JP3923666B2 - 圧力抑制室内プール水の浄化処理装置及びその処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子力発電所の原子炉格納容器に設置されている圧力抑制室内のプール水中の高濃度不溶解性不純物または溶解性不純物を浄化するための圧力抑制室内プール水の浄化処理装置及びその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所に設置されている原子炉格納容器内の圧力制御機能を担う圧力抑制室内は、冷却材喪失時の蒸気凝縮などのために常にプール水が蓄えられている。また、鋼板に塗装を施している圧力抑制室内面は水中もしくは多湿の環境となっているため、腐食の観点から非常に厳しい状況にあり、プール水の圧力抑制機能保持,信頼性向上を目的として圧力抑制室内面の再塗装(塗り替え)作業が必要となってくる。
【0003】
この再塗装作業を行うためには、プール水を全排水することはもちろんのこと、圧力抑制室内面に付着,堆積している放射性の不溶解物も一緒に取除かなければ再塗装作業従事者の放射線被曝線量の増加や作業量の負荷,時間の増加を招き、当然ながらプール再塗装工事工程の延長を引き起こしてしまう恐れがある。
【0004】
図5により圧力抑制室と、従来行われている圧力抑制室内のプール再塗装作業前の一般的なプール水の処理要領を説明する。
図5において、符号1はトーラス状圧力抑制室、2はヘッダ、3はダウンカマで、圧力抑制室1は原子力発電所の原子炉格納容器(図示せず)内に設置されており、この圧力抑制室1内にはプール水4が貯留されている。例えば原子炉の異常時に原子炉格納容器内に放出させる蒸気をヘッダ2からダウンカマ3を通しプール水4に導いて凝縮させることによって、原子炉格納容器内の圧力上昇を抑制している。
【0005】
圧力抑制室1内の清掃作業を行う場合には、作業員5が作業用プラットホーム6を組立てて入り込み、吸引治具7と回転ブラシ8を利用してダウンカマ3の表面を擦り落として清掃する。同時に水中掃除機9により圧力抑制室1の内面を清掃し吸引治具7によりごみ等を吸い込む。回転ブラシ8には補給水系(MUWC)配管10から水が吹出し散布される。
【0006】
プール水4中には水中ポンプ11が設置され、水中ポンプ11の吐出側は吸引ライン12に接続している。吸引ライン12の下流側には止め弁13を介して複数基(図では3基)のろ過器14が並列接続し、ろ過器14のろ液排出側には脱塩器15,サージタンク16および移送ポンプ17が順次接続している。
【0007】
移送ポンプ17の吐出側に止め弁18,19が仮設接続しており、止め弁19の下流側は本設のプール水サージタンクまたは復水貯蔵タンク等へ移送する貯留タンク20に接続している。止め弁18,19間から分岐して止め弁22を有する戻りライン21が接続しており、戻りライン21の開口端はプール水4中に没入している。
【0008】
水中掃除機9の排出側は吸引ポンプ23が接続し、吸引ポンプ23の吐出側は吸引ライン12に接続している。戻りライン21と補給水系配管10とは切換弁24を介して配管接続している。補給水系配管10には止め弁25,逆止弁26,高圧ポンプ27,止め弁28および復水サージタンク29が順次直列接続されている。
【0009】
プール水量は原子炉の規模にもよるが、2000〜3000m3 以上ある。吸引治具7,吸引ポンプ23,水中ポンプ11などを用いてプール水と同時に圧力抑制室1内の底部壁面などに付着堆積している不溶解性不純物(クラッド)を吸上げ、仮設浄化処理設備でプール水の浄化処理を行う。
【0010】
仮設浄化処理設備の構成は、中空糸膜モジュールをろ材として組込んだろ過器14,イオン交換樹脂を充填している脱塩器15,浄化後の水質を確認するためのサージタンク16,浄化水をプール水4の受入先まで移送する移送ポンプ17から構成される。
【0011】
プール水原液は、ろ過器14中の中空糸膜モジュールを通過することによりろ過され、ろ過された不溶解性不純物成分であるクラッド(スラッジとも称す)はろ過器14内に捕獲される。ろ過器14から送り出されたろ過水は、さらに脱塩器15を通過することにより水中の不純物イオンが取除かれ、サージタンク16へと送り出される。サージタンク16では、プール水4の受入先の既設設備に対する受入水質基準を満足しているかどうかを確認後、問題なければ移送ポンプ17で受入先へ移送する。
【0012】
図6は図5におけるろ過器14に脱塩器15,逆圧ユニット30,プール水をろ過器14内へ供給する吸引ライン12およびエア抜き配管31を接続した配管系統を示している。なお、図6中、符号32から34は開閉弁である。逆圧ユニット30は所内空気系(SA)に接続している。
【0013】
ろ過器14は中空糸膜モジュール35を本体胴36内に仕切板37を介して上下に組込んだ中空糸膜モジュール内蔵型フィルタである。図6中、符号38は上部管板,39は下部管板,40はプール水流入管,41はろ液流出管である。
【0014】
図7(a)は図6で示したろ過器14内の中空糸膜モジュール35を拡大して示す側面図で、図7(b)は図7(a)における中空糸膜モジュール35のろ過原理を説明するための中空糸膜42の部分拡大断面図と、中空糸膜42を一本のみ誇張して示す概略断面図である。
【0015】
すなわち、中空糸膜モジュール35は多数本の細長い中空糸膜42をU字状に折り曲げて束ね、その両端を固定部材43で固定したものである。中空糸膜42の側面には図7(b)の左側に拡大して示したように多数の細孔を有し、水は外表面から加圧して流入しクラッドは外表面にとどまり、ろ過されたろ液は図7(b)の右側に示すように内表面から中空糸膜内を通過する。
【0016】
中空糸膜42の両端は上部管板38に固定部材43を介して保持される。圧力抑制室内プール水原液は中空糸膜42表面でろ過された後、中空糸膜42の内側を通り二次側のろ過器14の出口から流出していく構造となっている。
【0017】
中空糸膜42は原液中に含まれる不溶解成分であるクラッドを捕獲するとともに、中空糸膜42の表面にろ過残渣として捕獲されるクラッド層の成長,圧密化により中空糸膜42の差圧が上昇し原液通水量(処理時間)が低下するため、適時中空糸膜42の表面に捕獲されるクラッド層を除去する再生操作が必要となる。この再生操作は、中空糸膜42の内側から水圧をかけてクラッド層を剥離させ、ろ過器底部へクラッド(ケーキ)を溜め込む構造となっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧力抑制室内プール水の浄化処理システムに使用しているろ過器14は、プール水4中の不溶解成分であるクラッド溜め込むため、ろ過器表面が高線量となり工事従事者の被曝量の増加を招くおそれがある。このため、ろ過器専用の鉛遮蔽容器を別途製作し遮蔽容器へ収納した状態でろ過器を運転することとしている。
【0019】
しかしながら、ろ過器14は、高線量率で重量物の二次廃棄物となり、その処理,処分の方法が決定されていない従来においては、原子力発電所内に半永久的に貯蔵保管するしか方法がなく、原子力発電所施設内の保管スペースが不足している課題がある。
【0020】
また、従来のろ過器14はプール水4中に含まれるクラッド濃度が高い場合、ろ過残渣として捕獲されるクラッド層の成長,圧密化する速度が早く、再生回数(頻度)が増加し通水ろ過処理できる時間の割合が少なくなることから、ろ過器14の処理能力の低下,再生操作作業量の負荷増加及び工事工程の延長が発生する等の課題がある。
【0021】
さらに、原子力発電所の一次系統水については、水質基準にTOC(全有機炭素量)濃度管理値を設け運転管理している。従来の装置では、このような要求浄化水質基準をクリアできる機能を持ち合わせておらず、要求水質値を保証できる浄化システムの緊急構築が課題である。
【0022】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、プール水中の不溶解性不純物(クラッド)をろ過する際に中空糸膜表面への不溶解性不純物(クラッド)層の成長を抑制させたり、また負荷量を増加させたりすることによって通水処理稼働率の向上、再生回数の低減を可能にし、工程短縮,作業員への負荷量を軽減させるとともに、近年ますます厳しく注目される水質値に合わせて良好な浄化性能が得られる圧力抑制室内プール水の浄化処理装置及びその処理方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、原子炉格納容器内に設置された圧力抑制室と、この圧力抑制室内プール水を吸引する吸引ラインと、この吸引ラインに接続され吸引されたプール水中に含まれる不溶解成分を捕獲する中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器と、この中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器から送り出されたろ過水から全有機炭素量成分を除去する活性炭吸着塔と、この活性炭吸着塔から送り出され全有機炭素量成分が除去されたろ過水から不純物イオンを除去するイオン交換樹脂充填脱塩器と、この脱塩器の下流側に接続するサージタンクと、このサージタンクと前記脱塩器との間から分岐し前記圧力抑制室に接続され全有機炭素濃度を含む水質基準値を満たさなかった場合にこの圧力抑制室に処理水を戻す戻りラインとを具備したことを特徴とする。
【0024】
請求項1の発明によれば、圧力抑制室内プール水の浄化水質基準にTOC(全有機炭素量)濃度管理値を設けている場合では、従来の浄化システムに設置されていた逆洗型中空糸膜ろ過器,脱塩器(イオン交換樹脂塔)の浄化機器へ活性炭吸着塔を追加し組合せることによって水質をさらに改良できる。
【0025】
請求項2の発明は、前記中空糸膜モジュールは中心軸に集水管を有し、この集水管の外側に多数本の中空糸膜が配置され上下両端部をポッティング部により固定してなるものであることを特徴とする。
【0026】
請求項2の発明によれば、ろ過器内の中空糸膜モジュールの保護管を削除することができるので、中空糸膜表面に形成する不溶解性不純物、つまりクラッド(スラッジ)層の付着量を増加させ、プール水の通水時間(処理時間)を延ばし中空糸膜の逆洗再生回数(頻度)を低減させることができる。
【0027】
請求項3の発明は、前記ろ過器の頂上部に自動的にエアベントし得るエアベント機構を設けてなることを特徴とする。
従来、ろ過器内の一次側に供給された空気は親水化処理している中空糸膜を通過することができず、ろ過器内上部へ蓄積して中空糸膜に気層部が発生し、中空糸膜の通水ろ過面積が減少することによってプール水の通水処理時間が短くなる欠点がある。この欠点を解決するため、請求項3に対応する発明によれば、ろ過器上部(頂上部)から自動的にエアベントできる機構を設け、中空糸膜ろ過面積の減少を防止し、全中空糸膜ろ過表面を有効的に使用することによって原液通水時間(処理時間)を延ばし中空糸膜の逆洗再生回数(頻度)を低減させることができる。
【0028】
請求項4の発明は、前記ろ過器に、前記圧力抑制室内のプール水を取入れ送出するノズルと前記圧力抑制室内に沈積する不溶解性不純物を取入れ送出するノズルとを一体化してなることを特徴とする。
【0029】
請求項4の発明によれば、ろ過器に圧力抑制室内プール水を送り込むノズルと、中空糸膜の差圧上昇やろ過器表面の線量当量率の上昇が発生した際に中空糸膜の逆洗再生操作を行い不溶解性不純物(クラッド)をろ過器から送り出すノズルとを共用化することによって、構造部材やろ過器製作工程の削減が可能となり、経済的にもメリットを得ることができる。
【0030】
請求項5の発明は、原子炉格納容器内に設置された圧力抑制室内のプール水中に含まれる不溶解成分を、中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器でろ過し、このろ液を活性炭吸着塔へ流入して全有機炭素量濃度を除去して調整した後、イオン交換樹脂充填脱塩器を通過させて不純物イオンを除去した浄化水とするとともに、戻りラインによって全有機炭素濃度を含む水質基準値を満たさなかった場合に圧力抑制室に処理水を戻し、前記ろ過器で捕獲したスラッジをフィルタスラッジ貯蔵タンクヘ移送し、前記脱塩器の使用済樹脂を使用済樹脂タンクヘ移送することを特徴とする。
【0031】
請求項5の発明によれば、請求項1の構成機器であるろ過器によってプール水をろ過処理している最中あるいは間欠的に空気による気泡を中空糸膜フィルタモジュール下部から供給(バブリング)し、中空糸膜の振動および気泡の衝突を発生させて中空糸膜表面に捕獲される不溶解性不純物(クラッド)層を破壊,剥離させる。
【0032】
これにより中空糸膜の差圧上昇を抑制できる。この方法と請求項2の発明を組合せることによってさらに原液通水時間(処理時間)を延ばし中空糸膜の逆洗再生回数(頻度)を低減させることができる。
【0033】
請求項6の発明は、前記ろ過器によるろ過処理に際して、連続または間欠的に前記中空糸膜表面へ空気による気泡を供給し、前記中空糸膜表面に形成されるろ過ケーキを剥離させ、ろ過処理時の膜差圧上昇を抑制することを特徴とする。
【0034】
さらに、中空糸膜内蔵逆洗再生型ろ過器の下流側にイオン交換樹脂を充填した脱塩器を設けることにより、中空糸膜でのろ過処理によっても除去不可能な溶解性不純物イオンを除去でき、良好な浄化処理水質を得ることができる。
【0035】
また、近年原子力発電所の一次系統水質基準にTOC(全有機炭素量)濃度管理値を設け運転管理している場合においても、活性炭を充填した吸着塔を設けることにより、中空糸膜およびイオン交換処理によっても除去不可能であったTOC成分を除去することができ、要求浄化水質確保を保証することができる。
【0036】
なお、本発明に係る浄化装置では、活性炭吸着塔によるTOC成分処理順位は中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器の下流側となりイオン交換処理の前に行うこととしている。これは、初期通水時に活性炭から溶出するアルカリイオン成分による水質悪化の懸念があるため、活性炭からのイオン成分が溶出したとしても活性炭吸着塔の下流側にイオン交換樹脂塔を設けることによってアルカリイオン成分を取除くことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1から図4を参照しながら本発明に係る圧力抑制室内プール水の浄化処理装置及びその処理方法の実施の形態を説明する。
図1は本実施の形態に係る圧力抑制室1内のプール水4を浄化するための処理装置を示す。主な構成としては、圧力抑制室1内のプール水4を吸引,移送する吸引ポンプ23,中空糸膜フィルタモジュール35をろ材として組込んだ逆洗再生型ろ過器44,活性炭を充填している活性炭吸着塔45,イオン交換樹脂を充填している脱塩器46,浄化後の水質を確認するためのサージタンク47,浄化水を圧力抑制室1内のプール水4の受入先まで移送する移送ポンプ48から構成される。
【0038】
プール水4は、ろ過器44内の中空糸膜モジュール35を通過することによりろ過され、ろ過された不溶解成分であるクラッドはろ過器44内に捕獲される。ろ過器44から送り出されたろ過水は、次に活性炭吸着塔45を通過することによってTOC成分が取除かれ、最後に脱塩器46を通過することにより水中の不純物イオンが除去され、サージタンク47へと送り出される。
【0039】
サージタンク47へ送り出された浄化水は、圧力抑制室1内のプール水4の受入先の既設設備受入水質基準が満足していることを確認後、移送ポンプ48で移送する。水質基準値を満たさなかったことを考え、再度循環処理可能なように戻りライン7を設けている。ろ過器44のクラッド(スラッジ)側はフィルタスラッジ貯蔵タンク82に接続し、脱塩器46の使用済樹脂側は使用済樹脂貯蔵タンク83に接続している。
【0040】
なお、図1中、圧力抑制室1内にはプール水4を取入れ送出するノズルaと、圧力抑制室1内に沈積する不純物を取入れ送出するノズルbが設けられているが、これらのノズルa,bを一体化することもできる。
【0041】
図2は、本実施の形態のプール水浄化処理装置を構成する中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器44廻りの系統構成を示している。
中空糸膜モジュール35をろ材としてろ過器本体胴内に組込んだ逆洗再生型ろ過器44と再生のための付帯設備である逆洗操作ユニット49および脱塩器46とから構成される。入口ノズル50から供給されるプール水4は、中空糸膜モジュール35を通過することによりろ過され、ろ過水は出口ノズル51から送り出される。
【0042】
図2中、符号52はろ過器44の本体胴36の側面を貫通するバブリング用空気入口ノズル,53は一次側ベントノズル,54は自動エア抜き弁,55は二次側ドームである。出口ノズル51,バブリング用空気入口ノズル52および一次側ベントノズル53は逆洗操作ユニット49と接続している。逆洗操作ユニット49の空気源は所内空気系(SA)から供給され、エアフィルタを通してろ過器44内に供給される。
【0043】
図3は、原子力発電所における復水浄化系統等に用いられている従来のろ過器内の中空糸膜モジュールと本発明のろ過器44内の中空糸膜モジュールの比較を示した図である。
【0044】
モジュール構造は同一であり、中空糸膜42を約千〜数万本をポッティング部60に固定し、原液は中空糸膜42の表面でろ過された後、中空糸膜の内側を通り集水管61もしくは直接端部から二次側へ出て行く構造となっている。
【0045】
本発明のろ過器44との構造上の違いは、中空糸膜モジュールの保護管を削除したことにある。発電所本設機器のろ過器中空糸膜モジュールは、数年通水,逆洗再生運転を繰り返されるため、保護管で耐久性を向上させている。しかし、本発明のろ過器44の運転期間は、最大日数でも12日間の運転であり、耐久性を考慮する必要がない。
【0046】
この保護管の削除により、中空糸膜表面に捕獲される不溶解性不純物(クラッド)層の付着量を増加させ、プール水の通水時間(処理時間)を延ばし中空糸膜の逆洗再生回数(頻度)を低減させることができる。ちなみに、中空糸膜モジュールろ過面積あたりの不溶解物負荷量は、〜100 g‐SS/m2 まで向上される。運転条件もよるが、保護管がある従来のろ過器の場合は、〜12g‐SS/m2 程度である。
【0047】
逆洗操作ユニット49は所内空気系(SA)からの空気が所内空気ライン56を通りエアフィルタ57を通過した空気が流量計58を通して出口ノズル51,バブリング用空気入口ノズル52および一次側ベントノズル53へ供給される。図2中、符号59は逆止弁である。
【0048】
つぎに図2を用いて本実施の形態の作用を説明する。入口ノズル50からろ過器44に供給されたプール水を中空糸膜モジュール35aでろ過処理している際に、逆洗操作ユニット49を操作し、バブリング用空気入口ノズル52からバブリング空気をろ過器44内へ供給することによって中空糸膜が揺動する。
【0049】
この状態において通水ろ過処理した場合、中空糸膜表面はバブリング空気による中空糸膜モジュール35aの揺動および膜表面の不溶解性不純物(クラッド)層への気泡の衝突作業による中空糸膜モジュール35a表面に捕獲されるクラッド層を抑制することができ、中空糸膜の差圧上昇を抑制することができる。
【0050】
バブリング空気は、ろ過器44の一次側の上部へ蓄積されるが、ろ過器44の一次側ベントノズル53を通り自動エア抜き弁54から空気のみを分離し、本実施の形態の浄化処理系統外へ排出する。これにより、ろ過処理時は全中空糸膜モジュール35aのろ過表面を有効的に使用することができる。
【0051】
ろ過器44内に捕獲されたクラッド(スラッジ)を圧縮空気によりスラッジ貯蔵タンク82に移送することにより、ろ過器44内が高線量率となる前に移送できることから遮蔽容器が不要となり、放射線被曝を軽減できる。
【0052】
圧力抑制室1内のプール水4中の不溶解性不純物(クラッド)の捕獲に伴い中空糸膜の差圧が上昇した際には、二次側ドーム55中の処理水を圧縮空気によりろ過器44の一次側へ押し込み、中空糸膜表面に捕獲したクラッド層を剥離させる(水逆洗)。
【0053】
その後、バブリング用空気入口ノズル52から圧縮空気を一次側へ押し込むことにより、一次側逆洗水を原子力発電所内の既設廃棄物処理設備のスラッジ貯蔵タンク等へ圧力移送を行う。
【0054】
この圧力移送時における逆洗水出口は、プール水原液入口ノズルを共用して行う。以上の逆洗再生操作により中空糸膜の差圧回復が図られ、引き続き圧力抑制室内のプール水原液の通水ろ過処理が可能となる。
【0055】
図3(a)〜(d)は本発明で使用するろ過器と従来例のろ過器を対比して説明するための概略的断面図で、図3(a)および(b)は本実施の形態において使用する逆洗再生型ろ過器44の構造を説明するためのもので、図3(a)はろ過器44を概略的な縦断面図で示し、図3(b)は図3(a)における中空糸膜モジュール35aを概略的に示す縦断面図である。図3(c)は従来の中空糸膜モジュールを使用したろ過器14を示す縦断面図で、図3(d)は図3(c)における中空糸膜モジュールを概略的に示す縦断面図である。
【0056】
本発明で使用するろ過器44は、モジュール保護管を設けていないので、モジュール取付板60へのスリーブ加工費が削減でき、保護管材料費も低減することができる。モジュール35aの取付方法はジョイントカプラによる固定法であり、モジュールろ過面積あたりのクラッド負荷量は〜100 g‐SS/m2 である。なお、図3(b)中符号61はポッティング部,62は集水管を示している。
【0057】
これに対して従来のろ過器14はモジュール保護管63を使用しているため、モジュール取付板60にスリーブ加工する必要がある。モジュール36の取付方法は押え板64による。モジュールろ過面積あたりのクラッド負荷量は〜12g‐SS/m2 である。
【0058】
図4は図1における脱塩器46の一例を示す縦断面図である。この脱塩器46は図4に示したように本体胴65の上下両端を閉塞する上部蓋66と下部底板67を有し、本体胴65内にはイオン交換樹脂68が装填され、下部にイオン交換樹脂68を保持するメッシュ状逆円錐形イオン交換樹脂保持部69が設けられている。図4中、符号70はイオン交換樹脂68の所定高さを示している。
【0059】
上部蓋66には原水を流入する入口ノズル71が取付けられ、入口ノズル71には手動バルブ72が設けられている。上部蓋66の内面には分散板73が分散板ホルダ74を介して設けられており、分散板ホルダ74と上部蓋66とはねじ75により固定している。
【0060】
本体胴65内の下部にはイオン交換樹脂68を通過しイオン交換樹脂保持部69から流出する浄化水を本体胴65外へ流出するための浄化水流出ノズル76を有する流出ノズル保持板77が設けられている。浄化水流出ノズル76の下端開口は出口ノズル78に接続し、出口ノズル78は本体胴65を貫通して導出され、出口ノズル78に浄化水用手動バルブ79が接続している。
【0061】
イオン交換樹脂保持板69の下端部に樹脂出口ノズル80の一端が接続し、樹脂出口ノズル80の他端は本体胴65の下部を貫通し使用済樹脂排出弁81が接続している。しかして、図4に示した脱塩器46において、処理前の原水は入口ノズル71から入り、本体胴65内のイオン交換樹脂68層を通過することで不純物イオンは除去され、出口ノズル78へ送出される。
【0062】
また、使用済イオン交換樹脂は、ろ過器と同様に入口ノズル71から圧縮空気,水の圧力よって樹脂出口ノズル80から送出される。本実施の形態の脱塩器によれば、使用済樹脂を流出し易いように底部を逆円錐形状に形成している。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、圧力抑制室内など大量で不純物を含むプール水の浄化処理の場合、全有機炭素濃度を含む水質基準値にたいして十分に対応できる等、厳しい要求浄化水質値条件に対しても十分に対応できる浄化性能を持ち合わせたシステムのため、期待通りの水質を確保できる。
【0064】
また、ろ過器は、中空糸膜の差圧上昇を抑制できることから、原液通水時間(処理時間)を延ばし中空糸膜の逆洗再生回数(頻度)を低減することができる。これにより、プール水浄化処理工期の短縮が得られる上に、作業員への負荷軽減も図ることができる。さらに、工事終了後もろ過器,脱塩器,活性炭吸着塔の主要機器の再利用が可能である上、大幅な高線量雑固体廃棄物の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧力抑制室内プール水の浄化処理装置及びその処理方法の第1の実施の形態を説明するための系統図。
【図2】本発明に係る圧力抑制室内プール水の浄化処理装置及びその処理方法の第2の実施の形態を説明するための系統図。
【図3】(a)は本発明で使用するためのろ過器を示す概略図、(b)は(a)におけるフィルタモジュールの拡大図、(c)は従来のろ過器を示す縦断面図、(d)は(c)におけるフィルタモジュールを拡大して示す縦断面図。
【図4】本発明で使用するための脱塩器を示す縦断面図。
【図5】従来の圧力抑制室内プール水の浄化処理方法を説明するための系統図。
【図6】図5におけるろ過器およびその周囲の配管系を示す系統図。
【図7】(a)は図6におけるろ過器の中空糸膜モジュールを示す縦断面図、(b)は(a)における中空糸膜フィルタの原理を説明するための概略図。
【符号の説明】
1…圧力抑制室、2…ヘッダ、3…ダウンカマ、4…プール水、5…作業員、6…作業用プラットホーム、7…吸引治具、8…回転ブラシ、9…水中掃除機、10…補給水系配管、11…水中ポンプ、12…吸引ライン、13…止め弁、14…ろ過器、15…脱塩器、16…サージタンク、17…移送ポンプ、18,19…止め弁、20…貯留タンク、21…戻りライン、22…止め弁、23…吸引ポンプ、24…切換弁、25…止め弁、26…逆止弁、27…高圧ポンプ、28…止め弁、29…復水サージタンク、30…逆圧ユニット、31…エア抜き配管、32〜34…開閉弁、35…中空糸膜モジュール、35a…本発明の中空糸膜モジュール、36…本体胴、37…仕切板、38…上部管板、39…下部管板、40…プール水流入管、41…ろ液流出管、42…中空糸膜、43…固定部材、44…中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器、45…活性炭吸着塔、46…脱塩器、47…サージタンク、48…移送ポンプ、49…逆洗操作ユニット、50…入口ノズル、51…出口ノズル、52…バブリング用空気入口ノズル、53…一次側ベントノズル、54…自動エア抜き弁、55…二次側ドーム、56…所内空気ライン、57…エアフィルタ、58…流量計、59…逆止弁、60…モジュール取付板、61…ポッティング部、62…集水管、63…モジュール保護管、64…押え板、65…本体胴、66…上部蓋、67…下部底板、68…イオン交換樹脂、69…イオン交換樹脂保持部、70…所定高さ、71…入口ノズル、72…手動バルブ、73…分散板、74…分散板ホルダ、75…ねじ、76…浄化水流出ノズル、77…流出ノズル保持板、78…出口ノズル、79…浄化水用手動バルブ、80…樹脂出口ノズル、81…使用済樹脂排出弁、82…フィルタスラッジ貯蔵タンク、83…使用済樹脂貯蔵タンク。
Claims (6)
- 原子炉格納容器内に設置された圧力抑制室と、この圧力抑制室内プール水を吸引する吸引ラインと、この吸引ラインに接続され吸引されたプール水中に含まれる不溶解成分を捕獲する中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器と、この中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器から送り出されたろ過水から全有機炭素量成分を除去する活性炭吸着塔と、この活性炭吸着塔から送り出され全有機炭素量成分が除去されたろ過水から不純物イオンを除去するイオン交換樹脂充填脱塩器と、この脱塩器の下流側に接続するサージタンクと、このサージタンクと前記脱塩器との間から分岐し前記圧力抑制室に接続され全有機炭素濃度を含む水質基準値を満たさなかった場合にこの圧力抑制室に処理水を戻す戻りラインとを具備したことを特徴とする圧力抑制室内プール水の浄化処理装置。
- 前記中空糸膜モジュールは中心軸に集水管を有し、この集水管の外側に多数本の中空糸膜が配置され上下両端部をポッティング部により固定してなるものであることを特徴とする請求項1記載の圧力抑制室内プール水の浄化処理装置。
- 前記ろ過器の頂上部に自動的にエアベントし得るエアベント機構を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の圧力抑制室内プール水の浄化処理装置。
- 前記ろ過器に、前記圧力抑制室内のプール水を取入れ送出するノズルと前記圧力抑制室内に沈積する不溶解性不純物を取入れ送出するノズルとを一体化してなることを特徴とする請求項1乃至3記載の圧力抑制室内プール水の浄化処理装置。
- 原子炉格納容器内に設置された圧力抑制室内のプール水中に含まれる不溶解成分を、中空糸膜モジュール内蔵逆洗再生型ろ過器でろ過し、このろ液を活性炭吸着塔へ流入して全有機炭素量濃度を除去して調整した後、イオン交換樹脂充填脱塩器を通過させて不純物イオンを除去した浄化水とするとともに、戻りラインによって全有機炭素濃度を含む水質基準値を満たさなかった場合に圧力抑制室に処理水を戻し、前記ろ過器で捕獲したスラッジをフィルタスラッジ貯蔵タンクヘ移送し、前記脱塩器の使用済樹脂を使用済樹脂タンクヘ移送することを特徴とする圧力抑制室内プール水の処理方法。
- 前記ろ過器のろ過操作に際して、連続または間欠的に前記中空糸膜モジュールの中空糸膜表面へ空気による気泡を供給し、前記中空糸膜表面に捕獲されるスラッジを剥離させ、ろ過処理時の膜差圧上昇を抑制することを特徴とする請求項5記載の圧力抑制室内プール水の処理方法。
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