JP3928340B2 - テープカートリッジおよびこれが装着されるテープ印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所望の文字や図形のキャラクタが印刷される記録テープと、その記録テープに粘着した剥離紙とからなる印刷テープを、カートリッジケースに搭載したテープカートリッジおよびこれが装着されるテープ印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、サーマルヘッドを備えたテープ印刷装置等に使用され、サーマルヘッドを介して、所望の印刷がなされる印刷テープをカートリッジケースに搭載するテープカートリッジが知られている。この印刷テープは、所望の文字や図形のキャラクタが印刷される記録面を有する記録テープと、これと同幅の剥離紙が粘着剤層を介して粘着されている。そして、ユーザーの期待に応えるように、印刷テープには、その幅が狭いものから広いものまで用意され、幅の異なる複数種の印刷テープに対応して、カートリッジケースには、厚みの異なる複数種のものが容易されている。すなわち、印刷テープ幅が狭い印刷テープには、厚みの小さいカートリッジケースを用い、印刷テープ幅が広い印刷テープには、厚みの大きいカートリッジケースを用いることで、印刷テープは、カートリッジケースに適切に搭載され、カートリッジケース内から安定して繰り出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のテープカートリッジは、幅の異なる複数種の印刷テープがあるために、各印刷テープ幅毎に、専用のカートリッジケースを作製しなければならず、組立て等におけるカートリッジケースの管理が煩雑になると共に、コストアップになる問題があった。
【0004】
本発明は、記録テープ幅の検出を可能とすると共に、記録テープ幅の異なる複数種の印刷テープを単一種のカートリッジケースで個々に搭載可能とするテープカートリッジおよびこれが装着されるテープ印刷装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のテープカートリッジは、所定幅の剥離紙に、剥離紙の幅未満で且つ幅の異なる複数種の記録テープを個々に粘着した複数種の印刷テープのうちの任意の1種類の印刷テープと、複数種の印刷テープの種別を検出するための被検出部を備えると共に、剥離紙の所定幅に対応する厚みを有する単一種のカートリッジケースとを備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、印刷テープは、所定幅の剥離紙に対し、記録テープ幅を剥離紙未満の幅で、且つ記録テープ幅を異ならせることで、複数種用意され、一方で、カートリッジケースは、この剥離紙の所定幅に対応する厚みを有して、複数種の印刷テープのうちの任意の1種類の印刷テープを搭載可能とし、被検出部を備えて形成されている。これにより、テープカートリッジは、カートリッジケースを一定厚みの単一種構成として形成することができると共に、被検出部により、搭載された印刷テープの種別を検出可能としている。したがって、複数種の印刷テープは、単一種のカートリッジケースで個々に共用されることとなる。なお、印刷テープの種別とは、剥離紙に粘着した記録テープの記録テープ幅の種別をいう。
【0007】
この場合、印刷テープは、記録テープと剥離紙とが幅方向の中心位置を一致させて構成されていることが、好ましい。
【0008】
この構成によれば、印刷テープがテープ印刷装置に装着されて印刷される際に、テープ印刷装置に備えたサーマルヘッドに対する記録テープのセンター位置決めを簡単に行うことができるため、テープ印刷装置が、記録テープのサーマルヘッドに対する相対的位置を感知するセンサ等を備える必要がない。これにより、テープ印刷装置は、記録テープ幅のみを検出すれば、それに応じた印刷領域やキャラクタサイズで、記録テープに印刷することができる。したがって、サーマルヘッドの制御を簡単に行えることができるため、テープ印刷装置を簡単な構成とすることができる。なお、記録テープと剥離紙とがセンター位置決めされることとなるため、印刷テープの先端および後端の区別をすることなく、印刷テープをテープコア等に巻き取ることができる。
【0009】
これらの場合、印刷テープには、剥離紙における記録テープが粘着されていない余白部分に印刷テープの属性を表示する印刷が為されていることが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、剥離紙の余白部分に、予め印刷テープの属性を表示する印刷が為されている。これにより、剥離紙の余白部分は、有効活用され、ユーザーは、印刷テープの属性を適宜確認することができる。なお、印刷テープの属性とは、例えば印刷テープの種別情報(レタリングテープである旨など)、記録テープ幅、記録テープ材質、印刷テープの残量表示(バーコード表示でも可)等である。
【0011】
これらの場合、印刷テープには、剥離紙における記録テープが粘着されていない余白部分の少なくとも一部に、メモ書き可能な表面処理部が形成されていることが、好ましい。
【0012】
この構成によれば、ユーザーは、剥離紙の表面処理部である余白部分にメモを適宜記載することができる。なお、表面処理部は、剥離紙の余白部分が荒げて加工された部分であることが好ましい。
【0013】
これらの場合、被検出部は、カートリッジケースに印刷テープを組み込む組立工程で穿設された複数の検出孔で構成されていることが、好ましい。
【0014】
この構成によれば、カートリッジケースは、その外形及び内部構造を成型された後の別工程で、印刷テープの種別に応じて、複数の検出孔を適宜穿設される。これにより、カートリッジケースの管理を容易に行うことができる。
【0015】
これらの場合、被検出部は、カートリッジケースに形成された取付部と、取付部に装着されると共に、複数の検出孔を穿設した検出プレートとで構成されていることが、好ましい。
【0016】
この構成によれば、カートリッジケースに取付部を備えて、その外形及び内部構造を成型し、この取付部に検出プレートを装着することで、印刷テープの種別を判別可能としている。したがって、カートリッジケースの成型工程と、検出プレートに検出孔を穿設する工程とを区別し、カートリッジケースに印刷テープを搭載する際に、その種別に対応する検出プレートを適宜装着することとしている。これにより、カートリッジケースの管理が容易になると共に、使用済みの印刷テープを異なる記録テープ幅からなる新たな印刷テープに交換したい場合に、これに対応した検出孔を有する検出プレートを取付部に装着すればよいので、カートリッジケースの再利用を図ることもできる。
【0017】
本発明のテープ印刷装置は、請求項1ないし6のいずれかに記載のテープカートリッジが着脱自在に装着されるテープ印刷装置において、被検出部に対応する検出部と、サーマルヘッドとを備え、テープカートリッジを装着した状態で、サーマルヘッドの発熱素子列の列方向の中心位置と記録テープの幅方向の中心位置とが、一致することを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、テープ印刷装置は、検出部が被検出部と係わり合うことで、印刷テープの種別を検出すると共に、発熱素子の素子列の中心位置が記録テープの幅方向の中心位置と一致しているため、サーマルヘッドの制御を簡単に行うことができ、テープ印刷装置の構成および制御を一層単純化できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るテープカートリッジについて説明する。このテープカートリッジは、同一の厚さのカートリッジケースで複数種の印刷テープを個々に搭載可能としたものである。また、テープ印刷装置は、このテープカートリッジを着脱自在に装着すると共に、テープカートリッジから印刷テープを引き出しながら、これに所望の印刷を行い、書類ファイル等に貼着するラベルを作成するものである。以下の説明では、先ず、テープカートリッジを装着するテープ印刷装置から簡単に説明する。
【0020】
図1および図2は、それぞれテープ印刷装置の全体斜視図および開蓋状態の全体斜視図である。両図に表すように、テープ印刷装置1は、装置ケース2により外殻を形成されて、装置ケース2の前部上面には文字等の入力手段となるキーボード3と、後部上面に取り付けられた開閉自在な開閉蓋6と、開閉蓋6右部の窓に臨んで文字等の情報を視認可能に表示するディスプレイ4と、装置ケース2左側面に形成され装置外部と連通する排出口10と、装置ケース2の左部にテープカートリッジ20を着脱自在に収納する装着部5とで構成されている。このテープ印刷装置1は、テープカートリッジ20を介して印刷テープ100に、所望の文字や図形などのキャラクタを印刷すると共に、印刷テープ100の印刷済み部分を所定の長さに切断して、ラベルを作製するものである。
【0021】
装着部5は、テープカートリッジ20を収納するためのポケット9と、ポケット9の底面に立設したテープカートリッジ20の種類を検出するための検出スイッチである3個の検出突起13(13a、13b、13c)と、後述するテープカートリッジ20のプラテン24に回転動力を付与するプラテン駆動軸8と、サーマルヘッド11を備えたヘッドユニット7とで構成されている。検出突起13は、後述するテープカートリッジ20の被検出部28により出没するパターンで、テープカートリッジ20の種類を検出する。サーマルヘッド11は、印刷テープ100の送り方向に直行する方向に発熱素子を有しており、発熱素子は、後述する印刷テープ100の剥離紙102の幅とほぼ対応して配設され、テープカートリッジ20に収納された印刷テープ100に印刷を行う。
【0022】
このテープ印刷装置1をユーザーが使用する場合には、先ず開閉蓋6を開けて、テープカートリッジ20を貫通して形成されたヘッド開口22を装着部5のヘッドユニット7に案内して、テープカートリッジ20を装着部5に装着し、開閉蓋6を閉じる。次に、ディスプレイ4により入力・編集結果を確認しながらキーボード3により所望の文字等の印刷情報を入力して、テープカートリッジ20にて供給される印刷テープ100に印刷を指示する。プラテン駆動軸8により、印刷テープ100が送られ、ヘッドユニット7のサーマルヘッド11により、印刷テープ100への印刷が行われる。印刷テープ100の印刷済み部分は、排出口10から随時装置ケース2外部に送り出され、印刷が完了した時点で、ユーザーが、図外のカットボタンを押すことで、印刷テープ100が所望の長さに切断され、所望のラベルが作成される。
【0023】
次に、図3を参照して、テープカートリッジ20について説明する。テープカートリッジ20は、上ケース21aと下ケース21bとからなるカートリッジケース21により、その外殻が形成されている。カートリッジケース21内には、軸孔を中心に有して印刷テープ100を巻回したテープコア23と、プラテンゴムを巻装した中空円筒状のプラテン24とが収容されている。テープコア23は、下ケース21bに立設され上ケース21aの近傍まで延びる回転支持突起25に軸孔が嵌め込まれて、回転自在に装着されている。またプラテン24は、上ケース21a及び下ケース21bに形成された嵌合孔に回動自在に遊嵌されている。また、カートリッジケース21には、ヘッドユニット7が臨むヘッド開口22が形成されている。そして、このテープカートリッジ20は、インクリボンを収容することなく、文字等の印刷が可能な印刷テープ100を使用するものである。
【0024】
印刷テープ100は、基材の記録面側である表面に発熱素子により加熱発色されて文字等が形成される感熱剤層を有し、裏面に粘着剤層103を有する記録テープ101と、粘着剤層103を介して記録テープ101の裏面に貼着され粘着剤層103を保護する剥離紙102とで構成されている。このように構成された印刷テープ100は、剥離紙102を所定幅とし、記録テープ101幅を異ならせることで複数種のものが用意されている(図4および図5参照)。すなわち、印刷テープ100は、所定幅の剥離紙102に対し、剥離紙の幅未満で且つ幅の異なる複数種の記録テープ101を個々に組合せることで、記録テープ101幅のみが異なる複数種の印刷テープ100が形成されている。したがって、印刷テープ100の幅は、一定幅の剥離紙102の幅に対応していることとなる。また、このとき、印刷テープ100は、記録テープ101と剥離紙102とが幅方向の中心位置を一致させて構成されている。
【0025】
これにより、記録テープ101と剥離紙102とが互いの中心位置を位置決めされることとなるため、印刷テープ100の先端および後端の区別をすることなく、印刷テープ100をテープコア23等に巻き取ることができる。また、テープカートリッジ20をテープ印刷装置1に装着した場合に、テープ印刷装置1は、幅方向における記録テープ101の剥離紙102に対する相対位置を確認する必要がなく、テープ印刷装置1の構成および制御を簡単にすることができる。
【0026】
複数種の印刷テープ100は、例えば、図4に示すように、一定幅の剥離紙102に対し、図4(a)の幅狭の記録テープ101、図4(b)の中間幅の記録テープ101、および図4(c)の幅広の記録テープ101が、幅方向において互いの中心位置を一致させて粘着剤層103を介して粘着されている。また、テープカートリッジ20をテープ印刷装置1のポケット9に収容した際に、サーマルヘッド11の発熱素子の素子列の中心位置と印刷テープ100の幅方向の中心位置とが一致するようになっている。したがって、記録テープ101の中心位置と発熱素子の素子列の中心位置とは、一致するようになっている。
【0027】
テープコア23に巻回している印刷テープ100は、テープ印刷装置1のプラテン駆動軸8によりプラテン24が回動しテープコア23から繰り出される。その際に、印刷テープ100は、カートリッジケース21の上ケース21aの天壁と下ケース21bの底壁とで幅規制された状態で送られていく。そして、印刷テープ100は、サーマルヘッド11とプラテン24との協働により、記録テープ101の感熱発色層上に文字等の印刷が行われ(図5参照)、印刷が行われた印刷テープ100の印刷済み部分は、カートリッジケース21の送出しスリット29を通過して、テープ印刷装置1の排出口10から随時装置ケース2外部に送り出される。
【0028】
このように、記録テープ101幅の異なる複数種の印刷テープ100であっても、剥離紙102の幅を所定幅として形成することで、印刷テープ100の幅を一定に維持することができ、一定厚みの単一種のカートリッジケース21で、記録テープ101幅の異なる複数種の印刷テープ100のうちの任意の1種類を搭載可能とし、さらには印刷テープ100の安定した印刷走行性をも保持することができる。また、印刷テープ100の走行時の幅規制をカートリッジケース21の天壁と底壁とで行うことに代えて、何らかの幅規制部をカートリッジケース21に設け、印刷テープ100の幅規制をこの幅規制部で行う場合に際しても、印刷テープ100の幅は、一定であるため、幅規制部を同一構造で、カートリッジケース21を一定厚みとして単一種に決めることができる。
【0029】
また、印刷テープ100が、特に図4(a)のように幅狭の記録テープ101より形成されているときは、粘着剤層103により粘着されていない剥離紙102の余白部分105の利用を図ることができる(図5参照)。例えば、ユーザーが確認できるように、印刷テープ100の種別情報(レタリングテープである旨など)・記録テープ幅・記録テープ材質・印刷テープ残量表示(バーコード表示でも可)等の印刷テープ100の属性を予め印刷しておくことができる。また、余白部分105の一部に、この余白部分105の一部を荒げて加工した表面処理部を形成してもよい。これにより、ユーザーは、印刷テープ100への印刷終了後にこの余白部分105に適宜メモなどを記載することができ、メモ欄として使用することができる。なお、余白部分105に印刷テープ100の属性が印刷されている場合には、この印刷部分を除く余白部分105に、表面処理部を形成することが好ましい。
【0030】
さらに、印刷済みの多数の印刷テープ100を束ねて保管しておく際に、剥離紙102の余白部分105でホチキス・クリップ・簡易テープ等を使用して、束ねた状態で一時止めることができる。これにより、印刷済みの印刷テープ100の印刷面を損傷することなく束ねて保存しておくことができる。また、この際に、なんらかの被着体、例えばノートやファイル等を介して、仮止めすることもできる。
【0031】
さらにまた、印刷テープ100は、記録テープ101の幅を剥離紙102の幅よりも狭幅としているため、ユーザーが剥離紙102を記録テープ101から容易に剥がすことができるようになると共に、小巻状態で保管しても、実際に機台等に接触する部位が剥離紙102であるため、記録テープ101(粘着剤層103)の端面にゴミ等が付着することがなく、印刷テープ100を汚すことはない。
【0032】
図6に示すように、カートリッジケース21には、テープカートリッジ20がテープ印刷装置1に収容された際に、搭載されたテープカートリッジ20の種別、すなわち印刷テープ100の種別がテープ印刷装置1により検出されるための被検出部28を備えている。被検出部28は、テープ印刷装置1の3個の検出突起13(13a、13b、13c)と対応して、下ケース21bの裏側左部の3個の検出孔30(30a、30b、30c)からなる。3個の検出孔30(30a、30b、30c)は、記録テープ101の幅に対応して、適宜穿孔されることで形成され、テープ印刷装置1は、テープカートリッジ20をテープ印刷装置1のポケット9に収容した際に、テープ印刷装置1の3個の検出突起13(13a、13b、13c)が3個の検出孔30(30a、30b、30c)の有無により出没するパターン(ビットパターン)で、印刷テープ100の記録テープ101幅を判別し、記録テープ101幅に応じて、印刷幅領域や文字サイズ等を制御して印刷テープ100の記録テープ101に印刷を行う。
【0033】
本実施形態の場合、検出孔30は、3個であるから、それぞれの検出孔30を割り振ることにより、記録テープ101の幅を判別できるのは、6通りである。例えば、剥離紙102の幅を40mmの一定として、6,9,12,18,24,36mmの記録テープ101幅の判別をするように検出孔30の穿孔パターンを割り振ることとすると、記録テープ101幅の異なる6種類の印刷テープ100がテープ印刷装置1において、判別可能となる。この場合に、9mmの記録テープ101幅の印刷テープ100をカートリッジケース21に搭載する場合には、検出孔30cを穿孔せずに検出孔30aおよび検出孔30bを穿孔する。そして、このテープカートリッジ20をポケット9に収容すると、検出突起13cのみが没入してON(またはOFF)し、テープ印刷装置1は、カートリッジケース21に搭載されている印刷テープ100の記録テープ101の幅が9mmであることを判別し、この幅に応じて、印刷幅領域や文字サイズ等を制御して記録テープ101に印刷を行う。
【0034】
この場合、検出孔30は、後加工で作製されることが好ましい。すなわち、カートリッジケース21は、複数種の印刷テープ100に対しても、その外形および内部構造を同一にして成型(加工)される。そして、カートリッジケース21に印刷テープ100を組み込む組立工程で、組み込む印刷テープ100の記録テープ101幅に応じて、検出孔30を適宜穿孔して、記録テープ101幅固有のカートリッジケース21が形成されることとなる。すなわち、組立て装置等では、カートリッジケース21に組み込む印刷テープ100の幅データを記録しており、この幅データに基づいて、検出孔30の穿孔が行われる。したがって、一定厚みの単一種のカートリッジケース21で、搭載する印刷テープ100の記録テープ101幅を検出することができるようになっている。
【0035】
なお、ユーザーの所望により任意の記録テープ101幅の印刷テープ100も提供することができる。すなわち、複数種の印刷テープ100は、剥離紙102付きのシートから切り出される。このため、規格外の幅の記録テープ101からなる印刷テープ100も簡単に作成できる。かかる場合には、例えば、テープ印刷装置1が、上記の例の6種類の印刷テープ100を判別可能としている規格である場合に、ユーザーが、13.8mmの記録テープ101を希望する場合には、13.8mmに近い12mmの記録テープ101幅に対応した検出孔30を穿孔することで、13.8mmの記録テープ101幅の印刷テープ100に、12mmの記録テープ101幅に対応して、印刷領域や文字サイズ等で、印刷が適切に行われる。もっとも、検出パターンを4ビットパターンとして、これに割り振ることも可能である。
【0036】
次に、本実施形態のテープカートリッジ20における被検出部28の第2実施形態について、図7に基づいて説明する。この実施形態では、被検出部28は、カートリッジケース21に形成された取付部31と、図示左部の検出プレート32とからなる。取付部31は、下ケース21bの裏側に下ケース21bと一体となって凹となる方形状に切り取られて形成されている。検出プレート32は、この取付部31の形状に対応して方形に形成され、3個の検出孔30(30a、30b、30c)が記録テープ101の幅に対応して、適宜穿孔されている。そして、カートリッジケース21に印刷テープ100を組み込む組立工程で、組み込む印刷テープ100の記録テープ101幅に応じて、予めその記録テープ101幅に相当する検出孔30に穿孔しておいた検出プレート32を取付部31に簡易テープ等で貼ることで、記録テープ101幅固有のカートリッジケース21が形成される。
【0037】
この場合、カートリッジケース21を上ケース21aと下ケース21bとに分離して、使用済みの印刷テープ100と異なる幅の記録テープ101の印刷テープ100を搭載する場合に、その記録テープ101幅に対応した検出孔30を有する新しい検出プレート32を取付部31に貼れば、その異なる幅の記録テープ101の印刷テープ100に固有のカートリッジケース21が形成される。したがって、カートリッジケース21を再利用する場合に特に有効である。なお、具体的な検出孔30の役割は、第1実施形態と同様であるので、省略する。
【0038】
なお、以上の実施形態のような、インクリボンが不要の印刷テープを使用するテープカートリッジに代えて、記録テープの表面に感熱剤層を有しない印刷テープに対して、剥離紙の幅と同幅のインクリボンを搭載して、インクリボンを介して印刷テープに印刷可能とするテープカートリッジを用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明のテープカートリッジによれば、記録テープ幅の異なる複数種の印刷テープを単一種のカートリッジケースで個々に搭載することができ、カートリッジケースに印刷テープを組み込む組立工程の際に、記録テープ幅固有のカートリッジケースとしているため、印刷テープの種別を判別することができると共に、カートリッジケースの管理を容易に行うことができる。
【0040】
本発明のテープ印刷装置によれば、記録テープとサーマルヘッドとの中心位置が一致するため、サーマルヘッドの制御を容易ならしめ、記録テープ幅のみを検出すれば、それに応じた印刷領域やキャラクタサイズで、記録テープに適切に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープカートリッジが装着されるテープ印刷装置の全体斜視図である。
【図2】開蓋状態のテープ印刷装置の全体斜視図である。
【図3】テープカートリッジの内部構造を模式的に表した内部構造図である。
【図4】複数種の印刷テープとサーマルヘッドの正面図である。
【図5】印刷テープの斜視図である。
【図6】テープカートリッジの外観斜視図である。
【図7】第2実施形態に係るテープカートリッジの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置
11 サーマルヘッド
13 検出突起
20 テープカートリッジ
21 カートリッジケース
30 検出孔
31 取付部
32 検出プレート
100 印刷テープ
101 記録テープ
102 剥離紙
103 粘着剤層
105 余白部分
Claims (7)
- 所定幅の剥離紙に、前記剥離紙の幅未満で且つ幅の異なる複数種の記録テープを個々に粘着した複数種の印刷テープのうちの任意の1種類の印刷テープと、
前記複数種の印刷テープの種別を検出するための被検出部を備えると共に、前記剥離紙の所定幅に対応する厚みを有する単一種のカートリッジケースとを備えたことを特徴とするテープカートリッジ。 - 前記印刷テープは、前記記録テープと前記剥離紙とが幅方向の中心位置を一致させて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
- 前記印刷テープには、前記剥離紙における前記記録テープが粘着されていない余白部分に当該印刷テープの属性を表示する印刷が為されていることを特徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
- 前記印刷テープには、前記剥離紙における前記記録テープが粘着されていない余白部分の少なくとも一部に、メモ書き可能な表面処理部が形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載のテープカートリッジ。
- 前記被検出部は、前記カートリッジケースに前記印刷テープを組み込む組立工程で穿設された複数の検出孔で構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテープカートリッジ。
- 前記被検出部は、前記カートリッジケースに形成された取付部と、前記取付部に装着されると共に、複数の検出孔を穿設した検出プレートとで構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のテープカートリッジ。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のテープカートリッジが着脱自在に装着されるテープ印刷装置において、
前記被検出部に対応する検出部と、サーマルヘッドとを備え、
前記テープカートリッジを装着した状態で、前記サーマルヘッドの発熱素子列の列方向の中心位置と前記記録テープの幅方向の中心位置とが、一致することを特徴とするテープ印刷装置。
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