JP3919388B2 - カウルルーバの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロントガラスの下端部にカウルルーバの後端部を固定するためのカウルルーバの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のカウルルーバの取付け構造としては、カウルルーバの後端部に形成した係合溝を有するクリップ部でフロントガラスの下端部を挟持する構造の外に、ガラス面に沿った方向の組付け位置のバラツキを抑制するために、図5に示すように、カウルルーバ2の後端部がフロントガラス1の下端部に固定されると共に、裏面に形成した係合溝2cにクリップ9を装着することにより、カウルインナ5に接合されたカウルアウタ6のフロントガラス1に沿った棚部6aに係合させる構造も周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
後者の構造によれば、カウルルーバ2の後端部がフロントガラスに固定されると共にカウルアウタにも固定されるためにフロントガラスに沿う方向の建付け精度が向上するが、部品点数が増加することになる。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて、付属部品無しで建付け精度を確保してフロントガラスに固定され得るカウルルーバの取付け構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、後端部をフロントガラスのガラス下端部に固定するためのカウルルーバの取付け構造において、合成樹脂製のカウルルーバ(2)のルーバ後端部(2b)の裏面における車幅方向へ間隔を置いた複数個所に、裏面から車両の後方へ向けて延びることによりルーバ後端部(2b)とでガラス下端部(1a)を弾接状態で挟持するガラス係合溝(14、24)付のクリップ部(10、20)を一体に形成すると共に、ガラス下端部(1a)の下方でカウルの棚部(6a)から下方へ曲げられたカウルパネル部分(6)に、クリップ部(10、20)を係合させるように正面を向いた係合穴(6b)を形成し、さらに請求項1により、クリップ部(10)が、ルーバ後端部(2b)の裏面から下方へ向かい、かつ車幅方向に沿った面状の下降部(11)と、その下端から途中にガラス下端部(1a)に弾接する山形を形成して後方へ向かうことによりガラス係合溝(14)を形成し、かつ上下に曲げ弾性を呈するクリップ上面(12)と、その後端部で折返されて曲げ弾性を呈するクリップ下面(13)とを備えると共に、このクリップ下面(13)における山形の頂部(12a)よりも後方領域に、係合穴(6b)の下側縁部に係止される係止溝(13a)が形成されることを特徴とするか、或は請求項2により、クリップ部(20)が、ルーバ後端部(2b)の裏面から下方へ向い、かつ車両前後方向に沿った面状の下降部(21)と、その下端から途中の上縁にガラス下端部(1a)に弾接する山形(22a)を形成して後方へ向かうことによりガラス係合溝(24)を形成し、かつ上下に曲げ弾性を呈するクリップ中間面(22)と、その後端部で折返されて曲げ弾性を呈する車幅方向に両側の爪部(23)とを備えると共に、この爪部に、係合穴(6b)の両側の側縁部に係止される係止溝(23a)が形成されることを特徴とする。
【0006】
カウルルーバの後端部(2b)は、合成樹脂製のカウルルーバ(2)に一体に形成されたクリップ部(10、20)のガラス係合溝(14,24)でガラス下端部(1a)を弾接状態で挟持することにより、確実にガラス下端部(1a)に固定されると共に、クリップ部(10、20)が正面を向いたカウルパネル部分(6)の係合穴(6b)に係合してフロントガラス(1)に沿う方向に位置決めされる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を基に本発明の実施の形態の一例によるカウルルーバの取付け構造を説明する。合成樹脂製のカウルルーバ2は、周知のように、フィン2aを備えると共に、フード4の後端位置で下方へ曲げられた先端面2dがカウルフロント3にクリップ3aで固定されている。
【0008】
一方、カウルルーバ2の後端部2bの裏面には、その後端縁よりも僅かに先方寄りにルーバ後端部2bとでフロントガラス1のガラス下端部1aを挟持するクリップ部10が一体に形成されている。このクリップ部は下方へ向けて車幅方向に沿った面状の下降部11が形成され、次いで山形のクリップ上面12が後方へ向けて延長して形成され、その後端部で裏側に前方へ折返されてクリップ下面13が形成されている。このクリップ下面には、ボデーパネルとしてのカウルインナ5及びカウルアウタ6で構成されるカウルの棚部6aからカウルアウタ6の下方へ曲って正面を向いたカウルパネル部分の係合穴6bの下側縁部に係止される係止溝13aが形成されている。この係止溝はクリップ上面12の山形の頂部12aよりも後方へ位置している。クリップ上面12はルーバ後端部2bとでガラス下端部1aに係合するガラス係合溝14を形成すると共に、頂部12aがガラス下端部1aの裏面に弾接するようになっている。
【0009】
このようなクリップ部10は、図2に示すように、車幅方向の両端部及び中間位置の3個所に形成されると共に、これらのクリップ部間にはガラス下端部1aを単に挟持するガラス係合溝18aを有するクリップ18(図3参照)が形成されている。
【0010】
以上説明した取付け構造により、カウルルーバ2は、その後端部でクリップ部10のガラス係合溝14がガラス下端部1aに係合することにより、クリップ18とでフロントガラス1に固定される。クリップ部10の曲げ弾性を呈するクリップ上面12の頂部12aにより、ガラス下端部1aへの係合が確実、かつ強力に行われる。同時にクリップ10がカウルアウタ6の係合穴6bに係合すると共に、その下側縁部に係止溝13aが係止されることにより、クリップ部10はカウルアウタ6に確実に固定され、したがって頂部12aによるガラス下端部1aの強力な挟持に加えて、フロントガラス1に沿う方向の位置決めが行われることにより、走行時に相互の摩擦或はガタに起因する異音が発生することもなくなる。同様に曲げ弾性を呈するクリップ下面13により、クリップ部10が係合穴6bの位置誤差を吸収してカウルアウタ6に確実に固定される。
【0011】
図4は別の実施の形態によるクリップ部を示す。即ち、カウルルーバ2の後端部2bの裏面には、その後端縁よりも僅かに先方寄りにルーバ後端部2bとでフロントガラス1のガラス下端部1aを挟持するクリップ部20が一体に形成されている。このクリップ部は、下方へ向けて前後方向に沿った垂直面状の下降部21が形成され、次いで上縁が山形のクリップ中間面22が後方へ向けて延長してプレート状に形成され、その後端部で前方へ両側の爪部23を折返すことにより形成されている。この爪部には、カウルアウタ6の係合穴6bの車幅方向両側の側縁部に係止される係止溝23aが形成されている。クリップ中間面22はルーバ後端部2bとでガラス下端部1aに係合するガラス係合溝24を形成すると共に、クリップ中間面22の上縁の頂部22aがガラス下端部1aの裏面に弾接するようになっている。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、カウルルーバ後端部がフロントガラス及びボデーパネルに追加部品無しで、つまりルーバ一体化のクリップがそのガラス係合溝にガラスを挟持させて正面を向いた係合穴へ容易に固定され、したがってカウルルーバ後端部のガラス面に沿う方向の建付け精度が向上し、またフロントガラスとの係合領域を短くすることもでき、相互摩擦による異音発生が防止される。特に請求項1の発明によれば、車幅方向に沿った面状の山形のクリップ上面の頂部によりガラス下端部を確実に弾接状態で挟持することが可能となり、また係止溝の係止によりクリップ部の係合穴への係合が確実に行われ、さらに弾性を呈するクリップ下面により係合穴の位置誤差を吸収した確実な係合が可能となる。また、請求項2の発明によれば、前後方向に沿った面状の山形のクリップ中間面の頂部によりガラス下端部を確実に弾接状態で挟持することが可能となり、また係止溝の係止によりクリップ部の係合穴への係合が確実に行われ、さらに弾性を呈する爪により係合穴の位置誤差を吸収した確実な係合が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるカウルルーバの取付け構造の断面図である。
【図2】同カウルルーバの取付け構造の要部を説明する斜視図である。
【図3】同カウルルーバの取付け構造の要部外の関連構造を説明する断面図である。
【図4】別の実施の形態によるカウルルーバの取付け構造を示すもので、同図Aはそのクリップ部の斜視図、同図Bは係合状態の断面図、同図Cは同図AのAーA図断面図である。
【図5】従来のカウルルーバの取付け構造の断面図である。
【符号の説明】
1 フロントガラス
1a ガラス下端部
2 カウルルーバ
2b ルーバ後端部
6 カウルアウタ
6b 係合穴
10、20 クリップ部
11、21 下降部
12 クリップ上面
12a、22a 頂部
13 クリップ下面
13a、23a 係止溝
14、24 ガラス係合溝
22 クリップ中間面
23 爪部
Claims (2)
- 後端部をフロントガラスのガラス下端部に固定するためのカウルルーバの取付け構造において、
合成樹脂製のカウルルーバのルーバ後端部の裏面における車幅方向へ間隔を置いた複数個所に、前記裏面から車両の後方へ向けて延びることにより前記ルーバ後端部とでガラス下端部を弾接状態で挟持するガラス係合溝付のクリップ部を一体に形成すると共に、前記ガラス下端部の下方でカウルの棚部から下方へ曲げられたカウルパネル部分に、前記クリップ部を係合させるように正面を向いた係合穴を形成し、
前記クリップ部が、前記ルーバ後端部の裏面から下方へ向かい、かつ車幅方向に沿った面状の下降部と、その下端から途中に前記ガラス下端部に弾接する山形を形成して後方へ向かうことにより前記ガラス係合溝を形成し、かつ上下に曲げ弾性を呈するクリップ上面と、その後端部で折返されて曲げ弾性を呈するクリップ下面とを備えると共に、このクリップ下面における前記山形の頂部よりも後方領域に、前記係合穴の下側縁部に係止される係止溝が形成されたことを特徴とするカウルルーバの取付け構造。 - 後端部をフロントガラスのガラス下端部に固定するためのカウルルーバの取付け構造において、
合成樹脂製のカウルルーバのルーバ後端部の裏面における車幅方向へ間隔を置いた複数個所に、前記裏面から車両の後方へ向けて延びることにより前記ルーバ後端部とでガラス下端部を弾接状態で挟持するガラス係合溝付のクリップ部を一体に形成すると共に、前記ガラス下端部の下方でカウルの棚部から下方へ曲げられたカウルパネル部分に、前記クリップ部を係合させるように正面を向いた係合穴を形成し、
前記クリップ部が、前記ルーバ後端部の裏面から下方へ向い、かつ車両前後方向に沿った面状の下降部と、その下端から途中の上縁に前記ガラス下端部に弾接する山形を形成して後方へ向かうことにより前記ガラス係合溝を形成し、かつ上下に曲げ弾性を呈するクリップ中間面と、その後端部で折返されて曲げ弾性を呈する車幅方向に両側の爪部とを備えると共に、この爪部に、前記係合穴の両側の側縁部に係止される係止溝が形成されたことを特徴とするカウルルーバの取付け構造。
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