JP3946284B2 - Lubricant for condoms and condoms using the same - Google Patents

Description

【０００７】
上記一般式〔I〕の化合物は、オリーブ油、米ぬか油、トウモロコシ油などの植物油および鶏肉、豚肉、一般魚類などの動物油など、各種の動植物原料ならびに人体にも微量含まれているので、これらから採取して使用することができる。
しかしながら、アイザメ、ユメザメ、ヘラツノザメ、カスミザメ等の深海鮫の肝油に多量に含有されているため、これらの肝油から採取することが有利である。
また、イソプレン等から合成した合成スクアレンも使用することができるが、動植物由来の天然スクアレンが好ましい。
【０００８】
本発明で用いるスクアランとは、上記スクアレンの完全水素添加物である。生体内からもスクアランは見出されており、スクアランもまたスクアレンと同様に生体反応生成物とみなし得るといわれている。本発明においてスクアランを使用する際には、天然スクアレンの完全水素添加物を使用することが望ましい。
また、本発明においてはスクアレンおよびスクアランのみならず、スクアレンの部分水素添加物も用いることができる。
これら３種の化合物は、適宜に混合して使用してもよい。
なお、上に述べた水素添加物は、スクアレンを白金、コバルト、モリブデン、ニッケルまたはこれらの混合物からなる金属触媒により、常法に従い水素添加することにより得られる。特にヨウ素価が３.５g/100g 以下のものは、酸化安定性が高く好ましい。
【０００９】
また、これらスクアレン類は、体内で速やかに吸収、消化および代謝が進行するといわれている。したがって、スクアレン類が粘膜や傷口等から体内に侵入しても、吸収および消化され易いため、蓄積という問題が少ない。
本発明に使用するスクアレン類は、生体内に存在する物質であるため人体に無害である。
さらに、本発明の潤滑性薬剤には、特開平１−２６３１９３号公報のように磁界により相転位させたスクアレン類を使用してもよい。
【００１０】
本発明においては、上記スクアレン類の水中における分散性を高めるため、スクアレン類を粒子化して配合する。粒子化するために、スクアレン類１０〜８５重量％、タンパク質２〜７０重量％、糖または糖複合体５〜７０重量％ならびに乳化剤および安定剤の合計０.１〜２０重量％を混合した粒子成分（Ａ₁）を用いることができる。
上記成分の配合方法は任意であるが、スクアレン類の分散性を高め、細かい粒子とするためには、スクアレン類を主体とする油相部とタンパク質を溶解した水相部とを製造した後、これらをブレンドする方法をとることが好ましい。
【００１１】
まず、スクアレン類と少量の乳化剤を配合して油相部を製造する。乳化剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、モノグリセリド、レシチン等があるが、本発明においては食品添加物として認められるものを使用することが好ましい。これら乳化剤は、スクアレン類１００重量部に対して１〜２０重量部の範囲で使用する。必要に応じて、キサンタンガム、植物硬化油等の安定剤を配合することができる。
次に、水相部として、カゼインまたはカゼインアルカリ金属塩等のタンパク質と、デキストリン、サイクロデキストリン、乳糖、ショ糖、コンドロイチン硫酸、カラギーナン、デルマタン硫酸、それらのナトリウム塩等の糖または糖複合体とを配合し、全配合物の重量の１〜３倍量の水に溶解し、４０〜７０℃に保つ。
水相部には、必要に応じて、安定剤としての微結晶セルロースおよび乳化剤等を配合することができる。
次いで、上記油相部を攪拌しながら水相部に添加するが、この際、油相部は予め水相部と同じ温度に加熱しておくことが好ましい。油相部と水相部の混合物を十分に攪拌し、含まれるスクアレン類を粒子状に分散した後、加圧や超音波などの条件下でさらに細かい粒子とする。特に好ましい方法としては、加圧式ホモジナイザーを使用し、圧力１００〜２００kg/cm²、攪拌回転数５,０００〜 １０,０００rpm、および１０〜２０分間の範囲で処理する。
このようにして得られる粒子の直径は１〜１００μｍ程度が好ましい。
上記の手順により製造された粒子は、内部にスクアレン類を、外部にタンパク質、糖複合体および乳化剤の層を有すると考えられる。この粒子は比較的安定であり、乾燥しても破壊されない。
【００１２】
スクアレン類を粒子化する他の方法として、スクアレン類を海藻類または植物から得られる重合体成分で被覆することもできる。すなわち、スクアレン類１０〜８５重量％および海藻類または植物から得られる重合物１５〜９０重量％からなる粒子成分（Ａ₂）を用いることができる。
具体的には、前記と同様に、スクアレン類および界面活性剤からなる油相部と、海藻類または植物から得られる重合体を溶解した水相部とを混合して製造する。
すなわち、まずスクアレン類と少量の乳化剤を配合して油相部を製造する。用いる乳化剤の種類および量は前記と同様である。必要に応じて、キサンタンガム、植物硬化油、蜜蝋等の安定剤を配合することができる。この時の温度は、６０℃から８０℃が好ましい。
次に、水相部としては、アラビアゴム、カラギーナン、アルギン酸塩、カルボキシメチルセルロース等の海藻類または植物から得られる重合体を水に溶解する。必要に応じ、安定剤として微結晶セルロースを加えてもよい。
次いで、上記油相部を攪拌しながら水相部に添加する。添加方法は前記と全く同様である。
この場合も粒子の直径は１〜１００μｍ程度が好ましい。
ここで得られた粒子は、粒子の外層が海藻類または植物から得られる重合体で構成され、粒子の内側にスクアレン類が存在すると考えられる。
【００１３】
本発明の潤滑性薬剤は、このように粒子を分散したものを使用することにより、単に界面活性剤とスクアレン類からなる乳化物よりも、長期にわたって潤滑性を保つことができる。
上記のようにして得られた粒子分散物は、濃度が適切であり、かつ十分な潤滑性を有していれば、そのままコンドーム用潤滑剤として使用することができるが、濃度を整えるために、乾燥させた粒子を粉末として取り出した後に、適量の水を加えてもよい。乾燥の方法としては、凍結乾燥、噴霧乾燥等が用いられる。
【００１４】
本発明の潤滑性薬剤は、粉末化された前記粒子成分（Ａ₁）および（Ａ₂）の合計１００重量部に対して、水１０〜２００重量部、好ましくは５０〜１５０重量部を配合して得られる。ここで、（Ａ₁）および（Ａ₂）の混合割合は、それぞれ０〜１００重量％の範囲から適宜に選ぶことができる。
水が１０重量部未満であると、粒子が分散しない可能性があり、２００重量部を超えると、十分な潤滑効果が発揮されず使用感が低下する可能性がある。
本発明の潤滑性薬剤の好ましい粘度は、２５℃で１００〜１,０００ｃＰの範囲である。
【００１５】
本発明の潤滑性薬剤には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、メンソール；パーム油；オリーブ油；ゴマ油；馬油；ホホバ油；蜂蜜；薬草抽出オイル；エイコサペンタエン酸；ドコサヘキサエン酸；コレステロール；コレステロール脂肪酸エステル；リゾリン脂質類；イソプレンゴムや天然ゴムなどのゴム類；ビタミンＥ；エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、デセン等のオリゴマーの水素添加物；ポリビニルアルコール；ワセリン；グリセリン等の粘度調整剤；酸化防止剤；増量剤；キチン、キトサン等の坑菌剤；防腐剤；殺精剤；消炎剤等を添加することができる。これら添加剤は水溶性および油溶性のいずれのものも使用することができる。またその使用量は、一般的には潤滑性薬剤中のスクアレン類の重量の１/２まで添加することができるが、分離を生じないよう十分に注意することが必要である。
そのほか、本発明の潤滑性薬剤には、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ポリ酢酸ビニルおよびこれらを構成するモノマーの共重合体などの微粉末を配合することができる。
【００１６】
本発明の２は、上記潤滑性薬剤を付着させたコンドームである。
対象となるコンドームとしては、ラテックス等の天然ゴムからなるコンドーム、ＳＢＲラテックス等の合成ゴムからなるコンドーム、コラーゲン製コンドーム、またはポリウレタン等のプラスチック製のコンドーム等が挙げられる。これらのコンドームは、表面を放射線、オゾン、プラズマ、電子線等で処理したもの、あるいは潤滑性薬剤の保持を良くするためコンドームの表面に極性モノマーを付加したものであってもよい。
【００１７】
上記潤滑性薬剤をコンドームに付着させる方法は任意である。本発明の潤滑性薬剤をコンドームに対し噴霧してもよいし、コンドームを潤滑性薬剤の中に漬積してもよい。あるいは、刷毛などで塗布してもよい。通常はコンドームの両面に本発明の潤滑性薬剤を付着させることが望ましい。
本発明の潤滑性薬剤は、コンドーム１個あたり０.０５〜２０ｃｃの範囲の量で全体に均一に付着させることが好ましい。
具体的な付着方法について例を挙げれば、コンドームの鋳型をポリイソプレン溶液にディッピングし、架橋し乾燥させてコンドームを成形した後、本発明の潤滑性薬剤を噴霧、ドロッピング、ディッピング等の各種の手段により付着させる方法や、成形したコンドームを鋳型上で円盤状に巻き上げ、それに潤滑性薬剤をドロッピングして毛細管現象により全体に浸透させる方法等がある。
【００１８】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。
＜潤滑性薬剤の製造例＞
水２００部を６５℃の温度に保ち、その中へ表１に示す▲２▼水相部の成分を溶解させた。次いで、同表の▲１▼油相部の成分混合物を少量ずつ添加し、乳化物を生成させた。その後、加圧式ホモジナイザーを用いて圧力１５０kg/cm²でさらに粒子の細かい乳化物とし、噴霧式乾燥機により乾燥することにより、さらさらした粉末状組成物（粉末Ａ〜Ｄ）を得た。
【００１９】
【表１】

【００２０】
＜コンドームの製造＞
天然ゴムラテックス製コンドームおよびポリエーテル系ウレタン製コンドームを製造し、各実施例に記載された潤滑性薬剤を塗布した。
【００２１】
＜使用結果の判定方法＞
２５名の男性モニターに使用させ、使用感について下記の３段階の評価の結果を集計する。
比較としては、シリコーンオイルを実施例と同じコンドームに塗布した従来品を用いた。
Ａ：従来品よりも使用感、装着感等がよい
Ｂ：従来品と比べ使用感、装着感等が変わらない（判らないを含む）
Ｃ：従来品の方が使用感、装着感等がよい
【００２２】
＜実施例１、比較例１＞
表２に示す組成物１ｇをそれぞれ手にとり、両手でこすり、どちらが長く潤滑性を保つかを調べた。
１０人の試験者でこれを行い評価した。結果は以下の通りである。
実施例１が長いと答えた者 ８名
比較例１が長いと答えた者 ２名
なお、いずれの組成物においても、試験者たちの手の肌につやが出るなど、実験目的以外に予想外の反応が見られた。このことからも、スクアレン類が身体に接触する材料として優れていることが判る。
また、実施例１の潤滑性薬剤は少し柔らかいクリーム状の物質であるが、これを用いて前記の方法によりコンドームの製造を行い、使用結果の判定を行った。結果を表３に示す。
【００２３】
＜実施例２〜４＞
表２に示す組成の潤滑性薬剤は、いずれもやや柔らかいクリーム状の物資であるが、これを用いて実施例１と同様にコンドームの製造を行い、使用結果の判定を行った。結果を表３に示す。
【００２４】
【表２】

【００２５】
【表３】

【００２６】
＜実施例５〜１１＞
粉末および精製水のほかにいくつかの成分を加えて潤滑性薬剤を製造した。その組成を表４に示す。上記潤滑性薬剤の安定性および潤滑性は十分使用に耐えるものであった。
【００２７】
【表４】

【００２８】
【発明の効果】
本発明によれば、生体適合性を有するスクアレン類を多く含むため安全で、優れた潤滑効果があり、また保湿効果も有するコンドーム用潤滑性薬剤、およびそれを使用したコンドームを提供することができる。
本発明の潤滑性薬剤は、使用の期間を通じて、潤滑性を保つことができる。水に分散した粒子が、使用時の摩擦や衝撃、体温、体内の物質との接触等により破壊されて初めてスクアレン類が放出されると考えられる。また、スクアレン類は粒子の中にあるので酸化等による変性も少ないことが期待される。
さらに、本発明の潤滑性薬剤は水を含むことにより、体液等との相性も良好であり違和感がなく、かつ各種の水溶性の添加剤を配合することができる。また、油性の潤滑剤を使用した場合には、コンドームの材質と潤滑剤との組み合わせによってはコンドームが溶解し、または膨潤して機械的強度が低下する可能性もあったが、本発明によればそのような心配が少ない。
なお、スクアレン類は細胞活性効果や消炎作用あるいは男女ホルモンの活性化能があるといわれるため、コンドーム用の潤滑性薬剤として好適なものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lubricant for condoms and a condom to which the agent is attached, and more particularly, to a human body that is formulated with squalene, a partially hydrogenated product thereof, squalane or a mixture thereof, and is lubricated throughout use. The present invention relates to a high-performance condom lubricant and a condom on which it is applied.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, silicone oil, glycerin, petrolatum and the like have been used as a condom lubricant. However, in recent years, the toxicity of the silicone oil has been highlighted, and its use in the human body is avoided. In particular, when silicone oil enters the body from a wound, it is not digested and thus accumulates in blood vessels and the like.
Further, when glycerin or petrolatum is used alone, it is difficult to obtain a sufficient lubricating effect.
Further, JP-A-7-267849 discloses a condom lubricant using squalane (squalane), but the amount of squalane is 5% or less, and according to the examples, most of the components Are conventionally used lubricants such as sorbitol and glycerin. According to the applicant of the present invention, the use of squalane is said to improve moisture retention and lubricity. However, in the above publication, there is concern about separation because it is not an emulsion, and the amount used is 5%. Since it is the following, it cannot be considered that the advantage of squalane is fully utilized.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a condom lubricating agent and a condom to which the agent is attached, which have excellent properties such as overcoming the above-mentioned drawbacks and maintaining lubricity during use.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
1 of the present invention relates to a lubricant for condoms comprising the following components (A) and (B).
(A) A total of 100 parts by weight of the following (A ₁ ) and (A ₂ ): (A ₁ ) 10 to 85% by weight of at least one compound selected from squalene, its partially hydrogenated product, and squalane, protein or protein Particle components comprising 2 to 70% by weight of alkali metal salt, 5 to 70% by weight of sugar or sugar complex, and a total of 0.1 to 20% by weight of emulsifier and stabilizer,
(A ₂₎ squalene, at least one compound 10-85 wt% and seaweeds or particle components consisting the polymer 15 to 90% by weight obtained from a plant selected from the partial hydrogenated product and squalane, and (B ) 10-200 parts by weight of water.
Item 2 of the present invention relates to a condom to which the lubricant according to item 1 of the present invention is attached.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in detail below.
In the lubricating agent of the present invention, at least one selected from squalene, a partially hydrogenated product thereof, and squalane (hereinafter collectively referred to as “squalenes”) is used.
The squalene used in the present invention is a polyunsaturated compound represented by the following general formula [I].
[0006]
[Chemical 1]

[0007]
The compounds of the above general formula [I] are collected from various animal and plant raw materials such as olive oil, rice bran oil, corn oil, and animal oils such as chicken, pork, and general fish, and the human body. Can be used.
However, since it is contained in large amounts in deep-sea shark liver oils such as sharks, shark sharks, spatula sharks, and sharks, it is advantageous to collect them from these liver oils.
Synthetic squalene synthesized from isoprene or the like can also be used, but natural squalene derived from animals and plants is preferred.
[0008]
The squalane used in the present invention is a complete hydrogenated product of the above squalene. Squalane has also been found in vivo, and it is said that squalane can also be regarded as a biological reaction product in the same manner as squalene. When using squalane in the present invention, it is desirable to use a complete hydrogenated product of natural squalene.
In the present invention, not only squalene and squalane but also a partially hydrogenated product of squalene can be used.
These three types of compounds may be used by appropriately mixing them.
The hydrogenated product described above can be obtained by hydrogenating squalene with a metal catalyst comprising platinum, cobalt, molybdenum, nickel or a mixture thereof according to a conventional method. Those having an iodine value of 3.5 g / 100 g or less are particularly preferred because of their high oxidation stability.
[0009]
These squalenes are said to be rapidly absorbed, digested and metabolized in the body. Therefore, even if squalene enters the body through a mucous membrane, a wound, etc., it is easily absorbed and digested, so there is little problem of accumulation.
Since squalene used in the present invention is a substance existing in the living body, it is harmless to the human body.
Furthermore, squalene obtained by phase transition by a magnetic field as disclosed in JP-A-1-263193 may be used for the lubricating agent of the present invention.
[0010]
In the present invention, in order to enhance the dispersibility of the squalenes in water, the squalenes are blended in the form of particles. Particle components mixed with 10 to 85% by weight of squalene, 2 to 70% by weight of protein, 5 to 70% by weight of sugar or sugar complex, and a total of 0.1 to 20% by weight of emulsifiers and stabilizers to form particles (A ₁ ) can be used.
Although the blending method of the above components is arbitrary, in order to increase the dispersibility of squalene and make fine particles, after producing an oil phase part mainly composed of squalene and an aqueous phase part in which protein is dissolved, It is preferable to take a method of blending these.
[0011]
First, an oil phase part is manufactured by blending squalenes and a small amount of an emulsifier. Examples of the emulsifier include sorbitan fatty acid ester, glycerin fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, monoglyceride, and lecithin. In the present invention, those recognized as food additives are preferably used. These emulsifiers are used in the range of 1 to 20 parts by weight with respect to 100 parts by weight of squalene. If necessary, stabilizers such as xanthan gum and hydrogenated vegetable oil can be blended.
Next, as an aqueous phase part, a protein such as casein or alkali metal salt of casein and a sugar or sugar complex such as dextrin, cyclodextrin, lactose, sucrose, chondroitin sulfate, carrageenan, dermatan sulfate, or a sodium salt thereof. Mix and dissolve in 1 to 3 times the weight of the total formulation weight and keep at 40-70 ° C.
If necessary, microphase cellulose as a stabilizer, an emulsifier, and the like can be blended in the water phase part.
Next, the oil phase part is added to the water phase part while stirring. At this time, the oil phase part is preferably heated to the same temperature as the water phase part in advance. The mixture of the oil phase part and the water phase part is sufficiently stirred to disperse the contained squalene particles, and then made into finer particles under conditions such as pressurization and ultrasonic waves. As a particularly preferable method, a pressure homogenizer is used, and the treatment is performed at a pressure of 100 to 200 kg / cm ² , a stirring rotation speed of 5,000 to 10,000 rpm, and a range of 10 to 20 minutes.
The diameter of the particles thus obtained is preferably about 1 to 100 μm.
The particles produced by the above procedure are considered to have squalene inside and a protein, sugar complex and emulsifier layer outside. The particles are relatively stable and do not break when dried.
[0012]
As another method for granulating squalenes, squalenes can be coated with a polymer component obtained from seaweeds or plants. That is, it is possible to use squalene acids 10 to 85 wt .-% and seaweeds or particle components consisting of polymer 15 to 90% by weight obtained from plants (A _2).
Specifically, in the same manner as described above, an oil phase part composed of squalenes and a surfactant is mixed with an aqueous phase part in which a polymer obtained from seaweed or a plant is dissolved.
That is, first, an oil phase part is produced by blending squalene and a small amount of an emulsifier. The type and amount of the emulsifier used are the same as described above. If necessary, stabilizers such as xanthan gum, plant hydrogenated oil, beeswax and the like can be blended. The temperature at this time is preferably 60 ° C to 80 ° C.
Next, as an aqueous phase part, a polymer obtained from seaweeds or plants such as gum arabic, carrageenan, alginate and carboxymethylcellulose is dissolved in water. If necessary, microcrystalline cellulose may be added as a stabilizer.
Next, the oil phase part is added to the water phase part while stirring. The addition method is exactly the same as described above.
Also in this case, the diameter of the particles is preferably about 1 to 100 μm.
In the particles obtained here, the outer layer of the particles is composed of a polymer obtained from seaweeds or plants, and it is considered that squalenes are present inside the particles.
[0013]
By using the lubricant in which the particles are dispersed as described above, the lubricant of the present invention can maintain the lubricity for a long period of time, rather than an emulsion composed of a surfactant and squalene.
The particle dispersion obtained as described above can be used as a condom lubricant as long as the concentration is appropriate and has sufficient lubricity, but in order to adjust the concentration, An appropriate amount of water may be added after the dried particles are taken out as a powder. As a drying method, freeze drying, spray drying, or the like is used.
[0014]
The lubricating agent of the present invention contains 10 to 200 parts by weight of water, preferably 50 to 150 parts by weight, based on 100 parts by weight of the powdered particle components (A ₁ ) and (A ₂ ). Obtained. Here, the mixing ratio of (A ₁ ) and (A ₂ ) can be appropriately selected from the range of 0 to 100% by weight.
If the amount of water is less than 10 parts by weight, the particles may not be dispersed. If the amount exceeds 200 parts by weight, a sufficient lubrication effect may not be exhibited and the usability may be reduced.
The preferred viscosity of the lubricant of the present invention is in the range of 100 to 1,000 cP at 25 ° C.
[0015]
The lubricating agent of the present invention includes menthol; palm oil; olive oil; sesame oil; horse oil; jojoba oil; honey; herbal extract oil; eicosapentaenoic acid; docosahexaenoic acid; cholesterol; Fatty acid esters; Lysophospholipids; Rubbers such as isoprene rubber and natural rubber; Vitamin E; Hydrogenated products of oligomers such as ethylene, propylene, butene, isobutylene, and decene; Polyvinyl alcohol; Vaseline; Viscosity modifiers such as glycerin; Oxidation Inhibitors; extenders; antibacterial agents such as chitin and chitosan; antiseptics; spermicides; anti-inflammatory agents and the like can be added. Any of these water-soluble and oil-soluble additives can be used. The amount used can generally be added up to ½ of the weight of squalene in the lubricant, but it is necessary to be careful not to cause separation.
In addition, fine powders such as polyethylene, polystyrene, polymethyl methacrylate, polyvinyl acetate, and a copolymer of monomers constituting these can be blended in the lubricating agent of the present invention.
[0016]
2 of the present invention is a condom to which the above-mentioned lubricant is attached.
Examples of the target condom include a condom made of natural rubber such as latex, a condom made of synthetic rubber such as SBR latex, a condom made of collagen, or a plastic condom such as polyurethane. These condoms may be those obtained by treating the surface with radiation, ozone, plasma, electron beam or the like, or those obtained by adding a polar monomer to the surface of the condom to improve the retention of the lubricant.
[0017]
The method for attaching the lubricating agent to the condom is arbitrary. The lubricant of the present invention may be sprayed on the condom, or the condom may be immersed in the lubricant. Alternatively, it may be applied with a brush or the like. Usually, it is desirable to attach the lubricant of the present invention to both sides of the condom.
The lubricating agent of the present invention is preferably uniformly attached to the whole in an amount ranging from 0.05 to 20 cc per condom.
Examples of specific adhesion methods include dipping a condom mold into a polyisoprene solution, cross-linking and drying to form a condom, and then spraying, dropping, dipping, etc. with the lubricating agent of the present invention. There are a method of adhering by a method, a method in which a molded condom is rolled up in a disk shape on a mold, a lubricant agent is dropped on the condom, and the whole is infiltrated by capillary action.
[0018]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described by way of examples.
<Manufacturing example of lubricating chemical>
200 parts of water was kept at a temperature of 65 ° C., and the components of (2) water phase part shown in Table 1 were dissolved therein. Subsequently, the component mixture of (1) oil phase part of the same table was added little by little, and the emulsion was produced | generated. Thereafter, an emulsion with finer particles was obtained at a pressure of 150 kg / cm ² using a pressure type homogenizer, and dried with a spray dryer to obtain a free-flowing powdery composition (powder A to D).
[0019]
[Table 1]

[0020]
<Manufacture of condoms>
Natural rubber latex condoms and polyether urethane condoms were produced, and the lubricants described in each example were applied.
[0021]
<Determination method of usage results>
It is used by 25 male monitors, and the results of the following three grades of the feeling of use are tabulated.
For comparison, a conventional product in which silicone oil was applied to the same condom as in the example was used.
A: Usability, wearing feeling, etc. are better than conventional products B: Usability, wearing feeling, etc. are not changed compared to conventional products (including not knowing)
C: Conventional product has better usability, wearing feeling, etc. [0022]
<Example 1, comparative example 1>
Each 1 g of the composition shown in Table 2 was picked up and rubbed with both hands, and it was investigated which one maintained the lubricity for a long time.
This was evaluated by 10 testers. The results are as follows.
8 people who answered that Example 1 was long 2 people who answered that Comparative Example 1 was long 2 people Note that in any composition, the skin of the hands of the testers became glossy, etc. The reaction was seen. This also shows that squalene is excellent as a material that comes into contact with the body.
Moreover, although the lubricating chemical | medical agent of Example 1 is a slightly soft cream-like substance, the condom was manufactured by the above method using this, and the use result was determined. The results are shown in Table 3.
[0023]
<Examples 2 to 4>
The lubricants having the compositions shown in Table 2 are all slightly soft cream-like materials. Condoms were produced in the same manner as in Example 1 and the results of use were determined. The results are shown in Table 3.
[0024]
[Table 2]

[0025]
[Table 3]

[0026]
<Examples 5 to 11>
In addition to powder and purified water, several ingredients were added to produce a lubricious drug. The composition is shown in Table 4. The stability and lubricity of the above-mentioned lubricating chemicals were sufficient to withstand use.
[0027]
[Table 4]

[0028]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, since many squalenes which have biocompatibility are included, the lubricating agent for condoms which is safe and has the outstanding lubricating effect, and also has a moisturizing effect, and the condom using the same can be provided. .
The lubricant of the present invention can maintain lubricity throughout the period of use. It is considered that squalene is released only when the particles dispersed in water are destroyed by friction and impact during use, body temperature, contact with substances in the body, and the like. In addition, since squalene is present in the particles, it is expected to be less modified by oxidation or the like.
Furthermore, since the lubricating agent of the present invention contains water, compatibility with body fluids and the like is good, there is no sense of incongruity, and various water-soluble additives can be blended. In addition, when an oil-based lubricant is used, the condom may be dissolved or swelled depending on the combination of the condom material and the lubricant, resulting in a decrease in mechanical strength. There is little such worry.
In addition, since squalene is said to have a cell activity effect, an anti-inflammatory effect, or a male and female hormone activation ability, it is suitable as a lubricating agent for condoms.

Claims (2)

A lubricant for condoms comprising the following components (A) and (B):
(A) A total of 100 parts by weight of the following (A ₁ ) and (A ₂ ) :
(A ₁₎ squalene, at least one compound selected from the partial hydrogenation product and squalane 10-85 wt%, protein or protein alkali metal salt 2 to 70 wt%, sugar or glycoconjugate 5-70% And a particle component comprising a total of 0.1 to 20% by weight of an emulsifier and a stabilizer,
(A ₂₎ squalene, particulate component comprising at least one 15 to 90 weight percent of the partial hydrogenation product and at least one compound selected from squalane 10-85 wt% and gum arabic, carrageenan and alginates, as well as (B) 10 to 200 parts by weight of water. A condom to which the lubricant according to claim 1 is attached.