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JP3917242B2 - ミシンの布送り装置 - Google Patents

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JP3917242B2
JP3917242B2 JP17519697A JP17519697A JP3917242B2 JP 3917242 B2 JP3917242 B2 JP 3917242B2 JP 17519697 A JP17519697 A JP 17519697A JP 17519697 A JP17519697 A JP 17519697A JP 3917242 B2 JP3917242 B2 JP 3917242B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ミシンの、特に工業用ミシンの送り歯による布送りに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ミシンの布送り装置として、従来、図3及び図4に示すものが知られている。その布送り装置は、送り歯1が固定されている送り台2の送り方向上流端2aを、往復回動運動する上下送り軸5に固定した二股腕6に挟持し、送り方向下流端2bを、往復回動運動する水平送り軸7に固定した水平送り腕8に回動可能に連結したものである。この上下送り軸5への往復回動運動は、時計方向に回転する上軸9より偏心カム10、それに連結された上下送りロッド12、その下端に一端が回動可能に連結され、他端が上下送り軸5に固定された腕体14を介して伝えられる。また、水平送り軸7への往復回動運動は、上軸9より偏心カム11、それに連結された水平送りロッド13、その下端に一端が回動可能に連結された連結リンク15、その他端に上端が回動可能に連結され下端が水平送り軸7に固定された腕体16を介して伝えられる。図中の3、4は、それぞれ針板、押え金であり、17、18は、それぞれ連結リンク、機枠の支軸19に回動可能に支持された送り調節リンクである。連結リンク15、17及び送り調節リンク18は水平運動量調節機構を構成している。
【0003】
この布送り装置の送り台2には、二股腕6の揺動運動が上流端2aに上下運動として与える運動と、水平送り腕8の揺動運動が下流端2bに水平運動として与える運動とが合成された結果として体現される運動が与えられる。その結果、送り歯1と押え金4との間に挟まれた布が送られる。この送り歯1の送り方向下流端(歯の先端)A及び上流端(歯の先端)Bの運動軌跡は、それぞれ図5(1)に示すとおりである。これらの運動軌跡は楕円に近く、A点の上下運動量は、B点の上下運動量より小さくなっている。また、押え金4と針板3との間に挟まれた布は、送り歯1の針板上での水平運動量によって送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図3、図4に示す従来の布送り装置においては、2枚の布を縫い合わせる場合、上側の布は押え金4によって押さえられているだけであり、縫い合わされた下側の布が送り歯1によって送られるので、送り歯1に接する下側の布が、押え金4に接する上側の布よりも多めに送られる。その結果、縫製後の下側の布にパッカリング(局部的に発生する波状のたるみ)や縫いずれ(上布と下布の送られた量の差)が発生することがある。
【0005】
通常、縫いずれ防止のために、押え金の圧力を小さめにしたり、上送り装置を設けることが行われているが、前者は高速縫製時に布送り力が低下し、後者は、機構の複雑化や価格上昇の一因となっている。
【0006】
また、特公昭53−24852号公報に示されているように、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に逆送り運動を入れる提案もなされているが、その逆送り運動は送り歯全体で布に作用するので、正確な送りピッチがでにくいばかりでなく、縫製中の布が前後に振動するので、オペレーターが違和感を持つことになる。そして何よりも、布と押え金との間の摩擦力の方が布同士の摩擦力より小さいので、予め作られる逆ずれ量が不足勝ちとなる。
【0007】
この発明は、ミシンの送り歯によって布送りをするときに、複数枚重ねの布間に確実に布ずれが生じないようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明ミシンの布送り装置は、
送り歯(1)が固定された送り台(2)と、
前記送り台の一端側に連結される上下リンク(22)と、
一端側が前記上下リンク(22)に連結され、他端側が上下送り軸(20)に固定される上下送り腕(21)と、
前記送り台の他端側に設けた水平運動支点(30)に、その一端側が連結される水平リンク(29)と、
一端側が上下送り軸(20)に固定され、他端側が前記水平リンク(29)に連結される水平送り腕(26)と、
一端側が前記水平運動支点(30)で前記送り台に連結され、他端側が対向上下送り腕(27)を介して、対向上下軸(25)に連結される対向上下リンク(28)と、を備えている。
【0017】
この発明のミシンの布送り装置は、送り歯1を備えた送り台2に、上軸1回転毎に1往復揺動する水平送り軸32の揺動が送り台リンク46を介して水平運動として伝えられ、ミシン上軸と同一回転数で回転する下軸43に設けられた2つのカム43a 、53より上下運動として伝えられ、布送り方向下流側の上下送りリンク47を、水平送り軸32を揺動支点とするほぼL字形の上下送り腕49に連結したものである(13図)。
【0018】
送り台リンク46を布送り方向下流側上方に向けて傾け、布送り方向下流側の上下送りリンク47の上下揺動量を上流側の上下送りリンク39の上下揺動量より大きくするとよい(13(1)図)。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1ないし図10を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第1実施形態について説明する。
【0020】
これは、簡単にいえば、送り歯1の送り方向下流端(歯の先端)A及び上流端(歯の先端)Bの運動軌跡を、それぞれ図5(4)又は図10(1)に示すようにする(二股腕6の上死点位置での送り歯1の位置を0°としている)ものである。即ち、布送り運動における送り歯が針板3の上面から上昇する初期段階に、送り歯1の送り方向上流端Bが、下流端Aより速く針板3の上面から上昇を開始すると共に、下流端Aが針板3の上面位置に上昇するまでの間に、上流端Bが相対的に逆送り運動を行うものである。
【0021】
この布送り装置は、上下運動支点を1つ有するタイプの布送り装置を用いるものであり、前述した図3、図4に示す従来例のものの水平送り運動機構α及び上下送り運動機構βを左右対称に置き換えたものに相当する。従って、同じ働きをする部材には同じ符号を付して説明する。
【0022】
この布送り装置は、水平送り運動機構αが送り方向上流側、上下送り運動機構βが送り方向下流側に配置されるが、送り歯1の布送り軌跡の方向を従来のものと合わせるために、上軸9の回転方向は従来どおりの時計回りとし、上下送り偏心カム10に対する水平送り偏心カム11の位相を180°ずらしている。従来例にこのような変更を加える理由は2つあるが、後述する。先ず、従来例の説明と大部分重複するが、構成の概略を説明する。
【0023】
この布送り装置は、送り歯1が固定されている送り台2の送り方向下流端2aを、往復回動運動する上下送り軸5に固定した二股腕6に挟持し、送り方向上流端2bを、往復回動運動する水平送り軸7に固定した水平送り腕8に回動可能に連結したものである。この上下送り軸5への往復回動運動は、時計方向に回転する上軸9より偏心カム10、それに連結された上下送りロッド12、その下端に一端が回動可能に連結され、他端が上下送り軸5に固定された腕体14を介して伝えられる。また、水平送り軸7への往復回動運動は、上軸9より偏心カム11、それに連結された水平送りロッド13、その下端に一端が回動可能に連結された連結リンク15、その他端に上端が回動可能に連結され下端が水平送り軸7に固定された腕体16を介して伝えられる。図中の3、4は、それぞれ針板、押え金であり、17、18は、それぞれ連結リンク、機枠の支軸19に回動可能に支持された送り調節リンクである。
【0024】
この布送り装置は、上下送りロッド12の上下往復運動を腕体14及び上下送り軸5により往復回転運動に変換し、それを二股腕6によって送り台2に上下運動として伝達することで、送り歯1を上下動させることができる。また、水平送りロッド13の上下往復運動を連結リンク15により揺動運動に変換し、その揺動運動が腕体16の回転揺動量に応じて水平送り軸7に伝達され、水平送り腕8によって送り台2に水平運動として伝達することで、送り歯1を水平動させることができる。その結果、送り歯1には、これらの2種類の運動が合成された運動が与えられ、布は送り歯1と押え金4との間に挟まれて間欠的に送られる。この送り歯1の送り方向下流端A及び上流端Bの運動軌跡は、それぞれ図5(2)に示すとおりである。これらの運動軌跡は楕円に近く、A点の上下運動量は、B点の上下運動量より大きくなっている。また、押え金4と針板3との間に挟まれた布は、送り歯1の針板上での水平運動量によって送られる。なお、この布送り装置は、送り歯1の最上点における傾きが針板3に対して±2°以内となるように組み付けられる。この点は、後述する各布送り装置においても同様である。
【0025】
ここで、先に触れた、従来例に変更を加える2つの理由について述べる。
【0026】
1つの理由は、水平送り腕8を送り方向上流に配置すると、送り台2が上流端2bを中心に上下に振られるので、図9(1)に示すように、送り歯1の送り方向下流端Aにおける上下運動量を、送り方向上流端Bにおける上下運動量より大きくすることが可能となるからである。この差は、送り歯1から水平送り軸7までの距離が短いほど大となる。なお、この発明においては、送り歯1が最上昇して針板3と平行になったときの針板上面からの上昇量は、A点では上下運動量Cの50%以下となり、B点では上下運動量Dの50%以上となるようにA点、B点での上下運動量を設定する必要がある。なお、図9(2)は、従来例についてのものである。
【0027】
もう1つの理由は、送り歯上死点位置を、図5(3)、(4)に示すように、送り方向のより下流側とするのに有利だからである。この理由を、図6から図8を参照し、以下に説明する。なお、図7における各部材の符号に付した枝番は、それぞれ時間的変化位置に対応するものである。
【0028】
このタイプの水平運動機構αにおいて、水平送り軸7を原点とする座標軸のY軸プラス側に駆動源である偏心カム11を配置するモデルの場合、連結リンク15、17及び送り調節リンク18よりなる水平運動量調節機構をどのゾーンに配置するかにより、具体的には、X軸プラス側に配置するか、X軸マイナス側に配置するかにより、水平送り腕16の揺動運動の左右両死点(水平送りロッド13が偏心カム11の変位の最上端又は最下端にある位置)から±90°の揺動角がどちら側で大きくなり、どちら側で小さくなるかが決まってくる。具体的にいえば、図3及び図4に示す従来例の場合、水平運動量調節機構が第1象限(〔+X、+Y〕ゾーン)に配置されており、図7(2)にも示すように、水平送り腕16の右死点±90°の方(送り方向上流側)が揺動運動が小さくなる。図1及び図2に示すこの発明の送り装置は、水平運動量調節機構が第2象限(〔−X、+Y〕ゾーン)に配置されており、図8(1)にも示すように、水平送り腕16の右死点±90°の方(送り方向上流側)が揺動運動が大きくなる。以上のとおりであるから、送り歯上死点位置をより送り方向下流にするためには、図1及び図2に示すこの発明の送り装置の方が有利である。
【0029】
送り歯上死点位置を効果的に送り方向下流にもってくるには、水平運動量調節機構の揺動支点である水平送りロッド13と連結リンク17の交点の運動におけるX成分を大きくするようにすればよい。そのためには、水平送りロッド13を長くするか、図8(2)に示すように、連結リンク17を短くすればよい。そうすることにより、図5(3)に示すように、送り歯上下死点が送り方向下流にずれた送り軌跡を得ることができる。更に、二股腕6が最上昇位置となる上下偏心カム9の位相を、送り軌跡の水平運動最右位置に対して70°後になるように調整すれば、図5(4)に示すような送り軌跡を得ることができる。
【0030】
最後に、この布送り装置による送り歯1の送り運動軌跡の詳細を図10(1)を参照して説明する。送り方向下流端Aにおける軌跡は、送り歯1が針板3上面から上昇すると共に正送り方向へと運動する従来と同様な軌跡である。それに対して、送り方向上流端Bの軌跡においては、上下運動量DがA点の上下運動量Cより小さく(C>D)、且つ、送り歯上昇時に、A点より先に針板上面から上昇し(A点271°、B点258°)、A点が針板3上面位置に上昇するまでの間(258°〜271°)に逆送り方向に運動する軌跡である。また、このときの逆送り量Gは正送り量Eの10〜30%に設定される。更に、送り歯1の送り方向下流端A、上流端Bにおける、針板上面での水平運動量をE、F、全水平運動量をK、Lとし、また、送り歯1の正送り開始点から上死点位置までの距離をI、Jとすれば、E/K及びF/Lが0.75以上であり、I/K及びJ/Lを0.3以上となっている。従って、送り歯の実質的な布送り区間が大きく、布送り力を大きくすることができる。また、上記の送り運動軌跡を得るためには、水平送り腕8の最右点を基準としたときに、二股腕6の上死点が上軸回転角にして60〜90°の範囲で遅れるように調整する必要がある。なお、これらの関係は、後述する図11に示すものにおいても、図10(2)に示すように、概ね同様である。
【0031】
次に、図10(2)に示す送り運動軌跡を具現するための、上下運動支点が送り台の前後両端にあるタイプの布送り方法及び布送り装置の第2実施形態を、図11を参照し説明する。
【0032】
このタイプの布送り装置においては、上下送り軸20に固定された上下送り腕21と、上下リンク22と、水平送り軸24に固定された水平送り腕26に加えて、対向上下軸25、対向上下送り腕27、対向上下リンク28を新たに設け、水平リンク29を追加したものである。なお、このタイプにおいては、水平運動支点30を送り方向上流側、下流側のどちらに設けるようにしてもよい。また、図1に示すタイプにおいても、図11に示すタイプにおいても、上下運動を偏心回転運動から得るようにすることもできる。
【0033】
図10(2)に示す送り歯1の送り運動軌跡を説明する。この発明の布送り装置においては、送り歯1の送り方向上流端Bにおけると同様に、送り方向下流端Aの送り運動軌跡にも逆送り部Hが存在する。但し、その量Hは、水平運動量Eの10%未満であり、B点における逆送り量Gは水平運動量Fの10〜30%でなくてはならない。
【0034】
更に、この布送り装置においても、上記の送り運動軌跡を得るための条件は、送り方向下流端A側の水平運動支点30における上下運動量に対し、送り方向上流端B側の上下運動支点23における上下運動量を小さくすることをはじめとして、図1に示すタイプのものとほぼ同じである。
【0035】
上記図1及び図11に示すタイプの布送り装置は、いずれも、布送り運動サイクルの初期段階に、送り歯1の送り方向上流端Bが、下流端Aより速く針板上面から上昇を開始すると共に、下流端Aが針板上面位置に上昇するまでの間に、上流端Bが相対的に逆送り運動を行うので、図10(3)に示すように、2枚重ねの布31は下流側で針板3と押え金4との間に挟持され、下側の布のみ上流側が送り歯1の上流側部分によって逆送りされ、引っ張られる。従って、その後の正送りによって生じるであろう布ずれが予め逆形成されることとなり、縫製後の布には布ずれはなく、パッカリングも生じない。また、1針毎に布が張られた状態で縫目が形成されるので、その引張り力が開放されたとき、即ち、布が押え金及び送り歯より外れたときに、引張状態が元に戻り、糸締めによる縫い皺は消失する。なお、布ずれ量は生地や縫い方向によってその都度異なるが、A点を固定した状態でB点を上下に動かして送り歯1の傾きを変えることにより、布張り効果が増減し、それぞれ生地に合った調整が可能である。また、図1、図11に示すどちらの送り装置によっても、組付け位相によっては、図10(1)、(2)のどちらの運動軌跡も実現可能である。
【0036】
次に、図12及び図13を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第3実施形態について説明する。
【0037】
この布送り装置は、送り台2が、送り歯1のほぼ真下に垂下足2cを延ばしたものであり、送り歯1には、上軸1回転につき1往復揺動する水平送り軸32からの運動伝達系統により水平運動が与えられ、ミシン上軸と同一回転数で回転する下軸43からの2つの運動伝達系統(最終的には上下送りリンク39と上下送りリンク47)によって上下運動が与えられる。
【0038】
水平送り軸32には、送り台腕34の下端部が固定され、2つの腕49a、49bが略L字形になっている上下送り腕49の基部が回動可能に連結されている。送り台腕34の上端部には、送り台軸33により送り台リンク46の一端部が回動可能に連結され、送り台リンク46の他端部は送り台軸44により送り台2の送り方向下流端に回動可能に連結されている。送り台2の送り方向下流端と上下送り腕49の上側の腕49aの先端部との間には、上下送りリンク47が回動可能に連結されている。上下送りリンク47の下端部と腕49aとの連結は、上下送りリンク偏心軸51によってなされている。下側の腕49bには、偏心カムリンクネジ57、偏心カムリンク段ネジ58によって偏心カムリンク59の一端部が回動可能に連結されている。偏心カムリンク59の他端部は、下軸43に固定された上下送り偏心カム53の偏心部に回動可能に連結されている。
【0039】
下軸43の偏心部43aには、上下送りリンク39の上端部が回動可能に連結され、上下送りリンク39の下端部は、上下送りリンク偏心軸40により送り台2の垂下足2aの下端部に回動可能に連結されている。
【0040】
不図示の針板よりの送り歯1の突出量は、上下送りリンク偏心軸40、上下送りリンク偏心軸51の各偏心量を調節することにより調整される。
【0041】
なお、上記各部材の組み立てには、他に、送り台軸止めネジ35、送り台腕抱きネジ36、送り止めネジ37、送り台リンクスラスト座金38、送り台抱きネジ41、Eリング42、送り台止めネジ45、送り台スラスト座金48、上下送り腕抱きネジ50、Eリング52、上下送り偏心カム止めネジ53、偏心カムカバー54、偏心カムカバー止めネジ56、上下送り腕スラストカラー60が必要であるが、説明は省略する。
【0042】
この布送り装置においては、不図示のミシン駆動機構により上軸(主軸)が回転すると、下軸43が矢印イ方向に回転し、上下送りリンク39が矢印ロ方向(上下方向)に揺動する。これによって、送り歯1に上下運動の一部が与えられる。更に、下軸43の矢印イ方向の回転により偏心カムリンク59が矢印ハ方向に揺動し、上下送りリンク47が上下送り腕49を介して矢印ニ方向に揺動する。送り歯1には、この揺動運動と、前記上下送りリンク39の揺動運動とが合成されたものとして、上下運動が与えられる。また同時に、上軸(主軸)に連動する不図示の揺動発生機構により水平送り軸32が印ホ方向に所定角度往復回動し、送り台腕34も共に揺動する。その揺動運動は送り台リンク46を介して送り台2に水平運動として伝えられる。
【0043】
送り歯1をその上死点で水平となるように調整しても、上下送りリンク39の上下揺動量を決める下軸43の偏心部43aの偏心量と、上下送りリンク47の上下揺動量を決める上下送り偏心カム53の偏心量と、上下送り腕49の各腕49a、49bの長さの比とを調整することにより、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に、送り歯1を送り方向上流側(作業者側)から先に上昇させたり、送り歯1全体を同時に上昇させたり、送り方向下流側(奥側)から先に上昇させたりすることができる。また、送り台リンク46を図13の(1)、(2)に示すように傾けると、送り台2の上下運動方向をそれぞれ矢印ヘ、トのようにすることができ、最終的に上下運動と水平運動を合成すると、図13(3)に示す種々の運動軌跡を得ることができる。
【0044】
この布送り装置においては、更に、上記の各部材の偏心量等の調整により、図13(4)に示すごとく、上下送りリンク39の上下揺動量より、上下送りリンク47の上下揺動量を大きくする必要がある。
【0045】
図12及び図13に示す布送り装置は、送り歯1が針板上面から上昇する段階で、送り方向上流端Bが下流端Aより速く上昇し、下流側端Aが針板上面位置に上昇するまでの間に上流端Bが逆送り運動をすることにより、複数枚重ねの布間に布ずれが生じないようすることができる他、次のような利点がある。即ち、送り歯1の送り方向下流端A、上流端Bの上下揺動量を任意に設定することができ、送り歯1が針板上面から上昇する段階で、何れの端から上昇するようにもできるが、上死点時にはほぼ水平となる。また、送り歯1の傾き調整によって、送り歯1の送り方向下流端A、上流端Bの運動軌跡を任意に設定することができる。更に、送り台腕34の水平送り軸32が上下送り腕49の揺動支点を兼ねているので、部品点数が少なく、スペースの節約が可能となる。
【0046】
なお、この布送り装置は、たまたま、図16に示す布送り装置と一部類似している。即ち、図16に示す布送り装置は、送り台2’が、送り歯1のほぼ真下に垂下足2’cを延ばしたものである。そして、送り台2’の布送り方向下流端部には、水平送り軸32’に固定された送り台腕34’の上端部が送り台偏心軸33’により揺動可能に支持され、垂下足2’aの端部には、下軸43’の偏心部43’aに回動可能に支持された上下送りリンク39’の上端部が上下送りリンク偏心軸40’によって回動可能に支持されている。
【0047】
図16に示す布送り装置においては、下軸43’の回転が偏心部43’aを介して上下送りリンク39’の上下揺動運動として送り台2’に伝えられ、水平送り軸32’の所定角度の往復回動が送り台腕34’より送り台2’に伝えら、それらが合成されて送り歯1が図13(3)(ハ)に示す運動を行う。また、針板よりの送り歯1の突出量は、送り台偏心軸33’、上下送りリンク偏心軸40’の各偏心量を調節することにより調整される。
【0048】
このように図16に示す布送り装置は、この発明の布送り装置と一部類似しているが、送り台偏心軸33’が送り歯1より布送り方向下流側にあり、その送り台偏心軸33’を支点として送り歯1のほぼ真下にある上下送りリンク偏心軸40’により送り歯1が上下動するので、その布送り方向上流側の上下運動量は下流側のそれよりも大きくなる。従って、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に、送り歯1は布送り方向下流側から上昇し、縫製後の布にパッカリングや波打ちが生じる。それらを防止するために、送り歯1を傾けようとしても、元来送り歯1をその上死点で水平となるように調整しているので、非常に制約される。また、布送り運動における送り歯が針板上面から上昇する段階に、送り歯1全体が同時に上昇するように調整すると、上死点では、布送り方向上流側が高くなって大きく傾く。このように、図16に示す布送り装置は、この発明の布送り装置と似ても似つかぬものである。
【0049】
次に、図14を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第4実施形態について説明する。
【0050】
この布送り装置の送り台腕34”と上下送りリンク39”は、図12、図13に示す布送り装置における送り台腕34と上下送りリンク39と同じ動きをするものである。(1)に示すものにおいては、送り台腕34”と第2送り台腕61とが送り台腕連結リンク62に揺動可能に支持され、且つ、平行リンクとなっている。また、送り台腕連結リンク62には、送り台リンク63、64のそれぞれの上端部が揺動可能に支持されており、それらの各下端部はそれぞれ送り台2”の下部に揺動可能に支持されている。(2)に示すものにおいては、送り台リンク63、64のそれぞれの上端部が、フレームに水平移動するようガイドされた送り台角駒65に揺動可能に支持されている。
【0051】
何れも、各送り台リンク63、64を、布送り方向上流側下方に傾斜させた場合は、送り台2”が矢印チ方向に揺動し、その逆の布送り方向下流側下方に傾斜させた場合は、矢印リ方向に揺動する。この発明においては、各送り台リンク63、64を、布送り方向上流側下方に向けて傾斜させ、且つ、(3)に示すように、各送り台リンク63、64の下端部の間隔を上端部の間隔より小さくし、布送り方向上流側の送り台リンク64を下流側の送り台リンク63より短くする。そのようにすると、上下送りリンク39”の上昇運動により、送り歯1が針板上面から上昇する段階で、送り台2”の上流側、延いては、送り方向上流端Bが下流端Aより速く上昇し、下流側端Aが針板上面位置に上昇するまでの間に上流端Bが逆送り運動をする。従って、複数枚重ねの布間に布ずれが生じないようすることができる。その場合も、各送り台リンク63、64の送り台2”又は送り台角駒65への支持位置を上下にずらすことにより、上死点にける送り歯1の姿勢を水平にすることができる。
【0052】
最後、図15を参照し、この発明のミシンの布送り方法及び布送り装置の第5実施形態について説明する。
【0053】
この布送り装置においては、送り歯1が固定されている送り台2の送り方向下流端2aが送り台リンク68に回動可能に連結され、その送り台リンク68が、往復回動運動する水平送り軸66に固定した水平送り腕67に回動可能に連結されている。そして、送り台2の送り方向下流端2a、上流端2bには、それぞれ上下送りリンク69、70が回動可能に取付けられており、各リンク69、70の下端は、それぞれ上下送り腕71、72に回動可能に取付けられている。各上下送り腕71、72のそれぞれの一端は、それぞれ機枠の軸71a、72aに回動可能に取付けられており、他端は、それぞれカム軸73、75に固定された上下送りカム74、76のそれぞれのカム溝74a、76aに係合している。カム軸73、75は、不図示の下軸よりタイミングベルト、ギアを介し、上軸1回転、即ち、針の1回の上下動に対して1回転する。
【0054】
以上のとおりであるから、送り歯1の水平送り成分は、水平送り軸66と共に水平送り腕67が矢印カ方向に揺動することにより得られる。また、上下送り成分は、送り歯1の送り方向上流側(作業者側)と下流側(反作業者側)で独立して得られる。例えば、上流側では、上下送りカム76がカム軸を支点として矢印ヌ方向へ回転することにより、上下送り腕72が軸72aを支点として矢印ワ方向に揺動し、送り台2の上流側が上下送りリンク70と共に上下動する。この一連の動作は、下流側でも同様である。
【0055】
このように、送り歯1の上流側、下流側の上下送り成分は、それぞれカム溝76a、74aにより独立して得られるので、そのカム溝76a、74aの形状を任意に設定することにより、送り歯1の上下揺動量を、上流側を大きくすることも、下流側を大きくすることも、また、同一にすることも可能である。更に、送り歯1の上流側、下流側が針板3の上方へ出るタイミング、沈むタイミングも任意に設定することができる。
【0056】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0057】
即ち、安価な布送り装置によって上下布間のずれ及びパッカリングを確実に防ぐことができる。また、布送り運動サイクルの初期段階に送り歯全体で布を逆送りする従来のものに比べ、布が下流側で針板と押え金との間に挟持され、下側の布のみ上流側が送り歯の上流側部分によって逆送りされ、引っ張られるので、布ずれ防止効果はより確実であり、縫いピッチも正確であり、縫製中に布が前後に振動することもない。これらの効果は、送り量1mm以上で顕著であるが、それ以下でも期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の布送り装置(第1実施形態)の図であり、(1)は要部正面図、(2)は斜視図である。
【図2】この発明の布送り装置の要部側面図であり、(1)は動力伝達系統のものであり、(2)は送り歯側のものである。
【図3】従来の布送り装置の図であり、(1)は要部正面図、(2)は斜視図である。
【図4】従来の布送り装置の要部側面図であり、(1)は動力伝達系統のものであり、(2)は送り歯側のものである。
【図5】この発明の布送り装置を含む種々の送り歯における後端(A)と前端(B)の運動軌跡を示す図である。
【図6】水平運動量調節機構の配置位置と送り歯上死点位置との関係を説明する図である。
【図7】図6における要部詳細説明図であり、(1)はこの発明ののもの、(2)は従来のものである。
【図8】送り歯上死点位置を効果的に下流側にもたらすための手段について説明する図である。
【図9】水平送り運動機構を上流側に配することの意義を説明する線図である。
【図10】(1)、(2)はそれぞれこの発明の2種類の布送り装置における送り歯後端(A)と前端(B)の運動軌跡を示す図であり、(3)はこの発明の布送り装置の布送り運動初期段階における送り歯と布との関係を示す正面図である。
【図11】この発明の他の布送り装置(第2実施形態)の要部の図であり、(1)は正面図、(2)は下面図である。
【図12】この発明の別の布送り装置(第3実施形態)の分解斜視図である。
【図13】(1)、(2)は図12に示す布送り装置の組み立て正面図であり、それぞれ送り台リンクの設定傾きが相違するものであり、(3)、(4)は図12に示す布送り装置における送り歯の異なる運動軌跡を示す図である。
【図14】この発明の更に別の布送り装置(第4実施形態)の要部の図であり、(1)は正面図、(2)は下面図、(3)は各部材の寸法の変更を説明する図である。
【図15】この発明の更に別の布送り装置(第5実施形態)の要部正面図である。
【図16】従来の他の布送り装置の要部正面図である。
【符号の説明】
1 送り歯
2 送り台
3 針板
4 押え金
α 水平運動機構
β 上下運動機構
A 送り歯の送り方向下流端
B 送り歯の送り方向上流端
E 送り歯下流端の針板上面での水平運動量
F 送り歯上流端の針板上面での水平運動量
I 送り歯下流端の正送り開始点から上死点位置までの距離
J 送り歯上流端の正送り開始点から上死点位置までの距離
K 送り歯下流端の全水平運動量
L 送り歯上流端の全水平運動量

Claims (3)

  1. 送り歯(1)が固定された送り台(2)と、
    前記送り台の一端側に連結される上下リンク(22)と、
    一端側が前記上下リンク(22)に連結され、他端側が上下送り軸(20)に固定される上下送り腕(21)と、
    前記送り台の他端側に設けた水平運動支点(30)に、その一端側が連結される水平リンク(29)と、
    一端側が上下送り軸(20)に固定され、他端側が前記水平リンク(29)に連結される水平送り腕(26)と、
    一端側が前記水平運動支点(30)で前記送り台に連結され、他端側が対向上下送り腕(27)を介して、対向上下軸(25)に連結される対向上下リンク(28)と、を備えたミシンの布送り装置。
  2. 送り歯を備えた送り台に、上軸1回転毎に1往復揺動する水平送り軸の揺動が送り台リンクを介して水平運動として伝えられ、ミシン上軸と同一回転数で回転する下軸に設けられた2つのカムより布送り方向上流側、下流側からそれぞれの上下送りリンクを介して上下運動として伝えられ、布送り方向下流側の上下送りリンクを、水平送り軸を揺動支点とするほぼ L 字形の上下送り腕に連結したミシンの布送り装置。
  3. 前記送り台リンクを布送り方向下流側上方に向けて傾け、布送り方向下流側の上下送りリンクの上下揺動量を上流側の上下送りリンクの上下揺動量より大きくした請求項2に記載のミシンの布送り装置。
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