JP3933358B2 - 溶接線検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、溶接線検出装置に関するもので、詳しくは、例えば1組の被溶接材によって構成される溶接線をレーザビームにより溶接するレーザ溶接に適した溶接線検出装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザ溶接は、レーザ光を細いビームに絞って溶接を行うもので、特に板厚が2mm以下の薄板を高精度で溶接するのに適している。例えば板厚が1.6mm以下の被溶接材同士を突き合わせ溶接する場合においては、突き合わせ位置(溶接線)に対するレーザビームの位置ずれの許容限界が±0.2mmであり、ビームのずれ量がこれより大きくなると溶接不良を生ずる原因となる。このため、従来から被溶接材の溶接線を検出する方法は各種のものが提案されており、例えば、溶接線の周辺にレーザ光を照射し、その反射光を入力して、その照射された範囲内で特徴的な点を溶接線であるとして検出する方法が公知である(例えば、特開平8−112689号公報)。
【0003】
図6(a)には上記のような溶接装置を示している。図において、1、2は被溶接材を示しており、図の場合、立設された被溶接材1の側面に他方の被溶接材2の端面を当接させて角継手が構成されている。そして両被溶接材1、2によって構成される溶接線4にレーザビームを照射すべく、上記溶接線4の上方にはレーザ照射ヘッド20が配置されている。またこのレーザ照射ヘッド20には、溶接線を検出するためのセンサ30と、溶接部にフィラーワイヤを供給するためのフィラーワイヤ供給ノズル31とが取付けられている。このセンサ30は、レーザビーム照射部よりも溶接進行方向の前方に配置されている。また図示しないが、上記被溶接材1、2は、レーザ照射ヘッド20に対してX、Y、Zの直交3軸方向にその相対位置が制御されるようになっている。そして上記センサ30は、レーザスリット光を溶接線4の周辺に照射すると共に、図6(b)のようにその反射パターンを検出し、この反射パターンの特徴的な点を溶接線4であると検出するものである。
【0004】
また、レーザビーム照射位置が溶接線4を正確に倣いながら溶接できているのかどうかを確認する方法として、溶接部をCCDカメラによって撮像し、画像処理を行うことにより、実際の溶接線と溶接部とのズレを検出することも公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、溶接線の周辺にレーザスリット光を照射して、反射光の特徴点を溶接線として検出する方法にあっては、被溶接材の表面に傷、光沢面等がある場合には、その傷等を溶接線と誤って検出するおそれがあった。特に、被溶接材同士を仮付けし、その仮付け部の凸量が大きい場合には、その仮付け部分を溶接線と誤って検出してしまうという問題があった。例えば、図7には、傷P、光沢面(打痕)Q、仮付け部Rが存在する場合の反射パターンを示しているが、いずれも溶接線4とは異なる位置p、q、rを溶接線として検出してしまうことになる。一方、これら傷等の影響を排除しようとして、特徴点の検出の条件を厳しくすると、溶接線を検出できないという問題を生じる。さらに、この種の誤認に基づく溶接不良は、溶接作業中には判断できず、溶接作業を終了した被溶接材を目視チェックすることによって初めて判断できるものであるため、生産効率が極めて悪いものとならざるを得なかった。
【0006】
また、CCDカメラによって撮像し、画像処理を行う方法にあっては、CCDカメラ及びその画像処理に関しコストが嵩み、さらにCCDカメラは大きいため加工ヘッド近傍に設置することは、加工ヘッドや被溶接材との干渉が生じ易いという問題を有している。しかも、突き合わせ位置と溶接部との輝度が大きく異なる場合には、その画像処理は技術的に困難であると共に、信号の変動が大きいのでその精度にも問題があった。
【0007】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、検出手段によって誤って溶接線を検出してしまうことがあっても、溶接線の誤認を検知することが可能な溶接線検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び効果】
そこで請求項1の溶接線検出装置は、被溶接材1、2の溶接線を検出する検出手段30と、溶接線を溶接する溶接手段20とを備えた溶接線検出装置であって、被溶接材1、2の基準位置を検出して、この基準位置と上記検出手段30により検出された溶接線との距離Dを把握し、この距離Dが所定の範囲を超える場合には、溶接線を誤って検出していると判断することを特徴とする。
【0009】
上記請求項1の溶接線検出装置においては、検出手段30によって検出された溶接線の正否を判断できるので、仮に検出手段30が溶接線を誤って検出したとしても、基準位置からの距離Dにより検出手段30の誤認を判断することができ、このため誤って検出した位置をそのまま溶接してしまうのを防止することができる。
【0010】
上述のごとく、請求項1の溶接線検出装置によれば、誤って検出した位置をそのまま溶接してしまうを防止することができ、このため溶接品質及び生産性を向上でき、生産コストの低減を図ることができる。
【0011】
また、本願発明において「基準位置」の選定としては、例えば請求項2のように、被溶接材1の端部1aを基準位置とすることができる。このように端部1aを基準位置とするならば、端部1aの検出は溶接線の検出よりも確実且つ容易に行い得るので、誤った位置への溶接を確実に防止することができる。
【0012】
さらに、複数位置を溶接する場合にあっては、請求項3のように、他の溶接線を基準位置とすることもできる。このように、他の溶接線を基準位置とすることにより、他の溶接線のデータを有効に利用することかできる。
【0013】
また、請求項4のように、被溶接材1、2に形成されたケガキ5を基準位置とすることもできる。このように、ケガキ5を基準位置とする場合には、所望位置にケガキ5を形成することにより、溶接線の誤認を容易且つ確実に認定することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本願発明の第1実施形態について説明するが、まず、溶接線検出装置の概要は、図6に示したものと同様である。すなわち第1実施形態の溶接線検出装置は、角継手、隅肉継手等の被溶接材1、2同士をレーザ溶接するものであるが、一方の被溶接材1を立設し、この立設した被溶接材1の側面に他方の被溶接材2の端面を当接させて、この当接位置(溶接線4)をレーザ溶接するようにしている。ここで、被溶接材1の端面が当接される被溶接材2の上面は、立設された被溶接材1の上面(端面)よりもやや下方に位置している。第1実施形態の溶接線検出装置は、被溶接材1、2の溶接線を検出する検出手段としてのセンサ30と、被溶接材1、2の溶接線を溶接する溶接手段としての溶接レーザ照射ヘッド20とを備えている。上記センサ30と溶接レーザ照射ヘッド20とは、何れも被溶接材1、2に対してX、Y、Zの直交3軸方向に相対移動できるように設けられている。また上記センサ30は、溶接線近傍にレーザスリット光を照射すると共に、この照射部の光学的状態をCCDリニアセンサ等よりなる受光部で検出し得るようになされている。なお上記装置の動作は、図示しないが、コンピュータによって制御されるものである。
【0015】
上記センサ30から得られたデータに基づいて、コンピュータは、溶接線4の位置を決定するのであるが、次に、コンピュータによる溶接線4の位置の決定方法について、図2を参照しつつ以下説明する。なお、図2は、本発明の第1実施形態のコンピュータによる溶接線の位置の決定のためのフローチャートである。また、図1は、センサの受光部により得られたデータから基準位置及び溶接線を検出する方法を示す説明図である。
【0016】
まず、コンピュータの制御により、、センサ30から被溶接材1、2の溶接線4の近傍にレーザスリット光を照射する(ステップS1)。そして、受光部で得られたデータを取り込み、これを順次、保存する(ステップS2)。
【0017】
次に、上記データ(被溶接材1、2の表面データ)から、立設された被溶接材1の端部1aの位置(基準位置)、及び溶接すべき位置(溶接線)を検出する(ステップS3)。ここで、これらの位置の検出にあっては、表面データの変位が大きい位置をそれぞれ端部1aの位置及び溶接線4の位置として、検出することとなる(図1参照)。
【0018】
このようにして検出された基準位置と溶接線との距離Dを計算し(ステップS4)、この距離Dを規定距離と比較する(ステップS5)。ここで、規定距離は立設された被溶接材1の板厚と同程度の距離として設定されている。
【0019】
上記比較により基準位置から溶接線までの距離Dと規定距離との差が規定誤差の範囲内であれば、上記データを記憶する(ステップS6)。ここで、規定誤差は、例えば、±2mm以下に規定することが好ましい。
【0020】
そして、コンピュータに記憶されたデータ数が規定数量に達しているか否かを判断する(ステップS7)。記憶されたデータ数が所定数量未満である場合には、上記ステップS1に戻り、再び上記ステップS1〜ステップS7の手順を繰り返し実行する。上記ステップS1からステップS7までの一連の手順を実行する間にも、上記センサ30と溶接レーザ照射ヘッド20とは溶接線4に対して相対移動しているが、上記ステップS1〜ステップS7の手順の繰り返しは、例えば、溶接線4が1mm程度だけ移動する間に1回程度行うように設定しておけばよい。そしてコンピュータに記憶されたデータが規定数量に達した場合には、記憶されている溶接線のデータに基づいて溶接線4の位置を決定する(ステップS8)。
【0021】
さらに、上記のように基準位置から溶接線までの距離Dを規定距離と比較した(ステップS5)際に、基準位置から溶接線4の位置までの距離Dが、規定誤差の範囲外であった場合には、アラームを発する等のためにエラー信号を送信する(ステップS9)。
【0022】
このようにして溶接線4の位置を決定しながら、コンピュータにより溶接レーザ照射ヘッド20を追従移動させて、この決定された溶接線4の位置に従って被溶接材1、2のレーザ溶接を行うのである。
【0023】
ところで上記フローチャートにおけるステップS7において、記憶されたデータ数が規定数量に達しているか否かの判断を行い、規定数量に達している場合に、ステップS8において、溶接線4の位置を決定するようにしているが、これは検出データのバラツキを抑制するためのスムージング処理とも称されるものである。以下にこの処理の具体例について、図3に基づいて説明する。
【0024】
まず上記センサ30により検出される継手情報のパラメータとしては、時間t、センサ座標x、y、z、ギャップ量g、段差量mの5種類がある。これらデータは、約20msec間隔でコンピュータに入力される。これらには、当然にノイズが含まれている。そこで、連続して得られる5個のデータをメモリに記憶し、それらの中央値をデータとして採用するようにしているのである。例えば、時間t1 〜t5 の間に、x1 〜x5 、y1 〜y5 、z1 〜z5 、g1 〜g5 、m1 〜m5 の各データが得られた場合、これらの中央値、例えば、t3 、x3 、y4 、z3 、g2 、m1 をそれぞれ採用し、時間t3 における各データをx3 、y4 、z3 、g2 、m1 であると決定するのである。また次の検出タイミングにおいて、時間t2 〜t6 の間に、x2 〜x6 、y2 〜y6 、z2 〜z6 、g2 〜g6 、m2 〜m6 の各データが得られた場合、これらの中央値、例えば、t4 、x5 、y3 、z4 、g2 、m5 をそれぞれ採用し、時間t4 における各データをx5 、y3 、z4 、g2 、m5 であると決定するのである。同様にしてさらに次の検出タイミングにおいて、時間t3 〜t7 の間に、x3 〜x7 、y3 〜y7 、z3 〜z7 、g3 〜g7 、m3 〜m7 の各データが得られた場合、これらの中央値、例えば、t5 、x3 、y6 、z4 、g3 、m5 をそれぞれ採用し、時間t5 における各データをx3 、y6 、z4 、g3 、m5 であると決定するのである。
【0025】
上記ステップS7は、このような場合に記憶されたデータ数が規定数量、この場合には5個に達しているか否かを判断し、規定数量に達していれば上記手順にて溶接線4の位置の決定を行い(ステップS8)、規定数量に達していなければ、規定数量に達するまでデータの読み込みを行うためのものである。このようなスムージング処理を行うことにより、異常データを排除して、精度の高い溶接線検出が行えることになる。なお上記規定数量は5個に限られず、任意の数に変更可能である。
【0026】
第1実施形態は上記構成からなるので、被溶接材1の基準位置1aを検出し、その基準位置1aのデータに基づいてセンサ30が検出した溶接線の正否を判断できるので、センサ30が溶接線を誤って検出したとしても、その誤認した溶接線のデータによる溶接線4の位置の誤った決定を防止できる。これにより誤って検出した溶接線4への溶接を防止でき、溶接不良に起因する製品不良の発生を抑制できる。そしてこのため生産性を向上でき、生産コストの低減をも図ることができる。
【0027】
しかも、第1実施形態においては、溶接線を検出するセンサ30によって基準位置(被溶接材1の端部1a)も検出するよう構成したため、別途新たなセンサ等を設ける必要が無く、機能追加によるコスト高を抑えることができる。
【0028】
また、被溶接材1の端部1aを基準位置としており、この端部1aにおける表面データの変化は大きいので溶接線の検出よりも確実且つ容易で、このため誤った位置への溶接を確実に防止することができる。
【0029】
さらに、溶接線の誤認が生じた際には、エラー信号が送信されるので、それにより例えばアラーム音を発したり、あるいは画面等の表示部にエラー表示を行う等の方法によって、人が容易に溶接線の誤認を知ることができる。
【0030】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について図4を参酌しつつ説明するが、上記第1実施形態の溶接線検出装置と同様の溶接線検出装置を用いており、溶接線の認定においても略同様の手法を用いているため、第1実施形態と同一の構成については説明を省略する。なお、図4は、第2実施形態の溶接線検出装置のセンサによる溶接位置の検出の概略的な説明図である。
【0031】
第2実施形態においては、基準位置として、被溶接材2の表面に形成されたケガキ線5を利用している。つまり、予め被溶接材2の表面に、被溶接材2のレーザ切断時に、溶接線4(被溶接材2の端面)と平行なレーザケガキ線5を形成しておき、このケガキ線5をセンサ30によって読み取り、このケガキ線5のデータと溶接線4のデータとを比較して、センサ30が検出した溶接線の適否を判断するものである。なおこの際のデータ処理法は、上記第1実施形態において図2のフローチャートに基づいて説明した手順と全く同様である。
【0032】
第2実施形態は上記構成からなるので、誤って検出した溶接線のデータによる溶接線4の位置の誤った決定を防止できるとともに、所望位置にケガキ線5を形成することで、その基準位置の検出、及び比較等が容易に行うことができ、例えば被溶接材の端面同士を突き合わせて溶接する場合等、被溶接材の端部からの距離が遠い溶接線4を決定する場合に、別途端部を検出するセンサ30を設ける必要がないという利点を有する。
【0033】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明するが、上記第1実施形態の溶接線検出装置と同様の溶接線検出装置を用いており、その溶接線の決定の手法において、溶接線を誤って検出している場合のデータ処理手法が異なるものである。図5は、第3実施形態のコンピュータによる溶接線の決定のためのフローチャートであり、以下、この図5に従って説明する。
【0034】
第3実施形態の溶接線の認定において、溶接線の誤認を起こしていない場合には第1実施形態と同様の手順が採られている。つまり、センサから被溶接材に対してレーザスリット光を照射し(ステップS1)、受光部で得られたデータを順次保存し(ステップS2)、このデータから基準位置及び溶接線を検出する(ステップS3)。さらに、この検出された基準位置と溶接線との距離を計算し(ステップS4)、この距離を規定距離と比較し(ステップS5)、両者の差が規定誤差の範囲内であれば、そのデータを記憶し(ステップS6)、データ数が規定数量に達しているかを判断し(ステップS7)、規定数量未満であれば規定数量に達するまで上記一連の工程を繰り返し、記憶されたデータをもとに溶接線の位置を決定する(ステップS8)。
【0035】
その一方、上記基準位置から溶接線までの距離を規定距離と比較した際に(ステップS5)、両者の差が規定誤差の範囲外であれば、この表面データを削除する(ステップS11)。そして、この削除が規定回数以上連続でなされているものか否かを判断し(ステップS12)、規定回数未満である場合には再度ステップS1からの一連の工程を行い、規定回数以上である場合にはその動作を停止する(ステップS13)。つまり、連続して削除した回数が規定回数未満であればセンサを移動して再度一連の工程を繰り返して行い、得られた基準位置から溶接線までの距離と規定距離との差が規定誤差の範囲外であればそのデータを削除し、このようなデータの削除が規定回数以上繰り返された場合には、一連の溶接作業を中止するのである。
【0036】
第3実施形態は上記構成からなるので、誤って検出した溶接線のデータによる溶接線の位置の誤った決定を防止できるとともに、多少の誤認データが生じても溶接線の位置の決定を行うことができ、例えば微細な傷等により一部のデータが誤認データである場合にもその他のデータにより溶接線の位置の決定作業を継続できるという利点を有する。
【0037】
なお、第3実施形態において、動作の停止を行うほかに、第1実施形態のようにアラーム信号を発することも可能である。また、誤認データを削除せずに、別途誤認データとして記憶することも可能である。さらに、第3実施形態においては、誤認データが規定回数以上連続した場合にエラーと判断するものであったが、所定回数以上の誤認データが得られた場合にエラーと判断して作業を中断することも可能である。
【0038】
<その他の実施形態>
上記第1乃至第3実施形態は上述の構成からなり、それぞれ利点を有するものであったが、本願発明は上記構成に限定されるものでなく、本願請求項記載の範囲内において適宜設計変更可能である。例えば、上記第1実施形態においては、被溶接材の端面を基準位置とし、また第2実施形態においては、ケガキ線を基準位置としているが、センサの同一視野内に複数の溶接線が存在するような場合には、この内の特定の溶接線を基準位置として選択してもよい。また、基準位置を複数設けることも可能であり、例えば、上記第1実施形態のように被溶接材の端部との距離から溶接線の適否を判断するように設けるとともに、上記のように他方の溶接線との距離から溶接線の適否を判断することも可能であり、また、第1実施形態のような基準位置の設定とともに第3実施形態のようなケガキ線をも基準位置とすることもできる。
【0039】
さらに、上記実施形態においては、溶接線の検出と基準位置の検出とを同時に行うものであったが、これは本願発明において必須ではなく、例えば、基準位置の検出を溶接線の検出とは別のセンサにより別工程で行うことも本願発明の意図する範囲内である。
【0040】
また、第1実施形態において、端面が当接される被溶接材2の上面が、立設された被溶接材1、3の端面(上面)よりもやや下方に位置し、この部分に溶接を行うものについて説明したが、本願発明の溶接線はこれに限定されるものではない。
【0041】
さらに、第1実施形態においては、センサ30と溶接レーザ照射ヘッド20とが溶接線4に沿って相対移動すると説明しているが、これは被溶接材1、2が移動する場合、センサ30と溶接レーザ照射ヘッド20とが移動する場合、及び両者が移動する場合を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のセンサの受光部により得られたデータから基準位置及び溶接線を検出する方法を示す説明図である。
【図2】第1実施形態のコンピュータによる溶接線の位置の決定のためのフローチャートである。
【図3】上記フローチャートにおけるスムージング処理を説明するための説明図である。
【図4】第2実施形態の溶接線検出装置のセンサによる溶接線の検出の概略的な説明図である。
【図5】第3実施形態のコンピュータによる溶接線の位置の決定のためのフローチャートである。
【図6】第1実施形態の溶接線検出装置の説明図であって、(a)はその概略的な斜視図で、(b)はセンサの受光部により得られたデータから溶接線を検出する方法を示す説明図である。
【図7】従来の溶接線検出方法による欠点を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1、2 被溶接材
4 溶接線
5 ケガキ線
20 溶接レーザ照射ヘッド(溶接手段)
30 センサ(検出手段)
D 基準位置から溶接線の距離
Claims (4)
- 被溶接材(1)(2)の溶接線を検出する検出手段(30)と、溶接線を溶接する溶接手段(20)とを備えた溶接線検出装置であって、被溶接材(1)(2)の基準位置を検出して、この基準位置と上記検出手段(30)により検出された溶接線との距離(D)を把握し、この距離(D)が所定の範囲を超える場合には、溶接線を誤って検出していると判断することを特徴とする溶接線検出装置。
- 上記基準位置は、被溶接材(1)の端部(1a)であることを特徴とする請求項1の溶接線検出装置。
- 上記基準位置は、検出手段(30)によって検出された他の溶接線であることを特徴とする請求項1の溶接線検出装置。
- 上記基準位置は、被溶接材(2)に形成されたケガキ(5)であることを特徴とする請求項1の溶接線検出装置。
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