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JP3940976B2 - 収納テントにおける密閉機構 - Google Patents

収納テントにおける密閉機構 Download PDF

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JP3940976B2
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    • E04BUILDING
    • E04HBUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
    • E04H15/00Tents or canopies, in general
    • E04H15/32Parts, components, construction details, accessories, interior equipment, specially adapted for tents, e.g. guy-line equipment, skirts, thresholds
    • E04H15/34Supporting means, e.g. frames
    • E04H15/44Supporting means, e.g. frames collapsible, e.g. breakdown type
    • E04H15/48Supporting means, e.g. frames collapsible, e.g. breakdown type foldable, i.e. having pivoted or hinged means
    • E04H15/50Supporting means, e.g. frames collapsible, e.g. breakdown type foldable, i.e. having pivoted or hinged means lazy-tongs type
    • E04H15/505Supporting means, e.g. frames collapsible, e.g. breakdown type foldable, i.e. having pivoted or hinged means lazy-tongs type characterised by connecting arches with lazy-tongues

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Tents Or Canopies (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蛇腹式に伸縮し得るスライド式開閉テント等の収納テントに関するものであって、特にスライド式開閉テントに適用した際における伸縮時のテント裾への負荷をなくすとともに、伸長時にはテント裾のバタツキをなくし、且つ収納スペースと外部との雰囲気を遮断することのできる密閉機構に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
本発明を適用するにあたって特に適切なスライド式開閉テントは、地上における倉庫等の構造物として用いられたり、更にはトラックやトレーラ等の車両の荷台の覆いとして用いられたりしている。このようなスライド式開閉テントは、駆動フレームを含む複数本の例えば門形を成す可動フレームが互いにパンタグラフ状のリンク等から成る中継部材を介して接離自在に連係するとともに、この可動フレームにテント本体を支持させ、前記可動フレームを相互に拡開させた状態で前記テント本体によって一定の荷物の収納スペースを形成するようにしている。
【0003】
このようなスライド式開閉テントは可動フレームの接離自在性に因み、テント本体の裾(以下テント裾と称する)は非固定状態に垂れ下げられるため外部からの風等によってテント裾がバタツキを起こすことが避けられず、収納スペースと外部との雰囲気の遮断性は充分なものではなかった。このような遮断性が特に厳密に要求されるのは例えば圧延直後のロール鋼材を海上運送するような場合であり、収納スペースへの潮風の流入により塩水分が付着すると、このロール鋼材は高温であるため錆の発生が起こりやすいからである。
【0004】
そこで収納スペースと外部との雰囲気の遮断性を確保すべく、ベースフレームに対してカーテンレールを取り付け、テント裾の複数カ所に取り付けたランナをこのカーテンレールに対して摺動自在に遊嵌することでテント裾のバタツキを抑え、収納スペースと外部との雰囲気の遮断性の確保を図ったものもあるが、伸縮時にテント裾にストレスがかかることは避けられず、錆びつき等でランナの摺動が円滑に行われなかった場合にはテント裾の破断を引き起こしてしまうこともあり、耐久性の面で改善の余地が残されていた。
【0005】
【開発を試みた技術課題】
本発明はこのような背景を考慮してなされたものであって、伸縮時にはテント裾への負荷がかからず、伸長時にはテント裾のバタツキをなくし、且つ収納スペースと外部との雰囲気を確実に遮断することのできる新規な収納テントにおける密閉機構を開発することを技術課題としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の収納テントにおける密閉機構は、複数本の門形のフレーム要素をベースフレームに沿って一定間隔に整列させて成るテントフレームに対しテント本体を支持させ、このテント本体によって一定の収納スペースを覆うようにした装置に適用される密閉機構において、この密閉機構テント裾を前記ベースフレームに具えた固定部材たる挟持板に対して閉鎖状態に押さえ付けることによって、収納スペースと外部との雰囲気を遮断するものであって、ベースフレームに具えられた軸支片に軸支された回転軸に対して固着された押圧板と挟持板とによってテント裾を挟持するものであり、前記押圧板を回転軸に対して固着するにあたっては、押圧板の固着位置を回転軸に与えるトルクに応じた回転軸のねじれに対応した位置に設定したことを特徴として成る。
この発明によれば、収納スペースと外部との雰囲気を遮断することで、収納テントの利用可能性を拡大することができる。またテント裾のバタツキを確実に抑え、収納スペースと外部との雰囲気の遮断を確実に行うことができる。更にまた押圧板が挟持位置に臨んだときに回転軸のねじれによりこの押圧板が真直となり、長手方向全域にわたって均等の押圧力を加えることができる。
【0007】
また請求項記載の収納テントにおける密閉機構は、前記要件に加え、前記フレーム要素は可動フレームであり、この可動フレームが互いに中継部材を介して接離自在に連係したものとすることにより、前記装置をスライド式開閉タイプとして構成したことを特徴として成る。
この発明によれば、収納スペースと外部との雰囲気を遮断することで、スライド式収納テントの利用可能性を拡大することができる。
【0008】
更にまた請求項記載の収納テントにおける密閉機構は、前記要件に加え、前記押圧板には、テント裾との接触面に緩衝材を具えたことを特徴として成る。
この発明によれば、押圧力をより均等に加えることができ、更にテント裾の保持性を向上することができる。
【0009】
また請求項記載の収納テントにおける密閉機構は、複数本の門形のフレーム要素をベースフレームに沿って一定間隔に整列させて成るテントフレームに対しテント本体を支持させ、このテント本体によって一定の収納スペースを覆うようにした装置に適用される密閉機構において、この密閉機構は、テント裾を前記ベースフレームに具えた固定部材たる磁石あるいは金属筒に対して閉鎖状態に押さえ付けることによって、収納スペースと外部との雰囲気を遮断するものであって、前記テント裾の押さえ付けは磁力により行うものであり、前記テント裾に対して磁性シートを設け、この磁性シートを前記磁石あるいは金属 筒に対して吸着させるものであることを特徴として成る。
この発明によれば、簡素な構成の装置によりテント裾の押さえ付けをなすことができ、更にテント本体の伸縮を妨げることがない。
【0010】
更にまた請求項記載の収納テントにおける密閉機構は、前記要件に加え、前記テント裾の長手方向寸法は、このテント裾よりも上方の部分における余裕の寸法を除いて、前記固定部材の長手方向寸法とほぼ一致させることを特徴として成る。
この発明によれば、テント裾におけるシワないしは弛みの発生を避けることができるため、収納スペースと外部との雰囲気を遮断することができる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
【実施の形態1】
以下本発明の密閉機構を図示の実施の形態に基づいて具体的に説明する。密閉機構が適用される一例であるスライド式開閉テントTの構成はこれに限定されるものではないが、ベースフレーム1に対しテントフレーム2を駆動機構3によって開閉自在に取り付け、このテントフレーム2に対しテント本体4を覆い被せるようにして設けて成る。
まずベースフレーム1は、図1に示す実施の形態にあっては車両10の荷台11とほぼ一体化したものであって、その脚部1Aを荷台11側に溶接やボルト留め等によって固定する。もちろんベースフレーム1は荷台11と一体化している必要はなく、取り外し自在のものであってもよい。
【0012】
その際、例えばベースフレーム1の脚部1Aは、車両10の荷台11の高さより若干低めの長さとしておき、車両10に搭載して移動する際は、ベースフレーム1に設けて別途の締結部材で車両10に搭載固定自在とし、その他のときはアウトリガー、クレーン、フォークリフト、ジャッキ等によりリフトアップして車両10から外してそのまま駐車場等の地上に載置自在としたパレットタイプ、コンテナ的な車載タイプのスライド式開閉テントTとして構成することもできる。もちろんリフトアップする形式によっては脚部1Aの長さは適宜であり、脚部1Aのないベースフレーム1のみのものでもよい。
【0013】
上述のようなベースフレーム1に対して支持されるテントフレーム2について以下説明する。このものは荷台11の前側端部に端部フレーム20を設けるとともに、このものより後方寄りに可動フレーム21を設ける。可動フレーム21は可動中間フレーム22と、後端側の駆動フレーム23とから成るものであり、これら端部フレーム20及び可動フレーム21を構成する可動中間フレーム22と駆動フレーム23とは共に一例として門形を構成し、且つそれらは一例として下端にレール12上を転動する車輪22aと駆動輪23aとを具える。
因みに請求項1に記載したフレーム要素とは、前記端部フレーム20と、可動フレーム21とから成る実質的にテントフレーム2を構成する要素をいうものである。
そして前記可動フレーム21にはそれぞれ可動中間フレーム22と駆動フレーム23との間に一例としてX形のパンタグラフ状の中継リンクロッド24を設けるものであり、このものは固定ピボット25を前記可動フレーム21の上方に位置させるとともに、下方をスライドピボット26として上下方向のずれが許容されるような構成をとる。なお符号24aは中継リンクロッド24の交点ピボットである。
【0014】
更にこの可動フレーム21には補助支承フレーム27を支持させるものであって、このものは一例として図2に示すように前記中継リンクロッド24の上端を更に上方に直線状に延長させて隣接する中継リンクロッド24と上端において回動自在に接続するようにし、これによってテント本体4の収縮時における垂れ下がり寸法を小さくし、荷室スペース(高さ)を充分確保できるようにしたものである。なお前記補助支承フレーム27については中継リンクロッド24の上端を延長させることによって構成したものであるが、別途リンク機構等を設けることも差し支えない。
【0015】
この補助支承フレーム27は、後述するようにテント本体4の収縮時にはテント本体4の垂れ下がりをくい止める一方、テント本体4が伸張しているときには幾分か下がった位置に待機していることになるから、この待機位置は、テント本体4を下支えしたときの垂れ下がり位置を考慮して決定される。
なおこのような実施の形態以外にもテント本体4の収縮時における垂れ下がり防止のための構造としては補助支承フレーム27を二又状の二本杆としたりすることができる。
【0016】
次にこのようなテントフレーム2の駆動機構3について説明する。駆動機構3は実質的にはテントフレーム2の開閉駆動を行うとともに、閉鎖状態あるいは開放状態、あるいはその中間状態を固定的に維持するための制動機構をも含むものである。まず前記可動フレーム21における駆動フレーム23の下方に適宜駆動機構ハウジングを設けるものであって、この内部には一例としてドライブユニットベース、モータ、減速機、更にはブレーキクラッチユニット等を含んで成るドライブユニット32を搭載して成る。
【0017】
次にこのようなテントフレーム2に支持されるテント本体4について述べると、このものはビニルシート等の合成樹脂シート、帆布あるいはそれらの複合シート等を素材とするものであり、その構成は、上方を覆う天部40に対し、そこから下方に垂れ下がるように設けられた側部41を具え、その内側に適宜のストラップ42を具えて前記テントフレーム2を構成する端部フレーム20、可動フレーム21等に固定される。そして側部41のテント裾43は、ベースフレーム1の外側を覆うように長めに設定されるとともに、その端部には適度の自重を有する重り入りロープ44を包持して折り返し、この部分を縫合、ヒートプレスまたは高周波溶着等によって接合して成る。
【0018】
更に前記テント裾43の構成は次のような特徴を有するものである。すなわちテント裾43は、テント本体4の裾部をそのまま折り重ねて補強したような形態でもよいが、テント裾43の部分のみ、その長さを他の部分の寸法取りよりも短く設定するのである。具体的には図8に示すように各フレーム要素間の構成素材すなわち側部41の構成素材(これを符号41aに示す)の長手寸法がL0 +1cmであるのに対し、テント裾43の構成素材(これを符号43aに示す)の長手寸法をL0 と短く設定しておき、この状態で両者を熱溶着等で接合する。
なお請求項に記載した固定部材の長手方向寸法とは、数字的には装置全体における各フレーム要素間ピッチの総合計となるものである。
【0019】
因みに当然ながら両者の間に長さの不整合があるから、そのままの接合ではテント裾43の長手方向寸法が足りなくなるが、実際には可動フレーム21等のフレーム要素間の1ピッチL0 (概ね数十cm)当たり1cm程度余裕をみた側部41の構成素材41aの寸法取りがされているから、側部41の構成素材41aは、例えば1スパン当たり1cm分寸法が短くなるように、長手方向にわたって均一に微細な、あたかもシワ付けを行ったような形にして、両者の寸法的な整合を取り、接合するのである。
【0020】
因みにテント本体4を上述のような構成とするのは、次のような理由によるものである。すなわち通常この種のテント本体4はテントフレーム2を支持部材としてそれに張り設けられているから、テントフレーム2に過剰な負荷をかけないよう中間部分では幾分か垂れ下がるのを許容する寸法としている。普通、可動フレーム21等の各フレーム要素間1ピッチ当たり例えば1cm程度の余裕をみて長くしている。
しかしながら、その余裕の寸法の総合計が装置全体として十数cm位ともなると、その寸法をそのまま下まで持ってくると、テント裾43の末端ではその余裕分が大きな波を打つシワとなって側方へ飛び出てしまい、これを原因として収納スペースと外部との雰囲気の遮断性が損なわれてしまうことから、これを回避するために前記構成を採るのである。
【0021】
次にこのスライド式開閉テントTにおける端部の開閉を行うシャッタ装置50について説明する。因みにこのシャッタ装置50自体は必ずしもこのスライド式開閉テントに適用することを限定されず、一般の固定設置したテント倉庫あるいは一般の固定建造物等においても適用できることは言うまでもないし、もちろん手動式のシャッタでもよい。しかしながら例えば車両に搭載したスライド式開閉テントの場合には、多くは直流24Vあるいは直流12Vの電源が車両電源として用いられ、直流モータによってシャッタ装置50におけるシャッタ本体51の開閉がなされることを考慮すると、それに伴う相応の工夫がされていることが好ましい。以下この点について説明する。
【0022】
このシャッタ装置50は、例えばシート状のシャッタ本体51を図示しない巻取ドラムに対し巻取自在に取り付けるものであり、これらは一例として駆動フレーム23の上方に設けたシャッタボックス53内に収納されている。またシャッタ本体51を引き出したとき(下方に垂下させたとき)に、これを案内するシャッタガイド54を駆動フレーム23の両サイドの柱部分内側に設ける。そしてこの巻取ドラムは駆動装置によって、シャッタ本体51の巻取方向と繰り出し方向とに回転方向を切り替えて駆動を行う。なおシャッタ本体51には適宜金属パイプ等を用いた補強桟を一定間隔毎に水平に設けるものであり、このものは前記シャッタガイド54に両端において嵌まり、円滑な巻き取り及び繰り出しがされるように構成されている。またシャッタ本体51はシート状でなくともよく、スラットタイプのもの等でもよい。
【0023】
次に本発明の密閉機構たるテント裾押さえ機構5について説明する。テント裾押さえ機構5は図4に示すように左右長手方向のベースフレーム1に対してそれぞれ複数カ所に軸支片55を固定するとともに、これら軸支片55に対して回転軸56を挿通し、更にこの回転軸56に対して押圧板57を固着して具え、またベースフレーム1には前記押圧板57の回動端となる部分に挟持板59を具えて成る。またベースフレーム1の駆動フレーム23側には前記回転軸56に回転力を与えるためのモータM及びこのモータMからの回転力を増大させ、更に回転方向を変換するためのギヤボックス58を具え、ギヤボックス58の出力軸を前記回転軸56に接続して成る。なおモータM及びギヤボックス58は端部フレーム20側に設けるようにしてもよい。
【0024】
そして前記回転軸56に対する押圧板57の固着にあたっては、図5(a)に示すように回転軸56に与えるトルクに応じた回転軸56のねじれを算出し、回転軸56の側周上に前記ねじれを適宜罫書く等してマーキングする。そしてこのマーキングに沿って押圧板57を適宜の個所で溶接して固着していくのであり、軸支片55の部分には適宜切欠部57aを設け、回転軸56の回転が妨げられないようにする。この際、押圧板57を単寸として、複数の押圧板57を連続的に取り付けるようにしてもよいし、軸支片55の軸支構造によっては切欠部57aを形成せずに一枚の押圧板57を取り付けるようにしてもよい。
因みに本実施の形態ではSUS(ステンレス)φ22の回転軸56の軸方向に対して3.5°端部フレーム20側が先行してひねれているように罫書き、200mmピッチで20mmのビード長にて押圧板57を点溶接した。この結果、押圧板57は約8mの回転軸56に対し、駆動フレーム23側の端部が、端部フレーム20側の端部よりも約33°位相が遅れて取り付けられた。
また前記押圧板57には、弾性体(ゴム、ウレタン等)を適用した緩衝材60を設けるのが望ましい。
【0025】
本発明の密閉機構たるテント裾押さえ機構5及びこれが適用されるスライド式開閉テントTは以上述べたような具体的な構造を有するものであり、次のように作動する。
(1)テント本体の開放状態
説明の便宜上、テント本体4が荷台11上を覆わない開放された状態を始発状態として説明する。このときは可動フレーム21の可動中間フレーム22及び駆動フレーム23が互いに接するように収縮した状態であって、駆動フレーム23は可能な限り荷台11の前方に移動した状態となっている。
なおこの際テント裾43は図6(a)に示すようにベースフレーム1の外側を覆うように非固定状態に垂れ下がっており、一方、テント裾押さえ機構5における押圧板57は最もギヤボックス58寄りの部分が回転軸56の下方位相に位置している。押圧板57がこのような位置をとるのは、上述したテント本体4の展張の際に、テント裾43との接触を回避するためである。
【0026】
(2)テント本体の展張
このような状態でテント本体4を展張させていく場合には、適宜の給電のためのスイッチング動作により前記ドライブユニット32を作動させ、駆動輪23aに回転を与えると、駆動輪23aはレール12上を転動していくのである。これによって駆動フレーム23が荷台11の後方に移動していき、順次テント本体4を展張していく。このようにテント本体4が展張されていくと、図2(a)に示すように天部40の垂れ下がりもなくなっていく。
【0027】
そして駆動フレーム23が荷台11の後端部に達すると、その一部が適宜設けたリミットスイッチを押圧し、これによってドライブユニット32の駆動電源を断ち、その動きを停止させる。そしてドライブユニット32における駆動を停止した場合には、積極的にブレーキユニット等で停止させるほか、通常はドライブユニット32に組み込んだウォームギヤ機構を適用した減速機構の作用により正逆転がなし得ないような状態として回転を停止させている。
なおこの状態でもテント裾43はベースフレーム1の外側を覆うように非固定状態に垂れ下がっており、一方、テント裾押さえ機構5における押圧板57は回転軸56の下方位相に位置している。
【0028】
テント本体4の上部寸法は荷台11等の全長寸法より多めに取っているものの、テント裾43は、各フレーム要素間ピッチの総合計寸法たる固定部材としての挟持板59の長手方向寸法と一致しているから、大きな波打状の側方への飛び出しがなく、伸張した状態に維持されている。そして、それが故に、テント裾押さえ機構5における押圧板57が回動してきた際には、その回動軌跡の範囲内に常に位置し得て確実なる閉鎖を保証するのである。因みにテント裾43が押圧板57の回動軌跡の範囲内に確実に位置し得るようにするには、テント裾押さえ機構5における押圧板57をより大きなものとして対処することも考えられなくはないが、押圧板57の側方への張り出しやねじれに対応した取り付けを考えると、むやみに大きなものとすることはできない。
【0029】
(3)テント裾の押圧
そこでテント裾押さえ機構5におけるモータMを駆動し、ギヤボックス58を介して回転軸56に回転力を与えると、図6(b)に示すように押圧板57は回転軸56を中心とした回動を開始する。
このとき押圧板57は回転軸56に与えるトルクに応じた回転軸56のねじれを算出して取り付けられているため、図6(c)に示すように最もギヤボックス58寄りの部分がほぼ180°回動したときに押圧板57の長手方向全域にわたってほぼ均等の押圧力がベースフレーム1側に作用するようになっている。このように回転軸56がその軸径に対して極めて長尺であるので、回転軸56の弾性ねじれによるトルクの伝達ロスをあらかじめ予定して取り付けたのであって、押圧板57はこれに取り付けられた緩衝材60とベースフレーム1側の挟持板59との間でテント裾43を挟持するのであり、テント裾43を長手方向全域にわたって閉鎖状態で押さえ付けることとなる。
なお緩衝材60として磁化材質のものを用いた場合、その磁力で鉄製の挟持板59へと自律的に吸着するため、テント裾43の閉鎖状態をより安定したものとすることができる。
【0030】
【実施の形態2】
次に請求項により特定される発明の実施の形態について説明する。
この実施の形態でのテント裾押さえ機構5は、テント裾43の押さえ付けを磁力により行う機構であり、テント裾43に対して柔軟な磁性シート61を長手方向全域または点在させて貼設して成る。
ここで磁性シートとは、合成ゴム、エラストマー等に磁性体、金属粉等を混入しシート状としたもので、テント本体4が伸縮使用される関係上、磁性と機械的強度に優れれば柔軟なものほど望ましい。なお磁性シート自体に磁力を持たせた磁化材質たる磁性シートを用いるようにしてもよく、以下、磁性シート61が磁力を有しない場合と有する場合とに分けて説明する。
【0031】
(1)磁性シートが磁力を有しない場合
前記磁性シート61として磁力を有しないものを用いる場合には、ベースフレーム1に対して磁石62を設けるのであり、この磁石62として電磁石を用いた場合には図7(a)に示すように電磁石へのオンオフ動作により磁性シート61の吸着と開放を行い、吸着時には収納スペースと外部との雰囲気を遮断することができる。
一方、前記磁石62として永久磁石を用いた場合には図7(b)に示すように磁石62の接近離反動作により磁性シート61の吸着と開放を行い、吸着時には収納スペースと外部との雰囲気を遮断することができる。
【0032】
(2)磁性シートが磁力を有する場合
前記磁性シート61として磁力を有するものを用いる場合には、ベースフレーム1に対して一例として金属筒63を設け、この金属筒63に小型コンプレッサ等の適宜な吸引吹出装置を接続し、エアの吸引により磁性シート61を金属筒63に引き寄せ、後は磁性シート61の磁力で吸着保持させて収納スペースと外部との雰囲気の遮断を図り、一方、テント本体4の開閉時にはエアの吹き出しにより磁性シート61の金属筒63からの引き離しを図るものである。
【0033】
【他の実施の形態】
本発明は以上述べたような実施の形態を代表的な実施の形態とするものであるが、本発明の技術思想は次のような変形例の実施の形態をも含むものである。
まず先の実施の形態においては、回転軸56への回転力供給にはモータM及びギヤボックス58を用いたが、適宜ハンドル、ラチェット機構を組み合わせる等して、手動(人力)により行うようにしてもよい。また回転軸56の両端に回転力を与えるようにしてもよい。
また先の実施の形態においては挟持板59をベースフレーム1上に設けるものとして説明したが、押圧板57の回動端となる部分と対向するベースフレーム1の部位が存在すれば、挟持板59を設ける必要はない。
【0034】
また回転軸56への押圧板57の取り付けにあたっては、回転軸56の剛性が高くてねじれが少ない場合、図5(b)に示すように押圧板57を真直に取り付け、押圧板57に貼設する緩衝材60の厚さを変える(テーパをかける)ようにしてもよい。また回転軸56の剛性を効率良く得るために、回転軸56をテーパ状あるいは段付状にその径を変えたものとしてもよい。更に先の実施の形態においてはベースフレーム1の左右長手方向におけるテント裾押さえ機構5として説明したが、例えばシャッタ本体51の裾等、前後の幅方向におけるテント裾押さえ機構5としてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は以上述べたような構成を有するものであり、スライド式開閉テントTを展開する場合において、テント裾43への負荷がかからず、伸長時にはテント裾43のバタツキをなくし、且つ収納スペースと外部との雰囲気を確実に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を車載用のスライド式開閉テントに適用した実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 スライド式開閉テントの展張状態及び開放状態を示す側面図である。
【図3】 テントフレームに対するテント本体の支持状態及びテント裾押さえ機構を拡大して示す正面図である。
【図4】 本発明のテント裾押さえ機構を示す斜視図である。
【図5】 回転軸に対する押圧板の固着の様子を示す斜視図及び厚さを異ならせた緩衝材を示す斜視図である。
【図6】 押圧板の回動による回転軸のねじれの様子を段階的に示す説明図である。
【図7】 テント裾の押さえ付けを磁力によって行う場合のテント裾押さえ機構を示す三種の骨格図である。
【図8】 テント本体を示す側面図並びに側部とテント裾との接合部分を拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム
1A 脚部
2 テントフレーム
3 駆動機構
4 テント本体
5 テント裾押さえ機構
10 車両
11 荷台
12 レール
20 端部フレーム
21 可動フレーム
22 可動中間フレーム
22a 車輪
23 駆動フレーム
23a 駆動輪
24 中継リンクロッド
24a 交点ピボット
25 固定ピボット
26 スライドピボット
27 補助支承フレーム
32 ドライブユニット
40 天部
41 側部
41a 構成素材
42 ストラップ
43 テント裾
43a 構成素材
44 重り入りロープ
50 シャッタ装置
51 シャッタ本体
53 シャッタボックス
54 シャッタガイド
55 軸支片
56 回転軸
57 押圧板
57a 切欠部
58 ギヤボックス
59 挟持板
60 緩衝材
61 磁性シート
62 磁石
63 金属筒
M モータ
T スライド式開閉テント

Claims (5)

  1. 複数本の門形のフレーム要素をベースフレームに沿って一定間隔に整列させて成るテントフレームに対しテント本体を支持させ、このテント本体によって一定の収納スペースを覆うようにした装置に適用される密閉機構において、この密閉機構テント裾を前記ベースフレームに具えた固定部材たる挟持板に対して閉鎖状態に押さえ付けることによって、収納スペースと外部との雰囲気を遮断するものであって、ベースフレームに具えられた軸支片に軸支された回転軸に対して固着された押圧板と挟持板とによってテント裾を挟持するものであり、前記押圧板を回転軸に対して固着するにあたっては、押圧板の固着位置を回転軸に与えるトルクに応じた回転軸のねじれに対応した位置に設定したことを特徴とする収納テントにおける密閉機構。
  2. 前記フレーム要素は可動フレームであり、この可動フレームが互いに中継部材を介して接離自在に連係したものとすることにより、前記装置をスライド式開閉タイプとして構成したことを特徴とする請求項1記載の収納テントにおける密閉機構。
  3. 前記押圧板には、テント裾との接触面に緩衝材を具えたことを特徴とする請求項1または2記載の収納テントにおける密閉機構。
  4. 複数本の門形のフレーム要素をベースフレームに沿って一定間隔に整列させて成るテントフレームに対しテント本体を支持させ、このテント本体によって一定の収納スペースを覆うようにした装置に適用される密閉機構において、この密閉機構は、テント裾を前記ベースフレームに具えた固定部材たる磁石あるいは金属筒に対して閉鎖状態に押さえ付けることによって、収納スペースと外部との雰囲気を遮断するものであって、前記テント裾の押さえ付けは磁力により行うものであり、前記テント裾に対して磁性シートを設け、この磁性シートを前記磁石あるいは金属筒に対して吸着させるものであることを特徴とする収納テントにおける密閉機構。
  5. 前記テント裾の長手方向寸法は、このテント裾よりも上方の部分における余裕の寸法を除いて、前記固定部材の長手方向寸法とほぼ一致させることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の収納テントにおける密閉機構。
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