JP3921874B2 - 挟み込み形ランプソケット及び照明器具 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直管形蛍光ランプのランプピンを挿入してこのランプを約90°回転させることにより、前記ランプを支持する挟み込み形のランプソケット及びこのソケットを備える照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
挟み込み形ランプソケットは、その端子収容部に収容した一対の端子金具のランプピン接触片間に、直管形蛍光ランプが有する2本のランプピンを弾性的に挟んで、蛍光ランプを支持するものである。2本のランプピンは、端子収容部のランプピン通過溝に通された後に、これらのピンでランプピン接触片を弾性変形させながら蛍光ランプを約90°回転させることにより、一対のランプピン接触片間に弾性的に挟み込まれて支持される。そして、従来、前記ランプピン接触片の幅は、同接触片の長手方向のどの位置においても同じであるとともに、ランプピンの長さよりも大きな幅に形成されている。
【0003】
ところで、ランプソケットの取付け位置や蛍光ランプの長さにはばらつきがあるので、ランプソケットに蛍光ランプを支持したときに、前記ばらつきに応じてランプピン接触片の幅方向に対するランプピンの接触寸法がばらつくことは避けられず、端子収容部の前面と蛍光ランプの口金との間に隙間ができることがある。この場合、ランプピンはランプピン接触片の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触するため、ランプピンが届いていないランプピン接触片の後側部分はランプピンで支持されることがない。そのため、ランプピンを挟もうとしているランプピン接触片の弾性力により、この接触片の前側部分に接触しているランプピンを支点として、ランプピン接触片の後側部分が内側に寄るようにランプピン接触片が傾けられることがある。
【0004】
このような状況に至ると、ランプピン接触片に対しランプピンはその先端付近でのみ接触し、それに伴いランプピンを挟もうとするランプピン接触片の弾性力も有効にランプピンに伝わらなくなるため、ランプピンとの接触が不安定になるとともに、ランプピンの支持力が弱まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、ランプの支持性能を安定させることができる挟み込み形ランプソケット及び照明器具を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明のランプソケットは、二股状のランプピン回転用溝が形成された前面壁で前面が閉じられるとともに、前記回転用溝の出入口部に連続するランプピン通過溝が形成された端子収容部を有し、かつ、この収容部内に金具位置決めリブが設けられたソケット本体と、ランプが有する一対のランプピンをその並び方向に沿って弾性的に挟んで支持するランプピン接触片を有し、この接触片の長手方向中央部から両端部に向うに従い前記ランプピン接触片の幅が次第に狭くなるように、前記ランプピン接触片の前縁を前記前面壁の裏面に沿うような平坦な端面で形成するとともに前記ランプピン接触片の後縁を略くの字状に形成してなり、前記ランプピン接触片の最短幅部である長手方向両端部を前記金具位置決めリブに支持させて前記端子収容部に内蔵された一対の端子金具と、を具備したことを特徴とする。
【0007】
この発明及び以下の各発明は防水型又は非防水型の挟み込み型ランプソケット及び照明器具に適用できる。
【0008】
請求項1の発明のランプソケットにランプを支持するには、このランプが有する一対のランプピンをランプピン通過溝に通してから、これらのピンがランプピン回転用溝の両分岐部に夫々位置されるようにランプを約90°回転させればよい。そうすると、これらランプピンが一対の端子金具のランプピン接触片を夫々弾性変形させるため、既述のように約90°回転されてランプピンがランプピン接触片の最も幅が広い長手方向略中央部に接触した時点で、これら2本のランプピンをその並び方向に沿って一対のランプピン接触片により弾性的に挟んで、ランプを支持できる。
【0009】
ところで、端子収容部内においてランプピン接触片の長手方向両端部は支持されており、これら両端部は端子収容部の前面壁側に寄せて位置されているから、前記ランプ支持状態において、ランプピンを挟もうとしているランプピン接触片の弾性力は、この接触片の前側部分に主として作用し、したがって、ランプピンの根元側に作用する。そのため、ランプソケットの取付け位置のばらつきやランプの長さのばらつきに伴い、ランプピンがランプピン接触片の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触することがあっても、ランプピン接触片がそれ自体の弾性力でランプピンを支点として内側に傾くことを防止できる。
【0010】
請求項2に係る発明のランプソケットは、前記出入口部と対向する平坦状又は湾曲凹状のランプピン受け止め面を、前記二股状ランプピン回転用溝の両分岐溝部間の分岐部に設けたことを特徴とする。
【0011】
ランプピンを端子収容部内に挿入する時に、挿入方向前側のランプピンが前面壁のランプピン受け止め面に当って一旦受け止められるので、ランプピン通過溝への挿入に引続いて二股状ランプピン回転用溝の一方の分岐部に前記ランプピンが勝手に入り込むことがない。そのため、前記受け止め状態においてランプの端部周面の一部に付されている表示(製造会社名、品名、ワット数等)が下を向くようにランプの回転方向を定めた後、ランプを約90°回転させてその取付けを行なわせることができる。このようにランプピンの挿入とそれに引続くランプの所定方向への回転の節度感を明確に得て、前記表示に基づくランプの向きを揃えてランプを取付けることが可能になる。
【0012】
請求項3に係る発明のランプソケットは、前記ランプピン受け止め面と前記出入口部との間の距離を、ランプが有する一対のランプピンのピン間隔より大きくしたことを特徴とする。
【0013】
ランプピンのランプ挿入溝への挿入により、挿入方向前側のランプピンをランプピン受け止め面で受け止めた状態では、挿入方向後側のランプピンは端子収容部の外側にはなく内側に入っている。そのため、引続く約90°のランプの回転において、挿入方向後側のランプピンが端子収容部の外周に外れて引っ掛かることがなくなり、容易にランプを回転させて取付けることができる。
【0014】
請求項4に係る発明の照明器具は、器具本体と、この器具本体に取付けられたソケット取付け台と、この取付け台に取付けられた請求項1〜3の内のいずれか1項に記載の挟み込み形ランプソケットと、このランプソケットに支持される直管形のランプと、を具備したことを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、ランプソケットの取付け位置のばらつきやランプの長さのばらつきに拘らずランプの支持性能を安定させることができる請求項1〜3に係るランプソケットを備えるから、品質の高い照明器具を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0017】
図1(A)(B)に示す防水型照明器具1は防塵や防水性能が要求される屋外その他の場所において使用される。この防水型照明器具1は、天井面にねじ止めされる器具本体2と、この器具本体2に固定された放電灯安定器3その他の図示しない電気部品と、器具本体2の長手方向両端に夫々取付けられたソケット取付け台4(長手方向一端部側に取付けられた台4のみ図示)と、これら取付け台4に夫々取付けられたランプソケット5と、これらソケット5を突出させるとともに器具本体2及びこれに取付けられた各部品を覆い隠してこの器具本体2にねじ止め等より連結されたV型反射板6と、器具本体2の長手方向に対向するランプソケット5に両端部を取外し可能に支持された放電灯例えば直管型蛍光ランプ7とを備えている。
【0018】
次に、図2〜図10を参照してランプソケット5について説明する。このソケット5は挟み込み型のものであって、ソケット本体11と、一対の端子金具12と、第1防水パッキン13を有する締付け筒アセンブリ14と、第2防水パッキン15と、一対の第3防水パッキン16とを具備している。締付け筒アセンブリ14は、締付け筒17と、スリップリング18と、前記第1防水パッキン13と、パッキン押え19とを備えて形成されている。
【0019】
図3〜図7等に示されるようにソケット本体11は、ベース部21に対し直角状につながった部分に端子収容部22及びパッキン受け部23を設けて形成されている。ベース部21の両側面には前記ソケット取付け台4の取付け孔の孔縁に嵌合される取付け溝21aが夫々設けられている。端子収容部22は、パッキン受け部23の前側に突出する短い円筒状をなすとともに、その前面を塞いで取付けられた前面壁24を有している。
【0020】
端子収容部22の外周面には雄ねじ部25が設けられている。雄ねじ部25の後端はパッキン受け部23には連続しておらず、これらパッキン受け部23と雄ねじ部25とを非連続とする部分は、端子収容部22の根元部22aをなすものであって、パッキン嵌合部として用いられる。この根元部22aの外周には、ゴム状弾性体例えばOリングからなる前記第2防水パッキン15が嵌合されている。パッキン受け部23は根元部22aに対して直角に連なって端子収容部22より一回り大きく外側に張出すように突出形成されている。
【0021】
端子収容部22にはソケット本体11の先端側に位置して雄ねじ部25を横断するランプピン通過溝26設けられている。端子収容部22の軸方向に延びるランプピン通過溝26の前端は前面壁24に開放されて、後端は根元部22aにより仕切られている。前面壁24には出入口部27aとこれから分岐された一対の分岐溝部27bとから二股状をなすランプピン回転用溝27が形成されていて、その出入口部27aはランプピン通過溝26の前端部に連続している。両分岐溝部27b間の分岐部27cは、出入口部27aに対向するランプ受け止め面27dを有し、この受け止め面27dは平坦状をなしている。なお、ランプ受け止め面27dは図5中2点鎖線で示すように浅い湾曲凹状に形成してもよい。そして、この受け止め面27dと出入口部27aとの間の距離Eは、蛍光ランプ7が有する一対のランプピン7bのピン間隔F(図9参照)より大きく設定されている。前記前面壁24の周部には切欠き状の係合凹部28が複数例えば3箇所形成され、これら係合凹部28は端子収容部22の周方向に等間隔に設けられている。
【0022】
図4、図6、図7等に示すように端子収容部22の内側には、複数のリブ22bが立ててあるとともに、これらリブ22bに位置決めして一対の前記端子金具12が左右対称の配置(図6参照)に収容されている。図6〜図8に示されるように両端子金具12は、端子収容部22の前後方向に延びる金具ベース45の前部にランプピン接触片46を一体に設け、かつ、金具ベース45の後部に電線接続部47を設けて形成されている。電線接続部47は一対の電線鎖錠片47a及びこれらに対向する電線通孔47bを有している。
【0023】
図8に示されるようにランプピン接触片46は、その前縁46aを前記前面壁24の裏面に沿うような(図7参照)平坦面で形成するとともに、後縁46bをくの字状に形成している。それにより、図7及び図8(B)に示すようにランプピン接触片46は、その幅が長手方向中央部から両端部に向かうに従い次第に狭くなるように形成されている。このランプピン接触片46の長手方向中央部の幅はランプピン7bの突出長さに略等しく、同接触片46の長手方向両端部の幅はランプピン7bの突出長さの半分程度である。
【0024】
ランプピン接触片46は、図6及び図8(A)に示されるように前側(正面側)からみたときに略くの字形状をなすように曲げられているとともに、その頂部、つまり、最も幅が広い長手方向中央部にはピン係合溝46cが形成されている。そして、このランプピン接触片46は、その幅が最も短い長手方向両端部を前記リブ22bに位置決めされている。それにより、図5、図6に示されるように一対の端子金具12は、それらのランプピン接触片46の頂部同士が近付けられるとともに長手方向の端部同士が遠ざかるように端子収容部22内に収容配置され、この状態でピン係合溝46cは前記分岐溝部27bの奥端部を通して視認されるようになっている。なお、本発明において一対の端子金具12は、くの字状に曲げられたピン接触片46の頂部同士を互いに遠ざけるとともに、長手方向の端部同士を近付けるように端子収容部22内に配置してもよい。
【0025】
前記ソケット本体11には、ゴム状弾性体製の一対の前記第3防水パッキン16が収容され、これら防水パッキン16の夫々には1本又は2本の電線(図示しない)が挿入される。電線は前記器具本体2内に配線されるリード線であり、その芯線は、第3防水パッキン16を貫通して端子収容部22内に挿入され、その挿入に伴い前記電線通孔47bに通されて電線鎖錠片47aと金具ベース45との間に自己鎖錠式に挟持されるようになっている。
【0026】
ソケット本体11の端子収容部22には締付け筒アセンブリ14が取外し可能に接続されている。このアセンブリ14の締付け筒17は前後両端が開口された円筒状をなしている。図9(A)に示されるように締付け筒17の前端開口部には、この筒17の内周面から略直角に折れ曲がるように内向き縁部31が形成され、同筒17の後部内周面には端子収容部22の雄ねじ部25に螺合する雌ねじ部32が形成されている。更に、図9(B)に示すように締付け筒17の後端開口部には、当接端面33とパッキン挟み面34とが夫々全周にわたり形成されている。当接端面33は締付け筒17の後端面の外周側部分で形成され、パッキン挟み面34は当接端面33の内側にテーパ状をなして連なって形成されている。このパッキン挟み面34の外径Aは第2防水パッキン15の外径Bと略等しい。締付け筒17はその雌ねじ部32を端子収容部22の雄ねじ部25に螺合して、端子収容部22及びこの端子収容部22に取付けられた蛍光ランプ7の端部外周面を覆い隠してソケット本体11に取外し可能に取付けられる。
【0027】
締付け筒17内には、前記スリップリング18が内向き縁部31の内面に接して収容されている。更に締付け筒17内には、いずれもリング状に成形された前記第1防水パッキン13とパッキン押え19とが夫々収容されていて、ゴム状弾性体製の第1防水パッキン13は、パッキン押え19とスリップリング18との間に挟設されている。第1防水パッキン13の前端面と前記内向き縁部31との間に介装されたスリップリング18は、締付け筒17を締付け方向に回転操作する際にこの筒17が第1防水パッキン13に対して回転し易くするために使用されている。
【0028】
図3、図10に示すように第1防水パッキン13は、その軸方向略中央部外周面に環状の凸条36と、この凸条36を境に前記内向き縁部31側寄りの外周面に環状の凹み37とを夫々設けているとともに、前記中央部内周面に凸条36の裏側に位置して環状の凹条38を設けている。ビード状をなす凸条36は締付け筒17の内周面に密接するものであり、凹み37は断面円弧状の溝形成面をもって形成されている。
【0029】
パッキン押え19は、第1防水パッキン13の最小内径より僅かに小さい内径を有したリングであって、第1防水パッキン13の後部内面に形成した拡大内径部39の内周面に嵌合して取付けられている。このパッキン押え19の後端部には、第1防水パッキン13の後端面に当接する外向きのフランジ41が形成されているとともに、このフランジ41から複数の係合突起42が後方に突出されている。係合凸部42は前記係合凹部28と同数等間隔に設けられていて、これらの凹凸係合によりパッキン押え19は固定側部材としてのソケット本体11に対して周方向に回らないように位置規制されるようになっている。
【0030】
次に、前記構成のランプソケット5に蛍光ランプ7を支持させる手順を説明する。まず、締付け筒17内にスリップリング18、第1防水パッキン13、及びパッキン押え19が予め収容されてなる締付け筒アセンブリ14の内側に、蛍光ランプ7の端部を貫通させて置き、この状態で蛍光ランプ7をソケット本体11に取付ける。
【0031】
この取付けは以下の手順で行われる。つまり、蛍光ランプ7の口金7aから突設された2本のランプピン7bを上下に並ぶ姿勢にして、蛍光ランプ7を天井側に押上げるとともにランプピン7bを前記ランプピン通過溝26から端子収容部22内に挿入し、次に、蛍光ランプ7を90度回動させる。それにより、両端子金具12のランプピン接触片46が2本のランプピン7bによって夫々弾性変形されるとともに、これら2本のランプピン7bがその並び方向に沿って一対のランプピン接触片46により弾性的に挟持され、こうして蛍光ランプ7が取付けられる。なお、この逆の手順によりソケット本体11から蛍光ランプ7を取外すことができる。
【0032】
こうしてソケット本体11への蛍光ランプ7を取付けた後、締付け筒アセンブリ14をソケット本体11側に移動するとともに、その締付け筒17を回転させてソケット本体11の端子収容部22に螺合させる。このねじ込み操作により、図9(B)の状態を経て図9(A)に示されるように締付け筒アセンブリ14がソケット本体11に取付けられる。すなわち、以上の手順により蛍光ランプ7がソケット本体11に取付けられる。
【0033】
ところで、前縁46aが側面からみて真っ直ぐに形成されているランプピン接触片46は、その長手方向両端部を端子収容部22内のリブ22dに夫々支持されており、これら両端部は端子収容部22の前面壁24側に寄せて位置されているから、前記ランプ支持状態において、ランプピン7bを挟もうとしているランプピン接触片46の弾性力は、この接触片46の前側部分、つまり、図8(B)中2点鎖線で示す部分に主として作用し、したがって、ランプピン7bの根元側に作用する。
【0034】
そのため、ランプソケット5の取付け位置のばらつきや蛍光ランプ7の長さのばらつきに伴い、端子収容部22の前面と蛍光ランプ7の口金7aとの間に隙間ができて、ランプピン7bがランプピン接触片46の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触することがあっても、ランプピン接触片46がそれ自体の弾性力でランプピン7bを支点として内側に傾くことを防止できる。したがって、ランプピン接触片46に対しランプピン7bがその先端付近でのみ接触することがないから、それに伴いランプピン7bを挟もうとするランプピン接触片46の弾性力が有効にランプピン7bに伝えられ、ランプピン7bとの接触を安定化できるとともに、ランプピン7bの支持力を高めることができる。
【0035】
更に、端子収容部22の前面壁24にランプピン受け止め面27dを設けたことにより、既述のようにランプピン7bを端子収容部22内に下方から押上げて挿入する時に、挿入方向前側のランプピン7bがランプピン受け止め面27dに当って一旦受け止められる。よって、挿入方向前側のランプピン7bが、ランプピン通過溝26への挿入に引続いてランプピン回転用溝27の一方の分岐部27bに前記挿入方向前側のランプピン7bが勝手に入り込むことがない。したがって、前記受け止め状態において蛍光ランプ7の端部周面の一部に付されている表示(製造会社名、品名、ワット数等)7cが下を向くように蛍光ランプ7の回転方向を定めた後、この蛍光ランプ7を約90°回転させてその取付けを行なわせることができる。このようにランプピン7bの挿入とそれに引続く蛍光ランプ7の所定方向への回転の節度感を明確に得て、前記表示に基づく蛍光ランプ7の向きを揃えて蛍光ランプ7をランプソケット5に取付けることができる。
【0036】
しかも、ランプピン受け止め面27dと出入口部27aとの間の距離Eを、蛍光ランプの一対のランプピン7bのピン間隔Fより大きくしてあるので、既述のようにランプ挿入溝26にランプピン7bを挿入して、その挿入方向前側のランプピン7bがランプピン受け止め面27dに受け止めれた状態では、挿入方向後側のランプピン7bを端子収容部22の外側にはなく内側に位置されせることができる。そのため、引続く約90°の蛍光ランプ7の回転において、挿入方向後側のランプピン7bが端子収容部22の外周に外れて引っ掛かることがなくなり、容易に蛍光ランプ7を回転させてソケット本体11に取付けることができる。
【0037】
又、前記ランプ7の取付けに伴って端子収容部22に対する防水構造が構成される。すなわち、端子収容部22への締付け筒17の締付け(螺合)に伴い、端子収容部22の前面壁24にパッキン押え19のフランジ41が当接した時点から第1防水パッキン13はその軸方向に押されて圧縮される。この場合に、パッキン押え19の係合凸部42がソケット本体11の前面壁24の係合凹部28に係合するので、パッキン押え19はソケット本体11に対して回り止めされて、第1防水パッキン13を軸方向に押圧する。こうした圧縮により、環状凹条38の相対向する内面が互いに接するように第1防水パッキン13が弾性変形し、この挙動によって、環状の凸条36を外周側に押出されるように拡径させるとともに、環状の凹み37を内周側に変形するように縮径させることができる。
【0038】
したがって、第1防水パッキン13を貫通している蛍光ランプ7のバルブ端部外周に凹み37の裏側部分が密接するとともに、外側に盛上がる第1防水パッキン13の環状凸条36が締付け筒17の内周面に密接するから、締付け筒アセンブリ14とこれに通された蛍光ランプ7の端部外周との間の防水を第1防水パッキン13のシール性によって確保できる。
【0039】
そして、前記取付け手順において締付け筒17の螺合完了間際には、この筒17のパッキン挟み面34が、予めソケット本体11に嵌合されている第2防水パッキン15に当接し、このパッキン15をソケット本体11のパッキン受け部23側、正確にはパッキン挟み面34のテーパと直角な内側方向に押圧する。そのため、第2防水パッキン15はその内側に縮むように弾性変形してパッキン挟み面34とパッキン受け部23及び端子収容部22の根元部22aとの間に挟着されるから、これらパッキン挟み面と34パッキン受け部23との間の防水を、第2防水パッキン15のシール性によって確保できる。しかも、締付け筒17の締付け操作は、パッキン挟み面34の外側に連なった締付け筒17の当接端面33がパッキン受け部23に当接することによって完了する。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】
請求項1に係る発明のランプソケットによれば、このソケットの取付け位置やランプの長さのばらつきによりランプピンが、端子金具のランプピン接触片の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触することがあっても、ランプピン接触片がそれ自体の弾性力でランプピンを支点として傾くことを防止できるので、ランプを安定して支持することができる。
【0042】
請求項2に係る発明によれば、二股状ランプピン回転用溝の分岐部のランプピン受け止め面でランプピンを一旦受け止めるようにしたので、端子収容部へのランプピンの挿入とそれに引続くランプの所定方向への約90°回転の節度感を明確に得て、ランプの端部に付された表示に基づくランプの向きを揃えてソケットにランプを取付けることができる。
【0043】
請求項3に係る発明によれば、ランプピンをランプピン受け止め面で受け止めた状態からランプを約90°回転させる際に、ランプピンが端子収容部の外周に外れて引っ掛かることがなく、容易にランプを回転させて取付けることができる。
【0044】
請求項4に係る発明によれば、ランプソケットの取付け位置やランプの長さのばらつきに拘らずランプの支持性能を安定させることができる請求項1〜3に係るランプソケットを備えるから、品質の高い照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態に係る照明器具を示す斜視図。
(B)は同照明器具の断面図。
【図2】図1に示された照明器具が備える本発明の一実施形態に係るランプソケットを示す斜視図。
【図3】図2に示されたランプソケットを分解して示す斜視図。
【図4】図2に示されたランプソケットのソケット本体を分解して示す斜視図。
【図5】図2に示されたランプソケットのソケット本体を示す正面図。
【図6】図5に示されたランプソケットを示す縦断正面図。
【図7】図6中Z−Z線に沿って示す縦断側面図。
【図8】(A)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の正面図。
(B)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の側面図。
(C)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の平面図。
(D)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の底面図。
【図9】(A)は図2に示されたランプソケットのソケット本体に締付け筒アセンブリを取付ける途中状態を示す縦断側面図。
(B)は図2に示されたランプソケットのソケット本体に締付け筒アセンブリが取付けられた状態を示す部分断面図。
【図10】(A)は図2に示されたランプソケットの第1防水パッキンを示す側面図。
(B)は図10(A)の防水パッキンの一部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
1…照明器具
2…器具本体
4…ソケット取付け台
5…ランプソケット
7…蛍光ランプ
7b…蛍光ランプのランプピン
7c…蛍光ランプの表示
11…ソケット本体
12…端子金具
22…端子収容部
22b…端子収容部のリブ
24…端子収容部のリブ前面壁
26…ランプピン通過溝
27…ランプピン回転用溝
27a…ランプピン回転用溝の出入口部
27b…ランプピン回転用溝の分岐溝部
27a…ランプピン回転用溝の分岐部
27a…ランプピン回転用溝のランプピン受け止め面
45…端子金具の金具ベース
46…端子金具のランプピン接触片
46a…ランプピン接触片の前縁
46b…ランプピン接触片の後縁
46c…ランプピン接触片のピン係合溝
E…ランプピン受け止め面と出入口部との間隔
F…ランプピンのピン間隔
【発明の属する技術分野】
本発明は、直管形蛍光ランプのランプピンを挿入してこのランプを約90°回転させることにより、前記ランプを支持する挟み込み形のランプソケット及びこのソケットを備える照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
挟み込み形ランプソケットは、その端子収容部に収容した一対の端子金具のランプピン接触片間に、直管形蛍光ランプが有する2本のランプピンを弾性的に挟んで、蛍光ランプを支持するものである。2本のランプピンは、端子収容部のランプピン通過溝に通された後に、これらのピンでランプピン接触片を弾性変形させながら蛍光ランプを約90°回転させることにより、一対のランプピン接触片間に弾性的に挟み込まれて支持される。そして、従来、前記ランプピン接触片の幅は、同接触片の長手方向のどの位置においても同じであるとともに、ランプピンの長さよりも大きな幅に形成されている。
【0003】
ところで、ランプソケットの取付け位置や蛍光ランプの長さにはばらつきがあるので、ランプソケットに蛍光ランプを支持したときに、前記ばらつきに応じてランプピン接触片の幅方向に対するランプピンの接触寸法がばらつくことは避けられず、端子収容部の前面と蛍光ランプの口金との間に隙間ができることがある。この場合、ランプピンはランプピン接触片の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触するため、ランプピンが届いていないランプピン接触片の後側部分はランプピンで支持されることがない。そのため、ランプピンを挟もうとしているランプピン接触片の弾性力により、この接触片の前側部分に接触しているランプピンを支点として、ランプピン接触片の後側部分が内側に寄るようにランプピン接触片が傾けられることがある。
【0004】
このような状況に至ると、ランプピン接触片に対しランプピンはその先端付近でのみ接触し、それに伴いランプピンを挟もうとするランプピン接触片の弾性力も有効にランプピンに伝わらなくなるため、ランプピンとの接触が不安定になるとともに、ランプピンの支持力が弱まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、ランプの支持性能を安定させることができる挟み込み形ランプソケット及び照明器具を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明のランプソケットは、二股状のランプピン回転用溝が形成された前面壁で前面が閉じられるとともに、前記回転用溝の出入口部に連続するランプピン通過溝が形成された端子収容部を有し、かつ、この収容部内に金具位置決めリブが設けられたソケット本体と、ランプが有する一対のランプピンをその並び方向に沿って弾性的に挟んで支持するランプピン接触片を有し、この接触片の長手方向中央部から両端部に向うに従い前記ランプピン接触片の幅が次第に狭くなるように、前記ランプピン接触片の前縁を前記前面壁の裏面に沿うような平坦な端面で形成するとともに前記ランプピン接触片の後縁を略くの字状に形成してなり、前記ランプピン接触片の最短幅部である長手方向両端部を前記金具位置決めリブに支持させて前記端子収容部に内蔵された一対の端子金具と、を具備したことを特徴とする。
【0007】
この発明及び以下の各発明は防水型又は非防水型の挟み込み型ランプソケット及び照明器具に適用できる。
【0008】
請求項1の発明のランプソケットにランプを支持するには、このランプが有する一対のランプピンをランプピン通過溝に通してから、これらのピンがランプピン回転用溝の両分岐部に夫々位置されるようにランプを約90°回転させればよい。そうすると、これらランプピンが一対の端子金具のランプピン接触片を夫々弾性変形させるため、既述のように約90°回転されてランプピンがランプピン接触片の最も幅が広い長手方向略中央部に接触した時点で、これら2本のランプピンをその並び方向に沿って一対のランプピン接触片により弾性的に挟んで、ランプを支持できる。
【0009】
ところで、端子収容部内においてランプピン接触片の長手方向両端部は支持されており、これら両端部は端子収容部の前面壁側に寄せて位置されているから、前記ランプ支持状態において、ランプピンを挟もうとしているランプピン接触片の弾性力は、この接触片の前側部分に主として作用し、したがって、ランプピンの根元側に作用する。そのため、ランプソケットの取付け位置のばらつきやランプの長さのばらつきに伴い、ランプピンがランプピン接触片の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触することがあっても、ランプピン接触片がそれ自体の弾性力でランプピンを支点として内側に傾くことを防止できる。
【0010】
請求項2に係る発明のランプソケットは、前記出入口部と対向する平坦状又は湾曲凹状のランプピン受け止め面を、前記二股状ランプピン回転用溝の両分岐溝部間の分岐部に設けたことを特徴とする。
【0011】
ランプピンを端子収容部内に挿入する時に、挿入方向前側のランプピンが前面壁のランプピン受け止め面に当って一旦受け止められるので、ランプピン通過溝への挿入に引続いて二股状ランプピン回転用溝の一方の分岐部に前記ランプピンが勝手に入り込むことがない。そのため、前記受け止め状態においてランプの端部周面の一部に付されている表示(製造会社名、品名、ワット数等)が下を向くようにランプの回転方向を定めた後、ランプを約90°回転させてその取付けを行なわせることができる。このようにランプピンの挿入とそれに引続くランプの所定方向への回転の節度感を明確に得て、前記表示に基づくランプの向きを揃えてランプを取付けることが可能になる。
【0012】
請求項3に係る発明のランプソケットは、前記ランプピン受け止め面と前記出入口部との間の距離を、ランプが有する一対のランプピンのピン間隔より大きくしたことを特徴とする。
【0013】
ランプピンのランプ挿入溝への挿入により、挿入方向前側のランプピンをランプピン受け止め面で受け止めた状態では、挿入方向後側のランプピンは端子収容部の外側にはなく内側に入っている。そのため、引続く約90°のランプの回転において、挿入方向後側のランプピンが端子収容部の外周に外れて引っ掛かることがなくなり、容易にランプを回転させて取付けることができる。
【0014】
請求項4に係る発明の照明器具は、器具本体と、この器具本体に取付けられたソケット取付け台と、この取付け台に取付けられた請求項1〜3の内のいずれか1項に記載の挟み込み形ランプソケットと、このランプソケットに支持される直管形のランプと、を具備したことを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、ランプソケットの取付け位置のばらつきやランプの長さのばらつきに拘らずランプの支持性能を安定させることができる請求項1〜3に係るランプソケットを備えるから、品質の高い照明器具を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図10を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0017】
図1(A)(B)に示す防水型照明器具1は防塵や防水性能が要求される屋外その他の場所において使用される。この防水型照明器具1は、天井面にねじ止めされる器具本体2と、この器具本体2に固定された放電灯安定器3その他の図示しない電気部品と、器具本体2の長手方向両端に夫々取付けられたソケット取付け台4(長手方向一端部側に取付けられた台4のみ図示)と、これら取付け台4に夫々取付けられたランプソケット5と、これらソケット5を突出させるとともに器具本体2及びこれに取付けられた各部品を覆い隠してこの器具本体2にねじ止め等より連結されたV型反射板6と、器具本体2の長手方向に対向するランプソケット5に両端部を取外し可能に支持された放電灯例えば直管型蛍光ランプ7とを備えている。
【0018】
次に、図2〜図10を参照してランプソケット5について説明する。このソケット5は挟み込み型のものであって、ソケット本体11と、一対の端子金具12と、第1防水パッキン13を有する締付け筒アセンブリ14と、第2防水パッキン15と、一対の第3防水パッキン16とを具備している。締付け筒アセンブリ14は、締付け筒17と、スリップリング18と、前記第1防水パッキン13と、パッキン押え19とを備えて形成されている。
【0019】
図3〜図7等に示されるようにソケット本体11は、ベース部21に対し直角状につながった部分に端子収容部22及びパッキン受け部23を設けて形成されている。ベース部21の両側面には前記ソケット取付け台4の取付け孔の孔縁に嵌合される取付け溝21aが夫々設けられている。端子収容部22は、パッキン受け部23の前側に突出する短い円筒状をなすとともに、その前面を塞いで取付けられた前面壁24を有している。
【0020】
端子収容部22の外周面には雄ねじ部25が設けられている。雄ねじ部25の後端はパッキン受け部23には連続しておらず、これらパッキン受け部23と雄ねじ部25とを非連続とする部分は、端子収容部22の根元部22aをなすものであって、パッキン嵌合部として用いられる。この根元部22aの外周には、ゴム状弾性体例えばOリングからなる前記第2防水パッキン15が嵌合されている。パッキン受け部23は根元部22aに対して直角に連なって端子収容部22より一回り大きく外側に張出すように突出形成されている。
【0021】
端子収容部22にはソケット本体11の先端側に位置して雄ねじ部25を横断するランプピン通過溝26設けられている。端子収容部22の軸方向に延びるランプピン通過溝26の前端は前面壁24に開放されて、後端は根元部22aにより仕切られている。前面壁24には出入口部27aとこれから分岐された一対の分岐溝部27bとから二股状をなすランプピン回転用溝27が形成されていて、その出入口部27aはランプピン通過溝26の前端部に連続している。両分岐溝部27b間の分岐部27cは、出入口部27aに対向するランプ受け止め面27dを有し、この受け止め面27dは平坦状をなしている。なお、ランプ受け止め面27dは図5中2点鎖線で示すように浅い湾曲凹状に形成してもよい。そして、この受け止め面27dと出入口部27aとの間の距離Eは、蛍光ランプ7が有する一対のランプピン7bのピン間隔F(図9参照)より大きく設定されている。前記前面壁24の周部には切欠き状の係合凹部28が複数例えば3箇所形成され、これら係合凹部28は端子収容部22の周方向に等間隔に設けられている。
【0022】
図4、図6、図7等に示すように端子収容部22の内側には、複数のリブ22bが立ててあるとともに、これらリブ22bに位置決めして一対の前記端子金具12が左右対称の配置(図6参照)に収容されている。図6〜図8に示されるように両端子金具12は、端子収容部22の前後方向に延びる金具ベース45の前部にランプピン接触片46を一体に設け、かつ、金具ベース45の後部に電線接続部47を設けて形成されている。電線接続部47は一対の電線鎖錠片47a及びこれらに対向する電線通孔47bを有している。
【0023】
図8に示されるようにランプピン接触片46は、その前縁46aを前記前面壁24の裏面に沿うような(図7参照)平坦面で形成するとともに、後縁46bをくの字状に形成している。それにより、図7及び図8(B)に示すようにランプピン接触片46は、その幅が長手方向中央部から両端部に向かうに従い次第に狭くなるように形成されている。このランプピン接触片46の長手方向中央部の幅はランプピン7bの突出長さに略等しく、同接触片46の長手方向両端部の幅はランプピン7bの突出長さの半分程度である。
【0024】
ランプピン接触片46は、図6及び図8(A)に示されるように前側(正面側)からみたときに略くの字形状をなすように曲げられているとともに、その頂部、つまり、最も幅が広い長手方向中央部にはピン係合溝46cが形成されている。そして、このランプピン接触片46は、その幅が最も短い長手方向両端部を前記リブ22bに位置決めされている。それにより、図5、図6に示されるように一対の端子金具12は、それらのランプピン接触片46の頂部同士が近付けられるとともに長手方向の端部同士が遠ざかるように端子収容部22内に収容配置され、この状態でピン係合溝46cは前記分岐溝部27bの奥端部を通して視認されるようになっている。なお、本発明において一対の端子金具12は、くの字状に曲げられたピン接触片46の頂部同士を互いに遠ざけるとともに、長手方向の端部同士を近付けるように端子収容部22内に配置してもよい。
【0025】
前記ソケット本体11には、ゴム状弾性体製の一対の前記第3防水パッキン16が収容され、これら防水パッキン16の夫々には1本又は2本の電線(図示しない)が挿入される。電線は前記器具本体2内に配線されるリード線であり、その芯線は、第3防水パッキン16を貫通して端子収容部22内に挿入され、その挿入に伴い前記電線通孔47bに通されて電線鎖錠片47aと金具ベース45との間に自己鎖錠式に挟持されるようになっている。
【0026】
ソケット本体11の端子収容部22には締付け筒アセンブリ14が取外し可能に接続されている。このアセンブリ14の締付け筒17は前後両端が開口された円筒状をなしている。図9(A)に示されるように締付け筒17の前端開口部には、この筒17の内周面から略直角に折れ曲がるように内向き縁部31が形成され、同筒17の後部内周面には端子収容部22の雄ねじ部25に螺合する雌ねじ部32が形成されている。更に、図9(B)に示すように締付け筒17の後端開口部には、当接端面33とパッキン挟み面34とが夫々全周にわたり形成されている。当接端面33は締付け筒17の後端面の外周側部分で形成され、パッキン挟み面34は当接端面33の内側にテーパ状をなして連なって形成されている。このパッキン挟み面34の外径Aは第2防水パッキン15の外径Bと略等しい。締付け筒17はその雌ねじ部32を端子収容部22の雄ねじ部25に螺合して、端子収容部22及びこの端子収容部22に取付けられた蛍光ランプ7の端部外周面を覆い隠してソケット本体11に取外し可能に取付けられる。
【0027】
締付け筒17内には、前記スリップリング18が内向き縁部31の内面に接して収容されている。更に締付け筒17内には、いずれもリング状に成形された前記第1防水パッキン13とパッキン押え19とが夫々収容されていて、ゴム状弾性体製の第1防水パッキン13は、パッキン押え19とスリップリング18との間に挟設されている。第1防水パッキン13の前端面と前記内向き縁部31との間に介装されたスリップリング18は、締付け筒17を締付け方向に回転操作する際にこの筒17が第1防水パッキン13に対して回転し易くするために使用されている。
【0028】
図3、図10に示すように第1防水パッキン13は、その軸方向略中央部外周面に環状の凸条36と、この凸条36を境に前記内向き縁部31側寄りの外周面に環状の凹み37とを夫々設けているとともに、前記中央部内周面に凸条36の裏側に位置して環状の凹条38を設けている。ビード状をなす凸条36は締付け筒17の内周面に密接するものであり、凹み37は断面円弧状の溝形成面をもって形成されている。
【0029】
パッキン押え19は、第1防水パッキン13の最小内径より僅かに小さい内径を有したリングであって、第1防水パッキン13の後部内面に形成した拡大内径部39の内周面に嵌合して取付けられている。このパッキン押え19の後端部には、第1防水パッキン13の後端面に当接する外向きのフランジ41が形成されているとともに、このフランジ41から複数の係合突起42が後方に突出されている。係合凸部42は前記係合凹部28と同数等間隔に設けられていて、これらの凹凸係合によりパッキン押え19は固定側部材としてのソケット本体11に対して周方向に回らないように位置規制されるようになっている。
【0030】
次に、前記構成のランプソケット5に蛍光ランプ7を支持させる手順を説明する。まず、締付け筒17内にスリップリング18、第1防水パッキン13、及びパッキン押え19が予め収容されてなる締付け筒アセンブリ14の内側に、蛍光ランプ7の端部を貫通させて置き、この状態で蛍光ランプ7をソケット本体11に取付ける。
【0031】
この取付けは以下の手順で行われる。つまり、蛍光ランプ7の口金7aから突設された2本のランプピン7bを上下に並ぶ姿勢にして、蛍光ランプ7を天井側に押上げるとともにランプピン7bを前記ランプピン通過溝26から端子収容部22内に挿入し、次に、蛍光ランプ7を90度回動させる。それにより、両端子金具12のランプピン接触片46が2本のランプピン7bによって夫々弾性変形されるとともに、これら2本のランプピン7bがその並び方向に沿って一対のランプピン接触片46により弾性的に挟持され、こうして蛍光ランプ7が取付けられる。なお、この逆の手順によりソケット本体11から蛍光ランプ7を取外すことができる。
【0032】
こうしてソケット本体11への蛍光ランプ7を取付けた後、締付け筒アセンブリ14をソケット本体11側に移動するとともに、その締付け筒17を回転させてソケット本体11の端子収容部22に螺合させる。このねじ込み操作により、図9(B)の状態を経て図9(A)に示されるように締付け筒アセンブリ14がソケット本体11に取付けられる。すなわち、以上の手順により蛍光ランプ7がソケット本体11に取付けられる。
【0033】
ところで、前縁46aが側面からみて真っ直ぐに形成されているランプピン接触片46は、その長手方向両端部を端子収容部22内のリブ22dに夫々支持されており、これら両端部は端子収容部22の前面壁24側に寄せて位置されているから、前記ランプ支持状態において、ランプピン7bを挟もうとしているランプピン接触片46の弾性力は、この接触片46の前側部分、つまり、図8(B)中2点鎖線で示す部分に主として作用し、したがって、ランプピン7bの根元側に作用する。
【0034】
そのため、ランプソケット5の取付け位置のばらつきや蛍光ランプ7の長さのばらつきに伴い、端子収容部22の前面と蛍光ランプ7の口金7aとの間に隙間ができて、ランプピン7bがランプピン接触片46の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触することがあっても、ランプピン接触片46がそれ自体の弾性力でランプピン7bを支点として内側に傾くことを防止できる。したがって、ランプピン接触片46に対しランプピン7bがその先端付近でのみ接触することがないから、それに伴いランプピン7bを挟もうとするランプピン接触片46の弾性力が有効にランプピン7bに伝えられ、ランプピン7bとの接触を安定化できるとともに、ランプピン7bの支持力を高めることができる。
【0035】
更に、端子収容部22の前面壁24にランプピン受け止め面27dを設けたことにより、既述のようにランプピン7bを端子収容部22内に下方から押上げて挿入する時に、挿入方向前側のランプピン7bがランプピン受け止め面27dに当って一旦受け止められる。よって、挿入方向前側のランプピン7bが、ランプピン通過溝26への挿入に引続いてランプピン回転用溝27の一方の分岐部27bに前記挿入方向前側のランプピン7bが勝手に入り込むことがない。したがって、前記受け止め状態において蛍光ランプ7の端部周面の一部に付されている表示(製造会社名、品名、ワット数等)7cが下を向くように蛍光ランプ7の回転方向を定めた後、この蛍光ランプ7を約90°回転させてその取付けを行なわせることができる。このようにランプピン7bの挿入とそれに引続く蛍光ランプ7の所定方向への回転の節度感を明確に得て、前記表示に基づく蛍光ランプ7の向きを揃えて蛍光ランプ7をランプソケット5に取付けることができる。
【0036】
しかも、ランプピン受け止め面27dと出入口部27aとの間の距離Eを、蛍光ランプの一対のランプピン7bのピン間隔Fより大きくしてあるので、既述のようにランプ挿入溝26にランプピン7bを挿入して、その挿入方向前側のランプピン7bがランプピン受け止め面27dに受け止めれた状態では、挿入方向後側のランプピン7bを端子収容部22の外側にはなく内側に位置されせることができる。そのため、引続く約90°の蛍光ランプ7の回転において、挿入方向後側のランプピン7bが端子収容部22の外周に外れて引っ掛かることがなくなり、容易に蛍光ランプ7を回転させてソケット本体11に取付けることができる。
【0037】
又、前記ランプ7の取付けに伴って端子収容部22に対する防水構造が構成される。すなわち、端子収容部22への締付け筒17の締付け(螺合)に伴い、端子収容部22の前面壁24にパッキン押え19のフランジ41が当接した時点から第1防水パッキン13はその軸方向に押されて圧縮される。この場合に、パッキン押え19の係合凸部42がソケット本体11の前面壁24の係合凹部28に係合するので、パッキン押え19はソケット本体11に対して回り止めされて、第1防水パッキン13を軸方向に押圧する。こうした圧縮により、環状凹条38の相対向する内面が互いに接するように第1防水パッキン13が弾性変形し、この挙動によって、環状の凸条36を外周側に押出されるように拡径させるとともに、環状の凹み37を内周側に変形するように縮径させることができる。
【0038】
したがって、第1防水パッキン13を貫通している蛍光ランプ7のバルブ端部外周に凹み37の裏側部分が密接するとともに、外側に盛上がる第1防水パッキン13の環状凸条36が締付け筒17の内周面に密接するから、締付け筒アセンブリ14とこれに通された蛍光ランプ7の端部外周との間の防水を第1防水パッキン13のシール性によって確保できる。
【0039】
そして、前記取付け手順において締付け筒17の螺合完了間際には、この筒17のパッキン挟み面34が、予めソケット本体11に嵌合されている第2防水パッキン15に当接し、このパッキン15をソケット本体11のパッキン受け部23側、正確にはパッキン挟み面34のテーパと直角な内側方向に押圧する。そのため、第2防水パッキン15はその内側に縮むように弾性変形してパッキン挟み面34とパッキン受け部23及び端子収容部22の根元部22aとの間に挟着されるから、これらパッキン挟み面と34パッキン受け部23との間の防水を、第2防水パッキン15のシール性によって確保できる。しかも、締付け筒17の締付け操作は、パッキン挟み面34の外側に連なった締付け筒17の当接端面33がパッキン受け部23に当接することによって完了する。
【0040】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】
請求項1に係る発明のランプソケットによれば、このソケットの取付け位置やランプの長さのばらつきによりランプピンが、端子金具のランプピン接触片の後側部分にまで届くことがなく前側部分のみに接触することがあっても、ランプピン接触片がそれ自体の弾性力でランプピンを支点として傾くことを防止できるので、ランプを安定して支持することができる。
【0042】
請求項2に係る発明によれば、二股状ランプピン回転用溝の分岐部のランプピン受け止め面でランプピンを一旦受け止めるようにしたので、端子収容部へのランプピンの挿入とそれに引続くランプの所定方向への約90°回転の節度感を明確に得て、ランプの端部に付された表示に基づくランプの向きを揃えてソケットにランプを取付けることができる。
【0043】
請求項3に係る発明によれば、ランプピンをランプピン受け止め面で受け止めた状態からランプを約90°回転させる際に、ランプピンが端子収容部の外周に外れて引っ掛かることがなく、容易にランプを回転させて取付けることができる。
【0044】
請求項4に係る発明によれば、ランプソケットの取付け位置やランプの長さのばらつきに拘らずランプの支持性能を安定させることができる請求項1〜3に係るランプソケットを備えるから、品質の高い照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態に係る照明器具を示す斜視図。
(B)は同照明器具の断面図。
【図2】図1に示された照明器具が備える本発明の一実施形態に係るランプソケットを示す斜視図。
【図3】図2に示されたランプソケットを分解して示す斜視図。
【図4】図2に示されたランプソケットのソケット本体を分解して示す斜視図。
【図5】図2に示されたランプソケットのソケット本体を示す正面図。
【図6】図5に示されたランプソケットを示す縦断正面図。
【図7】図6中Z−Z線に沿って示す縦断側面図。
【図8】(A)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の正面図。
(B)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の側面図。
(C)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の平面図。
(D)は図2に示されたランプソケットが備える端子金具の底面図。
【図9】(A)は図2に示されたランプソケットのソケット本体に締付け筒アセンブリを取付ける途中状態を示す縦断側面図。
(B)は図2に示されたランプソケットのソケット本体に締付け筒アセンブリが取付けられた状態を示す部分断面図。
【図10】(A)は図2に示されたランプソケットの第1防水パッキンを示す側面図。
(B)は図10(A)の防水パッキンの一部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
1…照明器具
2…器具本体
4…ソケット取付け台
5…ランプソケット
7…蛍光ランプ
7b…蛍光ランプのランプピン
7c…蛍光ランプの表示
11…ソケット本体
12…端子金具
22…端子収容部
22b…端子収容部のリブ
24…端子収容部のリブ前面壁
26…ランプピン通過溝
27…ランプピン回転用溝
27a…ランプピン回転用溝の出入口部
27b…ランプピン回転用溝の分岐溝部
27a…ランプピン回転用溝の分岐部
27a…ランプピン回転用溝のランプピン受け止め面
45…端子金具の金具ベース
46…端子金具のランプピン接触片
46a…ランプピン接触片の前縁
46b…ランプピン接触片の後縁
46c…ランプピン接触片のピン係合溝
E…ランプピン受け止め面と出入口部との間隔
F…ランプピンのピン間隔
Claims (4)
- 二股状のランプピン回転用溝が形成された前面壁で前面が閉じられるとともに、前記回転用溝の出入口部に連続するランプピン通過溝が形成された端子収容部を有し、かつ、この収容部内に金具位置決めリブが設けられたソケット本体と、
ランプが有する一対のランプピンをその並び方向に沿って弾性的に挟んで支持するランプピン接触片を有し、この接触片の長手方向中央部から両端部に向うに従い前記ランプピン接触片の幅が次第に狭くなるように、前記ランプピン接触片の前縁を前記前面壁の裏面に沿うような平坦な端面で形成するとともに前記ランプピン接触片の後縁を略くの字状に形成してなり、前記ランプピン接触片の最短幅部である長手方向両端部を前記金具位置決めリブに支持させて前記端子収容部に内蔵された一対の端子金具と、
を具備したことを特徴とする挟み込み形ランプソケット。 - 前記出入口部と対向する平坦状又は湾曲凹状のランプピン受け止め面を、前記二股状ランプピン回転用溝の両分岐溝部間の分岐部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の挟み込み形ランプソケット。
- 前記ランプピン受け止め面と前記出入口部との間の距離を、ランプが有する一対のランプピンのピン間隔より大きくしたことを特徴とする請求項2に記載の挟み込み形ランプソケット。
- 器具本体と、
この器具本体に取付けられたソケット取付け台と、
この取付け台に取付けられた請求項1〜3の内のいずれか1項に記載の挟み込み形ランプソケットと、
このランプソケットに支持される直管形のランプと、
を具備したことを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15270999A JP3921874B2 (ja) | 1999-05-31 | 1999-05-31 | 挟み込み形ランプソケット及び照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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