JP3926620B2 - レーザ加工装置およびその方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザ光を用いて穴の加工や、切断等を行うレーザ加工方法およびレーザ加工装置に係り、特に、プリント配線基板にビアホールを加工するのに好適なレーザ加工方法およびレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の小型化、高密度実装化に伴い、プリント配線基板は複数の基板を積層した多層配線基板が主流となっている。多層配線基板では、上下に積層された基板間の導電層を電気的に接続する必要がある。そこで、プリント配線基板の絶縁層に下層の導電層に達するビアホールと呼ばれている穴を形成し、ビアホールの内部に導電性メッキを施すことにより積層された上下の基板間の導電層を電気的に接続する。
【0003】
ビアホールの微細化に伴い、ビアホールの形成には、高出力のCO2レーザやYAGの高調波を利用したUVレーザが使用されるようになってきた。また、ガルバノミラーとfθレンズを組み合せたビームスキャン光学系を用いることにより、高速加工を実現している。
【0004】
このようなレーザ加工装置では、レーザ発振器のピーク出力不足あるいは熱影響による加工形状の劣化等の問題があり、通常、レーザ光を複数回照射(ショット)して1つのビアホールを加工する。レーザ光を複数回照射する加工方法として、所定のショット数のレーザ光を同じ穴に対して連続して照射するバースト加工と、複数の加工個所を1組にして各加工個所に1ショットずつ照射することを繰り返すサイクル加工とがある。
【0005】
一般に、バースト加工はレーザ光の走査回数が少なくなるので、位置決めに要する時間が短くなり、高速な加工が行える。しかし、熱影響により、加工形状の劣化が生じやすい。一方、サイクル加工は各穴に照射するレーザ光の時間間隔が長くなるため、熱影響による加工形状の劣化を抑制することができる。しかし、レーザ光の走査回数が増えるので、加工時間が長くなる。いずれの方法も各ショット毎にレーザ光を所定の位置に照射する必要があるが、外部振動やスキャン光学系の位置決め誤差等により所定の位置にレーザ光が照射されないことがある。プリント基板は1つでも不導通のビアホールがあると、その基板は不良となってしまう。そこで、プリント基板の信頼性を保証するため、加工が終了すると、加工装置とは別に設けた穴検査装置により全数の穴を検査している。しかし、このような方法では、穴検査時に不良穴が発見されて初めて、その基板またはパターンが不良であることが分かるため、不良の発見が遅くなる。したがって、それまでの加工や検査に要した時間が無駄になり、結果的に加工スループットが低下する。
【0006】
そこで、特許第3011183号では、被加工基板から反射されたレーザ光の強度を検出する手段を設け、被加工基板の樹脂層からの反射光量と内層銅箔からの反射光量との違いから加工状態を判断するようにしている。また、特開平8−243771号公報では、カメラにより加工した穴を観察している。そして、これらの技術を採用することにより、早期に加工不良を検出することができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術の前者のように反射光の強度を検出する場合、加工の進捗状況は分かるが、内部銅箔が露出するまでの加工状態を評価することはできない。このため、例えば、外部振動により照射位置がずれ、穴が楕円形になることがあった。
【0008】
また、ビームスキャン光学系を用いたレーザ加工装置では、加工範囲が広いため、従来技術の後者をビームスキャン光学系を用いたレーザ加工装置に適用しようとすると、視野が広くかつ空間分解能に優れるカメラが必要になり、装置が高価になってしまう。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決し、ビームスキャン光学系を用いたレーザ加工装置であっても、品質に優れるビアホールを高速で加工することができるレーザ加工方法およびレーザ加工装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、レーザ加工方法として、レーザ光の照射回数と、加工個所からの反射光に含まれる偏光成分の照射回数毎の強度の基準値と、を予め定めておき、レーザ光を照射する毎に前記偏光成分の強度を測定し、測定値が前記基準値を満足する場合は次のレーザ光を照射し、その他の場合および前記照射回数が予め定めた回数を越える場合は加工を中止する、ことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2の発明は、光の強度を検出する光検出手段を備え、レーザ発振器から出力されたレーザ光を加工レンズにより加工対象物上に集光させて加工するレーザ加工装置において、レーザ光の照射回数、及び加工個所からの反射光に含まれる偏光成分の照射回数毎の強度の基準値を予め定める手段と、レーザ光を照射する毎に前記偏光成分の強度を測定する手段と、前記測定する手段によって測定された測定値が前記基準値を満足する場合は次のレーザ光を照射し、その他の場合および前記照射回数が予め定めた回数を越える場合は加工を中止させる手段と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係るレーザ加工装置の構成図である。
【0013】
同図において、レーザ加工機制御装置1には、加工条件制御装置2、加工状態判断装置25、加工位置制御装置15および記憶装置26が接続されている。記憶装置26のデータベースには、レーザ光の照射回数毎に、加工個所からの反射光に含まれる偏光成分の強度の基準値が記憶されている。
【0014】
加工条件制御装置2には、レーザ発振制御装置3とマスク切替駆動機構5が接続されている。レーザ発振制御装置3に接続されたレーザ発振器4は、振動方向(偏光方向)が紙面と平行なCO2レーザ光7(以下、「レーザ光」という。)を発振する。切替駆動機構5は、複数のアパーチャ6aを備えたマスク6の位置を切替える。
【0015】
加工状態判断装置25には、光検出器22、23、24が接続されている。
【0016】
加工位置制御装置15には、ビームスキャナ11を駆動するビームスキャナ角度制御装置17とXYステージ13を駆動するXYステージ制御装置16とが接続されている。
【0017】
レーザ発振器4から出力されるレーザ光7の光路上には、マスク6、ビームスプリッタ8、ビームスキャナ11およびfθレンズ12が配置されている。ビームスプリッタ8は光路に対して45度に配置されている。ビームスプリッタ8のレーザ発振器4側の反射方向には光検出器22が、ビームスキャナ11側の反射方向には偏光ビームスプリッタ19が、それぞれ配置されている。偏光ビームスプリッタ19の反射側には光検出器24が、透過側には光検出器23が、それぞれ配置されている。また、XYステージ13には、被加工基板14が載置されている。
【0018】
次に、レーザ光の動作を説明する。
【0019】
レーザ発振器4から出力されたレーザ光7は、マスク6により外形をアパーチャ6aの大きさに整形された後、ビームスプリッタ8に入射し、極一部が反射され(以下、反射されたレーザ光7を「モニタビーム10」という。)、残りの大部分(以下、「加工ビーム9」という。)はビームスプリッタ8を透過する。モニタビーム10は光検出器22に入射し、強度が電気信号に変換されて加工状態判定装置25に出力される。また、加工ビーム9は、ビームスキャナ11を介してfθレンズ12により集光され、被加工基板14を加工する。
【0020】
このとき、加工ビーム9の一部は被加工基板14により反射され(以下、反射された加工ビーム9を「反射ビーム18」という。)、上記の光路を逆行し、ビームスプリッタ8で反射されて偏光ビームスプリッタ19に入射する。反射ビーム18に含まれるP偏光成分(以下、「Ip」という。)20は偏光ビームスプリッタ19を透過して光検出器23に入射する。光検出器23は、入射したIp20の強度を電気信号に変換して加工状態判定装置25に出力する。また、反射ビーム18に含まれる振動方向が紙面に垂直のS偏光成分(以下、「Is」という。)21は偏光ビームスプリッタ19により反射されて光検出器24に入射する。光検出器24は、入射したIs21の強度を電気信号に変換して加工状態判定装置25に出力する。
【0021】
ここで、反射ビーム18の全反射光量をIout、全反射光量Ioutに含まれるS偏光成分Isの割合をS偏光率IS、全反射光量Ioutに含まれるP偏光Ipの割合をP偏光率IPとすると、Iout、ISおよびIPの間には、式1〜3の関係がある。
【0022】
IS=Is/Iout・・・(式1)
IP=Ip/Iout・・・(式2)
Iout=IS+IP・・・(式3)
次に、加工時におけるIp20とIs21について説明する。
【0023】
図2は、反射ビーム18の強度と加工部の断面形状を模式的に示す図であり、反射ビーム18と加工ビーム9の強度を矢印の幅で示してある。また、被加工基板14は、樹脂層27と銅箔層28とが交互に積層されている。
【0024】
いま、加工を完了させるために必要な加工ビーム9の照射回数がn回であるとする。
【0025】
同図(a)示すように、加工前の被加工基板14の表面は平坦である。CO2レーザのビームモード(強度分布)はガウス分布であるので、加工ビーム9の1回目の照射(ショット)により、同図(b)示すように、被加工基板14の表面に穴が形成される。加工された穴の形状は、中央部が深く周辺部が浅いテーパがついた形状であり、穴の表面は荒れている。そして、反射ビーム18はほとんどが加工ビーム9と同じP偏光であり、S偏光成分は無視できる程度である。すなわち、IP≒1(IS≒0)である。
【0026】
同図(c)示すように、2ショット目の加工ビーム9は1ショット目に形成された穴に照射されるので、同図(d)示すように、穴の深さは深くなる。この場合、穴の表面が荒れているため、加工ビーム9は穴の内部で複雑に反射して偏光状態が乱れ、P偏光とは異なるS偏光(ここではIs21)が発生する結果、IP=γ(IS=δ。ただし、δ>0、かつγ+δ=1)になる。
【0027】
そして、照射回数が増すにつれ、同図(e)示すように、穴は深さは徐々に深くなると共に、穴内部で複雑な多重反射が起こるため、偏光状態の乱れは一層顕著になる。すなわち、δは徐々に大きく、γは徐々に小さくなる。そして、予め設定したnショット目で、同図(f)示すように、銅箔28が露出する。銅箔28は樹脂27に比べて光の吸収が少なく、かつ表面の反射率が高いため、反射ビーム18はP偏光になると共に、強度が極端に大きくなる。そこで、偏光の強度の変化(すなわち、増加していたISが急激に減少した時、または、減少していたIPが急激に増加した時)により、また、偏光成分の割合の変化により、あるいは、偏光成分の割合の変化とIp20の強度変化を検出すること等により、加工の完了が判断できる。
【0028】
次に、バースト加工をする場合について、本発明の加工手順を説明する。
【0029】
図3は、本発明の加工手順を示すフローチャートである。
【0030】
加工に先立ち、オペレータはレーザ加工機制御装置1に、基板の種類、加工する穴の径、レーザ光のパルス幅とパルス間隔およびピークエネルギ、照射回数等の加工条件を入力する。すると、レーザ加工機制御装置1は、加工条件情報に関する指令を加工条件制御装置2に、位置情報に関する指令を加工位置制御装置15に出力する。レーザ加工機制御装置1からの指令を受けた加工条件制御装置2は、マスク切替え駆動機構5を動作させ、加工する穴の径に適したアパーチャ6aをレーザ光7の光路上に配置する。
【0031】
また、加工位置制御装置15は、XYステージ制御装置16を介してXYステージ13を駆動させ、被加工基板14をfθレンズ12に対して位置決めする。
【0032】
図示を省略する加工開始釦がオンされると、レーザ加工機制御装置1は、ショット数n1を1にした後(S100)、n1回目の照射を行う(S110)。加工状態判断装置25は、光検出器22の出力を参照して、モニタビーム10の強度mと予め設定された値αとを比較し、m≧αの場合は手順S130の処理を行い、その他の場合はエラーを表示して処理を終了する(S120)。手順S130ではn1回目(ここでは1回目)の基準値をデータベースから読み出すと共に、光検出器23、24の出力に基づいて全反射光量Iout、P偏光率IP、S偏光率IS等を演算する(S140)。そして、演算により求めた値と基準値とを比較し、基準値を満足している場合は手順S160の処理を行い、その他の場合は加工エラーを表示して処理を終了する(S150)。手順S160ではnとn1とを比較し、n1=nの場合は処理を終了し、その他の場合は手順S170の処理を行う。手順S170では、ショット数n1をn1+1とした後、手順S110の処理を行う。
【0033】
以上で、この穴の加工を終了したので、ビームスキャナ11を動作させ、加工ビーム9の光路を次の穴の中心に位置決めする。また、fθレンズ12の大きさによって決まる加工領域の加工が終了した場合は、XYステージ13を動作させて次の加工領域をfθレンズ12に対して位置決めする。
【0034】
なお、モニタビーム10の強度や、全反射光量Iout、P偏光率IP、S偏光率IS等の強度は、レーザ加工機制御装置1内で加工位置およびレーザショット数の情報と統合され、加工状態記憶装置26に貯えられて、それ以降の加工、検査等のプロセスに活用される。
【0035】
この実施形態では、各ショット毎の加工状態をリアルタイムで検出し、モニタビームおよび反射ビームの測定値が基準値を満足しなかった場合は直ちに加工を終了するので、加工速度を向上させることができる。また、例えば、機械が振動することにより照射位置がずれると、測定値が基準値を満足しないので、直径が揃った加工品質に優れる穴を加工することができる。
【0036】
なお、加工エラーが表示された場合には、ビームスキャナ11およびXYステージ13から得られる穴位置情報から、当該穴の座標および加工状態を記憶しておき、後工程で排除したり追加工する等の処理が行えるようにすると共に基板14を取り替える、または次の配線パターンを加工する等の処理を行う。また、モニタービームの強度が小さかった場合は装置の点検を行う。
【0037】
そして、検出した不良穴の位置情報は穴検査等の後工程装置に送られ、例えば、加工不良があった配線パターンエリアはそれ以後の検査対象から除去される。
【0038】
次に、本発明の他の加工手順を、バースト加工をする場合について説明する。
【0039】
図4は、本発明の他の加工手順を示すフローチャートである。
【0040】
加工に先立ち、オペレータはレーザ加工機制御装置1に、基板の種類、加工する穴の径、レーザ光のパルス幅とパルス間隔およびピークエネルギ、照射回数等の加工条件を入力する。すると、レーザ加工機制御装置1は、加工条件情報に関する指令を加工条件制御装置2に、位置情報に関する指令を加工位置制御装置15に出力する。レーザ加工機制御装置1からの指令を受けた加工条件制御装置2は、マスク切替え駆動機構5を動作させ、加工する穴の径に適したアパーチャ6aをレーザ光7の光路上に配置する。また、加工位置制御装置15は、XYステージ制御装置16を介してXYステージ13を駆動させ、被加工基板14をfθレンズ12に対して位置決めする。
【0041】
図示を省略する加工開始釦がオンされると、レーザ加工機制御装置1は、ショット数n1を1にした後(S100)、n1回目の照射を行う(S110)。加工状態判断装置25は、光検出器22の出力を参照して、モニタビーム10の強度mと予め設定された値αとを比較し、m≧αの場合は手順S140の処理を行い、その他の場合は加工エラーを表示して処理を終了する(S120)。手順S140では光検出器23、24の出力に基づいて全反射光量Iout、P偏光率IP、S偏光率IS等を演算する。そして、測定値とデータベースに入力されているn回目の基準値とを比較し、測定値が基準値を満足する場合は処理を終了し、その他の場合は手順S160の処理を行う(S200)。手順S160ではnとn1とを比較し、n1=nの場合はエラーを表示して処理を終了し、その他の場合は手順S170の処理を行う。手順S170では、ショット数n1をn1+1とした後、手順S110の処理を行う。
【0042】
この実施形態では、測定値が最終加工時における基準値を満足した場合は、予め設定したショット回数nに達していなくても加工を終了する。この結果、加工部近傍が温度上昇することを防止できるので、品質に優れる穴を加工することができる。また、予め定めたショット回数に達した時に穴が加工されていない場合も加工を終了するので、加工能率を低下させることがない。
【0043】
なお、上記ではレーザ発振器1としてCO2レーザを例にして説明したが、YAGレーザ、エキシマレーザ、ルビーレーザ等の他のレーザにも適用することができる。また、マスクを用いて加工形状を転写する光学系を使った加工装置ついて説明したが、マスクをしない加工装置にも適用することができる。さらに、ビームスキャナを用いたレーザ装置について説明したが、ビームスキャナを用いないレーザ加工装置にも適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、品質に優れるビアホールを高速で加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ加工装置の構成図である。
【図2】反射ビームの強度および加工部の断面形状を模式的に示す図である。
【図3】本発明の加工手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の加工手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
7 レーザ光
18 反射光
23 センサ
24 センサ
Claims (2)
- レーザ光の照射回数と、加工個所からの反射光に含まれる偏光成分の照射回数毎の強度の基準値と、を予め定めておき、
レーザ光を照射する毎に前記偏光成分の強度を測定し、
測定値が前記基準値を満足する場合は次のレーザ光を照射し、
その他の場合および前記照射回数が予め定めた回数を越える場合は加工を中止する、
ことを特徴とするレーザ加工方法。 - 光の強度を検出する光検出手段を備え、レーザ発振器から出力されたレーザ光を加工レンズにより加工対象物上に集光させて加工するレーザ加工装置において、
レーザ光の照射回数、及び加工個所からの反射光に含まれる偏光成分の照射回数毎の強度の基準値を予め定める手段と、
レーザ光を照射する毎に前記偏光成分の強度を測定する手段と、
前記測定する手段によって測定された測定値が前記基準値を満足する場合は次のレーザ光を照射し、その他の場合および前記照射回数が予め定めた回数を越える場合は加工を中止させる手段と、
を備えていることを特徴とするレーザ加工装置。
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