JP3926209B2 - 自走式掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定領域を自律走行して掃除を行う自走式掃除機に関し、特に、複数の掃除機からなる自走式掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自走式掃除機としては、例えば特公平7−34791号公報に開示されているように、駅構内等の広い領域を掃除するのに好適な大型の吸引式掃除機がある。また、特開平11−178765号公報では、床面を収集シートで拭き取りながら自律走行する小型の拭取式掃除機が開示されており、この拭取式の自走式掃除機は、一般家庭の室内等のように狭く複雑な領域を掃除するのに好適である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の場合は、本体が大型であるため、壁際や入り組んだ狭いスペース、高さに制限のあるスペースといった狭く複雑な領域では、走行そのものが困難であり掃除機能が十分に発揮できない。
【0004】
他方後者の場合は、本体が小型であるため、広い領域でも走行可能で一応は掃除を行えるものの、その掃除動作に複雑な手順と膨大な時間を要する。また、狭く複雑な領域を認識しながら自律走行し得るように、複雑な機構や動作が要求され、特にその動作精度を確保するために、高性能な位置制御用センサ群や、動作制御用センサ群は欠かせない。
【0005】
従って、いずれの自走式掃除機をもっても、効率よく十分な掃除機能を発揮するには、そもそも掃除対象となる領域が制限されるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、あらゆる領域に対応して効率よく掃除できる自走式掃除機を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明による自走式掃除機は、各々自律走行する第1の掃除機とこの第1の掃除機よりも外形の小さい第2の掃除機からなり、所定領域を掃除する自走式掃除機において、前記第1の掃除機は、掃除前に前記所定領域を自律走行してその領域形態を測距する測距手段、及びその領域上に堆積した埃を検出する埃検出手段と、前記測距手段及び埃検出手段からの出力値に基づき、前記所定領域を前記第1の掃除機が掃除担当する広い中央部の第1の領域、及び前記第2の掃除機が掃除担当する狭い隅部の第2の領域に区分するとともに、前記第1の領域に存する埃堆積領域を確定する領域確定部と、前記第1の領域及び埃堆積領域の情報を記憶する第1の記憶部と、前記第2の領域の情報を送出する送出部と、を備え、前記第2の掃除機は、前記送出部から送出された前記第2の領域の情報を記憶する第2の記憶部を備えており、前記第1の掃除機は前記第1の記憶部に記憶された情報に基づき少なくとも前記埃堆積領域を自律走行して前記第1の領域を掃除し、前記第2の掃除機は前記第2の記憶部に記憶された情報に基づき前記第2の領域の全域を自律走行して掃除するようになっている。つまり、第1の掃除機が事前に所定領域を自律走行することにより、所定領域は第1の掃除機が掃除担当する広い中央部等の第1の領域と、第2の掃除機が掃除担当する狭い隅部等の第2の領域とに明確に区分されるとともに、第1の領域のうち特に掃除が必要な埃堆積領域が確定される。そして、第1、第2の掃除機は、各々に適した第1、第2の領域を各々が協調しながら分担して掃除し、特に第1の掃除機は、埃堆積領域以外の領域では掃除に注力することなく単に走行するのみで、埃堆積領域を重点的に掃除していく。
【0008】
ここで、実用的な自走式掃除機を構成するために、前記第1の掃除機は、前記所定領域上に向けて開口する吸引ノズル、及びこの吸引ノズルに連通する電動送風機を備え、その電動送風機の吸引により前記吸引ノズルから埃を吸引する吸引式掃除機であり、前記第2の掃除機は、外方に向けて突出する回転軸、この回転軸から放射状に突設された静電ブラシ、及び前記回転軸を駆動する駆動モータを備え、その駆動モータの駆動により前記静電ブラシが回転しながら着電され埃を吸着する静電吸着式掃除機であることが好ましい。
【0009】
更に、消費電力の浪費を抑止する観点から、前記電動送風機は、前記第1の掃除機が自律走行して掃除する際、前記埃堆積領域以外では吸引駆動が停止され前記埃堆積領域に達すると吸引駆動されるようになっていることが好ましい。
【0010】
また、実用的な埃検出手段を簡単な構成で得るために、前記埃検出手段は前記吸引ノズル内に配設された赤外線センサであって、この赤外線センサが前記電動送風機の吐出により前記吸引ノズル内で舞い上がった埃を検出するようになっているとよい。
【0011】
また、実用的な測距手段を安価な構成で得る観点から、前記測距手段は前記第1の掃除機の本体周囲に配設された第1の光学測距センサ及び第1の超音波測距センサであるとよい。
【0012】
更に、第1、第2の掃除機が自律走行して掃除する際、その動作精度を十分に確保するために、前記第2の掃除機の本体周囲に第2の光学測距センサ及び第2の超音波測距センサを配設し、前記第1、第2の掃除機は、各々の前記第1、第2の光学測距センサ及び第1、第2の超音波測距センサからの出力値に基づき自律走行して掃除するようになっていることが好ましい。
【0013】
また、第1、第2の掃除機が自律走行して掃除する際、各々の位置が逐次確認できればより動作精度が向上するため、前記第1、第2の掃除機に自律走行中の位置を検出する位置検出手段をそれぞれ設けるとよい。
【0014】
また、不確定な障害物が存在する所定領域を第1、第2の掃除機が自律走行して掃除する場合、その障害物が椅子や机や厚い雑誌等走行に支障をきたすものであれば、それを回避して走行し、その反面、その障害物が紙屑や薄い雑誌等走行に支障のない程度のものであれば、それを回避することなく押し退けながらそのまま走行することで、効率的で円滑な掃除動作となる。これをなし得るために、前記第1、第2の掃除機に、前方に向けて光軸を有する第1、第2のCCDカメラ、この第1、第2のCCDカメラから画像データを抽出する第1、第2の抽出部、及びこの第1、第2の抽出部で抽出された前記画像データに基づき障害物の回避判定を行う第1、第2の回避判定部をそれぞれ設け、前記第1、第2の掃除機は、各々の前記第1、第2の回避判定部で障害物の回避判定を行いながら自律走行して掃除するようになっているとよい。
【0015】
ここで、十分な回避判定が簡単に行えるように、前記第1、第2の抽出部が前記画像データとして輪郭データを抽出し、前記第1、第2の回避判定部が前記輪郭データと基準データとを照合して障害物の回避判定を行うようになっているとよい。
【0016】
更に、第1、第2の抽出部で行われる画像データの処理を効率的に行う観点から、前記第1、第2のCCDカメラから所定範囲のピクセルデータを間欠的に抽出して数値化し、この数値変動が所定値以上達したときのみ前記第1、第2の抽出部から前記画像データを抽出するようになっていることが好ましい。
【0017】
また、上記目的をより効果的に達成するため、本発明による自走式掃除機は、各々自律走行する第1の掃除機とこの第1の掃除機よりも外形の小さい第2の掃除機、及びこれら第1、第2の掃除機と通信可能な学習サーバからなり、前記学習サーバから受け取った情報に基づき前記第1、第2の掃除機が所定領域を掃除する自走式掃除機において、前記第1の掃除機は、掃除前に前記所定領域を自律走行してその領域形態を測距する測距手段、及びその領域上に堆積した埃を検出する埃検出手段と、前記測距手段及び埃検出手段からの出力値に基づき、前記所定領域を前記第1の掃除機が掃除担当する広い中央部の第1の領域、及び前記第2の掃除機が掃除担当する狭い隅部の第2の領域に区分するとともに、前記第1の領域に存する埃堆積領域を確定する領域確定部と、前記第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報を前記学習サーバに送出する送出部と、前記学習サーバから送出された情報を記憶する第1の記憶部と、を備え、前記第2の掃除機は、前記学習サーバから送出された情報を記憶する第2の記憶部とを備えており、前記学習サーバは、前記送出部から送出された前記第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報について基準パターンに対する差異を学習し、学習した前記第1の領域及び埃堆積領域の情報を前記第1の記憶部に、学習した前記第2の領域の情報を前記第2の記憶部に送出し、前記第1の掃除機は前記第1の記憶部に記憶された情報に基づき少なくとも前記埃堆積領域を自律走行して前記第1の領域を掃除し、前記第2の掃除機は前記第2の記憶部に記憶された情報に基づき前記第2の領域の全域を自律走行して掃除するようになっている。つまり、第1の掃除機が事前に所定領域を自律走行することにより明確にした第1、第2の領域、及び埃堆積領域の情報について、学習サーバで基準パターンに対する差異を検証して学習し、その学習結果に基づいて、第1、第2の掃除機は、各々に適した第1、第2の領域を各々がより協調しながら分担して掃除していく。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳述する。先ず、本発明の第1実施形態を図1、2に基づき説明する。図1は本発明の自走式掃除機における仕様の一例を示す図、図2は第1実施形態の自走式掃除機の外観を模式的に示す斜視図である。
【0019】
本実施形態の自走式掃除機は、図1、2に示すように、各々自律走行する第1の掃除機1、及びこの第1の掃除機1に対して外形の小さい第2の掃除機2からなり、所定領域を掃除するものである。ここで、第1の掃除機1はサイクロン方式の吸引式掃除機であって、本体の前側に突設され下方に向けて開口する吸引ノズル31と、この吸引ノズル31に吸引ホース32及びダストカップ33を介して連通する吸引/吐出が可能な電動送風機34を備えており、その電動送風機34が制御部10(以下、「第1の制御部」と記すことがある)からの指令により吸引駆動され、これにより吸引ノズル31から埃を吸引して掃除がなされる。
【0020】
また、その本体の両側には第1の制御部10からの指令により駆動する二対の駆動車輪35(図2では手前側のみ図示)を備え、本体の周囲には全周360゜のうちの8方向(45゜ピッチ)の周辺を測距する8組の測距手段11(図2では前側及び手前側のみ図示)を備えている。これら測距手段11は第1の制御部10に接続されており、本実施形態では安価な構成を目的として、超音波測距センサ(以下、「第1の超音波測距センサ」と記すことがある)、及びこの第1の超音波測距センサの出力値を補正するための光学測距センサ(以下、「第1の光学測距センサ」と記すことがある)からなる。
【0021】
また、吸引ノズル31内には赤外線センサ12が配設されており、この赤外線センサ12は、第1の制御部10からの指令により吐出駆動された電動送風機34の吐出によって吸引ノズル31内で舞い上がった埃の度合いを検出、すなわち所定領域上に堆積した埃を検出する埃検出手段としての役割を果たす。
【0022】
また、詳細は後述するが、第1の制御部10は、不図示の領域確定部、第1の記憶部及び送出部を有しており、領域確定部は、第1の掃除機1が掃除前に所定領域を自律走行することにより得られる測距手段11(第1の超音波測距センサ及び第1の光学測距センサ)、及び赤外線センサ12(埃検出手段)からの出力値に基づき、その所定領域を第1の掃除機1が走行可能な第1の領域、及び第2の掃除機2が走行可能な第2の領域に区分するとともに、その第1の領域に存する埃堆積領域を確定するものである。また、第1の記憶部は、領域確定部で確定された第1の領域及び埃堆積領域の情報を記憶し、送出部は、第2の領域の情報を第2の掃除機2に送出するものである。
【0023】
他方、第2の掃除機2は静電吸着式掃除機であって、本体の前方に向けて突出する回転軸41と、この回転軸41から放射状に突設されたナイロン製の静電ブラシ42と、回転軸41を駆動する駆動モータ43を備えており、その駆動モータ43が制御部20(以下、「第2の制御部」と記すことがある)からの指令により駆動され、これにより静電ブラシ42が回転しながら着電され、埃を吸着するとともに掃き出して掃除がなされる。
【0024】
また、その本体の両側には第2の制御部20からの指令により駆動する一対の駆動車輪44(図2では手前側のみ図示)、及び前側には従動車輪45を備え、本体の周囲には前方180゜のうちの3方向(90゜ピッチ)の周辺を測距する超音波測距センサ(以下、「第2の超音波測距センサ」と記すことがある)、及び、この第2の超音波測距センサの出力値を補正するための光学測距センサ(以下、「第2の光学測距センサ」と記すことがある)からなる3組の測距センサ21(図2では前側及び手前側のみ図示)を備えている。これら測距センサ21は第2の制御部20に接続されている。
【0025】
また、詳細は後述するが、第2の制御部20は、不図示の第2の記憶部を有しており、この第2の記憶部は、第1の掃除機1の送出部から送出された第2の領域の情報を受け取り記憶するものである。
【0026】
なお、図1に示すように、第1の掃除機1には、その他ジャイロ、加速度センサ、CCDカメラ、及び臭いセンサが、他方第2の掃除機2には、その他ジャイロ、加速度センサ、及びCCDカメラがそれぞれ搭載されているが、これらについては後述する第2〜4実施形態で詳細を説明する。
【0027】
このような構成のもと、第1、第2の掃除機1、2による実際の動作について以下に説明する。先ず、実際の掃除動作の前に、第1の掃除機1が第1の制御部10の指令により所定領域を隈なく自律走行し、測距手段11でその領域形態を測距するとともに、赤外線センサ12でその領域上に堆積した埃を検出する。次いで、領域確定部で、これら測距手段11及び赤外線センサ12からの出力値に基づき、その所定領域を前記第1、第2の領域に区分するとともに、前記埃堆積領域を確定する。その後、第1の記憶部に第1の領域及び埃堆積領域の情報を記憶し、これとともに送出部から第2の領域の情報を送出する。他方、第2の掃除機2は、送出部から送出された第2の領域の情報を前記第2の記憶部で受け取り記憶する。これで、掃除動作前の事前動作が完了する。
【0028】
そして、第1の掃除機1は、第1の記憶部に記憶された情報に基づき、少なくとも埃堆積領域を自律走行して第1の領域を掃除し、第2の掃除機2は、第2の記憶部に記憶された情報に基づき、第2の領域の全域を自律走行して掃除する。ここで、第1、第2の掃除機1、2は、動作精度を十分に確保すべく、各々の第1、第2の制御部10、20で、第1、第2の記憶部に記憶された情報と、第1、第2の光学測距センサ及び第1、第2の超音波測距センサからの出力値とを逐次照合しながら自律走行するようになっている。また、第1の掃除機1の消費電力の浪費を抑止すべく、第1の制御部10からの指令により、埃堆積領域以外では電動送風機34の吸引駆動が停止され、埃堆積領域に達すると吸引駆動されるようになっている。
【0029】
このように、掃除の対象となる所定領域が不確定であったとしても、第1の掃除機1が事前に所定領域を自律走行することにより、第1、第2の掃除機1、2各々が掃除担当する第1、第2の領域が明確にされ、第1、第2の掃除機1、2は、その明確にされた各々に適した第1、第2の領域を各々が協調しながら分担して掃除していくので、あらゆる所定領域に対応して効率よく掃除できることになる。しかも、第1の掃除機1は埃堆積領域を重点的に掃除することが可能となり、不要な走行も殆どなく効率的な掃除が行える。
【0030】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する説明は適宜省略し、後述する第3〜5実施形態においても同様とする。本実施形態の特徴は、第1実施形態の第1、第2の掃除機1、2が自律走行して掃除する際、その動作精度の向上を図った点にある。つまり本実施形態では、図1に示すように、第1、第2の掃除機1、2にそれぞれ設けたジャイロ及び加速度センサを、自律走行中の位置を検出する位置検出手段として活用する。これにより、第1、第2の掃除機1、2が自律走行して掃除する際、各々の位置が逐次確認でき、動作精度が向上する。
【0031】
次に、本発明の第3実施形態について図3、4に基づき説明する。図3は第3実施形態の自走式掃除機における画像処理の動作を示すフローチャート、図4はその自走式掃除機における形状認識の動作を示すフローチャートである。本実施形態の特徴は、不確定な障害物が存在する所定領域を第1実施形態の第1、第2の掃除機1、2が自律走行して掃除する場合に、効率的で円滑な掃除動作が行えるよう図った点にある。つまり本実施形態では、第1、第2の掃除機1、2にそれぞれ設けたCCDカメラ(図1参照)を活用する。
【0032】
具体的には、第1の掃除機1に、前方に向けて光軸を有するCCDカメラ(以下、「第1のCCDカメラ」と記すことがある)を配設するとともに、第1の制御部10(図2参照)に、その第1のCCDカメラから画像データを抽出する抽出部(以下、「第1の抽出部」と記すことがある)、及びこの第1の抽出部で抽出された画像データに基づき障害物の回避判定を行う回避判定部(以下、「第1の回避判定部」と記すことがある)を設けている。他方、第2の掃除機2にも同様に、第2のCCDカメラを配設するとともに、第2の制御部20(図2参照)にも同様に、その第2のCCDカメラに対応する第2の抽出部及び第2の回避判定部を設けている。
【0033】
これにより、例え所定領域上に不確定な障害物が存在しても、第1、第2の掃除機1、2は、各々の前記第1、第2の回避判定部で、その障害物が椅子や机や厚い雑誌等走行に支障をきたすものであれば、それを回避して走行し、その反面その障害物が紙屑や薄い雑誌等走行に支障のない程度のものであれば、それを回避することなく押し退けながらそのまま走行するというように、障害物の形態に応じた回避判定を行いながら自律走行して掃除するので、効率的で円滑な掃除動作が得られる。
【0034】
ここで本実施形態では、実際に第1、第2の抽出部で行われる画像データの処理を効率的に行うよう図っている。つまり、全ての画像データを連続的に処理していくのではなく、異常があったときのみ画像データの処理を行うようにしている。具体的には、図3に示すように、ステップ#5で間欠的に画像を取り込み、ステップ#10でその画像をフィルタ処理して所定範囲(100ポイント程度)のピクセルデータを抽出するとともに数値化する。次いで、ステップ#15でその数値と前回抽出した数値とを比較して変動量を判定し、ステップ#20でその変動量が所定値内であるか否かを組み合わせ認識する。そして、その変動量が所定値内であればTrue(0:ゼロ)としてリターンし、所定値以上であればFalse(0以外)としてリターンする(ステップ#25)。これにより、True又はFalseがキー信号となり、このキー信号の発信に基づき第1、第2の抽出部から回避判定に用いる画像データの抽出処理が行われるようにできる。
【0035】
更に本実施形態では、十分な回避判定を簡単に行えるように図っている。具体的には、前記キー信号の発信に基づき、図4に示すように、ステップ#50で第1、第2の抽出部から障害物の画像データを抽出して取り込み、ステップ#55でその画像データをフィルタ処理して外形、すなわち輪郭データを抽出し、ステップ#60でその輪郭データを特徴形状として認識する。次いで、ステップ#65でその輪郭データと予め設定記憶されている丸、三角、四角といった基準データとを照合して組み合わせ認識し、ステップ#70で前記第1、第2の光学測距センサ及び第1、第2の超音波測距センサからの出力値に基づく障害物までの距離を参照しつつ、True又はFalseの回避判定を行う。そして、障害物が回避必要なものと判定されればTrueとしてリターンし、回避不要なものと判定されればFalseとしてリターンする(ステップ#75)。これにより、多大なメモリ容量と時間を要する画像データ全域にわたる処理を行わなくとも、十分な回避判定が行える。
【0036】
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の特徴は、第1実施形態の第1、第2の掃除機1、2が自律走行する際に、掃除と併せて効率的に空気清浄も行えるよう図った点にある。つまり本実施形態では、第1の掃除機1に設けたガスセンサ(図1参照)を活用する。
【0037】
具体的には、第1の掃除機1に本体周辺の空気の清浄度合いを検知するガスセンサを配設するとともに、このガスセンサを第1の制御部10(図2参照)に接続している。ここでガスセンサとしては、アルミナ基板、このアルミナ基板上に蒸着され空気の清浄度合いによって電気抵抗が変化する酸化スズ体、アルミナ基板を加熱するヒータ、及び酸化スズ体に電流を供給する電池からなる一般的なものが適用される。
【0038】
更に、第1の掃除機1には、吸引ノズル31(図2参照)とは別に、電動送風機34に電磁弁を介して連通し上方に向けて開口する空気吸引開口が設けられている。これにより、第1の掃除機1は、自律走行して掃除しながら、ガスセンサからの出力値に応じて第1の制御部10からの指令により電磁弁が開閉され、効率的な空気清浄を行えるようになる。
【0039】
次に、本発明の第5実施形態について図5に基づき説明する。図5は第5実施形態の自走式掃除機のシステムネットワーク構成を示す図である。本実施形態の特徴は、第1実施形態の自走式掃除機としてシステムネットワークを構築し、あらゆる所定領域に対応して効率よくより効果的に掃除し得るように図った点にある。
【0040】
本実施形態におけるシステムネットワークは、図5に示すように、大きくは、第1、第2の掃除機1、2、及びこれら第1、第2の掃除機1、2と通信可能な学習サーバ50からなり、具体的には、第1、第2の掃除機1、2と無線接続されたゴミ廃却及び給電用の掃除機側ターミナル51、この掃除機側ターミナル51に接続された掃除機側モデム52、この掃除機側モデム52に接続された学習サーバ側モデム53、この学習サーバ側モデム53と学習サーバ50に接続されたダイヤルアップサーバ54、及び学習サーバ50とインターネットに接続されたWEBサーバ55から構成される。
【0041】
ここで、第1、第2の掃除機1、2に関して、第1の実施形態と異なる点を説明する。第1に、前記送出部から送出する送出対象と送出先が異なる。つまり、本実施形態では、その送出対象は、第1の掃除機1が掃除前に自律走行することにより明確にされた第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報であり、その送出先は、掃除機側ターミナル51、すなわち学習サーバ50である。第2に、前記第1、第2に記憶部に記憶される記憶対象が異なり、本実施形態では、その記憶対象は学習サーバ50、すなわち掃除機側ターミナル51から送出された情報である。
【0042】
また、学習サーバ50の処理動作について、以下に説明する。学習サーバ50は、学習するために基準となる標準的な基準パターンを設定記憶しており、送出部から送出された第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報についてその基準パターンに対する差異を学習し、学習した第1の領域及び埃堆積領域の情報を第1の記憶部に、他方学習した第2の領域の情報を第2の記憶部に送出するようになっている。
【0043】
このようなシステムネットワーク構成により、第1の掃除機1が事前に所定領域を自律走行することにより、明確にした第1、第2の領域、及び埃堆積領域の情報について、学習サーバ50で検証して学習し、その学習結果に基づいて、第1、第2の掃除機1、2は、各々に適した第1、第2の領域を各々がより協調しながら分担して掃除していくので、あらゆる領域に対応して効率よくより効果的に掃除できることになる。また、このネットワークは、実際に掃除をするための活用以外に、第1、第2の掃除機1、2から各種センサ類の異常やバッテリの電力残量等を受信して、第1、第2の掃除機1、2が行動不能状態にあることやバッテリ切れになるおそれがあることを、WEBサーバ55により表示装置に表示させて、ユーザに報知することにも活用できる。
【0044】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態を市場要求に見合うよう適宜組み合わせても勿論構わない。
【0045】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、各々自律走行する第1の掃除機とこの第1の掃除機よりも外形の小さい第2の掃除機からなり、所定領域を掃除する自走式掃除機において、前記第1の掃除機は、掃除前に前記所定領域を自律走行してその領域形態を測距する測距手段、及びその領域上に堆積した埃を検出する埃検出手段と、前記測距手段及び埃検出手段からの出力値に基づき、前記所定領域を前記第1の掃除機が掃除担当する広い中央部の第1の領域、及び前記第2の掃除機が掃除担当する狭い隅部の第2の領域に区分するとともに、前記第1の領域に存する埃堆積領域を確定する領域確定部と、前記第1の領域及び埃堆積領域の情報を記憶する第1の記憶部と、前記第2の領域の情報を送出する送出部と、を備え、前記第2の掃除機は、前記送出部から送出された前記第2の領域の情報を記憶する第2の記憶部を備えており、前記第1の掃除機は前記第1の記憶部に記憶された情報に基づき少なくとも前記埃堆積領域を自律走行して前記第1の領域を掃除し、前記第2の掃除機は前記第2の記憶部に記憶された情報に基づき前記第2の領域の全域を自律走行して掃除するようになっている。従って、第1の掃除機が事前に所定領域を自律走行することにより、第1、第2の掃除機各々が掃除担当する第1、第2の領域が明確にされ、第1、第2の掃除機は、その明確にされた各々に適した第1、第2の領域を各々が協調しながら分担して掃除していくので、あらゆる領域に対応して効率よく掃除できるといえる。しかも、第1の領域のうち特に掃除が必要な埃堆積領域も明確にされるため、第1の掃除機は埃堆積領域を重点的に掃除することが可能となり、不要な走行も殆どなく効率的な掃除が行える。
【0046】
ここで、前記第1の掃除機は、前記所定領域上に向けて開口する吸引ノズル、及びこの吸引ノズルに連通する電動送風機を備え、その電動送風機の吸引により前記吸引ノズルから埃を吸引する吸引式掃除機であり、前記第2の掃除機は、外方に向けて突出する回転軸、この回転軸から放射状に突設された静電ブラシ、及び前記回転軸を駆動する駆動モータを備え、その駆動モータの駆動により前記静電ブラシが回転しながら着電され埃を吸着する静電吸着式掃除機であると、業務用/家庭用を問わず実用的な自走式掃除機となる。
【0047】
更に、前記電動送風機は、前記第1の掃除機が自律走行して掃除する際、前記埃堆積領域以外では吸引駆動が停止され前記埃堆積領域に達すると吸引駆動されるようになっていると、消費電力の浪費を抑えることが可能となる。
【0048】
また、前記埃検出手段は前記吸引ノズル内に配設された赤外線センサであって、この赤外線センサが前記電動送風機の吐出により前記吸引ノズル内で舞い上がった埃を検出するようになっていると、簡単な構成で実用的な埃検出手段を得ることが可能となる。
【0049】
また、前記測距手段は前記第1の掃除機の本体周囲に配設された第1の光学測距センサ及び第1の超音波測距センサであると、安価な構成で実用的な測距手段を得ることができる。
【0050】
更に、前記第2の掃除機の本体周囲に第2の光学測距センサ及び第2の超音波測距センサを配設し、前記第1、第2の掃除機は、各々の前記第1、第2の光学測距センサ及び第1、第2の超音波測距センサからの出力値に基づき自律走行して掃除するようになっていると、第1、第2の掃除機が自律走行して掃除する際、その動作精度を十分に確保することが可能となる。
【0051】
また、前記第1、第2の掃除機に自律走行中の位置を検出する位置検出手段をそれぞれ設けると、第1、第2の掃除機が自律走行して掃除する際、各々の位置が逐次確認でき、より動作精度が向上する。
【0052】
また、前記第1、第2の掃除機に、前方に向けて光軸を有する第1、第2のCCDカメラ、この第1、第2のCCDカメラから画像データを抽出する第1、第2の抽出部、及びこの第1、第2の抽出部で抽出された前記画像データに基づき障害物の回避判定を行う第1、第2の回避判定部をそれぞれ設け、前記第1、第2の掃除機は、各々の前記第1、第2の回避判定部で障害物の回避判定を行いながら自律走行して掃除するようになっていると、不確定な障害物が存在する所定領域を第1、第2の掃除機が自律走行して掃除する場合、その障害物の形態に応じた回避判定ができるため、効率的で円滑な掃除動作を行うことが可能となる。
【0053】
ここで、前記第1、第2の抽出部が前記画像データとして輪郭データを抽出し、前記第1、第2の回避判定部が前記輪郭データと基準データとを照合して障害物の回避判定を行うようになっていると、簡単に十分な回避判定が行える。
【0054】
更に、前記第1、第2のCCDカメラから所定範囲のピクセルデータを間欠的に抽出して数値化し、この数値変動が所定値以上達したときのみ前記第1、第2の抽出部から前記画像データを抽出するようになっていると、異常があったときのみ第1、第2の抽出部で行われる画像データの処理を行うことができ、効率的となる。
【0055】
また、各々自律走行する第1の掃除機とこの第1の掃除機よりも外形の小さい第2の掃除機、及びこれら第1、第2の掃除機と通信可能な学習サーバからなり、前記学習サーバから受け取った情報に基づき前記第1、第2の掃除機が所定領域を掃除する自走式掃除機において、前記第1の掃除機は、掃除前に前記所定領域を自律走行してその領域形態を測距する測距手段、及びその領域上に堆積した埃を検出する埃検出手段と、前記測距手段及び埃検出手段からの出力値に基づき、前記所定領域を前記第1の掃除機が掃除担当する広い中央部の第1の領域、及び前記第2の掃除機が掃除担当する狭い隅部の第2の領域に区分するとともに、前記第1の領域に存する埃堆積領域を確定する領域確定部と、前記第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報を前記学習サーバに送出する送出部と、前記学習サーバから送出された情報を記憶する第1の記憶部と、を備え、前記第2の掃除機は、前記学習サーバから送出された情報を記憶する第2の記憶部とを備えており、前記学習サーバは、前記送出部から送出された前記第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報について基準パターンに対する差異を学習し、学習した前記第1の領域及び埃堆積領域の情報を前記第1の記憶部に、学習した前記第2の領域の情報を前記第2の記憶部に送出し、前記第1の掃除機は前記第1の記憶部に記憶された情報に基づき少なくとも前記埃堆積領域を自律走行して前記第1の領域を掃除し、前記第2の掃除機は前記第2の記憶部に記憶された情報に基づき前記第2の領域の全域を自律走行して掃除するようになっている。従って、第1の掃除機が事前に所定領域を自律走行することにより明確にした第1、第2の領域、及び埃堆積領域の情報について、学習サーバで基準パターンに対する差異を検証して学習し、その学習結果に基づいて、第1、第2の掃除機は、各々に適した第1、第2の領域を各々がより協調しながら分担して掃除していくので、あらゆる領域に対応して効率よくより効果的に掃除できるといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自走式掃除機における仕様の一例を示す図。
【図2】 第1実施形態の自走式掃除機の外観を模式的に示す斜視図。
【図3】 第3実施形態の自走式掃除機における画像処理の動作を示すフローチャート。
【図4】 第3実施形態の自走式掃除機における形状認識の動作を示すフローチャート。
【図5】 第5実施形態の自走式掃除機のシステムネットワーク構成を示す図。
【符号の説明】
1 第1の掃除機
2 第2の掃除機
10 第1の制御部
11 測距手段(第1の超音波測距センサ、光学測距センサ)
12 赤外線センサ(埃検出手段)
20 第2の制御部
31 吸引ノズル
32 吸引ホース
33 ダストカップ
34 電動送風機
35 駆動車輪
41 回転軸
42 静電ブラシ
43 駆動モータ
44 駆動車輪
45 従動車輪
50 学習サーバ
51 掃除機側ターミナル
52 掃除機側モデム
53 学習サーバ側モデム
54 ダイヤルアップサーバ
55 WEBサーバ
Claims (11)
- 各々自律走行する第1の掃除機とこの第1の掃除機よりも外形の小さい第2の掃除機からなり、所定領域を掃除する自走式掃除機において、
前記第1の掃除機は、掃除前に前記所定領域を自律走行してその領域形態を測距する測距手段、及びその領域上に堆積した埃を検出する埃検出手段と、
前記測距手段及び埃検出手段からの出力値に基づき、前記所定領域を前記第1の掃除機が掃除担当する広い中央部の第1の領域、及び前記第2の掃除機が掃除担当する狭い隅部の第2の領域に区分するとともに、前記第1の領域に存する埃堆積領域を確定する領域確定部と、
前記第1の領域及び埃堆積領域の情報を記憶する第1の記憶部と、
前記第2の領域の情報を送出する送出部と、を備え、
前記第2の掃除機は、前記送出部から送出された前記第2の領域の情報を記憶する第2の記憶部を備えており、
前記第1の掃除機は前記第1の記憶部に記憶された情報に基づき少なくとも前記埃堆積領域を自律走行して前記第1の領域を掃除し、前記第2の掃除機は前記第2の記憶部に記憶された情報に基づき前記第2の領域の全域を自律走行して掃除することを特徴とする自走式掃除機。 - 前記第1の掃除機は、前記所定領域上に向けて開口する吸引ノズル、及びこの吸引ノズルに連通する電動送風機を備え、その電動送風機の吸引により前記吸引ノズルから埃を吸引する吸引式掃除機であり、
前記第2の掃除機は、外方に向けて突出する回転軸、この回転軸から放射状に突設された静電ブラシ、及び前記回転軸を駆動する駆動モータを備え、その駆動モータの駆動により前記静電ブラシが回転しながら着電され埃を吸着する静電吸着式掃除機であることを特徴とする請求項1に記載の自走式掃除機。 - 前記電動送風機は、前記第1の掃除機が自律走行して掃除する際、前記埃堆積領域以外では吸引駆動が停止され前記埃堆積領域に達すると吸引駆動されることを特徴とする請求項2に記載の自走式掃除機。
- 前記埃検出手段は前記吸引ノズル内に配設された赤外線センサであって、この赤外線センサが前記電動送風機の吐出により前記吸引ノズル内で舞い上がった埃を検出することを特徴とする請求項2又は3に記載の自走式掃除機。
- 前記測距手段は前記第1の掃除機の本体周囲に配設された第1の光学測距センサ及び第1の超音波測距センサであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自走式掃除機。
- 前記第2の掃除機の本体周囲に第2の光学測距センサ及び第2の超音波測距センサを配設し、前記第1、第2の掃除機は、各々の前記第1、第2の光学測距センサ及び第1、第2の超音波測距センサからの出力値に基づき自律走行して掃除することを特徴とする請求項5に記載の自走式掃除機。
- 前記第1、第2の掃除機に自律走行中の位置を検出する位置検出手段をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自走式掃除機。
- 前記第1、第2の掃除機に、前方に向けて光軸を有する第1、第2のCCDカメラ、この第1、第2のCCDカメラから画像データを抽出する第1、第2の抽出部、及びこの第1、第2の抽出部で抽出された前記画像データに基づき障害物の回避判定を行う第1、第2の回避判定部をそれぞれ設け、前記第1、第2の掃除機は、各々の前記第1、第2の回避判定部で障害物の回避判定を行いながら自律走行して掃除することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の自走式掃除機。
- 前記第1、第2の抽出部が前記画像データとして輪郭データを抽出し、前記第1、第2の回避判定部が前記輪郭データと基準データとを照合して障害物の回避判定を行うことを特徴とする請求項8に記載の自走式掃除機。
- 前記第1、第2のCCDカメラから所定範囲のピクセルデータを間欠的に抽出して数値化し、この数値変動が所定値以上達したときのみ前記第1、第2の抽出部から前記画像データを抽出することを特徴とする請求項8又は9に記載の自走式掃除機。
- 各々自律走行する第1の掃除機とこの第1の掃除機よりも外形の小さい第2の掃除機、及びこれら第1、第2の掃除機と通信可能な学習サーバからなり、前記学習サーバから受け取った情報に基づき前記第1、第2の掃除機が所定領域を掃除する自走式掃除機において、
前記第1の掃除機は、掃除前に前記所定領域を自律走行してその領域形態を測距する測距手段、及びその領域上に堆積した埃を検出する埃検出手段と、
前記測距手段及び埃検出手段からの出力値に基づき、前記所定領域を前記第1の掃除機が掃除担当する広い中央部の第1の領域、及び前記第2の掃除機が掃除担当する狭い隅部の第2の領域に区分するとともに、前記第1の領域に存する埃堆積領域を確定する領域確定部と、
前記第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報を前記学習サーバに送出する送出部と、
前記学習サーバから送出された情報を記憶する第1の記憶部と、を備え、
前記第2の掃除機は、前記学習サーバから送出された情報を記憶する第2の記憶部とを備えており、
前記学習サーバは、前記送出部から送出された前記第1、第2の領域及び埃堆積領域の情報について基準パターンに対する差異を学習し、学習した前記第1の領域及び埃堆積領域の情報を前記第1の記憶部に、学習した前記第2の領域の情報を前記第2の記憶部に送出し、
前記第1の掃除機は前記第1の記憶部に記憶された情報に基づき少なくとも前記埃堆積領域を自律走行して前記第1の領域を掃除し、前記第2の掃除機は前記第2の記憶部に記憶された情報に基づき前記第2の領域の全域を自律走行して掃除することを特徴とする自走式掃除機。
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