Dを圧接する際には、コネクタハウジング60や圧接端子金具10の端子接続部20に過大な圧接力が作用することは無く、これら圧接端子金具10やコネクタハウジング60の変形を防止できると共に、容易且つ確実に電線Dを圧接刃31に圧接することができる。
【0047】
尚、本発明の圧接端子金具及び圧接コネクタは、上述した実施形態の構成に限定されるものでなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、圧接される電線として複数の被覆電線を用いたが、並設された複数の導体を絶縁被覆してなるフラット電線を適宜ほぐした複数の絶縁導体を用いることもできる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の圧接コネクタによれば、電線圧接部に端子接続部の幅よりも広い刃幅の圧接刃を有するので、圧接端子金具の小型化に伴って端子接続部を小型化する際にも、圧接刃による圧接接続の信頼性を低下させることがない。
また、連結部を介して互いに平行となるように端子接続部と連結されている電線圧接部の圧接刃は、前記端子接続部と独立して形成される。
そこで、端子接続部加工時の影響により、圧接刃の加工精度が低下することはない。
また、電線圧接部の圧接方向と端子接続部の端子嵌合方向とが、連結部により互いに平行となるように連結されている複数個の圧接端子金具の各々の圧接刃が千鳥状に配されるので、端子接続部を接近して並列に収容する場合においても、隣接する圧接刃同士の干渉を避けることができる。
そこで、複数の圧接端子金具間のピッチを広げることなく、圧接刃の刃幅を広げて強度を向上させることができる。又、複数の圧接端子金具間のピッチを狭めて、コネクタハウジングを小型化することにより圧接コネクタの小型化を図ることもできる。
【0050】
更に、本発明の請求項3に記載の圧接コネクタによれば、コネクタハウジングの台座挿入部に挿入された台座により、圧接端子金具の圧接刃の背面に設けられている圧接受け面を介して支持させられる圧接力を受けることができるので、圧接時にコネクタハウジングや端子の変形を防止できると共に、容易且つ確実に電線を圧接刃に圧接することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る圧接端子金具の全体を示す斜視図である。
【図2】図1に示した圧接端子金具の展開図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る圧接コネクタを前方から見た分解斜視図である。
【図4】図3に示した圧接コネクタを後方から見た分解斜視図である。
【図5】図4に示したコネクタハウジングに圧接端子金具を挿入する状態を示す斜視図である。
【図6】図5に示したコネクタハウジングに圧接端子金具を挿入した状態を示す斜視図である。
【図7】図6のVII-VII線に沿った断面斜視図である。
【図8】図6のVIII-VIII線に沿った断面図である。
【図9】図6のIX-IX線に沿った断面図である。
【図10】電線を圧接した状態を示すコネクタハウジングの斜視図である。
【図11】電線を圧接した状態を示す圧接コネクタの縦断面図である。
【図12】電線を圧接した状態を示す圧接コネクタの縦断面図である。
【図13】従来の圧接端子金具を示す全体斜視図である。
【図14】従来の圧接コネクタを示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 圧接端子金具
20 端子接続部
30 電線圧接部
31 圧接刃
33 圧接受け面
40 連結部
50 圧接コネクタ
60 コネクタハウジング
62 支持部挿入部(台座挿入部)
63 支持部摺動面(台座挿入部)
80 台座
D 電線
Claims (3)
- 導電性金属板から成る基板の一端に筒状の端子接続部を有すると共に、他端には端子嵌合方向に対して電線を垂直に圧接する電線圧接部を有する単一種類の圧接端子金具を当該圧接端子金具の幅方向に並列にコネクタハウジング内に収容する圧接コネクタであって、
前記電線圧接部が、前記端子接続部の幅よりも広い刃幅の圧接刃を有すると共に、前記電線圧接部の圧接方向と前記端子接続部の端子嵌合方向とが、連結部により互いに平行となるように連結されており、
同列にある前記圧接端子金具の群が前記端子接続部の中心軸を回転中心として交互に上下反転されて端子収容室内に収納されることで、それらの圧接刃が千鳥状に配されることを特徴とする圧接コネクタ。 - 前記圧接刃に前記電線を圧接する際に、コネクタハウジング内壁に当接することにより前記圧接刃に作用する圧接力を該コネクタハウジング内壁に支持させる圧接受け面が、前記圧接刃の背面側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧接コネクタ。
- 請求項2に記載した圧接端子金具をコネクタハウジング内に収容する圧接コネクタであって、
前記コネクタハウジングには、前記圧接受け面を介して支持させられる圧接力を受ける台座を挿入するための台座挿入部が形成されていることを特徴とする圧接コネクタ。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP2002331160A JP3948519B2 (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 圧接コネクタ |
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US11/555,422 US7527517B2 (en) | 2002-10-25 | 2006-11-01 | Terminal and connector |
Applications Claiming Priority (1)
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